2021年 CBC賞&ラジオNIKKEI賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2021.07.04
2021年 CBC賞&ラジオNIKKEI賞の予想

おはようございます。本日もプラス収支を目指して、はりきって行きましょう‼ 

本日1番 小倉11R CBC賞 芝1200m
 ◎ (11)ピクシーナイト
 ○ (3)ファストフォース
 ▲ (6)ビオグラフィー
 注 (1)タイセイビジョン
 △ (4)クリノアリエル
 △ (8)メイショウチタン
 △ (10)アウィルアウェイ

見解
 福島芝コースは時計を要し、金曜日のテレビユー福島賞(3勝クラス・芝1200m)で1分08秒3も時計を要したのに対し、小倉芝コースで行われた戸畑特別(2勝クラス・芝1200m)では、1999年の北九州短距離Sでアグネスワールドが記録した1分6秒5(良)を上回る、1分06秒4のレコードタイムで決着しました。

 確かに小倉芝1200mは、コース最高部の2コーナー奥のポケット地点からスタートして、ゴールに向かって坂を下って行くコース。芝1200mなら息を入れたいポイントの3~4コーナーがスパイラルカーブで下りとなっているため、前半ペースが上がりやすく、結果、時計が出やすいコース形態ですが、同日の3歳未勝利(芝1800m)でも1分43秒8(良)のレコードタイムが記録されていることから、これまでにないレベルの超絶高速馬場というのが窺い知れます。

 当然、CBC賞でも、1分06秒台の決着が予想されますが、ハンデ49㎏の逃げ馬プリカジュールがハナを主張し、外からピクシーナイトが競りかけて行く形で、前半3F32秒台までペースアップする公算大。展開上は差し馬有利でも、ここまで時計が速いと脚質よりも、いかにロスなく立ち回れるかが重要になってくるでしょう。戸畑特別も内々を行った、行ったの決着だったように、差し馬にはコーナーロスのリスクがあります。

 CBC賞の出走メンバーで、もっとも指数が高い指数を記録しているのは、昨秋のスプリンターズSで、外差し馬場を大外枠を利して3着まで追い上げ、指数「-20」を記録したアウィルアウェイですが、同馬はその後が不振。今回で立て直されているかどうかも課題となります。

 また、アウィルアウェイは昨夏の北九州記念でモズスーパーフレアが逃げる前半3F32秒4-後半3F35秒4の超絶ハイペースで3着の実績がありますが、今回は北九州記念時よりも1秒強も時計が速いだけに、コーナーロスや前走の高松宮記念時のように、出遅れた場合のリスクも生じます。

 緩みない流れ、いわゆるハイペースでは、トップスピードを持続させるアウィルアウェイのような能力も必要ですが、超高速馬場となると前半からある程度ポジションを取っていける、スピード能力の重要性も増します。前に行ける実力馬を本命にするのが最良でしょう。

 そこで◎には、デビュー3戦目にシンザン記念を逃げ切り勝ちしたスピード馬(11)ピクシーナイトを推します。前々走のアーリントンCは、スタミナが不足する休養明けで、馬場が悪く、しまいが甘くなって4着敗退。前走のNHKマイルCは、馬場の悪い内を通って実質オーバーペースとなって12着に失速しました。ここは本来のスピードが生かせる舞台。巻き返しを期待します。

 ○は、昨年の北九州記念と同日に行われた、3走前の小倉芝1200mの西部スポニチ賞で、速い流れを2番手から逃げ馬との競り合いを、指数「-17」で制した(3)ファストフォース。同馬が3走前に記録した指数は、重賞のここでも上位のレベル。前走の桂川Sは時計の掛かる京都で勝ちに行ったために失速しましたが、今回は立て直されて、得意の条件。ハンデも52㎏と軽く、巻き返し十分でしょう。

 ▲は、2~3走前に2勝クラスと準オープンを連勝し、前走の京王杯スプリングCでも勝ち馬と0.3秒差(5着)と勢いがある(6)ビオグラフィー。前走は大逃げで粘った走りは評価できますが、問題はさらに上昇できるだけの潜在能力があるかどうか。それでも前に行ける強みはあるので、3番手評価としました。

 以下特注馬として、デビュー当初は、芝のスプリント戦を使われ、京王杯2歳Sでは、後半型の競馬とはいえ、2歳レコードタイムで優勝した実績がある(1)タイセイビジョン。休養明けの前走、京王杯スプリングCは12着に大敗したものの、1分09秒8の好時計決着の外枠で終始外々の競馬でロスが影響した面もありました。それで着差が0.7秒差ならひと叩きした効果と内枠で変わり身が見込めるでしょう。高速馬場でレースが流れた場合の川田騎手は、内のいい位置にいることが多いので、ここも侮れません。

 あとは△に今年の2月の小倉芝1200mの大濠特別(2勝クラス)で中団外々からロスを作りながらも1分07秒0のメンバー中、NO.1の好時計で制した(4)クリノアリエル。大濠特別当日は、そこまで高速馬場ではありませんでしたが、レースが前半3F32秒8-後半3F34秒2のかなりのハイペースとなったことで時計が出ました。前々走の淀屋橋Sでも、激流で前崩れの流れだったとはいえ、▲ビオグラフィーに0.1秒差(3着)まで迫っています。前走の朱鷺Sのように出遅れることもあるのがネックですが、1分06秒台の速い流れは、向いているはず。

 さらに芝1400m以下のオープンや重賞では崩れずに走れている(8)メイショウチタン。3走前から2Fの距離短縮で激流となった鞍馬Sでも楽にレースの流れに乗れていたことから、この距離にも問題ありません。前走の安土城Sは超絶高速馬場のレコード決着の速い流れを勝ちに行く競馬で3着と好走しているように、高速馬場自体は問題ありませんが、芝1200mよりも芝1400mがベストであるのも確かで、ここは狙い下げました。芝1200mだとそこまで前の位置が取れないので、コーナーロスが生じる危険性があります。

 最後にメンバー中、唯一の重賞ウイナーでここでは一番強い(11)アウィルアウェイ。前記したように、同馬はトップスピードの持続力がすごい馬ですが、好位が取れないとなるとコーナーロスが大きく、立て直しに成功していたといても、善戦止まりで終わる危険性もあります。

結論 馬連11-3,6,1,4,8,10 (13:12:10:5:5:5) 複勝11 (50)

本日2番 福島11R ラジオNIKKEI賞 芝1800m
 ◎ (10)ワールドリバイバル
 〇 (11)タイソウ
 ▲ (2)ヴァイスメテオール
 △ (3)アサマノイタズラ
 △ (5)ボーデン
 △ (6)リッケンバッカー
 △ (7)シュヴァリエローズ
 △ (14)ノースブリッジ
 △ (15)グランオフィシエ

見解
 今年のラジオNIKKEI賞は、昨秋以来の開催となる福島(1回2日目)で行われます。こうなると超高速馬場をイメージしがちですが、昨日の土曜日のテレビユー福島賞で1分8秒3で決着したように、標準レベルまで時計を要しています。本日はそこからさらにひと雨降り、ややタフな馬場状態。持久力も必要なレースとなるでしょう。

 こうなると、逃げ、先行の評価を見直さなければなりません。しかし、福島は最後の直線が約292mと短く、直線一気が決まらないために、昨年のこのレースで1番人気に支持されたパラスアテナのように、差し、追い込み馬が早めに動いて自滅し、結果、前と内が残るパターンも少なくありません。そこも踏まえて予想を組み立てたいもの。

 そこで◎に推したいのは、3走前のあすなろ賞で鞍上が抑えても抑えきれない手応えで、あっという前に1角で先頭に立ち、番狂わせの逃げ切りVを決めた(10)ワールドリバイバルを推します。3走前は10番人気だったこともあり、他馬にプレッシャーをかけられることなく、マイペースで逃げ切ることができました。

 ところが前走のスプリングSでは、馬場がタフなうえに向正面でアールバロンに競りかけられて一気にペースアップ。前が苦しい展開、さらに外差し天国の中、馬場の悪い最内(内目よりマシでも悪い)を通って、展開を利した勝ち馬ヴィクティファルスと0.7秒差(6着)に粘る好内容でした。

 しかし、この善戦によるダメージが祟って、前走の皐月賞は凡走しました。スプリングS組は、優勝馬ヴィクティファルスや2着のアサマノイタズラ等、上位入線馬はその後着順を落とした例が目立っっています。3着馬ボーデンもその後にフレグモーネを発症し、ダービートライアルを使えずに、ここに出走してくることとなりました。スプリングSはあまりに馬場がタフで、好走、善戦馬はダメージが強く出てしまったのです。

 そのような状況の中で、序盤のタイトルホルダーとのハナ争いで脚を使い、向正面でレッドベルオーブらが早めに上がって競りかけてきたことで早々と失速。12着大敗を喫しました。しかし、厳しい競馬をすることは持久力強化という点では強みとなるので、今回はワールドリバイバルの巻き返しの粘り込みに期待します。

 ○は、新潟芝2000mの新馬戦を最後まで加速するラップで勝利した素質馬(11)タイソウ。同馬は前々走のプリンシパルSで3着と、やっとその素質が開化してきました。前走のメルボルンTは、スタートでハナに立った同型のタマモネックタイがハナを譲ったことで楽に逃げられたというのが世間の評価ですが、力の要る馬場で1000m通過後の向正面からペースが上がっており、実質、前に厳しい流れ。しかし、指数上、前走で能力を出し切ったわけでもなく、余力はありそう。順調かつ、指数上位、脚質も魅力。

 ただ、タフな馬場で行われた、デビュー2戦目の京成杯で6着と崩れているように、大飛びで時計の掛かる馬場が好ましくないのも確か。福島がもうちょっと馬場が良ければ本命も視野に入れた馬ですが、馬場がタフになると危うい要素もあるので、対抗評価までとしました。

 ▲は、東京芝1800mの新馬戦を好位から最後まで減速することなく勝利した素質馬(11)ヴァイスメテオール。前々走では不良馬場の1勝クラスを好指数勝ち。前走のプリンシパルSでは、1番人気に支持されましたが、不良馬場で好走した後の一戦だったこともあり、前有利の流れを出負けし、本来の能力を出し切れませんでした。問題は近2走とも出遅れて、後方からレースを進めている点。内枠の今回でも出遅れた場合には、スムーズに流れに乗れない危険性もあるので3番手評価としました。

 △に前々走のスプリングSでは、好位の中目から最終的に中団馬群の中目で包まれ、3角で外に出して、4角でそのまま追い出されて2列目まで上がり、直線ではジリジリと伸び続けて2着を死守した(3)アサマノイタズラ。前々走では外から来たヴィクティファルスにアタマ差かわされたものの、長くいい脚を使ての好内容。時計が掛かれば掛かるほど、良さが出るタイプでしょう。

 前々走の好走が応えて、前走の皐月賞では見せ場のない16着に敗れているものの、今回は立て直されての一戦。この中間の追い切りの動きが良く、立て直しに成功している感はありますが、福島はこの馬が得意とするまでは時計が掛かっていないので、あくまでも相手候補の一頭という評価となりました。

 あとは、デビュー2戦目の前々走の未勝利戦では、緩みない流れを少し離れた好位から、直線で楽々と突き抜けて、破格の好指数勝ちを決めた(5)ボーデン。前々走は超高速馬場でしたが、タフな馬場の前走、スプリングSでも3着と奮闘。しかし、その頑張りが祟って、フレグモーネを発症し、休養明けでここに出走してくることになりました。休養している間にどれだけ疲れが抜けたかがカギとなりますが、休養明けで持久力勝負となると、スタミナ切れする危険性もあるので、過大評価は禁物でしょう。

 他では、3走前の未勝利戦を好指数勝ちして勢いに乗った(6)リッケンバッカー。アーリントンC2着、NHKマイルC4着の実績はここでは上ですが、問題は前走のマイルCで出遅れて、かなり後方からレースを進めたこと。同馬は前走後、鞍上の横山武騎手が「ペースが速くてついて行けなかった」とコメントしているように、追走力のない馬。そういう意味では、追走が楽になる1Fの距離延長は歓迎でしょう。しかし、福島の最後の短い直線を意識して、早めに動いた場合の末脚不発の不安はあります。また、G1でかなり頑張った後で、余力があるかもカギとなるでしょう。

 さらにデビュー3戦目、それなりに時計を要した萩Sでは、逃げたピンクカメハメハから離れた2番手でレースを運んで勝利し、前々走の若葉Sでもテンに無理せず、折り合ってレースを運び、2着と好走した(17)シュヴァリエローズ。同馬が好走した萩S、若葉Sともにかなりのスローペース。今回は平均ペースくらまで、ペースが上がる可能性が高いだけに、その場合の危うさはありますが、これまでのレースぶりから追走に苦労するタイプではないので買い目に加えました。前走の皐月賞は、休養明け好走後の一戦で、前目内目が有利の中、終始外々からの競馬となったもの。負けるべくしての11着でしたので、ここで巻き返しがあっても不思議ないでしょう。

 また、中山芝2000mの新馬戦、葉牡丹賞を連勝した(14)ノースブリッジも警戒が必要。特に前々走の葉牡丹賞では、逃げて向正面の下り坂から動いて押し切るかなり強い内容でした。前々走は逃げ馬が楽勝できるようなペースではない中、4馬身差の圧勝を収めた辺りから、けっこうなスタミナがあると受け取ることができます。前走の青葉賞は5ヵ月の休養明けで2Fの距離延長。1角までタガノガイに競られて、無理目にハナを奪いに行ったこともあり13着大敗を喫しましたが、今回は3Fの距離短縮。テンの速い逃げ馬ワールドリバイバルに行かせて、2列目で無理なく折り合えれば、ここで巻き返しがあっても不思議ないでしょう。

 最後に超絶高速馬場となった前々走の未勝利戦では、圧倒的なトップスピードを見せ、2着馬に7馬身差をつけての好指数勝ちした(15)グランオフィシエ。同馬は前走でも1勝クラスを制しているように、勢いがあります。また、前走で逃げ切りを収めていますが、もともとは折り合える馬だけに、レースの流れに乗れそうです。ただ、前走もかなり頑張っているので、この馬も余力面での課題はあり、あくまでも連下の一頭という評価となりました。

結論 馬連10-11,2,3,5,6,7,14,15 (0:10:5:5:5:5:5:5) 複勝10 (50)

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