2022年 大井記念+10R・12R

大井記念はミューチャリーは危うしの一戦。高配当狙いのチャンスです。また、本日は大井10R・12Rの予想も追加します。

大井11R 大井記念 ダ2000m
 ◎ (4)ランリョウオー
 〇 (6)タイムフライヤー
 ▲ (11)フィアットルクス
 注 (15)ミューチャリー
 △ (9)メイショウワザシ
 △ (12)マースインディ

見解
 昨秋のJBCクラシックを制した実績馬(15)ミューチャリーは、3月のダイオライト記念以来の一戦。この中間の追い切りが迫力不足だったこともあり、これで1番人気なら、ここは狙い下げてこそ馬券妙味と見ました。

 ■各馬のコメント

 ◎ (4)ランリョウオー

 全日本2歳優駿2着、羽田盃3着の実績馬。ここに来て安定感を増しながら上昇中。距離も忙しいマイルよりも、楽に好位が取れる2000m前後がベスト。近2走では好位の外から(5)キタノオクトパスとの一騎打ちを制しており、レース運びにも強さがあります。まだ伸び代がある3歳馬で、この中間も抜群の動きを見せているだけに、ミューチャリーが3月以来の実戦ならば、ここは逆転のチャンスと見ました。

 ○ (6)タイムフライヤー

 2020年のエルムSの勝ち馬でダ1700m前後がベストの馬。前々走のフェブラリーSでも、前有利の流れを中団中目から、最後の直線でいい伸びを見せて5着に善戦しています。同馬は高速ダート巧者。前走のかしわ記念は、かつてよりも砂厚が2㎝深くなり、時計の掛かる船橋。前々走からレース間隔が開いて、スタミナ不足の状況下だったこともあり、時計の掛かる馬場に対応できずに9着に敗れました。今回は船橋よりも断然ダートが軽い大井だけに、前進が期待できます。

 ▲ (11)フィアットルクス

 昨年は4連勝の勢いに乗って、大井記念でも2着に善戦した馬。当時はミューチャリーに6馬身も引き離されましたが、同馬はブリリアントカップで能力を出し切った直後の一戦で、万全の状態ではなかったはず。また、マイル路線の逃げ馬ドリームキラリが逃げて、速い流れを好位の3番手から勝ちに行く競馬をしたことが応えた面もありました。今回は前走のブリリアントカップをひと叩きされて、先行馬が手薄の一戦。好位でレースの流れに乗っての好走を期待します。

 注 (15)ミューチャリー

 昨秋のJBCクラシックで初GⅠ制覇を達成した馬。JBCクラシックは当日初騎乗だったダノンファラオやカジノフォンテンが馬場を探りながらのレースでペースが上がない中、7番枠から1角で外に出し、終始ダートの軽い外から前との差を詰め、3~4角で先頭から押し切っての優勝でした。JBCクラシックはさすが地元金沢を知り尽くした吉原騎手ならではの好騎乗でしたが、外から食らいつくオメガパフュームを半馬身振り切って自己最高指数を記録した辺りに地力強化を窺わせました。

 前々走のフェブラリーSでは10着に大敗していますが、これは距離によるもの。前有利の流れをテンに置かれて後方からでは大敗しても仕方ありません。前走のダイオライト記念もゲート出たなりで中団の内でレース進めたものの、3角手前でセイカメテオポリスに被されて、同馬を先に行かせて外に進路を切り替え、動いて行くロスがあっての3着。

 ミューチャリーは前走、本来の能力を完全には出し切ったとはいえない内容でしたが、タフな馬場を好走すると疲れも出やすいもの。ダイオライトの1着、2着はその後に調子を落として休養。4着馬ダノンファラオは、先週の平安Sでシンガリ負けとその後、調子を崩しているのも確か。(ダノンファラオのチャンピオンズCは、久々の中央で出遅れて前に行けずの大敗で、平安Sをは内容が違う)。今回は相手が楽ですが、取りこぼしの危険性もあると見て狙い下げました。

 △ (9)メイショウワザシ

 JRAもオープンで1着1回、2着2回の実績馬。同馬はすんなり前に行けるとしぶとい馬ですが、年齢を重ねてテンに置かれるようになり、前に行くことが苦しくなっての地方移籍。前走の仁川Sは、ダ1400mでも前に行けるベルダーイメルが楽にハナに立ったところを、内から強引に叩いて行っての16着で、大敗して当然の内容でした。

 逃げ馬はスタミナが不足する休養明けは不利ですが、今回は▲フィアットルクスの出方にもよりますが、近走よりは楽にハナを狙える組み合わせ。メンバー的にはチャンスがあるだけに警戒しました。

 △ (12)マースインディ

 前走のエメラルド賞は近走から距離を延ばし、外枠から揉まれずに行けたことが好走要因。このタイプは気性的なもので本来の能力を出し切れていなかったことが考えられるだけに、相手強化のここでも狙います。現時点で15頭立ての15番人気。馬券に絡めばアッパレです。

結論 馬複4-6,11,15,9,12 (14:14:14:6:2) 複勝4 (50)

2022年 川崎マイラーズC+12R

今週も川崎12レースをおまけで出します。お楽しみに✨✨

川崎11R 川崎マイラーズC 芝1600m
 ◎ (13)モジアナフレイバー
 〇 (3)コズミックフォース
 ▲ (6)グレンツェント
 注 (9)トランセンデンス
 △ (4)ルイドフィーネ
 △ (8)プレシャスエース

見解

 昨年の川崎マイラーズSをレースメイクした(1)ファルコンビークを始め、(8)プレシャスエース、(10)グランドボヌール、(1)ファルコンウィングと逃げ馬が揃ったメンバー構成。ファルコンビークが逃げた昨年のこのレースは、前半4F48秒3-後半4F51秒2のかなりのハイペースでしたが、今回、テンが速いプレシャスエースが逃げてハナを取り切った場合には、そこまでペースが速くならない可能性もあります。それでもここまで逃げ馬が揃うとハイペースは必至。差し馬有利と見て、予想を組み立てたいです。

 ■予想

 ◎ (13)モジアナフレイバー

 2019年の東京大賞典や一昨年のマイルCS南部杯で3着の実績がある馬。昨年の川崎マイラーズCの覇者でもあります。昨年の川崎マイラーズCは真島騎手への手替わりで出遅れ。最後方から位置を挽回していく競馬になりましたが、レースがかなりのハイペースで最後の直線で前が失速したために、同馬は差し切ることが出来ました。

 前走の京成杯グランドマイラーズはカジノフォンテンに次ぐ2番人気に支持されながらも4着敗退。しかし、最内枠だったために、被されないように出して先行して終いが甘くなったもの。本来の後半型の競馬ができずの敗退でした。13番枠の今回は速い流れを差す競馬で、巻き返しに期待します。仮に速い流れにならなかったとしても、このメンバーではNO.1の末脚が使えるだけに、展開に関わらず上位争いが濃厚でしょう。

 ○ (3)コズミックフォース
 
 休養明けの前々走、勝島王冠で初重賞制覇を達成した馬。前々走は前半4F49秒9-後半4F51秒2と平均ペースで流れたなか、中団馬群の中目から3角手前で好位の外まで上がり、4角先頭から押し切りを図るリコーワルサーをゴール手前で捕らえての勝利。強い内容でした。

 前走の報知グランプリC、休養明けで好走した反動でドボンしましたが、今回は立て直されての一戦。同馬は2~4走前ともに休養明けで勝利しているように、鉄砲駆けするタイプ。巻き返しの期待が高まります。

 ▲ (6)グレンツェント

 一昨年の川崎マイラーズC、スパーキングサマーCも含め、川崎1600m戦で4勝を挙げている馬。その他の重賞でも2着4回、3着4回の実績があるように、川崎が大得意という馬ではありませんが、1400mでは後方に置かれて忙しい競馬になるため、現状では1600mがベストでしょう。

 前走の京成盃グランドマイラーズは、1馬身ほど出遅れて、好位勢の後ろの中団内を追走していく形。ロスなく立ち回れていたものの、前半4F49秒5-後半4F51秒0の平均ペースで前が残れていたこと、相手が強かったことを考えれば、上々の内容でした。同馬は9歳馬で一昨年ほどの勢いはありませんが、前走時よりもペースが速くなる可能性が高く、相手も楽なここなら、まだ通用するでしょう。

 注 (9)トランセンデンス

 昨年の羽田杯の勝ち馬で、6走前の戸塚記念ではセイカメテオポリスの内差しが決まる流れを、逃げ馬の後ろの3番手から最後の直線しぶとく粘って2着と好走した馬。昨年のクラシック路線が低調だっただけに、古馬になってからは想定どおりの苦戦が続いていますが、それでも5走前の勝島王冠では小差の5着に好走しました。

 5走前は最内枠からトップスタートを切って、外の行く馬を行かせて、4角までは好位の最内を追走。最後の直線で外に出しての5着でした。前走のブリリアントCは15番枠。スタート直後に内から寄られて後方からの競馬になり、11着大敗を喫しましたが、休養明け2戦目で良化途上の面もあったはず。今回は休養明け3戦目。1600m戦だと中団からのレースになる公算大ですが、逆に前に行けないことで激流に乗らずにすむという見方も出来ます。警戒が必要でしょう。

 △ (4)ルイドフィーネ

 一昨年の桜花賞、東京プリンセス賞でともに3着と活躍し、昨年のしらさぎ賞ではダノンレジーナにハナ差2着まで迫った馬。しかし、同馬は1600m戦がベストで、5走前の多摩オープンでは逃げて5馬身差の快勝を収めています。

 その次走のJBCレディスクラシックでは馬体重14kg減が示すように、馬体を一気に絞って勝負に出たものの8着大敗。その後、馬体回復を図り、楽をさせているためにひと息の成績となっていますが、今回は立て直されて2戦目。距離ベストのここでの変わり身を警戒します。

 △ (8)プレシャスエース

 中央時代はダ1200mの3勝クラスで連対実績がある馬。地方に移籍してからも岩手の重賞で2勝、南関東のオープンでも圧勝した実績があります。今回は距離1600mが懸念されて人気がないようですが、同馬はこれまで41戦してダ1600m戦は未経験。スピードを活かすタイプであることから、距離をこなせないイメージが強いですが、1400mで逃げて圧勝する馬は1600mもこなせることが多いです。

 前走のプリムローズ賞は15番枠から鞭を入れてハナを奪い、オーバーペースの逃げ。前走で思い切って行かせたことで、今回での持久力強化に繋がるはず。また、逃げがウリの左海騎手が逃げると、他騎手がオーバーペースに巻き込まれないようにと控え気味になる傾向もあるので、ここは一考します。

結論 馬複13-3,6,9,4,8 (8:8:5:3:1) 複勝13 (50)

2022年 羽田盃の予想+10R

雲取賞&京浜盃はシャルフジン、クラウンCはリヴィフェイス、クラシックTRはクライオジェニックと、今年は全ての羽田盃トライアルで逃げ馬が出走権を手にしました。その結果、今回は逃げ馬が多い組み合わせ。結果はいかに?

大井11R 羽田盃 ダ1800m
 ◎ (13)ナッジ
 〇 (12)リコーヴィクター
 ▲ (11)プライルード
 注 (2)カイル
 △ (3)ミゲル
 △ (15)ミヤギザオウ

見解

 ■消耗戦になる可能性が高い

 雲取賞&京浜盃はシャルフジン、クラウンCはリヴィフェイス、クラシックTRはクライオジェニックと、今年は全ての羽田盃トライアルで逃げ馬が出走権を手にしました。その結果、今回は逃げ馬が多い組み合わせ。

 さらにカイル、ミゲル、フレールフィーユ、フウトと先行馬も多く出走しています。今回はそれらのトライアルよりもペースが上がる公算が高く、場合によっては展開が二転、三転したJBC2歳優駿くらいまでペースが上がる可能性もあります。今回はそれも踏まえて、差し馬優勢の予想を組み立てます。

 ■予想
 
 ◎ (13)ナッジ

 昨秋のJBC2歳優駿では1番人気で2着と好走した馬。JBC2歳優駿は
内からエンリルと(4)シャルフジンに競り合って、1800mで前半3F通
過34秒8のオーバーペースとなりました。その流れを利して最後方
からじわじわ位置を押し上げ、直線外一気で優勝したのがアイスジ
ャイアント、中団の内で脚をタメて直線内から馬群を捌いて、抜け
出して2着だったのがナッジです。

 その後の2戦、雲取賞と京浜盃ではダートが軽く、シャルフジン
に向く展開2着でしたが、着差はわずか。今回はナッジ向きの展開
が濃厚となると、同馬が先着する可能性が高いと見て、中心視しま
した。

 〇 (12)リコーヴィクター

 道営時は◎ナッジや(4)シャルフジンのライバルだった馬。JBC2
歳優駿では、ナッジに敗れていますが、中団外から4角で早め先頭
に立ったシャルフジンを負かしに行って、先頭に立ったところを上
位馬に差されたもの。ここでは◎ナッジよりはレース内容が上でし
た。

 今期緒戦は京浜盃を予定したものの、一頓挫があって仕上がりが
間に合わずに回避。延期したチューリップ賞でも仕上がりが間に合
っておらず、馬体重15Kg増。さらに両後楽鉄するアクシデントもあ
りました。

 その影響なのか、前走時は好位外を追走し、3~4角で先頭に並び
かけ、直線に入ってすぐに先頭。そこから突き放すかと思いきや、
ややふわっとした走りで内に刺さり、内と外から差され、盛り返し
て内の馬を差し返しての2着でした。前走が完全ピークという内容
ではなかっただけに、ひと叩きされてさらなる前進を期待します。

 ▲ (11)プライルード

 デビュー2戦目の栄冠賞、次走のイノセントCともに2着と善戦し
た馬ですが、そこから1400m、1600mと距離を延ばしてさらなる上昇
を見せた馬。園田の深いダートで行われた3走前の兵庫GTでは、逃
げ馬バウチェイサーの外2番手を追走し、4角で同馬に並びかけ、早
め先頭の苦しい競馬になりながらも、最後まで食らいついて3着と
好内容。

 前々走の全日本2歳優駿では、2番枠を利して中団から最短距離競
馬で位置を押し上げ、4角出口で外に出す競馬で3着。ドライスタウ
トが早めに動いて前を潰しているので、この一戦に関しては展開に
恵まれましたが、それでも3着なら上々です。

 前走の京浜盃は、中団よりやや後ろの最内を追走し、3~4角最内
から楽な手応えで上がって、直線に序盤で外に出して、差し切る勢
いががあったものの、ラスト1F手前で燃料切れのような止まり方で
4着敗退。これは距離である可能性も否定しませんが、スタミナが
不足する休養明けで距離延長だったことも理由のひとつでしょう。
ここで変われても不思議ないこと、外枠差し馬であることから重い
印を打ちました。

 注 (2)カイル

 前走の京浜盃はで2着。前走は(4)シャルフジンの1角斜行で前の
馬が外に膨れて最内の進路が開き、同馬はそこに入り込んで好位か
ら最短距離の競馬。3角ではシャルフジンの後ろまで上がって、直
線で1頭分外へ。直線に入ってからはなかなか差が詰められません
でしたが、シャルフジンがラスト100mで失速しかけたところで、一
気に迫ってクビ差。

 最初のポジション取りでは恵まれたものの、この路線の主役を脅
かしたことは評価できます。逃げ、先行馬が多い中での内枠なので、
被されないようにある程度、積極的に出していくしか手がないです
が、ここへ来ての成長が目覚ましく警戒しておきたい馬です。

 △ (3)ミゲル

 前々走のニューイヤーCで初重賞制覇を達成した馬。前々走では
馬場の内2頭分が深い状況下で5番枠。前3頭が雁行状態で外には出
せず、逃げたノブレスノア&森泰斗騎手が内から3頭目を逃げる中、
2列目の直後を追走し、最後の直線で内から抜け出してハナ差の勝
利。2着馬リヴィフェイスは外から差したのに対し、ミゲルは伸び
ない内から粘りとおしての勝利ですから、ニューイヤーC組では一
番強い内容だったといえるでしょう。

 前走クラウンCでは、スタミナが不足する休養明けで距離延長。
さらに好位外の2番手から勝ちに行く競馬をしたために7着に敗れま
したが、もともとの能力から巻き返しがあっても不思議ありません。

結論 馬複13-12,11,2,3,15 (14:14:5:3:3)複勝13 (50)



2022年 東京プリンセス賞の予想+12R

今回は時間があるので大井12レースを後ほど追加します。18時頃に改めてご確認下さいm(__)m。


大井11R 東京プリンセス賞 ダ1800m
 ◎ (13)スピーディキック
 〇 (16)レディーアーサー
 ▲ (7)トキノゴールド
 △ (5)カーロデスティーノ
 △ (9)レディオガガ
 △ (10)エミーブレイズ
 △ (12)ハッピースパイラル

見解

 ◎ (13)スピーディキック

 S1の東京2歳優駿牝馬、桜花賞を連勝中。前走はラインブレイカーにスティールルージュがプレッシャーをかけ、前半4F48秒5-後半4F53秒3の超絶ハイペースを、3~4角の外から動いて差し切り勝ち。暮れ以来の競馬で結果を残しました。今回もラインブレイカーにデュアルテイルズがプレッシャーをかけていく形で、速い流れが予想されるメンバー構成。スピーディキックは前走時、展開に恵まれてかなり走ったとも言えるので過信しきれない面もありますが、展開の後押しがあれば、何とかしてくれるのではないかと見ます。

 ○ (16)レディーアーサー
 
 6走前のイノセントCでは強豪牡馬を撃破した実力馬。道営時の実績は◎スピーディキックに見劣りません。前走のチューリップ特別は前々走から2Fの距離延長で、初めての1800m戦。2番手から4角先頭の勝ちに行く競馬で苦しくなったものの、今回は待機策で前進が期待できます。

  ▲ (7)トキノゴールド

 デビューから4連勝した馬。前走の桜花賞はやや出遅れから押して行ったら挟まれて位置を下げ、最後方からというスムーズさを欠く競馬。前崩れの流れを考慮しても、致命的な位置でからスピーディキックに次ぐ上がり3Fタイムで伸びて4着したのは上々。前走は前崩れの展開に恵まれましたが、ここも恵まれる公算が高く、序盤からレースの流れに乗れればチャンスがありそう。

 注 (5)カーロデスティーノ

 デビュー5戦目、初距離のブロッサムCでは、速い流れの2番手外から4角先頭に立ち、今回2番人気に支持されているコスモポポラリタとのマッチレースの2着と善戦した馬。ラスト1Fの攻防では、コスモポポラリタに差されて、そこから差し返す場面があってのアサマ差。一方、南関東移籍後の1400m~1500m戦では、序盤で置かれて位置取りが悪くなり、善戦止まり。このことから距離が伸びてこその馬といえ、ここは休養明けでも期待したいもの。

 △ (9)レディオガガ

 デビューから3戦3勝で前々走のローレル賞では1番人気に支持された馬。逃げ馬多数の前々走では初めて逃げない競馬、さらに勝ちを意識した2列目の内の3番手という位置取りで、ペースも厳しいものがありました。前走の東京2歳優駿は砂を被らない競馬を試み、終始3~4頭分外からの競馬。コーナーで徐々に置かれて行き、14着大敗を喫しました。今回はペースが上がって縦長の隊列が予想されるだけに、その外からならロスも少なく、展開にも恵まれる可能性があります。警戒したほうがいいでしょう。

 △ (10)エミーブレイズ

 門別では1200m以下の距離を使われ、ひと息の成績でしたが、南関東へ移籍して3連勝。特に4走前の尉鶲特別は、中団よりやや前から向正面でじわっと位置を上げ、3角から進出して前2頭に並びかけると、直線では一気に差を広げて6馬身差の圧勝。スタミナ豊富なレースぶりで、中距離がベストのように感じました。実際に陣営もそうコメントしています。前走のクラウンCは桜花賞を感冒で回避した後の一戦だったこともあり、やや太目。今回でそこまで本調子に持ってこられるかが課題ですが、前走から前進はあるでしょう。

 △ (12)ハッピースパイラル

 デビュー2戦目のはやぶさ特別では、後の牡馬重賞路線で活躍のカイルの2着と好走した素質馬。前々走の大井の1400m戦でも、レースが前半3F37秒1-後半3F39秒1のかなりのハイペースで流れた中、好位の外から向正面でじわっと位置を上げ、直線でもじわじわ伸びて勝利しています。前走のユングフラン賞は、さらにペースが上がったために8着に敗れていますが、前々走で激走した疲れもあったはず。また、決め手不足のレースぶりから、距離延長が吉と出る感もあり、一考しました。

 結論 馬複13-16,7,5,9,10,12 (16:16:8:4:4:2) 複勝13 (50)

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大井12R プレアデス賞 ダ1200m
 ◎ (7)ムルシェラゴ
 〇 (10)ツウカイウイング
 ▲ (3)プレディクト
 注 (4)マロカオブジャガー
 △ (5)レディグレイ
 △ (6)フォルトゥーレ
 △ (8)コウユーユメフワリ

見解

 ◎ (7)ムルシェラゴ

 5走前、6走前とこのクラスを逃げて楽勝している実力馬。前走の春宵賞は大外11番から気合を入れて逃げましたが、結果飛ばしすぎで失速。今回は同型が手薄。前走で行かせたことも、今回のスピードに繋がりそう。

 ○ (10)ツウカイウイング

 もともとJRA3勝クラスに在籍していた馬。前走の春宵賞は捲り上げてものの3角で外に張られて14着大敗。しかし、3走前、4走前でこのクラスで3着、4着に好走しているように、力があるのは確か。巻き返しに期待します。

 ▲ (3)プレディクト

 前々走の江戸見坂賞では、逃げ馬にプレッシャーをかけて前3頭雁行状態の競馬から、最後の直線で逃げ馬を競り落とし、ラスト1000m手前から3馬身差の完勝を収めた馬。前走は前々走で激走した反動で、出脚がひと息でしたが、凡走したことで調整しやすいはず。巻き返しを期待します。

 注 (4)マロカオブジャガー

 このクラス3勝の実績馬。1400m戦の前々走・観音坂賞では崩れたものの、1200mでは末脚が安定しており、崩れにくいのが魅力。ただ前走では好位の内目でレースを進め、最後の直線で外からリュウノヘラクレスが抜け出したところを、内から迫って同馬とのマッチレースをクビ差制した形。3着の(11)フォルトゥーレに3馬身も差をつけたように、けっこう走っているので狙い下げました。おそらく前走時よりもパフォーマンスを落とすでしょう。

 △ (5)レディグレイ

 前走の山王坂賞ではカフジフェニックスに敗れたものの、同馬は1分11秒6の高速決着の中、4番枠を利して好位のインを上手く立ち回っての勝利。一方、レディグレイは差し馬のため、中団の中目で4角でかなり外に張られるロスがあっての4着。本日は良馬場だけに大勢逆転があると見て、山王坂賞組では昨年暮れに現クラス勝ちのある同馬を推します。

 △ (6)フォルトゥーレ

 近3走はこのクラスで4着、3着、3着と安定した成績を収めている馬。近3走とも展開に恵まれた面があるものの、ここも恵まれる可能性が高く、警戒が必要でしょう。

 △ (8)コウユーユメフワリ

 4走前のB2・デイリースポーツ賞を逃げ切り勝ちした馬。同馬は砂を被るのが苦手で、揉まれずに行ければ好走、揉まれれば凡走というタイプでしたが、前走は中団中目でレース進めても、怯むことなく追走し、5着に善戦。今回は外目の枠なので、ここも中団外から揉まれない競馬ができる可能性が高く、どのみち悪くないでしょう。今回は休養明け3戦目。さらなる前進を警戒しました。

結論 馬複7-10,3,4,5,6,8 (6:12:8:6:6:6) 馬複7 (50)

2022年 かしわ記念の予想

ゴールデンウィ―ク第三弾。船橋10レースか12レースを追加したいと考えていましたが、お勧めできるほど自信が持てないので辞めましたm(__)m。

船橋11R かしわ記念 1600m
 ◎ (14)インティ
 〇 (3)テイエムサウスダン
 ▲ (2)ソリストサンダー
 注 (6)カジノフォンテン
 △ (1)ショウナンナデシコ
 △ (13)エアスピネル
 △ (4)タイムフライヤー

見解
 ◎ (14)インティ

 昨年のかしわ記念3着。同馬はテンがそこまで速くないのに、揉まれ弱いため、試行錯誤が続いていますが、本来は無理なく前に行ってスタミナを生かす競馬がベストな馬。その形ならば前々走のチャレンジCでも4着に善戦しているように、まだGⅠ級で通用する能力はあります。前走のフェブラリーSは3番枠で前に行けず、スタート後に挟まれた時に制御不能気味になり、折り合いを欠く競馬。その後、包まれたこともあり、本来の能力を出し切れませんでした。

 今回は大外14番枠、これならばテンがやや遅くても、意思さえ見せれば前の位置で揉まれない競馬ができるはず。仮に昨年のかしわ記念のように後半型の競馬になったとしても、揉まれずに行ければ善戦はするので、中心視しました。

 ○ (3)テイエムサウスダン

 昨年の黒船賞を好指数で圧勝して以降、完全にひと皮剥けて、今回のメンバーでは能力値1位の存在。前走のフェブラリーSは距離延長が懸念されて5番人気でしたが、結果は外枠から思い切った逃げで2着。どういう形になっても崩れていないのが実力の証。マイルの前走で結果を出したことで今回はマークされる立場で、前走ほど楽に逃げ、先行できない可能性はありますが、同馬の安定感は軽視できません。

 ▲ (2)ソリストサンダー

 昨年のかしわ記念2着。前々走フェブラリーSで4着。前走のゴドルフィンマイルでは、勝ち馬バスラットレオンに大きく離されてしまったことから、目一杯に走ったというわけでもないはず。よって疲れはそこまでないと見ています。そうは言っても、帰国緒戦は仕上げが難しい点を考慮して3番手評価としました。

 △ (6)カジノフォンテン

 昨年はGⅠ・川崎記念を逃げ切り、かしわ記念でも内の逃げ馬に行かせて、その外3番手を追走し、向正面でじわじわ位置を上げ、3角で先頭に並びかけ、4角先頭から押し切る競馬で優勝した馬。同馬はその後にスランプになりましたが、前々走の川崎記念では5着、前走の京成盃グランドマイラーズでは2着とここへ来て復調の兆し。前走は2100m戦を使った後の1600m戦でダッシュがつかず、追走にも苦労していましたが、前走で今回と同距離コースを経験したことで、前進する可能性はあります。

 △ (1)ショウナンナデシコ

 前走のマリーンCでは大外13番枠から2番手でレースを進めて、8馬身差の完勝。しかし、かしわ記念には2010年のエスポワールシチー以来、1番人気が未勝利という歴史があります。これはなぜか? フェブラリーSの優勝馬など、前走で激走した馬が1番人気に支持されている傾向があるからです。前走は確かに強く、船橋のマイル適性も抜群ですが、ダメージが出る危険性もあり、ここは狙い下げました。

 △13エアスピネル

 昨秋の武蔵野Sでは、前半4F46秒5-後半4F48秒5のかなりのハイペースを好位の中目から押し切って2着。4角で前4頭が壁になり、直線でスムーズさを欠く場面がありながらも、よくがんばりました。同馬は前に行ってしぶとさを活かしてこその馬。今回は内のテイエムサウスダン、カジノフォンテンなどの逃げてもオーケーの馬たちの出方にもよりますが、外々からロスの大きい競馬になる危険性もあるので狙い下げました。上手く好位の内を追走できれば、一発の可能性があるでしょう。

 △ 4タイムフライヤー

 2020年のエルムSの勝ち馬でダ1700m前後がベストの馬。昨春の休養明けのかしわ記念は、馬体重14kg減と状態面に問題のあった一戦で9着に敗れていますが、前走のフェブラリーSでは中団中目から伸びて▲ソリストサンダーと小差の5着と復調を感じさせる走り。今年のフェブラリーSは例年と比べてペースが遅かったために善戦止まりでしたが、ペースが速くなれば馬券圏内に食い込めても不思議ないでしょう。

結論 馬複14-3,2,6,1,13 (20:14:6:4:4:2) 複勝14 (50)

2022年 兵庫CS・東京湾Cの予想

ゴールデンウィ―ク第二弾は、交流重賞の兵庫CSと南関東重賞の東京湾Cの2レースを掲載します。

園田8R 兵庫チャンピオンシップ 1870m
 ◎ (12)ドライスタウト
 〇 (3)ノットゥルノ
 ▲ (7)ブリッツファング
 △ (10)アイスジャイアント
 △ (8)バウチェイサー

見解
 ◎ (12)ドライスタウト

 3戦3勝で全日本2歳優駿を好指数で優勝した世代最強馬。同馬は新馬戦時、超高速馬場でペースに恵まれた面もありましたが、ラスト2F12秒1-12秒2。上がり3Fタイムは芝並みの35秒4を記録した走りに、秘めた素質の高さを感じさせました。それがいきなり次走のオキザリス賞で開花。古馬3勝クラス級の指数を記録して5馬身差の圧勝でした。

 前走の全日本2歳優駿は、2番手から逃げ馬をぴったりとマークして乗り、4角手前で早々と先頭に立つ競馬。ただでさえ初距離なのにそんな乗り方大丈夫かと思いましたが、結果は力が違い、そのまま押し切りV。当時に記録した指数は、古馬OP級のもの。今回は始動戦で万全とはいかないでしょうが、慎重な戸崎騎手を大胆にしてしまう同馬には逆らい辛いでしょう。

 ○ (3)ノットゥルノ

 ダート路線に転向してから3戦2勝2着1回。前走の伏竜Sは好発を切ったものの、スタート後に内にヨレて内の馬と接触し、一旦後方から。向正面で外からじわっと押し上げて、最後の直線で一旦先頭に立ったものの内から差し返されての2着。終始外々を回る競馬で勝ち馬とクビ差。良い脚を長く持続させていました内容は悪くなく、ここも期待できるでしょう。

 ▲ (7)ブリッツファング

 デビュー3戦目の前走・1勝クラスは、好位の外と追走して4角でも手綱を引っ張ったまま。直線で追い出されると、ラスト2F12秒4-12秒5とほぼ減速せず、3馬身半差の楽勝。まだ余裕があった可能性があるだけに、重い印を打ちました。

 △ (10)アイスジャイアント

 新馬戦では出入りの激しい競馬を好位の内から伸びて勝利し、競馬センスの良さを感じさせた馬。次走のJBC2歳優駿はテンからかなり激しい競馬になったが、その流れを利用しての見事な追い込み勝ちを決めました。ただ、こういう余裕を残さない激しい競馬は、疲れが残りやすいもの。それゆえに前走の全日本2歳優駿では全く見どころがなく、9着に大敗してしまいました。

 しかし、流れが向いたとは言え、デビュー2戦目でなかなかの好指数勝ちを決めたことから、かなりの素質を持っていることは確か。立て直された今回は、巻き返しがあっても不思議ないでしょう。

 △ (8)バウチェイサー

 2歳時の兵庫ジュニアグランプリでは、全日本2歳優駿の2~4着馬を相手に逃げて小差の4着に善戦。3歳になってからは、笠松のゴールドジュニア、そして地元の兵庫ユースCで逃げて独走Vを決めているように、同馬は前に行ってしぶとさを活かしてこその馬。前走の菊水賞は初距離。テンの速い内の馬に行かせて、好位の外目からじわじわ位置を上げ、4角先頭の競馬。結果外から差されて、さらなる距離延長に不安を残す内容ではありましたが、前々走で好走した疲れもあったはず。今回は追い切りが強化されていることもあり、一考してみました。

結論 馬複12-3,7,10,8 (22:14:10:2) 複勝12 (50)

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船橋11R 東京湾C 1700m
 ◎ (2)メンタイマヨ
 〇 (6)ロマンスグレー
 ▲ (5)イライジャ
 △ (7)マイブレイブ
 △ (9)タツノエクスプレス
 △ (4)キャッスルブレイヴ

見解
 ここは船橋1700mで3連勝の(6)ロマンスグレーが断然の1番人気に支持されています。確かに前走のブルーバードCは付いてきた馬を失速させて、逃げ切ったように強い内容でした。問題は前走が強すぎたことでダメージが出るかどうか。まともならばここも勝利する馬ではありますが、前走時は馬体をかなり絞っていたこともあり、ダメージが怖いので○対抗評価までとしました。

 そうなるとほぼ横一線の力関係となりますが、◎にはデビューから2連勝し、その後はオープン級で安定した成績を残している(2)メンタイマヨを推します。前走・京浜盃では1角でシャルフジが内斜行し、大きく外に膨らむ致命的な不利で能力を出せず。それゆえに今回は休養明け2戦目の良化が見込め、実際に調教では動いていたこともあり、上位を狙えると見ました。

 ○ロマンスグレーの逃げで消耗戦が予想される中、(9)タツノエクスプレス、(7)マイブレイブ辺りを前に置いて、差す競馬ができるのも好ましいでしょう。

 ▲は、デビュー当初は逃げて好凡走していましたが、近走は折り合いを学んで安定して走れるようになった(5)イライジャ。このメンバーでは一見、実績不足に感じるかもしれませんが、○ロマンスグレーが逃げた花見月特別、ブルーバード賞で3着、4着だった馬が(4)キャッスルブレイヴですから、イライジャも展開に恵まれれば通用するでしょう。同馬は4走前の椿賞では5着とキャッスルブレイヴに先着しています。人気薄時の森騎手は、思い切った待機策で着狙い騎乗をするこがうることが度々あるので、重い印を打ちました。

 以下特注馬として、前々走の雲取賞では1番枠を利して3列目の内を上手く立ち回りながらも4着が精一杯でしたが、相手を考えれば上々の(7)マイブレイブ。前走の京浜盃は、好位外の3番手で1角を回ろうとしたものの、内のノブレスノアがかなり膨らみ、その影響で外に振られる不利。前走時は雲取賞で敗れた相手との再戦だったこともあり、9着に敗れました。相手弱化のここなら能力はやや上位ですが、勝ちに行く競馬をする馬なので、厳しい展開になる可能性が高いと見て、狙い下げました。

 あとは△に 昨秋の若武者賞では逃げてノブレスノアの2着と好走しているように、2歳時は前に行ってこその面がありましたが、近走は折り合いがつよくようになり、ヴィクトリーチャレンジ、椿賞ともに3着と好走した(9)タツノエクスプレス。前走のクラウンCは最内枠だったため、外から被されて中団最内でレースをしているものの、今回は大外枠だけに内に切って前の位置を取って行くでしょう。そうなると同馬も厳しい展開になる危険性があるので狙い下げました。

 最後に4走前の花見月特別で3着、前走のブルーバード賞で3着の実績があるように、○ロマンスグレーが逃げる展開はドンピシャの(4)キャッスルブレイヴ。今回も位置を取るという優等生な考えを捨て、雪崩れ込んでいければ上位争いに加われるでしょう。

結論 馬複8-6,5,7,9,4 (20:12:10:6:2) 複勝8 (50)
 

2022年 かきつばた記念・若潮スプリントの予想

ゴールデンウィ―ク第一弾は、交流重賞のかきつばた記念と南関東重賞の若潮スプリントの2レースを掲載します。かきつばた記念は外の方が伸びているのが気になる材料。

名古屋11R かきつばた記念 ダ1500m
 ◎ (2)タガノビューティー
 〇 (12)ヘリオス
 ▲ (11)ワイドファラオ
 注 (3)ラプタス
 △ (4)インペリシャブル
 △ (10)ピンシャン

見解

 ■今年は新・名古屋競馬場の1500mで行われる

 今年のかきつばた記念は、2022年4月オープンの新・名古屋競馬場で行われます。新・名古屋競馬場はかつての弥富トレーニングセンターで旧・名古屋競馬場と同じコース形状でしたが、1周距離が1100mから1180mに延長されました。その影響で1400mの距離設定がなく、1500mで行われることになりました。

 最後の直線の長さはおよそ240m。さらに旧競馬場とは違い、3角はカーブが緩く、4角はそれよりも急なスパイラルカーブになっています。かきつばた記念はといえば、2020年と2021年の覇者ラプタスのように、逃げ馬の活躍が目立っていましたが、コース形状やタフな馬場で、かつてよりも差し馬が活躍するようになっています。

 さらに今回は逃げ馬のラプタスとピンシャンが出走。3番枠を利してラプタスが逃げる可能性が高いものの、ピンシャンは上手く折り合えるタイプではないので、5走前の天保山特別時のように1角までに先頭を取る可能性があります。同馬がハナを切った場合にはハイペースになる可能性が高いので、それも踏まえて予想を組み立てました。

 ■予想

 ◎ (2)タガノビューティー

 出遅れ癖のある馬。前々走の根岸Sでも出遅れていつも通りに後方からでしたが、前半3F34秒4-後半36秒9のハイペースを利して、4角大外から最速の上がり3Fタイムで伸びて3着に食い込みました。前走のポラリスSは、酷い躓きで5馬身くらいの大出遅れ。そこから3~4角の外を回って進出して行ったために、4着に敗れました。しかし、ここでも最速の上がり3Fタイムを記録しており、末脚は確か。

 出遅れ癖があるので1400mよりも1500mのほうがいいし、もともとマイルのリステッド競走(オアシスS)でも勝利実績のある馬なので、ここは中心視しました。

 ○ (12)ヘリオス

 昨秋に復帰して東京ダ1400mのグリーンチャンネルCと、霜月Sを逃げて連勝し、前々走の根岸Sでも2着と善戦した馬。前々走はやや出負けから促して2列目の内、3~4角では3列目から変に前には競りかけずに4角出口で外に出して2着を死守と速い流れを考えれば好内容でした。前走の黒船賞もやや出負けしましたが、タフな馬場で前半3F37秒5-後半3F39秒3のハイペースを、2番手外でレースを進めて2着なら上々。

 ヘリオスはこのように1400m戦では安定して走れる馬ですが、ただ昨年のフェブラリーSでは大敗。昨春のオアシスSでも小差とはいえ◎タガノビューティーに敗れていることから、前走から距離延長でペースが速くなった場合に、は危うい要素もあるので対抗評価としました。

 ▲ (11)ワイドファラオ

 2019年のユニコーンS、2020年のかしわ記念を逃げ切り勝ちした馬。前走のマーチSはスタミナが不足する休養明けで2Fの距離延長。逃げたアイオライトに競り掛けて、レースが終始緩みなく流れたために14着に失速しました。しかし、かきつばた記念は2014年の優勝馬タガノジンガロ(6番人気)や、2017年の2着馬タムロミラクル(4番人気)など、前走で中距離を使われていた馬が穴を開けることが多いレース。この傾向はかきつばた記念のコース、距離、馬場が変わったことでより強まるはず、

 ワイドファラオはかつてと比べて揉まれ弱い面を見せなくなっており、今はハナに行けなくても問題ないはず、また、前走で中距離の厳しい流れを経験した効果による持久力強化で一発を狙います。

 △ (4)ラプタス

 2020年と2022年のこのレースを逃げ切り勝ちした馬で、4走前のサマーチャンピオンでも逃げて圧勝した馬。休養明けの前走・黒船賞はオーバーペースで逃げたために6着に失速しましたが、前走で厳しい流れを経験したことで今回での粘りは増すはず。ただ昨年のこのレース時とはコース、距離、馬場が違うこと、さらにピンシャンに絡まれる危険性もあることから狙い下げました。ただピンシャンに絡まれずにマイペースで逃げられれば、チャンスはあります。

 △ (4)インペリシャブル

 2020年のプラチナCでは、牝馬のダートグレードでも活躍の先週のしらさぎ賞の2着馬ダノンレジーナを3着に下し、2020年のオーバルスプリント2着、兵庫ゴールドT2着のベストマッチョに小差の2着と好走した馬。その次走の同世代対決、黒潮盃(1800m)で6馬身差の圧勝を飾ったことで、その後は中距離路線を使われていましたが、本質は1400m戦後がベストの馬。

 昨秋に長期休養明から復帰してからはスランプは続いていましたが、近走では復調を見せ、前走の東海桜花賞では好位の中目から4角先頭に立って、3馬身差の圧勝。名古屋1500m戦を経験している強みもあることから侮れないでしょう。

 △ (10)ピンシャン

 未勝利勝ちこそダ1200mでしたが、その後はダ1400mで実績を重ねた馬。3走前のすばるSでも内からしっかりとハナを取り切っての勝利でした。徹底先行で活路を開いた本格派スプリンターだけに、1500mは不安な材料。しかし、楽にハナへ行けるという意味では、1200mよりも1500mの方がいいはず。

 前走の東京スプリントは、やや出負けから二の脚で前に行ったものの、相手も強く、さすがにハナに行けなかったために8着大敗を喫しました。しかし、今回は同型馬ラプタスの出方ひとつでハナに行けるので、押さえておいてもいいでしょう。

結論 馬複2-12,11,3,4,10 (16:8:8:4:4) 複勝 (50)


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船橋11R 若潮スプリント ダ1200m
 ◎ (5)スティールルージュ
 〇 (11)スタースタイル
 ▲ (7)クラサーベル
 注 (2)ヒストリックノヴァ
 △ (3)シャインポラリス
 △ (4)エスポワールガイ

見解
 ◎ (5)スティールルージュ

 前々走のユングフラウ賞の勝ち馬。前々走は前半3F36秒0-後半3F39秒4の速い流れを、逃げ馬ジョーストーリーからやや離れた好位の外4番手を追走し、3角で逃げ馬の外2番手まで上がり、ラスト1Fで同馬が失速したところを差し切って勝利。前走の桜花賞は逃げ馬にせりかけ、レースをハイペースにしたために自身も失速しましたが、楽な手応えで逃げ馬の外まで上がったスピードはいかにも短距離向きで、また、1200mのここを意識したような騎乗でもありました。相手弱化のここは巻き返しに期待します。

 ○ (11)スタースタイル

 デビューから5戦全て連対中の馬。前々走のクロッカス特別では二の脚の速さで先頭に立ったものの、内のタイシロンブレードが主張してきたので併走状態のままレースを進め、最後の直線で競り落として6馬身差の独走V。

 前走のアザレア特別でも今度は外からタイシロンブレードが押して押してハナを主張してきたものの、そのハナを取り切って、そこから内のエアロストリームに行かせて2番手でレースをしたために、最後が甘くなってのハナ差2着。そのエアロストリーム、タイシロンブレードがシンガリとブービーに負けたことからもわかるように、ペースが厳しいかったはず。もともとは折り合える馬だけに、積極的に前に競っていくような競馬でなければ通用するでしょう。

 ▲ (7)クラサーベル

 2歳時のイノセントCでは2着プライルード(後の兵庫ジュニアGPと全日本2歳優駿でともに3着)にクビ差まで迫った馬。イノセントCは前半3F35秒1-後半3F39秒7の超絶ハイペース。逃げたプライルードが断然に強いレースをしており、最後方でレースを進め4角後方2番手だったクラサーベルは展開に恵まれたもの。しかし、展開に恵まれれば、上位争いに加われる実力はあるという証明でもあります。

 同馬は前走のクロッカススプリントでは出脚が良くなかったものの、そこから気合をつけて好位まで上がっていく競馬。ペースが速かったこともあり、逃げ馬もバテましが、同馬も逃げ馬を捕らえられずに2着敗退。しかし、重賞で逃げ、先行馬が揃ったここは、再び展開に恵まれる可能性もあると見て一考しました。

 △ (2)ヒストリックノヴァ

 デビュー3戦目の中央の初ダート戦(未勝利)を2列目の外から早めに動いて7馬身差で圧勝すると、次走のエーデルワイス賞でもクビ差2着と好走した馬。同馬は昨年暮れの大一番、東京2歳優駿牝馬でもロマンスロードやスティールルージュなど、逃げ馬が何頭も出走して流れが速くなった中で、中団外から3~4角で早めに動いて4角3番手、ラスト1Fで先頭に立ったところで、外からスピーディキックに差されたものの、濃い内容の2着でした。

 その後放牧に出されてからの2戦は、「浦和適性」で片付けられないレベルの大敗。しかし、再び立て直されたことが吉と出れば、ここで走れても不思議ないでしょう。

 △ (3)シャインポラリス

 デビューから3走前まで1000m~1100mを使われていましたが、休養明け&1200m戦の前々走で逃げて一変、3馬身差で勝利した馬。前走の弥生スプリントは競られてハイペースで逃げたために2着に敗れましたが、今回は休養明け3戦目の上積みが見込め、上手く折り合って行ければ変われる可能性があります。

 △ (4)エスポワールガイ

 前々走の寒椿特別ではスタースタイルと小差の4着。同馬はメンバー上位クラスの上がり3Fタイムで上がってこられるものの、ゲート難で序盤の位置取りが悪くなりすぎるのが、勝ち切れない理由。しかし、前走の若獅子特別ではマイル戦とはいえ、五分のスタートを決め、そこからスピードで押し切っての3着に善戦。得意の1200m戦で五分のスタートを決められれば、一発がありそうです。

結論 馬複5-11,7,2,3,4 (22:10:10:4:4) 複勝5 (50)