本日は凱旋門賞の予想もサービス提供させて頂きますm(__)m。その前にここもしっかり当てたいもの。
本日1番 中山11R スプリンターズS 芝1200m
◎ (4)ダイアトニック
〇 (1)テイエムスパーダ
▲ (9)ナムラクレア
△ (7)ウインマーベル
△ (2)ジャンダルム
△ (13)メイケイエール
△ (15)シュネルマイスター
△ (6)ナランフレグ
△ (10)タイセイビジョン
△ (11)トゥラヴェスーラ
■スプリント戦としては逃げ、先行馬が手薄
中山芝1200mは外回りの坂の頂上付近からスタートして、約4.5mもの坂を下って行くコース。最初のコーナー(3角)までの距離は、約275mと短いものの、緩やかなカーブのため、一気に下って行くことが大半。このため前が競り合うとペースが速くなりやすいのが特徴です。
2020年は時計が掛かる馬場でモズスーパーフレアとビアンフェが競り合ったことでかなりのハイペースとなり、スプリントも優れるグランアレグリアの追い込みが決まったこともあります。
ただ今年は逃げ、先行馬が手薄。逃げ馬テイエムスパーダが1番枠に入ったことで、いずれかの馬が競り掛けて行くと見ていますが、思い当たるにはファストフォースくらいで、ジャンダルムでも前に行けるくらい。また今年の開催は雨に祟られることが少なく、高速馬場を維持できていることもあり、内が有利で外の馬は展開に恵まれないと上位争いに加わって来られません。今年はこれを踏まえて予想を組み立てます。
■有力馬の紹介
◎ (4)ダイアトニック
これまでスワンS、函館スプリントSを優勝し、一昨年の高松宮記念でもゴール手前で外からクリノガウディーに寄られて悔しい3着となった実績がある馬。一昨年のキーンランドCよりスランプとなり、2桁着順が続いていましたが、骨折による長期休養を経て、4走前の京都金杯4着、3走前の阪急杯1着と見事な復活を果たしました。
3走前は外枠の逃げ馬モントライゼが出遅れ。10番枠から好発を決めた本馬は、そこから押してハナを狙う競馬。最終的には外からハナを主張したモントライゼを行かせて2列目の最内を追走し、最後の直線で内ラチ沿い1頭分の狭いところを割って早め先頭に立ち、そこから押し切る強い内容でした。本馬が阪急杯で記録した指数は、自己最高指数であり、能力の衰えを感じさせません。
今年の高松宮記念は阪急杯激走後の一戦だったためか、出遅れて能力を出せず、安田記念は前で流れに乗ろうとしていたものの折り合いを欠くレースとなって能力を出し切れませんでした。この馬は函館スプリントSを優勝した時もそうだったが、好位でスムーズに流れに乗ると能力を出し切れるタイプ。一時のスランプ時はレースの流れに乗れず、後方から伸びあぐねるレースでした。
今回はスプリント戦のわりには逃げ、先行型が手薄なメンバー構成。好位で内で流れに乗るレースが出来そう。またスタートがあまり速くない(1)テイエムスパーダが出遅れた場合には、阪急杯時にようにハナを狙う競馬までありそう。また近2走が不完全燃焼の競馬となっているので、先週の神戸新聞杯のジャスティンパレス同様にエネルギーも十分に溜まっている可能性も高く、馬場や展開にも恵まれる公算が他界となれば、今回は激走の条件が揃ったと言えます。
〇 (1)テイエムスパーダ
3走前の2勝クラス・皆生特別で力をつけていることをアピールした3歳馬。3走前はまずまずのスタートを切って、外の同馬主馬テイエムトッキュウを行かせて2列目の内から3角で外に出し、3~4角では2番手の外。直線で同馬に並びかけ、ラスト1Fで突き放しての2馬身半差の完勝でした。当時に本馬が記録した指数は、1クラス上のもの。
すると次走のCBC賞では、5番枠から五分のスタートを切ってハナを主張し、3馬身半差の逃亡劇。当日はコンクリート馬場だったこともあり、1分5秒8のレコード勝ちでした。当時の斤量は48Kg。斤量減はダッシュ力、瞬発力などの加速力に最も大きなプラス影響を与えるだけに、超絶高速馬場のスプリント戦では48kgは圧倒的に有利だったことは確かです。しかし、CBC賞で本馬が記録した指数は、破格のものだっただけに、ここでも十分に通用する実力はあるはずです。
前走の北九州記念はCBC賞で激走した直後の一戦で、今村騎手が乗っていなかったことからも、体調面がベストだったとは思えません。また前走は7~9レースは稍重から回復しての良馬場で前半3F33秒8のハイペースで逃げており、そこを考えれば7着と言っても良い内容の競馬は出来ており、今回は前走時よりも状態面の良化が見込めます。
本馬はスタートが速いタイプの逃げ馬ではなく、4走前の葵Sではスタートで躓いたこともあります。それだけに1番番枠がどう出るかという不安材料はありますが、同型馬がファストフォースくらいとなれば、逃げられる可能性が高いはず。逃げてマイペースの競馬ができれば、ここも圧倒という可能性は十分にあります。
▲ (9)ナムラクレア
デビュー2戦目のフェニックス賞を未勝利馬の立場で、当時1番人気に支持されていた○テイエムスパーダを降して勝利し、続く小倉2歳Sを例年の水準以上の好指数で勝利した素質馬。その後は同世代の牝馬トップクラスと激闘を繰り返し、桜花賞では3着に善戦しました。
前々走の函館スプリントSでは斤量50kgの恩恵もありましたが、7番枠から五分のスタートを切って、そこから押して楽な二の脚で先行争いに加わって行く形。レースがかなりのハイペースとなった中、3番手の外を追走し、3~4角では2列目の外から前との差を詰めて行く横綱競馬。直線ではそこからしぶとく伸び、ラスト1Fで先頭に立つと、そこから後続を引き離して2馬身半差で完勝しました。前々走は3歳馬が一番力をつける夏の時期に、しっかりと成長を感じさせた内容で、好指数を記録しました。
前走の北九州記念は内枠の馬が上位を占める決着のなか、16番枠から好位を狙ったものの、徐々に下がって中団外からの競馬。3~4角で包まれ、直線でスムーズさを欠きながらも最後によく伸びて3着。潜在能力の高さを見せつける走りでした。今回は前走時よりも体調面は良化が見込めるだけに、チャンスは十分にあります。ただ前走で後方からレースを進めているので、今回はすんなりとレースの流れには乗りにくい面があるのは確か。最後の直線で鞍上がどう捌くかが見ものではあるが、うまく乗れれば勝利は十分に期待できるでしょう。
△ (7)ウインマーベル
ブリンカー着用で成績が上昇し、今春の橘Sと葵Sを連勝した馬。葵Sは7番枠から五分にスタートから促されたものの、追走でやや遅れ中団の中目で包まれる競馬。3角手前ではブレーキをかけ、頭を持ち上げる場面もありました。3~4角でも中団の中目でブレーキ気味の競馬でしたが、4角で上手く外に出し、好位の外で直線。しぶとく伸びてラスト1Fでは3番手まで上がり、そのまましぶとく抜け出して2馬身半差の完勝でした。ただ、葵Sは前半2F目からゴールに向かって減速する消耗戦になっており、中団でレースを進めた本馬は展開に恵まれたことも確か。
それゆえに始動戦の前走、キーンランドCでは高い評価をしなかったのですが、レースの流れが速くなかったこともあり、5番枠から五分のスタートを切った本馬は、そこから促されてはいましたが、好位の中目で進めでレースの流れに乗ることが出来ました。3~4角で中目から2番手まで位置を押し上げ、直線でもしぶとく伸びてゴール手まで逃げ馬ヴァトレニは捕えたところで、外から一気にヴェントヴォーチェに差し切られての半馬身差の2着。
本馬は好タイム決着の前々走で追走に苦労していた一方、洋芝で時計を要した前走ではレースの流れに乗っての2着。ここは1分7秒前後の決着で前半3F33秒を切るか、切らないかくらいで流れる可能性が高いだけに中団からの競馬になる公算が高いですが、前走で成長をアピールできた点は好材料。軽視は禁物でしょう。
△ (2)ジャンダルム
ブリンカーを着用で成績が上昇し、中山芝1200mが舞台となった昨春の春雷Sでは、先行策から押し切って勝利した馬。3走前のオーシャンSでも(6)ナランフラグを撃破して1着。3走前は7番枠から五分のスタートを切って、じわっと促されると好位馬群の中目で流れに乗り、そこから早めに動いて3角3番手。3~4角では外から前に並びかけ、4角2番手。直線ではしぶとく伸びてラスト1Fで早め先頭に立った同馬主のビアンフェを競り落とし、外から一気に上がって来る(6)ナランフレグを3/4差ほど振り切ってゴールインしました。
休養明けの前走・北九州記念はレコード決着の17番枠で前の位置が取れず、中団から3~4角でかなり外を回って17着大敗を喫しましたが、今回は2番枠。この枠で逃げ、先行馬手薄なら、前の位置が取れるだけに、巻き返しを警戒しました。本馬は前々走の高松宮記念でかなりのハイペースを先行して11着に失速しているように、ペースが上がっていいタイプではありませんが、平均~ややハイペースを前で流れに乗れれば上位争いに加われる可能性が高まります。
△ (13)メイケイエール
気性難と戦いながらも、今年はシルクロードS、京王杯スプリングC、セントウルSと重賞で3勝を挙げた馬。前走のセントウルSは、5番枠からやや出遅れましたが、二の脚ですっと好位の外目まで上がり、道中はコントロールしながらの競馬。ただコンクリート馬場でレコード決着と速度の速い競馬となったことで追走がわりと楽で、本馬としては折り合いもついていました。3~4角でも好位の外目を追走し、直線序盤でしぶとく伸びて一気に先頭列。ラスト1Fで突き抜けて、後続を寄せ付けずの2馬身半差の圧勝でした。
本馬は前走時で折り合いがついていたこともあり、休養明けながら自己最高指数を記録。また今回は前走時より先行馬が手薄でペースが上がらない可能性が高いだけに、前走ほどスムーズに折り合えない可能性があります。例えるならサートゥルナーリアが休養明けで神戸新聞杯を圧勝したその次走のようなレースになりそうな気がしています。さらに12番枠となると外々を回るリスクもあり、これで1番人気なら、狙い下げてこそ配当妙味でしょう。
△ (15)シュネルマイスター
デビュー4戦目でNHKマイルCでは今年の安田記念の覇者ソングラインを撃破して優勝した素質馬。その次走の安田記念では3着、秋のマイルCSでは2着、今年の安田記念でも2着と好走し、昨秋の毎日王冠でも同年の安田記念の覇者ダノンキングリーに逆転優勝を飾っていることからも芝1600m~芝1800mがベストの馬と言えます。
前走の安田記念は、9番枠から五分のスタートを切って中団後方馬群を追走。道中も中団の中目でコントロールしながら前にソングラインを見ながらの競馬になりましたが、ソングラインは3~4角の外から動いて行ったのに対して、本馬はそれにはついて行かずに、中団中目で我慢したまま直線。序盤は進路がなかったものの、ラスト2F目で追い出されると、馬群の内を割ってジリジリと伸び始め、ゴール前では一気に突っ込んで来ましたが、ソングラインにクビ差及ばずの2着でした。
確かに前走は直線の進路取りがスムーズなら優勝していた可能性もあった内容ですが、前に行けない馬の弱点が出たレースでもありました。またそういう馬だけに、芝1200m戦のここはテンに置かれて追走に苦労する公算が高いでしょう。
グランアレグリアの追込みが決まった2020年くらいまでペースが上がればチャンスがありますが、今年は当時よりも高速馬場で先行馬が手薄という点を考えると、追込みが決まる展開にはなりにくいはず。本馬がここに休養明けで出走してくるのは、この先のマイル戦を見据え、テンの速力強化を狙ったものと見ていますが、先行争いが一転して激化する可能性も視野に入れて、買い目に加えました。
△ (6)ナランフレグ
デビュー当初はダート路線を使われていましたが、芝に路線転向してから着実に上昇。ダートでは1勝クラスで伸び悩んでいたものの、2020年のシルクロードSでは接戦の3着と好走するまで成長しました。その後はオープンクラスでやや壁に当たっていた時期もあったが、昨年10月のオパールS2着の後は再び好調となり、前々走の高松宮記念で悲願のGI制覇を達成しました。
前々走は2番枠からやや出遅れ、テンに置かれていつも通りに後方から、枠なりで終始最内を立ち回ったもの。ラスト1F地点でレシステンシアの直後から外に出す際、外への進路を(11)トゥラヴェスーラに塞がれており、狭い間に体を捻じ込んで捌いてくるロスはありましたが、ど嵌りした部類の競馬でした。
高松宮記念は枠順、展開がすべてうまく行っての勝利だっただけに、その力には半信半疑の面がありましたが、続く安田記念でも勝ち馬と0.4秒差の9着に走れており、本当にかなりの力をつけていることを感じさせました。
デビューからあまり休むことなくここまで来た馬で、今回しっかり休んだことがどう出るかという面はあります。また、追込みで好成績を残している馬は、勝ちに行く競馬をすると最後に伸びを欠いてしまうことも多々あります。最後まで自分の競馬に徹して、展開が向くようならば、チャンスは当然あるでしょう。
△ (10)タイセイビジョン
昨年のスプリンターズSでは12着と、GIの壁を感じた一戦でしたが、今年はCBC賞2着、北九州記念2着と力をつけてここ向かって来た馬。本馬は二の脚が遅く、後方からの競馬となる馬ですが、近2走とも○テイエムスパーダが逃げてレースを超ハイペースにしたことで、展開に恵まれたもの。しかし、近2走ともメンバー最速の上がり3Fタイムを記録しているように、エンジン掛かってからがしぶとく、いい脚が長く使えるからこそ、展開に嵌れる面もあります。
また前々走のCBC賞では、後方馬群の中目からから3角で内のスペースを拾い、3~4角では最内に切って最後の直線でも狭い内を捌いて抜け出して来ているように、昨年と比べると馬群を割れるようになったことも本馬の地力強化への後押しとなっています。
前走の北九州記念も中目が伸びる馬場状態でしたが、最後の直線で中~外に馬群が凝縮し、進路がない状態の馬もいるなか、3~4角で後方馬群の内で脚をタメて直線でも内から抜け出す競馬。こういう競馬ができるのも馬群が捌けるからこそです。今回は福永騎手に乗り替わりますが、福永騎手も内のこだわりの強い騎手なので、最後の直線で詰まらなければワンチャンスありそうです。
△ (11)トゥラヴェスーラ
6走前の淀短距離Sでは△ナランフレグに1馬身半差をつけて勝利。今から思えばこの時点で後の活躍は当然だったのかもしれませんが、その後の高松宮記念4着、京王杯スプリングC2着と能力の高さを見せました。
そして今年初戦の阪急杯では、1番枠からまずまずのスタートを切ったものの、外の各馬が内に切れ込んで来たので、コントロールしながら下がって中団の最内を追走。3~4角では中団各馬が外から上がって、本馬は後方2列目。直線では最内1頭分から早め先頭に立ったダイアトニックの直後を突いて抜け出す、騙し打ちのような内容でしたが、休養明けで◎ダイアトニックをクビ差まで追い詰めた走りは驚かされました。
本馬はその次走の高松宮記念でも中団から最後の直線で内を突き、差のない4着に食い込んでいるように、イメージ以上に能力は高く、鞍上の好騎乗がここでも光った一戦でした。このように紙一重のようなレースぶりが続いているだけに、今回も上手く行くという保証はありませんが、再度の神騎乗があれば一気の台頭もあり得るでしょう。
結論 馬連4-1,9、7,2,13,15,6,10,11 (10:10:8:7:5:5:3:1:1) 複勝4 (50)