ブログ – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.05.24
2020年 オークス
デアリングタクトにデゼルと無敗馬対決に期待が集まる今年のオークス。しかし、デアリングタクトは道悪の桜花賞を制した後の一戦。道悪での好走は疲れを残しやすく、桜花賞の2着馬レシステンシアのように、次走でパフォーマンス(指数)を下げる危険性もあります。 ましてデアリングタクトは、逃げてこそのスマイルカナがレースメイクし、前半4F46.5-後半4F49.6の超絶ハイペースを作ったことで、展開に恵まれたもの。前がバテたところを差したという競馬でした。デビュー2戦目のエルフィンSも、桜花賞ほどではないにせよ、時計の掛かる馬場のハイペースを差し切ったものであり、果たして前が容易に止まらない、超絶高速馬場の東京でも差し切れるのか?  また、この馬の新馬戦も超絶スローペースの末脚比べではあったものの、時計は要しており、超絶高速馬場の状況下では、どこまでの末脚が引き出せるのか未知数なのも事実。エルフィンSでも、桜花賞でも、トップスプードを持続させていることから、距離が長くなることは問題なさそうですが、断然の1番人気に相応しいかどうかは「?」です。 一方、デゼルはデビュー2戦目のスイートピーSでは、前半4F48.6-後半4F46.0の超絶スローペースを後方から、メンバー断トツの上がりで差し切ったもの。レース最速地点のラスト2F目でグンと伸びて、前に並びかけた辺りからもかなりの素質を感じさせますが、新馬戦、スイートピーSと出遅れているように、何せゲートが下手。前に行ける可能性は極めて低いものがあります。 もっともデゼルと同タイプで当時はゲートが下手だったブエナビスタは、オークスで始めてスタートを決めて、レッドディザイアをギリギリ差し切りました。しかし、その年は標準馬場で例年のオークスよりも緩みなく流れたもの。今年のように超絶高速馬場で前のポジションが求められているとなると…。また、ブエナビスタは2歳女王であり、桜花賞も優勝という豊富なキャリアと実績がありました。 ここまで綴って思ったのですが、同じ無敗馬でありながら、デアリングタクトは1番人気、デゼルは2番人気、アブレイズは11番人気という差は、いったい何? デアリングタクトもデゼルもアブレイズもキャリアが浅い馬だけに、さらなる成長力を見せる可能性も十分あるでしょう。競走馬はデビューから5戦目くらいまでは上昇力を見せることが多いものです。 しかし、明確に死角がある状況の中で、あなたは前記2頭を評価しますか? 私はあくまでも連下の1頭と考えます。では、何が有力かというと…本命にするなら、やっぱりハイレベルの桜花賞組でしょう。オークスではフローラSを始めとする、前哨戦の活躍が目立ちますが、それらが活躍する年は、決着指数が桜花賞と同等レベルだった年。今年は前哨戦のレベルがそこまで高くなかっただけに、桜花賞組が最有力と考えます。
2020.05.23
2020年 平安ステークス
平安SはかつてはフェブラリーSの前哨戦でしたが、7年前からこの時期に移行し、ダ1800mからダ1900mとなり、帝王賞の前哨戦のような位置付けとなりました。それだけに例年、G3としては好メンバーが集います。今年もG1馬ゴールドドリーム、オメガパヒューム、ミツバを始め、他重賞ウイナーが3頭出走と、豪華メンバーが集いました。 京都ダ1900mは、京都ダ1800mよりも100m後方からのスタートとなるために、ほぼ似たような傾向。ただ最初の1コーナーまでの距離が約386mと長くなるぶん、内枠有利の傾向が緩和され、外枠の馬にもチャンスが巡ってきます。それでも外枠よりは内枠のほうが有利でしょう。実際に15頭立て以上で行われた過去7年で、馬番11番よりも外の優勝は、逃げて最初のコーナーで最内を立ち回ったアスカのロマンのみです。 また、過去7年で逃げ馬の優勝が3回と最初のコーナーで最内を立ち回れる逃げ馬の活躍が目立っています。これはこの時期、雨の影響を受けて京都のダートが軽いことも影響しており、2番手の馬も1勝2着2回、3着1回と活躍しています。昨年のように時計の掛かる馬場のうえに、風が強いと逃げ、先行馬が総壊滅となる場合もありますが、基本的には前でロスなくレースを運べる馬が有利でしょう。 今年はこの中間に雨が降らず、良馬場発表。そのうえ逃げ馬ともかく、先行馬が揃ってはいます。しかし、道中で動ける、捲りタイプの馬も不在で向こう正面である程度ペースが落ち着く可能性が高いでしょう。また、実績馬のゴールドドリーム、オメガパフュームは前走のG1を目標にした後の始動戦で無理をさせず、結果、前を残らせてしまうなんてことも…。けっして前が楽な展開ではないにせよ、差し、追い込み馬が有利という展開にもならないのではないでしょうか。その前提で予想を組み立てたいです。
2020.05.17
2020年 ヴィクトリアマイル
まず、netkeiba.comさんのこちらを参考にして下さいm(__)m。https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=171321 かなり雨が降った土曜の京王杯SCで、前半3F35.2-後半3F33秒1のどスローで1分19秒8という恐ろしい時計が出ました。そこからさらに馬場回復。トロワゼトワルが逃げなかったとしても、コントラチェックかセラピアが行くでしょう。少なくともコントラチェックの武豊騎手は、逃げることも視野に入れているはず。競られることを嫌う武豊騎手は、極端なスローで逃げることは考えづらいので、その場合でも、平均ペース前後の決着が予想されます。前半4F45秒5くらいで行ったならば、1分31秒0前後の決着にはなるでしょう。 その決着タイムでアーモンドアイが外枠から出遅れた場合、ギリギリ勝つか負けるか…。けっして楽ではないでしょう。同馬は芝2500mからの直行となるだけに、その可能性もゼロではないし、今回はあくまでも始動戦です。リスクヘッジするなら、やはりアーモンドアイよりも前でレースを進められる馬ということになります。
2020.05.16
2020年 京王杯スプリングC
京王杯スプリングCは、安田記念の前哨戦。また、春開催では高松宮記念以降、唯一の芝1400m以下で行われる古馬の重賞となるだけに、高松宮記念組が出走してくることが多く、スプリント路線馬とマイル路線馬、さらに上がり馬が激突します。 過去10年で1番人気が6回と、1番人気に支持されることが多いのは、前走の高松宮記念で上位の馬。しかし、それらがことごとく凡走することで、このレースは波乱の連続となっています。 2010年のエーシンフォワードは高松宮記念・3着→4着、2012年のサンカルロは高松宮記念・2着→9着、2013年のサンカルロは高松宮記念・2着→10着、2014年のコパノリチャードは高松宮記念・1着→7着、2015年のダイワマッジョーレは高松宮記念・6着→10着、2018年のダンスディレクターは高松宮記念・4着→15着。つまり、前走でG1を大目標にした馬は、その後に楽をさせることもあり、苦しいということなのでしょう。 前走で高松宮記念に出走していた馬が通用するパターンは、2014年のレッドスパーダー・1着(高松宮記念・17着)、2015年のサクラゴスペル・1着((高松宮記念・9着)、2017年のレッドファルクス・1着(高松宮記・3着)、2019年のロジクライ・3着(高松宮記念・8着)と、何かしらの理由で、高松宮記念で能力を出し切れなかった馬ばかりです。 一方、ダービー卿CT、東京新聞杯、マイラーズCなど、マイル路線組の活躍も目立ちます。また、それらは1番人気に応えて優勝した2013年のダイワマッジョーレや昨年のタワーオブロンドンなどのような、いわゆる近走着順(指数)の良い上がり馬ばかり。大敗から巻き返したケースは、2012年のサダムパティックのみです。 サダムパティックはもともと皐月賞・2着を始め、クラシックでも上位の馬でしたが、立て直されての巻き返しVでした。前走・東京新聞杯組は休養明けになるので大敗からでも巻き返せますが、前走・ダービー卿CTやマイラーズCなど、レースを順調に使われている馬は勢いが必要。このことを踏まえて馬券を組み立てると、的中に近づけるでしょう。
2020.05.10
2020年 新潟大賞典・NHKマイルC
●新潟大賞典 春の新潟開催を代表する新潟大賞典。このレースは、ここをステップに宝塚記念へ向かう馬もいれば、来月の鳴尾記念やエプソムC、その先のサマー2000シリーズを目指す馬も出走してくるため、中距離路線のG3としてはレベルが高くなることがほとんど。G1レースの上位馬や重賞上位常連馬、新興勢力と様々な路線から出走してきます。 また、このレースはステップレースらしく、休養明けの馬がやたらと出走してきますが、さすが好メンバーだけあって、格下の休養明けの馬はほとんど通用していません。休養明けでも通用しているのは、2016年の優勝馬パッションダンスのような重賞勝ちか、重賞で上位の実績がある馬ばかりです。 さらにこのレースが行われる新潟外回りの芝2000mは、芝2000mでは日本唯一のUターンコース。最初の3コーナーまでの距離は約948mと非常に長いために、前半3~4F目でもほとんどペースが緩みません。このやめ逃げ、先行馬は苦戦。さらに3~4コーナーで急坂を下りながらのスパイラルカーブとなっており、ここで勢いに乗せられる差し馬が非常に有利となっています。 実際に過去10年で逃げ馬の3着以内はゼロ、先行策で優勝したのも前記したパッションダンスだけです。他、9年の優勝馬は全て中団以降の馬ですから、差し馬上等レースなのはご理解頂けるでしょう。今回は逃げ馬がダイワキャグニー&内田騎手と、ブラックスピネル&丸田騎手。両者ともに積極的に逃げたがらない騎手で、ややタフな馬場を考慮し、コントロールして来る可能性が高いと見ていますが、そんなでも差しが決まっちゃったりするので、ここは差し馬主体で予想を組み立てたいです。 ●NHKマイルC NHKマイルCは1996年当時、クラシックに出走権のなかった外国産馬に門戸を開くことを目的とし、1996年にGIとして創設されたレース。しかし、現在は中距離だと距離が長いという馬にとっての3歳最強マイラー決定戦となっています。 このレースはトライアルのアーリントンCやニュージーランドT、クラシックの桜花賞、皐月賞など、様々な路線馬が出走してくるのが特徴。もっとも活躍が目立つのは、これまでに4勝を挙げているニュージーランドT組ですが、結局のところ、ハイレベルなレースを経由した馬が活躍しています。 今年、ハイレベルだったのは、前走比較で皐月賞>桜花賞>ファルコンS>アーリントンC>毎日杯>ニュージーランドT。今年は皐月賞の上位馬は不出走なだけに、桜花賞で2着のレシステンシアが一番人気に支持されるのは順当でしょう。ただし、レシステンシアは前走道悪で好走している点が落とし穴だったりも…。 例えば、先週の天皇賞(春)に出走していたキセキ。同馬はど不良の菊花賞を制したことで、その後、スランプになりました。桜花賞は当時の菊花賞ほど酷い馬場ではありませんでしたが、道悪で好走する(バテさせる)というのは、それくらい戦意喪失に繋がるものです。また、ファルコンCも、アーリントンCも、毎日杯も、ニュージ―ランドTも水準以上の時計を要しており、すべて超ハイペース。それだけに上位馬、特に展開に恵まれた上位馬は危ういでしょう。 危うい実力馬同士の決着となるので、前記した馬たちが全て馬群に沈むとも思えませんが、前走比でパフォーマンスを落とす可能性が高く、そこに前走で馬場&展開に恵まれなかった馬の付け入る隙があるということです。まあ、その類の馬はけっこううますけど…ぐふふっ。 また、今回は前記レースがことごとく、差し、追い込み馬有利のレースとなったことで、逃げ、先行馬がことごとく賞金不足で出走権を獲り逃し、手薄になったことがこのレースの最重要ポイントとなるでしょう。これ以上書くと、心に留めておいた必殺の穴馬がバレてしまうので、もう止めておきます(笑)。
2020.05.09
2020年 京都新聞杯
東の青葉賞、西の京都新聞杯。京都新聞杯は、ダービーのトライアルレースではありませんが、そういう意識で使われることが多いレースです。実際に昨年は、ロジャーバローズがこのレースをステップにダービー馬となりました。遡れば、2013年のダービー馬キズナもそうです。 他にもサトノラーゼン(2015年)やトーセンホマレボシ(2012年)などがダービー2着、3着と活躍しており、近年は青葉賞以上にダービーでの活躍が目立っています。今年の皐月賞はレベルが高いだけに、大勢逆転するのは容易なことではありませんが、新星誕生なるか!? また、このレースは、キズナの直線外一気のイメージが強いかもしれません。しかし、あの年はレース直前で雨が降り、少し時計を要した上に、逃げたウインアルザスと2番手キングデザイヤーが後続を突き放して5F通過59秒2と、過去10年の京都新聞杯では2番目にペースが速かった年(1番目は2014年で5F通過57秒7、優勝馬はハギノハイブリッド) ほとんどの年は、芝2200mが初距離となる馬や前走から距離延長となる馬が多いために、向こう上面の上り坂で坂で息が入り、スロー~平均ペースで流れます。そして3コーナーの下り坂から、レースが動くことが多いレース。3コーナーからペースが上がるので、ここで外々を回ると苦しいものがあります。先行馬であれば外枠でも内目を立ち回れますが、差し馬ならば3~4コーナーをロスなく立ち回れる内目の枠の馬が有利です。 今年は13頭だけに、外枠の馬を大きく割り引く必要はありません。しかし、過去10年で馬番13番より外の馬の連対は、2番手を追走した一昨年のステイフーリッシュ(1着)のみという成績だけに、内枠有利の意識は持って予想を組み立てたほうがいいでしょう。だだし、それらは人気に反映されます。穴を狙うのであれば、2017年に9番人気で連対したアグネスゴルテや7番人気で優勝したステイフーリッシュのような先行馬です。それも外枠だと実力以上に人気にならないので、配当妙味があります。 今年はホウオウエクレールが逃げて、大外枠のプレシオーソを始め今回が初芝となる馬たちがどこまで前に行くのか? また、スタート次第でファルコニアも先行するでしょうし、内目の枠のディープボンドも強豪アドマイヤビルゴよりも前を狙うかもしれません。アドマイヤビルゴが先行することで、前が飛ばす意識が高まり、極端なスローになることはなさそうですが、それでも京都の高速馬場を考慮すると前が容易には止まらないでしょう。 実力断然の先行馬が2頭以上出走している場合は、ペースが上がって前が崩れることが多いですが、1頭という状況下では、その馬が自分のペースのレースをすることで、案外と前を楽にさせてしまうことも少なくありません。それもアドマイヤビルゴのような、「差しでもいいよ」という決め手型(後半型)の先行馬なら、なおさらでしょう。それだけに今回は、穴馬はドマイヤビルゴよりも前でレースをする馬という前提で予想を組み立てたいです。
2020.05.06
2020年 兵庫CSの予想
ゴールデンウィークに3日間連続で行われる、ダートグレード第3弾は、 JpnⅡ・兵庫チャンピオンシップ。このレースは、昨年の兵庫ジュニアグランプリ以来、地方馬と中央馬が激突する3歳最初のダートグレードです。将来の古馬重賞ウイナーと、生涯1勝クラス(旧500万下)の馬が競うレースのため、能力差が大きく、過去10年中8度も1~3番人気馬が連対しているのがポイント。また、過去10年で1~3番人気馬が3着以内を独占したことが3度もあります。 当然、地方馬は不振で、中央馬の独壇場。2011年に唯一、高知のホクセツサンデーが連対していますが、この年は、東日本大震災の影響で、このレースの前哨戦としての意味合いを持つ伏流Sが開催中止。確かにこの年は高知がややレベルが高かったものの、ヒアシンスSの勝ち馬など、有力馬がぶっつけ本番で挑むことになった背景もありました。関西圏のこのレースは、強豪の南関東勢が滅多に出走してこないこともあり、中央馬が断然有利のレースと考えてもいいでしょう。 続きはこちら!https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=12323 予想はこちら!https://nar.umanity.jp/coliseum/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2020050627030607 ※船橋11Rの東京湾Cの予想も登録予定です♪
2020.05.05
2020年 かしわ記念の予想
ゴールデンウィークに3日間連続で行われる、ダートグレード第2弾は、G1・かしわ記念。このレースは、上半期の大一番・帝王賞のステップレースですが、さすがG1だけあって、G1ウイナーが多く参戦します。また、距離1600mの条件設定ということもあり、JRAから参戦してくる大半は、前走でフェブラリーSに出走していた馬。度々、休養明けの実績馬が出走してくることもありますが、スタミナが必要とされるダート戦らしく、それらは苦戦の傾向です。 実際に過去10年の連対馬20頭全てが、同年のフェブラリーS以降のレースに出走していた馬でした。 続きはこちら!https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=12315予想はこちら!https://nar.umanity.jp/coliseum/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2020050519020211
2020.05.04
2020年 かきつばた記念の予想
ゴールデンウィークに3日間連続で行われる、ダートグレード第1弾は、3年前より装いを新たに、ハンデ戦に生まれ変わり、JRAの出走枠も1枠増えて5頭が出走可能となった、かきつばた記念。しかし、ハンデ戦となったことで、トップスプリンターが参戦しなくなったのも事実。今後もそのような傾向が予想されます。 しかし、大きく変わらないのは、名古屋は地方競馬でも随一の小回りコースであり、逃げ馬が圧倒的に有利であること。実際に過去10年の逃げ馬(3コーナー先頭)の成績は……。 続きはこちら!https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=12310 予想はこちら!https://nar.umanity.jp/coliseum/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2020050424030211
2020.05.03
2020年 天皇賞(春)
昨年の天皇賞(春)で3着馬を6馬身引き離し、昨年の香港ヴァーズの覇者グローリーヴェイズとのマッチレースを演じたフィエールマンが1番人気に支持されています。しかし、フィエールマンは中間アクシデントがあって、昨年のようにAJCCが使えず、有馬記念からぶっつけ本番とローテーションが狂いました。 確かにフィエールマンは追い切りでは動いていましたが、天皇賞(春)は距離3200mと長く、スタミナが必要な舞台。年明けにレースを使わずに天皇賞馬となった馬は1986年以降、皆無です。3着以内に来た馬も、1997年のサクラローレル(2着)しかいません。 近年、育成技術がいくら目覚ましく進化しても、実戦に勝るものはなく、特にスタミナは育成や調教では補えないものというのが私の認識。少なくとも昨年よりもパフォーマンスを落とす可能性が高いでしょう。それならば他馬にも十分に付け入る隙があります。当然、波乱要素が満載でしょう。 また、一昨年のジャパンCをレコード決着へと導き、アーモンドアイの2着と好走したキセキは、どんどん出遅れが悪化し、ヤバいレベルになってきていますが、大丈夫か? 出遅れ癖のある馬がゲート試験で受かっても、実戦では出遅れてしまうように、今回のキセキもいくらスタートの上手い武豊騎手を配したとて、少しはマシになる程度で、出遅れる可能性が高いと見ています。この出遅れ癖は、マイナス要素でしかないでしょう。 それでも長丁場なら2015年のゴールドシップのように、マクリ気味に上がって、3コーナーでは3番手といい位置を取り切れれば上位争いも可能です。しかし、2012年のオルフェ―ヴルのように、3コーナーまでにポジション取れなければ、同馬のようにドボンの二の舞になる危険性もあるでしょう。 超高速馬場の京都外回り・芝3200mが舞台の天皇賞(春)は、3コーナーの下り坂からペースアップしていくことがほとんど。ここで前記のオルフェーヴルのように後方(同馬は17番手)だと、前を捕らえきれません。前も3コーナーまでに脚をタメているので、容易にバテないからです。 一昨年はヤマカツライデンがテレビ馬の如く、大逃げをぶちかましたために、前が潰れてレインボーラインの差しが決まりました。しかし、それは稀なパターンです。しかも今年は逃げ馬不在で、ハナを主張するのは、ダンビュライトかというメンバー構成。3コーナーまでにペースが上がらず、3コーナーの位置が明暗を分けると見るのが順当です。 実際に過去10年の天皇賞(春)の脚質を分析すると、3コーナー11番手のいわゆる差しで優勝したのは、2018年のレインボーラインのみ。他は3コーナー7番手以内でした。2011年にウインバリアシオンが3コーナー14番手から動いて、勝ち馬フェノーメノとの接戦の2着に持ち込んでいますが、勝つことも意識するのであれば、やはりある程度、前を意識して動いて行ける馬でないと厳しいでしょう。実力もあって、3コーナーで7番手以内の馬を本命馬とし、波乱、大波乱に期待したいです。