2021年 7月4日(日)の予想

本日午前中の予想は、下記の2レースで終了。後半は別ページの重賞と函館10レース、小倉12レースで終了ですm(__)m。

おまけ2 小倉12R 3歳上2勝クラス ダ1000m
 ◎ (5)カーテンコール
 〇 (8)オースミムテキ
 ▲ (6)メイショウヒバリ
 △ (1)レディオマジック
 △ (2)メートルムナール
 △ (7)ビートマジック

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にオースミムテキ(-15.3pt)、レディオマジック(-13.0pt)、カーテンコール(11,7pt)、ビートマジック(-9.3pt)、ジャスパーゴールド(-4.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、3走前に小倉ダ1000m戦を勝利している(5)カーテンコールを推します。同馬は未勝利V時もダ1000mを3馬身半差で圧勝しているように、この距離が得意。前走は久々の芝でしたが、好位につけるスピードを見せていました。また、前走で芝のスピード競馬を経験させたことで、今回でスピードに乗せやすくなったはず。得意のダ1000mでさらなる前進に期待します。

 ○は、休養明けの3走前の2勝クラスでは、3着馬に5馬身差をつけ、昨日の芝1200m、戸畑特別をレコードタイムで逃げ切り勝ちしたプリモダルクに0.4秒差まで迫るなど、ここへ来ての地力強化が目立つ(8)オースミムテキ。同馬はダ1000mは初めてになりますが、ダ1200mで楽に2番手につけられるスピードがあるので、この距離にも対応できるでしょう。

 ▲は、逃げて2勝、1勝クラスの札幌ダ1000m戦では、逃げて3馬身差の完勝を収めた実績がある(6)メイショウヒバリ。同馬はダ1000mでは逃げ切れる一方、ダ1400mでは逃げて4角ではもう手応えがなかったように、スピードはあるけれど、それを持続させる持久力がない馬。それだけに距離短縮は明確にプラスです。

 以下特注馬として、4走前の札幌1000m戦では逃げて上手くペースをコントロールし、現3勝クラスのマティアスに2馬身半差をつけて完勝した(1)レディオマジック。同馬は折り合える馬で、キックバックを食らっても怯まない強さを持ち合わせている馬。前がやり合うの見ながらレースを運べる魅力があります。

 あとは△に、芝のレースでスピード競馬を経験したことや、ブリンカー着用で先行力がアップし、前々走では加賀白山賞を外から早めに先頭に立って、2馬身半差の完勝を収めた(2)メートルムナール。スタミナが不足する長期休養明けので昇級の前走は、オーバーペースで逃げて大失速したものの、前走で厳しい流れを経験したことで、スタミナ面の復活が見込めるでしょう。減量騎手器用で、斤量54㎏なら、前へ行っての粘り込みがありそうです。

 他では、3走前は好位でも掛かるくらいの行きっぷりの良さを見せ、追われてからもしぶとく粘り、大波乱の立役者となった(7)ビートマジック。同馬は行きたがるのを無理に折り合わせているところがあるので、距離短縮のここでゲート出たなりの競馬なら、再び波乱の立役者になってくれるかもしれません。

結論 5-8,6,1,2,7 (20:10:10:5:5) 複勝5 (50)

本日3番 函館10R 檜山特別 ダ1700m
 ◎ (5)オンリーワンボーイ
 〇 (9)コスモセイリュウ
 ▲ (7)アコルドエール
 △ (2)ブラックジェイド
 △ (4)フクノワイルド
 △ (6)ナムラゴロフキン
見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にロッシュローブ(-14.7pt)、コスモセイリュウ(-14.0pt)、ヴィーダ(-11.3pt)、ブラックジェイド(-7.3pt)、ナムラゴロフキン(-6.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 しかし、今回の◎には、4走前にこのクラスで2着し、その後2走は3着も2勝クラスならば勝利してもおかしくない指数を記録した実力馬(5)オンリーワンボーイを推します。前走の大雪山特別は、前半4F48秒6-後半4F50秒1のハイペース。最内枠からのスタートで強い勝ち馬フルデプスリーダーに早めに競ってこられて、それに抵抗していく積極策が裏目。内目で器用に立ち回れる馬だから、変に逃げずに2列目を狙えば、大敗せずに済んだと思わせる内容でした。しかし、厳しい流れを経験したことは、次走の持久力強化に繋がるはず。折り合っての今回での巻き返しに期待します。

 〇は、休養明けの前々走、矢作川特別では、好位の直後の内をロスなく立ち回れたとはいえ、勝ち馬と0.1秒差(3着)に好走した(9)コスモセイリュウ。前々走は2着、4着、9着、11着、14着馬が勝ち上がっているように、メンバー質の高い、好指数決着の一戦だっただけに、同馬がこのクラスを勝ち上がるのも時間の問題でしょう。前走の福島中央テレビ杯は、休養明け好走の反動で7着に敗れましたが、3戦目の今回は巻き返しに期待します。

結論 馬連5-9,7,2,4,6 (20:15:5:5:5) 複勝5 (50)

おまけ1 福島2R 3歳未勝利 芝1200m
 ◎ (3)リュウノクララ
 〇 (1)ホノノルーカ
 ▲ (2)リネンデザイン
 △ (15)ホウオウジュレップ
 △ (9)デストゥリエーレ
 △ (11)クラックステソーロ
 △ (12)アタカヒール

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にリュウノクララ(2.3pt)、ホウオウジュレップ(4.7pt)、マントゥノン(5.7pt)、デストゥリエーレ(6.0pt)、チャーチャンテン(7.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、芝の新馬戦3着、3走前も3着した実績は今回のメンバーでは上位の(3)リュウノクララを推します。前走はスタミナが不足する休養明けで初ダート。厳しい流れを先行しての10着失速は仕方ありません。得意の芝で巻き返しを期待します。また、福島はややタフな馬場だけに、前走でダートの厳しい流れを経験して持久力強化を図ったことは、強みとなるでしょう。

結論 馬連3-1,2,15,9,11,12 (15:10:10:5:5:5) 複勝3 (50)

本日4番 小倉2R 3歳未勝利 芝1200m
 ◎ (11)テーオーブレイブ
 〇 (4)ゲノム
 ▲ (13)エイシンイシュタル
 注 (8)ジュノー
 △ (2)ブラックライフ
 △ (7)ナリタローゼ

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にテーオーブレイブ(-3.0pt)、ゲノム(-1.3pt)、ジュノー、ショウナンガニアン(ともに-0.7pt)、リエンカウンター(-0.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、昨夏にデビューしてからのこれまでの芝の3戦は、後の重賞やオープンの上位の強豪を相手に善戦したものである(11)テーオーブレイブを推します。同馬はここでは能力値1位。1分07秒5の2歳レコード決着となった、昨夏のフリード戦でも好位の直後から4角で勢いをつけて、外に膨らむロスがありながらも3着と好走しています。前走は休養明けでダート。芝、それも得意の超絶高速馬場に戻るここは、能力発揮を期待します。

結論 馬連11-4,13,8,2,7 (20:15:10:3:2) 複勝11 (50)

2021年 CBC賞&ラジオNIKKEI賞の予想

おはようございます。本日もプラス収支を目指して、はりきって行きましょう‼ 

本日1番 小倉11R CBC賞 芝1200m
 ◎ (11)ピクシーナイト
 〇 (3)ファストフォース
 ▲ (6)ビオグラフィー
 注 (1)タイセイビジョン
 △ (4)クリノアリエル
 △ (8)メイショウチタン
 △ (10)アウィルアウェイ

見解
 福島芝コースは時計を要し、金曜日のテレビユー福島賞(3勝クラス・芝1200m)で1分08秒3も時計を要したのに対し、小倉芝コースで行われた戸畑特別(2勝クラス・芝1200m)では、1999年の北九州短距離Sでアグネスワールドが記録した1分6秒5(良)を上回る、1分06秒4のレコードタイムで決着しました。

 確かに小倉芝1200mは、コース最高部の2コーナー奥のポケット地点からスタートして、ゴールに向かって坂を下って行くコース。芝1200mなら息を入れたいポイントの3~4コーナーがスパイラルカーブで下りとなっているため、前半ペースが上がりやすく、結果、時計が出やすいコース形態ですが、同日の3歳未勝利(芝1800m)でも1分43秒8(良)のレコードタイムが記録されていることから、これまでにないレベルの超絶高速馬場というのが窺い知れます。

 当然、CBC賞でも、1分06秒台の決着が予想されますが、ハンデ49㎏の逃げ馬プリカジュールがハナを主張し、外からピクシーナイトが競りかけて行く形で、前半3F32秒台までペースアップする公算大。展開上は差し馬有利でも、ここまで時計が速いと脚質よりも、いかにロスなく立ち回れるかが重要になってくるでしょう。戸畑特別も内々を行った、行ったの決着だったように、差し馬にはコーナーロスのリスクがあります。

 CBC賞の出走メンバーで、もっとも指数が高い指数を記録しているのは、昨秋のスプリンターズSで、外差し馬場を大外枠を利して3着まで追い上げ、指数「-20」を記録したアウィルアウェイですが、同馬はその後が不振。今回で立て直されているかどうかも課題となります。

 また、アウィルアウェイは昨夏の北九州記念でモズスーパーフレアが逃げる前半3F32秒4-後半3F35秒4の超絶ハイペースで3着の実績がありますが、今回は北九州記念時よりも1秒強も時計が速いだけに、コーナーロスや前走の高松宮記念時のように、出遅れた場合のリスクも生じます。

 緩みない流れ、いわゆるハイペースでは、トップスピードを持続させるアウィルアウェイのような能力も必要ですが、超高速馬場となると前半からある程度ポジションを取っていける、スピード能力の重要性も増します。前に行ける実力馬を本命にするのが最良でしょう。

 そこで◎には、デビュー3戦目にシンザン記念を逃げ切り勝ちしたスピード馬(11)ピクシーナイトを推します。前々走のアーリントンCは、スタミナが不足する休養明けで、馬場が悪く、しまいが甘くなって4着敗退。前走のNHKマイルCは、馬場の悪い内を通って実質オーバーペースとなって12着に失速しました。ここは本来のスピードが生かせる舞台。巻き返しを期待します。

 ○は、昨年の北九州記念と同日に行われた、3走前の小倉芝1200mの西部スポニチ賞で、速い流れを2番手から逃げ馬との競り合いを、指数「-17」で制した(3)ファストフォース。同馬が3走前に記録した指数は、重賞のここでも上位のレベル。前走の桂川Sは時計の掛かる京都で勝ちに行ったために失速しましたが、今回は立て直されて、得意の条件。ハンデも52㎏と軽く、巻き返し十分でしょう。

 ▲は、2~3走前に2勝クラスと準オープンを連勝し、前走の京王杯スプリングCでも勝ち馬と0.3秒差(5着)と勢いがある(6)ビオグラフィー。前走は大逃げで粘った走りは評価できますが、問題はさらに上昇できるだけの潜在能力があるかどうか。それでも前に行ける強みはあるので、3番手評価としました。

 以下特注馬として、デビュー当初は、芝のスプリント戦を使われ、京王杯2歳Sでは、後半型の競馬とはいえ、2歳レコードタイムで優勝した実績がある(1)タイセイビジョン。休養明けの前走、京王杯スプリングCは12着に大敗したものの、1分09秒8の好時計決着の外枠で終始外々の競馬でロスが影響した面もありました。それで着差が0.7秒差ならひと叩きした効果と内枠で変わり身が見込めるでしょう。高速馬場でレースが流れた場合の川田騎手は、内のいい位置にいることが多いので、ここも侮れません。

 あとは△に今年の2月の小倉芝1200mの大濠特別(2勝クラス)で中団外々からロスを作りながらも1分07秒0のメンバー中、NO.1の好時計で制した(4)クリノアリエル。大濠特別当日は、そこまで高速馬場ではありませんでしたが、レースが前半3F32秒8-後半3F34秒2のかなりのハイペースとなったことで時計が出ました。前々走の淀屋橋Sでも、激流で前崩れの流れだったとはいえ、▲ビオグラフィーに0.1秒差(3着)まで迫っています。前走の朱鷺Sのように出遅れることもあるのがネックですが、1分06秒台の速い流れは、向いているはず。

 さらに芝1400m以下のオープンや重賞では崩れずに走れている(8)メイショウチタン。3走前から2Fの距離短縮で激流となった鞍馬Sでも楽にレースの流れに乗れていたことから、この距離にも問題ありません。前走の安土城Sは超絶高速馬場のレコード決着の速い流れを勝ちに行く競馬で3着と好走しているように、高速馬場自体は問題ありませんが、芝1200mよりも芝1400mがベストであるのも確かで、ここは狙い下げました。芝1200mだとそこまで前の位置が取れないので、コーナーロスが生じる危険性があります。

 最後にメンバー中、唯一の重賞ウイナーでここでは一番強い(11)アウィルアウェイ。前記したように、同馬はトップスピードの持続力がすごい馬ですが、好位が取れないとなるとコーナーロスが大きく、立て直しに成功していたといても、善戦止まりで終わる危険性もあります。

結論 馬連11-3,6,1,4,8,10 (13:12:10:5:5:5) 複勝11 (50)

本日2番 福島11R ラジオNIKKEI賞 芝1800m
 ◎ (10)ワールドリバイバル
 〇 (11)タイソウ
 ▲ (2)ヴァイスメテオール
 △ (3)アサマノイタズラ
 △ (5)ボーデン
 △ (6)リッケンバッカー
 △ (7)シュヴァリエローズ
 △ (14)ノースブリッジ
 △ (15)グランオフィシエ

見解
 今年のラジオNIKKEI賞は、昨秋以来の開催となる福島(1回2日目)で行われます。こうなると超高速馬場をイメージしがちですが、昨日の土曜日のテレビユー福島賞で1分8秒3で決着したように、標準レベルまで時計を要しています。本日はそこからさらにひと雨降り、ややタフな馬場状態。持久力も必要なレースとなるでしょう。

 こうなると、逃げ、先行の評価を見直さなければなりません。しかし、福島は最後の直線が約292mと短く、直線一気が決まらないために、昨年のこのレースで1番人気に支持されたパラスアテナのように、差し、追い込み馬が早めに動いて自滅し、結果、前と内が残るパターンも少なくありません。そこも踏まえて予想を組み立てたいもの。

 そこで◎に推したいのは、3走前のあすなろ賞で鞍上が抑えても抑えきれない手応えで、あっという前に1角で先頭に立ち、番狂わせの逃げ切りVを決めた(10)ワールドリバイバルを推します。3走前は10番人気だったこともあり、他馬にプレッシャーをかけられることなく、マイペースで逃げ切ることができました。

 ところが前走のスプリングSでは、馬場がタフなうえに向正面でアールバロンに競りかけられて一気にペースアップ。前が苦しい展開、さらに外差し天国の中、馬場の悪い最内(内目よりマシでも悪い)を通って、展開を利した勝ち馬ヴィクティファルスと0.7秒差(6着)に粘る好内容でした。

 しかし、この善戦によるダメージが祟って、前走の皐月賞は凡走しました。スプリングS組は、優勝馬ヴィクティファルスや2着のアサマノイタズラ等、上位入線馬はその後着順を落とした例が目立っっています。3着馬ボーデンもその後にフレグモーネを発症し、ダービートライアルを使えずに、ここに出走してくることとなりました。スプリングSはあまりに馬場がタフで、好走、善戦馬はダメージが強く出てしまったのです。

 そのような状況の中で、序盤のタイトルホルダーとのハナ争いで脚を使い、向正面でレッドベルオーブらが早めに上がって競りかけてきたことで早々と失速。12着大敗を喫しました。しかし、厳しい競馬をすることは持久力強化という点では強みとなるので、今回はワールドリバイバルの巻き返しの粘り込みに期待します。

 ○は、新潟芝2000mの新馬戦を最後まで加速するラップで勝利した素質馬(11)タイソウ。同馬は前々走のプリンシパルSで3着と、やっとその素質が開化してきました。前走のメルボルンTは、スタートでハナに立った同型のタマモネックタイがハナを譲ったことで楽に逃げられたというのが世間の評価ですが、力の要る馬場で1000m通過後の向正面からペースが上がっており、実質、前に厳しい流れ。しかし、指数上、前走で能力を出し切ったわけでもなく、余力はありそう。順調かつ、指数上位、脚質も魅力。

 ただ、タフな馬場で行われた、デビュー2戦目の京成杯で6着と崩れているように、大飛びで時計の掛かる馬場が好ましくないのも確か。福島がもうちょっと馬場が良ければ本命も視野に入れた馬ですが、馬場がタフになると危うい要素もあるので、対抗評価までとしました。

 ▲は、東京芝1800mの新馬戦を好位から最後まで減速することなく勝利した素質馬(11)ヴァイスメテオール。前々走では不良馬場の1勝クラスを好指数勝ち。前走のプリンシパルSでは、1番人気に支持されましたが、不良馬場で好走した後の一戦だったこともあり、前有利の流れを出負けし、本来の能力を出し切れませんでした。問題は近2走とも出遅れて、後方からレースを進めている点。内枠の今回でも出遅れた場合には、スムーズに流れに乗れない危険性もあるので3番手評価としました。

 △に前々走のスプリングSでは、好位の中目から最終的に中団馬群の中目で包まれ、3角で外に出して、4角でそのまま追い出されて2列目まで上がり、直線ではジリジリと伸び続けて2着を死守した(3)アサマノイタズラ。前々走では外から来たヴィクティファルスにアタマ差かわされたものの、長くいい脚を使ての好内容。時計が掛かれば掛かるほど、良さが出るタイプでしょう。

 前々走の好走が応えて、前走の皐月賞では見せ場のない16着に敗れているものの、今回は立て直されての一戦。この中間の追い切りの動きが良く、立て直しに成功している感はありますが、福島はこの馬が得意とするまでは時計が掛かっていないので、あくまでも相手候補の一頭という評価となりました。

 あとは、デビュー2戦目の前々走の未勝利戦では、緩みない流れを少し離れた好位から、直線で楽々と突き抜けて、破格の好指数勝ちを決めた(5)ボーデン。前々走は超高速馬場でしたが、タフな馬場の前走、スプリングSでも3着と奮闘。しかし、その頑張りが祟って、フレグモーネを発症し、休養明けでここに出走してくることになりました。休養している間にどれだけ疲れが抜けたかがカギとなりますが、休養明けで持久力勝負となると、スタミナ切れする危険性もあるので、過大評価は禁物でしょう。

 他では、3走前の未勝利戦を好指数勝ちして勢いに乗った(6)リッケンバッカー。アーリントンC2着、NHKマイルC4着の実績はここでは上ですが、問題は前走のマイルCで出遅れて、かなり後方からレースを進めたこと。同馬は前走後、鞍上の横山武騎手が「ペースが速くてついて行けなかった」とコメントしているように、追走力のない馬。そういう意味では、追走が楽になる1Fの距離延長は歓迎でしょう。しかし、福島の最後の短い直線を意識して、早めに動いた場合の末脚不発の不安はあります。また、G1でかなり頑張った後で、余力があるかもカギとなるでしょう。

 さらにデビュー3戦目、それなりに時計を要した萩Sでは、逃げたピンクカメハメハから離れた2番手でレースを運んで勝利し、前々走の若葉Sでもテンに無理せず、折り合ってレースを運び、2着と好走した(17)シュヴァリエローズ。同馬が好走した萩S、若葉Sともにかなりのスローペース。今回は平均ペースくらまで、ペースが上がる可能性が高いだけに、その場合の危うさはありますが、これまでのレースぶりから追走に苦労するタイプではないので買い目に加えました。前走の皐月賞は、休養明け好走後の一戦で、前目内目が有利の中、終始外々からの競馬となったもの。負けるべくしての11着でしたので、ここで巻き返しがあっても不思議ないでしょう。

 また、中山芝2000mの新馬戦、葉牡丹賞を連勝した(14)ノースブリッジも警戒が必要。特に前々走の葉牡丹賞では、逃げて向正面の下り坂から動いて押し切るかなり強い内容でした。前々走は逃げ馬が楽勝できるようなペースではない中、4馬身差の圧勝を収めた辺りから、けっこうなスタミナがあると受け取ることができます。前走の青葉賞は5ヵ月の休養明けで2Fの距離延長。1角までタガノガイに競られて、無理目にハナを奪いに行ったこともあり13着大敗を喫しましたが、今回は3Fの距離短縮。テンの速い逃げ馬ワールドリバイバルに行かせて、2列目で無理なく折り合えれば、ここで巻き返しがあっても不思議ないでしょう。

 最後に超絶高速馬場となった前々走の未勝利戦では、圧倒的なトップスピードを見せ、2着馬に7馬身差をつけての好指数勝ちした(15)グランオフィシエ。同馬は前走でも1勝クラスを制しているように、勢いがあります。また、前走で逃げ切りを収めていますが、もともとは折り合える馬だけに、レースの流れに乗れそうです。ただ、前走もかなり頑張っているので、この馬も余力面での課題はあり、あくまでも連下の一頭という評価となりました。

結論 馬連10-11,2,3,5,6,7,14,15 (0:10:5:5:5:5:5:5) 複勝10 (50)

2021年6月27日(日)の予想

別ページの宝塚記念が「本日1番」となります。
本日は札幌12レースで終了ですm(__)m。

おまけ3 札幌12R HBC賞 芝1200m
 ◎ (8)クラシックココア
 〇 (10)コスモアンジュ
 ▲ (5)ロフティ-ピーク
 注 (12)テリーヌ
 △ (6)ラキ
 △ (11)オシリスブレイン
 △ (13)タイセイトレンディ
 △ (14)フクノナルボンヌ
 △ (15)キーダイヤ

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にインザムービー(-13.7pt)、ラキ(-11.3pt)、オーロラフラッシュ、コスモアンジュ(ともに-10.7pt)、オシリスブレイン(-10.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 しかし、◎には、昨夏の札幌芝1500mの1勝クラスでは、斤量49㎏だったにせよ、7馬身差の独走で1クラス上の指数を記録した(8)クラシックココアを推します。同馬は自分のリズムで走れると強い馬。前走の直江津特別は時計の掛かる新潟で、序盤で内のニシノコデマリと競り合い、それを下して先頭に立ったところで、外からマイネルアムニスに突かれて、オーバーペースの競馬。苦しくなって11着に失速しました。しかし、スピードは健在ぶりは見せられていたことから、芝1200mでも問題ないはず。今回は得意の札幌。ハンデも52㎏とまあまあ軽いだけに、ここでの復活を期待します。

結論
馬連8-10,5,12,8\6,11,13,14,15 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝8 (50)

本日2番 東京11R パラダイスS 芝1400m
 ◎ (16)シヴァージ
 〇 (7)スイープセレリタス
 ▲ (12)ロフティフレーズ
 注 (5)ビッククインバイオ
 △ (8)インターミッション
 △ (11)キルロード
 △ (14)ノーワン
 △ (15)マリアズハート

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にシヴァージ(-21.3pt)、アクアミラビリス(-18.7pt)、ホープフルサイン(-17.0pt)、マリアズハート(-16.0pt)、リアンティサージュ(-15.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、芝2戦目の昨秋の淀短距離Sから、前々走のシルクロードSまで、メンバー最速の上がり3Fタイムで追い込んで来た(16)シヴァージを推します。同馬は昨春の高松宮記念でもグランアレグリアと同じ末脚で上がっており、末脚は確か。前々走ではシルクロードSを優勝しており、実力はリステッド競走のここなら明確に上。休養明けの前走、安土城Sは、出遅れからいつもよりも前に付け、外を回りながら勝ちに行く競馬。2着に敗れましたが、内容は濃いものがありました。今回はひと叩きされての上昇ができるでしょう。前走のレースぶりから、ここは好勝負の可能性が高く、本命としました。

 ○は、芝1400mでは【2・0・1・0】で、5走前に準オープンの晩春Sを中団外からしっかりと伸びて勝利しているように、芝1400mがベストの(7)スイープセレリタスを推します。その後は不適距離を使われ、ひと息の内容。特に前走は道悪の中山芝1600mを勝ちに行く競馬で10着大敗を喫しましたが、立て直されて、ここまで待っての出走。近走の敗戦により、ハンデも52㎏まで軽くなったからには、変わり身が見せられるでしょう。

 ▲は、4走前の準オープン・市川Sでは、レースが平均ペースで流れた中で、後方外々から位置を押し上げ、メンバー最速の上がり3Fタイムで勝利した(12)ロフティフレーズ。同馬の弱点は、二の脚が遅く、あまり速いタイムの決着に対応できないこと。それだけに距離短縮は好ましくありませんが、今回はキルロートか、ランスオブプラーナが逃げるメンバー構成でそれほどペースが上がらず、そこまで早い時計で決着しない可能性が高いこと、ハンデ52㎏なら普段よりもスタートダッシュがつくので、そこを考慮して3番手評価としました。同馬も近走不振でしたが、立て直されての変わり身が見込めます。

結論
馬連16-7,12,5,8,11,14,15 (14:8:8:5:5:5:5) 複勝16 (50)

おまけ2 阪神8R 城崎特別 芝1800m
 ◎ (8)ジェラルディーナ
 〇 (2)ダンディズム
 ▲ (7)マイプレシャス
 △ (3)ヴェルトハイム
 △ (9)ジオフロント
 △ (5)スマートルシーダ

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にショウナンアレス(-11.3pt)、ジェラルディーナ(-9.7pt)、ダンディズム(-8.0pt)、ヴェルトハイム(-7.3pt)、ジオフロント(-6.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、デビュー3戦目に未勝利勝ちすると(この未勝利は1~4着までが勝ち上がり)、その次走、阪神ジュベナイルFでは7着、上がり3Fタイムは出走メンバー中2位と、高い素質を感じさせる末脚だった(8)ジェラルディーナを推します。前走のエルフィンSは10着に敗れましたが、阪神ジュベナイルFの疲れもあったはず。また、内が残る流れで、外を回るロスもありました。立て直された今回は、実力発揮を期待します。

 ○は、5走前にこのクラスに昇級し、3戦連続2着と好走した(2)ダンディズム。同馬も近走がやや物足りないものがありますが、立て直されての今回は変わり身が見込めます。

結論
馬連8-2,7,3,9,5 (15:10:10:10:5) 複勝8 (50)

おまけ1 東京8R 3歳上1勝クラス 芝2000m
 ◎ (13)アンダープロット
 〇 (5)カレンレベンティス
 ▲ (9)グレルグリーン
 注 (12)マイネルデステリョ
 △ (1)ニシノオイカゼ
 △ (11)シトラスクーラー
 △ (2)アメジストヴェイグ
 △ (10)チャムランテソーロ

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にノーダブルディップ(-9.7pt)、ミッキーパンチ(-7.7pt)、コスモスタック、シトラスクーラー、マイネルデステリョ、アンダープロット(ともに5.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、新馬戦ではラスト1F11秒3の流れを差し切り、2戦目のフリージア賞は、その後の重賞勝ち馬や善戦馬など、強敵揃いの一戦ながら1番人気に支持され、差のない3着と好走した素質馬(13)アンダープロットを推します。前走は馬場が悪い中、勝ちに行く競馬でスタミナ切れしてしまいましたが、高速馬場の東京なら巻き返しが十分に期待できるでしょう。

 ○は、デビュー3戦目の前走、山藤賞では2着接戦の3着と好走し、古馬相手のここでも上位の指数を記録した(5)カレンレベンティス。同馬は◎アンダープロット同様に、キャリアの浅い3歳馬だけに、休養中の成長力が見込めます。

結論
馬連13-5,9,12,1,11,2,10 (16:10:10:5:5:2:2) 複勝13 (50) 

本日4番 阪神3R 3歳未勝利 芝1600m 
 ◎ (2)バライロノキセキ
 〇 (13)フォレストキャット
 ▲ (8)ミルヒライス
 △ (11)ルージュイデアル
 △ (4)ラント
 △ (5)ビブラマリエ

見解 
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にバライロノキセキ(-4.3pt)、 レヴィーアクイーン(4.3pt)、クラウディベイ、プレリュード(ともに10.0pt)、ガールズヒロイン(12.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、逃げの手に出た前走では、2着ながらも3着馬に7馬身差をつけて、なかなか良い指数を記録した(2)バライロノキセキを推します。今回は前記のように、能力値の差が大きいメンバー構成。前走2着のレヴィーアクイーンやクラウディベイ等とも、大きな指数差があります。前走で大きく指数を上昇させた馬というのは、次走で反動が出ることもありますが、今回のメンバーでは抜けた指数を信頼しました。また、今回は内のクラウディベイに行かせて、2番手の可能性が高いですが、もともと折り合える馬なので、問題はないでしょう。

 ○は、デビュー戦の前走は最内枠から出遅れ、キックバックを嫌がり、馬群から離れた後方でレースを運ぶ形となりましたが、逃げて圧勝したネフェルタリに次ぐ、メンバー2位の上がり3Fタイムで5着まで追い上げた(13)フォレストキャット。今回は砂を被らずに走れる大外枠。外から前走で見せた脚、ロングスパートが使えれば上位争いに加われるでしょう。

 ▲は、芝でデビューしたものの、ダート替わりで期待の(8)ミルヒライス。同馬は頭が高く、バネが短いダート体系にフットワークだけに、ここで変わり身があっても不思議ありません。

結論

馬連2-13,8,11,4,5 (15:15:10:5:5) 複勝2 (50)

本日3番 阪神2R 3歳未勝利 芝1600m
 ◎ (13)ヴィトーリア
 〇 (6)シュライエン
 ▲ (12)モラトリアム
 △ (2)ライブリーキング
 △ (10)メイショウユウスイ
 △ (11)マッチレスギフト
 △ (14)ファインハッピー
 △ (17)アディラータメンテ

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にヴィトーリア(-4.0pt)、シュライエン(-3.0pt)、ダノンターキッシュ(-2.3pt)、メイショウユウスイ(0.0pt)、オーマイリーベ(0.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、前々走は逃げたテーオーディエスにメイショウシンウチがプレッシャーをかけに行ったことで緩みない流れになりましたが、メンバー最速の上がりで良く追い込み、2着と好走した(13)ヴィトーリアを推します。同馬が前々走で記録したものは、「-5」と未勝利クラスとすてはなかなか良いもの。前走は早めに上がって行く競馬。直線序盤では前が壁になり、外に出すロスがありながらも3着と地力をつけています。今回のメンバーでは、能力値1位と能力も安定感もあるだけに、今回の本命としました。

結論
馬連13-6,12,2,10,11,14,17 (馬連20:10:5:5:5:5) 複勝13 (50)

2021年 宝塚記念の予想

宝塚記念が「本日1番」になります。当てたい…😊

阪神11R 宝塚記念 芝2200m
 ◎ (10)カレンブーケドール
 〇 (7)クロノジェネシス
 ▲ (1)ユニコーンライオン
 △ (2)レイパパレ
 △ (9)アリストテレス
 △ (12)ミスマンマミーア

見解 

 これまでGI勝ちがなかった馬が優勝するケースが多い宝塚記念は、悲願成就の舞台になることも多いもの。過去10年を見ても、2011年アーネストリー、2015年ラブリーデイ、2018年ミッキーロケットの3頭がGI初勝利を達成している。2017年の覇者サトノクラウンも、前年の香港ヴァーズでは優勝していたものの、国内GIは初制覇でした。

 宝塚記念でこのような現象が起こる理由は次のとおり。

 1.天皇賞・春と宝塚記念の連覇は難しい。
 超一戦級が集うGIを、連続好走するのは難しいもの。天皇賞・春を大目標に仕上げ、そこで好走すれば宝塚記念は余力で走ることになります。実際に過去10年で同年の天皇賞・春の優勝馬4頭がこのレースに出走し、連覇どころか、連対した馬さえもゼロ。2012年のビートブラックは9着、2013年のフェノーメノは4着、2016年のキタサンブラックは3着、2017年のキタサンブラックは9着に敗れています。

 2.消耗戦になりやすい
 阪神芝2200mは外回り4角奥からのスタートで、最序盤が下り坂。1角までの距離が約525mと長くもあり、前半3Fのペースが速くなりやすい。さらに梅雨期に行われるため、力の要る馬場で行われることが多い。要は速い上がり(瞬発力)が求められないため、高速馬場の東京や京都(今年は阪神)で勝ち切れないじりじりタイプの馬が活躍することが多い。

 3.休養明けの馬は通用しにくい
 競走馬が休養明けで不足するのはスタミナ。宝塚記念は消耗度が高いレースになることが多いため、休養明けの馬はほとんど通用していません。過去10年の休養明けで優勝した馬は、2017年のサトノクラウンと2019年のクロノジェネシスの2頭。ともに重・不良馬場では連対を外したことがない道悪巧者であり、豊富なスタミナを持った馬です。

 ただし、今年はアーネストリーが優勝した2012年以来の3回阪神2週目で行われる。開幕週の先週の芝は、土曜日は重馬場、日曜日は稍重ながら、合計12レース中、6レースも逃げ馬が優勝したように、今年はもともとの下地が高速馬場です。昨年はもともと馬場が悪化した状態のうえに雨に祟られましたが、今年はひと雨降っても、そこまで馬場が悪化しない可能性が高い。雨の影響を受けた、昨日の土曜日でも合計6レース中、逃げ馬が1勝、2着1回、3着1回と活躍しています。本日は昨日よりも、馬場が回復するでしょう。

 そこで◎には、2019年のジャパンCは、重馬場で行われ、やや速い流れになりましたが、好位の内で逃げたダイワキャグニーとのスペースを保ちながらレースを運び、2着と好走した(10)カレンブーケドールを推します。同馬は前記のジャパンCで自己最高指数「-25」を記録していますが、昨年の三冠馬3頭対決となった昨秋のジャパンCでも、デアリングタクトとクビの上げ下げでハナ差の4着と好走し、2019年のジャパンCと同様の指数を記録しています。

 昨年のジャパンCは、キセキの暴走逃げによって、前が厳しい流れ。アーモンドアイに先に行かれたことで差す競馬になったことが功を奏した面がありますが、それでも立派なものです。このようにカレンブーケドールは、芝2400m前後がベストの馬。

 前走の天皇賞・春は、距離が長かったはずですが、淀みない流れの2列目でレースを運び、3~4角から動いて直線序盤では逃げ馬ディアスティマに並びかけ、直線半ばでは先頭に立ったものの、最後の坂で失速。しかし、前が苦しい流れとなった中での3着は立派でした。今回は距離も好ましく、前走ほどペースが上がる要素も少ないだけに、前走以上の走りは見せられると見ました。また、レースを順調に使われていることも大きな強みです。

 ○は、昨年の宝塚記念で2着キセキに6馬身、3着モズベッロに11馬身差をつけて圧勝し、指数「-39」を記録した(7)クロノジェネシス。これは当時のアーモンドアイの最高指数「-32」(2018年・ジャパンC)を上回るものであり、一躍、現役最強に踊り出ました。昨年の再現ができれば、今年も圧勝でしょう。

 しかし、昨年の宝塚記念当日は直前のゲリラ豪雨の影響で、稍重発表でも重馬場くらい時計を要していました。つまり、それまで稍重~重馬場で3戦3勝の実績があるクロノジェネシスにとってもってこいの条件だったということ。さらに前半3F34秒6の宝塚記念らしい、かなり前半が速い流れとなったことで、中団の外でレースを運んだ同馬は展開に恵まれる形にもなりました。

 今年はレイパパレの出方ひとつでペースも上がらない可能性もあるだけに、そこがクロノジェネシスの弱点となります。実際に前走のドバイシーマクラシックでは、有馬記念以来の一戦で、トップコンディションではなかったにせよ、極端なスローペースを3~4角の外から早めに動いて、同馬を徹底マークしていたミシュリフの末脚に屈する形で2着に敗れています。早仕掛けも敗因のひとつだったということ。また、直線序盤で内から割ってきたラヴズオンリーユーとの接触もありました。前走同様に早めに動いた場合には、善戦止まりで終わる危険性もないわけではありません。そこを考慮して対抗評価に止めました。

 ▲は、長期休養明けから上昇一途で、前走の鳴尾記念ではまんまと逃げ切り、重賞初制覇を達成した(1)ユニコーンライオン。前走のペースは前半5F62秒9-後半5F57秒8の超絶スローペースですが、同レースではメンバー最速の上がり3Fタイムを記録した3着馬ブラストワンピースと0.1秒差の34秒1を記録。つまり、直線で後続が差を詰め切れなかった以上、この一戦に関しては完勝という評価になります。

 しかし、今回はさらなる強敵が相手の一戦。同馬よりもテンの速いレイパパレが凱旋門賞を見据えて、折り合う競馬に専念してくる可能性もあり、そうなった場合は、再び展開に恵まれる可能性は十分にあります。ただ、それでも前走からさらなる伸び代がないと厳しいですが、ここへ来ての勢いを考えると、その要素も否定できないでしょう。

 あとは△デビューから6戦6勝の(2)レイパパレ。前走の大阪杯当日は、5レースの3歳上1勝クラスの1600m戦が1分33秒5で決着したように、前半は高速馬場でしたが、6レースには大雨が降り出し、馬場が良から重まで一気に悪化。大阪杯は土塊が飛ぶほどで、不良馬場でもいいほどのかなりタフな馬場になりました。

 そのような状況の中で、レイパパレは骨を切らせて肉を断つ、ハイペースの逃げを打ち、逃げ切りました。最後の直線で馬場の良い外に出したのもあるにせよ、潰しに動いたサリオス、グランアレグリア、コントレイル等を打ち負かしての2着モッズベッロとの馬身差の圧勝は文句のつけようがありません。指数も前々走のチャレンジCから10ptアップの「-31」を記録しました。

 しかし、道悪で激走すると、疲れが強く出るもの。大阪杯で3着のコントレイルも、その後の疲れが抜けきれずに、出走回避しています。底知れぬ魅力を感じる一方、アリストテレスの阪神大賞典のような危うさも潜むため、狙い下げました。

 他では、昨秋の菊花賞ではコントレイルとのマッチレースを演じた(9)アリストテレス。菊花賞ではコントレイルが最も取りたい位置である同馬主のディープボンドの後ろを取って、内のコントレイルを外に出さないようにふさぐ形で追走。しかし、4角でディープボンドが内に進路を取り、アリストテレスが遠心力でやや外に膨らんだ間をコントレイルが突いて抜け出して、マッチレースへ。コントレイルをもっとも脅かした4歳馬と言えます。

 アリストテレスは前々走の阪神大賞典では、断然の1番人気を裏切り、見せ場のない7着に敗れましたが、これは不良馬場のAJCCで好走した疲れによるもの。AJCCで同馬に半馬身差まで詰め寄ったヴェルトライゼンデがその後、骨折してしまったように、道悪での好走という行為は、本当に怖いものががあります。だから、海外では出走回避が認められているのです。

 それでもアリストテレスは前走の天皇賞・春では、カレンブーケドールにアタマ差まで詰めより、復調気配を見せました。確かに淀みないペースの単独6番手でレースを運んだ同馬よりも、2列目から早仕掛けしたカレンブーケドールのほうが強い内容でしたが、前々走から前進したことは好ましいでしょう。ここでの復活は十分にありそうです。

 最後にゆったりとしたペースで流れた4走前の日経新春杯で、4角中目から上手くスペースを拾いながら出口で外に出し、メンバー最速の上がり3Fタイムを駆使して、勝ち馬ショウリュウイクゾに0.1秒差(2着)まで迫った(12)ミスマンマミーア。同馬は超絶スローペースとなった前々走・大阪ハンブルクCでも、メンバー最速の上がり3Fタイムを駆使して勝利。前走の目黒記念では、ウルトラスローペースの前残り競馬で、成す術もなく12着大敗を喫しましたが、今回でペースが上がった場合には怖い存在。今年のドバイシーマクラシックでクロノジェネシスを撃破したミシュリフのようなタイプの馬だけに、大仕事しても不思議ないでしょう。

結論 馬連10-7,1,2,9,12 (30:5:5:5:5) 複勝10 (50)