おまけ2 中京11R シリウスS ダ1900m
◎ (4)エルデュクラージュ
〇 (11)ウェスタールンド ←2着
▲ (1)ダノンスプレンダー
△ (2)ブルベアイリーデ ←3着
△ (5)リアンヴェリテ
△ (6)ゴッドセレクション
△ (8)サンライズホープ ←1着
△ (9)ケイティブレイブ
見解
この時期は地方交流の日本テレビ盃や白山大賞典が行われるため、メンバーは分散します。トップクラスは日本テレビ盃に、その次点で長距離指向が強い馬は白山大賞典に、2000m弱がベストの上がり馬はシリウスSにという具合です。今年は昨年同様に阪神ダ2000mではなく、中京ダ1900mが舞台。昨年、カフェファラオが優勝したように、距離適性がマイルよりの馬でもチャンスがありそうです。
阪神ダ2000mは芝スタートで、前半のペースが速くなる傾向がありますが、今年のこのレースの舞台、中京ダ1900mはダートスタート。さらにダ1800mの100m後方の急坂手前からスタートし、序盤で坂を上り、2角過ぎから再び上り、後半で坂を下るコースなので、前半、中盤とペースが上がりづらいのがポイント。
また1~2角が狭く、ここで外を回るとロスが大きくなるため、外枠よりも内枠のほうが好ましいですが、最初の1角までの距離が1800mよりも100m長く、距離が約391mあるので、1800mほど枠の並びの影響はないでしょう。つまり、逃げ、先行馬が有利で、それらが内枠だとより有力ということ。
今回で逃げる可能性が高いのは、前走ダ1400mのコーラルSを逃げ切り勝ちしているリアンヴェリテ。同馬は坂スタートがカギですが、スピードが違うのでハナへ行くでしょう。前々走でダ1800mの三宮Sを逃げ切り勝ちしているサンライズホープは、リアンヴェリテがハナに行けば控えざるを得ない形。リアンヴェリテが後続を離して、サンライズホープ、ロードリバーサル、エルデュクラージュ、ゴッドセレクション、ケイティブレイブが2列目を狙って行く形になるでしょう。
そこで◎には、昨年東京ダ2100mのブリリアントS、スレイプニルSを2連勝した(4)エルデュクラージュを推します。同馬は前記の2レースで、その後に連勝街道に入るマスターフェンサーを2着に降しての勝利。今年に入ってもダイオライト記念で、先日の日本テレビ盃で2着のダノンファラオと0.2秒差(2着)に好走しているように、能力の衰えはありません。
前走のジュライSは、先行争いが激しく、前に行った馬には厳しい展開。エルデュクラージュは外から逃げたスマートセラヴィー(次走の阿蘇S・2着)に競り掛けながら、ラスト1F手前でいったん先頭に立つ場面がありました。さらに斤量59Kgを背負い、距離も短かったはず。今回は斤量も軽くなり、距離が長くなるのも歓迎材料。前走で厳しい競馬を経験したことが、今回に繋がると見て、巻き返しを期待しました。
○は、ダートに路線転向してから一気に本格化し、2018年に今回と同距離コースのチャンピンズC2着の実績を持つ(11)ウェスタールンド。同馬が重賞初制覇を達成したのは、昨年4月のアンタレスSですが、その次走のエルムSで2着に好走するなど、重賞で安定した走りを見せていました。
長期休養明けの近2走は行きっぷりが悪く、最後方ポツンの競馬。前々走のプロキオンSは超絶高速ダートで前有利の展開となったために7着に敗れましたが、前走のエルムSは前がペースを引き上げたことで、メンバー最速の上がりを駆使して4着に食い込んで来ました。
近2走を見る限り、ダ1700mでは絶望的な位置になるので、今回の距離延長は好ましく、また前走で復調気配を見せていたこともあって、対抗評価としました。同馬は4走前の浦和記念でも、絶望的な位置からの競馬となりましたが、向正面で好位の直後まで位置を押し上げて3着に善戦しています。距離があればそういう競馬も可能になるでしょう。
▲は、近2走のアンテレスS、プロキオンSともに4着と安定した走りを見せた(1)ダノンスプレンダー。前走のプロキオンSは、超絶高速ダートでコーナーロスが致命的となる状況下だったために、3~4角で内のアヴァンティストに寄せてぶつけて行く、先週のオールカマーのレイパパレのような川田競馬。結果、それが功を奏してアヴァンティストをアタマ差降していますが、そういったファイティング騎乗(?)をするのが川田騎手の凄さ。昨年のこのレースでは後方から最短距離競馬で4着止まりでしたが、今年はややメンバー卿かも、昨年よりも地力をつけているので、上位争いが期待できるでしょう。
以下特注馬として、長らくダ1400m前後の距離を使われてきましたが、前走のBSN賞は前々走から2Fの距離延長だったこともあり、
ほぼ出たなりで逃げ馬の後ろの位置を取り、直線で逃げ馬の外に出して3馬身差の完勝を収めた(2)ブルベアイリーデ。同馬は中距離路線に転向してさらに良さが出たのは確かですが、今回は休養明け好走後の一戦。反動が出る危険性もあるので、特注馬の扱いとしました。
あとは△に2019年の大沼Sで逃げて5馬身差の圧勝、その次走でマリーンC勝ち、昨年も大沼Sを制しているように、中距離適性もある(5)リアンヴェリテ。同馬は単騎マイペースで逃げた2019年の大沼S時が自己最高指数。今回は休養明けで一気の距離延長になりますが、今回も単騎逃げが見込めるメンバー構成だけに警戒が必要でしょう。
他では、3走前の伏竜Sで3馬身差の圧勝を収めて、4歳上位クラスの1頭として浮上した(6)ゴッドセレクション。前々走の兵庫チャンピオンシップもロードエクレールの2番手でレースを進めたまでは同馬の勝ちパターンでしたが、時計がかなり掛かる馬場を考えると、2週目の3角先頭では仕掛けのタイミングが早すぎました。早仕掛けが祟って最後に失速したところで、リプレーザに差されての2着でした。
また、前走のジャパンダートダービーは、前々走で早仕掛けをし過ぎたことが応えたのか、スローペースなのに3列目の外で折り合い、4角外から逃げたキャッスルトップに並びかけ、そこで外に張られて2着までと、鞍上になかなか上手く乗ってもらえませんが、馬はそれなりに強いのは確かです。3歳馬で休養中の成長力も見込めるだけに、警戒が必要でしょう。
さらに前々走の三宮Sではマイペースで逃げて2馬身差で快勝した(8)サンライズホープ。前走のプロキオンSは、超絶高速ダートで、前がの残る流れを、スタートで躓いて後手を踏み、好位の外からのロスのある競馬になったことが致命的でしたが、それでも6着。もともとは折り合うこともけっしてダメではない馬なので、軽視は禁物でしょう。
結論 馬連4-11,1,2,5,6,8,9 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝4 (50)