2019年 プロキオンS・七夕賞 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2019.07.04
2019年 プロキオンS・七夕賞

●プロキオンステークス地方で行われるダ1400のグレードレースは、黒船賞、かきつばた記念、さきたま杯、サマーチャンピオン、オーバルスプリント、兵庫GTと数多くあります。しかし、中央で行われるダ1400mのグレードレースは、2月の根岸SとこのプロキオンSのみ。12月のカペラSと併せても、スプリント戦は計3レースと少ないため、このレースは好メンバーが集う傾向があります。

今年も昨年のプロキオンSの覇者にして今年のドバイゴールデンシャヒーンで2着と健闘したマテラスカイや昨年の武蔵野Sの覇者サンライズノヴァなどの実績馬に、地方のダ1400mのグレードレースで活躍してきたウインムートやサクセスエナジーも参戦。さらにオープン特別を目下2連勝の上がり馬アルクトス、ヴェンジェンスなど、好メンバーが集いました。

また、このレースは芝スタートで最初の3コーナーまでの距離が長いコースらしく、ペースが上がりやすいのがポイント。一昨年のように、先行馬総壊滅で差し、追い込み馬が上位を独占することも少なくありません。しかし、雨の影響を受けると、前半の芝の部分で勢いに乗せられず、ペースが落ちつくこともあります。また、ダートが軽くなるので、昨年のマテラスカイのように超ハイペースで逃げても押し切れる場合もあります。

昨日の中京は重馬場でしたが、本日はワンランク回復の稍重からスタート。ただし、小雨が降り続いているようなので、それ以上に道悪になる可能性もありますが、どのみち高速ダートでしょう。あとはテンの速いマテラスカイのレースメイクで、芝スタートだとあまりスタートが速くないウインムートがどこまで前に行けるかといったところ。他の先行馬は、マテラスカイに行かせて控える意識で乗ってくる可能性が高いので、先行馬にも十分チャンスがあると見ています。

●七夕賞

まるでサイン馬券のように、「七夕賞は、七枠が有力」と言われていたのは、七夕賞が福島最終週に行われていた頃の話。当時は福島の馬場状態も悪く、最終日ともなると内側の芝がボロボロになり、外差しが決まってばかりでした。何も考えずに、外目の枠の差し馬のボックス馬券買っておけば、軽く万馬券が獲れたこともあったほど。

ところが、福島は2012年に芝を密度の濃いものに張り替えて以来、馬場高速化。ここ2年はやや時計を要していますが、それでもかつてほどではないのは明確。さらに春の東京開催が2週延長されたことで、七夕賞は2回福島4日目に繰り上がり、七夕賞当日は、道悪にならない限り、昨年の3着馬パワースポットのように内枠の馬や逃げ、先行馬もがんばれています。

それでも七夕賞が行われる福島芝2000mのは、最初の1コーナーまでの距離が約505mと長く、さらに序盤から2度の坂を下るため、福島芝1800mよりも前半が速く、ハイペースが発生しやすいレース。それも逃げ馬が大失速するような超絶なハイペースが発生する年もあります。

しかし、今回出走の逃げ馬マルターズアポジーは、前半3F33秒9通過した一昨年ほどレースを引っ張れなくなっていることや同馬のような玉砕型の逃げ馬が出走していると、他が先行馬が消極的になる面があるのも事実。超絶ハイペースとなった近3年ほどペースは上らないと見ていますが、それでもハイペースにはなるでしょう。内枠の馬や逃げ、先行馬よりも、外差しのほうが優勢と見て、馬券を組み立てたいです。

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