断然1番人気のサルサディオーネは、トップハンデ56.5㎏を背負うことと、JBCレディスクラシックで苦しめられたリネンファッションの存在を嫌って対抗評価までとしました。
船橋11R クイーン賞 芝1800m
◎ (10)ウェルドーン
〇 (4)サルサディオーネ
▲ (7)ダイアナブライト
△ (2)リネンファッション
△ (8)デジマノハナ
△ (13)プリティーチャンス
見解
昨年のこのレースの覇者(4)サルサディオーネが断然の1番人気。同馬は今夏のスパーキングレディーCで6馬身差の独走を飾り、前々走の日本テレビ盃でも骨を切らせて肉を断つ逃げで逃げ切ったように、地力強化は明白ですが、今年は昨年から斤量1.5㎏増の56.5㎏を背負います。ここまでハンデを背負わされると出脚が悪くなり、序盤から脚を使わされる不安もあります。
前走のJBCレディスクラシックでも、スタート後に外に逃げたのを立て直すロスがあったにせよ、リネンファッションにプレッシャーをかけられて楽に逃げられなかっただけに、またそういう競馬になった場合の怖さがあるので、対抗○評価までとしました。
そこで◎には、今年の関東オークス馬であり、ジャパンダートダービーで3着の実績もある(10)ヴェルドーンを推します。関東オークスで2着に下したケラススヴィアやジャパンダートダービーの上位馬が、その後不振が続いていることから、同馬はやや評価を落とした感があります。
しかし、ハイペースで逃げたケラススヴィアを好位からねじ伏せた関東オークスは、指数上、古馬GⅢレベルのものがありました。休養明けの前走レディスプレリュードは好位から、4角で早め先頭に立ったレーヌブランシュを追いかけるように仕掛けたためにしまいが甘くなり、そこをテオレーマに差されましたが、ひと叩きされたことで息持ちが良くなるでしょう。ここでの前進に期待します。
▲は、5走前の3勝クラスでは、前崩れの流れを差して勝利の(7)ダイアナブライト。前走のレディスプレリュードはペースが上がらず、中団の外々を回るロスの大きい競馬で4着に敗れましたが、今回はサルサディオーネが出走しているだけに、5走前の再現が見込めます。ハンデ53㎏も好ましく、ここでの変わり身に期待します。
以下特注馬として、前々走のブリーダーズゴールドCでは、マイペースで逃げてマルシロレーヌと半馬身差の2着に粘った(2)リネンファッション。同馬は前走のJBCレディスクラシックでは、半馬身ほど出遅れた上に、内から寄られて挟まれる不利がありましたが、それを馬場の悪い内から挽回し、サルサディオーネにプレッシャーをかけて行く競馬で3着。スタート後のロスと4角先頭の早めの競馬を考えると、負けて強しの競馬でした。リネンファッションは砂を被るのが苦手な馬だけに、前走のような競馬になる怖さや揉まれた場合の怖さはありますが、要警戒の1頭でしょう。
あとは△に中央では芝のレースばかりを使われ、2勝止まりでしたが、船橋に移籍後はダートを使われて、どんどん良化を見せている(8)デジマノハナ。前走からさらなる上昇度があれば、ハンデ51㎏のここは通用の余地があります。また、2020年のサルサレイア(7番人気)とハンデ51㎏の南関東馬が3着に食い込んでいるという、好ましい傾向もあります。
さらにブリンカー着用で一変し、休養明けの前々走で3勝クラスを制し、前走のみやこSでも4着と好走した(13)プリティーチャンス。ただ前走は大外枠から終始外々を回るロスの大きい競馬ではあったものの、エクスパートランがいつもの捲りを仕掛けて来たことで、前が崩れて差し、追い込みが有利の流れだったのも確か。また、交流重賞はある程度、自分から動いて勝ちに行く必要性がありますが、末脚一辺倒のレースぶりが気掛かりで狙い下げました。
結論 10-4,7,2,8,13 (18:12:12:2:2) 複勝10 (50)