2019年 毎日王冠・京都大賞典

●毎日王冠

天皇賞(秋)の前哨戦の毎日王冠は、東京芝1800m戦で行われるもっとも格が高いレース。開幕週らしい超高速馬場で行われるこのレースは、サイレンススズカ(武豊)、マグナーテン(岡部)、エイシンヒカリ(武豊)、そして昨年のアエロリット(モレイラ)となどの数々の馬が逃げ切って来ました。また、2014年に11番人気のサンレイレーザー(田辺)が逃げて2着に粘り、大波乱の立役者となったことも……。

個人的に馬券で美味しい思いをさせてもらったのは、8番人気のトーヨーリファール(松永昌)が逃げて2着に粘り、アヌスミラビリスという怪しい名前のゴドルフィンの馬が優勝した1996年の毎日王冠ですが!! (笑)

これまでに数々の馬が逃げ切り、また逃げ馬が穴メーカーとなているように、東京開幕週で行われる毎日王冠は、平均からやや遅いくらいのペースで逃げれば、逃げ馬が優位になります。他馬からマークを受ける「逃げ」は本来、不利な戦法ですが、他レースでもっと厳しいレースを経験している逃げ馬にとって、毎日王冠を逃げ切るのは、そこまで難しくないと表現するのが正しいでしょうか。

毎日王冠を逃げ切るに相応しいペースは、超高速馬場ならばF47秒台。しかし、東京芝1800mが未経験の騎手や下手な騎手だとペース配分を間違いやすいのがポイント。走りやすい馬場状態で前半で坂を下るUターンコースだけに、大抵はペースを上げ過ぎてしまうのです。

それもシルポートなど、出走馬中逃げ馬1頭、単騎逃げ確定という年ほど、前半4F6秒台のオーバーペースで飛ばし過ぎる傾向。確かにサイレンススズカは前半4F46秒0で通過しても逃げ切れましたが、通常はアウトでしょう。つまり、今年も超高速馬場で行われる毎日王冠のポイントは、津村騎手は昨年のモレイラ騎手と同じことができるかってこと。また、昨年のアエロリットはPP指数の能力値が1位でしたが、今年は2位。昨年よりも相手が強いことがどうか?

●京都大賞典

毎日王冠は逃げ馬が活躍する舞台ですが、京都大賞典は開幕週ながら逃げ切りが決まりにくい舞台。過去10年で一度も馬券に絡んでいません。15年遡ってもいません。確かに、キタサンブラックが2番手につけて、それをマークする形でレースが進んだ一昨年など、本来は逃げ馬が好走できても不思議ないペースだった年も過去に何度かあります。

しかし、それでも逃げ馬が活躍できないのは、ステイヤー路線の衰退により、長距離で強い逃げ馬が存在していないことや、このレースは実績馬が休養明けで挑んてくることが多いのが理由でしょう。スタミナが不足する休養明けで、芝2400mを克服するのはなかなか厳しいものがあります。

ただし、実は逃げ馬有利のペースであることを証明するかのように、特に近年は追い込みが決まらず、先行~中団が活躍しています。確かに京都芝2400mは、ストレートが長いため、騎手の意識ひとつでペースを上げることもできますが、ネコパンチやテイエムプリキュアくらいの持久力を持っていないと、ハイペースにすることすらも厳しいものがあります。

今回で逃げたいのは、逃げなければ持ち味が生きないパリンジェネシスでしょう。逃げの松山騎手に乗り替わっている時点で、陣営からそうオーダーが出ている感があります。ただし、前走・目黒記念でもハナに行けなかったように、そこまで行きっぷりがいいタイプではないので、内枠のトレッドノータスが抵抗してハナをいうことも考えられます。

京都の芝コースも東京芝コースと同じくらいの超高速馬場。そこで格下の馬がレースメイクするとなると、ペースは速くなるはず。先行力があるか、瞬発力があるタイプを中心に馬券を組み立てたいです。

2019年 サウジアラビアRC

伝統あったオープン特別「いちょうS」をG3に格上げし、更に名称して生まれたこのレース。今年で第5回目(6年目)を迎えます。このレースはいちょうSの頃から出世レースとして呼び名が高かったものの、G3になってからも優勝馬クラリティスカイ、ダノンプレミアム、グランアレグリアがその後のG1を制しています。そういう意味でも、注目度の高い一戦でしょう。

また、新潟2歳Sしかり、この時期の2歳マイル戦は、スプリント路線馬と、芝1600m、芝1800m路線馬がぶつかり合う舞台。将来のスプリンターとマイラー、中距離馬が激突する舞台です。当然、スプリント路線馬や、将来のスプリンターが逃げ、先行する形になるので、良馬場+少頭数なら平均~スローペースで決着していることがほとんど。

明確にハイペースになったのは、フルゲート18頭立てで稍重にも拘わらず、1分33秒0のレコード決着となった3年前しかありません(優勝馬ダノンプレミアム)。つまり、先行馬ペースでありながら、逃げ、先行馬が残れていないということ。

今回断然1番人気のサリオスは、新馬戦の指数はNo.1。新馬戦の指数が高い≒素質が高いだけに、もっとも将来性がある馬だとは思います。しかし、大型馬でまだ体を使いこなせておらず、機動力に乏しい点がネック。前半4F49秒1-後半45秒9の超スローペースとなった新潟2歳Sでも機動力が乏しいモーベットが2番人気でぶっ飛んだのを見せつけられると、不安がよぎります。

前がしっかりとレースを引っ張って、平均ペースよりも速ければ普通に勝ち負けになると見ていますが、かなりの高速馬場が想定される中、「積極的に」とコメントしているシコウやカップッチョの2頭がペースを作ることを想定すると……テンに置かれ気味の競馬で3着くらいという気がします。ここは他馬から攻めてみたいですね♪

2019年 レディスプレリュードの予想

『Road to JBC』の最終戦は、古馬牝馬限定戦のレディスプレリュード。このレースは、プレリュード(前奏曲)の名のとおり、JBCレディスクラシックの前哨戦。2011年にJBCレディスクラシック新設とともに、TCKディスタフを格上げし、名称変更して行われるようになりました。

また、このレースは、7月のスパーキングレディーカップから始まる、牝馬限定の世代別ポイント制シリーズ『グランダムジャパン』の最終戦。グランダムジャパンを制すれば、JBCクラシック3着賞金以上のボーナス賞金1000万円を手にすることができます。つまり、地方トップクラスの牝馬は、中央のトップクラスが相手のJBCクラシックよりもここを大目標に出走してくることが多いということ。

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2019年 東京盃の予想

東京盃は11月の大一番、JBCスプリントの前哨戦。このレースは下半期に行われるスプリント戦では、唯一の「G2」だけあって、ダートグレードの上位馬やプロキオンSの上位馬、前哨戦アフター5スター賞の上位馬、さらには芝の短距離からの路線変更馬など、様々な路線から、強豪が集結します。特に近年は、ここからJBCスプリントの連対馬が誕生することがとても多いので、注目の一戦です。

また、東京盃は2011年に8番人気のラブミーチャンが2着に粘って馬複1万2760円、3連単19万2730円の高配当が飛び出すなど、荒れるイメージが強いかと思います。しかし、高配当の立役者は全て地方馬であって、地方馬が不当に人気がないことがもたらしたもの。前記のラブミーチャンにしても前走のクラスターC・3着を始め、ダートグレードで上位常連の馬でした。中央のオープンとダートグレードを連勝していた1番人気のセイクリムズンが、休養明け緒戦で取りこぼしただけのことです。

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2019年 白山大賞典の予想

本州日本海側および北陸地方唯一の競馬場、金沢で行われる白山大賞典。この時期は『Road to JBC』と称して、日本テレビ盃、南部杯、東京盃、レディスプレリュードなどのJBC指定競走が行われますが、唯一、それに所属しないのがこのレースです。つまり、日本テレビ盃、南部杯と比べると、メンバーが落ちるということ。

それでもこのレースは、2011年から2013年の3年間の賞金が高額だったため、金沢でJBCが開催された2013年には、同年の川崎記念の優勝馬ハタノヴァンクールが出走してきたこともありました。しかし、基本的にJBCに繋がるというよりは、この先の浦和記念、名古屋グランプリへと繋がるレース。長距離志向が強く、過去1年以内にダ2000m以上のダートグレード勝ちのある馬が活躍しています。

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優勝馬の名前はな~んだ❓

2019年 スプリンターズステークス

スプリンターズSが行われる中山芝1200mは、外回りの坂の頂上付近からスタートして、約4.5mもの坂を下って行くコース。スタートから約275mで最初の3コーナーを向かえますが、皆さんもご存知のように中山の外回りはおむすび型。3~4コーナーのカーブが緩いために、下り坂で加速がついたまま4コーナーに突入します。

短距離戦で最後の直線は約310mと短いこともあり、変に折り合いすぎることなく、ゲート出たなりで下り坂でスピードに乗せて、そのまま行かせてしまう馬が多いのがポイント。つまり、内枠と外枠の差はありますが、テンの速さで隊列が形成され、スピードのある馬が出走している年ほど、ハイペースになりやすいということ。

ただし、近年は良馬場ならば超高速馬場~高速馬場で行われることが多く、前半3F33秒台で通過したとしても、後半3Fも33秒台でまとめてこれます。つまり、意外とそこまでハイペースの決着にはなっていません。2012年~2013年のダッシャーゴーゴーやハクサンムーンのように、前半3F32秒台で逃げれば、ハイペースではないでしょう。

今年は前半3Fがメンバー中で断トツで速いモズスーパーフレアの逃げが確定的。同馬は今回と同距離コースの今年のオーシャンSで前半3F32秒3。オーシャンS時よりも時計を要したカーバンクルSでも前半3F32秒8ですから、まず、32秒台でのレースメイクで1分07秒前後の決着タイムになるはず。

ここまで時計の速い決着だと、コーナーロスが致命的になります。穴馬は2012年のドリームバレンチノ(9番人気・3着)や2013年のマヤノリュウジン(15番人気・3着)のように、内枠から最短距離を立ち回れる馬でしょう。外枠の馬はロードカナロアやカレンチャンのようにG1級の馬でないと通用しません。今回はそのことを踏まて、馬券を組み立てたいです。

2019年 シリウスステークス

シリウスSが行われる阪神ダ2000mは、芝内回りの4コーナーポケットからのスタートで、最初の1コーナーまでの距離は約500m。芝スタートで勢いに乗せられるため、前半のペースこそ速いものの、1~2コーナーが急カーブのため、ここでペースが緩みます。1~2コーナーはおおよそ前半4F地点となり、G3のこのレースでもほぼ13秒台までペースが緩みます。

本来、前半のストレートの長いコースでは、逃げ、先行馬のポジション争いが激化しやすい傾向がありますが、阪神ダ2000mは4F目でしっかりと息が入れられるため、逃げ、先行馬でも十分に残れます。

しかし、逃げ、先行馬が有利かと問われると、けっしてそうでもありません。前半4F目で緩みが生じることで、前半5Fと後半5Fではペース差のない平均ペースで決着することがほとんどです。つまり、逃げ馬でも、追い込み馬でも万遍なく走れるということ。

連対馬をデータ化してしまうと、先行~中団が圧倒的に活躍しているのですが、これはダート戦はほとんどハイペースのため。前走、近走で厳しいレースをしていた先行、中団馬が巻き返しているにすぎません。データは大雑把な傾向としては間違っていませんが、本質を理解しないと、実力不足の先行~中団馬にお金を注ぐことになります。

今回はハナへ行くのは、おそらくヤマカツライデンでしょう。久々のダート戦となる馬は出遅れることもありますが、阪神ダ2000mは芝スタートなので、その可能性は低いと見てます。また、騎手心理としても内枠ですから、包まれないように積極的に出して行きたいでしょう。外枠のメイショウワザシも鞍上が逃げの松山騎手だけに、ヤマカツライデンに競る可能性も否定しませんが、同馬はこの距離に不安を持っているので、無理をさせない気がしています。

また、グリムやテルペリオンがここを回避して白山大賞典に回ったことで先行型が手薄。おそらく例年よりもスローペースで、前半5F62秒台まであるかないかでしょう。そのくらいまでペースが落ちるとさすがに実質上も先行馬が有利です。ここは先行馬有利の前提で馬券を組み立てたほうがいいでしょう。

2019年 日本テレビ盃の予想

日本テレビ盃は、JBCクラシックの前哨戦。実績馬にとっては、この先のJBCクラシック→チャンピオンズC→東京大賞典へと続く始動戦になります。つまり、実績馬にとって、このレースの位置付けは叩き台。基本的には夏場に順調にレースを使われている上り馬が活躍しています。

しかし、上がり馬が出走してくることがそれほど多くないのも事実。特に、ブリーダーズゴールドCが牝馬限定戦へと様変わりした近年はその傾向がより強く、夏の上がり馬はこの後に行われるシリウスSや翌週の白山大賞典へと駒を進めることが多くなりました。休養明けの実績馬同士の対戦図式になることがとても多くなったのです。

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2019年 神戸新聞杯・オールカマー

●神戸新聞杯

セントライト記念は上がり馬が集う舞台に対して、神戸新聞杯は日本ダービーの上位馬が集う舞台。また、本番・菊花賞にも繋がるレースで、過去10年の菊花賞の優勝馬のうち、9頭がこのレースで3着以内の馬でした。今年もここから菊花賞馬が誕生するのか?

また、今年は皐月賞と日本ダービー上位のサートゥルナーリア、ヴェロックスの2強の牙城を覆せる馬が現れるのかも焦点となって来ます。優先出走権のある実績馬にとってトライアルは、いわば脚慣らしの一戦のようなもの。菊花賞本番はともかく、何としても出走権を手にしたい伏兵馬の一発は十分あるでしょう。

基本的にトライアルは「本番では能力不足だけど、ここでは足りるという馬を狙う」のがコツであり、該当馬がいなければ、実績馬が勝ち負けするというのが構図です。しかし、やみくもに上がり馬を勝っても馬券は当たりません。

神戸新聞杯のポイントは、今回が始動戦の馬が多いトライアルのため、あまりペースが上がらないこと。今年はともかく、近年の日本ダービーはスローペースになることが多いのですが、神戸新聞杯はそれ以上のスローペースになることが多いです。これが日本ダービーで上がり2位以内の瞬発力型の馬が活躍している理由でしょう。

該当馬は、2010年のエイシンフラッシュ(1着)、ローズキングダム(2着)、2011年のオルフェーヴル(1着)、ウインバリアシオン(2着)、2012年ゴールドシップ(1着)、2014年のワンアンドオンリー(1着)、2016年のサトノダイヤモンド(1着)、2018年のエタリオウ(2着)など。

また、前記該当馬が不在の場合は、しばしば逃げ馬が活躍しています。該当馬は、2009年のリーチザクラウン(2着)、2010年のビッグウィーク(3着)、2015年のリアファル(1着)、2018年のメイショウテッコン(3着)など。

ただし、この傾向は良馬場でのもの。天気予報どおりに雨が降って馬場が悪化すれば、多少なりともペースが上がるので、ただ瞬発力がある、スピードがある馬ばかりではなく、総合力(距離適性)が問われるレースになるでしょう。今回はどこまで馬場が悪化するかが定かではないので、前記事項に距離適性も絡めて予想を組み立てたいです。

●オールカマー

オールカマーは先週のセントライト記念と同距離コースで行われます。先週のセントライト記念の傾向で、「超スローペースが発生しやすい」と綴りましたが、想定よりも馬場が回復せず、重馬場になったことで平均ペースまで上がりました。もちろん、楽に先手を奪ったリオンリオンのハナをアトミックホースが奪ったのもあります。

スタートしてすぐコーナーならば、隊列がスムーズに形成されたのですが、中山芝2200mは最初の1コーナーまで約432mもあるので、それほどスピードがない馬でもハナを奪えるということが影響しているでしょう。このように最初のストレートが長いコースは、騎手の采配ひとつでペースが上がる場合もあるのですが、トライアルやステップレースは、どの陣営も無理をさせたくないので、スローペースになりやすい傾向があります。

また、今秋の中山は、開幕週の京成杯オータムHでレコードタイムを記録したように、超々高速馬場。中山芝コースも行った、行ったのオンパレードだったように、良馬場想定ならば4コーナーで前の位置が取れていないと厳しいものがあります。

今回せ逃げるのは、逃げなければ持ち味が生きないトニーファイブが濃厚ですが、同馬の実力では4コーナーまで息が持たない可能性大。4コーナーでどの馬が先頭にいて、2番手は何なのかを読み切ることが馬券のポイントとなるでしょう。

ちなみに他サイトでのものになりますが、オールカマーのコラムを掲載しているので、まだ、ご覧になっていない方は、ぜひ、ご一読ください<(_ _*)>。

https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=160581

2019年 セントライト記念

神戸新聞杯は日本ダービーの上位馬が集う舞台に対して、セントライト記念は上がり馬が集う舞台。セントライト記念は春の実績馬vs上がり馬という対戦図式になりますが、上がり馬に軍配が挙がることがほとんど。実際に今年も勢力図が覆りました。2歳時から活躍している日本ダービー5着のニシノデイジーらよりも、この夏の上がり馬のほうが能力値が上です。(セントライト記念のPP指数は山崎のTwitterで公開中)

また、セントライト記念が行われる中山芝2200mは、超スローペースが発生しやすいのが特徴。中山芝2200mは、スタートしてから高低差約5.3mの最高地点(1コーナー)を目指し、後半で最低地点まで下って行くコース。このため前半のペースが上がりすらいことや、本番・菊花賞に向けての前哨戦になるので、無理なレースをさせて消耗させないのが理由でしょう。

さて、今年はどうかというと、リオンリオンに横山典騎手が乗っている以上、前走のダービーのように序盤から無理をさせない可能性が高いでしょう。リオンリオンは出脚が速くないけど、前に行って持久力を生かさないとダメという馬。出脚の遅い馬は、無理に押して行くとダービーのように完全アウトになるので、おそらく内枠のマテリアルワールドに行かせて、2列目を狙うパターンではないでしょうか。

しかし、マテリアルワールドも出脚の速い馬ではありません。また、大外18番のランフォザローゼスも、この枠だと後方からか、前に行くかの選択が強いられますが、今の中山の内と前が有利な馬場状態を考えると、前を狙ってくるでしょう。もちろん、どこまで雨の影響を受けるかにもよりますが、今開催の中山芝コースは下地が超高速馬場なので、極端には馬場が悪化していないはず。

また、本日は重馬場からのスタートとなるようですが、メインレースが行われる頃には馬場が回復化し、騎手の仕掛けが遅くなる可能性大。それでもランフォザローゼス他、サトノルークスやエングレーバー、ルヴォルグも先行するとなると、それなりにはペースが上がるでしょう。前記の先行勢に対してリードを奪いたいリオンリオンの出方にもよりますが、やはり昨日の中山芝コースのように内と前が有利になるのではないでしょうか。追い込み馬では、連対確保は難しいでしょう。