2019年 白山大賞典の予想

本州日本海側および北陸地方唯一の競馬場、金沢で行われる白山大賞典。この時期は『Road to JBC』と称して、日本テレビ盃、南部杯、東京盃、レディスプレリュードなどのJBC指定競走が行われますが、唯一、それに所属しないのがこのレースです。つまり、日本テレビ盃、南部杯と比べると、メンバーが落ちるということ。

それでもこのレースは、2011年から2013年の3年間の賞金が高額だったため、金沢でJBCが開催された2013年には、同年の川崎記念の優勝馬ハタノヴァンクールが出走してきたこともありました。しかし、基本的にJBCに繋がるというよりは、この先の浦和記念、名古屋グランプリへと繋がるレース。長距離志向が強く、過去1年以内にダ2000m以上のダートグレード勝ちのある馬が活躍しています。

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優勝馬の名前はな~んだ❓

2019年 スプリンターズステークス

スプリンターズSが行われる中山芝1200mは、外回りの坂の頂上付近からスタートして、約4.5mもの坂を下って行くコース。スタートから約275mで最初の3コーナーを向かえますが、皆さんもご存知のように中山の外回りはおむすび型。3~4コーナーのカーブが緩いために、下り坂で加速がついたまま4コーナーに突入します。

短距離戦で最後の直線は約310mと短いこともあり、変に折り合いすぎることなく、ゲート出たなりで下り坂でスピードに乗せて、そのまま行かせてしまう馬が多いのがポイント。つまり、内枠と外枠の差はありますが、テンの速さで隊列が形成され、スピードのある馬が出走している年ほど、ハイペースになりやすいということ。

ただし、近年は良馬場ならば超高速馬場~高速馬場で行われることが多く、前半3F33秒台で通過したとしても、後半3Fも33秒台でまとめてこれます。つまり、意外とそこまでハイペースの決着にはなっていません。2012年~2013年のダッシャーゴーゴーやハクサンムーンのように、前半3F32秒台で逃げれば、ハイペースではないでしょう。

今年は前半3Fがメンバー中で断トツで速いモズスーパーフレアの逃げが確定的。同馬は今回と同距離コースの今年のオーシャンSで前半3F32秒3。オーシャンS時よりも時計を要したカーバンクルSでも前半3F32秒8ですから、まず、32秒台でのレースメイクで1分07秒前後の決着タイムになるはず。

ここまで時計の速い決着だと、コーナーロスが致命的になります。穴馬は2012年のドリームバレンチノ(9番人気・3着)や2013年のマヤノリュウジン(15番人気・3着)のように、内枠から最短距離を立ち回れる馬でしょう。外枠の馬はロードカナロアやカレンチャンのようにG1級の馬でないと通用しません。今回はそのことを踏まて、馬券を組み立てたいです。

2019年 シリウスステークス

シリウスSが行われる阪神ダ2000mは、芝内回りの4コーナーポケットからのスタートで、最初の1コーナーまでの距離は約500m。芝スタートで勢いに乗せられるため、前半のペースこそ速いものの、1~2コーナーが急カーブのため、ここでペースが緩みます。1~2コーナーはおおよそ前半4F地点となり、G3のこのレースでもほぼ13秒台までペースが緩みます。

本来、前半のストレートの長いコースでは、逃げ、先行馬のポジション争いが激化しやすい傾向がありますが、阪神ダ2000mは4F目でしっかりと息が入れられるため、逃げ、先行馬でも十分に残れます。

しかし、逃げ、先行馬が有利かと問われると、けっしてそうでもありません。前半4F目で緩みが生じることで、前半5Fと後半5Fではペース差のない平均ペースで決着することがほとんどです。つまり、逃げ馬でも、追い込み馬でも万遍なく走れるということ。

連対馬をデータ化してしまうと、先行~中団が圧倒的に活躍しているのですが、これはダート戦はほとんどハイペースのため。前走、近走で厳しいレースをしていた先行、中団馬が巻き返しているにすぎません。データは大雑把な傾向としては間違っていませんが、本質を理解しないと、実力不足の先行~中団馬にお金を注ぐことになります。

今回はハナへ行くのは、おそらくヤマカツライデンでしょう。久々のダート戦となる馬は出遅れることもありますが、阪神ダ2000mは芝スタートなので、その可能性は低いと見てます。また、騎手心理としても内枠ですから、包まれないように積極的に出して行きたいでしょう。外枠のメイショウワザシも鞍上が逃げの松山騎手だけに、ヤマカツライデンに競る可能性も否定しませんが、同馬はこの距離に不安を持っているので、無理をさせない気がしています。

また、グリムやテルペリオンがここを回避して白山大賞典に回ったことで先行型が手薄。おそらく例年よりもスローペースで、前半5F62秒台まであるかないかでしょう。そのくらいまでペースが落ちるとさすがに実質上も先行馬が有利です。ここは先行馬有利の前提で馬券を組み立てたほうがいいでしょう。

2019年 日本テレビ盃の予想

日本テレビ盃は、JBCクラシックの前哨戦。実績馬にとっては、この先のJBCクラシック→チャンピオンズC→東京大賞典へと続く始動戦になります。つまり、実績馬にとって、このレースの位置付けは叩き台。基本的には夏場に順調にレースを使われている上り馬が活躍しています。

しかし、上がり馬が出走してくることがそれほど多くないのも事実。特に、ブリーダーズゴールドCが牝馬限定戦へと様変わりした近年はその傾向がより強く、夏の上がり馬はこの後に行われるシリウスSや翌週の白山大賞典へと駒を進めることが多くなりました。休養明けの実績馬同士の対戦図式になることがとても多くなったのです。

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2019年 神戸新聞杯・オールカマー

●神戸新聞杯

セントライト記念は上がり馬が集う舞台に対して、神戸新聞杯は日本ダービーの上位馬が集う舞台。また、本番・菊花賞にも繋がるレースで、過去10年の菊花賞の優勝馬のうち、9頭がこのレースで3着以内の馬でした。今年もここから菊花賞馬が誕生するのか?

また、今年は皐月賞と日本ダービー上位のサートゥルナーリア、ヴェロックスの2強の牙城を覆せる馬が現れるのかも焦点となって来ます。優先出走権のある実績馬にとってトライアルは、いわば脚慣らしの一戦のようなもの。菊花賞本番はともかく、何としても出走権を手にしたい伏兵馬の一発は十分あるでしょう。

基本的にトライアルは「本番では能力不足だけど、ここでは足りるという馬を狙う」のがコツであり、該当馬がいなければ、実績馬が勝ち負けするというのが構図です。しかし、やみくもに上がり馬を勝っても馬券は当たりません。

神戸新聞杯のポイントは、今回が始動戦の馬が多いトライアルのため、あまりペースが上がらないこと。今年はともかく、近年の日本ダービーはスローペースになることが多いのですが、神戸新聞杯はそれ以上のスローペースになることが多いです。これが日本ダービーで上がり2位以内の瞬発力型の馬が活躍している理由でしょう。

該当馬は、2010年のエイシンフラッシュ(1着)、ローズキングダム(2着)、2011年のオルフェーヴル(1着)、ウインバリアシオン(2着)、2012年ゴールドシップ(1着)、2014年のワンアンドオンリー(1着)、2016年のサトノダイヤモンド(1着)、2018年のエタリオウ(2着)など。

また、前記該当馬が不在の場合は、しばしば逃げ馬が活躍しています。該当馬は、2009年のリーチザクラウン(2着)、2010年のビッグウィーク(3着)、2015年のリアファル(1着)、2018年のメイショウテッコン(3着)など。

ただし、この傾向は良馬場でのもの。天気予報どおりに雨が降って馬場が悪化すれば、多少なりともペースが上がるので、ただ瞬発力がある、スピードがある馬ばかりではなく、総合力(距離適性)が問われるレースになるでしょう。今回はどこまで馬場が悪化するかが定かではないので、前記事項に距離適性も絡めて予想を組み立てたいです。

●オールカマー

オールカマーは先週のセントライト記念と同距離コースで行われます。先週のセントライト記念の傾向で、「超スローペースが発生しやすい」と綴りましたが、想定よりも馬場が回復せず、重馬場になったことで平均ペースまで上がりました。もちろん、楽に先手を奪ったリオンリオンのハナをアトミックホースが奪ったのもあります。

スタートしてすぐコーナーならば、隊列がスムーズに形成されたのですが、中山芝2200mは最初の1コーナーまで約432mもあるので、それほどスピードがない馬でもハナを奪えるということが影響しているでしょう。このように最初のストレートが長いコースは、騎手の采配ひとつでペースが上がる場合もあるのですが、トライアルやステップレースは、どの陣営も無理をさせたくないので、スローペースになりやすい傾向があります。

また、今秋の中山は、開幕週の京成杯オータムHでレコードタイムを記録したように、超々高速馬場。中山芝コースも行った、行ったのオンパレードだったように、良馬場想定ならば4コーナーで前の位置が取れていないと厳しいものがあります。

今回せ逃げるのは、逃げなければ持ち味が生きないトニーファイブが濃厚ですが、同馬の実力では4コーナーまで息が持たない可能性大。4コーナーでどの馬が先頭にいて、2番手は何なのかを読み切ることが馬券のポイントとなるでしょう。

ちなみに他サイトでのものになりますが、オールカマーのコラムを掲載しているので、まだ、ご覧になっていない方は、ぜひ、ご一読ください<(_ _*)>。

https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=160581

2019年 セントライト記念

神戸新聞杯は日本ダービーの上位馬が集う舞台に対して、セントライト記念は上がり馬が集う舞台。セントライト記念は春の実績馬vs上がり馬という対戦図式になりますが、上がり馬に軍配が挙がることがほとんど。実際に今年も勢力図が覆りました。2歳時から活躍している日本ダービー5着のニシノデイジーらよりも、この夏の上がり馬のほうが能力値が上です。(セントライト記念のPP指数は山崎のTwitterで公開中)

また、セントライト記念が行われる中山芝2200mは、超スローペースが発生しやすいのが特徴。中山芝2200mは、スタートしてから高低差約5.3mの最高地点(1コーナー)を目指し、後半で最低地点まで下って行くコース。このため前半のペースが上がりすらいことや、本番・菊花賞に向けての前哨戦になるので、無理なレースをさせて消耗させないのが理由でしょう。

さて、今年はどうかというと、リオンリオンに横山典騎手が乗っている以上、前走のダービーのように序盤から無理をさせない可能性が高いでしょう。リオンリオンは出脚が速くないけど、前に行って持久力を生かさないとダメという馬。出脚の遅い馬は、無理に押して行くとダービーのように完全アウトになるので、おそらく内枠のマテリアルワールドに行かせて、2列目を狙うパターンではないでしょうか。

しかし、マテリアルワールドも出脚の速い馬ではありません。また、大外18番のランフォザローゼスも、この枠だと後方からか、前に行くかの選択が強いられますが、今の中山の内と前が有利な馬場状態を考えると、前を狙ってくるでしょう。もちろん、どこまで雨の影響を受けるかにもよりますが、今開催の中山芝コースは下地が超高速馬場なので、極端には馬場が悪化していないはず。

また、本日は重馬場からのスタートとなるようですが、メインレースが行われる頃には馬場が回復化し、騎手の仕掛けが遅くなる可能性大。それでもランフォザローゼス他、サトノルークスやエングレーバー、ルヴォルグも先行するとなると、それなりにはペースが上がるでしょう。前記の先行勢に対してリードを奪いたいリオンリオンの出方にもよりますが、やはり昨日の中山芝コースのように内と前が有利になるのではないでしょうか。追い込み馬では、連対確保は難しいでしょう。

2019年 ローズステークス

オープン時代の紫苑Sは上がり馬が集う舞台に対して、ローズSはオークスの上位馬が集う舞台でした。しかし、今年のオークス優勝馬ラヴズオンリーユー、3着馬クロノジェネシスは、昨年のオークスの上位のアーモンドアイ、リリーノーブル、ラッキーライラック同様に秋華賞直行。最近はG1レースの優先出走権があるノーザンF育成馬は、前哨戦を使わなくなってきているとはいえ、やや寂しいメンバー構成になりました。

今回はノーザンFの先行馬がダノンファンタジーしか出走していないことから、「ディープインパクト産駒のダノンファンタジーに勝たせたい」と言ったところではないでしょうか。確かに現在の阪神は超高速馬場ということと、トライアルという観点から捲る馬は出現せず(捲って好走すると、本番に繋がらなくなる)、まず、スローペースになるのでしょうが…。

しかし、陣営の目論見どおりに行かないのが競馬です。例えば、どの馬も逃げたがらずに、昨年よりも高速馬場の上に前半4Fが昨年よりも遅い47秒5以上になった場合には、極端な上がり勝負となり、もっとも瞬発力がある馬が勝つことにもなり兼ねないでしょう。要は今回で何が逃げて、どのくらいまでペースを引き上げるのかが、馬券の肝となるでしょう。

2019年 愛チャンピオンSの予想

レパーズタウン競馬場は、左回りで1周約2800m。阪神競馬場のような横長の楕円形コースです。愛チャンピオンSが行われる芝2000mは、2コーナー手前からスタート。向こう上面の約800mが平坦で3コーナーが下り坂、4コーナー手前で急激な下り坂があります。そして最後の直線約400mはずっと上り坂。

コース全体の高低差はあまり大きくないものの、英インターナショナルSが行われたヨーク競馬場よりは馬場がタフです。過去の愛チャンピオンSの決着タイムを見ても、良馬場で2分5~8秒台の時計を要していることから、力の要る洋芝と考えるといいでしょう。また、スタートしてからすぐに左にカーブするため、外枠よりも内枠のほうが有利です。


netkeiba.com
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ウマニティ
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◎1章…地方と中央の違い
◎2章…競馬場別ピンポイントデータ
◎3章…一撃必殺馬券データ
◎4章…地方交流重賞攻略必勝データ
◎伊吹雅也の早出しデータコラム

●著者:地方競馬データ特捜班
●発売日:9月13日
●定価:2000円+税

2019年 オーバルスプリントの予想

2011年にグレードレースとして生まれ変わり、今年で早9年目のテレ玉杯オーバルスプリント。このレースはかつて12月に南関東限定重賞「S2」として行われていましたが、格上げに伴って9月に移行。秋の大一番へ向けての始動戦として、すっかり定着しました。

実はこのオーバルスプリントには、「1番人気は勝てない」というジンクスがあって、過去8年とも1番人気が優勝していません。昨年もJRAのオープンを2連勝し、7月のプロキオンSでも3着と好走し、1番人気に支持されたウインムートが8着大敗を喫しました。また、一昨年も全日本2歳優駿の優勝馬で、NHKマイルC・2着のリエノテソーロが1番人気に支持されましたが、結果は勝ち馬から大きく離されての5着でした。

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