2020年 東京大賞典

地方競馬もクライマックス。いよいよ年の瀬恒例の一年の総決算、東京大賞典が行われる。ダートの王道路線は、秋は10月のJBCクラシックから始まり、続いてチャンピオンズカップ、そして最終戦がこのレースとなる。例年、JBCクラシックやチャンピオンズカップの上位馬が集うため、年によってはチャンピオンズカップ以上のハイレベルな戦いになることも少なくない。

本来は、秋のG1戦ではもっとも賞金が高い中央のチャンピオンズカップを大目標とし、東京大賞典は消化レースでもいいはずだが、東京大賞典のほうがハイレベルになることもある理由は大きく2つ。有終の美を飾りたがる日本人の国民性と、大井ダ2000mのほうが中京ダ2000mと比べて癖のないコースだからだろう。

実際に東京大賞典よりも少しだけ賞金が高いチャンピオンズカップを目標に仕上げて、スタートの坂で出遅れた、外枠で外々を回った…などの理由で取りこぼすよりも、紛れが生じることが少ないこの舞台で、順当に勝ち上がりたい、賞金を加算して来年度に繋げたいと考えている陣営も少なくないようだ。

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2020年 有馬記念

有馬記念は2014年に完全ドラフトで枠順抽選会が行われ、1番クジを引いたジェンティルドンナが2枠4番を選択。有終の美を飾ったように、舞台となる芝2500mは内目の枠が圧倒的に有利なコースです。

外回りの3コーナーからスタート。最初の4コーナーまでの距離は約192mと短いため、最初のコーナーで多頭数の外を回ってしまうとロスが大きくなり、その後に内目に進路を取るにしても、仕掛けどころに制約を受けるからです。

近2年こそ逃げ馬のキセキやアエロリットが外枠に入り、ロスを嫌って最初の4コーナーまでにハナに立とうと、序盤からペースを引き上げたことで隊列が縦長となり、枠順の有利不利よりも逃げ、先行馬は不利という、脚質の有利不利の影響を強く受けました。

ペースが遅くなればなるほど、外目の枠の馬は不利を受けます。実際に過去10年で5F通過が63秒0と最もペースが遅かった2014年は、14番枠のゴールドシップや15番枠のジャスタウェイはロスの大きい競馬で3着、4着に敗れています。

逃げ馬が内枠に入って逃げた場合には、無理なくハナを主張できるので、そこまでペースが上がらず、外目の枠は不利。逆に逃げ馬が外枠に入った場合には、序盤からペースを引き上げてハナを奪おうとするため、逃げ、先行馬が不利な展開になりやすいので、このポイントは重要。

バビットが宣言どおりに逃げるとすれば、スローペースになりやすいでしょう。まして内田博騎手は、ダイワキャグニーの成績を見れば一目瞭然のように、ハイペースで逃げたがらない騎手。ゆっくり逃げるでしょう。しかし、それが問題でだからこそキセキの暴走や大外枠のオセアグレイト&横山典騎手の奇襲を許してしまう可能性があること。

つまり、途中で先頭に立たれた場合にはある程度ペースが上がる可能性もあるということです。そこが有馬記念の予想を難しくさせますが、それでもこの秋の菊花賞やエリザベス女王杯やジャパンCほどペースが上がる可能性は低いということ。内目の枠の馬と、特に前記のレースで逃げ、先行した馬には要注意したいレースです。

★前記を踏まえたうえで、『SPAIA AI競馬』のコラムを参考にして下さいm(__)m。

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2020年 阪神C・ホープフルS

阪神カップ

阪神Cは年の瀬を盛り上げようと、「短距離路線の有馬記念」という触れ込みで始まったレース。GⅡでは札幌記念に次ぐ賞金が用意され、1着賞金は6700万円。創設当初は札幌記念と同額の賞金が用意されていました。

しかし、スプリント路線やマイル路線の上位馬は、その2倍以上の賞金が用意されている香港マイルや香港スプリントへ向かうことが多く、同年のスプリンターズSやマイルCSの上位馬が、ここへ出走してくることは稀。ですが今年はコロナ禍の影響で、昨年の春秋のマイルGⅠを連覇したインディチャンプや、一昨年のマイルCSを制したステルヴィオなどの強豪が出走して来ました。

ただし、前走でGⅠ上位馬がここに出走してきたとしても、「お疲れさまでした」状態となり、凡退することがほどんど。2016年のマイルCSの覇者ミッキーアイルも、次走のこのレースで6着に敗れました。遡れば2013年のマイルCSの2着馬ダイワマッジョーレや2010年のマイルCSの3着馬ゴッドスキーも、このレースでは馬券の対象にもなれず、馬群に沈んでいます。

有馬記念でしばしばジャパンC上位馬がしばしば凡退するように、GⅠを大目標にした後の馬は、その次走では本当に苦戦することがとても多いのです。

また、阪神芝1400mは、スタートして前半は平坦、後半は下り坂となるうえに、最初の3コーナーまで約443mと長いため、平均ペースよりも速くなることがほどんど。さらにテンが速い逃げ馬が揃った場合にはかなりのハイペースになります。今年はスプリントの逃げ馬がテンがそこまで速くない、イベリスとクラヴィスオレアの2頭が出走。

これらを見ながらレースを運ぶ先行馬こそ多数出走してはいるものの、それらは前走でペースが厳しくなって失速した馬が大半。ペースを上げすに、逃げ馬のレースメイクに乗って行きたい馬ばかりです。それだけに今年はそこまでペースが上がらない可能性が高いでしょう。今年は阪神最終週ながら高速馬場を維持できていることもあり、先行馬の押し切りに期待してみたいです。

ホープフルステークス

ホープフルSは6年前にラジオNIKKEI杯2歳Sを引き継ぐ形で「GⅡ」に昇格し、さらに4年前に「GⅠ」にステップアップしたレース。朝日杯フューチュリティSが短距離~マイル路線の2歳チャンピオン決定戦とするならば、こちらはマイル~中距離路線の2歳チャンピオン決定戦。朝日杯フューチュリティS同様に、成長力が重要ポイントとなります。

実際にホープフルSが「GⅡ」昇級後の過去6年は、3着以内15頭の内、14頭が「前走1着」、1頭が「前走2着」。前走で崩れて成長力にやや疑問符がつく成績の馬は苦戦しています。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本です。前走で大敗しているような馬は、致命的な敗因がない限り、巻き返すのは厳しいでしょう。

一方、レベルが高い2歳のレースほど、デビュー2戦目で相手が強い重賞を使い、そこで好走した馬は苦戦している傾向があるのも事実。2017年はデビュー2戦目の東京スポーツ杯2歳Sで2着馬ルーカスがこのレースで6着に敗れ、2018年もデビュー2戦目の東京スポーツ杯2歳Sで3着と好走したヴァンギャルドが6着に敗れています。早期の時点から、強い相手とぶつけてしまうと、その後の上昇力を欠く傾向があるので、そこも踏まて予想を組み立てたいです。

2020年 兵庫ゴールドトロフィー

兵庫ゴールドトロフィーは、ダートグレードでは数少ないハンデ戦で行われるレース。中央馬と地方馬のハンデ差が大きく、中央のトップハンデ馬は、2011年のスーニや2016年のドリームバレンチノのように、ハンデ59.5㎏を背負わされることもある。対して地方勢のハンデは軽く、同年のダートグレードで連対実績がなければ、51~54kgの軽ハンデで出走することが大半だ。

このためこのレースは、地方勢が穴を開けることが多く、地方馬のこのレースでの成績は、過去10年で1着こそないが、2着4回、3着7回という良績だ。確かに過去1年以内にダートグレードで3着以内の実績があった2010年のラブミーチャン(3着)、2012年のオオエライジン(3着)、2015年のポアゾンブラック(3着)、2015年のポアゾンブラック(3着)、2017年のラブバレット(2着)の活躍は当然かもしれない。デビューから無敗のオオエライジンの一度目の挑戦も3着だったが、この辺りも。まあ順当。

しかし、2013年は6番人気のエプソムアーロンが2着と好走し、馬連1万1380円、3連単15万7590円の高配当になったこともあった。

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2020年 ターコイズS

オープン特別から重賞に格上げされ、今年で6年目となるターコイズS。重賞に格上げと同時に、この時期に行われていた愛知杯の施行時期が年明けに繰り下げられたこともあり、オープン時代と比べると好メンバーが集うようになりました。

このレースはマイル戦ですが、年によっては、前走で秋華賞やエリザベス女王杯、その前哨戦の府中牝馬Sに出走していた馬が多く参戦し、対戦図式は中距離路線組vsマイル路線組。この比較が予想を難しくさせますが、GⅠ、GⅡである前記レースの上位馬は苦戦している傾向があります。これはG1、GⅡを大目標にした後の一戦で余力がない上に、重いハンデが課せられることが多いからでしょう。

一方、良く巻き返しているのは、前記レースの大敗馬です。一昨年のミスパンテールは、エリザベス女王杯12着凡退からの巻き返しV、昨年はコントラチェックは秋華賞15着からの巻き返しVでした。遡れば2010年にもシングウィズジョイが秋華賞10着から巻き返しVを決めています。これらの共通項は、もともとマイルで実績のあった馬たち。基本的に中距離のGⅠ、GⅡで敗れた、マイル適性の高い馬を本命視するのがベストとなります。

また、円状コースで内枠有利の中山芝1600mが舞台ということもあり、外枠の差し、追い込み馬は不利。2017年の1番人気馬ラビットランや2018年の1番人気馬プリモシ―ンは、追走に苦労し、外々を回るロスの大きい競馬で敗れています。このレースは中距離路線組が集うことで、先行馬が手薄となり、前が容易にバテずに上がりの速い決着となりやすいのも、前記の差し、追い込みタイプが苦戦する理由でもあるでしょう

しかし、今年は例年よりも中距離路線馬の出走が少なく、逃げ、先行馬が揃いました。快速馬トロワゼトワルがトップハンデ57kgを背負って大外枠に入ったことを考えると、ハナに行けない可能性は十分。スマイルカナの単騎気味の逃げにモルフェオルフェがとう絡んで行くのか? クリスティ、アロハリリーなどの逃げ、先行馬も出走しているだけに平均くらいまではペースが上がりそう。その前提で予想を組み立てます。

2020年 全日本2歳優駿

2歳ダートの頂上決戦、全日本2歳優駿。このレースは2歳チャンピオン決定戦らしく、先日の阪神ジュベナイルF同様に成長力が重要ポイント。近走で凡退が続いて成長力にやや疑問府がつく馬は、苦戦している傾向がある。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本だ。

実際に過去10年の優勝馬10頭中8頭がダートでは無敗の馬。それも前走では、中央の1勝クラスかダートグレードを勝利している。また、前記の条件を満たしていないのは、中央のレベル「?」で、川崎のヴァケーションが優勝したが昨年と、2010年のビックロマンスだが、同馬もダートに転じて未勝利、500万下を連勝し、前走の北海道2歳優駿(現JBC2歳優駿)で2着と好走していた馬だった。このことからも近走成績の良い勢いのある馬が、活躍していることがおわかり頂けるだろう。

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2020年 カペラS・阪神ジュベナイルF

カペラステークス

カペラSはJRAでは唯一行われるダ1200mの重賞。ゆえにJBCスプリントの上位馬や同年のスプリント重賞で勝ち負けした馬、前走勝ちの上がり馬など、強豪が集結し、例年ほぼフルゲート16頭立てで行われます。当然、スピード自慢のスプリンターが集うわけですから、出走馬16頭中、逃げ、先行馬が大半を占めます。

カペラSが行われる中山ダ1200mは、高低差4.5mのダートコースの頂上に位置する2コーナー奥の芝のポケット地点からのスタートするコース。緩やかに坂を下って行くコースで、最初の3コーナーまでの距離は約502m。芝スタート+下り坂で行き脚がつくうえに最初のコーナーまでの直線が長く、隊列形成がすぐに決まらないとなれば、当然、前半のペースは速くなります。

しかも、中山は年間を通してもJRAのどのダートコースよりも時計を要すタフな馬場状態。前崩れの条件が揃ったも同然でしょう。実際に過去10年を見ても、ダ1200m戦ながら逃げ馬3頭、先行馬5頭しか連対できていません。※先行馬の基準は3コーナーまでの位置が2~5番手以内。

それもこのレースを逃げ切り勝ちした馬は、2014年のダノンレジェンド、2016年のノボバカラと、その後のG1でも連対している馬。また、2018年に逃げて2着のサイタスリーレッドも、当時はハナを切った場合には、G1級の能力を発揮する実力馬でした。つまり、逃げ馬はG1級の実力がないと通用しないし、先行馬も中団、差し、追い込み馬を上回れる実力が必要ということです。

今回も前走のJBCスプリントこそ、外隣りにモズスーパーフレアが出走していたために、ハナを主張できませんでしたが、中央のオープンやこの路線で逃げ続けて来たヒロシゲゴールドが出走。すぐ外には芝1000mでもハナに行けるジョーカナチャンがいます。中山ダ1200mは芝スタートなので、ジョーカナチャンが行って、ヒロシゲゴールドにプレッシャーをかける形が濃厚。逃げて6連勝のダンシンシングプリンスプリンスはそえらの出方を窺いながらになるのではないでしょうか? いずれにせよ、前半3F33秒台までペースが上がりそうです。

阪神ジュベナイルF

「白毛一族ソダシとメイケイエールはどちらが強い?」

また、制御不能なメイケイエールのプランBはあるのかなど、『sPAIA』ではPP指数を用いて、当レースの傾向と有力馬と穴馬を綴っております。穴馬はファンタジーSで後半、メイケイエールを目標に乗ったあの馬d(-_^)good!!

無料で閲覧できます(^▽^)/
https://spaia.jp/column/horserace/12011

2020年 中日新聞杯

3年前に1回中京開催からこの時期に移動した、ハンデGⅢの中日新聞杯。このレースが行われる中京芝2000mは、スタンド前の上り坂の途中からスタートし、前半で緩やかに坂を上り、後半で緩やかに坂を下って行くコース。このため前半スローの上がり勝負が発生しやすいコースです。

しかし、古馬の上位クラスが集うこのレースは、大半の馬が3コーナーの下り坂で勢いに乗せて動くため、シンプルな前残りになることは稀。逃げ、先行馬も3コーナーからもうひと脚使えなければ厳しいものがあり、結局のところ、ある程度持久力も問われていることになります。

つまり、3~4コーナーの下り坂で勢いに乗せられる差し馬が有利ですが、その外から動いて行く、追い込み馬は不利です。昨年こそサトノガーネットが大外一気の追い込みで優勝しましたが、2番手のタニノフランケルが3~4コーナーで動いて行ったために各馬が早い仕掛けになったことと、サトノガーネットの強烈な末脚(同馬は夏の新潟記念で後半3F31秒9の末脚)が噛み合ったもの。基本的には3コーナーから動いてもバテない、持久力に富んだ差し馬を中心に予想を組み立てたいものです。

名古屋グランプリ

名古屋グランプリは、芝よりも持久力が必要なダートレースで有馬記念と同距離2500mを走るステイヤー決定戦。ダートグレード最長距離のこのレースは、2016年、2017年は地元のカツゲキキトキトが2007年のチャンストウライ以来の3着入線を果たし、レースを盛り上げてくれたものの、ほぼ中央勢の独壇場。地方馬の連対は13年前のレッドストーンまで遡らなくてはならない。

最長距離のレースだけに、長距離適性がとても重要。過去1年以内、近5走でダ2000m以上のグレードレースを2度以上、連対している馬が最有力…

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