2019年 ラジオNIKKEI賞・CBC賞 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2019.06.27
2019年 ラジオNIKKEI賞・CBC賞

●ラジオNIKKEI賞

福島芝コースは、東日本大震災の影響を受けて芝を大きく張り替えた2012年以降、馬場高速化が顕著でした。しかし、昨年からまた時計の掛かる馬場にシフト。もちろん、この時期は雨の影響もあるのでしょうが、福島は基本的に「時計が掛かる」という認識でいいはず。

また、福島は最後の直線が約292mととても短く、直線一気が決まらないため、2コーナーまでにリードを奪いたい逃げ、先行馬と、短い直線を意識して3コーナーから動いて行く差し、追い込み馬との相関関係によって緩みないペースが生まれやすいのがポイント。

特に福島は、3~4コーナーがスパイラルカーブになっており、3コーナーが緩いため、後続馬はスピードに乗せやすいというのもあります、つまり、福島は持久力勝負になりやすいということ。これは馬場が悪化するほど顕著です。

さらに福島芝1800mでの穴目は内枠の馬。福島芝1800mは、1コーナーまでの距離が約305mと短く、内枠のほうがロスなく立ち回れる優位性もあるのですが、スパイラルカーブという特性から、稀に3コーナーで内ががっぽり開いて漁夫の利が得られることがあります。(2013年の優勝馬ケイアイチョウサンなど) 今回は前記のことを全て踏まえて、予想を組み立てたいです。

●CBC賞

中京芝1200mといえば、向こう上面の半ばからスタートして緩やかに100mほど坂を上った後、最後の直線序盤まで坂を下っていくコース。坂を下るコースはペースが上がりやすく、基本的に逃げ、先行馬が苦戦。ひと雨降れば、一昨年のシャイニングレイのように直線一気が決まることもあります。

しかし、パンパンの良馬場、超高速馬場でありさえすれば、一昨年のラヴァーズポイント(2番手2着)や、ベルカント(逃げて3着)のように、逃げ、先行馬ががんばれることも少なくありません。今年は稍重発表だった昨日の知多特別(1000万下)で1分20分3の決着。これが平均ペースでのものですから、標準よりもやや高速馬場といえる状態でした。しかし、本日はワンランク馬場悪化で重馬場。

逃げ馬はセイウンコウセイ、グランドボヌールといるものの、両馬ともに逃げにこだわるタイプではなく、外枠のセイウンコウセイが内枠のグランドボヌールの出方を窺いながらの競馬になるでしょう。グランドボヌールがハナを主張すれば、セイウンコウセイが2番手。グランドボヌールがハナを主張しなければセイウンコウセイが逃げる形。騎手も重馬場という意識が働いているだけに、共存し合う形になるのではないでしょうか。

また、外枠の先行馬は、前記2頭の出方を窺いながらポジションを取っていく形になる可能性が高く、そうなるとペースは落ちつくでしょう。しかし、中京芝1200mのコース形態や馬場状態を考慮すると、スローペースになるのも考えづらく、平均ペースといったところではないでしょうか。また、馬場が悪化すると瞬発力タイプの馬が苦戦するので、脚質よりもトップスピードが持続できるタイプを狙いたいです。

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