2022年 エンプレス杯の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2022.03.02
2022年 エンプレス杯の予想

マルシュロレーヌ、テオレーマの引退で再び女王不在で推移していくことになった牝馬限定のダートグレード路線。果たして新女王は現れるのか? とても楽しみな一戦となりました。

川崎11R エンプレス杯 ダ2100m
 ◎ (12)サルサディオーネ
 〇 (5)ウェルドーン
 ▲ (9)レーヌブランシュ
 注 (4)ショウナンナデシコ
 △ (3)メモリーコウ
 △ (10)ダイアナブライト

見解
 エンプレス杯は前年のエンプレス杯で連対実績のある、前年9月以降のJPNⅡ(GⅡ)でも連対している馬が有力。2016年のアムールブリエ、2019年のプリンシアコメータ、2015年のワイルドフラッパーがそのパターンで連対しています。そこで◎には、昨年のエンプレス杯で2着の実績があり、昨秋の日本テレビ盃でも自ら前半4F48秒7-後半4F52秒5(ラスト4F12秒5-12秒6-13秒0-14秒4)の消耗戦も持ち込み、逃げ切り勝ちを収めた(12)サルサディオーネを推します。

 前走の川崎記念は同型馬揃いで後続とのリードが奪えず、カジノフォンテンやエルデュクラージュらに早めに交わされて苦しい競馬になりましたが、昨年のエンプレス杯同様に単騎で逃げられるここは巻き返しに期待しました。

 ○は、昨年の関東オークス馬であり、ジャパンダートダービーやレディスプレリュードでも3着の実績がある(6)ヴェルドーン。昨年の関東オークスは、ジャパンダートダービーよりもハイレベルの決着。ハイペースで逃げたケラススヴィアを好位からねじ伏せた関東オークスは古馬牝馬が相手のJPNⅢ(GⅢ)レベルのものがありました。

 前走のクイーン賞は休養明け好走後の一戦で、サルサディオーネがレースメイクする激流に好位の外から積極的に乗って行ったために10着大敗を喫しました。同馬はキックバックが苦手ゆえに外枠から勝ちに行ったにせよ、さすがにサルサディオーネを深追いし過ぎました。今回は立て直されての一戦。巻き返しを期待します。

 ▲は、2014年のワイルドフラッパー、2019年のプリンシアコメータ、2020年のアンデスクイーン、2021年のマルシュロレーヌなど、このレースでの活躍が目立つ、前年のレディスプレリュードの覇者(6)レーヌブランシュ。昨秋のレディスプレリュードは最内枠から逃げたクリスティの2番手外から、終始同馬にプレッシャーをかけながら追走し、3~4角先頭から押し切っての1着。

 前走のTCK女王盃は出脚が悪く、外から被されて位置取りを悪くして好位の後ろからの競馬となったうえに、4角から直線序盤に掛けて包まれて進路を失う不利。当日が砂煙が舞う時計の掛かるダートだったことから、前半のペースが上がらず、レースが後半勝負になったことから、もっと前の位置が取れていれば、また違った結果になっていたと推測されるだけに、3番手評価としました。

 以下特注馬として、3走前のカノープスS、前走のベテルギウスSと牡馬相手のオープン、リステッド競走で1着、2着と好走した(4)ショウナンナデシコ。特に3走前の内で包まれて最後の直線序盤では進路がない状態から、ラスト1F手前で先頭列の狭い間を割ってすっと伸び、グレートタイムに1馬身半差をつけての危なげない内容、好指数での勝利でした。

 前走のTCK女王盃は好位の内目で流れに乗れてはいたものの、4角中目からダノンレジーナに内に来てこられて、直線序盤で進路を失う不利。▲レーヌブランシュほどではないにせよ、同馬も直線でスムーズさを欠く競馬だっただけに警戒が必要です。

 あとは△に一昨年のブリーダーズゴールドC2着後、牡馬相手に果敢に挑戦し、昨年の東海S、マーチSともに3着と好走した(3)メモリーコウ。特に東海Sは、インティが1角を回るあたりで先頭に立って激流に持ち込んだことで、中団中目で立ち回った同馬は展開に恵まれました。昨夏以降が不振でしたが、前走のTCK女王盃では小差の5着と復調を見せているだけに、ここで展開に恵まれれば一発あるでしょう。

 他では前々走のクイーン賞ではサルサディオーネが逃げ切り態勢のところを、大外から一気に差し切って優勝した(3)ダイアナブライト。前々走は2番手のリネンファッションが8着に敗れたように、前が厳しい流れでしたが、同馬は中団内から3~4角で位置を押し上げ、直線最序盤2番手から食らいついて行くような競馬で重賞初制覇を達成。前走のTCK女王盃は休養明け好走の反動で7着に敗れましたが、前々走同様に展開に恵まれれば、この馬も一発ありそうです。


結論 馬複12-5,9,4,3,10 (14:14:14:4:4) 複勝12 (50)

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