2023年 報知オールスターCの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

お問い合わせ

地方競馬

2023.01.03
2023年 報知オールスターCの予想

新年あけましておめでとうございます。今年も皆様の予想がたくさん当たりますように(*-ω人)。

報知オールスターCは現時点でスワーヴアラミスが1番人気。本馬は2020年のマーチS、一昨年のエルムS、そして昨年の東海Sとこれまでにダートグレードで3勝を挙げているように、ここではNO.1の実績馬。南関東移籍初戦の3走前・富士見OPでは大外13番枠からじわっと先頭、揉まれない競馬で勝利しているものの、揉まれていいタイプではなく、今回の3番枠は乗り方に注文がつく。小頭数9頭立てながら、波乱の要素はある。

川崎11R 報知オールスターC ダ2100m
 ◎ (6)エルデュクラージュ
 〇 (2)マンガン
 ▲ (7)アイアムレジェンド
 △ (4)カイル
 △ (9)キタノオクトパス
結論 馬複6-2,7,4,9 (20:10:10:10) 複勝6 (50)

◎ (6)エルデュクラージュ

 2020年の東京ダ2100m戦ブリリアントS、スレイプニルSでマスターフェンサーを2着に下して2連勝し、一昨年のダイオライト記念では2着、昨年の川崎記念でも2着の実績馬。昨年の川崎記念は1番枠から軽く躓いてやや出遅れたが、そこから押して逃げ馬の直後の3番手を追走。2週目の向正面で前2頭の外に出されると、3~4角で前に並びかけ、4角先頭の競馬で2着に粘った。

 川崎記念後は持ち前の先行力が落ち、それに伴って成績も不振だったが、前々走・埼玉栄冠賞では行きっぷりが復活し、五分のスタートを切って、2列目最内から3着に粘った。前々走では現時点で1番人気に支持されている(2)マンガンに差されたが、ラスト2F13秒6-15秒1の数字が示すように、前が苦しい展開だったことを考えれば上々の内容。

 前走の浦和記念では休養明け好走後の一戦で、アイオライトやランリョウオーらと競り合っての激流に巻き込まれ、7着大敗を喫したが、今回はアイアムレジェンドの逃げでスローペースが濃厚の組み合わせ。(3)スワーヴアラミスに早めに上がって来られると厄介だが、同馬の出方ひとつでマンガンとの逆転があってもいいはず。

〇 (2)マンガン

 一昨年のこのレースの2着馬で、その次走の金盃では9馬身差で大楽勝した馬。その金盃は3番枠から五分のスタートを切って中団内々を上手く立ち回り、2週目の3~4角で外に出されると、4角大外から一気に2列目に進出。そこからどんどん後続を引き離しての勝利だった。

 それ以来の7ヶ月の休養となった一昨年秋の東京記念では、明確な調教不足で1番人気を裏切り7着敗退。以降は調子を落としていたが、4走前の東京記念TRでは好位の外でレースの流れに乗り、最後の直線で早めに抜け出したウラノメトリアを目標に仕掛け、同馬を半馬身とらえて勝利した。

 本馬は強豪相手の前々走・日本テレビ盃でも中団やや後方から、向正面のペースアップでも離されずに追走し、最後の直線で外に出されると、前との差をじわじわ詰めて、ノットゥルノを交わして6着。結果は3着サルサディオーネと0.7秒差、5着ギガキングと0.6秒差だった。

 確かに前々走は逃げたサルサディオーネにノットゥルノがプレッシャーをかけ、かなりのハイペースになったことで展開に恵まれた面がある。しかし、調子は取り戻せているはず。前走の埼玉栄冠賞は出遅れて二の脚も付かずに最後方と、かなり置かれてしまったことから、ペースが上がらなかった場合の危険も伴うが、結果2着だったように、速い脚で上がって来られる優位性があるので対抗評価とした。

▲ (7)アイアムレジェンド

 一昨年、昨年と金沢の重賞・イヌワシ賞を逃げ切り勝ちした馬。特に昨年のイヌワシ賞は、ハイペースの大逃げを打っての4馬身差の完勝となかなか強い内容だった。そして前走の北国王冠でも3~4角で2番手のアンタンスルフレに交わされたが、そこからもしぶとく粘っており、2着のウラノメトリアと0.3秒差。そのウラノメトリアは昨秋の東京記念TRで○マンガンと0.1秒差(2着)、東京記念でも4着と同馬に先着していることから、本馬もここも足りない馬ではないはず。

 前走のスパーキングオールスターチャレンジでは、イヌワシ賞と並ぶ金沢古馬4大重賞のひとつ、北国王冠を大目標にした後の一戦だったこともあり、ペースを落としての逃げ。最後に(8)フォルベルールクビ差ほど差されてしまったが、ここへ向けて無理をさせなかったという意味では評価できる。単騎のマイペースで逃げられる公算が高いここは一考したい。

△ (4)カイル

 昨年の東京ダービー馬。3走前の戸塚記念では、東京ダービーを大目標にした後の休養明けの一戦で11着大敗を喫したが、前走のダービーGPでは巻き返して4着。1番枠から好発を切って前有利な流れを終始好位の経済コースを立ち回ったことを考慮しても、4着と復調気配を見せていた。

 前走の勝島王冠では14番枠から五分のスタートを切って、好位の外を追走とレースの流れに乗れにまずまず乗れていたが、3角で外からコズミックフォースが上がって来たことで、位置が一列下がり、その後の進路取りもズムーズとは言えなかった。スムーズならもっと上の着順が狙えていた内容だっただけに、ここは警戒した。

△ (9)キタノオクトパス

 南関東に移籍してから、オープンで敗れた敗れた相手は、ランリョウオーやギガキングなど強豪ばかりの馬。3走前のひまわり賞こそエメリミットに5馬身ちぎられたものの、逃げたリッカルドにしつこく競り掛けて行ったのが敗因。3角でリッカルドは失速し、大差のシンガリ負けを喫したが、自身も3~4角で苦しくなってしまった。

 前々走の生田OPでも1番枠から好発を切ったが、外から前を主張する各馬に行かせて、外5番手を追走。2周目の向正面で4番手に上がり、3~4角の内から前との差を詰め、4角で前2頭の外に出されると、そこからジリジリ伸びての勝利。いい脚を長く持続させていたあたりからも長距離向きと推測される。

 前走の勝島王冠は休養明け好走後で疲れ残りが懸念された一戦。15番枠からやや出負けしたところから、内枠にテンの速い逃げ、先行馬が多数いるのに位置を取りに行ったため、1角で5頭分も外を回らされ、中団の外を追走することになった。そこからも終始外々の競馬で14着に大敗した。馬場が軽かったために、前の位置を取りたかった騎手心理を理解はするが、酷い乗り方だっただっただけに、巻き返しがあっても不思議ない。

推定1番人気 (3)スワーヴアラミス

 2020年のマーチS、一昨年のエルムS、そして昨年の東海Sとこれまでにダートグレードで3勝を挙げているように、ここではNO.1の実績馬。ただその頃ほど前に行けなくなって成績が不振に。前走の勝島王冠は、出鞭を入れて前に行こうとはしていたが、前の位置を取れなかったために、中団中目からの競馬になった。前走は△カイルの後ろを追走していたために、3角で一列下げる不利があったが、近走は難しい位置からの競馬になっているのが目につく。

 川崎ダ2100mは3走前・富士見OPは大外13番枠からじわっとハナを主張し、逃げ切り勝ちした舞台ではあるが、今回は3番枠。これまで揉まれない競馬で勝ち負けしてきた馬だけに、乗り方に注文が付くので狙い下げた。今回はテンの速い馬が少ないために中途半端に前の位置を取って、揉まれてしまう危険性がある。

記事一覧へ戻る