2023年 シンザン記念+メイン+最終12R予想

現時点で1戦1勝馬のライトクオンタムが1番人気、クファシルが2番人気に支持されている。ただこの2頭は新馬戦ではかなりスローペースでの逃げ切り勝ち。ライトクオンタムは2着馬に2馬身半差、3着馬には6馬身差をつけて勝利したように、それなりに高い指数を記録したが、クファシルはラスト1Fで甘さを見せて、後続馬に迫られてしまった。

ただクファシルはこの中間の坂路で抜群の動きを見せており、ただクファシルはこの中間の坂路で抜群の動きを見せており、ここでの上昇度を加味して特注馬とした。ライトクオンタムも逃げなければチャンスが広がるが、相手強化のここで逃げたら新馬戦よりもペースを引き上げなければならず、苦しい競馬になる可能性が高いと見ている。そんなこんなで結局、穴狙いとなった。

本日1番 中京11R シンザン記念 芝1600m
 ◎ (3)スズカダブル (能力値3位)
 ○ (7)ペースセッティング (能力値1位)
 ▲ (4)トーホウガレオン (能力値5位)
 注 (5)クファシル (能力値7位)
 △ (2)ライトクオンタム (能力値4位)
 △ (1)サンライズピース (能力値2位)
結論 馬連&ワイド3-7,4,5,2,1 (各13:13:12:8:4)

◎ (3)スズカダブル

 6月の中京開幕日の新馬戦では、2番手から3角で先頭に立ち、最後の直線で勝ち馬の目標になってしまう苦しい展開から2着を死守した馬。次走の東京未勝利戦は、東京の新馬戦で大敗していた馬ばかりの手薄なメンバー構成ではあったが、しっかり期待に応え、2着に3馬身差をつけて勝利した。

 本馬はその後に休養し、秋に復帰すると逃げて紫菊賞3着、萩S5着。ラスト1Fで甘さを見せていることから、マイルがベストの感を強く受けたが、未勝利戦から指数を上昇させ、成長力を見せることは出来た。

 しかし、マイル戦の前走・朝日杯FSでは、13着大敗。しかし、内が圧倒的に有利な馬場状態で、3着レイベリング以外の1~6着馬は4角で最内、最後の直線でも内を通った馬だったことを考えると、13番枠でテンが速かったために前には行けず、中団外々からの競馬になったことを考えると、そこまで悪い内容ではなかった。それに本馬は前に行ってこその馬である。今回は前走で前半3F35秒2の速い流れを経験しているだけに、今回は楽に前に行けると見て、本命とした。

○ (7)ペースセッティング

 デビュー2戦目の未勝利戦では、11番枠からトップスタートを切って逃げ、ビッグシーザー(後の中京2歳Sを朝日杯FSの勝ち馬と同等の指数で勝利)を撃破した馬。次走の京王杯2歳Sでは、4番枠から五分のスタートを切った後、3番枠のサイモンオリーブにぶつけられ、同馬の直後の好位中目からの競馬になったが、同馬がコントロールが難しく下がって来たために、ブレーキで位置を下げたために、ここで外の各馬に上がって来られて包まれる形になった。

 3~4角でも中団中目を追走し、4角出口で外に出されて追い出されると、ジリジリ伸びて2着フロムダスクからハナ+クビ差の4着に好走。キレる脚は使えなかったものの、悪くない内容だったと見ている。前走の万両賞では5番枠から五分のスタートを切って、そこから促されて2列目の外を追走。3~4角で内の馬が前の馬との差を詰めて行くのに対して、本馬は置かれ出して4角では3列目付近になったが、それでもジリジリ伸びて勝ち馬にクビ差まで迫った。

 前走時、3~4角で置かれだしたことから、芝1400mでは忙しいと推測される。また置かれもジリジリと伸びてくる辺りから、芝1600mがプラスに転じる可能性が非常に高い。本馬はスタートも二の脚もそこまで速い馬ではないが、この距離なら楽に好位を取って、レースの流れに乗れるだろう。また本馬はここではキャリアが豊富なこともあり、能力値1位にランクインしていることも、強調材料である。

▲ (4)トーホウガレオン

 デビューから上昇一途で前走の未勝利戦を勝利した馬。前走は8番枠からトップスタートを切って2番手を追走。前半4F48秒9-後半4F46秒7のかなりのスローペースで、行った、行ったが決まる流れを利して、ラスト1Fで逃げ馬を交わして勝利した。本馬は2列目からの競馬で最後に甘さを見せてしまうのが未勝利戦をなかなか勝ち上がれなかった理由だけに、ラスト1Fで加速する流れでメンバー最速の上がり3Fを駆使した新馬戦のように、末脚を生かして欲しいものだ。

注 (5)クファシル

 1戦1勝馬。前走は4番枠から好発を切って、軽く促されただけでスッとハナに立ち、逃げる競馬。序盤で折り合いを欠く場面があったが、このレースはかなりのスローペース。しかし、ラスト2F11秒1-11秒6とラスト1Fで甘くなり、後続馬に詰め寄られた。当然ながら指数は(2)ライトクオンタムほど高くない。新馬戦の内容はさすがに高く評価できないが、坂路で抜群の動きを見せていたことや今回の相手がそれほど強くないこともあり、特注馬とした。

△ (2)ライトクオンタム

 1戦1勝馬ながら、能力値4位にランクインしている素質馬。前走は大外11番枠からスタートは五分だったものの、行き脚がついて逃げる形となった。コントロールされたマイペースの逃げで最後の直線を向いても余裕があり、ラスト2Fのハロン棒手前で軽く追い出されると後続を引き離し、2着馬に2馬身半差、3着馬には6馬身差をつけて勝利した。

 走破タイムは同日2Rの未勝利戦より遅いが、道中のペースは2Rよりも緩んでおり、結果なかなかの好指数勝ちとなった。ラスト2Fは11秒1-11秒6。余裕の走りには見えたが、そこまで楽勝だったわけではなさそうだ。新馬戦がかなりのスローペースでの逃げ切りだっただけに、相手強化のここで逃げたら苦しい競馬になる可能性が高いが、それを熟知している武豊騎手だからこそ、折り合う競馬を選択するはず。それならばチャンスがあるだろう。

△ (1)サンライズピース

 デビューから上昇一途で、前走の万両賞で○ペースセッティングに0.5秒差(5着)に迫った馬馬。前走は前々走から3Fの距離短縮で8番枠から出遅れ、テンにも置かれて中団外からの競馬となったが、前有利の流れをメンバー最速の上がり3Fを駆使しており、ペースセッティングには見劣るが悪い内容ではなかった。前走からさらなる前進があれば通用しても不思議ない。
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本日2番 中山11R ポルックスS ダ1800m
 ◎ (14)ルリアン
 〇 (1)ウィリアムバローズ
 ▲ (7)ワーケア
 △ (8)ディアセオリー
 △ (9)ニューモニュメント
 △ (10)ルコルセール
 △ (2)ケンシンコウ
 △ (6)メイショウムラクモ
 △ (11)タガノディアマンテ
結論 馬連14-1,7,8,9,10,2,6,11 (15:15:5:5:5:3:1:1) 複勝14 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にニューモニュメント(-29.7pt)、ケンシンコウ、アシャカトブ(ともに-27.7pt)、キタノヴィジョン(-26.7)、ルリアン(-26.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (14)ルリアン

 4走前からダート路線に転向し、3走前の3勝クラス・古町Sではオープン通用レベルの指数で勝利した馬。3走前は五分のスタートを切って、中団の外を追走していたが、向正面でじわっと動いて2列目外まで上がり、4角でも2列目外。直線で早めに抜け出したゴールドパラディンに迫ると、同馬もしぶとく抵抗していたが、ゴール前でクビ差前に出て勝利した。このレースは上位2頭のマッチレースとなったことで、3着馬に4馬身差を付けていた。

 本馬はその次走のブラジルCでも3着。10番枠から五分のスタートを切って、中団外からの競馬。ペースが遅かったこともあり、向正面では折り合いを欠く場面もあったが、3~4角で進出し、4角では好位の直後の外。直線ではしぶとく伸びていたが、当日は超絶高速ダートだったこともあり、ウシュバテソーロにキレ負けする形で3着に敗れた。そのウシュバテソーロはその後3連勝で東京大賞典を優勝したほどの馬だから、この結果は仕方ない。

 前走のベテルギウスSは1番枠から五分のスタート切って、 大逃げを打ったピュアジャッジから離れた好位の最内を追走。向正面で外に出し、最後の直線でもジワジワ伸びていたが、ラスト1F付近でフィロロッソが内に斜行して進路をカットされる不利があった。前走で能力を出し切れず、今回は怒りの連闘策。長く良い脚を使えるタイプなので、ややタフなダートの中山も好ましく、中心視した。
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本日3番 中山12R 4歳上2勝クラス 芝1600m
 ◎ (7)ゲンパチアイアン
 〇 (8)スーパーホープ
 ▲ (4)アバンチュリエ
 注 (1)ティーガーデン
 △ (6)スリートップキズナ
 △ (10)アルママ
 △ (11)アップストリーム
 △ (14)ファロロジー
結論 馬連7-8,4,1,6,10,11,14 (12:12:12:5:5:2:2) 複勝7 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にティーガーデン(-14.3pt)、 アルママ(-13.7pt)、スリートップキズナ、スーパーホープ(ともに-11.7pt)、アバンチュリエ(-11.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (7)ゲンパチアイアン

 前走は11番枠から五分のスタートだったが、そこからスピード感たっぷりのまさに大逃げ。2走前、3走前ともに4着しているようにここにきて調子が上がってきていることを感じさせるスピードだった。本馬は芝1200mだが、もともと逃げでこのクラス連対実績があり、当時記録した指数は-16pt。芝1600mの前々走でも-12ptを記録している。

 前走で行き切ったことで、レース間隔が開いて太目だった体も絞れてくるし、持久力も強化され、ここでの粘りが増すはず。同型馬不在のここは狙ってみたい。
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本日4番 中京12R 4歳上2勝クラス 芝1600m
 ◎ (13)ドグマ
 〇 (1)ガリレイ
 ▲ (7)ブッシュガーデン
 △ (4)サトノルーチェ
 △ (10)ワンダーカタリナ
 △ (3)デルマカンノン
 △ (5)テーオーディエス
 △ (11)リーゼントフラム
結論 馬連13-1,7,4,10,3,5,11 (15:15:5:5:4:3:3) 複勝13 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にブッシュガーデン(-13.7pt)、ドグマ(-13.0pt)、ガリレイ(-13.0pt)、サトノルーチェ、ワンダーカタリナ(ともに-12.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (13)ドグマ

 新馬戦では後方外から3~4角でスパートして前との差を詰め、4角では大外から、ラスト2F11秒6-11秒6と最後までしっかり伸びて差し切った馬。エンジンの掛かりが遅い馬ではあるが、エンジンが掛かってからの末脚は強烈な面がある。

 本馬は昨年よりスプリント路線を使われるようになり、前々走の芝1200mの1勝クラスでは、1番枠から五分にゲートを出て、出たなりで後方。内でじっと脚を温存し、最後の直線で外に出されると、一気に前を交わして勝利した。このレースでは1クラス上の指数を記録。成長を感じさせた。

 前走の知多特別はやや疲れが出たようで伸びきれなかったが、大きく崩れなかった。今回はテンの速い馬が多数出走で、ハイペースが濃厚のメンバー構成。立て直されての本領発揮に期待する。

2023年 東西メイン&最終12R予想

本日は重賞はありませんが、重賞級のメンバーが集ったすばるSが楽しみで仕方ありません✨

本日1番 中京11R すばるS ダ1400m
 ◎ (5)セキフウ
 〇 (10)バトルクライ
 ▲ (12)ドライスタウト
 注 (1)オーヴァ―ネクサス
 △ (8)イバル
 △ (7)メイショウテンスイ
 △ (9)シゲルタイタン
 △ (14)サンライズラポール
結論 馬連5-10,12,1,8,7,9,14 (17:17:6:4:2:2:2) 複勝5 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にオーヴァーネクサス(-27.7pt)、バトルクライ(-26.3pt)、 ケイアイターコイズ(-25.0pt)、メイショウテンスイ(-24.7pt)、シゲルタイタン(-24.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (5)セキフウ

 古馬オープンレベルの指数「-26」で決着した、昨年のユニコーンSの2着馬。同レースはロードジャスティスが飛ばして、前半4F46秒2-後半4F49秒0の超ハイペース。本馬は2番枠から出遅れ、後方の最内で脚を温存し、最短距離の競馬。最後の直線では内を捌いて、先に抜け出したベイシャエスにしぶとく迫ってクビ差。展開に恵まれ、4角で外に馬群が広がったことで、内から捌きやすかったのは確かだが、楽に捌いたのは力があればこそ。実際にこのレースの1~3着馬は全て内々を立ち回った馬であり、その後も活躍している。

 次走のジャパンダートダービーでは10着に大敗したが、休養明け好走後の一戦で、距離が長かったのが敗因だろう。また前々走のソウルダービーでは2番手外でレースの流れに乗れてはいたが、最後に甘くなって3着に敗れた。ここもやや距離が長かったし、近年は韓国のレベルが上がったことも影響していると見ている。4着馬に大差を付けていることから、上位2頭の馬が強かった可能性が高い。

 前走の武蔵野Sはペースが速かったわけではないが、2番枠からやや出遅れ、そこから好位まで挽回したことを考慮しても、12着大敗と不甲斐ない負け方だった。しかし、遠征後の休養明けの一戦だったことも影響しているはず。

 今回は逃げ馬のメイショウテンスイ、シゲルタイタンに2列目の外を狙うケイアイターコイズと前に行きたい馬が揃っており、ダートも重くなっている。こうなるとペースがかなり速くなる可能性が高い。そこで前走から1Fの距離短縮で、前には行けない本馬の差し一発に期待した。

〇 (10)バトルクライ

 ユニコーンSでは◎セキフウにクビ差敗れたが、その後2勝クラス、3勝クラスを連勝し、前走のギャラクシーSでは2着と好走した馬。前走は4番枠から五分のスタートを切って好位の最内を立ち回ったものの、最後に甘さを見せてデンコウエールにアタマ差差された。

 しかし、前々走で逃げて5着に敗れたケイアイドリーが有馬記念当日のりんくうSで巻き返しVを決めたのが記憶に新しい。ケイアイドリーがスマートダンディーに競り掛けられる展開でレースが緩みなく流れており、前が厳しい展開だったということ。それだけに勝ちに行く競馬をして惜しい2着だった本馬も前走以上に走ってもいいと見ている。

▲ (12)ドライスタウト

 デビューから3戦3勝で全日本2歳優駿を優勝し、2歳チャンピオンとなった馬。同レースでは2番手から逃げ馬をぴったりとマークして乗り、3~4角で早々と先頭に立つ競馬。初距離なのにそんな乗り方で大丈夫かと心配になったが、力が違ったようでそのまま押し切って優勝した。当時に記録した指数は、古馬オープン級の指数「-30」でここではNO.1のもの。

 復帰戦となった前々走の兵庫CSでは、大外12番枠から滑って躓き、そこから位置を押し上げて4着大敗を喫した。全日本2歳優駿の勝ちっぷりから距離が延びても対応できると見ていたが、前々走の負けっぷりやダ1400mの霜月Sであっさりと巻き返していることから、距離が長かったと推測される。

 今回も前走と同距離のダ1400m。ただ前走と違うのは、今回は前半から流れが速くなりそうなこと。外枠から勝ちに行く競馬でロスを作ってまで勝ち切れるかというと半信半疑な面がある。本馬は全日本2歳優駿で慎重な戸崎騎手を大胆にさせたほどの馬で、本日も2鞍のみの騎乗。気合の中京遠征ではあるが、今回の1番人気は前走よりもリスクが伴うので3番手評価とした。

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本日2番 中山12R 4歳上2勝クラス 芝1600m
 ◎ (6)エープラス
 〇 (5)ベルクレスタ
 ▲ (10)トーセンメラニー
 △ (3)グランスラムアスク
 △ (4)サンカルパ
 △ (7)カナテープ
 △ (1)ミズリーナ
結論 馬連6-5,10,3,4,7,1 (16:8:8:8:8:2) 複勝6 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にベルクレスタ(-13.0pt)、サンカルパ、エープラス、ヒットザシーン(ともに-12.3pt)、カナテープ(-10.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (6)エープラス

 デビュー戦は芝だったが、その後地方に転出し、JRAに再転入後もダートに使われていたが、4走前に芝の1勝クラスを勝利した馬。その後は芝で着実に上昇中。前走の2勝クラスでは、4番枠から五分のスタートを切って、中団の最内を追走し、最後の直線では内の狭い間を割って伸び、3着と好走した。

 前走では終始中団の外を回るロスを作ってしまったとはいえ、現時点で2番人気の(4)サンカルパに先着。一方、本馬は7番人気と不思議なほど人気がない。サンカルパは最後の直線で内にモタれた辺りから目一杯の走りだったと推測され、今回で休養明け好走の疲れが出ても不思議ないが、本馬はレースを順調に使われ、近2走とも勝ち馬と小差のレースができている強みがある。

 〇 (5)ベルクレスタ

 昨春の桜花賞では、勝ち馬と0.7秒差(2着)に好走した馬。桜花賞当日は内が圧倒的に有利な馬場状態だったが、本馬は12番枠から内に切れ込みながら、道中は中団内目を追走。しかし、4角から進路がなく、4角出口で外に出しながら、最後の直線ではナミュール後ろを通して外に出す形。4角入口まで内目を通しているとは言っても、最後の直線ではナミュールを差して先着しているのだから、強い内容だったと言える。

 休養明けの前走・武田尾特別では、春の実績が評価され、断然の1番人気に支持されたが、2着に敗れた。前走は前半4F49秒2-後半4F45秒1で超絶スローペース。本馬は4番枠から五分のスタートを切って3列目の外4番手には付けて行ったが、逃げたドーブネを捕らえることが出来なかった。逃げて本馬と同じメンバー最速の上がり3Fタイム32秒9の末脚を使ったドーブネが強かった内容ではあるが、前に行けない弱みが出た一戦でもあった。今回は相手弱化の一戦ではあるが、ここもかなりのスローペースが濃厚の一戦で、対抗評価までとした。
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本日3番 中山11R ニューイヤーC 芝1600m
 ◎ (6)インテンスライト
 〇 (12)グランデマーレ
 ▲ (3)グラティアス
 注 (5)ワールドバローズ
 △ (1)ウイングレイテスト
 △ (7)ココロノトウダイ
 △ (8)シュヴァリエローズ
 △ (11)アオイクレアトール
結論 馬連6-12,3,5,1,7,8,11 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝6 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にグラティアス(-18.3pt)、グランデマーレ(-18.0pt)、、ワールドバローズ(-17.7pt)、ウイングレイテスト、エイシンチラー、ココロノトウダイ、シュヴァリエローズ(ともに-16.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

 しかし、このレースは能力値次点のインテンスライトで16.3pt。15pt台も2頭もいて、まさに実力拮抗の一戦。さらに展開もどう転がるかわからない。ノルカソルカが逃げるのか、思い切ってアオイクレアトールが逃げるのか、前記2頭が競り合うのか…ノルカソルカが逃げるのが嫌いな石橋脩騎手だけに、アオイクレアトールに行かせて案外と落ち着く可能性もある。そこで今回はもっとも大きな上昇度があると推測される馬を本命に推す。

◎ (6)インテンスライト

 今回と同距離コースの5走前、幕張Sを勝利した馬。5走前は5番枠から五分のスタートを切って3番手を追走。3~4角で外に誘導し、4角で外に並びかけて直線。内の2頭もしぶとく抵抗していたが、ラスト1Fで抜け出して勝利した。

 本馬はマイル戦で先行する競馬がベストなタイプ。次走のダービー卿CTは、逃げ馬と2番手馬がブービーとシンガリに失速したように、かなりのハイペース。テンの3Fが34秒2とスプリント戦レベルの速さだったために、テンに置かれて自分の形に持ち込めず、展開に恵まれた形ではあるが、3~4角の中目で包まれて、最後の直線で捌きながらの競馬になったことも痛く、勝ち馬と0.4秒差(6着)に敗れた。

 休養明けの前々走の京成杯AHも3番枠から五分のスタートを切って一旦3番手にはいたが、外から各馬が内に切れ込んできたために位置を下げ、さらには向正面でミッキーブリランテが捲ってきたために、3~4角で包まれて最後の直線でも前が壁のままゴールイン。結果勝ち馬と0.3秒差の7着に敗れた。

 このように本来はもっと走れても良かった条件で走れていないが、今回は逃げ馬2頭がいるものの、先行馬は手薄。ダービー卿CTや京成杯AHに比べると、包まれる可能性が激減している。前走のカシオペアSは休養明け好走後の一戦で距離も長く、10着に敗れてしまったが、立て直されての今回は巻き返しに期待したい。

○ (12)グランマーレ

 昨年のニューイヤーCの2着馬。昨年は13番枠と不利な外枠だったが12番枠のボンセルヴィーソに付いて行く形で、同馬の2番手外を取ることが出来た。今年も(11)アオイクレアトールについて行く形でいい位置と取れる可能性はあるが、(6)ノルカソルカもいるので、昨年よりは外々の競馬になりそう。

 また前走のリゲル賞で出遅れたように、度々出遅れることがあり、その場合は、大きいロスを作ってしまう可能性もある。長期休養明けをひと叩きされての前進は見込めるが、危うい要素もあるので、対抗評価までとした。

▲ (3)グラティアス

 4走前のダービー卿CTの4着馬。前々走は逃げ馬と2番手馬がブービーとシンガリに失速する流れを、8番枠から五分のスタートを切って好位の外目を追走し、3~4角でも積極的に進出し、展開恵まれてた上位馬と0.2秒差(4着)に粘った。

 休養明けの前走のキャピタルSでは前に行けずに7着に敗れたが、好位に付けられれば巻き返せると見て、3番手評価とした。先週のホープフルSのドゥラエレーデの騎乗が記憶に新しいように、逃げ馬徹底マークで先行策から捻じ伏せる競馬を得意としている鞍上ムルザバエフ騎手も、本馬には持って来いだろう。
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本日4番 中京12R 4歳上2勝クラス 芝1400m
 ◎ (5)ダノンカオス
 〇 (10)キタサンシュガー
 ▲ (14)スコールユニバンス
 △ (1)エイシンピクセル
 △ (4)オラヴェリタス
 △ (7)チャオバンビーナ
 △ (13)ソルトキャピタル
 △ (15)ナバロン
 △ (17)グランデフィオーレ
結論 馬連5-10,14,1,4,7,13,15,17 (10:10:8:8:8:2:2:2) 複勝 5(50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にチャオバンビーナ、ロゼクラン、キタサンシュガー(ともに-8.7pt)、オラヴェリタス、スコールユニバンス(ともに-8.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (5)ダノンカオス

 本馬は能力値-8.0ptで、上位馬とビン差の6位。前々走の小牟田特別では、8番枠から五分のスタートを切って中団の最内を追走。最内のスペースが開いていたので、そこから前との差を詰め、3~4角で逃げ馬の後ろまで上がって2列目で直線。一旦は単独3番手まで上がったが、ラスト1Fで苦しくなって5着に失速した。

 しかし、前々走の1着馬はマッドクールが現オープン馬、2着のヨシノイースターは先週のファイナルS(3勝クラス)で、大接戦の2着。その2頭を負かしに、一旦3番手まで上がっての0.6秒差は価値が高い。前走はダートで3角先頭の行き切る競馬で2着。ダートで厳しい流れを経験したことが持久力強化に繋がれば、ここはチャンスと見る。

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2023年 中山金杯・京都金杯+最終12Rの予想

前売りの段階でプレサージュリフトが1番人気に支持されていたのには驚いた。本馬はゲートがかなり悪く、二の脚も遅く、かといってメンバー最速クラスの末脚で上がってこられる馬でもない。芝2000mの前走・秋華賞でも16番枠から出遅れて後方2列目からの競馬となっているだけに、オークスくらいまで距離があればともかく、マイル戦のここだとほぼ確実に置かれる公算が高い。

もしかすると後方強襲が決まるほどペースが速くなるという見立てなのかもしれないが、その要素はメンバーを考慮した場合に低い。本馬が前走から急成長しているならば話は違ってくるが、過去振り返り予想の山崎的視点では危険な要素しか感じない。

本日1番 中京11R 京都金杯 芝1600m
 ◎ (4)アルサトワ
 〇 (1)ベレヌス
 ▲ (10)マテンロウオリオン
 △ (3)ピースワンパラディ
 △ (7)イルーシヴパンサー
 △ (9)ダイワキャグニー
 △ (6)タイムトゥヘヴン
 △ (15)シャーレイポピー
結論 馬連4-1,10,3,7,9,6,15 (10:10:10:10:4:3:3) 複勝4 (50)

◎ (4)アルサトワ

 4走前の阪神芝1800m戦、大阪城Sを重賞通用レベルの好指数で勝利した馬。4走前は11番枠から五分のスタートを切って、二の脚の速さで一旦先頭に立ったが、内からハナを主張するサトノフェイバーに行かせてその2番手を追走。3~4角で前との差を詰め、4角で前に並びかけると、直線序盤で抜け出し、外から迫るカレンシュトラウス(次々走でオープン勝ち)の追撃を1/2差振り切っての勝利だった。レースは前半4F47秒2-後半4F46秒1のややスローペースだったが、勝ちに行く競馬で勝利した内容は十分に褒められるものだ。

 その次走の新潟大賞典は激走の疲れが祟ったようで、レース中に鼻出血を発症し、出走制限により休養。鼻出血を発症すると再発防止の観点から強い追い切りが出来なくなるため、その後しばらくスランプになる馬が多いが、本馬は復帰戦の前々走・ポートアイランドSでもマイペースで難なく逃げ切った。

 前走の富士Sは休養明け好走後の一戦で、外差し馬場。前と内を通った馬には厳しい流れだった。実際に外から先行して7着に敗れたラウダシオンが次走の阪神Cで3着(11番人気)、出遅れを挽回して最内を先行し、12着に敗れたノルカソルカが次走のキャピタルCで3着(13番人気)と巻き返している。このことから逃げ馬アオイクレアトールに競り掛けに行った本馬の巻き返しがあってもいいはず。

 今回は(1)番枠のべレノスの2番手が狙えるメンバー構成で、(16)ミッキーブリランテが京成杯AH時のように捲ってこなければペースが落ち着く公算が高い。本馬は現時点は7番人気だけに絶好の狙い目だ。

〇 (1)ベレヌス

 3走前の中京記念(小倉芝1800m)で初重賞制覇を達成した馬。3走前は14番枠から五分のスタートを切って、押してハナを主張。内から突っ張るベステンダンクの前に出て内に切り込み、しっかりリードを奪うと、そこからペースをコントロール。向正面からじわじわペースを引き上げ、4角で2列目の各馬が上がって来たところでスパート開始。ラスト1Fで甘くなったが、外から迫るカテドラル、ファルコニアらの追撃を1/2差凌いでの優勝だった。

 前々走の京成杯オータムHでは、1番枠からまずまずのスタートを切ってハナを主張したが、外枠の(16)ミッキーブリランテに一気に上がって来たので、同馬に先頭を譲って2番手からの競馬になったが、結果2着の同馬と0.5秒差(5着)と悪くない内容だった。前走の福島記念ではユニコーンライオンが逃げる展開で3番手を追走して3着に敗れたが、タフな馬場で距離延長、そして5F通過が59秒4とペースが速かったことが応えたもの。

 今回は前々走同様に本馬が1番枠でミッキーブリランテが外枠ではあるが、確率諭で言えば、本馬が逃げる公算が高い。確かに中山芝1600mは内が有利なコースで、京成杯オータムH当日も内が有利な馬場状態だったが、中京芝1600mも1~2角の引き込み線からのスタートで内有利なコース。そのうえAコース替わりの今開催は一昨年、昨年と内有利の傾向を見せているだけに、◎アルサトワとセットで狙いたい。

▲ (10)マテンロウオリオン

 昨春のNHKマイルCの2着馬。同レースでは1番枠から出遅れ、後方2番手を追走。3~4角で中目を通して、4角出口で外へ誘導すると、良い脚を持続させて、先に動いて先頭に立ったダノンスコーピオンにクビ差まで迫った。NHKマイルC当日は、出遅れて差しに転じた18番人気馬カワキタレブリーの3着が記憶に残るように、外差し馬場。またレースが緩みなく流れており、本馬の2着は展開に恵まれた面は否めない。

 ただ近2走で能力を出し切っているかというと、決してそうではない。秋緒戦の前々走・スワンSは、6番枠から出遅れ、位置を下げ切って最後方から。緩みない流れの芝1400mでは、さすがに届かない横山典騎手の失敗パターンの位置取りだったが、外から一気に伸びて勝ち馬ダイアトニックに0.5秒差(7着)まで迫った。

 また前走のマイルCSは外差し馬場の1番枠。トップスタートを切って先頭に立った2番枠のウインカーネリアンの後ろにいたが、同馬が外から前を主張する各馬に行かせ、位置を下げたためにブレーキをかける形。このため中団の内々で包まれ、3~4角でさらにペースが落ち着いたために包まれたまま。最後の直線で外に出せず、馬場の悪化した最内からスパートするしか術がなかった。

 結果、外差し各馬に屈する形で10着に敗れたが、大外から差し切って優勝したセリフォスと0.7秒差とここでも大きく負けていない。NHKマイルCで先着したセリフォスに差を広げられてしまったのは、同馬自身が成長したのもあるが、本馬が不利な競馬を強いられたことも影響している。今回、NHKマイルC時のようにペースが上がって欲しいところではあるが、メンバー最速クラスの末脚で上がってこられる馬なので、極端なスローペースでなければ上位争いに加われると見ている。
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中山金杯は先週のホープフルSと同じ中山芝2000mが舞台。ホープフルSはこちらでは予想を変えてしまてしっかり仕留められなかったが(すいません💦)いい線までいったレース。

ホープフルSは大本命馬ミッキーカプチーノが2列目外にいたことで、後続が捲れなくなったことが、前2頭を残らせてしまった理由。つまり、ミッキーカプチーノより前に出て、同馬にマークされることを恐れたということだ。

今回も捲って好走した実績がある馬が不在なだけに、前を残らせてしまう公算が高いと見ている。先週Aコースから今週Cコースに替わればなおさらだろう。今回コスモカレンドゥラが初めてのブリンカー着用で挑むが、同馬もエヴァーガーデンもフェーングロッテンもハイペースで飛ばして良いタイプではないだけに、前目と内目が有利な決着になると見る。

本日2番 中山11R 中山金杯 芝2000m
 ◎ (12)ウインキートス
 〇 (8)カレンルシェルブル
 ▲ (3)ラーグルフ
 注 (1)マテンロウレオ
 △ (2)クリノプレミアム
 △ (5)フェーングロッテン
 △ (15)レッドランメルト
 △ (16)ゴールドスミス
 △ (17)エヴァーガーデン
結論 馬連12-8,3,1,2,5,15,16,17 (10:10:10:7:7:2:2:2) 複勝12 (50)

◎ (12)ウインキートス

 一昨年の目黒記念では、今回の出走馬中NO.1の指数を記録して、初重賞制覇を達成した馬。同レースでは5番枠からまずまずのスタートを切って、外からハナを主張してきたトップウイナーに行かせて、2番手を追走。前2頭が後続をどんどん引き離して行くが、後続は追い駆けようとしなかった。2番人気馬ヒートオンビートが3角から動こうとしていたが、3~4角でダンスディライトに蓋をされて動くに動けず、最後の直線でも進路確保にスムーズさを欠いてしまったのが、前を残らせた要因だろう。

 レースは前半5F64秒0-後半5F58秒0の超絶スローペース。しかし、本馬は2番手から直線序盤で先頭に立ちながらも、上がり3F最速タイムのヒートオンビートと0.1秒差しか差がなかったのだから、後続馬に対して完勝の内容だったと言える。

 本馬はその次々走のオルカマーで2着と好走した後、相手が強かったこともあって不振だったが、今年の目黒記念では逃げて2着と善戦。休養明けの前々走オールカマーでもBコース→Cコース替わりの中山芝2200m戦で、内が圧倒的に有利な馬場を3番枠を利して3番手の最内から3着に善戦した。

 前走のエリザベス女王杯は15着に大敗したが、同レースはAコース使用最終日で朝から雨が降り続き、一気に外差し馬場へと変貌。11番枠より外の枠の馬が掲示板を独占する外枠の差し馬が断然有利の状況下で好位の最内を追走したのでは15着大敗も仕方ない。本馬の外を追走して16着に大敗したウインマイティーが次走の有馬記念で6着に巻き返していることからも、本馬の巻き返しがあって不思議なく、先行馬が有利な展開になれば、馬券圏内突入まであると見ている。

○ (8)カレンルシェルブル

 3勝クラスでは善戦はするものの、なかなか勝ち上がれなかったが、前走の魚沼Sを勝ち上がってようやくオープン入りを達成した馬。4走前の緑風Sではまずまずのスタートを切って序盤は好位だったが、外から前を主張する馬に行かせて中団の中目を追走。最後の直線では、後のジャパンCの覇者ヴェラアズールの進路をカットして最内を突いて抜け出したアルビージャを交わせなかったが、その直後から伸びてきたヴェラアズールをアタマ差交わして2着と好走した。

 このことからも重賞のここでも通用する能力の持ち主であることがわかるはず。本馬は昨秋の関ケ原Sで2着、魚沼Sでは勝利しており、近走の勢いもあるが、昨秋以降の現4歳馬の活躍と現5歳馬の不振が影響しているのか(?)、5歳馬の本馬は現時点で6番人気と人気がない。しかし、今回で人気の4歳馬たちと互角の力は持っており、これまで幅広い展開に対応していることから対抗評価とした。

▲ (3)ラーグルフ

 前走で3勝クラス・甲斐路Sを勝利した、勢いのある4歳馬。前走
は3番枠からまずまずのスタートを切ったが、そこからコントロー
ルして中団最内を追走。3~4角では包まれないように外に出し、最
後の直線ではジリジリ伸びて勝利した。前走はブリンカー着用の逃
げ馬が大逃げを打って、前半5F57秒9-後半5F60秒1のかなりのハイ
ペースになったこともあり、展開に恵まれ、2着馬に2馬身差をつけ
ての完勝だった。

 本馬は前走で自己最高指数を記録した後の一戦になるが、その後に休ませて成長を促されている点が、12月からの続戦でトップハンデ57.5Kgを背負う(1)マテンロウレオ以上に好感が持てる。同馬も末脚型だった春から一転、先行力を身に付けてアンドロメダS1着、中日新聞杯2着と勢いがあるが、ラーグルフを4歳馬の筆頭とした。今回も前走と同じ3番枠で、マテンロウレオよりも前の内を取れる優位性がある。
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本日3番 中山12R 4歳上2勝クラス 芝2000m
 ◎ (12)ノーダブルディップ
 〇 (1)ローシャムパーク
 ▲ (3)ポッドヴァイン
 △ (10)アドマイヤハレー
 △ (13)ボーンディスウェイ
 △ (14)マイネルクリソーラ
 △ (5)タイセイドリーマー
 △ (7)ヴェールランス
 △ (11)ウインチェレステ
結論 馬連12-1,3,10,13,14,5,7,11 (20:6:6:6:6:2:2:2) 複勝12 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にローシャムパーク(-16.7pt)、マイネルクリソーラ(-13.7pt)、アドマイヤハレー(-13.0pt)、ヤマニンプレシオサ、ウインチェレステ(ともに-10.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (12)ノーダブルディップ

 3走前の調布特別で2着と好走した馬。3走前は1番枠から五分のスタートを切って、二の脚で先頭に立ったが、外からハナを主張するアールバロンに行かせて、2列目の最内を追走。終始最内を立ち回り、最後の直線でアールバロンの外から伸びて、同馬に3/4差まで迫った。

 休養明けの前走はオーバーペースの大逃げを打ったテーオーシリウスの2番手。差し馬の競馬になったために8着に大敗したが、今回は逃げ、先行馬が手薄のメンバー構成。先週Aコースから今週Cコースに替わる中山芝も好ましく、ここは本馬の巻き返しに期待した。内に切り込んで前の位置を取りに行く、(11)ウインチェレステのひとつ外枠というのも競馬がしやすいだろう。___________________________________

本日4番 中京12R 4歳上2勝クラス 芝1600m
 ◎ (7)サトノヘリオス
 〇 (4)カワキタレブリー
 ▲ (1)サトノペルセウス
 △ (8)ショウナンアデイブ
 △ (3)ヒルノショパン
 △ (5)エアミアーニ
 △ (6)タイゲン
結論 馬連7-4,1,8,3,5,6 (15:10:10:5:5:5) 複勝7 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にカワキタレブリー(-14.3pt)、サトノペルセウス(-11.3pt)、タイゲン(-10.3pt)、ショーヒデキラ(-9.7pt)、エアミアーニ、テーオーアマゾン(ともに-9.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (7)サトノヘリオス

 3走前のラジオNIKKEI賞で3着と好走した馬。3走前は1番枠からスタート直後に外の馬と接触し、後手を踏んだが、そこから無理をさせずに中団の最内で折り合う競馬。終始最内を立ち回り、最後の直線入り口で中目の狭い間をこじ開けると、しぶとく粘って内から粘る前2頭に迫った。レースがややハイペースで流れて、差し馬向きの流れになったことを考慮しても、フェーングロッテン(本日の中山金杯で2番人気)と0.2秒差なら上々だろう。

 休養明けの前走・甲府特別では、大外12番枠から出遅れて3走前のように前に壁が作れず、折り合いを欠いて好位の外まで上がって行く競馬。結果、最後が甘くなって5着に敗れた。今回も前走時に逃げたテーオーアマゾンやヒルノショパンが前に行く組み合わせでペースが速くなりそうもないが、今回の枠なら前に壁が作れる優位性もあるし、マイル戦ならある程度行かせてしまっても問題ないと見ている。前々走から3Fの距離短縮となった前走でテンに置かれなかったあたりから、この距離も悪くない。

○ (4)カワキタレブリー

 昨春のNHKマイルCでは、本日の京都金杯で1番人気に支持されているマテンロウオリオンとクビ差3着と好走した馬。同レースは外差し馬場&緩みない流れ。10番枠から出遅れて、差しに転じたことが好走要因だが、それでも勝ち馬ノンスコーピオンにクビ+クビ差は評価できる。

 本馬はその後に休養し、復帰してからの2戦がやや振るわなかったが、前走では2着と復調の兆し。前々走から1Fの距離短縮だったために、8番枠から好発を切りながらも二の脚でやや置かれて控える競馬。後方の最内を追走し、4角で中目に中目に出されたが、最後の直線では進路がなく、再び内に進路を切り替えてしぶとく脚を伸ばした。

 芝1400mの前走でも意外と悪くはなかったが、やや忙しい競馬になっていただけに、マイル戦でさらに前進すると見る。また、前走で芝1400mを使ったことで今回は追走が楽になるだろう。ある程度前の位置を取ってくる公算が高い。

2023年 報知オールスターCの予想

新年あけましておめでとうございます。今年も皆様の予想がたくさん当たりますように(*-ω人)。

報知オールスターCは現時点でスワーヴアラミスが1番人気。本馬は2020年のマーチS、一昨年のエルムS、そして昨年の東海Sとこれまでにダートグレードで3勝を挙げているように、ここではNO.1の実績馬。南関東移籍初戦の3走前・富士見OPでは大外13番枠からじわっと先頭、揉まれない競馬で勝利しているものの、揉まれていいタイプではなく、今回の3番枠は乗り方に注文がつく。小頭数9頭立てながら、波乱の要素はある。

川崎11R 報知オールスターC ダ2100m
 ◎ (6)エルデュクラージュ
 〇 (2)マンガン
 ▲ (7)アイアムレジェンド
 △ (4)カイル
 △ (9)キタノオクトパス
結論 馬複6-2,7,4,9 (20:10:10:10) 複勝6 (50)

◎ (6)エルデュクラージュ

 2020年の東京ダ2100m戦ブリリアントS、スレイプニルSでマスターフェンサーを2着に下して2連勝し、一昨年のダイオライト記念では2着、昨年の川崎記念でも2着の実績馬。昨年の川崎記念は1番枠から軽く躓いてやや出遅れたが、そこから押して逃げ馬の直後の3番手を追走。2週目の向正面で前2頭の外に出されると、3~4角で前に並びかけ、4角先頭の競馬で2着に粘った。

 川崎記念後は持ち前の先行力が落ち、それに伴って成績も不振だったが、前々走・埼玉栄冠賞では行きっぷりが復活し、五分のスタートを切って、2列目最内から3着に粘った。前々走では現時点で1番人気に支持されている(2)マンガンに差されたが、ラスト2F13秒6-15秒1の数字が示すように、前が苦しい展開だったことを考えれば上々の内容。

 前走の浦和記念では休養明け好走後の一戦で、アイオライトやランリョウオーらと競り合っての激流に巻き込まれ、7着大敗を喫したが、今回はアイアムレジェンドの逃げでスローペースが濃厚の組み合わせ。(3)スワーヴアラミスに早めに上がって来られると厄介だが、同馬の出方ひとつでマンガンとの逆転があってもいいはず。

〇 (2)マンガン

 一昨年のこのレースの2着馬で、その次走の金盃では9馬身差で大楽勝した馬。その金盃は3番枠から五分のスタートを切って中団内々を上手く立ち回り、2週目の3~4角で外に出されると、4角大外から一気に2列目に進出。そこからどんどん後続を引き離しての勝利だった。

 それ以来の7ヶ月の休養となった一昨年秋の東京記念では、明確な調教不足で1番人気を裏切り7着敗退。以降は調子を落としていたが、4走前の東京記念TRでは好位の外でレースの流れに乗り、最後の直線で早めに抜け出したウラノメトリアを目標に仕掛け、同馬を半馬身とらえて勝利した。

 本馬は強豪相手の前々走・日本テレビ盃でも中団やや後方から、向正面のペースアップでも離されずに追走し、最後の直線で外に出されると、前との差をじわじわ詰めて、ノットゥルノを交わして6着。結果は3着サルサディオーネと0.7秒差、5着ギガキングと0.6秒差だった。

 確かに前々走は逃げたサルサディオーネにノットゥルノがプレッシャーをかけ、かなりのハイペースになったことで展開に恵まれた面がある。しかし、調子は取り戻せているはず。前走の埼玉栄冠賞は出遅れて二の脚も付かずに最後方と、かなり置かれてしまったことから、ペースが上がらなかった場合の危険も伴うが、結果2着だったように、速い脚で上がって来られる優位性があるので対抗評価とした。

▲ (7)アイアムレジェンド

 一昨年、昨年と金沢の重賞・イヌワシ賞を逃げ切り勝ちした馬。特に昨年のイヌワシ賞は、ハイペースの大逃げを打っての4馬身差の完勝となかなか強い内容だった。そして前走の北国王冠でも3~4角で2番手のアンタンスルフレに交わされたが、そこからもしぶとく粘っており、2着のウラノメトリアと0.3秒差。そのウラノメトリアは昨秋の東京記念TRで○マンガンと0.1秒差(2着)、東京記念でも4着と同馬に先着していることから、本馬もここも足りない馬ではないはず。

 前走のスパーキングオールスターチャレンジでは、イヌワシ賞と並ぶ金沢古馬4大重賞のひとつ、北国王冠を大目標にした後の一戦だったこともあり、ペースを落としての逃げ。最後に(8)フォルベルールクビ差ほど差されてしまったが、ここへ向けて無理をさせなかったという意味では評価できる。単騎のマイペースで逃げられる公算が高いここは一考したい。

△ (4)カイル

 昨年の東京ダービー馬。3走前の戸塚記念では、東京ダービーを大目標にした後の休養明けの一戦で11着大敗を喫したが、前走のダービーGPでは巻き返して4着。1番枠から好発を切って前有利な流れを終始好位の経済コースを立ち回ったことを考慮しても、4着と復調気配を見せていた。

 前走の勝島王冠では14番枠から五分のスタートを切って、好位の外を追走とレースの流れに乗れにまずまず乗れていたが、3角で外からコズミックフォースが上がって来たことで、位置が一列下がり、その後の進路取りもズムーズとは言えなかった。スムーズならもっと上の着順が狙えていた内容だっただけに、ここは警戒した。

△ (9)キタノオクトパス

 南関東に移籍してから、オープンで敗れた敗れた相手は、ランリョウオーやギガキングなど強豪ばかりの馬。3走前のひまわり賞こそエメリミットに5馬身ちぎられたものの、逃げたリッカルドにしつこく競り掛けて行ったのが敗因。3角でリッカルドは失速し、大差のシンガリ負けを喫したが、自身も3~4角で苦しくなってしまった。

 前々走の生田OPでも1番枠から好発を切ったが、外から前を主張する各馬に行かせて、外5番手を追走。2周目の向正面で4番手に上がり、3~4角の内から前との差を詰め、4角で前2頭の外に出されると、そこからジリジリ伸びての勝利。いい脚を長く持続させていたあたりからも長距離向きと推測される。

 前走の勝島王冠は休養明け好走後で疲れ残りが懸念された一戦。15番枠からやや出負けしたところから、内枠にテンの速い逃げ、先行馬が多数いるのに位置を取りに行ったため、1角で5頭分も外を回らされ、中団の外を追走することになった。そこからも終始外々の競馬で14着に大敗した。馬場が軽かったために、前の位置を取りたかった騎手心理を理解はするが、酷い乗り方だっただっただけに、巻き返しがあっても不思議ない。

推定1番人気 (3)スワーヴアラミス

 2020年のマーチS、一昨年のエルムS、そして昨年の東海Sとこれまでにダートグレードで3勝を挙げているように、ここではNO.1の実績馬。ただその頃ほど前に行けなくなって成績が不振に。前走の勝島王冠は、出鞭を入れて前に行こうとはしていたが、前の位置を取れなかったために、中団中目からの競馬になった。前走は△カイルの後ろを追走していたために、3角で一列下げる不利があったが、近走は難しい位置からの競馬になっているのが目につく。

 川崎ダ2100mは3走前・富士見OPは大外13番枠からじわっとハナを主張し、逃げ切り勝ちした舞台ではあるが、今回は3番枠。これまで揉まれない競馬で勝ち負けしてきた馬だけに、乗り方に注文が付くので狙い下げた。今回はテンの速い馬が少ないために中途半端に前の位置を取って、揉まれてしまう危険性がある。