2019年 東京大賞典

地方競馬もクライマックス。いよいよ年の瀬恒例の一年の総決算、東京大賞典が行われます。ダートの王道路線は、秋は10月のJBCクラシックから始まり、続いてチャンピオンズC、そして最終戦がこのレースとなります。例年、JBCクラシックやチャンピオンズCの上位馬が集うため、年によってはチャンピオンズC以上のハイレベルな戦いになることも少なくありません。

本来は、秋のG1戦ではもっとも賞金が高い中央のチャンピオンズCを大目標とし、東京大賞典は消化レースでもいいはずですが、東京大賞典のほうがハイレベルになることがある理由は大きく2つ。有終の美を飾りたがる日本人の国民性と、東京大賞典がもっとも実力どおりに決まると言われているチャンピオンディスタンス(大井外回り2000mは、コースの癖も少ない)で行われることです。

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2019年 ホープフルステークス

有馬記念の感動(?)が冷めやらぬ中で、間髪を入れずに行われるホープフルS。このレースは、5年前にラジオNIKKEI杯2歳Sを引き継ぐ形でG2に昇格し、さらに3年前にG1レースにステップアップ。朝日杯フューチュリティSが短距離~マイル路線の2歳チャンピオン決定戦とするならば、こちらはマイル~中距離路線の2歳チャンピオン決定戦。それだけに成長力が重要ポイントとなります。

実際にホープフルSがG2に昇級してからの過去5年は、前走で連対していた馬ばかりが、1~3着を独占しています。近走で凡退が続いて成長力にやや疑問符がつく成績の馬が苦戦しているのは、朝日杯フューチュリティSと同じ。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本。前走で大敗しているような馬は、致命的な敗因がない限り、巻き返すのは厳しいでしょう。

一方、レベルが高い2歳戦ほど、デビュー2戦目で相手が強い重賞レースを使い、そこで好走した馬は苦戦している傾向があるのも事実。今年の朝日杯フーチュリティSでも、デビュー2戦目でデイリー杯2歳Sを制したレッドベルジュールが、10着大敗を喫しました。

また、阪神ジュベナイルFでも、デビュー2戦目でアルテミスSを制したリアアメリアが1番人気を裏切り、見せ場のない6着に敗れています。キャリアの浅い時点で、強豪にぶつけて無理に走らせてしまうと、成長力を欠く傾向があるからです。

確かに、デビュー2戦目のサウジアラビアRCで強烈な末脚を見せつけたサリオスは、朝日杯フューチュリティSでさらなる強さを見せ、2歳マイル王となりました。遡ればデビュー2戦目で淀みないペースで流れたサウジアラビアRCを先行策から押し切ったダノンプレミアムも、朝日杯フューチュリティSでも強さを見せつけることができました。

これはサウジアラビアRCでの走りがサリオスやダノンプレミアムにとっては、全く負担になっていなかったということ。それほどの素質馬だからこそ、朝日杯フーチュリティSでも通用したのです。しかし、そのような馬は稀。デビュー2戦目で重賞を使って、大幅に指数を跳ね上げたような馬を狙い続ければ、馬券で大損します。

さて、今回で1番人気に支持されている、デビュー2戦目で東京スポーツ杯2歳Sを制したコントレイルは、稀な素質馬なのか? この馬も東京スポーツ杯2歳Sでは、前記2頭同様にレコードタイムで優勝しています。それも2着馬に2馬身半差、3着馬に5馬身半差突き放す圧勝でした。このコントレイルの取り扱いか、馬券の最重要ポイントとなるでしょう。

2019年 兵庫ゴールドTの予想

兵庫ゴールドトロフィーは、ダートグレードでは数少ないハンデ戦で行われるレース。中央馬と地方馬のハンデ差が大きく、中央のトップハンデ馬は、2011年のスーニや2016年のドリームバレンチノのように、ハンデ59.5㎏を背負わされることもあります。対して地方勢のハンデは軽く、同年のダートグレードで連対実績がなければ、51~54kgの軽ハンデで出走することがほとんど。

このためこのレースは、地方勢が穴を開けることが多く…

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2019年 有馬記念

有馬記念が行われる中山芝2500mと言えば、2014年に完全ドラフトで枠順抽選会が行われ、1番クジを引いたジェンティルドンナが2枠4番を選んで優勝したように、内目の枠が圧倒的に有利な舞台。外回りの3コーナーからスタートし、最初の4コーナーまでの距離は約192mと短く、最初のコーナーで他頭数の外を回ってしまうとロスが大きく、また、その後も内目に進路を取るのに仕掛けどころに制約がかかるからです。さらにゴールまで6回のコーナーを全て外々を回った場合には、完全アウトでしょう。

特に稍重でキセキが思い切ったレースをした昨年はともかく、良馬場で行われた2014年~2017年は、5F通過が61秒5よりも遅いかなりのスローペース。しかし、今年は大外枠にテンがもっとも速い逃げ馬アエロリットが外枠に入ったことで、2014年~2017年よりもペースが上がる公算大。どうであれ内枠のほうが有利ですが、外枠の差し馬にもチャンスがありそうです。このことが今年の有馬記念は簡単なようで難しくさせているのですが…今年は外枠だからと言って、安易に軽視できる状況ではないのは確かです。

また、有馬記念は過去10年で菊花賞4着以内馬が4勝。2014年にはトゥザワールドが菊花賞16着大敗から2着に巻き返したこともあるように、菊花賞組が有利です。この理由は3つ。

 (1)古馬はジャパンCを大目標にしていることが多いこと。
 (2)長距離を経験している優位性があること。
 (3)歳馬はこの時期に一気に成長する傾向があること。

しかし、今年の菊花賞は、過去10年、さらに20年前まで遡ってもワースト1の指数で決着しており、非常に凡戦。通常なら軽視したいものですが…トゥザワールドの変わり身を見せられてしまうと、何とも言えないものがあります。

だからと言って、2011年のブエナビスタ、2014年のエピファネイアなど、ジャパンCの上位馬、特に優勝馬はこのレースでドボンする傾向があるので、それらも信頼できません。前記2頭は大げさな例としても、2016年のジャパンCの覇者キタサンブラックですら、同年の有馬記念で同年の菊花賞馬サトノダイヤモンドに先着を許してしまっています。有馬記念で勝ち負けする古馬というのは、おおよそ2パターン。ジャパンCで凡退しているもともと強い馬か、ジャパンCに出走していない馬かのどちらかです。

まとめると、今年の有馬記念は、平均ペースよりも速くなる可能性が高く、外差し馬でもワンチャンスあり。また、菊花賞が凡戦だけに、ジャパンCの凡退しているもともと強い馬か、別路線組の古馬を中心視するのが上策ということです。

それでは素晴らしいグランプリ有馬記念になりますように! (^^人)

2019年 阪神カップ

阪神Cは年の瀬を盛り上げようと、「短距離路線の有馬記念」という触れ込みで始まったレース。G2では札幌記念に次ぐ賞金が用意され、1着賞金は6700万円。創設当初は札幌記念と同額の賞金が用意されていました。

しかし、スプリント路線やマイル路線の上位馬は、その2倍以上の賞金が用意されている香港マイルや香港スプリントへ向かうことが多く、同年のスプリンターズSやマイルCSの上位馬が、ここへ出走してくることは稀。

仮に2016年のミッキーアイルのように、前走でマイルCSを優勝した馬がここへ出走してきたとしても、「お疲れさまでした」状態となり、凡退することがほどんど。遡れば、2013年のマイルCSの2着馬ダイワマッジョーレや2010年のマイルCSの3着馬ゴッドスキーもこのレースで馬群に沈んでいます。

ジャパンCを大目標とし、上位争いをした馬が有馬記念でしばしば凡退するように、G1を大目標にした後の馬は、その次走では本当に苦戦することが多いのです。

また、阪神芝1400mは、スタートして前半は平坦、後半は下り坂となる上に、最初の3コーナーまで約443mと長いため、平均ペース~ハイペースになることがほどんど。さらに馬場悪化も伴ってテンが速い逃げ馬が揃った場合にはハイペースになります。

今回はイベリスにマイスタイル、かつて1400m戦で逃げることで好走していたメイショウショウブなど、逃げ馬が揃いました。しかし、前半33秒台で逃げられるほどテンの速い馬は不在。案外とペースが上がらずに前からでも押し切れると見ています。その前提で予想を組み立てたいです。

netkeiba20周年特番 『有馬記念大予想』に出演

司会は岡部玲子さん。出演は亀谷敬正さん、太組不ニ雄さん、TAROさん、山崎エリカ。太組さんは相変わらずうるさかったですが、ためになる素敵な番組になりました☆彡

また、こちらの番組は有馬記念の枠順確定前の収録になります。枠順確定後の予想に関しましては、『ウマい馬券』などでご確認くださいm(__)m。


netkeibaTVにて公開中♪

2019年 名古屋グランプリの予想

名古屋グランプリは、芝よりも持久力が問われるダートで有馬記念と同距離2500mを走るステイヤー決定戦。ダートグレード最長距離のこのレースは、2016-2017年は地元のカツゲキキトキトが2007年のチャンストウライ以来の3着入線を果たし、レースを盛り上げてくれたものの、中央勢の独壇場。地方馬の連対は13年前のレッドストーンまで遡らなくてはなりません。

地方競馬の下級条件戦ではダ2000m以上のレース番組が滅多になく、ほとんどマイル以下の距離ばかり。競走馬は短い距離ばかりを使われればそれに慣れていく生き物だけに、そういう不利な環境でのカツゲキキトキトの3着はとても高い価値があります。相当に豊富なスタミナの持ち主なのでしょう。

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2019年 全日本2歳優駿

2歳ダートの頂上決戦、全日本2歳優駿。このレースは2歳チャンピオン決定戦らしく、先日の朝日杯FS同様に成長力が重要ポイント。近走で凡退が続いて成長力にやや疑問府がつく馬は、苦戦している傾向があります。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本です。

実際に過去10年の優勝馬10頭中9頭が、ダートでは無敗の馬(昨年の優勝馬ノーヴァレンダは新馬戦で競走中止)。それも前走では、中央の500万下かダートグレードを勝利していました。また、唯一、前記の条件を満たしていないのは2010年のビックロマンスですが、同馬もダートに転じて未勝利、500万下を連勝し、前走の北海道2歳優駿で2着と好走していた馬。このことからも近走成績も良い勢いのある馬が、活躍していることがおわかり頂けるでしょう。


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2019年 朝日杯フューチュリティステークス

内枠断然有利の中山芝1600mから、枠番による大きな有利不利のない阪神芝1600mへと舞台を移し、今年で早6年目を迎える朝日杯FS。また、4年前よりホープフルSがG1に昇格したこともあり、東京スポーツ杯2歳S組は不在の傾向。昨年のこのレースの覇者アドマイヤマーズが今年のNHKマイルCを制したように、かつてよりもマイラー色が強くなり、2歳マイル王決定戦のようなレースとなりました。

それでもやっぱり、2歳チャンピオン決定戦らしく、成長力が重要ポイント。近走で凡退が続いて成長力にやや疑問符がつく成績の馬は、苦戦している傾向にあります。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本です。

実際にこのレースの過去3年を見ても、前走で連対していない馬はほとんど通用していません。過去3年で前走3着以下から、このレースで3着以内に巻き返したのは、昨年の2着馬クリノガウディーのみ。同馬は新馬戦を優秀な指数で勝利しましたが、次走の東京杯スポーツ杯2歳Sでは、逃げ、先行馬が苦しい流れを2番手でレースを進めて勝ち馬と0.5秒差、7着失速。そこからの巻き返しVでした。

つまり、もともとの素質馬、強い馬が何かしらの大きな不利がなければ巻き返せないということ。しかし、致命的に負けていたら、それもまた巻き返せません。これは過去に遡ってもほぼ同じで、前走で厳しい流れを経験していた馬ばかりが巻き返しています。さて、ストレートに前走着順が美しい実績馬、人気馬を本命にするか? 前走で厳しい流れを経験していた人気薄の素質馬、実績馬を本命にするか?

2019年 ターコイズステークス

オープン特別から重賞に格上げされ、今年で5年目となるターコイズS。重賞に格上げと同時に、この時期に行われていた愛知杯の施行時期が年明けに繰り下げられたこともあり、オープン時代と比べると好メンバーが集うようになりました。

マイル戦ながら、秋華賞組や年によっては、エリザベス女王杯組などの中距離路線組が多数参戦し、対戦図式は中距離路線組vsマイル路線組。この比較が予想を難しくさせますが、秋華賞組やエリザベス女王杯組が苦戦傾向なのは確か。これはG1を目標にした後の一戦では余力がない上に、重いハンデが課せられることが多いからでしょう。

特に、内枠有利の中山芝1600mが舞台ということもあり、外枠の差し、追い込み馬は不利。2017年の1番人気馬ラビットランや昨年の1番人気馬プリモシ―ンのように、追走に苦労し、外々を回るロスの大きい競馬で敗れています。このレースは、中距離路線組が集うことで、先行馬が手薄となり、前が容易にバテずに上がりの速い決着となりやすいのも、前記の差し、追い込みタイプが苦戦する理由でもあります。

今年は逃げ馬トロワゼトワルが大外枠に入り、その一つ内枠にコントラチェック。トロワゼトワルは今回と同じ舞台の京王杯AHで単騎の逃げ切りが決まりましたが、今回はにコントラチェックがいることで、自分の型に持っていきづらいでしょう。トロワゼトワル、コントラチェック…それともコントラチェック、トロワゼトワルか?

どのみちこれらが競り合って内に繰り込みながら、また、内枠の馬もその好位を取るためにある程度出して行くでしょうから、ハイペースよりの競馬になるでしょう。ただし、内枠にテンの速い馬がいないことから、超ハイペースにはならないと見ています。強ければ前からでも押し切れるペースの範囲内で収まるはず。

また、コントラチェックより外枠の差し馬はロスの大きい競馬になる可能性が極めて高く、内枠の好位で脚をタメられる馬が有利となるはず。その前提で予想を組み立てたいです。