2020年 府中牝馬S

府中牝馬Sは、エリザベス女王杯の前哨戦。かつては本番にあまり繋がらないレースでしたが、2011年にG2に昇格してから、出走メンバーがレベルアップ。2012年のレインボーダリア(1着)、2016年のクイーンズリング(1着)、シングウィズジョイ(2着)、2017年のクロコスミア(2着)、2018年のリスグラシュー(1着)、クロコスミア(2着)、2019年ラッキーライラック(1着)、クロコスミア(2着)の8頭がこのレースをステップに、本番で連対しています。

しかし、2011年以降の府中牝馬Sで連対して、本番でも連対した馬は、2016年のクイーンズリング、2017年のクロコスミア、2018年のリスグラシューの3頭のみ。つまり、残りの5頭がこのレースで3着以下だった馬が本番で通用しているのです。これは府中牝馬Sがいかに叩き台かを示しているでしょう。

それだけに基本的に本番が大目標の馬を、前哨戦で本命にするのは好ましくありません。しかし、前哨戦ではけっして能力で見劣る馬が連対しているわけでもなく、2011年の以降の全ての出走馬は、GⅡ以上勝ちの実績があるか、同年7月以降のレースを順調に使わているかの条件を満たしていました。

特に稍重で行われた2015年、2019年は、同年7月以降のレースを使われていた馬が上位入線しています。2015年は1番人気の実績馬スマートレイアーが2着と善戦した一方、同年8月のレースに出走していた11番人気のノボリディアーナが優勝しました。このように時計が掛かる馬場になるほど、前走からレース間隔が詰まった馬が活躍します。そう考えると雨が降り続いている今年は…もう、おおよその結論が出ましたね(o^^o)♪。

2020年 エーデルワイス賞

4年連続的中!今年も当てたい!!

エーデルワイス賞は、今年デビューの2歳世代の最初のグレードレース。ホッカイドウ競馬ではリリーカップ、フローラルカップに続く2歳牝馬三冠競走の最終戦として行われています。このレースは2013年には3連単1,227,740円のウルトラ高配当が飛び出すなど、過去を遡っても高配当決着の連続。本命サイドの決着があたりまえとされる中央との交流重賞で、もっとも荒れるレースです。

まず、中央との交流重賞では、ダントツで中央馬の活躍が目立ちますが、このレースでは立場が逆転。過去10年で地方馬が5勝、2着が9回、3着も地方馬が7回も入線しています。これは地方のほうがデビュー時期が早く、番組が充実しているのが理由。キャリア数戦で挑まなければならない中央馬はとても不利です。それなのにJRAブランドを信頼する傾向が強く、そのことが高配当続出の歴史に拍車を掛けています。


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2020年 マイルCS南部杯の予想

G1馬が6頭と例年以上の豪華メンバー構成


マイルチャンピオンシップ南部杯は、あのメイセイオペラを送り出した岩手最大のレース。JBCスプリント、JBCクラシックの前哨戦ですが、さすがマイルのG1レースだけあって、同年のフェブラリーS上位馬やかしわ記念の上位馬が集います。対戦図式は、休養明けの実績馬vs上がり馬。しかし、上がり馬はほとんど通用していないというのが実情です。

上がり馬よりも実績馬のこのレースは…

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2020年 毎日王冠・京都大賞典

毎日王冠

天皇賞(秋)の前哨戦の毎日王冠は、東京芝1800m戦で行われるもっとも格が高いレース。開幕週らしい超高速馬場で行われるこのレースは、1998年サイレンススズカ、2002年マグナーテン、2015年エイシンヒカリ、2018年のアエロリットとなどの数々の馬が逃げ切りVを決めてきました。昨年のアエロリットの逃げ粘り2着も記憶に新しいとことですが、2014年に11番人気のサンレイレーザー(田辺)が逃げて2着に粘り、大波乱の立役者となったことも……。

これまでに数々の馬が逃げ切り、また逃げ馬が穴メーカーとなているように、東京開幕週で行われる毎日王冠は、平均からやや遅いくらいのペースで逃げれば、逃げ馬が優位になります。他馬からマークを受ける「逃げ」は本来、不利な戦法ですが、他レースでもっと厳しいレースを経験している逃げ馬にとって、毎日王冠を逃げ切るのは、そこまで難しくないと表現するのが正しいでしょうか。つまり、それほど行った、行ったが決まりやすいレースだったということです。

しかし、今年は一転。台風の影響で、昨日土曜日は極悪馬場で行われました。昨夜の東京は雨が降っておらず、日曜日の午前中のレースは馬場が回復していくことが予想されますが、また昼頃には雨が降るようです。昨日ほど時計が掛かるかはともかく、毎日王冠が重~不良で行われるのは間違いないでしょう。

道悪の毎日王冠――競馬歴20年以上の私でも記憶がありませんが、緩い馬場に脚元を取られて消耗するので、逃げ馬よりも差し馬が有利になるでしょう。仮にスローペースだったとしても、逃げ切るのが難しくなります。実際に昨日は、サウジアラビアRCを見れば一目瞭然のように、外差しが決まっていました。

また馬場が悪化するとスタミナが不足する休養明けの馬よりも、レースを順調に使われている馬が有利です。実際に昨日は古馬の芝のレースが2鞍行われましたが、8レースの3歳1勝クラス(芝1400m)、3勝クラスの山中湖特別(芝2400m)ともに休養明けの馬は全滅し、夏場のレースを使われていた馬が上位を独占しています。

2歳戦は実力差が大きいものですが、それでも昨日のサウジアラビアRCで夏場を順調に使われていた9番人気のセイウンダイモスが3着にぶっこんでくる辺りが、休養明けの馬が道悪をこなすことの難しさを物語っています。

また同じ休養明けでも「ここが叩き台」という、中途半端な仕上げの馬は通用しません。断然1番人気にサリオスが初めて連対を外すとすれば、ここではないでしょうか? そういった要素も織り込んで予想を組み立てたいです。

京都大賞典

『SPAIA AI競馬』にて、京都大賞典の傾向及び、PP指数を用いながら人気馬、有力馬、穴馬について綴っております。

京都大賞典は休養明けの実績馬がドボンして荒れるレース。今回も出走馬17頭中11頭が休養明け大波乱か!? ちなみに先週のスプリンターズSは本命候補馬がアウィルアウェイでお役目が果たせました(*^^)v。

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2020年 サウジアラビアRC

伝統あったオープン特別「いちょうS」をG3に格上げし、更に名称を変えて生まれたのがこのサウジアラビアRC。今年で第6回目(7年目)を迎えます。このレースはいちょうSの頃から出世レースとして呼び名が高かったものの、G3になってからも優勝馬クラリティスカイ、ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオスがその後のG1を制しています。今年は例年と比べると、これといった素質馬が不在のようにも感じますが、果たして将来のG1馬が誕生するのか? 注目度の高い一戦です。

またこのレースは、2歳重賞レースの充実により、少頭数になることがほとんど。フルゲート18頭立てになったには、過去6年で一度のみ。2歳マイル戦はスプリント路線馬と、1600m、1800m路線馬が激突する形となり、当然、スプリント路線馬や、将来のスプリンターが逃げ、先行する形になりますが、それらは距離延長を意識して、ゆっくりと逃げ、先行することが大半。このためほほぼスローペースで決着しており、ハイペースになったのはダノンプレミアムが1分33秒0のレコードタイムを記録した、2017年くらい。この年はフルゲートでした。

今年は不良馬場。それも金曜日の段階のクッション値が8.5とかなり緩めだったことから、かなりの道悪が想定されます。それでも積極的に逃げたい馬がおらず、外からステラヴェローチェが押し出されるようにして逃げる形が濃厚。2列目候補のインフィナイト、ピンクカメハメハもスローペースの新馬戦でメンバー最速の上がりをマークしているように、脚をタメたいタイプだけに、スローペースになる可能性が高いでしょう。

そうなると前からの押し切りも警戒しておきたいところではありますが、かなり馬場が悪化していることを考えると、スローペースでも前から押し切るのは容易なことではありません。また、前に行く馬はキャリアの浅い馬たち。馬場が悪化するとキャリアの豊富な馬のほうが優勢になるので、そのことを踏まえて予想を組み立てると良いでしょう。なぜ馬場が悪化するとキャリアが豊富な馬が有利かというと、経験を積むことでスタミナが強化され、しぶとさが増すからです。特に前走でペースが厳しい競馬をしていると、より有力です。

2020年 レディスプレリュードの予想

『Road to JBC』の最終戦は、古馬牝馬限定戦のレディスプレリュード。このレースは、プレリュード(前奏曲)の名のとおり、JBCレディスクラシックの前哨戦。2011年にJBCレディスクラシック新設とともに、TCKディスタフを格上げし、名称変更して行われるようになりました。

また、このレースは、7月のスパーキングレディーCから始まる、牝馬限定の世代別ポイント制シリーズ『グランダムジャパン』の最終戦。グランダムジャパンを制すれば、JBCクラシック3着賞金以上のボーナス賞金1000万円を手にすることができます。つまり、地方トップクラスの牝馬は、中央のトップクラスが相手のJBCクラシックよりもここを大目標に出走してくることが多いということ。

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2020年 東京盃

東京盃は11月の大一番、JBCスプリントの前哨戦。このレースは下半期に行われるスプリント戦では、唯一の「G2」だけあって、ダートグレードの上位馬やプロキオンSの上位馬、前哨戦アフター5スター賞の上位馬、さらには芝の短距離からの路線変更馬など、様々な路線から、強豪が集結します。特に近年は、ここからJBCスプリントの連対馬が誕生することがとても多いので、注目の一戦です。

また、東京盃は2011年に8番人気のラブミーチャンが2着に粘って馬複1万2760円、3連単19万2730円の高配当が飛び出すなど、荒れるイメージが強いかと思います。しかし、高配当の立役者は全て地方馬であって、地方馬が不当に人気がないことがもたらしたもの。前記のラブミーチャンにしても前走のクラスターC・3着を始め、ダートグレードで上位常連の馬でした。中央のオープンとダートグレードを連勝していた1番人気のセイクリムズンが、休養明け緒戦で取りこぼしただけのことです。

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凱旋門賞のコース紹介&ポイントなど

馬場は昨年よりもワンランク重い「LOURD(Heavy)」発表

パリロンシャン競馬場は、1周約2700mの右回りコース。凱旋門賞が行われる芝2400mは、約1000mのバックストレッチと、約900mのカーブ(後半約250mがフォルスストレート)と、最後の直線約533mの3partで構成されています。向こう正面の一番奥からスタートして、400m付近から高低差14mの坂を上がり、大回りのコーナーで10mほど下ります。その先がフォルスストレートです。

日本のスポーツ新聞などでは、「フォルスストレートは我慢して」と綴られることが多いですが、一概にそうとも言えません。オルフェーヴルが二度目の凱旋門賞挑戦となった2013年は、トレヴがオルフェーヴルの後ろから徹底マークで乗り、大回りの3コーナーで仕掛けてオルフェーヴルに並びかけ、フォルスストレートでは同馬を置き去りに。トレヴはそのまま馬なりで先頭列に並びかけて直線。そこからオルフェーヴルに5馬身差をつけての圧勝でした。

この年はスタート後に各馬がそれそれの出方を窺いながらの、超スローペースでした。このようにスローペースになった場合、先行馬も後半で容易に脚が上がりませんから、差し、追い込み馬はフォルスストレートで位置を押し上げないと、ノーチャンスになってしまいます。

2013年の凱旋門賞は、オルフェーヴルがフォルスストレートでトレヴとともに動いていても、斤量の軽い同馬には敗れていたと推測されますが、もう少し着差を詰められていたはず。確かに前半で脚を使った馬は、フォルスストレートで動かないのは正解ですが、近年は馬場高速化やスローペース化の影響で、フォルスストレートで動く馬が多いです。

今年はこのレースでオブライエン厩舎のペースメーカーとなりうる存在だったサーペンタイン、ジャパン、ソブリン等が揃って回避。前に行ける3頭が揃いも揃って回避です。これによりエネイブルが逃げることも視野に入るほどのかなりのスローペースが推測されます。今年は昨年よりも馬場が悪いので、その辺りがどうかですが、後方からフォルスストレートで動いた馬の穴一発もありうるでしょう。

なお、今年は凱旋門賞で初めて、オープンストレッチを使用するとのこと。オープンストレッチとは、ゴールまでの450m地点から内ラチがさらに内に6mほど広がったコース。インコースの差し馬が前の馬を交わすために利用するものですが、今年は少頭数ですからあまり意味をなさないでしょう。

それではみなさん、凱旋門賞を楽しみましょう!!
山崎の予想は、後ほど『ウマい馬券』や『ウマニティ』に登録しますm(__)m。

2020年 スプリンターズステークス

『SPAIA AI競馬』にて、スプリンターズSの分析、そしてPP指数を用いて、人気馬、有力馬、穴馬について綴っております。中山芝は先週のと変わらないほどのタフな馬場ですね。直線でも中~外目のほうが伸びています。ということは…(・∀・)ニヤニヤ

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2020年 シリウスステークス

この時期は地方交流の日本テレビ盃や白山大賞典が行われるため、メンバーは分散します。トップクラスは日本テレビ盃に、その次点で長距離指向が強い上がり馬は白山大賞典に、2000m弱がベストの上がり馬ははシリウスSにという具合です。今年は阪神ダ2000mではなく、中京ダ1900mなので、マイラーでもチャンスがありそうです。

阪神ダ2000mは芝スタートで、序盤のペースが速くなる傾向がありますが、今年のこのレースの舞台、中京ダ1900mはダートスタート。さらにダ1800mの100m後方の急坂手前からスタートし、序盤で坂を上り、2コーナー過ぎから再び上り、後半で坂を下るコースなので、前半、中盤とペースが上がりづらいのがポイント。

また1~2コーナーが狭く、ここで外を回るとロスが大きくなるため、外枠よりも内枠のほうが好ましいですが、最初の1コーナーまでの距離が1800mよりも100m長く、最初の1コーナーまでの距離が約391mあるので、1800mほど枠の並びの影響はないでしょう。つまり、逃げ、先行馬が有利で、それらが内枠だろより有力ということ。本日は良馬場発表で標準的なダートですが、ダートが軽くなって高速化すれば、よりその傾向が顕著です。

今回は芝中距離の逃げ馬キメラヴェリテやランスオブプラーナが出走していますが、両馬ともに二の脚が遅い馬。ダートスタートだと無理させないと逃げられない可能性大。キメラヴェリテは逃げてこその馬で、今回はブリンカーを着用していますが、外枠だと無理に行かせてもハナを取り切れるかが微妙です。メイショウワザシが逃げるか、それとも同馬が2Fの距離延長を意識して控えて、ダイシンインディーが逃げる可能性が高いでしょう。

またジャパンダートダービーで逃げたダイメイコリーは、本来は先行馬なので無理せずに控えて、カフェファラオも2列目狙いの競馬が濃厚。横山典騎手のアルドーレは道中である程度は動けますが、ジュライCでマクリが不発に終わったように、相手強化のここでマクリ切るのは厳しいでしょう。逃げ馬多数、先行馬が手強くもありながら、案外と平均ペースの範囲内で収まると見ています。先行馬がやや有利のその想定で組み立てたいです。