2019年 ラジオNIKKEI賞・CBC賞

●ラジオNIKKEI賞

福島芝コースは、東日本大震災の影響を受けて芝を大きく張り替えた2012年以降、馬場高速化が顕著でした。しかし、昨年からまた時計の掛かる馬場にシフト。もちろん、この時期は雨の影響もあるのでしょうが、福島は基本的に「時計が掛かる」という認識でいいはず。

また、福島は最後の直線が約292mととても短く、直線一気が決まらないため、2コーナーまでにリードを奪いたい逃げ、先行馬と、短い直線を意識して3コーナーから動いて行く差し、追い込み馬との相関関係によって緩みないペースが生まれやすいのがポイント。

特に福島は、3~4コーナーがスパイラルカーブになっており、3コーナーが緩いため、後続馬はスピードに乗せやすいというのもあります、つまり、福島は持久力勝負になりやすいということ。これは馬場が悪化するほど顕著です。

さらに福島芝1800mでの穴目は内枠の馬。福島芝1800mは、1コーナーまでの距離が約305mと短く、内枠のほうがロスなく立ち回れる優位性もあるのですが、スパイラルカーブという特性から、稀に3コーナーで内ががっぽり開いて漁夫の利が得られることがあります。(2013年の優勝馬ケイアイチョウサンなど) 今回は前記のことを全て踏まえて、予想を組み立てたいです。

●CBC賞

中京芝1200mといえば、向こう上面の半ばからスタートして緩やかに100mほど坂を上った後、最後の直線序盤まで坂を下っていくコース。坂を下るコースはペースが上がりやすく、基本的に逃げ、先行馬が苦戦。ひと雨降れば、一昨年のシャイニングレイのように直線一気が決まることもあります。

しかし、パンパンの良馬場、超高速馬場でありさえすれば、一昨年のラヴァーズポイント(2番手2着)や、ベルカント(逃げて3着)のように、逃げ、先行馬ががんばれることも少なくありません。今年は稍重発表だった昨日の知多特別(1000万下)で1分20分3の決着。これが平均ペースでのものですから、標準よりもやや高速馬場といえる状態でした。しかし、本日はワンランク馬場悪化で重馬場。

逃げ馬はセイウンコウセイ、グランドボヌールといるものの、両馬ともに逃げにこだわるタイプではなく、外枠のセイウンコウセイが内枠のグランドボヌールの出方を窺いながらの競馬になるでしょう。グランドボヌールがハナを主張すれば、セイウンコウセイが2番手。グランドボヌールがハナを主張しなければセイウンコウセイが逃げる形。騎手も重馬場という意識が働いているだけに、共存し合う形になるのではないでしょうか。

また、外枠の先行馬は、前記2頭の出方を窺いながらポジションを取っていく形になる可能性が高く、そうなるとペースは落ちつくでしょう。しかし、中京芝1200mのコース形態や馬場状態を考慮すると、スローペースになるのも考えづらく、平均ペースといったところではないでしょうか。また、馬場が悪化すると瞬発力タイプの馬が苦戦するので、脚質よりもトップスピードが持続できるタイプを狙いたいです。

2019年 ユニコーンS・函館スプリントS

●ユニコーンステークス

フェブラリーSと同じ東京ダ1600mで行われるユニコーンS。芝スタートの直線の長いコースらしく、ペースが上がりやすいのが特徴。過去10年でも平均ペースで決着したのは、高速ダートで逃げ馬の出走がサマリーズのみだった2013年(勝ち馬ベストウォーリア)のみ。それ以外の年は全てハイペースで決着しており、差し、追い込み馬が台頭することもしばしばあります。

今年も2013年同様に高速ダート。逃げたい馬はダンツキャッスルですが、地方ならばともかく、中央の高速ダートでは逃げられないでしょう。また、イメルは前走時、他に行く馬がいないから逃げただけで、「逃げ厳禁」の音無厩舎ですから重賞のここでは逃げない公算大。

そうなるとヴァニラアイスのマイペースの逃げが濃厚となりますが、最内枠を引いたワイルドファラオはNZTと同様、包まれないように積極的に出していく可能性は十分あるでしょう。ワイルドファラオの陣営は、先行策を示唆するコメントをしていましたが、あくまでも枠順発表前のコメントなので何とも…。

ただし、ヴァニラアイスもワイルドファラオもレースを引っ張る典型的な逃げ馬ではないので、ペースは早過ぎず、遅すぎずの平均ペースの範囲内で収まる可能性が高いと見ています。速い時計が求められる中での平均ペースとなると、やっぱり穴目は前々、内々ででレースを進めて、ロスなく立ち回れる馬ということになるでしょう。

●函館スプリントステークス

函館スプリントSが行われる芝1200mは、前半で坂を上って、後半で坂を下るコース。このため、本来はペースが上がりにくいのですが、高松宮記念以来の芝1200m戦となるために、トップクラスのスピードタイプが集い、意外とペースが上がるのがポイント。ただし、開幕週の高速馬場、レコード決着が連発した一昨年のような超高速馬場で行われることもあり、ある程度、ペースが上がっても前から押し切れているのが実情です。

ただし、今年は、昨日のHTB杯が前半3F33秒6-後半3F35秒0のハイペースで流れて1分08秒台で決着したように、例年並みの馬場状態。高速馬場だった昨年よりもやや時計を要しています。その上で雨が降るとなると、ある程度、ペースが上がるはずですが、今回は逃げ馬シュウジやその他先行馬の回避により、本来逃げ馬ではない馬が逃げるので、そこまで上がらないでしょう。過去10年で一番遅い前半3F34秒台という決着になると見ています。前半34秒台の決着ならば、前へ行った馬でも通用するし、差し馬でも届くはず。

しかし、馬場が悪化するほど、スピードを生かしてこのタワーオブロンドンのようなタイプはドボンしがち。これだけ出走馬のメンバー質が低くなってしまうと、消すのに躊躇してしまいますが、タフな馬場を得意としている馬や、前走でタフな流れを経験している馬のほうが優位性があるのは事実。スピードよりもスタミナ型の馬を積極的いたいです。


2019年 関東オークスの予想

3歳牝馬限定の唯一のダートグレードとなる関東オークス。関東オークスは、2012年に川崎のアスカリーブルが中央の強豪を抑えて勝利するなど、地方勢の活躍が目立ちます。2016年は船橋のミスミランダー(7番人気)が2着に食い込んで波乱。昨年も川崎のゴールドパテック(5番人気)、大井のクレイジーアクセル(3番人気)が2着、3着に食い込み、また、1着馬が中央勢ではもっとも人気のないハービンマオ(6番人気)だったこともあり、3連単10万越えの高配当決着となりました。

地方馬のこのレースでの成績は、過去10年で1着1回、2着5回、3着7回。中央馬の活躍ばかりが目につくダートグレードで、この成績は驚くほど優秀です。これは地方競馬が牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を目的として、2010年よりグランダムジャパン(対象レースの競走成績に応じてポイントを付与し、上位3頭の地方馬はボーナスがもらえる)を開催するなど、牝馬の番組が充実していることが一番の理由でしょう。

コラムの続きは、ウマニティでチェック!
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=11670

予想はこちら!
https://nar.umanity.jp/coliseum/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2019061221030311

★この後の川崎12R・桔梗特別も提供予定です♪

2019年 北海道スプリントカップの予想

旭川競馬場の廃止により、2009年から門別に舞台を移し、2010年より門別のダ1200mで行われている北海道スプリントカップ。このレースは放牧地という土地柄で行われることもあり、秋の大一番を目指して、この後にリフレッシュ放牧予定の実績馬が多く集います。ハイレベルな決着になることが多いため、人気の実績馬同士で決着することがほどんど。

実際に2009年以降の過去10年で、7度も1~3番人気で決着しています。1~3番人気でありながら、このレースで4着以下だったのは、2014年のセイクリムズン(2番人気)、2015年のアドマイヤサガス(3番人気)、2018年のニシケンモノノフのみ。

コラムの続きは、ウマニティでチェック!
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=11656

今年は、実績馬よりも現行勢力を覆しかねない新興勢力が集いましたが、果たして結果は?

予想はこちら!
https://nar.umanity.jp/coliseum/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2019060636040411

2019年 帝王賞の予想

いよいよ明日に迫った、上半期の総決算・帝王賞。かつてはマキバスナイパー(2001年)、ネームヴァリュー(2003年)、アジュディミツオ―(2006年)、ボンネビルレコード(2007年)、フリオーソ(2008年)がこのレースを制すなど、地方勢、特に船橋所属馬の活躍が目立っていました。しかし、近年はJRAのダートのレースが充実。早い時期からダートを目指す馬が多くなったことや、地方の中距離レースが減ったことなどから、地方馬の活躍が激減。2011年度以降は地方馬の連対ゼロと、地方馬苦戦の傾向が続いています。

コラムの続きは、ウマニティでチェック!
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=11699

帝王賞は逃げ馬多数。
帝王賞で逃げる馬をTwitterでアンケート中!
https://twitter.com/_yamazaki_erika/status/1143655871626371072

予想はこちら!
https://nar.umanity.jp/coliseum/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=201906262005031