2020年 中日新聞杯

3年前に1回中京開催からこの時期に移動した、ハンデGⅢの中日新聞杯。このレースが行われる中京芝2000mは、スタンド前の上り坂の途中からスタートし、前半で緩やかに坂を上り、後半で緩やかに坂を下って行くコース。このため前半スローの上がり勝負が発生しやすいコースです。

しかし、古馬の上位クラスが集うこのレースは、大半の馬が3コーナーの下り坂で勢いに乗せて動くため、シンプルな前残りになることは稀。逃げ、先行馬も3コーナーからもうひと脚使えなければ厳しいものがあり、結局のところ、ある程度持久力も問われていることになります。

つまり、3~4コーナーの下り坂で勢いに乗せられる差し馬が有利ですが、その外から動いて行く、追い込み馬は不利です。昨年こそサトノガーネットが大外一気の追い込みで優勝しましたが、2番手のタニノフランケルが3~4コーナーで動いて行ったために各馬が早い仕掛けになったことと、サトノガーネットの強烈な末脚(同馬は夏の新潟記念で後半3F31秒9の末脚)が噛み合ったもの。基本的には3コーナーから動いてもバテない、持久力に富んだ差し馬を中心に予想を組み立てたいものです。

名古屋グランプリ

名古屋グランプリは、芝よりも持久力が必要なダートレースで有馬記念と同距離2500mを走るステイヤー決定戦。ダートグレード最長距離のこのレースは、2016年、2017年は地元のカツゲキキトキトが2007年のチャンストウライ以来の3着入線を果たし、レースを盛り上げてくれたものの、ほぼ中央勢の独壇場。地方馬の連対は13年前のレッドストーンまで遡らなくてはならない。

最長距離のレースだけに、長距離適性がとても重要。過去1年以内、近5走でダ2000m以上のグレードレースを2度以上、連対している馬が最有力…

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2020年 チャンピオンズC

国内無敗でJBCクラシックも優勝と、一見全く死角がないように見えるクリソベリルですが、実は…。

「クリソベリルは歴代の猛者たちが苦戦した臨戦過程 ここを勝って伝説になれるか?」

『SPAIA』ではPP指数を用いて、当レースの有力馬と穴馬を綴っております。

交流重賞の指数も算出してありますので、ぜひ、JRAのレースとの対比をしてみて下さい(^▽^)/。

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2020年 ステイヤーズS・チャレンジC

●チャレンジC

この時期の阪神ではかつて鳴尾記念(別定戦)が行われていましたが、8年前にハンデ戦芝1800mのチャレンジCに変更。さらに3年前から年から別定の芝2000mへ変更。目まぐるしく施行条件が変わるこのレースは、一体、何にチャレンジするのだろうか? 有馬記念の前哨戦としても、例年、メンバーが手薄です。

ただし、阪神芝1800mから阪神芝2000mに変ったことで、前からでも押し切りやすくなったのは確か。阪神芝1800mは最初の3コーナーまでの距離が約665mとストレートが長く、隊列形成が長引くため、何が何でもハナへ行きたい馬は、3コーナー(4F目あたり)まで息を入れられません。目下5連勝で挑んだあのエイシンヒカリに初めて土が付いたのも阪神芝1800m時のチャレンジCです。

しかし、阪神芝2000mは、スタート直後に坂を上って約365mで最初の1コーナーを迎えます。芝1800mよりも最初のコーナーまでの距離が約半分。つまり、早い時点で隊列が形成され、ペースが落ちつきやすいということ。

実際に過去3年ともスローペースで、2017年はサトノクロニカル、2018年はエアウインザーが先行策から押し切り、昨年はトリオンフが逃げて2着に粘っています。今年は過去3年とは違い、連続開催の阪神1日目で行われますが、逃げ、先行馬が手薄なだけにこれまでの傾向を踏襲しそうです。

●ステイヤーズS

ステイヤーズSは、ご存知のように日本の最長距離戦。天皇賞(春)などのG1では、やや能力が足りない長距離馬にとって、最終目標となるのがGⅡのこのレースです。重要なのは、芝3000m級の距離実績。過去10年の優勝馬10頭中8頭が、芝3000m以上で3着以内の実績がありました。該当馬は2011年のマイネルキッツ、2012年のトウカイトリック、2013年-2014年のデスペラード、2016-2017年のアルバート、2018年のリッジマン。2着馬6頭、3着馬は4頭が前記項目に該当しています。

しかし、距離3000mを超えるレースは、国内ならばステイヤーズS以外に、万葉S、ダイヤモンドS、阪神大賞典、天皇賞(春)、菊花賞と、そう多くはありません。これまで長距離を使われていなかっただけで、実はステイヤーという馬が潜んでいることでしょう。当然、芝3000m以上を何度も経験して馬券圏内に加われない馬よりも、未経験馬のほうがチャンスがあります。

よくある穴パターンは、2010年の優勝馬コスモヘレノス(5番人気)、2011年の2着馬イグアス(6番人気)のように、デビューから距離を延ばしてパフォーマンスを上昇させたタイプ。2009年に13番人気で2着に入線し、波乱の立役者となったゴールデンメインも、近走、中距離戦を使われて凡退続きで人気の盲点になっただけ。もともとは距離を延ばして指数を上昇させた馬でした。

ただし、前記の馬ほどわかりやすいタイプもそう多くないのも確か。長距離戦はトップスピードの速さよりも、早めのスパートから押し切れる持久力が求められるだけに、そういうタイプを積極的に狙いたいです。中山芝3600mなら2週目の向こう正面(ラスト5F目あたり)から動いても、最後までバテない馬が理想的です。

2020年 クイーン賞

牝馬限定のダートグレードでは唯一、ハンデ戦で行われるクイーン賞。このレースは前走JBCレディスクラシックの上位馬に優先出走権があるが、ハンデを背負わされることを嫌って出走して来ないことも少なくない。また、JBCレディスクラシックの優勝馬は、一昨年のアンジュデジールのように、牡馬相手のチャンピオンズカップに出走することも多く、この隙にこれまで牝馬限定の交流重賞の出走枠に入れなかった馬が、新規参戦してくることも多い。

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2020年 兵庫ジュニアグランプリ

全日本2歳優駿の前哨戦となる兵庫ジュニアグランプリ。2歳最初のGⅢ・エーデルワイス賞は、過去10年で地方馬が6勝2着8回と優勢。次のGⅢ・北海道2歳優駿は地方馬は1着4回、2着4回と中央馬とほぼ五分五分(2011年~2019年終了現在)。しかし、3度目の兵庫ジュニアグランプリとなると、過去10年で地方馬が1勝2着3回と中央馬との逆転現象が起こる。

なぜ、このタイミングで逆転現象が起こるのかというと、JRAでは秋になるとダートの1勝クラスが行われるようになり、中央勢もある程度のキャリアを積むことが出来るからだ。キャリアを何戦も積んで大きな上積みが見込めない地方馬と、キャリアの浅い時点で2勝した中央馬の対戦図式になれば、後者に軍配が上がることがほとんど。競走馬はデビューしてから5戦目くらいまではレースに慣れて、大きな上昇を見せるものだからだ。

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2020年 京阪杯・ジャパンC

京阪杯は2014年から秋の京都開催を締めくくる、最終12Rで行われてきましたが、今年は阪神芝1200mで開催されます。京都芝1200mは、内回りの3コーナーの坂を上がって行くコースで前半ペースが上がりにくく、逃げ、先行馬の活躍が目立ちました。しかし、阪神芝1200mとなるとしばらく平坦から、内回りの3コーナーの坂をゆっくりと下って行くコースなので、逃げ、先行馬が不利とは言いませんが、楽でもないでしょう。

まして阪神芝コースは、一貫して徐々に時計を要しており、高速馬場とは言えない状況下。外差しも決まり出しています。しかも今回は、標準馬場の今夏の北九州記念で大外枠から、二の脚が速さですんなりとハナに立ったモズスーパーフレア―を追い駆け、前半3F32.7の快速ぶりを見せたジョーカナチャンが出走。さらには今夏のCBC賞を優勝しているように、1~2番手の競馬で強さを見せるラブカンプーも、同馬に競り掛けて行くでしょう。

他にも外のカレンモエやトゥラヴェスーラ、内からロードアクア辺りが前にプレッシャーを賭けていくことが予想され、さすがにハイペース、それもかなりのハイペースになりそうな気がしています。差し馬を中心に馬券を組み立てたほうがいいでしょう。
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また、このレースはよくスプリンターズS組、特に好走馬が不発することが多いのがポイント。過去10年では、2010年のスプリンターズS・2着降着のダッシャーゴーゴー⇒1番人気・10着、2013年のスプリンターズS・3着のマヤノリュウジンー⇒3番人気・9着、2014年スプリンターズS・3着のレッドオーヴァル⇒1番人気・9着、2018年のスプリンターズS・6着のワンスインザムーン⇒3番人気・16着、2019年のスプリンターズS・2着のモズスーパー1番人気・8着。スプリンターズS組で唯一、優勝したのは2016年の逃げ馬ネロで、同馬はスプリンターズSで逃げられずの6着から、ここでの逃げ切りでした。

スプリンターズS組は、相手が格下だから「あわよくば本賞金を加算」とばかりに出走してくるのでしょうが、スプリンターズSを大目標にした馬には余力がないのでしょう。今年はスプリンターズSの好走馬は出走していませんが、この傾向はしばらく使えるので、覚えておいても損はないでしょう。

●空前絶後のジャパンC

今回の『SPAIA』さんのコラムでは、テーマをひとつに絞りました。ずばり「アーモンドアイ、デアリングタクト、コントレイルの3強で一番強いのは?」+穴馬。3強の強調材料と弱点も綴っております。

読み応えある内容になっていますので、ぜひご一読下さいm(__)m。

https://spaia-keiba.com/news/detail/11875

2020年 京都2歳ステークス

重賞に格上げされてから、今年で7回目。オープン時代の優勝馬にはナリタブライアン、ヴィクトワールピサ、エピファネイアなどの超大物が名を連ねますが、重賞になってからはクラシックにあまり繋がっていません。開催時期が出世レースと言われている東京スポーツ杯2歳Sの翌週になってしまったからでしょう。

また今年は阪神芝2000mに舞台を移して行われますが、同コースはスタンド前の直線からスタートして1コーナーまでの距離は約325m。スタートしてすぐに上り坂があるため、前半3Fは36秒台とペースが速くなりにくい傾向があります。しかし、阪神芝2000mは向こう上面のストレートも長いですから、逃げ馬が積極的にペースを引き上げれば速くなります。

今年は内からビップランバン、外からタガノカイと逃げ馬が2頭出走していることから、2歳戦としてはペースが速くなる可能性大。得にタガノカイは末脚比べに持ち込みたくないはずなので、平均ペースくらいまでペースが上がると見ています。おそらく先週の東京スポーツ杯2歳Sのようなスローペースの決め手比べにはならないでしょうから、その前提で予想を組み立てたいです。

2020年 浦和記念

暮れの大一番、東京大賞典へ向けての前哨戦となる浦和記念。この時期は、中央ではチャンピオンズカップが行われ、トップクラスはそちらに出走するため、GⅡとしては中央勢が手薄。このため南関東のトップクラスが、ここを狙って出走してくることが多い。

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2020年 東京スポーツ杯2歳S

東京スポーツ杯2歳Sは、昨年の覇者コントレイルが無敗の三冠を達成したように、2歳戦屈指の出世レースとして名高いレース。他にもこのレースの覇者ワグネリアン、サトノクラウン、イスラボニータ、ディープブリランテ、サダムパテックなどが、その後のGⅠレースも制しています。

まず、東京芝1800mのポイントは、スローペースになることが多いこと。同コースは1コーナーと2コーナーの間からスタートして、すぐに緩やかに2コーナーのカーブを曲がり、直線を向いてすぐに坂を上って行くコース。このため前半ペースが上がりにくくなっています。ただし、、2~3コーナーまでの距離が約750mもあるので、逃げ馬が複数いた場合には、オーバーペースが発生することもあります。

2017年の東京スポーツ杯2歳Sは、序盤で前走芝1400m組のケアロスが、逃げてこそのコスモイグナーツに競り掛けたために、同馬が大逃げを打ち、激流となりました。しかし、東京スポーツ杯2歳Sで前走芝1400m組が出走してくるのは稀。マイル以下に距離適性のある馬は、前週までの京王杯2歳Sやデイリー杯2歳Sに出走することが多く、ここに出走してくるのは前走芝1600m~芝2000m組が大半だからです。つまり、東京スポーツ杯2歳Sは、スローペースの上がり勝負になることが多いということ。

今年は前走でマイル以下の距離を使われている馬は不在。前走芝1800mの新馬戦を逃げ切ったタイトルホルダーが逃げるか、出遅れなかった場合にモリノカナチャンが前を狙って来るかのメンバー構成だけに、スローペースが濃厚でしょう。東京の今の馬場状態(やや高速馬場)だと、決着タイムが1分47秒台くらいになる可能性が高いだけに、34秒台前半で上がって来られる馬を積極的に狙いたいです。

なお、このレースは出世レースらしく、キャリアの豊富な馬よりもキャリアが1~2戦の素質馬が勝ち負けしていることが多いので、そこも注意して予想を組み立てるといいでしょう。