【競馬王】仲野光馬騎手インタビュー『キャッスルトップで掴んだ夢舞台』

9月8日発売の『競馬王10月号』では、ジャパンダートダービーをキャッスルトップで制した、仲野光馬騎手を取材しました。ジャパンダートダービー当日の仲野騎手は乗鞍ゼロ。そもそも大井は滅多に乗らないのに、馬場を知り尽くしていた騎乗だったと思いませんか? その真相に迫りました。

また、キャッスルトップは戸塚記念に出走予定ですが、戸塚記念では課題もあるようです。


その他、マカオで初GⅠを制した中野省吾騎手の波乱万丈奮闘記『~着地点を探して~」も掲載中です。特に中野省吾ファンは必見です。

2021年 サマーチャンピオンの予想

休養明けのラプタスは1番人気の応えられるか?

この時期はクラスターカップにサマーチャンピオン、さらに中央でNST賞(新潟ダ1200m)と、短距離のオープン馬が出走できるレースが多数。このためハンデ戦のこのレースはメンバーが手薄になりがち。重賞ウイナーがトップハンデを背負うことを嫌って、出走してくることが少ないこともあり、2021年以降の勝ち馬全てが重賞初勝利という共通項がある。

その中でも近2走以内に中央のダ1400mのオープン特別か……。

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2021年8月21日(土)の予想

こんにちは! 「本日一番」は早くて申し訳ありませんが、新潟7Rレースになります。以降は小倉9レース、新潟9レースの予想を提供しますm(__)m。

本日1番 新潟7R 3歳未勝利 芝1400m
 ◎ (7)ブルーライト
 〇 (4)コスモスケアヘッド
 ▲ (16)ヒーローネバーダイ
 注 (3)トミケンサルタール
 △ (12)エイペクス
 △ (2)エターナルピース
 △ (8)ハイレジリエンス

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にトミケンサルタール(-3.0pt)、ブルーライト、マイヨアポア(ともに0.0pt)、 エイペクス(0.3pt)、コスモスケアヘッド、ヒーローネバーダイ(ともに1.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、新潟芝1400mの新馬戦で3着し、前々走でも勝ち馬と0.1秒差(3着)と好走している実力馬(7)ブルーライトを推します。前走は今までよりも積極的な競馬で、直線に入ると失速してしまいましたが、勝ち馬とは0.8秒差(7着)と、そこまで大きく負けていません。指数上は前走の走りでもこのメンバーに入ると悪くなく、ここは距離が短くなります。前走で見せたスピード面での進化が、今回に繋がると見て、本命としました。

 ○は、押してハナを主張し、マイペースで逃げた3走前の未勝利戦で3着に粘った(4)コスモスケアヘッド。近2走では15着順大敗も、今回は立て直されての一戦。同型不在のここはハナに行ける可能性が高いので、対抗評価としました。

 ▲は、自から動くと脆い他力本願タイプのために、なかなか勝ち切れませんが、末脚を生かす競馬の近2走では2着、3着と安定した走りを見せている(3)トミケンサルタール。今回は近2走から1Fの距離延長となりますが、上手く脚をタメれば距離をこなせると見て、3番手評価としました。

結論 馬連7-4,16,3,12,2,8 (10:10:10:10:5:5) 複勝7 (50)

本日2番 新潟9R 瀬浪温泉特別 ダ1800m
 ◎ (13)ペルセウスシチー
 〇 (4)クリーンスレイト
 ▲ (6)アスクハードスパン
 △ (8)オメガエリタージュ
 △ (10)ウェイヴァリー
 △ (12)ワンダーエカルナ
 △ (14)サンマルエンパイア
 △ (15)シャイニングデイズ

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にクリーンスレイト(-20.0pt)、ペルセウスシチー(-18.3pt)、ショウナンマリオ(-16.0pt)、リーガルマインド(-14.3pt)、サンマルエンパイア(-14.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、昨夏の新潟ダ1800mの未勝利戦で初ダートながら5馬身差の圧勝を収めた(13)ペルセウスシチーを推します。同馬はその後、ダート路線で着実に上昇、近2走ともこのクラスで2着しています。スタミナ豊富で脚質も先行型。安定感から軸馬にはピッタリでしょう。

結論 馬連13-4,6,8,10,12,14,15 (15:10:5:5:5:5:5) 複勝13 (50)

本日3番 小倉9R 都井岬特別 芝2000ⅿ
 ◎ (3)パタゴニア
 〇 (2)ハッピーオーサム
 ▲ (5)テリオスマナ
 △ (10)シャイニングフジ
 △ (4)ラピスデラビオス
 △ (8)ローゼライト
 △ (11)プリペアード

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にハッピーオーサム(-8.0pt)、パタゴニア(-7.0pt)、イリマ、シャイニングフジ(ともに-5.7pt)、レミニシェンザ(-4.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、デビュー2戦目に未勝利戦を勝利すると、前々走の君子欄賞では休養明けながら3歳の好メンバー(このレースの2着、3着馬はすでに2勝クラスを勝利している)が揃った中、いきなり4着と好走した(3)パタゴニアを推します。前走のあやめ賞は休養明け好走の反動もあっただろうし、逃げたことも裏目に出ました。この馬はダノンファンタジーの半妹にあたる良血馬。立て直された今回は巻き返しが期待できるでしょう。

結論 馬連3-2,5,10,4,8,11 (15:10:10:5:5:5) 複勝3 (50)

2021年8月15日(日)の予想

はろりんちょ。本日は小倉6レースから予想スタート。また、その後は11レース以降からの提供となりますm(__)m。

おまけ 札幌12R 藻岩山特別 芝2000m
 ◎ (6)ソーヴァリアント
 〇 (8)セントオブゴールド
 ▲ (3)コロンドール
 △ (4)プロース
 △ (5)フジノロケット

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にソーヴァリアント(-14.7pt)、セントオブゴールド(-13.7pt)、プロース(-13.3pt)、エイシンヒテン、フジノロケット(ともに-10.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、休養明けの前走、利尻山特別は他の馬とは手応えが違いすぎ、4角では早々に先頭に立って、6馬身差で1クラス上の指数で圧勝した(6)ソーヴァリアントを推します。前走のラスト2Fは、10秒9-10秒9。これは余裕がなければ出せないラップです。同馬は菊花賞を目指すことになる大器。ここは通過点にしたいものです。

 ○は、デビューからこれまで掲示板を外したことがない堅実派の(8)セントオブゴールド。同馬はもともと末脚型でしたが、近2走は早めに勝ちに行く競馬や好位からの競馬で、ともにクビ差2着と好走。その分しまいが甘い競馬にはなっていますが、積極的な競馬をすることで、さらに安定感が増したので、ここは対抗評価としました。

 ▲は、前走の汐留特別はスタートでアオって最後方からの競馬となりましたが、ペースが緩んだ向正面で一気に位置を押し上げ、直線では早め先頭から押し切って勝利した(3)コロンドール。前走はクビ差でしたが、かなり荒っぽいレースぶりで、格がひとつ違うレース内容でした。今回は11ヵ月の骨折休養明けになりますが、これまでのキャリアが6戦と浅い馬だけに、休養中の成長力も加味して3番手評価としました。

結論 馬連6-8,3,4,5 (25:10:10:5) 複勝6 (50)

本日4番 札幌11R UHB賞 芝1200m
 ◎ (16)タイセイアベニール
 〇 (5)ジョーアラビカ
 ▲ (3)アヌラーダプラ
 △ (11)ナイントゥファイブ
 △ (12)ロードアクア
 △ (1)アスタールビー
 △ (6)リンゴアメ
 △ (7)コロラトゥ-レ
 △ (10)センショウユウト

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にマイネルアルケミー(-18.7pt)、ロードアクア(-18.3pt)、エイティーンガール(-17.7pt)、ジョーアラビカ(-17.3pt)、コロラトゥーレ(-16.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 しかし、今回の◎には、昨春にオープンの鞍馬Sを制し、その後の重賞でも差のない競馬ができている(16)タイセイアベニールを推します。同馬は前々走の函館スプリントSは4角で接触、前走のTVh賞は直線序盤で挟まれる不利が合って、不完全燃焼の競馬。3~4走前はそれなりに走れていたように、調子は悪くないはず。ここで巻き返しを期待します。

 ○は、昨秋の京成杯で3着、前々走の函館スプリントSで3着の実績馬(5)ジョーアラビカ。特に前々走は前々、内々が上位の流れを、後方から3~4角の外を回って4着。前走のTVh賞は休養明け好走の反動で出遅れ、前々走同様に前々、内々が有利の流れとなったこともあり、7着に敗れました。それだけに今回での巻き返しが期待できるでしょう。

結論 馬連16-5,3,11,12,1,6,7,10 (10:10:9:9:3:3:3:3) 複勝16 (50)

本日3番 小倉6R 3歳未勝利 芝1200m
 ◎ (14)ジューンブルーム
 〇 (4)エイシンイシュタル
 ▲ (15)ナムラシベラ
 △ (2)ララアンドツイカ
 △ (3)エスパダアスール
 △ (7)プリンスゼンナン
 △ (12)ホウオウナビゲータ
 △ (18)ニホンピロジャック

見解
 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にエイシンイシュタル(-3.3pt)、エスパダアスール(0pt)、テオリス(1.0pt)、ジューンブルーム(2.0pt)、リオンキング(4.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、新馬戦で2着し、4走前の未勝利戦でも2着の実績がある(14)ジューンブルームを推します。同馬は新馬戦、4走前ともに、メンバー最速の上がり3Fタイムを駆使しているように、決め手があります。1番人気の前々走は前半3が33秒3の超ハイペースで逃げるランスオブミューズを追い掛け、12着失速。また、前走はダートで能力を出し切れませんでしたが、末脚を生かす競馬なら巻き返せるでしょう。今回はテンの速いテリオスに内から抵抗していくエスパダアスール等、前に行きたい馬が多数のメンバー構成だけに、展開に恵まれる可能性も高く、今回の本命としました。

 ○は、長期休養後の2戦は、芝1200m戦を使われ、正攻法の競馬で連続2着と安定感が増した(4)エイシンイシュタル。特に前々走は、超絶高速馬場の小倉芝とはいえ、前半3F32秒1のハイペースを先行して勝ち馬と0.2秒差。しまいの甘い馬なので、時計の掛かる小倉はマイナスですが、どんどん馬場も回復しているようなので、対抗評価としました。

結論 馬連14-4,15,2,3,7,12,18 (20:5:5:5:5:5:5) 複勝14 (50)

2021年 小倉記念・関屋記念の予想

おはようございます😊 こちらでは重賞レースの予想を掲載します。

本日2番 小倉11R 小倉記念 芝2000m
 ◎ (9)モズナガレボシ
 〇 (1)アールスター
 ▲ (6)ダブルシャープ
 △ (2)ファルコニア
 △ (3)グランスピード
 △ (5)ショウナンバルディ

見解
 昨年同様に異例の小倉の開幕週で行われる小倉記念。今年は2回小倉ではなく、4回小倉で行われます。今開催は前開催から約1ヵ月ぶり。エアレーションが施されていることから、開幕週でもある程度は時計を要し、開幕週でも差しが決まる可能性が高いと見ていましたが、それどころか記録的な雨の影響で極悪馬場で行われます。

 また、小倉芝2000mが舞台の小倉記念は、過去10年で追い込み馬の1着が1回、連対が3回に対して、逃げ馬の連対はゼロ。なぜ、逃げ馬が不振なのかというと、これは小倉芝2000mのコース形態にあります、

 逃げ馬は先頭でコーナーに侵入し、コーナーで最短距離を回ることで息を入れながら後続とのリードを広げるもの。しかし、小倉芝2000mは、最初のコーナーまでの距離は約472mと長く、逃げ馬は序盤から積極的に行かないと後続とのリードを広げられないし、同型馬が多数出走していれば、競り合いは免れません、向正面の距離も長く、最後の直線も約293mと短いため、後続馬が向正面から動いてくることで、緩みないペースが生まれやすいというのもあります。

 ただ、ここまで馬場が悪化するとレースが消耗戦となり、脚質の有利不利よりも、スタミナの豊富さが重要。そこも踏まえて予想を組み立てたいです。

 そこで◎には、デビューから長い間ダートを走っていましたが、芝路線に転向してから上昇中の(9)モズナガレボシを推します。同馬は、芝では大崩れせずに安定して走れています。前走の佐渡Sは、差し馬が上位を占める一戦で、勝ちに行く競馬で3着。勝ち馬は3歳牝馬のアナザーリリックで斤量が52㎏だったのに対して、この馬は斤量57㎏と明確に重かったことからも、内容が濃いものがあります。

 また芝2600mの5走前、皿倉山特別で3勝目を挙げ、3走前の芝2400m御堂筋Sで自己最高指数タイを記録する等、長距離実績があることからも、豊富なスタミナがあると言えます。今回はハンデ53㎏と軽いことからも、チャンスは十分にあるでしょう。

 ○は、昨年12月の休養明けの一戦こそ崩れましたが、ここ2年間は条件戦でずっと安定した成績を残しているように、実力はある(6)ダブルシャープ。前走の不知火Sは行きっぷりが悪く、最後方からの競馬になりましたが、向正面のラスト4F過ぎから外を進出開始。4角では4頭並走の一番外でコーナーロスが大きかったものの、マイペースの競馬で逃げ粘るグランスピードをゴール前で捉えて勝利。前半3Fが36秒7とかなり遅い流れを、自ら動いて勝利した内容も好ましく、充実していると言えます。

 また、同馬は2回小倉最終日のタフな馬場で行われた4走前の壇之浦Sでも2着に好走しているように、スタミナは豊富。また、下級条件でも安定して走れる馬は、成績以上に高い潜在能力を持っていることも多く、この馬も重賞で通用する力はあるでしょう。

 ▲は、重馬場の4走前のスピカSでは、やや速い流れを逃げ馬を目標にしながら3~4角で速めに潰しに行って、最後までしぶとく粘って、3着と好走した(3)グランスピード。重馬場の厳しい流れに対応できていることから、道悪は合うはず。ブリンカーを着用した前走の不知火Sでも、デビュー3戦目の野路菊S以来の逃げでクビ差2着まで粘れているように、近走内容も充実しているので3番手評価としました。

 あとは△にデビューしてから大崩れしたのは、休養明けの神戸新聞杯のみという堅実派の(2)ファルコニア。前走のエプソムCは出遅れて後方からになりましたが、3~4角の内ラチ沿いから発馬ロスを挽回。直線序盤では中団の内目でまごつくヴェロックスの前の位置を取り、そこから馬場の良い外に出し、3着と好走。直線で馬場のギリギリ良い内目を走らせたことで、勝ち馬と0.3秒差に好走しました。
 
 つまり、鞍上の判断力の良さ、上手さが功を奏した一戦だったということ。時計の掛かる馬場にも実績があるので、極悪馬場もこなせるとは見ていますが、前走で上手く乗って指数最高値を記録となると、ここで更なる上昇があるかどうかが微妙で狙い下げました。

 他では、近3走は安定して好成績を残している(5)ショウナンバルディ。前走の七夕賞はスタート直後に外のカウディーリョと接触があり、そこから無理せず中団よりやや前からレースを進める形。先行馬である同馬とカウディーリョが前の位置を取り切れなかったこともあり、レースは行った、行ったの前残り決着となりました。この馬は内目から直線で外に出して勝ち馬と0.2秒差。差す競馬で指数最高値を1pt更新と、新味を見せました。

 問題点があるとすれば、2~3走前のように勝ちに行く競馬をした場合でしょう。2~3走前は、高速馬場をマイペースで逃げられたことで3着、2着と善戦していますが、タフな馬場で積極的な競馬をすると、ペース次第では失速の恐れがあります、実際に道悪の4走前の福島民報杯では、オーバーペースで逃げた影響もあるにせよ、16着大敗を喫しているので、逃げるグランスピードにプレッシャーをかけに行った場合には、危うい可能性もあると見て、狙い下げました。

結論 馬連9-6,3,2,5 (13:13:12:12) 複勝9 (50)

本日2番 新潟11R 関屋記念 芝1600m
 ◎ (17)マイスタイル
 〇 (6)ロータスランド
 ▲ (15)ミラアイトーン
 △ (3)シャドウディーヴァ
 △ (11)ソングライン
 △ (13)カラテ
 △ (5)アトミックフォース
 △ (14)クリスティ
 △ (18)パクスアメリカーナ

見解
 関屋記念はサマーマイルシリーズの重賞の中では、唯一の別定戦。このため中京記念以上のメンバーが集います。今年も一昨年のフィリーズレビューの勝ち馬プールヴィルこそ出走を取り消したものの、2018年のエムソムC勝ち&昨年の関屋記念勝ちのサトノアーサー、一昨年の函館記念の勝ち馬マイスタイル、一昨年の京都金杯の勝ち馬パクスアメリカーナ、今年2月の東京新聞杯の勝ち馬カラテ、昨年の阪急杯勝ちのベストアクター、前走の中京記念勝ちのアンドラステ、一昨年のファルコンS勝ちのハッピーアワーと、重賞ウイナーが7頭集いました。

 また、土曜日は記録的な雨の小倉と比べると新潟はそこまではなく、時計は標準レべル。関屋記念が行われる新潟芝1600mは、最初の3角までの距離が約550mと長く、逃げ馬の出方次第でハイペースにもスローペースにもなります。今回で逃げたいのはクリスティとマイスタイル。この2頭を見ながらミラアイトーンが3番手。グランデマーレ、アトミックフォース、ロータスランド辺りも前を意識して来るでしょう。しかし、持久力型の逃げ馬はマイスタイルのみなので、意外とペースが落ち着くのではないでしょうか。

 そこで◎には、2018年の洞爺湖特別、五稜郭特別、2019年の函館記念を逃げ切り勝ちしているように、前に行ってこその(10)マイスタイルを推します。同馬は一昨年のマイルCSでもマイペースで逃げて4着。長期休養明けの前々走ダービー卿CTでも、差し、追い込み馬が台頭する展開を自ら演出しながらも4着。前走の新潟大賞典は時計の掛かる新潟で、前半3F34秒2の暴走レベルの大逃げを打ち、さらに馬場の悪い内を通ったために14着大敗を喫しました。しかし、同馬は一昨年の京都金杯で2着、マイルCS4着等、マイル実績もあり、函館記念で逃げ切り勝ちの実績があるようにスタミナもある馬。それだけに時計の掛かる新潟は合うでしょう。

 〇は、今年3月末に1勝クラスを制し、その後、2勝クラスと格上挑戦の米子Sも連勝した(6)ロータスランド。特に前走の米子Sは重馬場で緩みない流れを先行して完勝と、強い内容でした。前走の中京記念は、「格上挑戦、次走はいらず」という格言があるように、米子Sで激走したダメージで5着に敗れましたが、それでも2番手でレースを進めて勝ち馬アンドラステと0.4秒差なら上々。ここでの巻き返しが期待できるでしょう。

 ▲は、平均ペースで流れた3~4走前のリステッド競走で、先行策からともに3着と好走している(15)ミラアイトーン。同馬はかなりのスローペースとなった前々走のリステッド競走・谷川岳Sでも3着と好走しており、前でレースを運べる優位性を生かせる展開になればここでもチャンスがあります。前走のエプソムCは休養明け好走後の反動で出遅れ、15着大敗を喫しましたが、今回での巻き返しがあっても不思議ないでしょう。

 △に一昨年の東京新聞杯で2着、今年は同レースで3着、さらに芝2000mの前走マーメイドS3着と、重賞で勝ち切れないまでも、上位争いに加われる実力はあるシャドウディー。同馬が勝ち切れないのは、スピード不足で好位が取れない弱点があるからですが、そういう馬は時計の掛かる馬場でこその面があります。同馬は重馬場の府中牝馬Sでも、トロワゼトワルが大逃げを打ったことで展開に恵まれたとはいえ、2着に好走しているように道悪得意。さらにマイル実績もあるとなると、ここでも有力でしょう。

 あとはデビューから5戦し、唯一、連対を外したのが前々走の桜花賞のみの(11)ソングライン。しかし、前々走のは3角手前でメイケイエールが内から接触し、外に押しのけられる大きな不利があったもの。度外視できる内容でした。前走のNHKマイルCは、中団よりもやや前でレースを進め、直線では外からシュネルマイスターにハナ差差されたものの、3着グレナディアガーズ(朝日杯FSの覇者)に2馬身半も差をつけたことは十分評価ができます。スタミナが不足する休養明けで、時計の掛かる馬場をこなすのは簡単ではありませんが、斤量が51㎏と軽いことと、3歳馬の成長力に期待します。

 他では、前々走の東京新聞杯は、中距離の逃げ馬であるダイワキャグニーが最内から先手を取ってスローペースとなりましたが、その好位で流れに乗って、重賞初制覇を達成した(13)カラテ。同馬は不良馬場の東京芝1600mで2勝目を挙げたように、持久力が豊富なタイプ。時計の掛かる馬場の3走前、若潮Sでも早めに動いて3馬身差の完勝を収めているように、時計の掛かる馬場はこの馬には持って来いの条件。しかし、前走の安田記念が、挫跖でダービー卿CTをスキップしての休養明けの一戦だったこともあり、出遅れてただ回って来ただけの13着と、あまりに見せ場がなかっただけに狙い下げました。その後、立て直されたことにより、どこまで復調しているかと言ったところです。

 さらに昨年の新潟大賞典では、逃げてしぶとく粘って2着と好走した(5)アトミックフォース。重馬場の4走前、東風Sでは3頭は後の七夕賞の覇者トーラスジェミニに競りかけ、オーバーペースに巻き込まれながらも4着を死守。その次走のダービー卿CTでも、◎マイスタイルが逃げるハイペースを中団から3~4角で早めに動いて5着と善戦しているだけに、展開ひとつで粘れそうです。

 その他、スタミナが不足する休養明けの前々走、六甲Sはタフな馬場をマイペースで逃げ切り勝ちした(14)クリスティ。前走のヴィクトリアマイルは休養明け好走後の一戦だったこともあり、10着大敗を喫しましたが、今回は休養明け3戦目。◎マイルタイルが共存を図る出方をすれば、この馬も逃げ粘れるでしょう。

 最後に長期休養明けの3走前、リゲル賞で4馬身差の圧勝を収めた(18)パクスアメリカーナ。同馬はその次走の京都金杯も勝利し、前走のマイラーズCでも3着と好走。ここでは一番の実績馬ではありますが、今回は2年4ヵ月にも及ぶ骨折休養明けとなるために狙い下げました。本来は、ここまでの休養明けとなると苦しいものがありますが、同馬は鉄砲成績が【2・0・1・0】と抜群なので、無印にはできませんでした。

結論 17-6,15,3,11,13,5,14,18 (20:6:6:6:6:2:2:2) 複勝17 (50)