2022年 かしわ記念の予想

ゴールデンウィ―ク第三弾。船橋10レースか12レースを追加したいと考えていましたが、お勧めできるほど自信が持てないので辞めましたm(__)m。

船橋11R かしわ記念 1600m
 ◎ (14)インティ
 〇 (3)テイエムサウスダン
 ▲ (2)ソリストサンダー
 注 (6)カジノフォンテン
 △ (1)ショウナンナデシコ
 △ (13)エアスピネル
 △ (4)タイムフライヤー

見解
 ◎ (14)インティ

 昨年のかしわ記念3着。同馬はテンがそこまで速くないのに、揉まれ弱いため、試行錯誤が続いていますが、本来は無理なく前に行ってスタミナを生かす競馬がベストな馬。その形ならば前々走のチャレンジCでも4着に善戦しているように、まだGⅠ級で通用する能力はあります。前走のフェブラリーSは3番枠で前に行けず、スタート後に挟まれた時に制御不能気味になり、折り合いを欠く競馬。その後、包まれたこともあり、本来の能力を出し切れませんでした。

 今回は大外14番枠、これならばテンがやや遅くても、意思さえ見せれば前の位置で揉まれない競馬ができるはず。仮に昨年のかしわ記念のように後半型の競馬になったとしても、揉まれずに行ければ善戦はするので、中心視しました。

 ○ (3)テイエムサウスダン

 昨年の黒船賞を好指数で圧勝して以降、完全にひと皮剥けて、今回のメンバーでは能力値1位の存在。前走のフェブラリーSは距離延長が懸念されて5番人気でしたが、結果は外枠から思い切った逃げで2着。どういう形になっても崩れていないのが実力の証。マイルの前走で結果を出したことで今回はマークされる立場で、前走ほど楽に逃げ、先行できない可能性はありますが、同馬の安定感は軽視できません。

 ▲ (2)ソリストサンダー

 昨年のかしわ記念2着。前々走フェブラリーSで4着。前走のゴドルフィンマイルでは、勝ち馬バスラットレオンに大きく離されてしまったことから、目一杯に走ったというわけでもないはず。よって疲れはそこまでないと見ています。そうは言っても、帰国緒戦は仕上げが難しい点を考慮して3番手評価としました。

 △ (6)カジノフォンテン

 昨年はGⅠ・川崎記念を逃げ切り、かしわ記念でも内の逃げ馬に行かせて、その外3番手を追走し、向正面でじわじわ位置を上げ、3角で先頭に並びかけ、4角先頭から押し切る競馬で優勝した馬。同馬はその後にスランプになりましたが、前々走の川崎記念では5着、前走の京成盃グランドマイラーズでは2着とここへ来て復調の兆し。前走は2100m戦を使った後の1600m戦でダッシュがつかず、追走にも苦労していましたが、前走で今回と同距離コースを経験したことで、前進する可能性はあります。

 △ (1)ショウナンナデシコ

 前走のマリーンCでは大外13番枠から2番手でレースを進めて、8馬身差の完勝。しかし、かしわ記念には2010年のエスポワールシチー以来、1番人気が未勝利という歴史があります。これはなぜか? フェブラリーSの優勝馬など、前走で激走した馬が1番人気に支持されている傾向があるからです。前走は確かに強く、船橋のマイル適性も抜群ですが、ダメージが出る危険性もあり、ここは狙い下げました。

 △13エアスピネル

 昨秋の武蔵野Sでは、前半4F46秒5-後半4F48秒5のかなりのハイペースを好位の中目から押し切って2着。4角で前4頭が壁になり、直線でスムーズさを欠く場面がありながらも、よくがんばりました。同馬は前に行ってしぶとさを活かしてこその馬。今回は内のテイエムサウスダン、カジノフォンテンなどの逃げてもオーケーの馬たちの出方にもよりますが、外々からロスの大きい競馬になる危険性もあるので狙い下げました。上手く好位の内を追走できれば、一発の可能性があるでしょう。

 △ 4タイムフライヤー

 2020年のエルムSの勝ち馬でダ1700m前後がベストの馬。昨春の休養明けのかしわ記念は、馬体重14kg減と状態面に問題のあった一戦で9着に敗れていますが、前走のフェブラリーSでは中団中目から伸びて▲ソリストサンダーと小差の5着と復調を感じさせる走り。今年のフェブラリーSは例年と比べてペースが遅かったために善戦止まりでしたが、ペースが速くなれば馬券圏内に食い込めても不思議ないでしょう。

結論 馬複14-3,2,6,1,13 (20:14:6:4:4:2) 複勝14 (50)

2022年 兵庫CS・東京湾Cの予想

ゴールデンウィ―ク第二弾は、交流重賞の兵庫CSと南関東重賞の東京湾Cの2レースを掲載します。

園田8R 兵庫チャンピオンシップ 1870m
 ◎ (12)ドライスタウト
 〇 (3)ノットゥルノ
 ▲ (7)ブリッツファング
 △ (10)アイスジャイアント
 △ (8)バウチェイサー

見解
 ◎ (12)ドライスタウト

 3戦3勝で全日本2歳優駿を好指数で優勝した世代最強馬。同馬は新馬戦時、超高速馬場でペースに恵まれた面もありましたが、ラスト2F12秒1-12秒2。上がり3Fタイムは芝並みの35秒4を記録した走りに、秘めた素質の高さを感じさせました。それがいきなり次走のオキザリス賞で開花。古馬3勝クラス級の指数を記録して5馬身差の圧勝でした。

 前走の全日本2歳優駿は、2番手から逃げ馬をぴったりとマークして乗り、4角手前で早々と先頭に立つ競馬。ただでさえ初距離なのにそんな乗り方大丈夫かと思いましたが、結果は力が違い、そのまま押し切りV。当時に記録した指数は、古馬OP級のもの。今回は始動戦で万全とはいかないでしょうが、慎重な戸崎騎手を大胆にしてしまう同馬には逆らい辛いでしょう。

 ○ (3)ノットゥルノ

 ダート路線に転向してから3戦2勝2着1回。前走の伏竜Sは好発を切ったものの、スタート後に内にヨレて内の馬と接触し、一旦後方から。向正面で外からじわっと押し上げて、最後の直線で一旦先頭に立ったものの内から差し返されての2着。終始外々を回る競馬で勝ち馬とクビ差。良い脚を長く持続させていました内容は悪くなく、ここも期待できるでしょう。

 ▲ (7)ブリッツファング

 デビュー3戦目の前走・1勝クラスは、好位の外と追走して4角でも手綱を引っ張ったまま。直線で追い出されると、ラスト2F12秒4-12秒5とほぼ減速せず、3馬身半差の楽勝。まだ余裕があった可能性があるだけに、重い印を打ちました。

 △ (10)アイスジャイアント

 新馬戦では出入りの激しい競馬を好位の内から伸びて勝利し、競馬センスの良さを感じさせた馬。次走のJBC2歳優駿はテンからかなり激しい競馬になったが、その流れを利用しての見事な追い込み勝ちを決めました。ただ、こういう余裕を残さない激しい競馬は、疲れが残りやすいもの。それゆえに前走の全日本2歳優駿では全く見どころがなく、9着に大敗してしまいました。

 しかし、流れが向いたとは言え、デビュー2戦目でなかなかの好指数勝ちを決めたことから、かなりの素質を持っていることは確か。立て直された今回は、巻き返しがあっても不思議ないでしょう。

 △ (8)バウチェイサー

 2歳時の兵庫ジュニアグランプリでは、全日本2歳優駿の2~4着馬を相手に逃げて小差の4着に善戦。3歳になってからは、笠松のゴールドジュニア、そして地元の兵庫ユースCで逃げて独走Vを決めているように、同馬は前に行ってしぶとさを活かしてこその馬。前走の菊水賞は初距離。テンの速い内の馬に行かせて、好位の外目からじわじわ位置を上げ、4角先頭の競馬。結果外から差されて、さらなる距離延長に不安を残す内容ではありましたが、前々走で好走した疲れもあったはず。今回は追い切りが強化されていることもあり、一考してみました。

結論 馬複12-3,7,10,8 (22:14:10:2) 複勝12 (50)

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船橋11R 東京湾C 1700m
 ◎ (2)メンタイマヨ
 〇 (6)ロマンスグレー
 ▲ (5)イライジャ
 △ (7)マイブレイブ
 △ (9)タツノエクスプレス
 △ (4)キャッスルブレイヴ

見解
 ここは船橋1700mで3連勝の(6)ロマンスグレーが断然の1番人気に支持されています。確かに前走のブルーバードCは付いてきた馬を失速させて、逃げ切ったように強い内容でした。問題は前走が強すぎたことでダメージが出るかどうか。まともならばここも勝利する馬ではありますが、前走時は馬体をかなり絞っていたこともあり、ダメージが怖いので○対抗評価までとしました。

 そうなるとほぼ横一線の力関係となりますが、◎にはデビューから2連勝し、その後はオープン級で安定した成績を残している(2)メンタイマヨを推します。前走・京浜盃では1角でシャルフジが内斜行し、大きく外に膨らむ致命的な不利で能力を出せず。それゆえに今回は休養明け2戦目の良化が見込め、実際に調教では動いていたこともあり、上位を狙えると見ました。

 ○ロマンスグレーの逃げで消耗戦が予想される中、(9)タツノエクスプレス、(7)マイブレイブ辺りを前に置いて、差す競馬ができるのも好ましいでしょう。

 ▲は、デビュー当初は逃げて好凡走していましたが、近走は折り合いを学んで安定して走れるようになった(5)イライジャ。このメンバーでは一見、実績不足に感じるかもしれませんが、○ロマンスグレーが逃げた花見月特別、ブルーバード賞で3着、4着だった馬が(4)キャッスルブレイヴですから、イライジャも展開に恵まれれば通用するでしょう。同馬は4走前の椿賞では5着とキャッスルブレイヴに先着しています。人気薄時の森騎手は、思い切った待機策で着狙い騎乗をするこがうることが度々あるので、重い印を打ちました。

 以下特注馬として、前々走の雲取賞では1番枠を利して3列目の内を上手く立ち回りながらも4着が精一杯でしたが、相手を考えれば上々の(7)マイブレイブ。前走の京浜盃は、好位外の3番手で1角を回ろうとしたものの、内のノブレスノアがかなり膨らみ、その影響で外に振られる不利。前走時は雲取賞で敗れた相手との再戦だったこともあり、9着に敗れました。相手弱化のここなら能力はやや上位ですが、勝ちに行く競馬をする馬なので、厳しい展開になる可能性が高いと見て、狙い下げました。

 あとは△に 昨秋の若武者賞では逃げてノブレスノアの2着と好走しているように、2歳時は前に行ってこその面がありましたが、近走は折り合いがつよくようになり、ヴィクトリーチャレンジ、椿賞ともに3着と好走した(9)タツノエクスプレス。前走のクラウンCは最内枠だったため、外から被されて中団最内でレースをしているものの、今回は大外枠だけに内に切って前の位置を取って行くでしょう。そうなると同馬も厳しい展開になる危険性があるので狙い下げました。

 最後に4走前の花見月特別で3着、前走のブルーバード賞で3着の実績があるように、○ロマンスグレーが逃げる展開はドンピシャの(4)キャッスルブレイヴ。今回も位置を取るという優等生な考えを捨て、雪崩れ込んでいければ上位争いに加われるでしょう。

結論 馬複8-6,5,7,9,4 (20:12:10:6:2) 複勝8 (50)
 

2022年 かきつばた記念・若潮スプリントの予想

ゴールデンウィ―ク第一弾は、交流重賞のかきつばた記念と南関東重賞の若潮スプリントの2レースを掲載します。かきつばた記念は外の方が伸びているのが気になる材料。

名古屋11R かきつばた記念 ダ1500m
 ◎ (2)タガノビューティー
 〇 (12)ヘリオス
 ▲ (11)ワイドファラオ
 注 (3)ラプタス
 △ (4)インペリシャブル
 △ (10)ピンシャン

見解

 ■今年は新・名古屋競馬場の1500mで行われる

 今年のかきつばた記念は、2022年4月オープンの新・名古屋競馬場で行われます。新・名古屋競馬場はかつての弥富トレーニングセンターで旧・名古屋競馬場と同じコース形状でしたが、1周距離が1100mから1180mに延長されました。その影響で1400mの距離設定がなく、1500mで行われることになりました。

 最後の直線の長さはおよそ240m。さらに旧競馬場とは違い、3角はカーブが緩く、4角はそれよりも急なスパイラルカーブになっています。かきつばた記念はといえば、2020年と2021年の覇者ラプタスのように、逃げ馬の活躍が目立っていましたが、コース形状やタフな馬場で、かつてよりも差し馬が活躍するようになっています。

 さらに今回は逃げ馬のラプタスとピンシャンが出走。3番枠を利してラプタスが逃げる可能性が高いものの、ピンシャンは上手く折り合えるタイプではないので、5走前の天保山特別時のように1角までに先頭を取る可能性があります。同馬がハナを切った場合にはハイペースになる可能性が高いので、それも踏まえて予想を組み立てました。

 ■予想

 ◎ (2)タガノビューティー

 出遅れ癖のある馬。前々走の根岸Sでも出遅れていつも通りに後方からでしたが、前半3F34秒4-後半36秒9のハイペースを利して、4角大外から最速の上がり3Fタイムで伸びて3着に食い込みました。前走のポラリスSは、酷い躓きで5馬身くらいの大出遅れ。そこから3~4角の外を回って進出して行ったために、4着に敗れました。しかし、ここでも最速の上がり3Fタイムを記録しており、末脚は確か。

 出遅れ癖があるので1400mよりも1500mのほうがいいし、もともとマイルのリステッド競走(オアシスS)でも勝利実績のある馬なので、ここは中心視しました。

 ○ (12)ヘリオス

 昨秋に復帰して東京ダ1400mのグリーンチャンネルCと、霜月Sを逃げて連勝し、前々走の根岸Sでも2着と善戦した馬。前々走はやや出負けから促して2列目の内、3~4角では3列目から変に前には競りかけずに4角出口で外に出して2着を死守と速い流れを考えれば好内容でした。前走の黒船賞もやや出負けしましたが、タフな馬場で前半3F37秒5-後半3F39秒3のハイペースを、2番手外でレースを進めて2着なら上々。

 ヘリオスはこのように1400m戦では安定して走れる馬ですが、ただ昨年のフェブラリーSでは大敗。昨春のオアシスSでも小差とはいえ◎タガノビューティーに敗れていることから、前走から距離延長でペースが速くなった場合に、は危うい要素もあるので対抗評価としました。

 ▲ (11)ワイドファラオ

 2019年のユニコーンS、2020年のかしわ記念を逃げ切り勝ちした馬。前走のマーチSはスタミナが不足する休養明けで2Fの距離延長。逃げたアイオライトに競り掛けて、レースが終始緩みなく流れたために14着に失速しました。しかし、かきつばた記念は2014年の優勝馬タガノジンガロ(6番人気)や、2017年の2着馬タムロミラクル(4番人気)など、前走で中距離を使われていた馬が穴を開けることが多いレース。この傾向はかきつばた記念のコース、距離、馬場が変わったことでより強まるはず、

 ワイドファラオはかつてと比べて揉まれ弱い面を見せなくなっており、今はハナに行けなくても問題ないはず、また、前走で中距離の厳しい流れを経験した効果による持久力強化で一発を狙います。

 △ (4)ラプタス

 2020年と2022年のこのレースを逃げ切り勝ちした馬で、4走前のサマーチャンピオンでも逃げて圧勝した馬。休養明けの前走・黒船賞はオーバーペースで逃げたために6着に失速しましたが、前走で厳しい流れを経験したことで今回での粘りは増すはず。ただ昨年のこのレース時とはコース、距離、馬場が違うこと、さらにピンシャンに絡まれる危険性もあることから狙い下げました。ただピンシャンに絡まれずにマイペースで逃げられれば、チャンスはあります。

 △ (4)インペリシャブル

 2020年のプラチナCでは、牝馬のダートグレードでも活躍の先週のしらさぎ賞の2着馬ダノンレジーナを3着に下し、2020年のオーバルスプリント2着、兵庫ゴールドT2着のベストマッチョに小差の2着と好走した馬。その次走の同世代対決、黒潮盃(1800m)で6馬身差の圧勝を飾ったことで、その後は中距離路線を使われていましたが、本質は1400m戦後がベストの馬。

 昨秋に長期休養明から復帰してからはスランプは続いていましたが、近走では復調を見せ、前走の東海桜花賞では好位の中目から4角先頭に立って、3馬身差の圧勝。名古屋1500m戦を経験している強みもあることから侮れないでしょう。

 △ (10)ピンシャン

 未勝利勝ちこそダ1200mでしたが、その後はダ1400mで実績を重ねた馬。3走前のすばるSでも内からしっかりとハナを取り切っての勝利でした。徹底先行で活路を開いた本格派スプリンターだけに、1500mは不安な材料。しかし、楽にハナへ行けるという意味では、1200mよりも1500mの方がいいはず。

 前走の東京スプリントは、やや出負けから二の脚で前に行ったものの、相手も強く、さすがにハナに行けなかったために8着大敗を喫しました。しかし、今回は同型馬ラプタスの出方ひとつでハナに行けるので、押さえておいてもいいでしょう。

結論 馬複2-12,11,3,4,10 (16:8:8:4:4) 複勝 (50)


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船橋11R 若潮スプリント ダ1200m
 ◎ (5)スティールルージュ
 〇 (11)スタースタイル
 ▲ (7)クラサーベル
 注 (2)ヒストリックノヴァ
 △ (3)シャインポラリス
 △ (4)エスポワールガイ

見解
 ◎ (5)スティールルージュ

 前々走のユングフラウ賞の勝ち馬。前々走は前半3F36秒0-後半3F39秒4の速い流れを、逃げ馬ジョーストーリーからやや離れた好位の外4番手を追走し、3角で逃げ馬の外2番手まで上がり、ラスト1Fで同馬が失速したところを差し切って勝利。前走の桜花賞は逃げ馬にせりかけ、レースをハイペースにしたために自身も失速しましたが、楽な手応えで逃げ馬の外まで上がったスピードはいかにも短距離向きで、また、1200mのここを意識したような騎乗でもありました。相手弱化のここは巻き返しに期待します。

 ○ (11)スタースタイル

 デビューから5戦全て連対中の馬。前々走のクロッカス特別では二の脚の速さで先頭に立ったものの、内のタイシロンブレードが主張してきたので併走状態のままレースを進め、最後の直線で競り落として6馬身差の独走V。

 前走のアザレア特別でも今度は外からタイシロンブレードが押して押してハナを主張してきたものの、そのハナを取り切って、そこから内のエアロストリームに行かせて2番手でレースをしたために、最後が甘くなってのハナ差2着。そのエアロストリーム、タイシロンブレードがシンガリとブービーに負けたことからもわかるように、ペースが厳しいかったはず。もともとは折り合える馬だけに、積極的に前に競っていくような競馬でなければ通用するでしょう。

 ▲ (7)クラサーベル

 2歳時のイノセントCでは2着プライルード(後の兵庫ジュニアGPと全日本2歳優駿でともに3着)にクビ差まで迫った馬。イノセントCは前半3F35秒1-後半3F39秒7の超絶ハイペース。逃げたプライルードが断然に強いレースをしており、最後方でレースを進め4角後方2番手だったクラサーベルは展開に恵まれたもの。しかし、展開に恵まれれば、上位争いに加われる実力はあるという証明でもあります。

 同馬は前走のクロッカススプリントでは出脚が良くなかったものの、そこから気合をつけて好位まで上がっていく競馬。ペースが速かったこともあり、逃げ馬もバテましが、同馬も逃げ馬を捕らえられずに2着敗退。しかし、重賞で逃げ、先行馬が揃ったここは、再び展開に恵まれる可能性もあると見て一考しました。

 △ (2)ヒストリックノヴァ

 デビュー3戦目の中央の初ダート戦(未勝利)を2列目の外から早めに動いて7馬身差で圧勝すると、次走のエーデルワイス賞でもクビ差2着と好走した馬。同馬は昨年暮れの大一番、東京2歳優駿牝馬でもロマンスロードやスティールルージュなど、逃げ馬が何頭も出走して流れが速くなった中で、中団外から3~4角で早めに動いて4角3番手、ラスト1Fで先頭に立ったところで、外からスピーディキックに差されたものの、濃い内容の2着でした。

 その後放牧に出されてからの2戦は、「浦和適性」で片付けられないレベルの大敗。しかし、再び立て直されたことが吉と出れば、ここで走れても不思議ないでしょう。

 △ (3)シャインポラリス

 デビューから3走前まで1000m~1100mを使われていましたが、休養明け&1200m戦の前々走で逃げて一変、3馬身差で勝利した馬。前走の弥生スプリントは競られてハイペースで逃げたために2着に敗れましたが、今回は休養明け3戦目の上積みが見込め、上手く折り合って行ければ変われる可能性があります。

 △ (4)エスポワールガイ

 前々走の寒椿特別ではスタースタイルと小差の4着。同馬はメンバー上位クラスの上がり3Fタイムで上がってこられるものの、ゲート難で序盤の位置取りが悪くなりすぎるのが、勝ち切れない理由。しかし、前走の若獅子特別ではマイル戦とはいえ、五分のスタートを決め、そこからスピードで押し切っての3着に善戦。得意の1200m戦で五分のスタートを決められれば、一発がありそうです。

結論 馬複5-11,7,2,3,4 (22:10:10:4:4) 複勝5 (50)


2022年 しらさぎ賞の予想

アルコレーヌに復活されたら勝たれてしまう可能性もありますが、3着以内ならということで、あの馬に◎です。

浦和11R しらさぎ賞 ダ1400m
 ◎ (5)ルイドフィーネ
 〇 (3)アルコレーヌ
 ▲ (12)ウワサノシブコ
 △ (7)ダノンレジーナ
 △ (9)アールロッソ
 △ (10)ブロンディーヴァ

見解
 ◎ (5)ルイドフィーネ

 一昨年の桜花賞、東京プリンセス賞でともに3着とクラシックで活躍し、昨年のこのレースでは2着。昨秋の休養明けの多摩川オープンでは逃げて5馬身差の圧勝でした。その次走のJBCレディスクラシックでは馬体重14kg減が示すように、馬体を一気に絞って勝負に出たものの8着大敗。その後、馬体回復を図り、楽をさせているためにひと息の成績となっていますが、もともとは力のある馬だけに立て直されての巻き返しに期待します。

 昨年のしらさぎ賞、JBCレディスクラシック、東京シンデレラマイルでは(7)ダノンレジーナに先着を許していますが、同馬は前走の報知報知グランプリカップで大敗。ここはルイドフィーネにとってチャンスでしょう。

 〇 (3)アルコレーヌ

 JRA所属時代にダ1800mの3勝クラスで3着の実績がある馬。ダ1400mの新馬戦を勝ち、しばらくはダートの短距離で活躍していた馬だけにこの距離も問題がないはず。南関東移籍後の前々走TCK女王盃は馬体も太く、前走のブリリアントカップTRでは15番枠からスタート後に躓く不利を挽回して、好位まで位置を取りに行くロスの大きい競馬をした影響もあって、本来の能力を出し切れていません。しかし、今回は休養明け3戦目。変われる可能性もあるでしょう。

 ▲ (12)ウワサノシブコ

 浦和1400mのユングフラウ賞勝ちや東京プリンセス賞でも4着に善戦するなど、昨年のクラシック戦線で活躍していた馬。同馬は昨秋のロジータ記念で2着の実績があり、長い距離の方がいいイメージがありますが、これは距離というよりもレベルの問題。このレースの覇者はその後のレースで2桁着順に敗れているように、現4歳牝馬は低レベル。それゆえに前々走の三里塚賞では、勝ったギガキング(後の報知グランプリカップの覇者)が強かったにせよ、2着馬にも差をつけられて3着に敗れています。今回は東京シンデレラマイル12着大敗から立て直されての一戦。休養中の成長があれば、ここでも通用の余地があります。

 △ (7)ダノンレジーナ

 南関東の重賞3勝、2020年のJBCレディスクラシック(大井1800m)・4着、2021年のエンプレス杯・4着、JBCレディスクラシック(金沢1500m)・6着、前々走のTCK女王盃でも2番手外から逃げ馬にプレッシャーをかけながら、自身も外からリネンファッションにかけられる苦しい態勢の競馬でしたが、昨秋のJBCレディスクラシックの覇者テオレーマと0.6秒差(6着)に善戦しました。ただ、前走の報知グランプリカップが速い流れを先行したにせよ、案外の内容。これで1番人気なら、狙い下げてこそ馬券妙味でしょう。

 △ (9)アールロッソ

 JRA所属時代にダ1200mの3勝クラスで3着の他、ダ1400mでも小差の実績があった馬。南関東移籍初戦の3走前・カムイユカラスプリントはさすがに距離が短いと見ていましたが、案の定の結果。しかし、その後、初鷹スプリントとティアラカップを連勝。中央の実績から前走くらいは走れて当然の馬ですが、前走は馬体重19kg減が示すように、馬体を絞っての好走。それゆえに今回での余力の面に不安を感じ、狙い下げました。

 △ (10)ブロンディーヴァ

 一昨年のSⅢ・アフター5スター賞で3着と好走した実績がある馬。当時は斤量51kg、速い流れにも恵まれましたが、サブノジュニアと0.5秒差、キャンドルグラスと0.3秒差は立派です。同馬は休養明けの前々走フェブラリー賞でも速い流れを逃げ馬の外でレースを進めて1着同着。前走のマーチ賞は休養明け好走の反動で12着に敗れたものの、3戦目の巻き返しを警戒しました。昨年のしらさぎ賞では、大外から掛かって先行したために12着大敗を喫しましたが、昨年のティアラカップで4着の実績があるので、この距離も問題ないでしょう。

結論 馬複5-3,12,7,9,10 (14:12:8:8:8) 複勝5 (50)

2022年 ブリリアントCの予想

確固たる軸馬不在のここは、人気薄馬の好走に期待します✨

大井11R ブリリアントC 芝1800m
 ◎ (10)ゴールドホイヤー
 〇 (14)レッドフレイ
 ▲ (1)セイカメテオポリス
 △ (11)ジョエル
 △ (16)ロードゴラッソ
 △ (3)フィアットルクス
 △ (5)タイサイ
 △ (7)ノンコノユメ

見解

 ◎ (10)ゴールドホイヤー

 一昨年の羽田盃、昨年の報知グランドCの覇者で1800mはベスト条件の馬。前走の京成盃グランドマイラーズは、好位にいた馬が残る流れを、離れた後方2番手からメンバー最速の上がり3Fタイムで追い込んでおり、復調を感じることが出来ました。今回はノートウォージーが逃げる可能性が高いですが、同馬は格下。何かが早めに上がって行く形で、そこまで遅いペースにならないと見ているので、同馬を本命としました。

 〇 (14)レッドフレイ

 前々走の駿麗賞では好位の外から3~4角で動いて4角で前2頭に並びかけ、ラスト1Fで抜け出して、2着に4馬身差、3着に6馬身差をつけて楽勝した馬。前走のフジノウェーブ記念では勝ち馬ルーチェドーロに3馬身半差をつけられましたが、前々走から2Fの距離短縮で序盤で置かれて追っつけながらの追走で勝ちに行く競馬をしたことを考えれば上々。近走充実しているだけに、距離ベストのここでさらなる前進に期待します。

 ▲ (1)セイカメテオポリス

 昨秋の戸塚記念、ダーボーGPは差し馬有利の展開に恵まれての1着、3着だったものの、その後に成長を見せ、前々走の金盃で2着、前走のjpnⅡのダイオライト記念でも2着と善戦。昨年12月に勝島王冠でも勝ち馬と小差の4着と善戦しているように、1800mでも実績はあるものの、近走は長距離で差す競馬をしているだけに、ここでスムーズにレースの流れに乗れるかが課題。今回は1番枠。2番枠の勝島王冠では中団の最内を上手く立ち回れてはいたものの、最後の直線での進路取りが、あまりスムーズとは言えなかっただけに狙い下ました。

 △ (11)ジョエル

 昨秋の戸塚記念、ダーボーGPは厳しい流れを好位でレースを進めて3着、2着。その後の南関東のオープンでも、正攻法の競馬で善戦しており、前走の隅田川オープンでも好位の中を追走し、3~4角で上手く内に入れ、最後の直線も内からしぶとく粘って勝ち馬と小差の2着。前走の勝ち馬はジャニュアリー賞を大差勝ちし、斤量もジョエルより2kg軽いマグナレガーロ。3着も揉まれない競馬をすると強いリンゾウチャネルだっただけに、2着敗戦も仕方ないでしょう。しまいが甘い面がありますが、スローペースなら上位争いに加われる可能性もあります。

 △ (16)ロードゴラッソ

 一昨年の名古屋グランプリで2着の実績があり、今年1月の報知オールスターCでも3着と善戦しているように長距離が得意の馬。前走の日吉オープンでは好位の外から3角で動いて、4角では一旦2番手に上がったものの、最後の直線で内から外に進路を切り替えたジョエルに交わされて3着。前走はスローペースで人気薄の逃げ馬が逃げ切る展開でしたが、最後の直線で前に突き放された内容はいただけません。しかし、同馬はここを目標に調整を強化。一昨年の名古屋大賞典を勝った時ほどのスピードはないにせよ、ペースが速くなればこの距離の重賞でも通用しそうです。

 △ (3)フィアットルクス

 昨年は3連勝と勢いに乗って、このレースも逃げ切り勝ちした馬。同馬はその次走の大井記念も逃げ馬の外2番手を追走し、ミューチャリーの2着に粘ったように(3着は次走の浦和記念で2着のタービランス)、揉まれずに行ければしぶとさを見せる馬。一方、前々走の埼玉栄冠賞のように、外から被されて揉まれると8着と凡走する傾向があります。今回は3番枠。外から来られて被される可能性もあり得る枠順なので、狙い下げました。

 △ (5)タイサイ

 前走の金盃は好位の外から早めに動いて、最後の直線で一旦先頭に立ったものの、脚が止まって7着失速。前走は距離も長く、ペースも速かっただけに、仕方のない結果でしょう。また、同馬も揉まれ弱い馬で、前記の3勝クラスを勝利した時も、逃げ馬の外を追走しての勝利でした。同馬はオープンに昇級してからは前に行けなくなってしまったことなどが祟って2桁着順に大敗し、地方入りを果たしたわけですが、今回でどこまで揉まれない競馬ができるかが課題。上手く逃げ馬の外に出していければ、重賞でも通用する力はありそうです。

 △ (7)ノンコノユメ

 4歳時に去勢手術をして競走族として生き抜く方針を決めた馬。それが功を奏して9歳馬となった今でも、そこまで大きな衰えを見せていません。昨夏の帝王賞でも、JBCクラシック優勝時のミューチャリーと同等の指数で2着。帝王賞時はカジノフォンテンとダノンファラオが競り合ってペースを引き上げたことで、中団の内で脚をタメた同馬は展開に恵まれましたが、展開の後押しがあればjpnⅠでも通用する実力があるということです。

 同馬は休養明けの前々走・日本テレビ盃でも勝ち馬サルサディオーネと小差の5着。前走の東京大賞典は、位置を取りに行って好位内ので1角を回ったものの、向正面で馬群が凝縮して包まれる形。結局下がって、位置取りが悪くなっての10着大敗でした。今回はそこから立て直されての始動戦。同馬がここでは実績NO.1ですが、目標はこの先の帝王賞だけに、ここは狙い下げました。



結論 馬複10-14,1,11,16,3,5,7 (16:14:6:6:4:2:2) 複勝10 (50)

2022年 東京スプリントの予想

リュウノユキナが断然1番人気の様相。ここはヒモ穴狙いでいきましょう✨

大井11R 東京スプリント ダ1200m
 ◎ (2)リュウノユキナ
 〇 (5)シャマル
 ▲ (6)ルーチェドーロ
 △ (4)ピンシャン
 △ (12)ハートプレイス
 △ (13)ワールドリング

見解
 ◎ (2)リュウノユキナ

 昨年はクラスターC圧勝や東京スプリント勝ちを始め、ダ1200mのダートグレードで5戦2勝、2着2回の実績馬。休養明けの前走・大和Sでは斤量58kgと重かったため、行きっぷりがやや悪く、ピンチを感じましたが、最後の直線で馬群を捌いて上がり、勝ち馬ジャスティンにアサタ差まで迫っての2着。底力を見せました。前走では本来の能力を出し切っていないので、ここは能力全開に期待。

 また今回は2番枠と内枠ですが、同馬はキックバックを食らっても怯まないタイプで、隙あらば内を通してくる馬。最内枠の前々走カペラSや、ジャニアリーCや大和Sでも最短距離の競馬で1~2着しているので問題はないでしょう。

 ○ (5)シャマル

 デビューから一貫してダ1200mを使われ、ここまで7戦4勝2着1回。前走のなにわSでは12番枠からトップスタートを切り、控えて外の3番手から。レースの流れに乗って、ラスト1F手前で抜け出して2着馬に5馬身差の楽勝でした。同馬が前走時に記録した指数は、今回のメンバーでも全く見劣りしないレベル。勢いでさらなる上昇に期待します。

 
 ▲ (1)ルーチェドーロ

 5走前にJRAの1400m戦、端午Sを勝利している実績馬。ただ5走前は前半4F33秒5-後半38秒3の超絶ハイペース。7番枠からやや出負けして、二の脚も他馬にやや見劣り、序盤から後方からになったことで、激流に乗らずに展開に恵まれ面が大きいもの。また前々走の船橋記念では、1番枠から出遅れて後方2番手から追走も忙しく、直線入り口ではほぼ最後方と絶望的な位置だったように、高いレベルでは1400mがベストで1200mは短いはず。

 それを証明するかのように、1400mで平均ペースの前走・フジノウェーブ記念では、1番枠から楽に2番手を取って、終始スムーズなレースぶりでの勝利でした。1200m戦だと中団からのレースになる可能性が高いですが、ペースが上がって差し馬向きの流れになれば、上位争いには加われるでしょう。

 注 (4)ピンシャン

 未勝利勝ちこそダ1200mでしたが、その後はダ1400mで実績を重ねた馬。同馬は徹底先行で活路を開いた本格派スプリンターだけに、距離短縮でハナに行けなかった場合の不安はあります。しかし、前走・すばるSの前半3F34秒0は、ヒロシゲゴールドの前走・千葉S時に次ぐ速さ。そのヒロシゲゴールドは2列目狙いの馬であり、また、ピンジャンは今回4番枠と枠の利もあるので、ハナに行ける可能性が高いでしょう。ただ、今回は休養明けで相手強化の一戦。楽にリードを奪って行けるメンバー構成でもないので狙い下げました。

 △ (12)ハートプレイス

 前々走の準重賞ウインタースプリントは前4頭が並走状態でペースが上がっていく中で、2列目の最内を追走し、直線で1頭分外に出しての勝利。前走のフジノウェ―ブ記念は距離が長くて本来の能力を出し切れなかったものの、このタイプは2011年のコアレスピューマや2011年のスターボードのように、本当によく3着にくるので印を打ちました。同馬も内で揉まれても怯まないのが持ち味だけに、できればもっと内枠が欲しかったものの、昨秋復帰してから1200mで4戦3勝と地力をつけているのが強みがあるので、善戦はしてくれると見ています。

 △ (13)ワールドリング

 昨夏のアフター5スター賞ではあのサブノジュニアを倒して勝利し、続く東京盃でも再度サブノジュニアに先着と、地方勢では再先着の5着と好走したなかなかの実力馬。同馬は昨年、東京ダービー8着から優駿スプリントで一変したように、1200mがベストの馬。前走のフジノウェーブ記念はスタミナが不足する休養明けで距離延長、さらに逃げ馬の外から並びかけて勝ちに行く競馬をしたのが敗因のひとつですが、勝ち馬と3.1秒差の11着とはさすがに負け過ぎです。今回はベスト条件で、前走からの前進は見込めますが、一変までとなるとやや微妙なので、ここは狙い下げました。

結論 馬複2-5,6,4,12,13(24:16:14:10:6) ワイド2-12(10) 3連複2-5,6,4,12,13(各2)


 

2022年 マリーンCの予想

1番人気がショウナンナデシコ…ちょい混戦な感があります。

船橋11R マリーンC ダ1600m
 ◎ (2)レーヌブランシュ
 〇 (4)レディバグ
 ▲ (1)0サルサディオーネ
 △ (13)ショウナンナデシコ
 △ (6)メモリーコウ
 △ (1)クールキャット

見解
 今回のメンバーで実績最上位なのは、昨夏のスパーキングレディCでJBCレディスクラシックの1着馬テオレーマ、3着馬リネンファッションを撃破し、秋の日本テレビ盃を撃破した(10)サルサディオーネでしょう。ただ前走のエンプレス杯で、マイペースで逃げながらもショウナンナデシコに差されたあたりに、やや調子の面での不安を感じます。そのうえで今回は斤量58Kgと重いので、▲評価としました。確かにサルサディオーネはベストが1800m。前走は距離が長かった面もありますが、中心視するのもリスクが高いです。

 そこで◎には、昨秋のレディスプレリュードでテオレーマを撃破して優勝した(2)レーヌブランシュを推します。昨秋のレディスプレリュードは最内枠から逃げたクリスティの2番手外から、終始同馬にプレッシャーをかけながら追走し、3~4角先頭から押し切っての1着。強い内容でした。その次走のJBCレディスクラシックでは休養明け好走の反動で4着。

 また、休養明けの前々走・TCK女王盃は出脚が悪く、外から被されて位置取りを悪くし、好位中目の後ろからの追走。4角から直線序盤にかけて包まれて進路を失う不利があって4着。前々走はスローペースの上がりの速い決着だっただけに、もう少し前の位置を取って直線でも早めに動けていれば、また違う結果になっていたでしょう。

 前走のエンプレス杯は大きく出遅れて、外からじわと最終的には好位の外まで位置を上げて、勝ちに行くロスの大きい競馬になったものの、最後の直線では見せ場十分の3着。同馬は先行馬としてはテンがそこまで速くないため、内枠だと包まれるリスクもありますが、1800mだと▲サルサディオーネが距離に自信を持ってペースを引き上げてくれるはず。それならばスムーズな競馬ができると見て、連対圏内突入を期待しました。

 ○は、デビュー2戦目の兵庫ジュニアGPで2着、3歳時の端午S・2着、昇竜S・2着など、3歳春にオープン級での活躍していた(4)レディバグ。前走のポラリスSはスタート前からイレ込み、駐立不良や発汗が酷く、スタート後は好位にいたものの、ダートに入ったあたりで態勢を崩して手綱を引かされ、中団やや後方に下がるスムーズさを欠く競馬。それでも最後は大外から伸びて5着と善戦しました。

 同馬は交流重賞初挑戦で昨年のこのレースを制したテオレーマ同様に、中央の3勝クラス勝ちの実績。しかし、テオレーマはダ1700m戦だったのに対して、こちらはダ1400m戦。また、ダ1700mの前々走の門司Sでは8着に敗れていることからも距離が微妙に長い面がある上に、今回は人気なので対抗評価までとしました。

 以下特注馬として、4走前のカノープスS、3走前のベテルギウスSと牡馬相手のオープン、リステッド競走で1着、2着と好走した実力馬(13)ショウナンナデシコ。交流重賞路線に名乗りを挙げてからもTCK女王杯2着、エンプレス杯2着と安定した走りが見せられています。ただ、近4走ともペースが平均よりも遅い流れの好位で流れに乗ったもの。また、前走で自己最高指数をタイを記録した後の一戦で、サルサディオーネのハイペースに巻き込まれる危険性を考えると、過大評価は禁物と見て、狙い下げました。

 あとは△に一昨年のブリーダーズゴールドC2着後、牡馬相手に果敢に挑戦し、昨年の東海S、マーチSともに3着と好走した(6)メモリーコウ。同馬が最高指数を記録したのは、一昨年の東海S時。インティが1角を回るあたりで先頭に立って激流に持ち込んだことで、中団中目で立ち回った同馬は展開に恵まれました。確かに近走はピークを過ぎた感がありますが、前々走のTCK女王盃では小差の5着に善戦していることから、サルサディオーネが消耗戦に持ち込んでくれれば一発があるでしょう。

 他では、今回が初ダートの(1)クールキャット。芝ではスピード不足のレースが続いていること、そして同馬の走法からダートをこなせても不思議ではないので、押さえました。ダート適性がある程度あっても初ダートで結果を出すことは容易ではありませんが、それほど人気もないので買い目に加えます。

結論 馬複2‐4,1,10,13,6,1 (16:12:12:6:4) 複勝2 (50)

2022年 クラウンCの予想

本日の予想はまずまずの感触。今月末には牡馬クラシック戦線も始まるので楽しみです✨✨

川崎11R クラウンC 芝1600m
 ◎ (11)リヴィフェイス
 〇 (2)ノブレスノア
 ▲ (4)ライアン
 △ (3)フィリオデルソル
 △ (1)タツノエクスプレス

見解
 ◎ (11)リヴィフェイス

 デビューから2連勝、ニューイヤーC・2着の実績馬。前走の椿賞は2番枠からトップスタートを切って、そこから押してハナへ。大外から内に切った(1)タツノエクスプレスに終始プレッシャーをかけられ、上手く息を入れられず、最後にフレールフィーユに差されましたが、ラスト1Fで後続を大きく引き離し、3着馬と4馬身3/4差は負けて強しでした。今回は前々走のニューイヤーC同様に、逃げ馬ノブレスノアを見ながら動けるメンバー構成。巻き返しに期待しました。

 ○ (2)ノブレスノア

 同型馬不在のハイセイコー記念を、マイペースで逃げ切り勝ちした実力馬。3走前の全日本2歳優駿は、2歳ダート路線では圧倒的な存在のドライスタウトに外から食らいついて行く競馬。勝ちに行く競馬をしたために3角過ぎではもう手応えを失っており、11着大敗を喫しました。

 前々走のニューイヤーCはJpnIの舞台で無理をさせたあとの一戦らしく、状態ひと息。案の定、やや出遅れて外の◎リヴィフェイスにハナを奪われたために、序盤から押して何とか先頭に立ったものの、終始リヴィフェイスにマークされ、 ラスト2F13秒2-13秒9の苦しい展開となり、4着に敗れました。

 しかし、厳しい流れを経験した馬は、次走で粘り増す傾向があり、前走・京浜盃では本命馬としましたが、前走は1角でシャルフジが内斜行。1番枠から好発を決めてその2番手を追走していた同馬は進路をカットされ、逸走気味に逃避。大きな不利で能力を出し切っていないので、今回の連闘策はプラスに転じる公算が高いと見ました。

 ▲ (4)ライアン

 目下3連勝目で昨秋の平和賞を勝利した実績馬。平和賞の5着馬(10)ミゲル、4着馬は(11)リヴィフェイスがその後のニューイヤーCでワン、ツーを決めていることを考えると、平和賞はハイレベルのようにも思えますが、これはミゲルはラスト1F過ぎたところでミゲルがバランスを崩す致命的な不利があったもの。その不利を与えたのが左鞭で外に膨れたライアンです。

 また、リヴィフェイスは好発を切ったものの、外から前に行きたい馬が多く、それらが内に切って来たたために、後方2番手からの致命的な位置になってしまったもの。キャリアの浅さが出た面が大きく、この2頭のその後の活躍から「平和賞はハイレベルだった」という評価にはなりません。平和賞はやや低レベルではありましたが、前走の雲取賞でライアンが6着に敗れたのは、マイル戦でも余力がなくなってヨレる馬なので、距離が長かった面もあるはず。実績のあるマイル戦なら、今回の相手でも通用して不思議ありません。

 △ (3)フィリオデルソル

 道営時はダ1200mで2戦2着。6ヵ月の休養明けで大幅距離延長となった前走のサルビア賞で正攻法の競馬で2着と好走している辺りから、ポテンシャルが高いと見て警戒しました。前走のクラシックトライアルは休養明け好走の反動で8着大敗を喫しましたが、ここは巻き返しが期待できます。

 △ (1)タツノエクスプレス

 昨秋の鎌倉記念TR・若武者賞では逃げてノブレスノアの2着と好走しているように、前に行ってこその面がありましたが、近走は折り合いがつよくようになり、連続3着と好走。前走の椿賞では◎リヴィフェイスにプレッシャーをかけに行きすぎた面がありますが、もう少し折り合う競馬ができれば面白い存在でしょう。

結論 11-2,4,3,1 (20:20:6:4) 複勝11 (50)

2022年 京浜盃の予想

雲取賞の上位3玉は強いですが、前走で羽田盃出走権を取りに行った後の一戦。ここはそれらが取りこぼすことで、大波乱の可能性もあります。ここはそのストーリーも視野に入れて予想を組み立ててみました。

大井11R 京阪盃 ダ1700m
 ◎ (1)ノブレスノア
 ○ (11)マイブレイブ
 ▲ (8)プライルード
 △ (6)ナッジ
 △ (9)シャルフジン
 △ (5)シルトプレ
 △ (4)フォラステロ

見解
 ◎ (1)ノブレスノア

 同型馬不在のハイセイコー記念を、マイペースで逃げ切り勝ちした実力馬。前々走の全日本2歳優駿は、2歳ダート路線では圧倒的な存在のドライスタウトに外から食らいついて行く競馬。勝ちに行く競馬をしたために3角過ぎではもう手応えを失っており、11着大敗を喫しました。

 前走のニューイヤーCはGⅠの舞台で無理をさせたあとの一戦らしく、状態ひと息。案の定、やや出遅れて外のリヴィフェイスにハナを奪われたために、序盤から押して押して何度か先頭に立ったものの、終始リヴィフェイスにマークされ、 ラスト2F13秒2-13秒9の苦しい展開になって4着に敗れました。

 しかし、前走で厳しい流れを経験したことで、今回での粘りが増すでしょう。前走でニューイヤーCを逃げ切りした同型馬の(9)シャルフジは、今回で二走ボケが懸念されること、また、同馬は折り合う競馬もできることから、今回はノブレスノアの前からの押し切りに期待しました。

 ○ (11)マイブレイブ

 4走前の平和賞で2着。このレースでは後のニューイヤーCの1着馬ミゲルや2着馬リヴィフェイスが相手。4走前は内枠から好発を切って、外から前を主張してくる各馬に行かせて、2列目の最内を確保。前がペースを引き上げた中、最短距離競馬で4角出口で外に出しての2着。

 当時5着もミゲルはラスト1Fを過ぎたところで挟まれて鞍上がバランスを崩す不利があっての5着でしたが、正攻法の競馬でリヴィフェイスを4着に下したのは上々。前走の雲取賞では4着完敗でしたが、今回は上位3頭が羽田盃出走権を取りに行った後の一戦で本調子ではないことが予想されるだけに、同馬を3番手評価としました。


 ▲ (8)プライルード

 4走前の平和賞で2着。このレースでは後のニューイヤーCの1着馬ミゲルや2着馬リヴィフェイスが相手。4走前は内枠から好発を切って、外から前を主張してくる各馬に行かせて、2列目の最内を確保。前がペースを引き上げた中、最短距離競馬で4角出口で外に出しての2着。

 当時5着もミゲルはラスト1Fを過ぎたところで挟まれて鞍上がバランスを崩す不利があっての5着でしたが、正攻法の競馬でリヴィフェイスを4着に下したのは上々。前走の雲取賞では4着完敗でしたが、今回は上位3頭が羽田盃出走権を取りに行った後の一戦で本調子ではないことが予想されるだけに、同馬を3番手評価としました。

 △ (6)ナッジ

 昨秋のJBC2歳優駿では1番人気で2着と好走した馬。JBC2歳優駿は内からエンリルがハナを主張したところで外から(9)シャルフジンに競られて、前半3F通過34秒8のオーバーペースとなりました。その流れを利して最後方からじわじわ位置を押し上げ、直線外一気で優勝したのがアイスジャイアント、中団の内で脚をタメて直線内から馬群を捌いて、抜け出して2着だったのがナッジです。

 JBC2歳優駿では4角先頭からシャルフジンがしぶとい粘りを見せていましたが、同馬とナッジの着差は0.9秒。前走の平和賞ではシャルフジンの2着でしたが、同じくらいの実力はあります。展開次第では同馬との逆転も可能なだけに、警戒が必要でしょう。

 △ (9)シャルフジン

 3走前のサンライズC、前々走のJBC2歳優駿では△ナッジに先着を許しましたが、3走前のサンライズCは外からモーニングショーにプレッシャーを掛けられ、4角で同馬を振り切りに行ったことが仇となり、最後に失速したもの。また、JBC2歳優駿の敗因は前記したとおり。

 しかし、前走の平和賞では同型馬不在で、これまでよりも楽に逃げられたのも勝因ですが、前走でも稍重ながらラスト2F12秒3-13秒3と失速しているように、厳しいペースだったのも明らか。休養中に成長した面もあったのでしょう。地力をつけているとは見ていますが、今回は休養明け好走後になるので、狙い下げました。

 △ (5)シルトプレ

 デビューから3戦は短距離を使われ、追走に苦労する面を見せていましたが、4走前より距離を延ばして本格化した。3走前の鎌倉記念では、前半3F36秒0-後半38秒9の超ハイペース。逃げた◎ノブレスノアの外3番手から3角では同馬に並びかけ、抵抗する同馬を直線半ばで競り落とし、外から伸びてくるママママカロニを寄せつけずの勝利と、強い内容でした。

 前々走全日本2歳優駿ではスタートで外の馬にぶつけられて後手を踏み、後方からの競馬になったものの、結果的にそれゆえに勝ちに行く競馬をしなかったために、展開に恵まれる形となっての5着。前走の平和賞では好位の内と追走と、正攻法の競馬で△ナッジと0.1秒差の3着。先行力は△シャルフジンに見劣り、末脚は△ナッジに見劣る面はありますが、安定した走りができる点は魅力。このタイプは崩れにくいので、警戒しました。

 △ (4)フォラステロ

 前走のジェムストーン賞では逃げたミゲルを終始マークで乗り、直線では3着以下を引き離しての同馬とのマッチレースを制した馬。ミゲルはマイル前後がベストの馬。前走は距離が短かった面もあるし、目標にされる競馬得苦しかった面もありますが、それでもアサマ差制したのは大したもの。今回は3ヵ月の休養明けで大幅延長と課題もありますが、人気薄なので一考しました。

結論 1-11,8,6,9,5,4 (5:5:5:5:4:1) 複勝1 (50)

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