2024年フィリーズレビュー+中京9R以降の予想

本日は別ページの金鯱賞を含め、計8レースの予想で終了ですm(__)m。

■かなりの確率でハイペースが発生する傾向

 昨年のフィリーズレビューでは、前後半3F33秒2-後半35秒8のかなりのハイペースで流れて先行馬が総崩れしたように、このレースはハイペースになりやすい。実際に過去10年でかなりのハイペースが7回も発生しており、前半3Fが速い年は33秒台半ば、遅い年は34秒台半ばだが、それでも速い。

 このレースがかなりの確率でハイペースが発生するのは、桜花賞TRでありながら短距離路線が集い、そこで逃げて結果を出した馬たちがペースを引き上げて行くためだ。ただし、今年は何が何でも逃げたい馬は不在。大外枠を嫌って(15)オメガウインクがハナを主張する可能性もあるが、前走の阪神JFで逃げた(6)シカゴスティングがハナを主張することになりそうだ。

 それならばフィリーズレビューとしては、遅い年の前半3F34秒半ばが濃厚。これくらいのペースならば、逃げ、先行馬でも残れるはず。今回はその想定で予想を組み立てた。

本日1番 阪神11R フィリーズレビュー 芝1400m
 ◎ (1)コラソンビート
 ○ (3)バウンシーステップ
 ▲ (6)シカゴスティング
 注 (2)ロゼフレア
 △ (4)エトヴプレ
 △ (9)レディマリオン
 △ (12)ジューンブレア
結論 馬連1-3,6,2,4,9,2 (14:14:10:4:4:4) 複勝1 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (1)コラソンビート

 6月東京のボンドガールが勝利した新馬戦では3着だったが、その後3連勝で京王杯2歳Sを優勝。同レースでは7番枠から出遅れたが、促されると楽に中団外目まで挽回。3~4角では前のミルテンベルクの外に誘導して追われると、一気に3番手まで上がる。そこからもしぶとく伸びて、ラスト1F地点では先頭と3馬身はあった差を、しっかり詰めてクビ差で勝利した。

 前走の阪神JFは10番枠からやや出遅れたが好位の外目まで挽回し、3~4角では2頭分外から2列目まで押し上げたが、前のミライテーラーが急に下がって、コラソンビートも4列目まで下がってしまう。そこでコリピチェーノに前に出られ、それを追い駆けたがラスト1Fで甘くなり、内からステレンボッシュにも差されて3着となった。しかし、外から勝ちに行っての3着は、上位2頭よりも内容が上である。今回は京王杯2歳Sを優勝した得意の1400mで勝ち負け必至だ。

○ (3)バウンシーステップ

 デビューから出遅れ続きで能力を出し切れていなかったが、近走は発馬が改善されて成績が上昇。前走のつわぶき賞は9番枠から五分のスタートを切って、軽く促されて中団の外を追走。3~4角の外からじわっと進出して、直線で大外に出されると、目立つ脚で一気に突き抜け、ラスト1F地点でもう先頭。そこからさらに後続に差を広げて、2馬身半差で完勝した。

 前走指数は阪神JFならば3着タイに相当するもの。前々走のりんどう賞では先行して3着だったが、脚をタメて末脚を生かす競馬でより良さが出た。さらなる上昇に期待する。

▲ (6)シカゴスティング

 デビュー2戦目に○(3)バウンシーステップを倒して勝利すると、次戦のフェニックス賞では掛かり気味に2番手を追走して、3馬身差で圧勝。その後はファンタジーSで3着。

 ファンタジーSでは11番枠から五分のスタートだったが、促して好位の外目まで持って行く。そこから徐々に位置を下げて内に潜り込み、3~4角では中団最内のドナベティの外で我慢。直線では窮屈でも内を狙って(10)ドナベティと一緒に伸び、ラスト1F地点では3列目付近。ドナベティにしぶとく食らいついたが、クビ差の3着だった。

 ここではドナベティに敗れたが、外枠で位置を取りに行くロスが生じたことを考えれば、同馬を上回る内容。また前走の阪神JFでは逃げて5着と、上質なスピードとスタミナを見せており、前記したように前半3F34秒台半ばで行ければチャンスがある。
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本日4番 中京9R 岡崎特別 芝1400m
 ◎ (9)システムリブート
 ○ (1)ビーナスローズ
 ▲ (11)ウルトラソニック
 注 (8)エールレヴリー
 △ (2)ミスヨコハマ
 △ (4)サトノグレイト
 △ (7)ウインバグース
結論 馬連9-1,11,8,2,4,7 (15:10:10:5:5:5) 複勝9 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にビーナスローズ(-11.0pt)、サトノグレイト、ウルトラソニック(ともに-10.7pt)、リュミエールノワル、ウインバグース(-9.0pt)

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (9)システムリブート

 デビュー3戦目の芝1600mの未勝利戦を逃げて好指数勝ちして素質の高さを見せると、前々走の1勝クラスでは3歳馬ながら古馬相手に逃げ切り勝ち。前々走は2着馬とはクビ差だが、3着馬には1馬身3/4差をつけて、なかなか優秀な指数を記録した。

 前走は1回中山最終日の不良馬場の最終レース。スタミナが不足する長期休養明けで、外からニシノレバンテに競られながら、オーバーペースで逃げたためにスタミナ切れを起こし、苦しくなって12着と大敗した。今回はひと叩きされて、息持ちが大幅に良化するはず。芝1600mでスローペースで逃げても終いが甘くなる面があるので、これまでよりも距離が短くなるのも好ましい、一変を期待する。
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本日3番 中京10R 昇竜S ダ1400m
 ◎ (7)ナスティウェザー
 ○ (6)チカッパ
 ▲ (9)フラムリンガム
 △ (2)ジョージテソーロ
 △ (8)アイアムユウシュン
結論 馬連7-6,9,2,8 (15:15:10:10) 複勝7 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にジョージテソーロ(-15.0pt)、ナスティウェザー、フラムリンガム(ともに-14.3pt)、チカッパ(-14.0pt)、アイアムユウシュン(-13.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (7)ナスティウェザー

 函館ダ1000mの新馬戦では逃げてラスト2F11秒6-10秒9という驚異的な数字で勝利し、高い素質を感じさせた。ヤマボウシ賞では強敵サトノフェニックス、ラムジェットと激突し2着。現3歳ダート路線のレベルの高いところを通ってきた馬だ。前走の全日本2歳優駿では怪物フォーエバーヤングを負かしに早めに動いて苦しくなったが、評価できる走り。今回は脚を溜めて、新馬戦で見せた瞬発力を生かす競馬で巻き返しを期待。
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本日8番 中山10R 東風S 芝1600m
 ◎ (14)ノースザワールド
 ○ (10)グレイイングリーン
 ▲ (8)シルトホルン
 注 (12)ディオ
 △ (1)ラインベック
 △ (9)メイショウシンタケ
 △ (11)ホウオウビスケッツ
 △ (7)スコールユニバンス
結論 馬連14-10,8,12,1,9,11,7 (12:12:10:5:5:5:1) 複勝14 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にディオ(-19.3pt)、グレイイングリーン(-18.7pt)、メイショウシンタケ(-18.3pt)、ラインベック、ホウオウビスケッツ(ともに-17.3pt)

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (14)ノースザワールド

 昨年6月から3勝クラスで5連続2着の実績があるように実力はある。また、3勝クラス勝利時は2番手からの追走だったように、出脚は速くないが、自在性もある。昨秋は復帰初戦の毎日王冠で6着に食い込み、オープンでも通用するところを見せた。

 前々走の福島記念は休養明け好走後の一戦でスムーズさを欠く競馬で10着敗退、前走はダートで度外視できる。また今回が緩みないタフな流れになるならば、前走でダートの厳しい競馬を経験したことが生きるだろう。内が悪化した馬場の外枠で期待したい。
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本日6番 中山11R アネモネS 芝1600m
 ◎ (2)テウメッサ
 ○ (7)スプリングノヴァ
 ▲ (9)コスモディナー
 △ (1)キャットファイト
 △ (4)サクセカラー
 △ (5)ソルトクィーン
結論 馬連2-7,9,1,4,5 (10:10:10:10:10) 複勝2 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にキャットファイト(-8.3pt)、ラヴスコール(-8.0pt)、サクセスカラー(-7.7pt)、エリカエスティーム(-7.3pt)、コスモディナー(-7.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (2)テウメッサ

 4走前の福島芝1800mの新馬戦では、3着馬を5馬身引き離し、好指数を記録してコスモディナーの2着だった馬。その後は疲れが出たようでスランプ状態になったが、立て直された前走の東京未勝利戦では直線で前が壁になりながらも突き抜けて、1クラス上で通用する好指数勝ちを決めた。ここでも十分に通用すると見る。
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本日5番 中京12R 4歳1勝クラス ダ1400m
 ◎ (4)エイシンレジューム
 ○ (15)ハッピーロンドン
 ▲ (7)セミマル
 △ (5)アルシオーネ
 △ (11)ベネロングポイント
 △ (3)グランヒマラヤ
 △ (13)スペンサーバローズ
 △ (2)トリグラフ
 △ (16)クラックオブドーン
結論 馬連4-15,7,5,11,3,13,2,16 (12:10:10:10:3:3:1:1) 複勝4 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にハッピーロンドン(-12.0pt)、ベネロングポイント(-11.3pt)、アルシオーネ(-9.3pt)、セミマル(-7.7pt)、ロードブライト、グッドウッドガイ(ともに-7.0pt)

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (4)エイシンレジューム

 デビュー当初は芝を使われていたが、ダートに路線転向してから着実に上昇。3走前の中京ダ1400mの未勝利戦では、速い流れの3番手から突き抜けて4馬身差で勝利した。復帰初戦は芝で大敗、前走は1番枠からかなり押してハナを主張し、逃げる競馬。最後の直線半ばまで先頭で押し切るかのようにも見えたが、ダ1800mと距離が長かったのが応えたようで、一気に失速してしまった。しかし、前走ではスピードは見せており、復調気配は十分に感じることができた。得意の中京ダ1400m戦で巻き返しを期待したい。
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本日7番 中山12R 4歳上1勝クラス ダ1200m
 ◎ (11)シルヴァーゴースト
 ○ (13)クィーンアドバンス
 ▲ (15)ダイヤモンドビーチ
 △ (4)グランプレジール
 △ (2)アイノセンシ
 △ (5)キーチズカンパニー
 △ (7)ジャーニーメモリー
 △ (12)イルディヴィーノ
結論 馬連11-13,15,4,2,5,7,12 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝11 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にシルヴァーゴースト(-5.3pt)、クィーンアドバンス(-4.0pt)、タイセイアーメット(-3.7pt)、キーチズカンパニー、ブリングライト、ワタシダケドナニカ(ともに-1.0 pt)

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (11)シルヴァーゴースト

 デビューからずっと芝を使われていたが、前々走では初ダートに出走。3番枠から五分のスタートを切って、そこから押していったが、前が飛ばして行くので控えて中団。内目を上手く立ち回って、3~4角で外に出されると、ラスト1Fでバテた馬たちをかわして3着に上がった。

 前走は五分のスタートから勝ちを意識を意識して、積極的に位置を取りに言ったぶん、最後は伸びなかったが5着と大崩れしなかった。シルヴァーゴーストはダート適性が高く、ここでは能力値1位。今回も速い流れが予想される中で、先行争いに加わって行かなくてもいい優位性もあり、期待した。
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2024年 金鯱賞の予想

■過去7年で逃げ馬の3着以内が6回

 金鯱賞は2016年まで12月開催で2017年にこの時期に移行。それ以降の過去7回中3回が稍重~重で行われたが、それでも高速馬場だった。この開催は最終日に高松宮記念が行われることもあり、クッション性が硬めで芝状態も良好のためタイムが出やすい。また開幕週らしく内枠の逃げ、先行馬が活躍しているのが特徴だ。

 その中でも芝2000mはゴール手前の急勾配の途中からスタートして、向正面半ばまで坂を上っていくコース。この影響でより前が残りやすくなっている。昨年の金鯱賞では3~4角の外から(4)プログノーシスが差し切ったが、逃げたフェーングロッテンが2着、その直後の2列目の最内を追走していたアラタが3着と前有利な展開ではあった。

 過去7年で逃げ馬が1着2回、2着3回、3着1回と活躍しているレース。札幌記念で4馬身差の圧勝を飾ったプログノーシスや菊花賞馬(3)ドゥレッツァは手強いが、それらは差し、追込馬。2021年に断然1番人気のディアリングタクトが差しそこなって、最下位10番人気のギベオンが逃げ切り勝したことを忘れてはいけない。

本日2番 中京11R 金鯱賞 芝2000m
 ◎ (11)エアサージュ
 ○ (9)ノッキングポイント
 ▲ (4)プログノーシス
 △ (3)ドゥレッツァ
 △ (10)アラタ
 △ (1)シーズンリッチ
 △ (6)ヨーホーレイク
 △ (7)ヤマニンサルバム
結論 馬連11-9,4,3,10,1,6,7 (10:10:10:10:4:3:3) 複勝11 (50)

■有力馬とその評価

◎ (11)エアサージュ

 3歳1月の新馬戦を勝利し、デビュー4戦目には古馬混合の芝2600m2勝クラス札幌日刊スポーツ杯を勝利。菊花賞では伏兵評価されたほどの馬だ。その翌年に屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされた。復帰初戦にダートを使い、無理をさせなかったことが吉と出て、その後はしっかりと体調が良化。芝に戻ってからは3勝クラスで3連続2着に善戦し、前走で飛鳥Sを勝利してオープン入りを果たした。

 前走は1番枠からトップスタートを切ったが、外からマテンロウアレスがハナを主張してきたので、同馬を行かせて2番手を追走。道中はスローペースを楽な手応えで追走し、3~4角では持ったままマテンロウアレスに並びかけた。直線序盤では同馬にやや離されたが、そこから盛り返してラスト1Fで先頭に立つと、そのまま突き抜けて1馬身半差で完勝した。

 今回は同馬の陣営から「スタートが速く、行く馬がいなさそうなここはリズムを崩さすに運んで欲しいです」と逃げを示唆するコメントが出ており、確かにここならマイペースで逃げられる可能性が高い。今回は相手が一気に強化されるのでそこに不安はあるのだが、エアサージュもここではPP指数の能力値5位タイにランクインする。かなり迷ったが、現時点で6番人気と人気もないので狙ってみたい。

○ (9)ノッキングポイント

 一昨年6月の東京芝1600mの新馬戦で、ラスト2F11秒2-11秒1を記録。一昨年のこの時期の2歳馬でラスト1Fを加速しながらの11秒1は驚きの数字で、記録した指数も優秀だった。まともなら重賞も取れると見ていたが、その後伸び悩み、皐月賞にも出走できなかった。しかし、日本ダービーでは15番人気ながら、最後の直線で中団中目からしぶとく伸び続けて見せ場のある5着に善戦。そして2走前の新潟記念では古馬を相手に重賞初制覇を達成した。

 2走前は3番枠からまずまずのスタートだったが、二の脚で楽に先行。そこからじわっと好位に下げ、外の各馬を行かせて3列目の最内を追走した。3~4角でも最短距離を通って直線へ。序盤ですっと反応してすぐに2列目に上がり、ラスト2Fでは半馬身差で先頭。そのまま踏ん張って、外から伸びるユーキャンスマイルを振り切って1馬身差で完勝した。

 毎日杯→日本ダービー5着→新潟記念1着といえば、2018年のブラストワンピースを思い出す。そのブラストワンピースは休養明けの新潟記念で優勝した反動で、菊花賞では指数ダウンの4着。ノッキングポイントも菊花賞で反動が出ると見て軽視したが、想定どおりの結果だった。

 ただし、15着と大敗したのは、デビュー2戦目で東京芝2400mのゆりかもめ賞を勝利したブラストワンピースと違って、長距離適性がなかったことが大きい。また、鞍上も距離延長を意識して折り合い重視で乗り、向正面で動きがあった時に中団の内で包まれ、動きたいところで動けなかったのも敗因のひとつだ。

 ブラストワンピースは菊花賞4着後の有馬記念で優勝している。ノッキングポイントは同馬ほど強くはないが、今回は有馬記念クラスのメンバーではないので通用してもいいはず。また距離も芝2000m前後が好ましく、巻き返しを期待する。芝3000mを使った後の一戦になるので、そこまで前には行けないだろうが、ライバルの◎(4)プログノーシスよりも前から動ける点は好ましく、対抗評価とした。

▲ (4)プログノーシス

 これまで12戦して着外に敗れたのは6走前の中日新聞杯と前走の香港Cのみ。6走前は前後半5F61秒9-57秒5の極端なスローペースで、3角手前の下り坂から一気にペースアップする展開。1、2、3、5着馬が3~4角で内を通った馬だった。一方、プログノーシスは6番枠から好スタートを決めながらもブレーキをかけて後方2番手を追走し、4角で大外をぶん回していた。直線序盤で外に出されると1頭だけ違う末脚で伸びて、勝ち馬キラーアビリティとクビ+クビ+ハナ差の4着。絶望的な位置から距離ロスの大きい競馬になりながらも崩れなかったあたりに強さを感じさせた。

 また前走も前後半5F63秒13-58秒87(推定。また、日本の計測法だと前半5Fはおおよそ62秒13)と極端なスローペースで、3~4角で一気にペースアップする展開。6番枠から出遅れて後方から追走し、道中は前にスペースを作って最後方付近の内目で進めていた。3~4角でそのスペースを詰めて4角で外に誘導したが進路を作れず、馬群を割ってラスト1Fで進路を取り切った。しかし、最後はジリジリとなって上位3頭から1馬身近く離された5着に。ここでもそれなりの強さを見せているが、3着ヒシイグアスに見劣ってしまったのは確かだ。

 プログノーシスは出遅れ癖があって、前半で位置を取ることができない馬。昨夏の札幌記念のように馬場が悪化して時計が掛かれば、出遅れて序盤は後方でも向正面で捲って3角までに好位にもってくることも可能だ。しかし、高速馬場では道中でよほどペースが緩まないとそれができない。

 ただし、今回は何が何でも逃げたい馬は不在で先行馬もそこまで揃っておらず、案外3角までにある程度の位置が取れている可能性もある。また、昨年のこのレースのように後方からだったとしてもトップスピードの速さで差し切ってしまう可能性も否定しない。能力上位は明確だが、例年の金鯱賞の傾向に沿った馬ではないので、3番手評価に止めた。

△ (3)ドゥレッツァ

 未勝利勝ちから破竹の5連勝で菊花賞を制した上がり馬。前々走の日本海S(3勝クラス)は前有利の流れだったが、中団馬群の中目から3~4角で内目を通って、直線で上手く外に誘導すると、序盤でスッと3番手に上がった。ラスト1Fで先頭のレッドラディエンスから3馬身ほどあった差を一気に差し切って半馬身差で勝利した。ドゥレッツァはこの日本海Sでキャリア5戦目にしてソールオリエンスらと同等の指数を記録。まだ伸びしろが見込めることや同馬よりも前の位置から動けることから菊花賞では本命に推した。

 その菊花賞は大外17番枠からやや出遅れたが、そこから先行して1周目の3角手前でじわっとハナを取り切った。スタンド前でペースを落として外をチラッと見て、1~2角でさらに1F13秒台までぺースを落とし、2角で外から並びかけてくるパクスオトマニカを行かせた。向正面で外からリビアングラスも上がって2列目の最内で3角へ。

 3~4角でペースアップして行く中で最短距離を通って4角で前2頭の間を縫ってスッと外に出し、先頭のリビアングラスと3/4差で直線へ。直線では同馬もしぶとかったが、ラスト1F手前でかわし、外から迫るタスティエーラも突き放して3馬身半差で完勝した。

 菊花賞はC.ルメール騎手の天才的な騎乗が光った。また、あれだけの出入りの激しい競馬をノーブレーキでやれてしまう技術にも感服した。ステイヤー色の強い馬でなければああいう競馬はできないが、勝ちに行って消耗度の高いレースをしたことでそのあと強いダメ―ジが出てしまったようだ。その後、予定していた香港ヴァーズも有馬記念もスキップしてここに出走となった。

 今回は万全の状態ではないこと、斤量59kgを背負うことだけでなく、この距離だと中京開幕週で前有利の展開が想定される中で、前の位置は取れないなどの弱点もある。ただし、ここでは唯一のGⅠ馬であり能力上位。通用する可能性はある。

△ (10)アラタ

 一昨年の札幌記念4着馬。同レースはタフな馬場でユニコーンライオンのハナをパンサラッサが叩いて、前後半5F59秒5-5F61秒7とかなりのハイペース。アラタは12番枠からやや出遅れたが、そこから促してある程度の位置を取りに行く形。好位の外でレースを進めるソダシの後ろでスペースを作りながら追走した。

 3~4角でもソダシをひたすらマークしてスペースを詰め、3列目で直線へ。序盤で前にジリジリ食らいつき、ラスト1Fでソダシを交わし、3着ウインマリリンとの差もクビまで詰めての4着だった。このレースは上位3頭が全てその後にGⅠ勝ち。それを考えればよくがんばっている。

 本馬は芝2000m前後のレースが得意で、その後の中山金杯では1着~4着までタイム差がない大接戦の4着、金鯱賞でも4着。そして巴賞では3番手から4角先頭に立ったドーブネを差し切って3/4差で勝利した。その後の2戦はアオるようスタートで後手を踏んで結果を出せていないが、立て直された前走の中山記念ではゲートが改善できていただけに(※)、ここでは前に行っての変わり身を期待したい。

 ※前走は2番枠からまずまずのスタートを切ってそこから押して好位の最内でレースを進めたが、1角で窮屈になって急ブレーキで後手に回ったもの。

△ (1)シーズンリッチ

 馬場が渋った今年3月の毎日杯の覇者。同レースでは3番枠からやや出遅れたが、そこから二の脚で挽回して3列目の最内を追走。3~4角では中目を通したが、やや窮屈で進路がない状態で直線へ。序盤は2列目で前が壁だったが、エヌマーレの外まで出して進路を確保すると、ラスト1Fでしぶとく抜け出し、▲(9)ノッキングポイントの追撃も振り切って半馬身差で完勝した。

 シーズンリッチは毎日杯から日本ダービーに直行。日本ダービーでは13番枠で前に壁が作れず、やや掛かり気味に先行。2列目の外まで上がってしまったが、最後の直線でも止まりそうで止まらず、ジリジリと脚を延ばして1~4着馬と0.4秒差の7着に善戦。スタミナがあることを感じさせる走りだった。

 本馬は共同通信杯でも引っ掛かって位置を取りに行き過ぎた前科があるが、復帰戦の前々走、神戸新聞杯では2番手から許容範囲の折り合いで気性面の成長を見せていた。これならば菊花賞でもノーチャンスではないと見ていたが、15着大敗。しかし、この馬もノッキングポイント同様に向上面で中団の内々で包まれて、そこで掛かり気味になり、そのまま位置が下がる不利。さらには3~4角でペースが上がっていく中で外の馬に蓋をされてブレーキする不利もあった。

 今回はそこから立て直されての一戦。日本ダービーのレースぶりから、適性距離はもっと長いところにありそうだが、気性を考えた場合には、芝2000mくらいでもいいだろう。前走は出遅れてしまったが、もともとはスタートが悪い馬ではないので、先行策での変わり身を期待したい。

△ (6)ヨーホーレイク

 2021年の皐月賞5着、日本ダービー7着馬。そこから7ヵ月の休養明けとなった前走の日経新春杯は、同世代で皐月賞、日本ダービーでともに3着のステラヴェローチェを下して優勝。嬉しい重賞初制覇を達成した。

 前走は10番枠から出遅れて後方からとなり、そこから中団馬群の中目まで挽回していった。道中は我慢して動かず、3~4角では前のステラヴェローチェを追いかけるようにして徐々に進出。直線序盤で外に誘導して追い出されると一気にステラヴェローチェに並びかけた。ラスト1Fではマッチレースとなったが、最後までしぶとく伸び続けて3/4差で勝利した。

 前走は差し有利の展開ではなかったが、3着馬に3馬身3/4差をつけており強い内容だった。ただしヨーホーレイクはその後に屈腱炎を発症し、今回は2年2ヵ月の長期休養明けからの復帰戦。ライバルのステラヴェローチェは先週の大阪城Sで、屈腱炎による1年7ヵ月の長期休養から復活を果たしたが、復帰1、2戦目は芝とダートのマイル戦を使われ、7、16着に敗れていた。

 ヨーホーレイクに関してはかなりの長期休養明けの重賞でいきなり通用するのは簡単なことではないと見ている。無理に走らせてしまえば、また故障してしまうリスクもある。さらに今回は直前までプール調教をしており、ここで能力全開というのは考えにくい。しかし、底知れぬ力はある馬ので警戒しておく。

△ (7)ヤマニンサルバム

 前々走のオクトーバーSと中日新聞杯を連勝した馬。前々走は1番枠からまずまずのスタートだったが、外からハナを主張するシルトホルンを制してハナを取り切った。道中は2番手のシルトホルンとは約2馬身差だったが、3番手以下には大きな差を付けて単騎逃げに近い形。3~4角でペースを引き上げて、2馬身差のリードを保ったまま直線へ。ラスト1Fでシルトホルンにやや差を詰められたが、1馬身半差で完勝した。

 前走の中日新聞杯は7番枠から五分のスタートだったが、外からハナを主張したホウオウビスケッツについて行く形で進出して上手く2列目の内に収めた。道中は前にスペースを作って3列目に下げ、3~4角で最内を通りながら仕掛けて、4角でスペースを潰して直線で外に誘導。直線序盤で追い出されると、しぶとく伸びてラスト1F地点で先頭に立った。ラスト1Fで外からハヤヤッコに追撃されたが、振り切って3/4馬身差で勝利した。

 ヤマニンサルバムは昨年の金鯱賞では7着に敗れたが、近2走は前に行く競馬で成績が向上。久々に逃げた前々走で自己最高指数を記録していることから、逃げがベストと言える。今回は (11)エアサージュ陣営がハナを示唆するコメントを出しているので2番手からの競馬になる可能性もあるが、前に行ける優位性はある。今回は休養明けで相手強化の一戦になるが、位置取りの優位性を考慮し買い目に加えた。

2024年 中山牝馬S+中山10R以降の予想

本日は下記の4レースで予想終了となりますm(__)m。

■中山芝1800mはスローが発生しやすい舞台だが…

 今開催は中山芝1800mで、中山記念、中山牝馬S、フラワーS、スプリングSと連続で重賞が行われる。前記4レースを総合的にペースが上がりやすい順にあげると、中山記念、中山牝馬S、スプリングS、フラワーCとなる。

 トップクラスが集う中山記念は、馬場が悪化しない限り、各馬が2角から向正面にかけての急坂の下りで勢いに乗せるため、向上面で大きくペースが緩むことがほぼない。ゆえに最初の1角までの距離が約205mと短く、前半で急坂を上る逃げ馬有利のコースでありながら、前が崩れることもある。

 しかし、まだ体力のない3歳牝馬同士の戦いとなるフラワーCは、騎手が2角から向正面にかけての急坂をゆっくり下ることを意識するので、向正面でペースが上がらず、しばしば逃げ切り、前残りが発生する。これについては、来週のフラワーC時にお伝えするが、その中間に位置するのがスプリングSと今回の中山牝馬Sだ。

 実際に中山牝馬Sの過去10年を見ても、かなりのスローペースが発生している一方で、2021年は不良馬場も後押ししてかなりのハイペースが発生している。ケースバイケースだが、今回は重馬場で逃げ馬も先行馬もそれなりに出走しているので、平均ペースくらいまで上がると見ている。今回はこのような条件をおそらく得意とする穴馬がいるので、それを狙ってみたい。

本日1番 中山11R 中山牝馬S 芝2000m
 ◎ (5)シンリョクカ
 ○ (8)ヒップホップソウル
 ▲ (13)フィアスプライド
 △ (2)ルージュリナージュ
 △ (9)ファンタジア
 △ (10)アレグロモデラート
 △ (12)ルージュエクレール
 △ (15)フィールシンパシー
結論 馬連5-8,13,2,9,10,12,15 (15:10:5:5:5:5:5) 複勝5 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (5)シンリョクカ

 デビュー2戦目に阪神JFで2着した素質馬。阪神JFは3番枠で上手く中団の最内を立ち回れていたが、序盤で押されても進みがひと息のレースぶりから、もっと距離が延びたほうがいいと見ていた。そして実際にオークスではリバティアイランドには大きく離されたが、2着馬ハーパーとは0.3秒差の5着、昨秋のエリザベス女王杯では勝ち馬ブレイディヴェーグと0.5秒差の9着と指数を上昇させた。

 前々走のエリザベス女王杯は6番枠から好スタートを切ったが、じわっと下がって中団外目を追走。3~4角でペースが上がっていく中で4角の外を回って置かれていく。ラスト1Fで進路を中目に切り替えて、馬群を捌いてジリジリ伸びたが、大きく差を詰められなかった。

 前々走は前日が重馬場からのスタートでやや時計を要していたが、前後半5F61秒1-59秒6のややスローペースで後半でそれなりに速い脚が求められた一戦。阪神JF時のように最短距離の競馬をしていればまた違った結果になっていたと推測されるが、ここでは距離ロスが大きかった。

 前走の日経新春杯は芝2400mで前半3F33秒7ととても速かった中で、12番枠から先行策。前々走でスピード不足を感じさせたために前の位置を取りに行ったのだろうが、結果的にオーバーペースに巻き込まれて10着大敗。しかし、このような競馬は今回へ向けての調教効果は絶大。

 今回は外枠に能力上位の有力馬が入った中で5番枠と内枠。それも重馬場発表と時計の掛かる馬場である。鞍上に不安は感じるが、人気はそれほどなく、好走条件は整っているので狙ってみたい。無理のない程度に前の位置を取って、内を立ち回れば一発逆転がありそうだ。
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本日2番 中山10R アクアマリンS 芝1200m
 ◎ (1)サンティーテソーロ
 ○ (4)オードゥメール
 ▲ (8)スピードオブライト
 注 (9)プロスペリダード
 △ (2)オルダージュ
 △ (11)マメコ
 △ (12)アドマイヤラヴィ
 △ (13)ブルースピリット
結論 馬連1-4,8,9,2,11,12,13 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝1 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にブルースピリット(-16.3pt)、ミッキーハーモニー、ユキノファラオ(ともに-15.0pt)、プロスペリダード(-14.7pt)、プロスペリダード(-14.7pt)、スピードオブライト、ショウナンラスボス(ともに-14.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (1)サンティーテソーロ

 デビュー2戦目の中山芝1600mの未勝利戦をロケットスタートを切って逃げ切り勝ちすると、続くサフラン賞でもロケットスタートを切って逃げ、3馬身差で圧勝した馬。ともに好指数をマークした快速馬だ。サンティーテソーロは古馬との初対戦、初めての芝1200m戦となった4走の彦星賞(2勝クラス)でも、7番枠からトップスタート切って一旦ハナに立ったが、内からハナを主張する馬に行かせて2番手を追走し、ラスト1Fで突き抜けて、ここでも上位の指数で勝利している。

 前々走の北陸Sでは、2番枠から終始馬場の悪化した2列目の最内を通し、直線では逃げ馬の内を突こうとしたが突けず、そこから外に誘導したものの進路がなく、9着に大敗。また前走の南総Sはスタートで接触して後手を踏んだところから無理やりハナを奪いに行く競馬で、11着に凡退したもの。近2走ともに明確な敗因がある。素質はここに入っても劣らないだけに、立て直されての巻き返しを期待する。
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本日4番 中京11R 中京スポーツ杯 ダ1400m
 ◎ (1)ラックスアットゼア
 ○ (2)イグザルト
 ▲ (4)ダノンミカエル
 △ (7)ドラゴンゴクウ
 △ (10)ラヴケリー
 △ (11)フィーカ
 △ (12)ウナギノボリ
結論 馬連1-2,4,7,10,11,12 複勝1 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にイグザルト(-23.3pt)、ラックスアットゼア、ダノンミカエル(ともに-18.0pt)、レーヴリアン(-17.3pt)、ウナギノボリ(-17.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (1)ラックスアットゼア

 これまで8戦して馬券圏外に敗れたのは5走前の浦安特別のみ。同レースはダ1200m戦で前後半3F34秒2-37秒4のかなりのハイペース。13番枠から五分のスタートを切ってそこから押して行ったが、好位を取れず、終始雁行状態の外を回るロス。3角、4角で4頭分外を回るロスが生じ、4角では中団くらいまで下がり、ラスト1Fでも盛り返してこれなかった。また、本質的に1200mでは忙しいと感じさせた。

 前走はダ1400mの2勝クラスを勝利。ここでは11番枠から五分のスタートだったが、そこからじわっと先行し、3角では2列目の外。3角、4角で3頭分外を回ったが、ここでは前半3F36秒1とペースが遅く、追走が楽だったこともあり、ラスト1F手前で楽々と先頭に立って、食らいつくニシキギミッチーを振り切ってクビ差で勝利している。また、外枠からロスを作りながら勝ちに行って勝利した前走は着差以上に強い内容だった。

 今回も得意距離のダ1400mで1番枠。外からハナを主張するであろう(11)フィーカを見ながら、好位の最内をロスなく立ち回れる優位性があるので、本命馬とした。
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本日3番 阪神11R コーラルS ダ1400m
 ◎ (8)アイオライト
 ○ (10)メタマックス
 ▲ (16)テーオーステルス
 △ (1)タガノクリステル
 △ (6)ビーアストニッシド
 △ (12)オーロラテソーロ
 △ (13)レディバグ
結論 馬連8-10,16,1,6,12,13 (15:15:5:5:5:5) 複勝8 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にテーオーステルス(-27.0pt)、タガノクリステル(-26.3pt)、アイオライト(-25.7pt)、メタマックス(-24.7pt)、メイショウミツヤス(-23.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (8)アイオライト

 5走前の栗東Sでは斤量58Kgを背負って圧勝した馬。5走前は10番枠からトップスタートを切ったが、内から前を主張する2頭に行かせて、好位の外を追走。3~4角で徐々に差を詰めて、直線序盤で先頭に立つと、そこから後続を一気に突き放して7馬身差で完勝した。アイオライトはここでG1級の指数を記録しており、ダ1400mがベスト。また、ここでは能力を出し切れば一枚上の存在だ。

 前々走のギャラクシーSは、メイショウウズマサとワルツフォーランが競り合って、前後半3F34秒2-後半3F37秒4のかなりのハイペース。3番枠から好スタートを切ったが、斤量59kgの影響もあってそこまで行きっぷりは良くなかったが、2列目の最内3番手までじわっと上がる。3~4角で外に誘導しながらさらに位置を押し上げ、4角では2列目の外2番手。直線序盤で早々と先頭に立って、前崩れの展開を5着に粘ったように地力がある。

 前走の根岸Sは前有利な流れを1番枠から躓いて致命的に出遅れ、最後方からの追走。そこからじわじわ位置を挽回して4角では3列目付近。直線序盤では3番手まで上がったが、そこから苦しくなって11着に大敗した。これは参考外と見て良いだろう。今回も斤量59kgがカギとなるが、逃げ、先行馬が手薄な組み合わせ。復活を期待する。

2024年 京成杯グランドマイラーズの予想

■7カ月以内に古馬重賞勝ちのある馬は不在で混戦模様

 今年の南関東の古馬重賞路線は、1月の報知GCで逃げるとしぶといエルデュクラージュの7番人気の逃げ切りこそ決まっているものの、堅い決着で推移。

 しかし、ここは今年行われた南関東の重賞、川崎マイラーズ、金盃、報知オールスターCの勝ち馬は不在。それどころか直近で古馬重賞を優勝したのは昨年8月のフリオーソレジェンドC(優勝馬は(9)ギガキング)という組み合わせだ。

 そのギガキングは前走のOP・駿麗賞で7馬身差で圧勝したが、2~3走前の大敗からの巻き返しであり、その疲れが懸念される。混戦の様相のここは攻めて高配当を狙う。

船橋11R 京成盃グランドマイラーズ ダ1600m
 ◎ (2)ヒーローコール
 ○ (8)アランバローズ
 ▲ (1)フォーヴィスム
 注 (5)ナニハサテオキ
 △ (3)ブルベアイリーデ
 △ (6)ベストリーガード
結論 馬複2-8,1,5,3,6 (20:14:8:4:4) 複勝2 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (2)ヒーローコール

 前々走の報知GCは古馬の強豪相手に2着。1番枠から五分のスタートを切って押して行ったが逃げられず、好位の最内を追走。3~4角では最短距離から前との差を詰めて、直線で逃げ粘るエルデュクラージュの外に出されると、2馬身差に迫った。

 そこから中1週で挑んだ前走、報知ACは4着敗退。前走は3走前の戸塚記念時と同じ3番枠で、外からトップスタートを切って逃げたライトウォーリアのハナを叩きに行ったが、3走前のように相手が強くてハナを取り切ることができず、苦しくなって4着に失速した。

 今回は(6)ベストリーガード、(8)アランバローズと同型馬が出走しているが、今回は前々走で2100m戦を使われていることや前走の敗戦からハナを狙いには行かないだろう。まして鞍上は競りかけ屋だが、競り掛けられるのは嫌う御神本騎手である。

 またヒーローコールは6走前のサンタアニタTで10着に大敗していることから、マイル適性がないという風潮だ。しかし、6走前は8番枠からスタート時に内にヨレて接触し、そこから押して行ったところで外からシュアゲイトが急に内に切れ込み(斜行に近い状態)で、進路が狭くなって立ち上がり、後方3番手からの競馬になる不利があったもの。

 6走前の大敗で「マイルが苦手」と見限るのは早計だろう。今回はさすがに当時のような後方からの競馬にはならないと見ている。5走前の黒潮盃時のように、好位から道中で早めに動いて行く競馬で巻き返しを期待する。

○ (8)アランバローズ

 2020年の全日本2歳優駿で、逃げてランリョウオーに5馬身差をつけて優勝し、その後の東京ダービーも制した実績馬。古馬になってからはやや伸び悩み気味ではあるが、前々走の川崎マイラーズCでは4着と、2022年の11月サンタアニタT2着以来の掲示板入りを果たした。

 前々走は6番枠からまずまずのスタートだったが、かなり押して出ムチも入れてハナを主張。ハナを取り切ってからもペースを落とさずに3角では4馬身、4角では3馬身差のリードで直線へ。ラスト1Fで甘くなったところを外から3頭に差されたが、展開に恵まれた3着馬(1)フォーヴィスムとはクビ差、上位2頭とは1馬身半差だから悪くない。

 さらに前走の多摩川OPでは9番枠から好スタートを切ったが、内から前を主張したジョーパイロライト、ポリゴンウェイヴを行かせて3番手を追走。向正面に入るとすぐに外からプレッシャーをかけ、3角手前で先頭。そこから後続との差を一気に広げ、そのまま押し切って6馬身差で圧勝した。前走は相手が強くなかったのもあるが、一時期の不振から脱出したのは明確。今回も同型馬(6)ベストリーガードよりも外枠だけに、同馬を行かせての再度の善戦に期待する。

▲ (1)フォーヴィスム

 6走前のJRA3勝クラス・鎌倉Sの勝ち馬。6走前は9番枠から好スタートを切って、先行争いに加わったが、そこで下がって好位の直後を追走。道中は前2頭が飛ばして行ったため、やや離れた5番手。3~4角で徐々に差を詰めて直線へ。ラスト2F目で仕掛けて2番手に上がり、ラスト1Fで早め先頭に立ったライフレッスンズを差し切って1馬身3/4差で完勝した。

 前記の鎌倉Sはパサパサダートで前後半3F34秒6-37秒5のかなりのハイペース。前に行った2頭のフォルツァエフとレイニーデイがブービーと最下位に敗れる流れを、ある程度前の位置から勝利したことは評価できる。

 フォーヴィスムはJRA時代に時計の掛かるハイペースを差す競馬で指数が高かった馬だが、○(8)アランバローズが前後半4F49秒2-53秒0のかなりのハイペースで逃げた前走の川崎マイラーズでも好位内直後の内から、3角で外に誘導して3着と好走。展開に恵まれての好走ではあったが、移籍初戦の前々走が神奈川記念が馬体重20kg増で、まだ緩さがあった。体が絞れてのさらなる前進を期待する。

注 (5)ナニハサテオキ

 JRAから浦和に移籍し、初ダートのB2・福寿草特別を勝利すると快進撃が続き、ダートでの通算成績は9戦6勝2着3回。初めての重賞挑戦となった前走の報知ACでも2着と好走した。

 前走は1番枠から出遅れたが、じわっと位置を挽回して中団やや後方からの追走。1周目のスタンド前半ばから位置を上げて2周目の1角では先頭のライトウォーリアから大きく離れた3列目の外まで上がる。向上面ではライトウォーリアとの差を詰めて、3角では2番手まで上がって2馬身差。4角では1馬身差まで詰めて、直線でもじわじわと伸びてクビ差まで迫った。

 前走はハイペースで逃げ切ったライトウォーリアが強かったが、道中で早めに動いて3着馬に6馬身差をつけたナニハサテオキもなかなか強い内容。今となってはJRA所属時代にダートを使わなかったことが悔やまれるほどだ。しかし、前走が消耗度の高い内容だっただけに、その疲れが懸念されるところではある。

△ (3)ブルベアイリーデ

 2021年のリステッド競走、BSN賞の勝ち馬。同レースでは前走から2Fの距離延長だったこともあり、3番枠から好スタートを切って楽に逃げ馬の直後を取る。逃げ馬とのスペースを作って好位の最内を追走し、2列目の最内を追走。3~4角で逃げ馬との差を詰めて2列目の最内で直線へ。先に抜け出した逃げ馬ベルダーイメルを追い駆けて2番手に上がり、ラスト1Fで捉え切って3馬身差で完勝した。

 ブルベアイリーデはその後のリステッド競走でも2着2回。2021年のシリウスSで2着。翌年の東海S、マーチSでも3着の実績がある。本馬は前々走のBSN賞でも2着に善戦しているように大きな衰えを感じさせないが、半年の休養明けとなった移籍初戦の梅花賞が勝ち馬から4馬身離された3着とひと息。今回はひと叩きされての最適距離で前進が期待できるが、前走時が馬体重17kg増と緩かったことから、能力全開はまだ先と見て評価を下げた。

△ (6)ベストリーガード

 JRA所属時代は中距離戦で逃げることで素質が開花した馬。初距離となった中山ダ1800mの2勝クラスを逃げて6馬身差で圧勝し、オープン通用レベルの指数を記録すると、そこから快進撃が続き、その後のオープンでは3戦連続2着と好走した。

 本来の能力を出し切れればここでも当然通用するが、移籍初戦の前走・駿麗賞が外からプレッシャーをかけられたにせよ、(9)ギガキングに10馬身以上離されの4着と実質大敗。前走があまりに不甲斐なさ過ぎたので、ここで変われても通用するかは微妙なところで、評価を下げた。

2024年 ダイオライト記念の予想

※地方競馬コースの有効期限が切れている方は、明日の京成杯グランドマイラーズの予想が閲覧できませんのでご注意くださいm(__)m。

■川崎記念と開催入れ替わりの影響は?

 ダイオライト記念は、名古屋グランプリが2022年に名古屋競馬場へ移設、距離2500mも2100mに変更されたことにより、ダートグレードとしては最長距離戦となった。また、今年から1月下旬から2月上旬に実施されていたJpn1・川崎記念が4月上旬へ移動したことにより、川崎記念のトライアルレースに変更となっている。

 ダイオライト記念は、2022年の川崎記念で2着、3着のエルデュクラージュ、ヴェルテックスが揃って馬群に沈むなど、主に川崎記念を大目標として好走した馬がここで馬券圏外に敗れることにより、波乱の歴史を生み出してきた。

 2014年のムスカテール、2015年のサミットストーン、2019年のミツバなど、数々の川崎記念の3着以内馬がここで1~2番人気に支持されては馬券圏外に敗れて、ダイオライト記念はとにかく波乱という傾向だったが、川崎記念と順番が逆になったことで今後は平穏の傾向になりそうだ。

船橋11R ダイオライト記念 ダ2400m
 ◎ (1)セラフィックコール
 ○ (10)ハギノアレグリアス
 ▲ (9)ディクテオン
 注 (6)テリオスベル
 △ (11)アナザートゥルース
結論 馬連1-10,6,11 (24:16:8:2) 複勝1 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (1)セラフィックコール

 デビューから5戦5勝と想定を上回るスピード出世で、初めてのダートグレード挑戦となった前走のみやこSを優勝。前走は15番枠からやや出遅れ。躓いて最後方に下がったが、そこから押し上げて中団の直後まで挽回。道中もじわっと押し上げ、3角の下りでも外々から押し上げたが、4角で押し上げきれずに大外に張られてしまう。直線序盤で内にモタれたが、立て直して好位列まで上がると、ラスト1Fで一頭違う脚で突き抜け、3馬身差で完勝した。

 前走のチャンピオンズCでも12番枠からいつものように出遅れて最後方からの追走。後方の外から進めて行くが、向正面で前がペースを落とさなかったために、捲らずに後方外のまま3角へ。後方外々をぶん回してコーナーワークで置かれ、最後方列で直線へ。序盤で追われたが伸びが地味でラスト1Fでもそのまま。結果、10着に完敗した。

 セラフィックコールはゲートが苦手で、これまで一度もまともにスタートを切ったことがない。エンジンの掛かりも遅いが、エンジンが掛かってからが強い。前走は休養明けの前々走のみやこSで自己最高指数を記録した反動で10着に凡退したが、今回はそこから立て直されての一戦。また、前走はレースが淡々と流れたために、捲らなかったところがあったが、距離2400mのここは道中でペースが緩むはず。本馬にとって距離延長は歓迎と見ており、ここは本命馬とした。

○ (10)ハギノアレグリアス

 一昨秋の阪神ダ1800mのOP・太秦Sを勝利すると、その後、ダートグレードで4戦連続連対と安定した走りを見せた馬。昨年の帝王賞では4着に敗れたが、緩みない流れを中団外から3角で一気に仕掛けて先頭列に並びかけて行く早仕掛けで、ラスト1Fで甘くなったもの。そこから立て直された前々走のシリウスSでは巻き返して優勝している。

 前々走は14番枠からやや出遅れたが、そこからはコントロールして中団外目を追走。向正面でペースが上がったが、そこで外からじわっと上がって3角へ。3~4角では中団外目で仕掛けをワンテンポ待って、4角で中目を通して直線で外。3列目から追い出されると2番手に上がり、ラスト1Fで先頭のアイコンテーラーとは約1馬身半差だったが、それを捉え切って1馬身1/4差で完勝した。

 その次走のチャンピオンズCは6着敗退。前有利の展開で中団外々を回ったというのも敗因のひとつだが、休養明けのシリウスSで自己最高指数を記録した反動によるものが大きい。立て直されての今回は巻き返せると見る。

▲ (9)ディクテオン

 前々走の浦和記念と前走の名古屋GPを連勝した馬。前々走の浦和記念は10番枠から出遅れて、最後方からの追走。2周目の2角からじわっと動いて向上面に入ると外から一気に位置を上げて、3角では好位の外。4角で先頭列に並びかけ、直線序盤でミトノオーを捉えると、そこからどんどん差を広げて、2馬身半差で完勝した。

 前々走ではミトノオーのマイペースの逃げが決まる可能性が高いと見て、後方からの追走になるであろうディクテオンは評価を下げたが、残り1000m付近から動いて、最後までしぶとかったことに驚かされた。前走の名古屋GPでも前々走ほど鮮やかな捲りではなかったが、大外12番枠から出遅れて後方から進めて、2角からじわっと進出して優勝している。

 名古屋GPからの直行馬は2015年のシビルウォー、2021年のマスターフェンサーはともに5着に敗れているように、好ましくない臨戦過程ではあるが、交流重賞を使われるようになってから追走スムーズで好成績を残しているだけに、ここも警戒が必要だ。

注 (6)テリオスベル

 昨夏のブリーダーズゴールドCで、グレードレース2勝を達成した馬。ブリーダーズゴールドCでは6番枠から五分のスタートを切って、かなり押して出鞭を入れてハナを主張。ハナを取り切ると後続との差を徐々に広げ、3角では2番手のパライバトルマリンとは4馬身差。4角ではそれを6馬身差まで広げて直線へ。ラスト1Fでパライバトルマリンに4馬身差まで詰め寄られたが、余裕を持っての完勝だった。

 本馬は一昨年のクイーン賞でも逃げて優勝し、前走のクイーン賞でも逃げて2着に善戦しているように、中距離戦で逃げがベストの馬。昨夏のマーキュリーC2着時や秋のレディースプレリュード4着時のように、早め先頭から上がりの掛かる展開に持ち込む競馬でも悪くはないが、そのパターンはペースが速くなるためにどうしてもパフォーマンスが落ちる(実際に指数も下げている)。

 しかし、今回は中央勢が差し馬ばかりの組み合わせ。今年1月の報知グランプリCを逃げ切り勝ちした(3)エルデュクラージュが出走しているが、鞍上がハイペースの逃げを嫌う矢野騎手なので、中央勢と戦う時のスマイルウィのように控える可能性が高い。つまり、今回はテリオスベルが展開に恵まれる可能性が高いが、本馬の評価を下げたのは、昨年のこのレースでは自分の型に持ち込みながらもグロリアムンディに9馬身差を付けられたように、距離が長いと見ているからだ。

△ (11)アナザートゥルース

 キックバックが苦手で揉まれないように厳しいペースで逃げ、先行しているうちに体力がついて強くなり、2020年のダイオライト記念では逃げて優勝し、2021年は逃げて3着した実績がある。また、2021年のチャンピオンCでは好位の外3番手からしぶとく粘って3着に善戦しているように、揉まれなければどの位置からでも問題ない馬だ。

 本馬は今年で10歳。年齢とともにスピード面に衰えを見せ、以前ほど楽に前に行けなくなった。それに伴って成績もひと息となっているが、距離2400mで今回のメンバーなら楽に好位の外を追走できるだろう。アナザートゥルースにとって外枠も好ましい。2020年のダイオライト記念で10歳馬のサウンドトゥルーが3着に食い込んだことがあったが、そんなストーリーを一考しておきたい。

2024年 弥生賞+阪神10R+メイン以降の予想

阪神12Rを追加しました。一番下です。

■後方馬が活躍も、穴を開けるのは逃げ、先行馬

 弥生賞が過去10年でややハイペースになったのは、逃げ馬が大逃げを打ってマカヒキの後方一気が決まった2016年のみ。かなりのスローペースになったのは4回だが、ややスローから平均ペースが5回と皐月賞の前哨戦らしく、基本的にはスローペースになりやすい。

 過去10年では中団より後方の馬が活躍しているが、穴は2017年8番人気2着のマイスタイルのような逃げ馬や2022年9番人気3着のボーンディスウェイのような先行馬。中団ぐらいからメンバー最速で上がってこられるいわゆる素質馬が有利だが、穴になるのは展開上、恵まれる逃げ、先行馬だ。

本日1番 中山11R 弥生賞 芝2000m
 ◎ (5)シンエンペラー
 ○ (9)ダノンエアズロック
 ▲ (3)シュバルツクーゲル
 △ (4)エコロレイズ
 △ (8)シリウスコルト
馬連 5-9,3,4,8 (20:20:5:5) 複勝5 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (5)シンエンペラー

 凱旋門賞馬ソットサスの全弟という素晴らしい血統馬。11月の東京芝1800mの新馬戦を2、3列目から最後まで減速することのない優秀な内容で勝利し、次走の京都2歳Sでは出遅れたが、中団からしぶとく抜け出して優勝。続く前走のホープフルSでも2着と好走した。

 前走では6番枠から五分のスタート。促されて1~2角で2列目の最内を確保した。3~4角でペースが落ち、ブレーキ気味で仕掛けを待たされ、4角で外に逃げそうになってやや外に膨らんだ。そこで外のアンモシエラに接触しかけたが、直線序盤で早々と抜け出し、後続との差を一気に広げた。ラスト1Fでやや甘くなり、そこをレガレイラに差し切られて3/4差で敗れた。

 しかし、前走は差し有利の展開。2列目から早め先頭に立ったシンエンペラーは勝ち馬以上に内容が濃く、負けて強しだった。前走で厳しい流れを経験したことも持久力強化に繋がる可能性が高い。ここも当然有力だ。

○ (9)ダノンエアズロック

 新馬戦で上手く2番手で折り合って勝利したあと、ひと息入れて疲れを取り、万全の状態で迎えた前走のアイビーSでは1着。前走は1番枠から好スタートを決めて、外のホウオウプロサンゲを行かせて2番手でコントロール。超絶スローペースだったが上手く折り合ってレースを進めていた。最後の直線では先頭のホウオウプロサンゲが後続を引き離したが、これをゴール目前で差し切って3/4差で勝利した。

 このレースでは後のホープフルSの覇者レガレイラを完封しており、指数は優秀。上がり3Fタイム32秒7も素晴らしかった。ダノンエアズロックはトップスピードに秀でたタイプ。今回は始動戦で叩き台の意味合いもあるだけに、雨が降ってタフな馬場になった場合には不安もあった。しかし、レース当日は晴れ模様。それなら対抗評価としたい。

▲ (3)シュバルツクーゲル

 中山芝2000mの新馬戦はスタートでややアオって出遅れたが、挽回して2番手を追走し、最速の上がり3Fタイムで勝利。上がり3Fは35秒0だが、前日の6Rまでは重馬場で時計を要していたことを考えると、同日の中山芝の中ではかなり優秀だった。字面上の走破タイム、上がり3Fタイムが平凡だったせいか、次走の東京スポーツ杯2歳Sは8番人気と低評価だったが、それを覆して2着と好走した。

 前走は1番枠からまずまずのスタートを切って、外のテリオスルルを行かせて離れた2番手を追走。テリオスルルが淡々と逃げ、4馬身ほど離された位置で3角に入った。3~4角では最短距離から同馬との差を1馬身半まで詰めて直線へ。序盤で外に誘導して追われ、ラスト2Fでテリオスルルを捉えたが、外からシュトラウスに並ばれ、クビほど前に出られた。ラスト1Fではさらに離されたが、ファーヴェントの追撃をハナ差で凌いで1馬身半差の2着となった。

 東京スポーツ杯2歳Sはクラシックの登竜門と言われているレースで、イクイノックスが優勝した年と比べると明確に見劣るが、平凡でもない。シュバルツクーゲルは◎(5)シンエンペラーの京都2歳Sや(6)トロヴァトーレの葉牡丹賞と同等の指数を記録している。今回は皐月賞の前哨戦だけに、シンエンペラーや○(9)ダノンエアズロックが折り合いに専念する競馬ををする可能性が高い。前で戦える強みを生かして、再度、人気薄で好走しても不思議はない。

△ (4)エコロレイズ

 6月東京の新馬戦で9着、次走の9月中山の未勝利戦を2戦して2、3着。未勝利クラスで上位の存在であることは確かだが、指数面はそこまで優秀ではなかった。しかし、9月からひと息入れた前々走では馬体重12kg増が示すように、ふっくらとした、成長を感じさせる馬体で出走。ここで変わり身を見せた。

 前々走は10番枠から好スタートを決めて好位外目を追走。3~4角で前を行く馬がバテ始めるなか、外からスッと動いて4角で先頭列に並びかけた。直線序盤で先頭に立って後続との差を広げたが、最後にタンゴバイラリンに詰め寄られてクビ差。しかし、3、4着馬に7馬身差をつけての勝利だった。

 このレースは走破タイムが優秀な緩みない流れで、疲れが残りやすい一戦だった。また、前走の1勝クラスも緩みのない好タイム決着で、好位の直後から捲り気味に上がって、最後の直線では一旦先頭の競馬。外から進路をカットされる不利もあって4着に沈んだが、負けて強しだった。近2走で緩みない競馬を経験したことが、重賞の舞台で生かされそう。ペースが上がらない展開で早めに仕掛けてスタミナを生かす形で一発がありそうだ。

△ (8)シリウスコルト

 福島芝1200mの新馬戦を勝利。当時の内容は可もなく不可もないようなものだったが、次走で新潟2歳Sに出走すると、やや出遅れて後方から最短距離を立ち回り、上位馬には離されたが、最後の直線でよく伸びて5着と大健闘した。そして芝2000mと2Fの距離延長となった前々走の芙蓉Sでは、さらに指数を上昇させた。

 前々走は5番枠から五分のスタートだったが、それまで短い距離を使われていたため、前進気勢があり、それをコントロールしながら好位の中目まで上がった。1~2角で外に誘導するとそのまま先頭に立ってしまいそうな勢いだったが、前の馬の後ろに収めるとその後はスムーズ。3~4角では外から楽な手応えで前にプレッシャーをかけ、先頭列で直線へ。ラスト1Fで逃げ粘るドゥレイクパセージを競り落とし、2馬身差で完勝した。距離延長で長く脚を使って早め先頭で勝利とは驚かされた。潜在的なスタミナが豊富のようだ。

 前走のホープフルSは前々走で自己最高指数を記録した後の休養明けの一戦で、ベストコンディションではなかったと推測される。差し有利な展開を中団中目から3~4角で上手く最内を通って、4着争いからアタマ+クビでの6着と、◎(5)シンエンペラーとの比較では明らかに物足りなかった。今回はひと叩きされての巻き返しが期待できるが、同馬との逆転はどうか。

1番人気 (6)トロヴァトーレ

 中山芝2000mの新馬戦はやや縦長の隊列の真ん中付近でレースを進めて同週の中山芝最速タイの上がり3Fタイムで完勝。それ以来の休養明けの一戦となった前走、葉牡丹賞では馬体重10kg増と、筋力アップして成長している姿を見せた。

 前走は1番枠からまずまずのスタートを切って、外のロジルーラーを行かせて2列目の中目。1~2角でコントロールして向正面では3列目の最内を追走した。3~4角で中目に誘導し、4角で外を狙ったが出せずに直線序盤では前が壁。そこでワンテンポ待って外の1頭分のスペースを割ってスパッと伸び、そのまま突き抜けて2馬身差で完勝した。

 トロヴァトーレは中山芝2000mでメンバー最速の上がりを駆使して2戦2勝。ともに超高速馬場かつ超スローペースを上がりの競馬で勝利しており、ダノンエアズロック同様に馬場がタフになった場合の不安はあったが、レース当日は晴れ模様。弥生賞は前哨戦らしくスローペース傾向だが、昨日の中山芝はこれまでの2戦よりも馬場が緩く標準的に時計を要していた。

 現時点で本馬は皐月賞へ向けて賞金不足。ここで皐月賞出走権を手にしたい立場で、勝負度合いは既にオープン勝ちのある○(9)ダノンエアズロックよりも上。しかし、昨日のチューリプ賞出走のスティールブルーよりも実力はあるが、臨戦過程と適性が似たタイプだけに評価を下げた。
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本日5番 小倉11R 関門橋S 芝2000m
 ◎ (2)シェイクユアハート
 ○ (13)フェアエールング
 ▲ (7)エーデルブルーメ
 注 (3)シホノスペランツァ
 △ (9)ウインシュクラン
 △ (14)マテンロウアレス
結論 馬連2-13,7,3,9,14 (15:15:10:5:5) 複勝2 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にニホンピロキーフ(-16.0pt)、シェイクユアハート(-15.7pt)、シホノスペランツァ(-15.0pt)、エーデルブルーメ(-14.7pt)、ナムラカミカゼ、ウインシュクラン(ともに-14.0pt)

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (2)シェイクユアハート

 5走前に札幌芝2000mの1勝クラスを2列目の内からラスト1Fで抜け出して3馬身半差で勝利。ここで1クラス上の指数を記録して本格化を示すと、次走、2勝クラスの清滝特別でも勝利。さらに前々走では3勝クラスのサンタクロースSで2着と好走した。

 前々走は阪神芝2000mでラリュエルとウインスノーライトが競り合って後続を引き離し、前後半5F58秒6-後半3F60秒7のかなりのハイペース。シェイクユアハートは大外13番枠から出遅れたが、そこから徐々に進出して行く。3角では前2頭から10馬身以上離された好位の外。3~4角で2列目に並びかけ、前との差を詰めて行く。直線序盤で3番手に上がって、ラスト1F手前で先頭に立ったが、外からセイントカメリアに一気に差されて1馬身3/4差の2着だった。

 前々走は実質差し競馬だったが、勝ち馬よりも早めに動いての2着と強い内容だった。もちろん中団やや後方から、最後の直線で中目から上がって3着に上がった(3)シホノスペランツァとも着差以上に内容に差がある。

 前走の八坂Sは一転して逃げ馬不在で、京都芝2200mで前後半5F60秒4-60秒2のスローペース。ここが鞍上の甘さというべきか…積極的に前の位置を取って、3~4角でも好位の中目から最後の直線で馬場の良い外に出したいばかりに早めに動いたため、ラスト1Fで甘くなり、6着に敗れた。

 今回は逃げ、先行型が多い組み合わせ。前走の敗因を鞍上自身が分析できていれば、ワンテンポ脚を溜めて動いて行くはず。今回も5走前の札幌戦時のように馬場の内が悪化した状態だが、上手くその外(中目)を上手く立ち回っての巻き返しを期待する。
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本日3番 阪神10R 戎橋S 芝1400m
 ◎ (11)ベルクレスタ
 ○ (9)レイベリング
 ▲ (7)レベレンシア
 △ (2)ミシシッピテソーロ
 △ (8)フロムダスク
 △ (1)テーオーダヴィンチ
 △ (3)ミツルハピネス
結論 馬連11-9,7,2,8,1,3 (15:10:10:8:5:2) 複勝11 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にレイベリング(-17.3pt)、スーサンアッシャー(-16.7pt)、レベレンシア(-16.0pt)、ヤマニンデンファレ(-15.7pt)、ベルクレスタ(-15.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (11)ベルクレスタ

 6走前の阪神芝1600m戦、2勝クラスの皆生特別でオープン級の指数で圧勝した馬。同レースでは6番枠から五分のスタートを切っての先行策。2番手追走から残り300m付近で先頭に立つと、そのまま押し切って4馬身差の圧勝だった。ベルクレスタは前々走の六甲アイランドSで3着に善戦しているように調子は悪くない。

  ベルクレスタは前に行ってスタミナを生かしてこその馬。前走の新春Sでもある程度、前でレースをしていることから、今回での行きっぷりはいいはず。逃げ、先行馬が手薄で先行できる組み合わせのここは一発を狙いたい。

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本日4番 阪神11R 大阪城S 芝1800m
 ◎ (4)ステラヴェローチェ
 ○ (13)ピンハイ
 ▲ (7)グラティアス
 注 (11)オニャンコポン
 △ (2)アリストテレス
 △ (14)サトノエルドール
結論 馬連4-13,7,11,2,14 (15:15:10:5:5) 複勝4 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にステラヴェローチェ(-20.0pt)、ピンハイ(-19.7pt)、ショウナンマグマ(-17.3pt)、グラティアス(-16.7pt)、オニャンコポン(-16.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (4)ステラヴェローチェ

 2歳時から活躍し、2021年のクラシックロードでは皐月賞3着、日本ダービー3着、神戸新聞杯1着と世代トップ級の能力を示してきた馬。菊花賞は休養明けで不良馬場の神戸新聞杯で自己最高指数を記録した反動で勝ち馬タイトルボルダーから5馬身離された4着と敗退したが、その次走の有馬記念では巻き返して4着と好走した。

 その有馬記念は9番枠から出遅れたが、そこから促して中団やや後方まで挽回。エフフォーリアを徹底マークで進めて、向正面では同馬の後ろでややスペースを作って3角に入る。3~4角でエフフォーリアが仕掛けて行くとその直後を狙って、4角の外から積極的に仕掛ける。直線序盤で4列目付近からジリジリと伸びて、ラスト1Fでは3列目。クロノジェネシスとの叩き合いになったが、それに敗れて半馬身差の4着となった。

 パンサラッサがかなりハイペースで逃げたことで、中団やや後方でレースを進めたステラヴェローチェは展開に恵まれた面がある。それでも4角大外から動いて3着クロノジェネシスに食らいついていった内容は強く、生涯最高の指数を記録したエフフォーリアと0.2秒差だから、本来はリステッド競走に出走してくるような馬ではない。

 ステラヴェローチェはその後の日経新春杯で2着に善戦し、ドバイシーマクラシックで9着に敗れた後、屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされた。しかし、復帰後の2戦は芝、ダート1600m戦と不適な舞台。無理をさせずに徐々に状態を上げるよう、とてもよく考えられた臨戦過程である。今回は芝1800m戦でおおよそ全能力を出せるだろう。トップハンデ58.5Kgではあるが、(5)ショウナンマグマがある程度、ペースを引き上げてくれる点も好ましく、ここでの復活を期待する。

○ (13)ピンハイ

 前走の中日新聞杯の3着馬。前走は15番枠から出遅れ。外からスパイダーゴールドが同馬の進路をカットするように好位に進出して行ったので、無理なくじわっと中団外に持って行く形。道中も中団外からじわっと進出し、3~4角では一番外からロスを作りながら勢いに乗せて直線へ。序盤で追われるとジリジリ伸びたが、まだ中団列。しかし、ラスト1Fでもしぶとく伸び続け、外のハヤヤッコにクビ差かわされたが、3着と好走した。

 前走はピンハイをマークで乗っていたハヤヤッコの思うツボ。3~4角でペースが上がって行く中で、一番外から強気に仕掛けなければ、同馬に先着していた可能性が高い。ただし、前走はそこまでレベルが高くなく、オープンレベルの指数。今回も近2走くらいは走ってくると見ているが、◎(4)ステラヴェローチェが復活するパターンを想定すると、勝ち負けまでは厳しいだろう。

▲ (7)グラティアス

 先週の中山記念の2着馬ドーブネが勝った4走前のポートアイランドSの2着馬。4走前はワールドリバイバルが逃げて、前後半4F48秒1-45秒4のかなりのスローペース。グラティアスは5番枠から好スタートを切って、3番手を追走していたが、外からドーブネが前に入ってきたので、同馬をマークして3~4角の外から動いて行く。直線序盤でドーブネの外に誘導して追い出されると半馬身差まで迫るが、そこからかわせない。最後にドーブネがもうひと伸びして3/4差の2着となった。

 4走前は前有利な展開。しかし、ドーブネと小差のレースができたことは評価できる。次走のカシオペアSは差し馬有利の展開を2番手でレースを進めて7着敗退、その次走のリゲルSは先行馬有利の展開を最内枠で外から被され、後方からの競馬となっての7着敗退。しかし、前走のニューイヤーCは2着に巻き返せている。またその前走も3~4角で好位の内目で包まれて、直線では前が壁。外に出すのに苦労していたが、進路ができるとスッと伸びて勝ち馬パラレルヴィジョンと1馬身差だった。今回で展開とレースぶりが噛み合えば、上位争いが期待できる。
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本日2番 阪神12R 4歳上1勝クラス ダ1400m
 ◎ (5)ヴィヴァン
 ○(1)ミッキーレジェンド
 ▲ (9)ジュストコル
 △ (4)シンゼンイズモ
 △ (6)ロードジャスティス
 △ (7)ロードミッドナイト
 △ (13)モズブーナー
 △ (15)シャドウレディー
結論 馬連5-1,9,4,6,7,13,15 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝5 (10)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にヴィヴァン(-18.0pt)、タロントゥーズ、ジュストコル(ともに-13.7pt)、カッティングジェム(-12.0pt)、シンゼンイズモ、ロードミッドナイト(ともに-11.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (5)ヴィヴァン

 デビューからずっと芝を使われていた馬だが、6走前の2勝クラス・三春駒特別では初ダートで2着に善戦。その後はダートを主体に使われ。近2走は連続3着している。特に前々走は大外16番枠からまずまずのスタートを切って、好位の直後を追走。3~4角の外々を回って直線でもしぶとく伸び、ラスト1Fでいったん2番手に上がったが、外からダイシンビスケスに差されて勝ち馬と3/4差の3着となった。しかし、このレースでは4着馬に2馬身差をつけており、このクラスで勝てる指数を記録している。

 また前走の鳴門特別では3~4角で中団の内で包まれ、直線では馬群を捌きながらしっかりと伸びて3着と、キックバックを受けても全く問題なかった。ダートでは底を見せていないだけに期待する。

2024年 チューリップ賞・オーシャンS+小倉11Rの予想

本日は下記の3レースで予想終了です♪

■GⅡに昇格後は差し、追い込み馬の優勝はゼロ

 チューリップ賞は2018年にGⅢからGⅡに昇格。GⅢ時代の2012年から2017年にかけての6年間はクロフネサプライズの逃げ切りこそあるものの、先行馬が優勝したことは一度もない。一方、2018年から昨年までの6年間では逃げ馬が1勝、先行馬が3勝しており、差し、追込馬が優勝はゼロ。

 その背景にはGⅡ昇格後は、ペースが遅くなっている傾向があり、結果、中団より前の位置で戦える馬が活躍している。今回はテンの速い内の(2)ラーンザロープスがハナへ行くか、外の逃げ馬(12)ショウナンマヌエラや(12)エラトー辺りに行かせるかどうかでペースが決まってくる。

 ラーンザロープスがハナを主張した場合には、外の2頭が絡んで行く形である程度ペースが上がる可能性が高いが、それでも平均くらいで収まるだろう。今回もある程度前の位置を取って、後半でも速く上がってこられる馬を中心視したい。

本日1番 阪神11R チューリップ賞 芝1600m
 ◎ (4)ワイドラトゥール
 ○ (10)ガルサブランカ
 ▲ (5)ミラビリスマジック
 注 (16)タガノエルピーダ
 △ (2)ラーンザロープス
 △ (3)エポックヴィーナス
 △ (6)スウィープフィート
 △ (9)スティールブルー
 △ (12)ショウナンマヌエラ
結論 馬複4-10,5,16,2,3,6,9,12 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝4 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (4)ワイドラトゥール

 新潟の芝1600mの新馬戦では、10番枠からまずまずのを切って好位の外からコントロールして位置を下げ、先団馬群からやや離れた6番手を追走。3~4角では3列目の外で我慢し、4角出口で外に誘導すると楽な手応えで2列目に上がる。ラスト1F手前で先頭に立つと、そこから後続を引き離し、2着に2馬身半差、3着に5馬身半以上の差をつけて完勝した。上がり3Fタイムもこの日の新潟としてはなかなか優秀で、秘めた瞬発力を感じさせるかなり強い勝ち方だった。

 前走の紅梅Sは大外9番枠から出遅れて、後方2番手からの追走。そこからじわっと位置を押し上げ、3角では中団の外目。3~4角では中団外目で我慢し、4角で軽く促されると直線序盤でしぶとく伸びて2列目の外。ラスト1Fで先頭から1馬身半差ほどあった差をしっかり捉えて1馬身半差で完勝した。勝ちにいく競馬で勝利した前走は着差以上に強い内容だった。

 本馬は前々走のファンタジーSで16番枠から出遅れて後方2番手からさらに下がって最後方で3角に入り、直線序盤で前と絶望的な差。それなりに詰めても届かずに10着に敗れたように、本質的に1400mは忙しい。好位の外を確保した1600mの新馬戦とは対照的に、前走の紅梅Sでも後方からの追走になっている。今回は前走から1Fの距離延長で追走が楽。近3走とも最速の上がり3Fタイムを記録しているように末脚は確かな馬だけに、ここでの期待が高まる。
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本日2番 中山11R オーシャンS 芝1600m
 ◎ (7)ジュビリーヘッド
 ○ (16)シナモンスティック
 ▲ (8)バルサムノート
 △ (11)キミワクイーン
 △ (13)ダディーズビビッド
 △ (4)グレイトゲイナー
 △ (10)ビッグシーザー
 △ (5)マテンロウオリオン
 △ (15)トウシンマカオ
結論 馬連7-16,8,11,13,4,10,5,15 (9:9:9:9:5:5:2:2) 複勝7 (50)

■ペースが上がりやすい舞台

 中山芝1200mはスタート後からゴール前の坂下までおよそ4.5mを一気に下っていくコース。テンから加速がつくのでハイペースになりやすく、オーシャンSの過去10年では7回もかなりのハイペースが発生している。このため過去10年で逃げ馬の2着2回、3着2回はあるが、逃げ切ったのは2019年のモズスーパーフレアのみとなっている。

 このレースは芝1200mの重賞としては逃げ馬の3着以内が少なく、中団2勝、差し3勝と中団より後ろの馬が活躍している傾向。今回は(4)グレイトゲイナーの逃げが予想されるが、大外枠の(16)シナモンスティックもある程度ハナを主張していく可能性が高い。また昨年の京成杯で逃げた(10)ビッグシーザーや前走のシルクロードS時に外枠で控えたことで終始外々を回って大敗した(14)オタルエバーも、今回は乗り替わりもあり、先行争いに加わって行くと見ている。

 今年はぶっ飛ばし系の逃げ馬が出走していないので、極端なハイペースにはならないにせよ、ある程度はペースが上がると見て予想を組み立てた。

■有力馬と評価ポイント

◎ (7)ジュビリーヘッド

 一昨年と昨年の函館スプリントSの2着馬。昨年の函館スプリントSは11番枠からまずまずのスタートを切って、そこからかなり押して先行争いに加わっていく。最終的には控えて好位を追走し、3~4角でも好位の外目。4角で手応えの良いナムラクレアの後ろから直線へ。序盤の伸びは地味でナムラクレアに離されて3列目付近だったが、ラスト1Fでバテた馬をかわして2着に浮上した。

 近3走は凡退しているが、キーンランドC時は函館スプリントSで自己最高指数を記録するほど好走した疲れ。スプリンターズSは前が残る流れを出遅れて後方からレースを進めたもの。前走の京阪杯は先行したが、先行した馬にはとても厳しい流れだった。実際に京阪杯で先行した(4)グレイトゲイナー、逃げた(10)ビッグシーザーは次走で大きく前進。グレイトゲイナーはカーバンクルSで5番人気ながら2着と好走。ビッグシーザーは淀短距離Sで勝利を収めている。

 ジュビリーヘッド近3走の敗因はしっかりしており、もともと能力が高く、昨年1月にOPのカーバンクルSや3勝クラスの船橋Sを勝利するなど、中山芝1200m適性が高い。ここは復活に期待する。
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本日3番 小倉11R  早鞆特別 ダ1700m
 ◎ (1)メイショウホマレ
 ○ (4)モディカ
 ▲ (12)タマモタップダンス
 注 (16)サパテアール
 △ (3)ミヤビクライ
 △ (6)ミヤジシャルマン
 △ (10)タマモヴェナトル
 △ (11)テーオーレガシー
 △ (15)アイファーテイオー
結論 馬連1-4,12,16,3,6,10,11,15 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝1 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にモディカ、ミヤジシャルマン(ともに-15.7pt)、アイファーテイオー(-15.0pt)、メイショウホマレ(-14.3pt)、タマモタップダンス(-14.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (1)メイショウホマレ

 小倉ダ1700mでは好走歴多数で、2勝クラスで2回の連対実績がある。前々走の響灘特別では、3走前に短距離を使われたことで行きっぷりが回復し3着と復活。前々走は15番枠からまずまずのスタートを切って、じわっと先行策し、逃げる1番人気馬スマートケープの外からプレッシャーをかけ、淡々とした流れに持ち込む。最後の直線序盤では同馬に振り切られたが、食らいついて残り100mでかわして先頭。そこを外から2頭に差され、クビ+クビ差の3着となった。

 前走の紫川特別も13番枠から五分のスタートだったが、内に切れ込みながら先行策。序盤は好位の外3番手だったが、向上面で前に競り掛けていく。しかし、3角手前でロイガヴェーグルが捲りに来て、それに抵抗して4角先頭の競馬。最後の直線で失速する結果となった。前走は先行馬総崩れの差し馬が台頭する展開。今回は1番枠なので無理に出して行く必要もなく、好位の最内で立ち回れる点は好ましい。巻き返しに期待したい。