2022年 鎌倉記念の予想

川崎はダートが軽く、前有利の状況下ですが、距離延長の逃げ馬が簡単に逃げ切れるほど甘くもなかったりするのがこのレースです。

川崎11R 鎌倉記念 ダ1500m
 ◎ (8)ウインドフレイバー
 ○ (4)デステージョ
 ▲ (3)サムタイムアゴー
 △ (2)スペシャルエックス
 △ (7)ヒーローコール
 △ (1)コンプラドール

 ■有力馬のコメント

 ◎ (8)ウインドフレイバー

 新馬戦は1番枠からまずまずのスタートだったものの、二の脚で逃げ馬の外の位置を取って4先頭で先頭に立つと、後続を突き放して勝利した馬。ラスト2Fは12秒5-12秒2と加速しており、素質の高さを証明しました。

 次走の新選特別は1分30秒5の好タイムで圧勝。新選特別がラスト3Fが11秒5-13秒1-13秒4という消耗度の高いレースになってしまったために、前走の若武者賞はその疲れが出て1番人気を裏切りました。ここは本馬の素質から考えて、巻き返しが期待できる一戦です。

 ○ (4)デステージョ

 前走のイノセントCでは3着だった馬。5番枠から五分のスタートを切ったものの、テンに置かれて前3頭に離され、馬場の悪い内から挽回しての3着でした。1200mで時計の速い決着だと追走に苦労しているところがあるので、今回の距離延長はプラスでしょう。

 ▲ (3)サムタイムアゴー

 前々走の若竹賞を好タイムで勝利し、3連勝を達成した馬。前々走は5番枠からやや出遅れたものの、1角で2列目の外まで挽回し、そこから2番手へ。最後の直線では大逃げした逃げ馬を捕らえて快勝と長くいい脚が使えていました。本馬はその後に休養させ、前走はひと叩きで連闘策。この中間、強めに追い切られているので、ここは変わるでしょう。

 △ (2)スペシャルエックス

 前走のイノセントCで初重賞制覇を達成し、目下3連勝中の馬。前走は前半3F35秒7-後半3F38秒9の逃げ切りで強かったですが、今回はそこから1.5Fの距離延長。控えて行ければチャンスはあるものの、楽な条件ではないので狙い下げました。

 △ (7)ヒーローコール

 前走で鎌倉記念のTRである若武者を勝利した馬。前走で◎ウインドフレイバーを2着に降して勝利した点は褒められますが、若武者賞の勝ち馬は鎌倉記念の過去10年で2015年のアンサンブルライフ(2着)と2019年のインペリシャブル(1着)の2頭しか連対していないだけに、狙い下げました。それも前記2頭は若武者賞が2.2秒差以上の圧勝でした。確かに本馬も1.2秒差で圧勝していますが、過大評価は禁物でしょう。

 △ (1)コンプラドール

 デビューから上昇一途で前走のシャイニングトレジャー賞を勝利した馬。本馬は前走で出遅れが解消され、1番枠から外の馬に置かせて中団の内を追走。3~4角の外から一気に前との差を詰めて4角2番手から、最後の直線で逃げ馬を捕らえての勝利でした。エンジンの掛かりが遅いものの、掛かればいい脚が長く使える馬。もっと距離が欲しいところではありますが、人気薄だけに一考の価値がありそうです。

結論 馬複8-4,3,2,7,1 (14:10:10:10;6) 複勝8 (50)

2022年 京都大賞典の予想

 ■今年も差し有利の展開が濃厚

 今週から始まった阪神開催は、昨年同様に年末のホープフルSまでの3開催連続、計25日の超ロングラン開催になります。このためコースの芝は昨年より広範囲のほぼ全面を張り替えられています。さらに野芝に洋芝オーバーシードを施し、クッション性確保のためエアレーション作業およびシャタリング作業を実施。馬場が乾ければかなり時計が出ると見ていますが、本日は重馬場スタートで回復しても稍重くらいでしょう。

 京都大賞典が行われる阪神芝2400mは、本来、発走してすぐ上り坂でテンが遅くなる上に1~2角が鋭角のため、内枠先行馬が有利なコース。向正面は緩やかな上りで、3角下りからペースアップするので、外から押し上げが利きにくいというのも内枠有利に拍車をかけている理由です。

 ただし、これは下級条件でのこと。重賞レースともなると3角手前からペースアップして逃げ、先行馬が潰れることがああります。マカヒキが勝った昨年のこのレースはまさにそれ。

 今年は馬場が悪いので、3角手前からペースアップするのは考えにくいですが、ディアスティマ、アフリカン、ユニコーンライオン、キングオブドラゴンとできれば逃げ、先行をしたいスタミナ型の馬が揃っていることを考えると、昨年同様に差し馬有利の展開になると見ています。ここはその想定で予想を組み立てます。

本日1番 阪神11R 阪神大賞典 芝2400m
 ◎ (10)ヴェラアズール
 ○ (5)レッドガラン
 ▲ (13)ディバインフォース
 △ (3)アリストテレス
 △ (14)ディアマンミノル
 △ (7)キングオブドラゴン
 △ (9)ユニコーンライオン

 ■有力馬の紹介

 ◎ (10)ヴェラアズール

 デビューからずっとダートを使われてきた馬。ダートでは2勝クラスで目一杯に走って3着あたりまでという成績となっていた馬です。ところが今年3月の2勝クラス、淡路特別で初めて芝を使われると1番枠から五分のスタートを切って、中団の最内で脚をため、最後の直線では内の狭いところから、抜け出して勝利。3着馬に7馬身半差をつけて、なかなか良い指数を記録しました、

 そこからは芝路線に転向し、安定した成績。そして前走の3勝クラス、ジューンSではオープン級の指数を記録して勝利しました。芝路線に転向してからは全てのレースで上がり3F最速タイムの脚を使えているように、芝適性の高さ、芝に慣れながらの上昇度は著しいものがあります。

 今回は休養明けになりますが、芝での上昇度を考えればここでも十分に通用するでしょう。この秋以降の芝重賞戦線で大きな期待ができる馬だけに、今回の本命馬としました。

 ○ (5)レッドガラン

 デビューから少しずつ力をつけ、一昨年3月の大阪城Sを勝利し、堂々のオープン入りを果たした馬。その後重賞ではやや物足りない成績が続いていましたが、今年1月の中山金杯では8番人気の低評価を覆して優勝しました。

 中山金杯は前半5Fは62秒0とペースは遅かったものの、向正面でジェットモーションが捲って一気にペースが上がった一戦。この捲りに付き合わず、好位の中目から仕掛けを遅らせて行けたのも好走要因ですが、3~4角で好位の内目から中目を通して出口でしっかり進路作り、そこから伸び脚良く、突き抜けて2馬身半差の快勝でした。

 しかし、その次走の京都記念ではレースの上がり3Fが34秒5と速い末脚を求められたために、最後が甘くなって6着に敗れました。その次々走の大阪城Sでも、レースの上がり3Fが34秒8で最後に甘くなって4着。一方、レースの上がり3Fが35秒9だった中山金杯では圧勝しています。また、レースの上がり3Fが35秒1だった前々走の新潟大賞典では接戦を制して優勝しています。つまり、本馬はレースの上がりが掛かれば掛かるほど良いタイプであるということ。

 確かに前走の札幌記念は、前が厳しいペースで上がりが掛かる中、差して9着だったことは物足りないものがありましたが、前々走の新潟大賞典の好走から立て直されての一戦だったことも影響しているのでしょう。再び立て直されて、上がりの掛かる条件のここは積極的に狙ってみたいです。

 ▲ (13)ディバインフォース

 昨年暮れのステイヤーズSの優勝馬。ステイヤーズSは、ラスト5Fまでペースが上がらない超絶スローペースで、逃げた(6)アイアンバローズが2着に粘り、3角2番手のシルヴァーソニックが3着という前有利の競馬でした。

 この流れを1番枠から出遅れて最後方付近からの競馬となったものの、じわっと位置を挽回して中団やや後方を追走。そこからは我慢して2周目のスタンド前を通過。向正面でじわっとペースが上がる中で外から前との差を少しずつ詰めながら3角に入り、3~4角で徐々に勢いがつくと、4角で押し上げて好位列まで上がって直線。楽な手応えで2列目まで上がり、ラスト1Fで粘り込みを図るアイアンバローズを捕らえ切っての優勝でした。

 今春の2走はスタートが悪く、能力を出し切れないまま終わったものの、前走の札幌日経オープンは休養明けの一戦でしたが、春2走よりはスタートが良くなり、レースの流れには乗れていたように、立て直しの効果が感じられました。

 また前走時は出走メンバーの中では一番重い斤量58Kgを背負わされていた中で、最速タイの上がり3Fタイムを記録したあたりにも、復調気配を感じることができました。

 今回の出走メンバーは逃げ、先行したいスタミナ型の馬が多いメンバー構成だけに、展開が向く可能性を感じさせます。本馬の長く脚を使う差しが不気味で3番手評価としました。

 △ (3)アリストテレス

 一昨年の菊花賞でコントレイルを脅かし、始動戦となったその次走のAJCCで初重賞制覇を達成した馬。しかし、AJCC時は極悪馬場。さらにレースのラスト1Fが13秒3まで失速する消耗度の高いレースとなり、そこで休養明けながら中団中目から3~4角で早めに動いて激走したことで疲れが残り、その後は下降線となりました。

 しかし、立て直された昨年の京都大賞典では2着に善戦。昨年のこのレースは向正面で一気にペースが上がり、レースの最速がラスト6、7F目という、かなり前が苦しい流れでしたが、それでも好位の中目から食らいついて2着を死守した内容は立派なもの。負けて強しの競馬でした。

 このように本馬はタフな馬場やタフなレースで実績がある馬。パンサラッサが逃げてかなりのハイペースとなった有馬記念でも6着と、相手関係を考えれば悪くない内容でした。前走の目黒記念は中間楽をさせた影響で、馬体重14Kg増が示すように太目残り。さらにレースが超絶スローペースとなった中、ゲート出たなりの後方待機策。3~4角でペースが上がったところで置かれだしての17着大敗でした。今回は立て直されての一戦。本馬は昨年の京都大賞典で2着の実績があることからも侮れないでしょう。

結論 馬連10-5,13,3,14,7,9 (10:10:10:10:5;5) 複勝10 (50)

2022年 マイルCS南部杯の予想

本日の盛岡はかなりの雨量(特に午前中)。不良馬場は免れず、超高速ダートが予想されます。今回は明確な逃げ馬は不在ではあるものの、スプリント路線のヘリオスやシャマルが逃げて平均ペースよりも速い流れが想定され、不良馬場だった昨年よりはタイムが出るでしょう。

盛岡12R マイルCS南部杯 ダ1600m
 ◎ (4)カフェファラオ
 〇 (8)ヘリオス
 ▲ (15)シャマル
 △ (9)アルクトス
 △ (3)タイムフライヤー
 △ (7)サンライズノヴァ


 ■有力馬の紹介

 ◎ (4)カフェファラオ

 東京ダートマイルでは4戦4勝、フェブラリーSを2連覇しているように、ワンターンコースのマイルがベストの馬。本馬は今年のフェブラリーSも2列目の外から最後の直線序盤でソダシを楽に捕らえて、ラスト2Fでもう先頭という競馬で2馬身半差の快勝でした。

 また、昨年のチャンピオンズCは、大外16番枠から位置を取りに行ったものの、好位勢が一団で1角で外を走らされ、終始中団やや後方の外々とロスの大きい競馬ではありました。しかし、致命的だったのは、最後の直線で外からメイショウハリオが並びかけて来た際に本馬よりにモタれて、この時に怖がる素振りを見せ、走るのをやめてしまったこと。初めてのブリンカー着用が裏目に出たのが大敗の理由ですので、この大敗は度外視できるでしょう。

 今回は4ヵ月の休養明けで、陣営が「急仕上げ」とコメントしているように、実際に急仕上げです。しかし、軽いダートなら急仕上げの馬も対応しやすいですし、本馬の得意条件でもあるのでここは中心視しました。

 〇 (8)ヘリオス

 昨秋に復帰して東京ダ1400mのグリーンチャンネルCと、霜月Sを逃げて連勝し、休養明けの今年1月の根岸Sでも2着に善戦した馬。3走前の黒船賞、前々走のかきつばた記念では(6)イグナイターが先着していますが、3走前は休養明け好走の反動で本来の能力を出し切れなかったもの。人気薄の3着馬ダノングッドがインから上位2頭に迫ったように、内有利の馬場を2番手から最後の直線で外を通す不利もありました。

 前々走のかきつばた記念は内に砂が足されて外有利の馬場を、12番枠を利して好位の外でレースを進めて2着。前走時は12番枠を利して好位の外を追走してはいましたが、イグナイターの方が最後の直線でしっかりと外に出しており、上手く乗っていました。もともとの能力はイグナイターよりもやや上と見ていることと、今回は行く気になれば、楽にハナが狙える組み合わせだけに、対抗評価としました。

 ▲ (15)シャマル

 デビューから3走前まで一貫してダ1200mを使われ、4走前の東京スプリントで初重賞制覇を達成した馬。しかし、近3走ではダ1400mを使われ、さきたま杯こそ3着でしたが、その後のサマーチャンピオン、オーバルスプリントを連勝。3着に敗れたさきたま杯も距離延長でありながら、逃げ馬サルサディオーネに果敢に競りかけて行く強い内容で、上位2頭とタイム差なしの3着でした。

 休養明けの前々走サマーチャンピオンも、大外12番枠からスタートで躓いたものの、それを挽回して3番手でレースを進め、4角先頭から押し切る好内容。また、前走のオーバルスプリントでも大外11番枠から、3番手の外を追走し、3角からじわじわ前にプレッシャーをかけ、最後の直線序盤で逃げ馬を競り落としての完勝でした。まさにダ1400mでは隙のない馬と言えるでしょう。

 問題はさらに1Fの距離延長となることですが、不良馬場で行われた昨年のこのレースで、初距離だったヒロシゲゴールドが2番手から早め先頭の競馬で2着に粘ったように、ダートが軽ければスプリント路線馬でもこなせます。不気味さを感じさせる馬だけに、3番手評価としました。

 注 (9)アルクトス

 一昨年、昨年とマイルCS南部杯を連覇。一昨年は1分32秒7の日本レコード決着、砂を入れ替えた昨年は不良馬場ながら時計を要したうえで好時計決着(ハイペース)を大外16番枠から無理なく2列目の外を追走し、一昨年を上回る自己最高指数で優勝しました。

 ただ、昨年のマイルCS南部杯後に球節が悪化して、引退を考えたというほど。馬の状態に関して、忖度なしの意見を言う田辺騎手が「今回は厳しい戦いになる」と弱気な点が気になり、狙い下げました。

 △ (3)タイムフライヤー

 2020年のエルムSの勝ち馬でダ1700m前後がベストの馬。4走前のフェブラリーSでも、前と内が有利の流れを中団中目から、最後の直線でいい伸びを見せて5着に善戦しました。また、4走前は高速ダートだったように、本馬は高速馬場巧者。2019年の武蔵野Sで2着と好走したことがありましたが、この時も高速ダートでした。

 3走前のかしわ記念は、かつてよりも砂厚が2㎝深くなった時計の掛かる船橋。さらにスタミナが不足する休養明けで、馬体重14Kg増が示すように太目残りの状態。内枠から好発を切って、序盤は先行したために9着大敗を喫しました。時計の速いマイル戦は本馬にとってベストに近い条件なので、ここも警戒が必要でしょう。

 △ (7)サンライズノヴァ

 2019年のマイルCS南部杯の優勝馬で、昨年の武蔵野Sを制した馬。昨年の武蔵野Sはタフなダートでメイショウワザシがハナを主張したところ、大外からオメガレインボーが競り掛けて行ったことで前半4F46秒1-後半48秒1の超ハイペースになりました。当時のサンライズノヴァは行きっぷりがひと息で、早めに位置を下げて外に誘導し、3角後方から3番手ぐらいでレースを進めた騎手の好判断が功を奏して優勝でした。

 本馬は2019年にこのレースを優勝した頃よりも行きっぷりが悪くなっており、それがその後の成績悪化に繋がっている面があります。昨年のJBCスプリント時のようにタフなダートならチャンスはありそうですが、高速ダートというのは本馬にとって減点材料です。ただし、立て直されたことで状態が良くなっている面はあるので、ここは一応、押さえます。

結論 馬連4-8,15,9,3,7 (18:16:10:4:2) 複勝4 (50)






 

2022年 毎日王冠の予想

 ■東京芝1800mの毎日王冠は前へ行く馬が有利

 天皇賞(秋)の前哨戦の毎日王冠は、東京芝1800m戦で行われるもっとも格が高いレース。開幕週らしい超高速馬場で行われるこのレースは、1998年サイレンススズカ、2002年マグナーテン、2015年エイシンヒカリ、2018年のアエロリットとなどの数々の馬が逃げ切りVを決めてきました。2019年のアエロリットの逃げ粘り2着も記憶に新しいところですが、2014年に11番人気のサンレイレーザー(田辺)が逃げて2着に粘り、大波乱の立役者となったことも……。

 これまでに数々の馬が逃げ切り、また逃げ馬が穴メーカーとなっているように、東京開幕週で行われる毎日王冠は、平均からやや遅いくらいのペースで逃げれば、逃げ馬を始め前に行ける馬が有利となります。他馬からマークを受ける「逃げ」は本来、不利な戦法ですが、他レースでもっと厳しいレースを経験している逃げ馬にとって、毎日王冠を逃げ切るのは、そこまで難しくないということ。今秋の東京も超高速馬場ですから、前有利の前提で予想を組み立てたいです。

本日1番 東京11R 毎日王冠 芝1800m
 ◎ (1)レッドベルオーブ
 〇 (5)レイパパレ
 ▲ (9)ジャスティンカフェ
 △ (2)ノースブリッジ
 △ (4)ダノンザキッド

 ■有力馬の紹介

 ◎ (1)レッドベルオーブ

 デビュー3戦目にデイリー杯2歳Sを優勝した素質馬ですが、皐月賞後に骨折し、長期休養を余儀なくされました。復帰緒戦となった今年3月の六甲Sでは7着と本来の走りからは遠く、その後のマイラーズCや安土城Sでも6着に敗れました。

 しかし、そこから立て直された前走、小倉日経賞では大逃げを打って3馬身差の完勝。距離を1800mに延ばしてハナへ行くことで持ち味が出たよう。本馬はスタートがそれほど速くありませんが、同型馬がノースブリッジなら、ここもハナに行けるはず。ここも上位争いが期待できるでしょう。

 ○ (5)レイパパレ

 デビューから無敗の6連勝で昨年の大阪杯を優勝した馬。大阪杯当日は6レースの後から土砂降りになり、メインレースでは芝の馬場状態が良から重まで悪化。不良馬場と言ってもいいほどタフな状態のなかで、コントレイルやグランアレグリアらを相手にハイペースの逃げを打ち、今回のメンバーではNO.1の指数で優勝しました。

 その時点ではどこまで強くなるのかと大きな期待を集めましたが、結果的に休養明けの大阪杯であまりにも強い走りをしたため、大きな疲労が残ったのかもしれません。昨年は大阪杯以降、勝ち星からも見放され、精彩を欠きました。

 しかし、昨年暮れの香港遠征から約3ヵ月休養し、疲労がとれたようで、今年に入ってからの金鯱賞、大阪杯の2戦はようやくこの馬らしい走りが見せられました。前走のヴィクトリアマイルでは12着に敗退しましたが、これは明確に距離不足でしょう。

 前走は13番枠から出遅れて後方から、押して位置を挽回し、何とか先行させる競馬でした。本馬は下級条件時代から出遅れ癖があるので、特に高速決着のマイル戦は向いていません。今回の芝1800m戦ですら距離が短いと感じていますが、前走よりは条件が良く、ペースが緩めばよりチャンスが出てきます。

 ▲ (9)ジャスティンカフェ

 3走前の小豆島特別より横山典騎手に乗り替わり、超後半型の競馬をすることで良さが出た馬。前々走の湘南Sは14番枠から五分のスタートを切ったものの、二の脚が遅く、後方2番手からの競馬。そこから折り合い重視で乗られ、4角で外を回って直線序盤で大外に出されると、ラスト2Fで一気に突き抜けました。当時の指数は重賞通用レベルの指数でした。

 前走のエプソムCでは重馬場でも11番枠から最後方まで下げて乗られましたが、先団からあまりに離されており、4角で外に差す余裕がなく、馬場の悪い内を付いたために前々走から1pt指数ダウンの4着に敗れました。今回は福永騎手に乗り替わりますが、同騎手も積極的に位置を取らない騎手ですし、近2走同様に外枠なのもいいでしょう。追い込み馬だけに、逃げ馬が楽に逃げ切る展開は合いませんが、ここではトップスピードNO.1だけに、上がり勝負にも対応できるでしょう。

 △ (2)ノースブリッジ

 前々走のアメジストSではマイペースで逃げ切り、前走のエプソムCは3番手からしぶとく粘って、初重賞制覇を達成した馬。前々走は重馬場からの馬場回復で稍重。4番枠からまずまずのスタートでしたが、同型馬が不在だったこともあり、楽にハナを取って主導権を握っての逃げ切りでした。

 前走は重馬場。6番枠から五分のスタートを切って、そこから押して前2頭の先行争いに加わって行きましたが、外のトーラスジェミニが引かすに行くので控えて3番手外から、4角で3列目の中目から前のコルテジアに並びかけ、直線序盤は2列目。そこから早め先頭に立って、押し切っての優勝でした。

 本馬はこのように逃げても、先行策でもOKの馬。岩田康騎手は無駄な競り合いは好まない騎手ですから、内の◎レッドベルオーブがハナを主張すれば行かせて2列目の競馬をする可能性が高いでしょう。前が有利の展開になれば、上位争いに加われるでしょう。

 △ (4)ダノンザキッド

 新馬戦、東京スポーツ杯2歳S、ホープフルSを連勝し、2歳中距離王の座に君臨した馬。皐月賞は休養明けでハイレベルの弥生賞で3着と好走した反動や向正面から3角途中までしつこく外からアサマノイタズラにぶつけられる不利もあり、15着大破を喫しましたが、昨秋に復帰して以降は安田隆厩舎の所属馬らしく、マイル路線を使われるようになりました。

 本馬は4走前のマイルCSで3着。同レースは前半4F47秒6-後半4F45秒0とマイルGⅠとしては相当ペースが遅く、後半勝負となったなか、13番枠から五分のスタートを切って、中団中目で折り合わせ、3~4角から徐々に加速して3着。ここでは強豪グランアレグリア、シュネルマイスターの決め手に屈したものの、それらと0.2秒差以内のレースが出来たことは褒められます。

 また前々走の安田記念は、レースが緩みなく流れて外差し馬が上位を独占する競馬になりましたが、本馬は4番枠から促して好位の内目を上手く立ち回り、最終的には2番手外と位置を取りに行っての6着。結果的にペースが厳しかったし、それで上位3頭と0.2秒差なら上々でしょう。

 前走の関屋記念は4走前以上の超絶スローペースで前残りの競馬でしたが、ここでは8番枠からまずまずのスタートを切って、無理せず好位の直後の外で我慢しながら4角へ。ここではメンバー最速の上がりを駆使して勝ち馬と0.1秒差の3着に好走しています。本馬はマイルも意外と悪くないですが、コーナーでやや置かれ気味で忙しい競馬になっているので、もっと距離があったほうがいいでしょう。

結論 馬連1-5,9,2,4 (20:10:10:10) 複勝1 (50)

2022年 サウジアラビアRCの予想

秋の東京開催開幕。この開催は評判馬が続々デビューしてくるので楽しみです(^▽^)/

本日1番 東京11R サウジアラビアRC 芝1600m
 ◎ (5)ノッキングポイント
 〇 (2)ブーケファロス
 ▲ (7)ドルチェモア
 △ (1)グラニット
 △ (3)ミシェラドラータ
 △ (8)シルヴァーデューク

■スローペースからの上がり勝負が濃厚。穴は前に行ける馬。

 伝統あったオープン特別「いちょうS」をGⅢに格上げし、更に名称を変えて生まれたのがこのサウジアラビアRC。今年で第8回(9回目)を迎えます。このレースはいちょうSの頃から出世レースとして呼び名が高かったものの、GⅢになってからも優勝馬クラリティスカイ、ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオスがその後のG1を制しています。また、一昨年に不良馬場でこのレースを制したのが、その後の皐月賞、日本ダービーで3着と好走し、不良馬場の神戸新聞杯を制したステラヴェローチェでした。

 またこのレースは2歳重賞レースの充実により、少頭数になることがほとんど。フルゲート18頭立てになったには、過去6年で一度のみ。2歳マイル戦はスプリント路線馬と、1600m、1800m路線馬が激突する形となり、当然、スプリント路線馬や、将来のスプリンターが逃げ、先行する形になりますが、それらは距離延長を意識して、ゆっくりと逃げ、先行することが大半。このためほほぼスローペースで決着しており、ハイペースになったのはダノンプレミアムが1分33秒0のレコードタイムを記録した、2017年くらい。この年はフルゲートでした。

 今年は金曜の段階では稍重。クッション値が8.7の発表でかなり緩めですが、水曜から連日雨が降ってのもの。本日は晴れ予報で無事に天気が回復すれば、高速馬場が予想されます。今回で逃げるのはレッドソリッドがその外のドルチェモアですが、まだ伸び代がある2歳馬の戦いですし、どちらともハイペースを好まない騎手ですから、スローペースになる可能性が高いでしょう。スローペースからの上がり勝負で、穴は前に行ける馬と見て、予想を組み立てました。

 ■有力馬の紹介

 ◎ (5)ノッキングポイント

 評判馬が集う3回東京開幕日の新馬戦を勝利した馬。新馬戦では10番枠からトップスタートを決め、そこからすっと下げて内の馬を行かせ、好位の直後で折り合う競馬センスの良さを見せました。最後の直線では徐々に加速して前を捕らえ、ラスト1F地点で先頭に立つと、そこからさらに加速。2着に3馬身差をつける完勝でした。

 ラスト2Fは11秒2-11秒1を記録。この時期の2歳馬でラスト1Fを加速しながらの11秒1は驚きの数字。上がり3Fタイムはもちろん最速。記録した指数も優秀なもの。まさに完璧な内容でした。

 昨年6月の新馬戦はジオグリフとセリフォスが勝利した新馬戦が優秀でしたが、本馬はそれらを上回る内容。一昨年のシャフリヤールが勝利した新馬戦に匹敵か、やや上回るくらいのレベルです。

 また、直線でもほぼまっすぐ走れていたことは体幹の強さを感じさせました。今回の新馬戦の走破タイムが速すぎなかった点もからも疲労があまり残らないと推測され、良い材料。おそらく今後も順調に伸びるでしょう。まともなら重賞勝ちはほぼ当確なので、ここは中心視しました。

 〇 (2)ブーケファロス

 前走のダリア賞では2着接戦の3着に好走した馬。前走は2番枠からやや出遅れ。そこから促されてはいるものの、ペースが速かったために進みが悪く、中団の内目を追走。道中も中団やや後ろで3角へ。3~4角で一気にペースダウンしてここれ包まれて後方に下がりました。4角でも進路がなく、出口~直線序盤で窮屈な中目の間を割って外に出されてたものの、さらに外からミシシッピテソーロが末脚を伸ばし、同馬とは0.1秒差でした。

 前走が外枠なら本馬が勝っていた可能性もありますが、前走時は前3頭が競り合って速い流れを生み出したことで、前が崩れたもの。展開の恩恵もあったし、ダリア賞の決着指数自体も例年と比較をすると並レベルでした。

 しかし、新馬戦ではラスト2Fが12秒1秒-12秒3の流れだったものの、本馬の最後の伸び脚を見ると、自身は最後まで減速せずにゴールしたものと推測され、素質の高さを示する2着でした。また、本馬はテンに置かれる面がありながら、最後はバテない脚で伸びて来るように、これまでよりも距離が長くなるのはいいでしょう。

 ▲ (7)ドルチェモア

 新馬戦では7番枠から好スタート、好ダッシュを決めて逃げ切った馬。前走はマイペースで折り合いながら逃げ、4角手前からゴーサインが出されると、そこから少しずつ後続を引き離し、結果は2着に3馬身差をつけてゴールイン。新馬戦としてはなかなかの好指数勝ちとなりました。

 ラスト2Fは11秒5-11秒7。減速度合いは少なく悪くありません。ただ当日の札幌は時計がかかり、一戦ごとのダメージが大きくなりやすいレースが続いていたのも確か。ここはすんなり上昇するかは、本馬の潜在能力次第といったところです。

 △ (1)グラニット

 前走の新潟2歳Sで小差の6着馬。前走は3番枠からトップスタートを切って一旦ハナを主張したものの、外からバグラダスがハナを主張してくるので、それらを行かせて2列目の内を追走。スムーズにレースの流れに乗れていましたが、最後の直線で馬場の悪い内を通してしまったのも確か。しかし、今回は秋の東京開幕週の芝で1番枠。前走のようなレース運びができれば、この枠はプラスでしょう。

 △ (3)ミシェラドラータ

 デビュー3戦目までは芝1200m戦を使われて、そこでは追走に苦労していましたが、初めての芝1500m戦となった前々走のクローバー賞では指数を上昇させた馬。前々走は9番枠から五分のスタートを切って、中団馬群の中で折り合う競馬。4角から器用に馬群を捌いて外に出されると、そこから伸びて来てはいたものの、ラスト100mで甘くなって小差の5着とまずまずの内容でした。

 ただ前走のすずらん賞では、夏の札幌開催最終日で馬場の内側が悪化した状況下で1番枠を引き、テンに置かれてしまったものの、そこから好位まで上がり、3~4角では2列目の競馬。結果はここでも5着でしたが、緩みない流れを馬場の悪い内を先行したわりにしぶとい競馬ができていました。前走で厳しい流れを経験したことが今回の粘り強化に繋がると見て、買い目に加えました。芝1600mがベストかはともかく、芝1200mよりは好条件でしょう。

 △ (8)シルヴァーデューク

 小倉2週目のラヴェルが勝利した新馬戦で3着だった馬。前走の未勝利戦は、前走で5着以下に敗れた馬ばかりで、順当に勝利しました。本馬は新馬戦時、中団中目でレースを進め、最後の直線序盤では前が壁になり、外に立て直すロスがありましたが、前走は3番枠からトップスタートを切り、ハナを主張する馬を行かせてその外を追走。最後の直線ではスムーズに加速し、2着に2馬身半差をつけて勝利しました。

 前走は着実に成長を感じさせる内容でしたが、相手が弱かったの10着と大敗していた馬でした。これでラヴェルの評価は相対的に上がったものの、現状では今回のメンバーだとやや足りなく、その上、案外と人気しているので、狙い下げました。

結論 馬連5-2,7,1,3,8 (20:15:5:5:5) 複勝5 (50)

2022年 レディスプレリュードの予想

大井競馬は初日から最終日にかけて、どんどん外が伸びる傾向があるのでその流れに乗じた内回しをすれば、他場よりイージーですが、この雨だとそうも言ってられません。

大井11R レディスプレリュード ダ1800m
 ◎ (2)ショウナンナデシコ
 〇 (7)ダノンレジーナ
 ▲ (10)レディバグ
 △ (5)テリオスベル

 ■有力馬の紹介

 ◎ (2)ショウナンナデシコ

 このレースは昨年のレーヌブランシュを始め、今回と同舞台のTCK女王盃の連対馬が活躍するレース。同年のTCK女王盃の過去10年の成績は、【5・3・0・0】と連対率100%もあり、2016年にタマノブリュネットが優勝するなど、TCK女王盃の3着馬も活躍しているほど。その上、ショウナンナデシコはその後のダートグレードで4連勝の実績。牡馬相手のJpn1・かしわ記念も、内が圧倒的に有利な馬場を1番枠を利しての逃げとはいえ、3着のテイエムサウスダンに4馬身半差を付けて優勝しています。今回は始動戦だけに、不安がないわけではありませんが、本馬の実績を考えると逆らい難いでしょう。

 〇 (7)ダノンレジーナ

 今年のTCK女王盃では6着。TCK女王盃では8番枠から五分のスタートを切って、そこから促されて2番手を追走したもののペースが遅く、直線序盤で先頭の競馬。結果的に仕掛けが速く、ラスト1Fで中央馬に交わされて6着に敗れたものの、悪くない内容でした。本馬はその後、グランダム・ジャパン古馬シーズンの対象レース、佐賀ヴィーナスカップ、兵庫サマークイーン賞、秋桜賞を3連勝。今回は近走よりも強い相手ですが、今年のTCK女王盃時よりも仕掛けを遅らせる意識で競馬をすれば、チャンスはありそうです。

 ▲ (10)レディバグ

 前々走のスパーキングレディーCの2着馬。前々走は8番枠から軽く躓いてやや出遅れたものの二の脚の速さで楽に前へ。外から◎ショウナンナデシコが内に切り込んで来たので、それらを行かせて好位馬群から少し離れた6番手を追走。このレースはショウナンナデシコがサルサディオーネを突いて行ったことでペースが速くなりましたが、それを「待ってました」という待機策で、直線一気の競馬で、早め先頭に立ったショウナンナデシコにクビ差に迫る2着でした。

 前走のサマーチャンピオンは距離1600mの前々走で後方からレースをした後の1400m戦で速い流れ。追走に苦労して4角かなり外から追い上げるロスはあったものの、勝ち馬から離されての5着はやや物足りなさはありました。ただ、今回もショウナンナデシコが前を突いてペースが速くなりそうな組み合わせ。前々走同様に展開に恵まれる可能性が高いだけに、3番手評価としました。

 △ (5)テリオスベル

 前々走のマーキュリーCの2着馬。前々走では内に速い馬が揃った中で2番枠。2~3走前のように前には行けなかったために思い切って位置を下げ、中団やや後方から1角で外に出し、2角から徐々に位置を上げて3角先頭の競馬。本馬は砂を被るのが苦手なので、それゆえに逃げの競馬で4勝を挙げた馬ですが、前々走は上手く外に出したことで2着と好走することが出来ました。

 前走のブリーダーズゴールドCも2番枠でしたが、このレースは逃げ馬が大逃げを打ったことで、馬群が縦長になり、離れた好位の内を追走した本馬は砂を被ぶらず、3着と上々の走りが出来ています。(3)プリティチャンスに先着を許してしまったのは、かなりのハイペースを早め先頭に立ったグランブリッジの外から同馬に抵抗するようにして上がって行ったのが敗因でしょう。プリティチャンスよりも強いレースをしているので、ここは本馬の方を買い目に加えます。

結論 馬複2-7,10,5 (18:16:16) 複勝2 (50)

2022年 東京盃の予想

2020年、2021年の東京盃をハイペースにした、逃げてこそのクルセイズスピリツが今年も出走。同馬はかつてほどのスピードがなくなっているだけに、先行馬のギシギシ、オーロラテソーロ、テイエムサウスダンに捲って来られる可能性も十分あり、今年もある程度、速い流れになると見て予想を組み立てたいです。

大井11R 東京盃 ダ1200m
 ◎ (1)スマートダンディー
 〇 (7)テイエムサウスダン
 ▲ (6)ケイアイターコイズ
 △ (2)オーロラテソーロ
 △ (3)ギシギシ
 △ (8)レッドルゼル

 ■有力馬の紹介

 ◎ (1)スマートダンディー

 8歳馬ながらブリンカー着用でレースに集中できるようになり、今年3月の千葉Sと4月のコーラルSを連勝した馬。前走の北海道スプリントカップも前半3F34秒3-後半3F36秒3のハイペースを中団外からリュウノユキナを差し切り、ダンシングプリンスに際どく迫っての2着と好走しました。本馬はGⅠで好走実績のある(7)テイエムサウスダン、(8)レッドルゼルとは異なり、ここが目標。また(2)オーロラテソーロはコーラルSで2着に降した相手であることからも、ここは中心視しました。

 ○ (7)テイエムサウスダン

 昨年の黒船賞を2番手から4角先頭に立って好指数で圧勝して以降、完全にひと皮剥けて、前々走のフェブラリーSでも2着と好走した馬。前々走は距離延長の懸念もあっての5番人気でしたが、結果は15番枠から思い切った逃げで馬場の良い内を走って2着。一転してタフな馬場となった前走のかしわ記念でも、逃げたショウナンナデシコを突きに行く競馬で3着に善戦しました。本馬は厳しい展開や馬場になっても容易に崩れないのが魅力。今回がこの先を見据えた始動戦でも過小評価はできません。

 ▲ (6)ケイアイターコイズ

 前々走のバレンタインSで2着、前走の名鉄杯で1着の上がり馬(6)ケイアイターコイズ。前々走は1番枠から逃げたメイショウウズマサの外2番手から、最後まで離されずについて行ってクビ差2着と好内容の競馬で指数もまずまず。今回は6ヵ月の休養明けになりますが、軽いダートの1200m戦なら息は持つと見て3番手評価としました。

 △ (2)オーロラテソーロ

 ここへ来て地力が強化され、前走のクラスターCで初重賞制覇を達成した馬。前走は大外13番枠から軽斤量を生かして楽々と2番手を取り、4角出口でジャスティンを競り落とし、リュウノユキナの追撃を1馬身振り切って勝利した馬。ただ前走は逃げ馬ダンシングプリンスが出遅れたことで、ペースが上がらず、前有利の流れに恵まれたもの。今回は前走時よりも流れが速くなる可能性が高い上に、斤量2Kg増。また前走の疲れも懸念されるので狙い下げました。

 △ (3)ギシギシ

 4走前の東京スプリントでは10番枠からトップスタートを切って、ひとつ内から好発を切ったカプリフレイバーと内の中央馬を被せて2番手を追走する形。当日は軽いダートで例年の東京スプリントよりも遅い前がやや有利の流れを利して接戦の3着に粘り込んだもの。それでもシャマルやリュウノユキナとの接戦の3着は威張れるもので、その後、3連勝で前々走のSⅠ・習志野きらっとスプリント勝ち。前走のアフター5スター賞は3番枠から出遅れ、そこから押して位置を挽回したために、最後苦しくなって7着に敗れました。しかし、もともとの実力を考えると、ここで巻き返しがあっても不思議ありません。

 △ (8)レッドルゼル

 昨年のJBCスプリントの覇者。昨年のJBCスプリントでは前半3F37秒0-後半3F36秒0のややスローペースとなった中、大外12番枠から好位の外目を追走したものの、3~4角で内に進路を切り替え、4角で位置を押し上げて差し切ったもの。当日はダートの内が深く、各馬が4角で外目に出して行く中、コーナーロスと引き換えにダートの深い内を選択したものですが、3馬身差を付けたことは実りの一年を感じさせるものでした。今年も昨年同様に、この東京盃から始動。昨年もこのレースで3着に敗れているように、ここが目標でないのは確か。ここは嫌ってこそ配当妙味でしょう。

結論 馬複1-7,6,2,3,8 (18:8:8:8:8) 複勝1 (50)

2022年 白山大賞典の予想

土・日の中央競馬の後の凱旋門賞に、月曜は嬉しいことにコラム多数で疲労困憊ですが、手は抜いていません。自分のベストで予想を出しておりますm(__)m。

金沢11R 白山大賞典 ダ2100m
 ◎ (6)メイショウカズサ
 〇 (7)ブリッツファング
 ▲ (4)ケイアイパープル
 注 (9)ラーゴム
 △ (3)セイカメテオポリス
 △ (5)ハクサンアマゾネス
 △ (1)カフジオクタゴン

 ■有力馬の紹介

 ◎ (6)メイショウカズサ

 昨年下半期のプロキオンS、白山大賞典、浦和記念を制した馬。本馬は昨年のプロキオンSでは好位の中~内でレースを進めて優勝しているように、折り合う競馬も出来ますが、逃げて持久力を生かす競馬でより良さが出る馬。特にマイペースで逃げた昨年の浦和記念は、4角で上がって来たヴェルテックス、タービランスらを振り落として、直線でもうひと脚使う強い内容でした。

 今回もハナを狙えるメンバー構成。揉まれたくない(4)ケイアイパープルが内からある程度出して来る可能性が高いですが、それでもハナを取れるでしょう。今年2月の佐賀記念では浦和記念で自己最高指数を記録した後の休養明けの一戦で中間楽をさせ、馬体重23Kg増と太め。持久力が生命線の逃げ馬にとって苦しい条件だったために、ケイアイパープルに早めに上がって来られて3着に敗れました。

 しかし、その後は体重減の傾向にあり、前走のマーキュリーCで12着大敗も、メイショウフンジンのオーバーペースに巻き込まれたもの。前半3F34秒9とスピードの復活は見せているだけに、ここでの復活を期待しました。

 ○ (7)ブリッツファング

 前々走の兵庫CSでは驚愕の8馬身差で圧勝した馬。前々走は7番枠から五分のスタートを切って、そこから押されて2列目の外を追走。スタンド前では前にプレッシャーをかけて行き、3~4角では逃げるコンシリエーレに外から並びかけ4角先頭、直線で一気に突き抜けての優勝でした。前走時は強いの一言。

 しかし、これまでに兵庫CSで9馬身差で圧勝した2015年のクロスクリーガー、7馬身差で圧勝した2016年のケイティブレイブともにジャパンダートダービーで2着に敗れているように、本馬も小差の3着に敗れました。レース当日が前残り傾向だったことから、逃げ馬の外2番手から4角先頭と、早仕掛けしたのも敗因でしょう。今回はそこから立て直されての一戦。この休養中に成長しているか、古馬勢が本来の能力を出し切れなければ通用するでしょう。

 ▲ (4)ケイアイパープル

 揉まれ弱い馬でありながらテンのスピードが速くないという弱点はありますが、豊富なスタミナの持ち主で早め先頭から押し切れるのが強みの馬。今年2月の佐賀記念で初重賞制覇を果たすと、その次走の名古屋大賞典でも接戦の2着。そして前々走の平安Sでも3番枠から押して押して出鞭も入れて2列目の外を追走し、3~4角で前2頭に並びかけ、ラスト1Fで先頭に立ったところで、テーオーケインズに来られて突き抜けられましたが、2着を死守しました。

 前々走はかなり強い内容でしたが、逃げ馬揃いの3走前アンタレスSで厳しい流れを経験したことが前々走の好走に繋がった面があるのも確か。前走のマーキュリーCは前々走で自己最高指数を記録した後の疲れ残りの一戦で、前半のペースが速く、出鞭を入れて押して行っても進みが悪く好位の外に控える形。結果、外から被され苦しい競馬となりました。逃げ馬が◎メイショウカズサ一頭なら、上手く砂の被らない位置でレースが出来る可能性が高いですから、ここは3番手評価としました。

 注 (9)ラーゴム

 デビューから芝のクラシック路線を走ってきた馬。古馬混合になってからもアンドロメダSを勝利しているように、芝でも着実な成長を感じさせました。ところが3走前はダートの仁川Sに出走。なかなかの好メンバーを相手に初ダートで善戦したことは、今後のダートでの上昇にも期待を持たせるものでした。

 そして前々走では再びダートの吾妻小富士Sに出走し、8番枠からゲートも二の脚もそれほど速くはなかったものの、じわじわ上がって1角で2番手に進出。そこから逃げ馬に並びかけてプレッシャーをかけていく競馬で見事に勝利を決めました。

 前走のプロキオンS当日は超絶高速馬場で大外16番枠。速い時計が求められた中で、終始好位直後からコーナーの外を回る競馬で距離損の多い競馬になってしまったこと、また3~4角では外から被され、直線序盤まで進路を確保することが出来なかったことも敗因のひとつでしょう。前走は能力を出し切れていないので、ここで巻き返しがあっても不思議ありません。

 △ (3)セイカメテオポリス

 今年に入って地力強化され、金盃2着、ダイオライト記念5着、ブリリアントCで2着、東京記念2着と好走した馬。本馬は1800mのブリリアントCでも2着に好走しているように中距離も悪くはありませんが、2600mの金盃や2400mの東京記念でも2着と好走しているように、長距離も得意の馬。

 白山大賞典は2013年のナムラダイキチ(2着)、2014年のサミットストーン(2着)、2017年-2018年のカツゲキキトキト(2着・3着)とこのステイヤータイプが穴を開ける舞台でもあるので警戒しました。地方馬の始動戦は、そのレースが目標ではないことに等しく、前走の東京記念はそのわりに中団から位置を押し上げていく競馬で2着と見せ場がありました。ひと叩きされての前進があれば、ここで一発あっても不思議ありません。

 △ (5)ハクサンアマゾネス

 前走の百万石賞では逃げて7馬身差の圧勝を収めた馬。一昨年のエンプレス杯では2.2秒差の7着、昨年のJBCレディスクラシックでは2.4秒差の11着という成績からは狙いにくいですが、昨年のJBCレディスクラシックでは、ステイヤーの本馬には距離が短く、出遅れて絶望的な位置になったのが敗因。その後は距離2100m以上の金沢4大重賞の中日杯、百万石賞では確かな強さで勝っており、ここは期待したくなります。唯一の不安は、休養明けということでしょう。

 △ (1)カフジオクタゴン

 2勝クラスの鷹取特別とレパードSを連勝した馬。前走のレパードSは15番枠から五分のスタートから押して中団の外から1角で中目に入れて追走。道中は3列目の中目を追走し、3角では最内、4角では2列目の中目からやや膨らみながら上手く外に出されると、そこからしぶとく伸びて勝利しました。前走は大外枠ながらロスを最小限に止めて上手く乗っており、また前2頭が競り合ってかなりハイペースになったことで、展開にもやや恵まれました。

 今回は前走時とは逆の展開が予想されること、また1番枠の今回は外枠の馬が内に切れ込んで来ることを考えると、馬場の悪いを内を走らされたり、位置取りが悪すぎたりする可能性もあるので、斤量53Kgは魅力ながら狙い下げました。

結論 馬連6-7,4,9,3,5,1 (18:12:8:6:4:2) 複勝6 (50)

2022年 凱旋門賞の予想

本日の馬場予測は10段階で馬場が重いほうから4番目の「Tres Souple(Very Soft)」(日本の極悪馬場)とのこと。一昨年、昨年が「Heavy(lourd)でしたから、このまま雨が降らなければそれよりも軽い2019年(勝ち馬ヴァルトガイスト)と同等の馬場で行われます。前哨戦を使っていない日本馬は苦戦する可能性が高いでしょう。

パリロンシャン11R 凱旋門賞 芝2400m
 ◎ (2)トルカータータッソ
 〇 (12)バブルギフト
 ▲ (4)シリウェイ
 注 (19)ドウデュース
 △ (3)マレオーストラリス
 △ (6)ディープボンド
 △ (15)ヴァデニ
 △ (16)アルハキーム

 ■パリロンシャンの芝2400mコースの紹介

 パリロンシャン競馬場は、1周約2700mの右回りコース。凱旋門賞が行われる芝2400mは、約1000mのバックストレッチと、約900mのカーブ(後半約250mがフォルスストレート)と、最後の直線約533mの3partで構成されています。バックストレッチは最初の400mは平坦で、残り600mは14m程度の上り坂。約900mのカーブの600mで10m程度の坂を下り、その後はほぼ平坦というコースです。

 とにかくタフなコースで、特にバックストレッチの上り坂でしっかり息を入れないと、最後にバテると言われています。オルフェーヴルの一度目の挑戦となった2012年は、後方2番手からの競馬でそれができていたからこそ、後半の仕掛けがやや速いながらもクビ差2着に頑張れました。

 今回のタイトルボルダーはそれとは真逆の逃げ戦法。それも前半から動いて後続とのリードを広げて行くとのこと。1996年にエリシオが逃げ切り勝ちを決めていますが、本馬は脚をタメて、後続を引き付けての逃げ。そういう逃げならともかく、前半から後続を引き離して行った場合には苦しいでしょう。それも前哨戦を使わず、スタミナが不足する休養明けで挑むとなると、苦しい戦いになると見ています。

 それも本日の馬場予測は10段階で馬場が重いほうから4番目の「Tres Souple(Very Soft)」とのこと。一昨年、昨年が「lourd(Heavy)でしたから、それよりも軽い馬場ではありますが、日本馬にとっては極悪馬場で、ど不良の芝2400mを楽々と逃げ切るくらいのスタミナがないと苦しいでしょう。また、相手も道悪巧者ばかりです。それで日本のオッズでは、タイトルボルダーが1番人気ですから、ここは軽視してこそ配当妙味でしょう。

 ■有力馬の紹介

 ◎ (2)トルカータータッソ

 昨年の凱旋門賞では13番人気、単勝万馬券での大激走で優勝した馬。今年は鞍上に名手デットーリを配して出走して来ました。昨年の凱旋門賞では、12番枠からやや出遅れ。そこから無理をせず中団外を追走し、3角では4列目の中団。フォルスストレートでじわっと動いて3列目まで位置を上げ、ラスト2F目で追い出されるとしぶとく伸びて、最後は内のタルナワ、ハリケーンレーンを競り落として3/4差で優勝しました。

 昨年は超人気薄での優勝でしたが、この強さは本物のようで前々走のKGVI&QESでも2着。ここでも5番枠からやや出遅れ、中団外を追走。最後の直線では好位から早め先頭に立ったパイルドライヴァーに2馬身3/4差引き離されましたが、最初のコーナーを回った後の上り坂で、やや折り合いを欠く場面を見せながらも、3着(1)ミシュリフには8馬身差を付けた走りは立派なもの。

 確かに前走は最初のコーナーまで下り坂のアスコットの芝2390m戦らしく、前半5F60秒38-後半5F64秒00とレースがかなりのハイペースになったことも好走要因ですが、英国の中でも非常にタフなコースで結果を出したことは高い評価ができるでしょう。

 また、前走のバーデン大賞は逃げ馬不在。内から先頭に立ってしまったオルターアドラーを煽り、競り掛けて行く競馬。最後の直線の外ラチ沿いが伸びる馬場で、外ラチを取り切れずに少しふらついて接触する場面もあっての2着でした。デットーリ騎手らしい本番を意識した試走の競馬でしたので、本番のここは本気が見せられるでしょう。最後までバテない強さを今年も披露できると見て、中心視しました。

 〇 (12)バブルギフト

 昨年のニエル賞の優勝馬で、前々走のサンクルー大賞典でも3着と好走した馬。本馬は差し馬で、前々走では6番枠からやや出遅れ、そこから促されながら中団の内に収めて行く競馬。3列目の内々を立ち回り、最後の直線ではひとつ外に出されると、そこからジリジリ伸びて一旦2番手まで上がったものの、外からアルピニスタに一気に突き抜けられての3着でした。

 サンクルー大賞典はラップが発表されていないので、確かなことは言えませんが、2分26秒15(Good to Soft)と時計が速かったことから、緩みない流れだったと推測されます。つまり、4角で進路を確保するために早めに動いたバブルギフトのほうが厳しい競馬をしていると推測されます。

 また、アルピニスタは前走でヨークシャオークスに出走し、優勝しているのに対して、本馬は前走で前哨戦のフォア賞に出走していることも好感。前走も2番枠からやや出遅れて序盤は最後方だったものの、そこから挽回して好位の内に付けて行く積極的な競馬。結果は外から差されての2着でしたが、休養明け好走の反動を出さないための走りとしては上々でした。本番のここは自分の方の差しに徹してくるでしょう。タイトルボルダーがペースを引き上げてくれれば、本馬にとって都合のいい展開になると見て、対抗評価としました。

 ▲ (4)シリウェイ

 昨年の凱旋門賞の5着馬で、英チャンピオンSを優勝した馬。英チャンピオンSはKGVI&QES同様にアスコットが舞台の1900m戦。スタートしてから1角まで坂を下るコースらしく、かなりのハイペースとなりましたが、3番枠からスタートはまずまずだったものの好位まで位置を上げ、2列目の内から最後の直線で早め先頭に立って、しぶとく粘っての優勝でした。KGVI&QESや英チャンピオンSで上位に来る馬はとにかくタフ。本日の馬場悪化は本馬にとっては歓迎でしょう。

 ただ本馬は英チャンピオンS後に調子を落として、格下のレースでも勝っていないのが不安な材料であり、今回で全く人気がない理由でもあります。前走でGⅢのラクープドメゾンラフィットに出走したのも、どうしても凱旋門賞の前にレースを使っておきたかったので、まだ完調ではないのにレースを使ったとのこと。前走は4着と物足りない内容でしたが、一度使ったことで調整しやすくなったはず。本馬の適性を考えた場合には、ここで大駆けがあっても不思議ではないので3番手評価としました。

 注 (19)ドウデュース

 説明不要の我が国のダービー馬。本馬の焦点は、「ニエル賞の敗因は何なのか?」になるでしょう。前走は前々走の日本ダービーを大目標にした後の楽をさせた休養明けの一戦で、馬場状態がTres Soupleと重たすぎたのが主な敗因。「休養明けで日本の極悪馬場を走らせて通用しますか?」という一戦だったので、小差の4着なら悲観する材料にはならないでしょう。

 ただ一度ロンシャンの重馬場を経験したことで、馬が極悪馬場の走り方を学習して、今回はこなしやすいはず。逆に前走が軽すぎなくて良かったという見方をしています。また7番枠からまずまずのスタートを切って、3角の下りで少し我慢をさせて、最後方を維持しながら、フォルスストレートでも最後方でじっと我慢と、本番のここを見据えた走り方。

 今回は馬場の良い内を走れる3番枠。前走のように脚をタメる競馬ができれば、前進があると見ました。3歳馬で斤量が軽く、臨戦過程も悪くないので、日本馬の中では再先着する可能性が高いでしょう。

結論 馬連2-12,4,19,3,6,15,16 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝2 (50)

2022年 スプリンターズSの予想

本日は凱旋門賞の予想もサービス提供させて頂きますm(__)m。その前にここもしっかり当てたいもの。

本日1番 中山11R スプリンターズS 芝1200m
 ◎ (4)ダイアトニック
 〇 (1)テイエムスパーダ
 ▲ (9)ナムラクレア
 △ (7)ウインマーベル
 △ (2)ジャンダルム
 △ (13)メイケイエール
 △ (15)シュネルマイスター
 △ (6)ナランフレグ
 △ (10)タイセイビジョン
 △ (11)トゥラヴェスーラ

 ■スプリント戦としては逃げ、先行馬が手薄

 中山芝1200mは外回りの坂の頂上付近からスタートして、約4.5mもの坂を下って行くコース。最初のコーナー(3角)までの距離は、約275mと短いものの、緩やかなカーブのため、一気に下って行くことが大半。このため前が競り合うとペースが速くなりやすいのが特徴です。

 2020年は時計が掛かる馬場でモズスーパーフレアとビアンフェが競り合ったことでかなりのハイペースとなり、スプリントも優れるグランアレグリアの追い込みが決まったこともあります。

 ただ今年は逃げ、先行馬が手薄。逃げ馬テイエムスパーダが1番枠に入ったことで、いずれかの馬が競り掛けて行くと見ていますが、思い当たるにはファストフォースくらいで、ジャンダルムでも前に行けるくらい。また今年の開催は雨に祟られることが少なく、高速馬場を維持できていることもあり、内が有利で外の馬は展開に恵まれないと上位争いに加わって来られません。今年はこれを踏まえて予想を組み立てます。

 ■有力馬の紹介

 ◎ (4)ダイアトニック

 これまでスワンS、函館スプリントSを優勝し、一昨年の高松宮記念でもゴール手前で外からクリノガウディーに寄られて悔しい3着となった実績がある馬。一昨年のキーンランドCよりスランプとなり、2桁着順が続いていましたが、骨折による長期休養を経て、4走前の京都金杯4着、3走前の阪急杯1着と見事な復活を果たしました。

 3走前は外枠の逃げ馬モントライゼが出遅れ。10番枠から好発を決めた本馬は、そこから押してハナを狙う競馬。最終的には外からハナを主張したモントライゼを行かせて2列目の最内を追走し、最後の直線で内ラチ沿い1頭分の狭いところを割って早め先頭に立ち、そこから押し切る強い内容でした。本馬が阪急杯で記録した指数は、自己最高指数であり、能力の衰えを感じさせません。

 今年の高松宮記念は阪急杯激走後の一戦だったためか、出遅れて能力を出せず、安田記念は前で流れに乗ろうとしていたものの折り合いを欠くレースとなって能力を出し切れませんでした。この馬は函館スプリントSを優勝した時もそうだったが、好位でスムーズに流れに乗ると能力を出し切れるタイプ。一時のスランプ時はレースの流れに乗れず、後方から伸びあぐねるレースでした。

 今回はスプリント戦のわりには逃げ、先行型が手薄なメンバー構成。好位で内で流れに乗るレースが出来そう。またスタートがあまり速くない(1)テイエムスパーダが出遅れた場合には、阪急杯時にようにハナを狙う競馬までありそう。また近2走が不完全燃焼の競馬となっているので、先週の神戸新聞杯のジャスティンパレス同様にエネルギーも十分に溜まっている可能性も高く、馬場や展開にも恵まれる公算が他界となれば、今回は激走の条件が揃ったと言えます。

 〇 (1)テイエムスパーダ

 3走前の2勝クラス・皆生特別で力をつけていることをアピールした3歳馬。3走前はまずまずのスタートを切って、外の同馬主馬テイエムトッキュウを行かせて2列目の内から3角で外に出し、3~4角では2番手の外。直線で同馬に並びかけ、ラスト1Fで突き放しての2馬身半差の完勝でした。当時に本馬が記録した指数は、1クラス上のもの。

 すると次走のCBC賞では、5番枠から五分のスタートを切ってハナを主張し、3馬身半差の逃亡劇。当日はコンクリート馬場だったこともあり、1分5秒8のレコード勝ちでした。当時の斤量は48Kg。斤量減はダッシュ力、瞬発力などの加速力に最も大きなプラス影響を与えるだけに、超絶高速馬場のスプリント戦では48kgは圧倒的に有利だったことは確かです。しかし、CBC賞で本馬が記録した指数は、破格のものだっただけに、ここでも十分に通用する実力はあるはずです。

 前走の北九州記念はCBC賞で激走した直後の一戦で、今村騎手が乗っていなかったことからも、体調面がベストだったとは思えません。また前走は7~9レースは稍重から回復しての良馬場で前半3F33秒8のハイペースで逃げており、そこを考えれば7着と言っても良い内容の競馬は出来ており、今回は前走時よりも状態面の良化が見込めます。

 本馬はスタートが速いタイプの逃げ馬ではなく、4走前の葵Sではスタートで躓いたこともあります。それだけに1番番枠がどう出るかという不安材料はありますが、同型馬がファストフォースくらいとなれば、逃げられる可能性が高いはず。逃げてマイペースの競馬ができれば、ここも圧倒という可能性は十分にあります。

 ▲ (9)ナムラクレア

 デビュー2戦目のフェニックス賞を未勝利馬の立場で、当時1番人気に支持されていた○テイエムスパーダを降して勝利し、続く小倉2歳Sを例年の水準以上の好指数で勝利した素質馬。その後は同世代の牝馬トップクラスと激闘を繰り返し、桜花賞では3着に善戦しました。

 前々走の函館スプリントSでは斤量50kgの恩恵もありましたが、7番枠から五分のスタートを切って、そこから押して楽な二の脚で先行争いに加わって行く形。レースがかなりのハイペースとなった中、3番手の外を追走し、3~4角では2列目の外から前との差を詰めて行く横綱競馬。直線ではそこからしぶとく伸び、ラスト1Fで先頭に立つと、そこから後続を引き離して2馬身半差で完勝しました。前々走は3歳馬が一番力をつける夏の時期に、しっかりと成長を感じさせた内容で、好指数を記録しました。

 前走の北九州記念は内枠の馬が上位を占める決着のなか、16番枠から好位を狙ったものの、徐々に下がって中団外からの競馬。3~4角で包まれ、直線でスムーズさを欠きながらも最後によく伸びて3着。潜在能力の高さを見せつける走りでした。今回は前走時よりも体調面は良化が見込めるだけに、チャンスは十分にあります。ただ前走で後方からレースを進めているので、今回はすんなりとレースの流れには乗りにくい面があるのは確か。最後の直線で鞍上がどう捌くかが見ものではあるが、うまく乗れれば勝利は十分に期待できるでしょう。

 △ (7)ウインマーベル

 ブリンカー着用で成績が上昇し、今春の橘Sと葵Sを連勝した馬。葵Sは7番枠から五分にスタートから促されたものの、追走でやや遅れ中団の中目で包まれる競馬。3角手前ではブレーキをかけ、頭を持ち上げる場面もありました。3~4角でも中団の中目でブレーキ気味の競馬でしたが、4角で上手く外に出し、好位の外で直線。しぶとく伸びてラスト1Fでは3番手まで上がり、そのまましぶとく抜け出して2馬身半差の完勝でした。ただ、葵Sは前半2F目からゴールに向かって減速する消耗戦になっており、中団でレースを進めた本馬は展開に恵まれたことも確か。

 それゆえに始動戦の前走、キーンランドCでは高い評価をしなかったのですが、レースの流れが速くなかったこともあり、5番枠から五分のスタートを切った本馬は、そこから促されてはいましたが、好位の中目で進めでレースの流れに乗ることが出来ました。3~4角で中目から2番手まで位置を押し上げ、直線でもしぶとく伸びてゴール手まで逃げ馬ヴァトレニは捕えたところで、外から一気にヴェントヴォーチェに差し切られての半馬身差の2着。

 本馬は好タイム決着の前々走で追走に苦労していた一方、洋芝で時計を要した前走ではレースの流れに乗っての2着。ここは1分7秒前後の決着で前半3F33秒を切るか、切らないかくらいで流れる可能性が高いだけに中団からの競馬になる公算が高いですが、前走で成長をアピールできた点は好材料。軽視は禁物でしょう。

 △ (2)ジャンダルム

 ブリンカーを着用で成績が上昇し、中山芝1200mが舞台となった昨春の春雷Sでは、先行策から押し切って勝利した馬。3走前のオーシャンSでも(6)ナランフラグを撃破して1着。3走前は7番枠から五分のスタートを切って、じわっと促されると好位馬群の中目で流れに乗り、そこから早めに動いて3角3番手。3~4角では外から前に並びかけ、4角2番手。直線ではしぶとく伸びてラスト1Fで早め先頭に立った同馬主のビアンフェを競り落とし、外から一気に上がって来る(6)ナランフレグを3/4差ほど振り切ってゴールインしました。

 休養明けの前走・北九州記念はレコード決着の17番枠で前の位置が取れず、中団から3~4角でかなり外を回って17着大敗を喫しましたが、今回は2番枠。この枠で逃げ、先行馬手薄なら、前の位置が取れるだけに、巻き返しを警戒しました。本馬は前々走の高松宮記念でかなりのハイペースを先行して11着に失速しているように、ペースが上がっていいタイプではありませんが、平均~ややハイペースを前で流れに乗れれば上位争いに加われる可能性が高まります。

 △ (13)メイケイエール

 気性難と戦いながらも、今年はシルクロードS、京王杯スプリングC、セントウルSと重賞で3勝を挙げた馬。前走のセントウルSは、5番枠からやや出遅れましたが、二の脚ですっと好位の外目まで上がり、道中はコントロールしながらの競馬。ただコンクリート馬場でレコード決着と速度の速い競馬となったことで追走がわりと楽で、本馬としては折り合いもついていました。3~4角でも好位の外目を追走し、直線序盤でしぶとく伸びて一気に先頭列。ラスト1Fで突き抜けて、後続を寄せ付けずの2馬身半差の圧勝でした。

 本馬は前走時で折り合いがついていたこともあり、休養明けながら自己最高指数を記録。また今回は前走時より先行馬が手薄でペースが上がらない可能性が高いだけに、前走ほどスムーズに折り合えない可能性があります。例えるならサートゥルナーリアが休養明けで神戸新聞杯を圧勝したその次走のようなレースになりそうな気がしています。さらに12番枠となると外々を回るリスクもあり、これで1番人気なら、狙い下げてこそ配当妙味でしょう。

 △ (15)シュネルマイスター

 デビュー4戦目でNHKマイルCでは今年の安田記念の覇者ソングラインを撃破して優勝した素質馬。その次走の安田記念では3着、秋のマイルCSでは2着、今年の安田記念でも2着と好走し、昨秋の毎日王冠でも同年の安田記念の覇者ダノンキングリーに逆転優勝を飾っていることからも芝1600m~芝1800mがベストの馬と言えます。

 前走の安田記念は、9番枠から五分のスタートを切って中団後方馬群を追走。道中も中団の中目でコントロールしながら前にソングラインを見ながらの競馬になりましたが、ソングラインは3~4角の外から動いて行ったのに対して、本馬はそれにはついて行かずに、中団中目で我慢したまま直線。序盤は進路がなかったものの、ラスト2F目で追い出されると、馬群の内を割ってジリジリと伸び始め、ゴール前では一気に突っ込んで来ましたが、ソングラインにクビ差及ばずの2着でした。

 確かに前走は直線の進路取りがスムーズなら優勝していた可能性もあった内容ですが、前に行けない馬の弱点が出たレースでもありました。またそういう馬だけに、芝1200m戦のここはテンに置かれて追走に苦労する公算が高いでしょう。

 グランアレグリアの追込みが決まった2020年くらいまでペースが上がればチャンスがありますが、今年は当時よりも高速馬場で先行馬が手薄という点を考えると、追込みが決まる展開にはなりにくいはず。本馬がここに休養明けで出走してくるのは、この先のマイル戦を見据え、テンの速力強化を狙ったものと見ていますが、先行争いが一転して激化する可能性も視野に入れて、買い目に加えました。

 △ (6)ナランフレグ

 デビュー当初はダート路線を使われていましたが、芝に路線転向してから着実に上昇。ダートでは1勝クラスで伸び悩んでいたものの、2020年のシルクロードSでは接戦の3着と好走するまで成長しました。その後はオープンクラスでやや壁に当たっていた時期もあったが、昨年10月のオパールS2着の後は再び好調となり、前々走の高松宮記念で悲願のGI制覇を達成しました。

 前々走は2番枠からやや出遅れ、テンに置かれていつも通りに後方から、枠なりで終始最内を立ち回ったもの。ラスト1F地点でレシステンシアの直後から外に出す際、外への進路を(11)トゥラヴェスーラに塞がれており、狭い間に体を捻じ込んで捌いてくるロスはありましたが、ど嵌りした部類の競馬でした。

 高松宮記念は枠順、展開がすべてうまく行っての勝利だっただけに、その力には半信半疑の面がありましたが、続く安田記念でも勝ち馬と0.4秒差の9着に走れており、本当にかなりの力をつけていることを感じさせました。

 デビューからあまり休むことなくここまで来た馬で、今回しっかり休んだことがどう出るかという面はあります。また、追込みで好成績を残している馬は、勝ちに行く競馬をすると最後に伸びを欠いてしまうことも多々あります。最後まで自分の競馬に徹して、展開が向くようならば、チャンスは当然あるでしょう。

 △ (10)タイセイビジョン

 昨年のスプリンターズSでは12着と、GIの壁を感じた一戦でしたが、今年はCBC賞2着、北九州記念2着と力をつけてここ向かって来た馬。本馬は二の脚が遅く、後方からの競馬となる馬ですが、近2走とも○テイエムスパーダが逃げてレースを超ハイペースにしたことで、展開に恵まれたもの。しかし、近2走ともメンバー最速の上がり3Fタイムを記録しているように、エンジン掛かってからがしぶとく、いい脚が長く使えるからこそ、展開に嵌れる面もあります。

 また前々走のCBC賞では、後方馬群の中目からから3角で内のスペースを拾い、3~4角では最内に切って最後の直線でも狭い内を捌いて抜け出して来ているように、昨年と比べると馬群を割れるようになったことも本馬の地力強化への後押しとなっています。

 前走の北九州記念も中目が伸びる馬場状態でしたが、最後の直線で中~外に馬群が凝縮し、進路がない状態の馬もいるなか、3~4角で後方馬群の内で脚をタメて直線でも内から抜け出す競馬。こういう競馬ができるのも馬群が捌けるからこそです。今回は福永騎手に乗り替わりますが、福永騎手も内のこだわりの強い騎手なので、最後の直線で詰まらなければワンチャンスありそうです。

 △ (11)トゥラヴェスーラ

 6走前の淀短距離Sでは△ナランフレグに1馬身半差をつけて勝利。今から思えばこの時点で後の活躍は当然だったのかもしれませんが、その後の高松宮記念4着、京王杯スプリングC2着と能力の高さを見せました。

 そして今年初戦の阪急杯では、1番枠からまずまずのスタートを切ったものの、外の各馬が内に切れ込んで来たので、コントロールしながら下がって中団の最内を追走。3~4角では中団各馬が外から上がって、本馬は後方2列目。直線では最内1頭分から早め先頭に立ったダイアトニックの直後を突いて抜け出す、騙し打ちのような内容でしたが、休養明けで◎ダイアトニックをクビ差まで追い詰めた走りは驚かされました。

 本馬はその次走の高松宮記念でも中団から最後の直線で内を突き、差のない4着に食い込んでいるように、イメージ以上に能力は高く、鞍上の好騎乗がここでも光った一戦でした。このように紙一重のようなレースぶりが続いているだけに、今回も上手く行くという保証はありませんが、再度の神騎乗があれば一気の台頭もあり得るでしょう。

結論 馬連4-1,9、7,2,13,15,6,10,11 (10:10:8:7:5:5:3:1:1) 複勝4 (50)