2019年 ユニコーンS・函館スプリントS

●ユニコーンステークス

フェブラリーSと同じ東京ダ1600mで行われるユニコーンS。芝スタートの直線の長いコースらしく、ペースが上がりやすいのが特徴。過去10年でも平均ペースで決着したのは、高速ダートで逃げ馬の出走がサマリーズのみだった2013年(勝ち馬ベストウォーリア)のみ。それ以外の年は全てハイペースで決着しており、差し、追い込み馬が台頭することもしばしばあります。

今年も2013年同様に高速ダート。逃げたい馬はダンツキャッスルですが、地方ならばともかく、中央の高速ダートでは逃げられないでしょう。また、イメルは前走時、他に行く馬がいないから逃げただけで、「逃げ厳禁」の音無厩舎ですから重賞のここでは逃げない公算大。

そうなるとヴァニラアイスのマイペースの逃げが濃厚となりますが、最内枠を引いたワイルドファラオはNZTと同様、包まれないように積極的に出していく可能性は十分あるでしょう。ワイルドファラオの陣営は、先行策を示唆するコメントをしていましたが、あくまでも枠順発表前のコメントなので何とも…。

ただし、ヴァニラアイスもワイルドファラオもレースを引っ張る典型的な逃げ馬ではないので、ペースは早過ぎず、遅すぎずの平均ペースの範囲内で収まる可能性が高いと見ています。速い時計が求められる中での平均ペースとなると、やっぱり穴目は前々、内々ででレースを進めて、ロスなく立ち回れる馬ということになるでしょう。

●函館スプリントステークス

函館スプリントSが行われる芝1200mは、前半で坂を上って、後半で坂を下るコース。このため、本来はペースが上がりにくいのですが、高松宮記念以来の芝1200m戦となるために、トップクラスのスピードタイプが集い、意外とペースが上がるのがポイント。ただし、開幕週の高速馬場、レコード決着が連発した一昨年のような超高速馬場で行われることもあり、ある程度、ペースが上がっても前から押し切れているのが実情です。

ただし、今年は、昨日のHTB杯が前半3F33秒6-後半3F35秒0のハイペースで流れて1分08秒台で決着したように、例年並みの馬場状態。高速馬場だった昨年よりもやや時計を要しています。その上で雨が降るとなると、ある程度、ペースが上がるはずですが、今回は逃げ馬シュウジやその他先行馬の回避により、本来逃げ馬ではない馬が逃げるので、そこまで上がらないでしょう。過去10年で一番遅い前半3F34秒台という決着になると見ています。前半34秒台の決着ならば、前へ行った馬でも通用するし、差し馬でも届くはず。

しかし、馬場が悪化するほど、スピードを生かしてこのタワーオブロンドンのようなタイプはドボンしがち。これだけ出走馬のメンバー質が低くなってしまうと、消すのに躊躇してしまいますが、タフな馬場を得意としている馬や、前走でタフな流れを経験している馬のほうが優位性があるのは事実。スピードよりもスタミナ型の馬を積極的いたいです。


2019年 関東オークスの予想

3歳牝馬限定の唯一のダートグレードとなる関東オークス。関東オークスは、2012年に川崎のアスカリーブルが中央の強豪を抑えて勝利するなど、地方勢の活躍が目立ちます。2016年は船橋のミスミランダー(7番人気)が2着に食い込んで波乱。昨年も川崎のゴールドパテック(5番人気)、大井のクレイジーアクセル(3番人気)が2着、3着に食い込み、また、1着馬が中央勢ではもっとも人気のないハービンマオ(6番人気)だったこともあり、3連単10万越えの高配当決着となりました。

地方馬のこのレースでの成績は、過去10年で1着1回、2着5回、3着7回。中央馬の活躍ばかりが目につくダートグレードで、この成績は驚くほど優秀です。これは地方競馬が牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を目的として、2010年よりグランダムジャパン(対象レースの競走成績に応じてポイントを付与し、上位3頭の地方馬はボーナスがもらえる)を開催するなど、牝馬の番組が充実していることが一番の理由でしょう。

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★この後の川崎12R・桔梗特別も提供予定です♪

2019年 北海道スプリントカップの予想

旭川競馬場の廃止により、2009年から門別に舞台を移し、2010年より門別のダ1200mで行われている北海道スプリントカップ。このレースは放牧地という土地柄で行われることもあり、秋の大一番を目指して、この後にリフレッシュ放牧予定の実績馬が多く集います。ハイレベルな決着になることが多いため、人気の実績馬同士で決着することがほどんど。

実際に2009年以降の過去10年で、7度も1~3番人気で決着しています。1~3番人気でありながら、このレースで4着以下だったのは、2014年のセイクリムズン(2番人気)、2015年のアドマイヤサガス(3番人気)、2018年のニシケンモノノフのみ。

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今年は、実績馬よりも現行勢力を覆しかねない新興勢力が集いましたが、果たして結果は?

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2019年 帝王賞の予想

いよいよ明日に迫った、上半期の総決算・帝王賞。かつてはマキバスナイパー(2001年)、ネームヴァリュー(2003年)、アジュディミツオ―(2006年)、ボンネビルレコード(2007年)、フリオーソ(2008年)がこのレースを制すなど、地方勢、特に船橋所属馬の活躍が目立っていました。しかし、近年はJRAのダートのレースが充実。早い時期からダートを目指す馬が多くなったことや、地方の中距離レースが減ったことなどから、地方馬の活躍が激減。2011年度以降は地方馬の連対ゼロと、地方馬苦戦の傾向が続いています。

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帝王賞は逃げ馬多数。
帝王賞で逃げる馬をTwitterでアンケート中!
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2019年 鳴尾記念

昨日、金曜日の正午の時点でダートが稍重だっただけに、超高速馬場かどうかはともかく、3回阪神開幕日のパンパンの良馬場で行われる鳴尾記念。阪神はスタートしてから坂を下って上るコースがほとんど。全体に的にはペースが上がりやすい競馬場です。しかし、阪神芝2000mはスタート直後に上り坂があるため、意外とペースが上がりません。

阪神芝2000mが舞台の今春のG1・大阪杯で逃げたエポカドーロは早々とバテましたが(後日報道によると、鼻出血)、その内々を先行したアルアインが押し切って優勝。また、阪神芝2000mで行われるようになった過去6年のこのレースでも、2度ほど逃げ切り勝ちが決まっています。(2013年のトウケイヘイロー、2017年のステイインシアトル) このことからも、逃げ、先行馬向きのペースになりやすいのがご理解いただけるでしょう。

今回は二の脚こそ遅いもののスタートが上手い内枠のタニノフランケルが逃げるか、大外からブラックスピネルが逃げるかといったところ。タニノフランケルの鞍上・武豊騎手が主導権を握ると、前後半差のない平均ペースでまとめてくることが多いとはいえ、開幕週を考慮すると先行馬向きの流れになる可能性が高いでしょう。先行馬主体で予想を組み立てたいです。


2019年 目黒記念

ダービーDayの最終レースとして定着した目黒記念。このレースは、ダービーよりも距離が1F長いだけ。しかし、ダービーよりも1F後方からのスタートとなり、直線の坂を2度上ることになるので、ダービー以上にスタミナが要求されます。

 スタミナが要求されるレースだけに休養明けはマイナス。レースを順調に使われている馬、前走で長い距離を使われている馬のほうが有利です。しかし、前走・天皇賞(春)の好走馬は、2014年に1番人気に支持されたアドマイヤラクティ(春天4着)のように、馬群に沈むことがほとんど。強豪相手のG1で能力を出し切った後では、おつりがないからでしょう。それに天皇賞(春)で好走すれば、重いハンデを課せられてしまうのもあります。

逆にレースを順調に使われている馬が穴メーカーとなりますが、スタミナが問われるレースだけあって、軽ハンデ馬の活躍はそこまで目立ちません。もちろん、ハンデが重いよりも軽い方が有利ですが、スタートダッシュが問われる短距離戦や、瞬発力比べのレースほど軽ハンデの優位性がないということです。

まとめると適度なハンデでレースを順調に使われている馬、そして前走で長い距離を使われている馬が有利となります。そこにフォーカスすると、買い目が絞れてくるはず。目黒記念もぜひとも当てたいところです(^▽^)/。

★日本ダービーは、ウマニティの『山崎エリカのG1ナビゲーション』でご確認ください<(_ _*)>。

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