2025年 プラチナCの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2025.05.28
2025年 プラチナCの予想

■初日の800mでレコードが飛び出した超高速馬場

 浦和は初日の800m戦、田草月特別(B2B3)で46秒0のレコードが記録され、2日目の早苗月特別(B1B2)の1400mでも1分26秒3の超高速決着だった。徐々に馬場が回復していはいるが、高速馬場で基本的に内と前が有利な傾向は大きく変わらないだろう。差し馬は内々を立ち回らないと最後の直線で伸びてこれていない。

 ここは(4)シーサーベントの逃げが濃厚の組み合わせ。同馬は2月のOP・梅花賞(浦和1400m)で(11)ロードグラリオに捲られて4着に失速したが、ここは逃げ、先行馬が多数の一戦。1番枠からトップスタートを切ってハナを主張したが、レベルフォーにプレッシャーをかけられ、同馬を競り落としたところで(11)ロードグラリオにプレッシャーをかけられて苦しくなったもの。

 今回は梅花賞時よりも同型馬が手薄。ここは楽に逃げられる可能性が高く、(11)ロードグラリオが外枠を嫌ってハナを主張すれば昨年10月のA2・ミズナラ賞時のように控える選択もあると見ている。何れにせよ、そこまでペースは上がらず、内と前有利な決着になると見て予想した。

浦和11R プラチナC ダ1400m
 ◎ (5)イグザルト
 ○ (4)シーサーペント
 ▲ (2)ギャルダル
 △ (11)ロードグラディオ
 △ (8)ティントレット
 △ (10)カールスバート
結論 馬連5-4,2,11,8,11 (14:14:10:8:4) 複勝5 (50)

■有力馬と評価コメント

◎ (5)イグザルト

 2走前のフジノウェーブ記念では7馬身差で楽勝。ここでは7番枠から五分のスタートだったが、二の脚ですっと先行し、好位の外3番手を追走。3~4角で徐々に進出し、4角で楽な手応えで2列目に上がって直線へ。序盤で追われて抜け出し、1馬身ほど前に出ると、ラスト1Fでは突き放す一方だった。

 本馬は中央時代からダ1400~1600mを得意としており、昨年2月の白嶺S(3勝クラス・東京ダ1600m)では、後方有利の展開をコスタノヴァよりも前の位置で進めて同馬と2馬身半差の2着の実績がある。

 本馬はその後はスタートが悪くなり、しばらく不振だったが、南関東移籍後はゲートが改善され、近走では1400mなら好位を取ることも可能。枠も5番枠と外過ぎず、今の浦和にも対応できるだろう。

 前走の東京スプリントでは0秒1差の4着。ダートグレードで好走すると、次走で疲れが残ることもしばしばあるが、前走は1番枠で最短距離を通せたことで強豪相手の1200mに対応したところがあり、ある程度、余力を残せていると見ている。

○ (4)シーサーペント

 2023年11月から浦和の1400m~1500mで6連勝した浦和巧者。昨年5月のA2・五月特別では1番枠のエンテレケイアなどの強豪相手に5着に敗れたが、その後2連勝で6走前の浦和スプリントOP(浦和ダ1400m)を勝利した。

 ここでは3番枠からトップスタートを決め、スピードの違いで楽にハナを取り切り、道中はコントロールして3角手前からペースアップ。最後の直線でじわじわ差を広げて3馬身差で完勝した。ここは前後半3F35秒4-36秒5の平均ペースで逃げての圧勝だった。

 本馬は2走前のOP・梅花賞(浦和1400m)では、(11)ロードグラリオに捲られて4着に失速したが、ここは逃げ、先行馬が多数の一戦。1番枠からトップスタートを切ってハナを主張したが、レベルフォーにプレッシャーをかけられ、同馬を競り落としたところで(11)ロードグラリオにプレッシャーをかけられて苦しくなったもの。

 今回は梅花賞時よりも内と前が有利な馬場で同型馬が手薄。ここは楽に逃げられる可能性が高く、(11)ロードグラリオが外枠を嫌ってハナを主張すれば、3走前のミズナラ賞時のように控える選択もあると見ている。本馬はスピードの違いでハナに立つことが多いだけで、これまで2、3番手に控える競馬にも対応できている。

▲ (2)ギャルダル

 2023年1月と2月に川崎1600mの大師OPと多摩川OPを連勝し、続く大井1400mのフジノウェーブ記念で初重賞制覇を達成。昨年は2月の川崎マイラーズCで2着し、次走のフジノウェーブ記念では二連覇目を達成した。

 昨年のフジノウェーブ記念は7番枠からトップスタートを決めて内から前を主張する馬を行かせて、好位の外6番手を追走。3角手前で外から2列目4番手に上がり、3~4角で3頭分外から直線へ。序盤で2番手から先頭に立った(9)オメガレインボーとの差をじわじわ詰めて2番手に上がり、ラスト1Fでもしぶとく伸びて同馬をアタマ差で捉え切った。

 ここは前後半3F36秒1-39秒4のかなりのハイペース。当時は勢いがあった(9)オメガレインボーを撃破し、4着の(7)サヨノグローリーに5馬身3/4差で勝利したことは評価できる。

 6走前のOP・トパーズS(大井1400m)は◎(5)イグザルトに5馬身も離されてしまっているが、当時は馬体重12Kg増だったように、休養明け初戦の東京盃で体を絞り、楽をさせた後の一戦。もともとの能力はイグザルトと比較しても大きく見劣りしない。

 本馬は今年の川崎マイラーズC2着後はしばらく不振だったが、前走のDIRT IS TCK.賞(OP・大井1400m)ではわりと楽に2番手を追走と、良かった頃の前進気勢を見せていた。今回はこの中間の追い切りの動きもよく、復調を見せているだけに3番に推す。

△ (11)ロードグラディオ

 2走前のOP・梅花賞(浦和ダ1400m)で4馬身差で圧勝した馬。ここでは大外8番枠から五分のスタートを切り、じわっと先行して好位の外3番手を追走。向上面で早めに○(4)シーサーペントにプレッシャーをかけに行き、3~4角で競り落として1馬身半差ほどのリード直線へ。直線で追い上げる(3)ルコルセール、(7)サヨノグローリーらを尻目に余裕を持っての圧勝だった。

 ここでは前後半3F36秒0-38秒0のかなりのハイペース。展開に恵まれた(3)ルコルセールや(7)サヨノグローリー等を相手に完勝している。

 本馬は前走の隅田川OPでも逃げ切り勝ちを決めているが、4走前の準重賞・トワイライトC(浦和ダ1400m)でも好位の外から早め先頭に立って勝利しているように、浦和1400mが得意。ただし、今回は11番枠と外目の枠に入り、中途半端に先行すると外々を回るロスが生じることもあり、評価を下げた。

△ (8)ティントレット

 5走前の北海道スプリントCで3着。ここでは3番枠から出遅れ、後方2番手を追走。道中で後方馬群の後ろに追いつくと、3~4角の中目から徐々に位置を上げ、4角出口で外に誘導。直線序盤でしぶとく伸びて中団に上がり、ラスト1Fでチカッパには離されたが、早め先頭に立ったエートラックスとの差はじわじわ詰めて3着に健闘した。

 ここは前後3F35秒1-37秒5のかなりのハイペースで後方有利の展開に恵まれて3着。本馬は前走のA2・日本橋賞(大井1200m)でも2列目の外を追走して勝利しているように、1200mがベスト。しかし、本日の浦和はダートが軽く、スプリンターでも対応が可能。前に行ける強みを活かしての食い込みを警戒したい。

△ (10)カールスバート

 昨年6月のA2・千葉日報賞スプリント(船橋ダ1200m)では、△(11)ロードグラディオを撃破し、次走の習志野きらっとスプリント2着、その後の船橋記念2着のスワーヴシャルルと1馬身差に健闘した馬。

 ここでは大外9番枠から好スタートを切ったが、内の各馬が速いので、じわっと下げて中団、最終的には後方2列目の外で進めた。3角手前から動いて2頭分外から押し上げ、直線序盤では3列目の外付近。最後の直線ではしぶとく伸び続け、最後に(11)ロードグラディオを差し切り、クビ差の2着だった。

 (11)ロードグラディオは1200mはやや忙しいが、それでも同馬を捉え切ったことは評価できる。本馬はその後も1200mを中心に使われているが、テンの脚が遅く、4走前のA2・スノードロップスプリント(船橋1200m)のように、内枠を利して距離ロスなく、ある程度前の位置を取れないと苦しい。

 4走前は前後半3F34秒8-38秒2のかなりのハイペースを積極的に位置を取りに行っての勝利だった。2走前のフジノウェーブ記念では、3番枠からまずまずのスタートを切りながらも距離延長を意識し、控えて中団内目を立ち回ったことが裏目。4走前の内容から、ある程度前の位置を取っていければ一発あると見ている。

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