2022年 ユングフラウ賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2022.02.23
2022年 ユングフラウ賞の予想

逃げられるのは1頭なのに、何頭もの馬が「逃げたい」を主張しているメンバー構成。その中でもアスミは、「何がなんでもハナへ行かせるつもり」とのこと。そうなるとかなりのハイペースが予想され、本日の◎の信頼度は高いものとなります。

浦和11R ユンフラグ賞 ダ1400m
 ◎ (7)エミーブレイズ
 〇 (10)ヒストリックノヴァ
 ▲ (12)ロマンスロード
 △ (1)プラチナプライド
 △ (5)スティールルージュ
 △ (4)ハッピースパイラル
 △ (8)グラーツィア

見解
 

 逃げられるのは1頭なのに、何頭もの馬が「逃げたい」を主張しているメンバー構成。その中でもアスミは、「何がなんでもハナへ行かせるつもり」とのこと。そうなるとかなりのハイペースが予想され、差し馬のヒストリックノヴァが1番人気に支持されるのも必然でしょう。同馬は中央デビューで初ダートの未勝利戦を圧勝し、その後のエーデルワイス賞と東京2歳優駿牝馬でともに2着の実績馬。しかし、今回はあくまでもトライアルの一戦だけに、取りこぼしがあっても不思議ありません。

 そこで◎には、目下3連勝中の上がり馬(7)エミーブレイズを推します。前走の尉鶲特別は、中団よりやや前から向正面でやや位置を上げ、3角から進出して前2頭に並びかけると、直線では一気に差を広げて6馬身差の圧勝と好内容でした。今回は前に行きたい馬、逃げることによって能力を出し切れるメンバーが多い一戦だけに、自在性があり、順調かつ距離延長とともに本格化した上昇力に期待しました。

 ○は、4走前の初ダート戦を古馬1勝クラスでも上位入線レベルの好指数で圧勝した(11)ヒストリックノヴァ。3走前のエーデルワイス賞は2番手からラスト1Fで先頭に立ったところで、スピーディキックに内をすくわれてのクビ差2着。しかし、前半3F33秒9-後半3F38秒3の超絶ハイペースを考えれば、負けて強しの好内容でした。

 ただ、同馬は距離を延ばしたその後の2戦が、3~4走前と比べるとやや物足ちないのも確か。しかし、前走の東京2歳優駿牝馬では、中団で脚をタメて1600mに対応。スピーディキックにエーデルワイス賞時よりも差を広げられましたが、距離に対応したことは評価できます。今回は前走から1F距離が短くなること、前に行きたい馬、逃げることによって能力を出し切れるメンバーが多い今回で、差す競馬ができるのも好ましく、あくまでもトライアルながら対抗評価としました。

 ▲は、デビューから5戦4勝、前走の東京2歳優駿牝馬でも5着と善戦した(13)ロマンスロード。前走は最内枠から好発を切ったスティールルージュにやや抵抗されたものの、ハナを主張しきって、緩みないペースの逃げ。ラスト1Fで○ヒストリックノヴァに交わされもいったん盛り返し、最後までしぶとく粘った内容は上々。今回は内にテンの速い馬が揃った中での大外12番枠。内に二の脚の速いジョーストーリーがいるとなると、今回は一列下げて、好位の外からの競馬になると見ていますが、折り合う競馬がプラスに出るようなら、勝ち負けする可能性は十分あります。

 あとは△にデビュー3戦目、休養明けのローレル賞で2着と好走した(1)プラチナプライド。ローレル賞は逃げ馬が多数の出走していたこともあって、これまでから一転して3列目最内でレースを進めて、勝ち馬スティールルージュとハナ差の2着。ローレル賞は後半4F12秒3-13秒1-14秒4-14秒8の消耗戦となっているだけに、展開に恵まれた面があったのも確かですが、今回も逃げ馬多数のメンバー構成だけに、差せる優位性があります。前走の東京2歳優駿牝馬は、休養明け好走の反動で8着と崩れましたが、3戦目の今回は巻き返しが濃厚でしょう。

 他では前が厳しい流れとなった前々走のローレル賞では、逃げたジョーストーリーに3角から並びかけ、4角のコーナーリングでやや離されたものの、直線で再び盛り返して勝利した(5)スティールルージュ。前走の東京2歳優駿牝馬は、▲ロマンスロードにハナを譲って、同馬の外2番手を追走したものの、4角出口で外から被されると一気に後退。揉まれ弱さを見せました。今回もすぐ外にジョーストーリーがいますが、前走でハナを切られたロマンスロードは大外枠。揉まれない位置でレースを進められる可能性もあるので、人気ほどの信頼はできませんが、買い目には加えました。

 さらにデビュー3戦目、休養明けで格上挑戦したハイセイコー記念は相手が強く、距離も長く8着に敗れたものの、大井1400mの前走では一変して勝利した(4)ハッピースパイラル。前走は好位外の3番手からの差し切り勝ち。前が厳しい展開と見るのであれば、押さえておく必要があるのでしょう。

 最後に3走前の園田プリンセスCを前半3F37秒2-後半3F40秒2の超ハイペースで逃げ切り勝ちした(8)グラーツィア 。同馬は砂を被らずに行ければなかなか強い馬で、前走の東京2歳優駿牝馬でも6着と善戦。前走は14番枠を利して砂を被らない好位の外を追走していたものの、終始コーナーロスの大きい競馬になって、直線伸びあぐねたもの。最後の直線で早めに抜け出したヒストリックノヴァが外によれ、その際にキックバックを食らって嫌がる場面も見せていました。今回は外過ぎない位置から、砂を被らずに行けるかが課題ですが、そういう競馬ならチャンスがあるでしょう。

結論 馬複7-10,12,1,5,4,8 (9:6:3:3:2:2) 複勝7 (50)

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