2021年 東京大賞典の予想

地方競馬もいよいよオーラス❓ 1番人気のオメガパヒューム が下降線なだけに、必然と穴狙いの形になりました。

大井9R 東京大賞典 芝2000m
 ◎ (8)ノンコノユメ
 〇 (12)クリンチャー
 ▲ (5)ウェスタールンド
 注 (9)オメガパフューム
 △ (11)ミューチャリー
 △ (1)ロードブレス
 △ (2)タービランス

見解
 東京大賞典は2011年のスマートファルコン、2013年のホッコータルマエ、2015年のサウンドトゥルー、2018年、2019年と2020年のオメガパフュームなど、同年のJBCクラシックの連対馬が活躍する舞台。しかし、今年のJBCクラシックはテーオーケインズやチュウワウィザードらの自滅によるものが大きく、レベル「?」でした。また、ミューチャリーは内・中・外の馬場差が生じている状況下で馬場の良い中目を通しており、過大評価は禁物でしょう。

 一方、今年の川崎記念、かしわ記念をカジノフォンテンが制し、JBCクラシックをミューチャリーが制しているように、地方馬、特に南関東馬の底上げも目覚ましいものがあるのは確か。JRAの降級制度の廃止により、地方へ早々と移籍する馬が増え、上級条件は除外馬が多数出るほどの状況下を勝ち抜いて来た馬たちなのだから、JRA勢が相手でも勝負になるのは当然でしょう。今回も南関東勢に十分チャンスがあると見ました。

 ◎ (8)ノンコノユメ

 4歳時に去勢手術をして競走族として生き抜く方針を決めた馬。それが功を奏して9歳馬となった今でも、大きな衰えを見せていません。前々走の帝王賞でも、JBCクラシック時のミューチャリーと同等の指数で2着。前々走はカジノフォンテンとダノンファラオが競り合ってペースを引き上げたことで、中団内々で脚をタメた同馬は展開に恵まれたもの。

 前走はサルサディオーネの骨を切らせて肉を断つ逃げで超絶ハイペース。サルサディオーネを射程圏に入れて、スタミナが不足する休養明けながら5番手と勝ちに行く競馬をしたために、最後伸びあぐねての5着でしたが、帝王賞同様に中団内々で脚をタメれば巻き返せるでしょう。

 ここも逃げてこそのキャッスルトップがペースを引き上げ、揉まれ弱いアナザートゥルースも積極的に出して行くはず。ここも帝王賞同様にある程度はペースが速くなると見ているだけに、同馬を本命としました。

 ○ (12)クリンチャー。

 昨秋のみやこSでは強引な先行策で快勝すると、今年に入ってからは佐賀記念を逃げて9馬身差の独走。前半型のレースをすることで一気に指数を上昇させ、佐賀記念で記録した指数は、今回のメンバーではNO.1のもの。同馬は前に行ってこその馬ですが、二の脚が遅いのが弱点。

 そこを考慮しても前々走のみやこSは前半のペースが遅かったわりに行きっぷりが悪く、しつこく押しても昨年のみやこS時ほと前の位置が取れず、先団馬群の外からの競馬になりました。しかし、向正面で外から進出してきたエクスパートランに抵抗し、3角外から先頭に並びかけ、4角では内から3頭分のロスがありながらも、直線では一旦2番手と見せ場はありました。ラスト1Fの坂で失速してしまったのは、休養明けのぶんもあったでしょう。

 前走のチャンピオンズCは14着大敗。しかし、同馬は昨年のチャンピオンズCでも大敗しているように、左手前が苦手で左回りコースは極端に走らない馬。また、序盤の進みは具合は前々走より良かったものの、外枠で前の位置が取れないことが致命的でもありました。今回は左回り。また、交流戦で前走よりは前の位置が取れるメンバー構成だけに、ここでの巻き返しを期待します。

 ▲ (5)ウェスタールンド

 ダートに路線転向してから一気に本格化し、2018年にチャンピンズC2着の実績を持つ馬。同馬が重賞初制覇を達成したのは、昨年4月のアンタレスSですが、その次走のエルムSで2着に好走するなど、もともとは重賞で安定した走りを見せていました。

 しかし、復帰してからは行きっぷりが悪く、2~4走前は最後方ポツンの競馬。前々走のシリウスSはリアンヴェリテが大逃げを打ったことで展開に恵まれ2着と善戦してはいるものの、レース内容はあまり褒められたものではありませんでした。

 また、前走の浦和記念はペースが遅かったこともあり、置かれずにレースを進められものの、逃げ馬メイショウカズサが楽々と逃げ切れる展開だったために4着に敗れました。今回も位置取りは悪くなる可能性が高いですが、同馬は末脚確か。展開の後押しがあれば上位争いに加わってくるタイプなので、ここも有力でしょう。

 注 (9)オメガパフューム

 昨年の東京大賞典以降から、前走の川崎記念まで連対率100%の馬。同馬は正攻法の競馬でしまいが甘くなる面がある一方、脚をタメてもそこまで切れないタイプ。総合力の高さで、ダートグレードで6戦連続連対を達成しましたが、今年の帝王賞では久々に崩れました。

 今年1月の川崎記念は、直線でカジノフォンテンとの差が詰められずの2着完敗と下降線を感じていただけに、今年の帝王賞5着も必然でしょう。前走のJBCクラシックでは2着と好走しているものの、前記したように、今年のJBCクラシックはレベル「?」。何の不利もなくミューチャリーに完敗してしまているので、狙い下げました。

 △ (11)ミューチャリー

 今年の帝王賞を始め、距離1800m以上のダートグレードでは、常に掲示板入りを果たしていた馬。同馬が勝ち切れないのは、位置を取りに行かない着狙い騎乗をしている面があったからですが、吉原騎手への手替わりとなった前々走・白山大賞典では中団外から3角手前でじわっと位置を上げ、4角で2列目の外まで持っていく形。逃げたメイショウカズサとの差は詰まらなかったものの、外からロスを作りながらの2着で見せ場はありました。

 前々走のJBCクラシックは、当日初騎乗の逃げ馬ダノンファラオ(横山武)やカジノフォンテン(張田)が馬場を探りながらのレースでペースが上がらず、その3番手から馬場の良い中目を通して優勝。展開と馬場と全てが噛み合っての勝利ではありましたが、正攻法の競馬で結果を出したことは評価できるでしょう。差し馬を先行させたということはそれだけ手応えが良かったということであり、充実期に突入している可能性もあります。

 △ (2)ロードブレス

 昨年の日本テレビ盃の優勝馬。昨年の日本テレビ盃は前へ行った3頭がペースを引き上げ、後続を引き離したことで5番手ながら実質差しの競馬。展開に恵まれた面がありました。その後のダートグレードでも、高速ダートで前有利の競馬になった川崎記念と平安S以外は馬券圏内を死守しており、差し馬向きの展開が濃厚のここは警戒しました。

 ただ、前走のみやこSはエクスパートランの捲りで前が崩れたレースになっており、そこで2着と好走し、日本テレビ盃と並ぶ、自身の最高指数を記録したあと。上昇しきれないはずなので、相手強化のここで取りこぼしがあっても不思議ありません。

 △ (2)タービランス
 
 門別のサンライズカップ勝ちや羽田盃勝ちなど、早期から活躍している馬。直線で抜け出すとソラを使う癖があり、騎手が待てるだけ待って抜け出す(無理させない)ため、使い減りすることなく、長期的に活躍してきました。それどころか今年は南関東の重賞2勝、2着1回、3着1回、川崎記念4着、浦和記念2着と8歳馬にして今がピークを感じさせます。

 前走の浦和記念でも前々で流れに乗って2着。今回はさらなる相手強化の一戦となりますが、3走前の大井記念のように、内々で包まれるようなことがなければ崩れない馬なので、ここも押さえておいたほうがいいでしょう。


結論 馬複8-12,5,9,11,1,2 (12:12:12:8:4:2)

2021年 名古屋グランプリ予想

ダートの長距離路線はメンバーが手薄。jpnⅡの舞台にして、ダートグレードの連対馬ゼロというメンバー構成になりました。正直、難しいです💦

名古屋11R 名古屋グランプリ ダ2500m
 ◎ (4)ダンビュライト
 〇 (11)ヴェルテックス
 ▲ (5)ライトウォーリア
 △ (8)ケイアイパープル
 △ (1)ホーリーブレイズ
 △ (6)ルールソヴァール

見解
 そこで◎には、芝のグレードレースを2勝、2019年の京都大賞典でも緩みないペースで逃げて2着の実績がある(4)ダンビュライトを推します。前走みやこSは初ダートの一戦、厳しい流れ(エクスパートランの捲りで後半最速がラスト4F目)を外枠から砂を被らないようにロスを作りながら先行と、苦しいばかりの競馬になりましたが、直線まで見せ場はありました。今回は得意のスタミナ比べで先行型が手薄。ダートに慣れての前進を期待します。

 ○は、前々走で東京ダ2100mのリステッド競走、ブラジルCで3着に好走し、前走の浦和記念でもメイショウカズサ(今年、浦和記念も含めて、ダ1700m以上のグレードレースで3勝)に、0.5秒差まで迫った(11)ヴェルテックス。前走の走りが再現できれば、ここも勝ち負けになる公算大ですが、前走は前有利の流れを2番手からレースを進めて3着と、自己最高指数を記録。こうなると2013年のランフォルセの二の舞になりかねないので、狙い下げました。

 ▲は、休養明けの前々走で阪神ダ1800mのオープン・太秦Sを勝利した(5)ライトウォーリア。2番枠の前走のカノープスSは、逃げて苦しい競馬。しかし、苦しい競馬になったことで持久力が強化され、今回での粘りが増すはず。前走で見せたしまいの甘さから、距離延長はプラスと言えませんが、好位で上手く折り合う競馬ができれば、上位争いに加わって来るでしょう。

 以下特注馬として、今夏に戦列復帰するとオープンの阿蘇Sとラジオ日本賞を連勝した(8)ケイアイパープル。前走の福島民友Cはトップハンデ58Kgを背負っての最内枠。前の位置が取れずに揉まれる苦しい競馬になりましたが、交流重賞で外目の枠なら揉まれない競馬ができるでしょう。ただ、ダ2500mは初距離で4Fの一気距離延長。楽な条件ではないので、過大評価は禁物でしょう。

 あとは△に大井移籍初戦の東京記念トライアルで、逃げて独走Vを決めた(1)ホーリーブレイズ。4走前の園田の重賞・六甲盃でも逃げて3着に粘ているように、ダ2400m以上で楽に逃げられるととしぶとい馬。今回も得意距離でハナを狙えるメンバー構成で警戒しました。

 他では2018年の佐賀記念の覇者で、昨年の道営記念でも好位の外3番手から3角手前で進出し、4角先頭から2着に粘った(6)ルールソヴァール。今年8月に長期休養明から復帰すると、複勝気配を見せ、前走の道営記念でも3着に善戦しているだけに、ここも警戒が必要でしょう。長くいい脚を使うタイプなので、長距離も合いそうです。

結論 馬複4-11,5,8,1,6 (9:6:6:3:1) 複勝4 (50)

2021年 兵庫ゴールドTの予想

本日もまた◎3着ということもありそうですが、まあまあいけそうです✨

園田7R 兵庫ゴールドT ダ1400m
 ◎ (8)ヒロシゲゴールド
 〇 (5)テイエムサウスダン
 ▲ (11)ラプタス
 △ (2)ワイドファラオ
 △ (6)イグナイター
 △ (4)スマートアヴァロン
 △ (10)イダペガサス

見解
 ◎には、4走前に北海道スプリントCを優勝し、前々走のJpnIマイルCS南部杯でも2着と善戦した(8)ヒロシゲゴールドを推します。同馬はもともと逃げて中央のオープン&リステッド競走を2勝、クラスターCで2着と好走した実績馬ですが、近走は折り合いを覚えてさらに前進。前走の武蔵野Sは、前半4F46秒5-後半4F48秒5のかなりのハイペースの2番手を追走したために、15着大敗を喫しました。また、同馬は本質的にマイルでは距離が長いので、距離短縮で巻き返しを期待します。

 ○は、4角先頭から、一気に差を広げて8馬身差の独走Ⅴを飾った4走前の黒船賞を始め、リステッド競走のすばるS勝ちやオーバルスプリント勝ちなど、ダ1400mの実績断然の(5)テイエムサウスダン。ただ、前走ではマイルの武蔵野Sに出走し、5番手とやや後ろからレースをしたぶん、1400mで流れに乗り切れるかがカギで対抗評価としました。

 ▲は、3走前のかきつばた記念、前々走のサマーチャンピオンを◎ヒロシゲゴールドや○テイエムサウスダンの最高指数と同じくらいの好指数で圧勝した(11)ラプタス。同馬は昨年の黒船賞やかきつばた記念も逃げ切り勝ちしているように、逃げたほうがパフォーマンスが高い馬。今回は立て直されての変わり身は見込めますが、外枠+斤量59Kgで逃げられない可能性があるので狙い下げました。

 あとは△にユニコーンSや昨年のかしわ記念を逃げ切り勝ちしているように、こちらも逃げて揉まれない競馬をしてこその(10)ワイドファラオ。ただ、最近は5走前のさきたま杯で3着、前々走のマイルCS南部杯で5着と善戦するなど、揉まれてもそれなりに走れているので、ここも警戒しました。

 他では、前々走の園田の重賞・楠賞では、逃げて3角から楽な手応えで後続を引き離し、4馬身差の快勝を収めた(6)イグナイター。前走のA2特別でもトップスタートから、後続を寄せつけないままの独走V。このレースは2013年のエプソムアーロンや斤量の軽い地方馬が2着、3着に好走することが多いレースでもあるので、ここは警戒しました。

 さらに4走前の北海道スプリントCで3着の(4)スマートアヴァロン。4走前はアザワクが大逃げを打って、ラスト1Fでヒロシゲゴールドが先頭に立ったことで前半3F34秒6-後半3F37秒2の超絶ハイペース。テンに置かれて後方からとなったスマートアヴァロンは展開に恵まれました。今回も前に行きたい馬が多数で、展開に恵まれそうなだけに、警戒したほうがいいでしょう。休養明け3戦目の前進もありそうです。

 最後に3走前に北海道の重賞・エトワール賞を勝利した(10)イダペガサス。3走前に下した相手は、後の道営スプリントの2着馬スティールペガサスなど。前走の道営スプリントでは、逃げたアザワクを外から負かしに動いたスティールペガサスの直後の外から積極的に動いたために4着に敗れましたが、3走前のように上手く息を入れながらの追走なら、一発がありそうです。

結論 馬連8-5,11,2,6,4,10 (20:10:8:8:1:1) 複勝8 (50)

2021年 ゴールドCの予想

浦和ダ1400mは最初の1角までの距離がおおよそ300m。それも急コーナーなので、先行各馬がそこで外に張られないようにペースを引き上げて最後が苦しくなるレースが目立つ一方、最後の直線が約200mしかない浦和は、差し、追い込み馬の台頭も難しいもの。差し馬は向正面で動いて4角ではある程度前の位置にいる必要性があるので、結局、持久力のある馬が勝ち負けします。

浦和11R ゴールドC ダ1400m
 ◎ (8)ベストマッチョ
 〇 (5)ティーズダンク
 ▲ (4)グレンツェント
 △ (3)モジアナフレイバー
 △ (7)アランバローズ
 △ (6)グランドボヌール
 △ (12)アマネラクーン

見解
 そこで◎には、昨年はこの時期の兵庫GTで逃げて2着の(8)ベストマッチョを推します。同馬は4走前のさきたま杯でも中央馬相手に逃げ馬に競りかけ、4角先頭の4着の実績あるように、ここでは実力上位。その後やや行きっぷりが悪くなり、ややスランプ状態でしたが、前走のJBCスプリントでは行きっぷりに復調気配を見せ、モズスーパーフレアの2番手。

 同馬は揉まれ弱い馬で、尾持ちスタートを求めて地方へ移籍した馬。今回は逃げ馬多数の外枠の入り、それらを見ながら揉まれない競馬が出来る公算大。遡ればプラチナC勝ちやオーバルスプリント2着の実績がある、得意の舞台のここで巻き返しを期待します。

 〇は、前々走のオーバルスプリントでは、アランバローズに5馬身差をつけ、2着と好走した(5)ティーズダンク。前々走は逃げたアランバローズにテイエムサウスダンが競り掛け、前半3F34秒9-後半3F37秒4のハイペースを、かなり離れた4番手から、向正面で前との差を詰めに動いた同馬は、展開は噛み合ったもの。

 前走のサンタアニタTの敗因は陣営が「力走続きの反動」とコメントしているように、展開に恵まれ、自己最高指数を記録した後の反動によるもの。それでも馬場の内が軽く、内有利の馬場を外々から差して0.4秒差(4着)ならば、及第点の内容。巻き返しが期待できるでしょう。

 ▲は、前々走のマイルグランプリでは、3角手前の外から動いて4角3番手から〇ティーズダンクとクビ差2着に好走した(4)グレンツェント。前々走では4角でグレンツェントを見ながら、内を捌いて直線に入ったティーズダンクにわずかに差されたものの、レース内容は同馬に見劣りしないものでした。

 前走のスパーキングサマーCは、外枠から早めに内に切り込み、ハイペースで逃げるサルサディオーネとの差を詰めに動いたために最後に苦しくなり、外から追い上げたティーズダンクにも差を広げられての3着。前走のサンタアニタTは内有利の馬場を大外枠から終始外々を追い上げる競馬になったために5着に敗れました。同馬はマイルでもテンが遅いので、距離が短くなるのは好ましくありませんが、向正面である程度は動ける馬。昨年のこのレースで2着したように、今回も善戦は見せられるはず。

 あとは△に一昨年の東京大賞典や昨年のマイルCS南部杯で3着の実績がある(3)モジアナフレイバー。同馬は真島騎手への乗り替わりとなった3走前の川崎マイラーズCでは大出遅れしたように、尾持ちスタート馬で、本質的には出遅れ癖のある馬。このため長い距離を使われていたのですが、大幅距離短縮となった3走前の黒船賞で置かれることなく好位を追走し、3着と善戦したように、基礎スピードがあり、本質的には1400mは合います。ただ、今回は休養明けの前走・JBCスプリントで4着と好走後の一戦になるので、前々走のマイルGPのように反動が出る危険性があるので、狙い下げました。

 他では、デビューから6連勝目の全日本2歳優駿では、JRA勢を相手に逃げて独走と、とても強かった(7)アランバローズ。同馬はその後も逃げた羽田盃、東京ダービー、オーバルスプリントでは3着以内に好走していますが、同型馬多数で出遅れた5走前の京浜盃と前走のJBCスプリントでは大崩れしています。ともにキックバックを嫌がって、後退する場面があっただけに、やはり逃げてこそなのでよう。楽に逃げるにはもう1Fは距離が欲しいところですが、ここも押して行けばハナを狙えるメンバー構成。しかし、無理して行かせれば、当然しまいの甘くなるし、出遅れた場合にはまた苦しい競馬になるので狙い下げました。

 さらに2017年の1月以来のダート戦となった、2019年のサマーチャンピオンを優勝した(6)グランドボヌール。しかも、スプリントのダート戦は、サマーチャンピオンが初めて。同馬はその次走の東京盃で10着大敗を喫したことで、再び芝路線へと戻りましたが、ダートのスプリントがベストの馬。南関東に移籍してからは1400mを中心に使われ、再び返り咲きました。前々走の浦和スプリントオープンでは逃げて4馬身差の圧勝。当時の再現ができれば、ここでも馬券圏内に突入できるはず。その後の2戦が不振ですが、立て直されての今回は変わり身を警戒します。

 最後にデビューから11戦連続連対、目下7連勝中の(12)アマネラクーン。同馬はB3クラスとはいえ、出遅れを1角で2列目の中目3番手まで挽回し、4角手前で外から楽な手応えで先頭に立つと、7馬身差の快勝を飾った4走前の涼暮月特別が好内容。前走のトライアル、’21まがたま賞でも前2頭がペースを引き上げて行く中、3~4角で一頭だけ違う脚で位置を押し上げ、4角手前で先頭に立って、2馬身半差の楽勝。今回は一気の相手強化となりますが、近走の勢いから警戒が必要でしょう。

結論 馬連9-5,4,3,7,6,12 (16:14:8:8:2:2) 複勝8 (50)


2021年 全日本2歳優駿の予想

間違えてブログで投稿していました。申し訳ありません(‘◇’)ゞ

川崎11R 全日本2歳優駿 芝1600m
 ◎ (10)ドライスタウト
 〇 (11)シルトプレ
 ▲ (13)ライアン
 △ (1)セキフウ
 △ (2)プライルード

見解

 JBC2歳優駿は例年、前が崩れることが多いレースですが、今年もエンリルがハナを主張したところで外からシャルフジンに競られて、前半3F通過34秒8のオーバーペースとなりました。その流れを最後方から優勝したアイスジャイアント、中団の内で脚をタメて内から馬群を捌いて、抜け出しての2着だったナッジは過大評価ができません。

 そこで◎には、デビューから2戦2勝、それも前走のオキザリス賞では、好位の直後の内を追走し、最後の直線では前を走っていた空馬を警戒しながら1頭分外に出して進路を確保すると、ラスト1Fから後続を突き放して5馬身差の圧勝だった(10)ドライスタウトを推します。同馬が前走で記録した時計1分23秒4は、古馬3勝級レベルもの。距離経験が1400mまでしかなく、あまり強気に乗りすぎた場合は多少の不安がありますが、2016年にこのレースを優勝したリョーノテソーロは距離経験が1200mまでしかなかった馬。2歳戦なら不適距離でも絶対能力の高さで通用することが大いにあるので、同馬を本命としました。

 ○は、デビューから3戦は短距離を使われ、追走の苦労する面を見せていましたが、近2走は距離を延ばして本格化した(11)シルトプレ。前走の鎌倉記念では、前半3F36秒0-後半38秒9の超ハイペース。逃げたノブレスノアの外3番手から3角では同馬に並びかけ、抵抗する同馬を直線半ばで競り落とし、外から伸びてくるママママカロニを寄せつずの勝利と、強い内容でした。同馬は距離に不安なく、◎ドライスタウトに何らかの破綻があれば、優勝する資格は十分にあります。

 ▲は、目下3連勝で勢いに乗る(13)ライアン。前走の平和賞は好位の中目から向正面で上がって来たレディクルを見ながら、その直後から動いて、直線でレディクルが内にヨレたラスト1F出前で先頭に立ち、そのまま押しきっての完勝。ただ、ライアンはラスト1F過ぎたところで左鞭で外に膨れ、さらに大外から伸びてきたミスターブラストが内にヨレ、その間をじわじわ伸びてきていたミゲル(次走ハイレイコー記念2着)がバランスを崩す致命的な不利があり、まともなら降着案件のレースでした。平和賞は出入りの激しいレースだったために、直線でヨレる馬が多発。この一戦で能力の序列をつけるのは難しいですが、ライアンの自在に立ち回れる強みと、ダ1600mという距離にやや不安を感じる馬が多い中、距離に不安がない点を評価しました。

 あとは△に園田の時計の掛かる馬場で、前半3F37秒7-後半3F39秒5のハイペースとなった兵庫ジュニアグランプリで、先行策から1着、3着と好走した(1)セキフウと(2)プライルード。セキフウはダート路線に転向して上昇し、目下3連勝。前走では最後の直線で前に行ったバウチェイサーとプライルードの狭い間を割って、抜け出しての優勝。あの間は一介の騎手では割れなかった可能性もあると同時に、同馬の揉まれ強さを証明した内容でもありました。前に行ける脚がない同馬にとって、最内枠は好ましくありませんが、砂を被っても問題がない馬なので警戒が必要でしょう。

 プライルードは北海道の重賞である栄冠賞、イノセントCともに2着に善戦した馬で、前走でも2番手から4角でバウチェイサーに並びかけ、苦しい競馬になりながらも最後まで食らいついた内容が上々でした。デビュー2戦目の栄冠賞で下した相手は、後のJBC2歳優駿の3着馬リコーヴィクターなど、その後の活躍馬が多数。前が厳しいペースとはいえ、前走でしまいの甘さを見せているだけに、距離が伸びる不安はありますが、折り合い次第でこなせるレベル。道営馬としてはキャリアが浅く、まだ伸びしろもあると見て、警戒しました。

結論 馬複10-11,13,1,2 (16:16:12:6) 複勝10 (50)

2021年 中日新聞杯の予想

おはようございます😊 中日新聞杯の◎は人気薄ですが、イケると思うので複勝厚めがお勧めです✨

本日1番 中京11R 中日新聞杯 芝2000m
 ◎ (9)シゲルピンクダイヤ
 ○ (3)アドマイヤビルゴ
 ▲ (12)ディアマンミノル
 注 (17)プレシャスブルー
 △ (10)ボッケリーニ
 △ (16)キングオブコージ

 ■3~4角から動いてもバテない、良い脚を長く使える馬が有利

 4年前に1回中京開催からこの時期に移動した、ハンデGⅢの中日新聞杯。このレースが行われる中京芝2000mは、スタンド前の上り坂の途中からスタートし、前半で緩やかに坂を上り、後半で緩やかも坂を下って行くコース。このため前半スローの上がり勝負が発生しやすいコースです。

 しかし、古馬の上位クラスが集うこのレースは、大半の馬が3角の下り坂で勢いに乗せて動くため、シンプルな前残りになることは稀。逃げ、先行馬も3角からもうひと脚使えなければ勝ち負けするには難しいものがあり、結局のところ、ある程度の持久力も求められます。

 つまり、3~4角の下り坂で勢いに乗せられる差し馬が有利ですが、その外から動いて行く、追い込み馬は不利です。一昨年こそサトノガーネットが大外一気の追い込みで優勝しましたが、2番手のタニノフランケルが3~4角から、単騎で逃げたランドネを捕らえに動いたことで、先団、中団の仕掛けが速くなったことと、サトノガーネットの強烈な末脚(同馬は夏の新潟記念で後半3F31秒9の末脚)が噛み合ったもの。基本的には3角から動いてもバテない馬が有利です。

 ■有力馬のコメント

 ◎ (9)シゲルピンクダイヤ

 昨年の中日新聞杯の2着馬。昨年は超スローペースで折り合いに苦労する馬が多い中、好位の外4番手付近でレースを進めて、3~4角ではじわっと外から位置を上げ、4角出口で外に誘導。そこからしぶとく伸びてラスト2Fで先頭に立ち、ラスト1Fで内から(10)ボッケリーニに前に出られても、食らいついてのクビ差2着でした。馬はかつての秋華賞でも3着に善戦しているように、芝2000mがベストの馬。

 今年に入っても3走前のヴィクトリアマイルで内枠からやや出遅れ、前に行った2枠2頭が広げたスペースを無理なくじわっと押し上げ、好位の内目を立ち回って、2着争いの5着に善戦しています。前々走のクイーンSは大外枠でロスの大きい競馬。前走の府中牝馬Sは着順こそ悪いものの、勝ちに行く競馬はできており、内容は悪くありません。今回のメンバーはショウナンバルディでも楽にハナを取れるほど、先行馬が手薄。牡馬たちと比べればハンデも軽く、得意の距離のこの舞台で復活を期待します。

 ○ (3)アドマイヤビルゴ

 6億円ホースの忘れ形見ということで毎度のように過剰人気になりますが、ここへ来て少しは人気に応えられるようになって来た馬。前々走のケフェウスS、前走のカシオペアSともに超スローペースで前が楽な展開ではありましたが、そこで2番手から2着、3着と好走。今回も1番人気でそれに相応しいバックボーンはありませんが、今回も同馬に展開が味方しそうなだけに、対抗評価としました。

 ▲ (12)ディアマンミノル

 京都大賞典4着、アルゼンチン共和国杯5着、4走前の函館記念では4着の実績があり、重賞の上位常連馬と言える馬。本馬が善戦止まりなのは前に行ける脚がないからであり、芝2000mの今回だと後方からの競馬になりすぎる不安はありますが、4走前のように前が崩れる展開なら馬券圏内突入のチャンスはあるでしょう。また、今回は後方からレースを進める馬が多い組み合わせでもあり、末脚トップクラスで堅実に伸びてくる、同馬を3番手評価としました。

 注 (17)プレシャスブルー

 前々走のオクトーバーSで2着、前走のアンドロメダSでも3着だった馬。本馬も▲ディアマンミノル同様に追い込み馬ではありますが、前走はかなりのスローペースを4角大外から動いて、最速の上がり3Fタイムで追い上げて3着と善戦していることから警戒が必要でしょう。

結論 馬連9-3,12,17,10,16 (各10) 複勝9 (50)

2021年 阪神JF・朝日杯FS・ホープフルS予想参考用

2歳馬ジャッジまとめ一覧

■11月

11月27日・28日
https://spaia-keiba.com/news/detail/15607

11月20日・21日
https://spaia-keiba.com/news/detail/15522

11月13日・14日
https://spaia-keiba.com/news/detail/15449

11月6日・7日
https://spaia-keiba.com/news/detail/15388

■10月

10月30日・31日
https://spaia-keiba.com/news/detail/15293

10月23日・24日
https://spaia-keiba.com/news/detail/15203

10月16日・17日
https://spaia-keiba.com/news/detail/15128

10月9日・10日
https://spaia-keiba.com/news/detail/15044

10月2日・10月3日
https://spaia-keiba.com/news/detail/14961

■9月

9月25日・26日
https://spaia-keiba.com/news/detail/14869

9月18日・19日
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9月11日・12日
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9月4日・5日
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■8月

8月28日・29日
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8月21日・22日
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8月7日・8日
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8月14日・15日
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8月7日・8日
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■7月

7月31日・8月1日
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7月24日・25日
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7月17日・18日
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7月10日・11日
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7月3日・4日
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■6月

6月26日・27日
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6月19日・20日
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6月5日・6日、12日・13日
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2021年 勝島王冠の予想

本命馬は雨が降って馬場が軽くても、そうでなくてもやれる馬です❣

大井11R 勝島王冠 ダ1800m
 ◎ (15)フィアットルクス
 〇 (1)トランセンデンス
 ▲ (12)ノーブルサターン
 △ (11)ワークアンドラブ
 △ (2)セイカメテオポリス
 △ (7)リッカルド
 △ (3)エルデュクラージュ
 △ (16)デアフルーグ

見解
 ◎には、4走前に大井1800mのブリリアントCを逃げ切り勝ちし、その次走の大井記念も逃げ馬の外2番手でレースを進めて、ミューチャリーの2着に粘ったように(3着は次走の浦和記念で2着のタービランス)、地力がある(15)フィアットルクスを推します。

 前走の埼玉新聞栄冠賞は、中央以来の左回りに対応できず、外に外に行こうとする競馬。同馬はこれまで逃げて4勝しているように、前に行ってこその馬ですが、トップスタートを決めながら、内と外から前を主張した馬に行かせて、外に壁を作りながらのレースになったのは、騎手が左回りの苦手を意識したからでしょう。しかし、今回は得意の大井1800m戦が舞台。逃げ馬ワークアンドラブよりも外枠も好ましく、同馬の出方を窺いながら、前々でレースを運べれば巻き返せるでしょう。

 〇は、4走前の羽田盃は五分のスタートから押して好位の外まで上がり、ラスト1Fで先頭のアランバローズとの差をじわじわ詰めて優勝した(2)トランセンデンス。前走の東京ダービー時は、いかにもSⅠを優勝した馬の後の一戦らしく、疲れが出て調整が上手く行かなかったのもあり、11着大敗。

 しかし、立て直された前走の戸塚記念では、セイカメテオポリスの内差しが決まる流れを、逃げ馬の後ろの3番手から直線で外に出し、そこからしぶとく粘って2着と強い内容でした。前走の埼玉新聞栄冠賞は逃げたことで、エメリミットやリッカルドにプレッシャーをかけられて苦しい競馬となりましたが、羽田盃と同舞台のここで巻き返しを期待します。

 ▲は、2019年のマーキュリーC2着の実績馬で、今年4月のブリリアントCでは、◎フィアットルクスが作った速い流れを、中団外から早めに動いて2着と好走した(8)ノーブルサターン。同馬は近走不振ですが、立て直されて2戦目の前走・生田特別では外々からロスを作りながら、捲り気味に上がって行くレースをしており、着順、着差ほど悪くない内容。前々走の埼玉新聞栄冠賞大敗から前進を見せたので、ここでの巻き返しを期待しました。

 以下特注馬として、昨年11月のサンタアニタトロフィーを逃げて6馬身差で快勝しているように、マイペースで逃げるとしぶとい(11)ワークアンドラブ。遡れば強豪相手の一昨年のマイルGPを逃げ切った実績もあります。前走のマイルCS南部杯は、相手が強くで惨敗しましたが、同型不在でマイペースで逃げられる公算大のここは、要注意でしょう。

 あとは△に前々走の戸塚記念では、キャッスルトップがペースを引き上げてくれたことで内差しがハマったとはいえ、○トランセンデンスを2着に降して優勝した(2)セイカメテオポリス。前走のダービーグランプリも前が競り合ってくれたことで、前6頭が一団で離れた7番手でレースを進めた同馬は展開に恵まれてはいますが、好走後でも3着と崩れなかったのは地力強化の証でしょう。それを証明するかのように、陣営は「デビュー以来最高のデキ」とコメントしています。

 他では、前走の埼玉新聞栄冠賞は、2列目外の4番手から向正面では前にプレッシャーをかけに行き、4角で○トランセンデンスに並びかけ、一旦先頭の競馬で3着に粘った(7)リッカルド。同馬は南関東移籍後の2018年に重賞を4連勝し、帝王賞でも4着と好走した実績馬。その後は重賞勝ちもなく、重賞では善戦止まりの成績ですが、好位でレースを運べれば崩れにくい馬です。石崎俊騎手への乗り替わりの今回で好位を取れるかはともかく、警戒が必要でしょう。

 さらに昨年のブリリアントSを含む、東京ダ2100mで3勝を挙げた馬で、今年のダイオライト記念でも2着の実績がある(3)エルデュクラージュ。ここでは実績上位ですが、本質がステイヤーで距離がベストではないことと、南関東移籍初戦は走らせない(中央馬は過度な調教で心拍数が高いので、調教セーブで心拍数を下げる活動が行われる)ことが多いので、押さえ評価までとしました。

 最後に前々走のジュライS・3着を始め、中央のダ1600m~ダ1800mのオープン&リステッド競走で3度の3着の(16)デアフルーグ。中央のオープンでまだ通用するのに、なぜ、南関東へ移籍するのか? ①具合が悪く、地方競馬では使える医療薬を求めて。②スタートが良くないので、尾持ちスタートを求めて。②だった場合には走る可能性もありますが、前記したように南関東移籍緒戦は試金石なところがあるので、こちらも押さえ程度の評価が妥当でしょう。

結論 馬複15-1,12,11,2,7,3,16 (14:8:8:6:6:4:4)  複勝15 (50)

2021年 クイーン賞の予想

断然1番人気のサルサディオーネは、トップハンデ56.5㎏を背負うことと、JBCレディスクラシックで苦しめられたリネンファッションの存在を嫌って対抗評価までとしました。

船橋11R クイーン賞 芝1800m
 ◎ (10)ウェルドーン
 〇 (4)サルサディオーネ
 ▲ (7)ダイアナブライト
 △ (2)リネンファッション
 △ (8)デジマノハナ
 △ (13)プリティーチャンス

見解

 昨年のこのレースの覇者(4)サルサディオーネが断然の1番人気。同馬は今夏のスパーキングレディーCで6馬身差の独走を飾り、前々走の日本テレビ盃でも骨を切らせて肉を断つ逃げで逃げ切ったように、地力強化は明白ですが、今年は昨年から斤量1.5㎏増の56.5㎏を背負います。ここまでハンデを背負わされると出脚が悪くなり、序盤から脚を使わされる不安もあります。

 前走のJBCレディスクラシックでも、スタート後に外に逃げたのを立て直すロスがあったにせよ、リネンファッションにプレッシャーをかけられて楽に逃げられなかっただけに、またそういう競馬になった場合の怖さがあるので、対抗○評価までとしました。

 そこで◎には、今年の関東オークス馬であり、ジャパンダートダービーで3着の実績もある(10)ヴェルドーンを推します。関東オークスで2着に下したケラススヴィアやジャパンダートダービーの上位馬が、その後不振が続いていることから、同馬はやや評価を落とした感があります。

 しかし、ハイペースで逃げたケラススヴィアを好位からねじ伏せた関東オークスは、指数上、古馬GⅢレベルのものがありました。休養明けの前走レディスプレリュードは好位から、4角で早め先頭に立ったレーヌブランシュを追いかけるように仕掛けたためにしまいが甘くなり、そこをテオレーマに差されましたが、ひと叩きされたことで息持ちが良くなるでしょう。ここでの前進に期待します。

 ▲は、5走前の3勝クラスでは、前崩れの流れを差して勝利の(7)ダイアナブライト。前走のレディスプレリュードはペースが上がらず、中団の外々を回るロスの大きい競馬で4着に敗れましたが、今回はサルサディオーネが出走しているだけに、5走前の再現が見込めます。ハンデ53㎏も好ましく、ここでの変わり身に期待します。

 以下特注馬として、前々走のブリーダーズゴールドCでは、マイペースで逃げてマルシロレーヌと半馬身差の2着に粘った(2)リネンファッション。同馬は前走のJBCレディスクラシックでは、半馬身ほど出遅れた上に、内から寄られて挟まれる不利がありましたが、それを馬場の悪い内から挽回し、サルサディオーネにプレッシャーをかけて行く競馬で3着。スタート後のロスと4角先頭の早めの競馬を考えると、負けて強しの競馬でした。リネンファッションは砂を被るのが苦手な馬だけに、前走のような競馬になる怖さや揉まれた場合の怖さはありますが、要警戒の1頭でしょう。

 あとは△に中央では芝のレースばかりを使われ、2勝止まりでしたが、船橋に移籍後はダートを使われて、どんどん良化を見せている(8)デジマノハナ。前走からさらなる上昇度があれば、ハンデ51㎏のここは通用の余地があります。また、2020年のサルサレイア(7番人気)とハンデ51㎏の南関東馬が3着に食い込んでいるという、好ましい傾向もあります。

 さらにブリンカー着用で一変し、休養明けの前々走で3勝クラスを制し、前走のみやこSでも4着と好走した(13)プリティーチャンス。ただ前走は大外枠から終始外々を回るロスの大きい競馬ではあったものの、エクスパートランがいつもの捲りを仕掛けて来たことで、前が崩れて差し、追い込みが有利の流れだったのも確か。また、交流重賞はある程度、自分から動いて勝ちに行く必要性がありますが、末脚一辺倒のレースぶりが気掛かりで狙い下げました。

結論 10-4,7,2,8,13 (18:12:12:2:2) 複勝10 (50)

2021年 兵庫ジュニアグランプリの予想

大変、お待たせしました。今回はあの馬を本命で思い切ります(^▽^)/。

園田7R 兵庫ジュニアグランプリ ダ1400m
 ◎ (3)エンリル
 ○ (5)コンバスチョン
 ▲ (6)ヒストリックノヴァ
 △ (10)セキフウ
 △ (8)プライルード
 △ (1)ネフィリム
 △ (4)イチローイチロー

見解
 ◎には、門別のデビュー戦を9馬身差で圧勝し、そこから4戦3勝、3走前と前々走で1500mを勝利しているように、今回の距離は得意と推測される(3)エンリルを推します。3走前は門別のオープンで6馬身差の圧勝、前走の兼六園ジュニアCでは、後のラブミーチャン記念を圧勝のエムティアンジェに3馬身差、ハイセイコー記念の3着馬エムティアンジェに7馬身差をつけて完勝しているように、中央の馬が相手でも見劣りしない実力があります。

 前走のJBC2歳優駿は1.5Fの距離延長、さらにはこれまでのようにハナを主張したところで、シャルフジンに競られて、前半3F34秒8入るオーバーペース。レース結果も後方待機策のアイスジャイアントが優勝し、2着、3着も中団より後ろで待機した馬だったように、エンリルにとってはとても厳しい展開でした。前走で1800mの厳しいペースを経験したことは、今回のスタミナ強化に繋がってくるはず。JRAの人気馬は強いですが、前走の経験を生かし逆転を狙います。

 ○は、新馬戦ではラスト2Fを12秒5-12秒3でまとめる勝利で、とても強く素質の高さを感じさせる内容だった(5)コンバスチョン。前走のヤマボウシ賞も最後までほぼまっすぐに走りきって4馬身差の完勝。ここでも最後まで加速し続けて承知しているように、新馬戦で見せた素質の違いをアピールする勝利でした。

 ただ、同馬は今回も休養明けの一戦。ただ、ヤマボウシ賞組というのは、2014年に断然の1番人気に支持されたキャプテンシップや2016年のネコワールドなどが、このレースで大敗しているように、思わぬ取りこぼしがあるもの。コンバスチョンは前記2頭よりも強い馬ではありますが、危うい要素がある人気馬である以上、本命にするのにはリスクがあります。

 ▲は、前々走の初ダート戦を古馬1勝クラスでも上位入線レベルの好指数で圧勝した(6)ヒストリックノヴァ。前走のエーデルワイス賞は2番手からラスト1Fで先頭に立ったところで、勝ち馬に内を掬われてのクビ差。負けて強しの好内容でした。前走同様の舞台ならば当然チャンス十分ですが、今回は距離克服がカギとなるでしょう。

 以下特注馬として、ダート路線に転向して上昇し、前走のなでしこ賞では、出遅れて4角9番手から豪快に差し切った(10)セキフウ。ただ、前走はイチネンエーグミ、ナツイロノオトメが競り合って、レースが緩みないペースになったことで展開に恵まれたもの。今回も逃げ、先行馬揃いでペースが上がる可能性もありますが、交流重賞だと中央の馬は加速力の違いである程度勝ちに行くことが多く、それが命取りとなって、最後伸びあぐねることもしばしば。中央で展開に恵まれた差し馬を交流重賞で狙うのはリスクがあるので、狙い下げました。

 あとは△に北海道の重賞である栄冠賞、イノセントCともに2着の(8)プライルード。栄冠賞の上位馬はその後の北海道重賞で活躍が目立っていることと、地方馬ながらにキャリアが浅く、さらなる伸びしろが見込めることから警戒しました。

 他ではデビュー2戦目、初ダートで勝利した(1)ネフィリム。過去10年で前走未勝利戦に出走していた馬の連対はゼロですが、3着馬なら多数。前走指数平凡も、成長とダート慣れが噛み合っての2着くらいならありそう。

 その他では、初ダートで変わり身パターンを(4)イチローイチロー。バネが短いのでダートのほうが良さそうな馬であることと、休養中の成長を警戒しました。

結論 馬複3-5,6,10,8,1,4 (20:12:10:4:2:2) 複勝3 (50)