2022年 雲取賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2022.02.10
2022年 雲取賞の予想

雨の影響で前有利の流れが続いていますが、メインの頃にはペースも落ち着いて来るでしょう。

大井11R 雲取賞 ダ1800m
 ◎ (3)ナッジ
 〇 (8)シルトプレ
 ▲ (10)シャルフジン
 △ (7)ミスターブラスト
 △ (9)ライアン
 △ (11)グレイテストワーク

見解
 ◎には、昨秋のJBC2歳優駿では1番人気で2着と好走した(3)ナッジを推します。JBC2歳優駿は内からエンリルがハナを主張したところで外から▲シャルフジンに競られて、前半3F通過34秒8のオーバーペースとなりました。その流れを利して最後方から優勝したアイスジャイアントで中団の内で脚をタメて内から馬群を捌いて、抜け出して2着だったのがナッジです。

 JBC2歳優駿ではシャルフジンがしぶとい粘りを見せていましたが、同馬とナッジの着差は0.9秒。3走前のHⅠ・サンライズCでもシャルフジンを撃破して勝利していることを考慮すると、ここはナッジが中心でしょう。前走の全日本2歳優駿は上位2頭は別格としても、内枠から出遅れたところを外から切られて包まれ、位置を下げる競馬。不完全燃焼の競馬でしたので、ここでの巻き返しを期待します。

 ○は、デビューから3戦は短距離を使われ、追走に苦労する面を見せていましたが、3走前より距離を延ばして本格化した(8)シルトプレ。前々走の鎌倉記念では、前半3F36秒0-後半38秒9の超ハイペース。逃げたノブレスノアの外3番手から3角では同馬に並びかけ、抵抗する同馬を直線半ばで競り落とし、外から伸びてくるママママカロニを寄せつけずの勝利と、強い内容でした。

 前走の全日本2歳優駿ではスタートで外の馬にぶつけられて後手を踏み、後方からの競馬になったものの、強豪相手に勝ちに行く競馬をしなかったがゆえに5着と好走。強豪相手にかんばれてはいますが、前走は怪我の功名のようなレースでしたので、ここは対抗評価としました。

 ▲は、前々走のHⅠ・ブリーダーズゴールドジュニアでは、逃げたモーニングショーの外2番手からプレッシャーを掛けながら追走し、4角先頭から5馬身差で快勝した(10)シャルフジン。前々走のサンライズCは逃げて逆にモーニングショーにプレッシャーを掛けられ、4角で同馬を振り切りに行ったことが仇となり、最後に失速。外からナッジに差されました。前走のJBC2歳優駿も前記したように前が厳しいレース。厳冬期の休養明けは不安もありますが、今回一転して、前が楽な流れになれば巻き返しが怖い馬です。

 以下特注馬として、前々走の平和賞で3着の(7)ミスターブラスト。前々走は外枠から前に行く馬が多く、速い速い流れ。その流れを出遅れて後方から3~4角から進出開始し、4角では大外ぶん回し約7頭分外から上がり3F最速タイムで勝ち馬△ライアンに0.2秒差まで迫りました。展開に恵まれたのは確かですが、ロスの大きい競馬だったことを考えると要注意でしょう。

 先月のニューイヤーCで平和賞の4着、5着馬がワン、ツーを決めたように、平和賞は後に行われたハイセイコー記念よりもハイレベルでした。(平和賞は消耗戦になり過ぎて、ミスターブラストを含めて直線でヨレる馬が多発)

 ミスターブラストはそのハイセイコー記念で5着に敗れていますが、行った、行ったの決着を後方からのレースになったもの。同馬はここでも上がり3F最速タイムを記録しており、今回でペースが上がった場合には怖い存在です。

 あとは△に目下3連勝目で前々走の平和賞を勝利した(9)ライアン。前々走は好位の中目から向正面で上がって来たレディクルを見ながら、その直後から動いて、最後の直線でレディクルが内にヨレたラスト1F手前で先頭に立ち、そこから押しきっての完勝。

 ただ、ライアンはラスト1F過ぎたところで左鞭で外に膨れ、さらに大外から伸びてきた△ミスターブラストが内にヨレ、その間をじわじわ伸びてきていたミゲル(次走ハイレイコー記念2着)がバランスを崩す致命的な不利があり、まともなら降着案件のレースでした。平和賞は直線でヨレる馬が多発で、この一戦で能力の序列をつけるのは難しいですが、前走の全日本2歳優駿ではスタートで躓いて本来の能力を出し切れていないだけに、ここは巻き返して来ると見ています。

 他では4走前のオープンでは、勝ち馬○シルトプレと0.2秒差(2着)、3走前のサンライズCでも◎ナッジ、○シャルフジンなどの強豪相手に5着と好走しているように、揉まれない競馬ではなかなか強い(11)グレイテストワーク。最内枠の前々走・JBC2歳優駿ではキックバックを食らってズルズル後退して12着に敗れましたが、前走の白鳥特別では巻き返して4着。序盤から積極的に出して好位の外から動いて3角で先頭列に並びかけ、4角では先頭と、早仕掛けしたために4着が精一杯でしたが、大外枠なら差す競馬もできるはず。ここでの巻き返しを警戒します。

結論 3-8,10,7,9,11 (16:16:8:6:4)複勝3 (50)

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