■重発表も馬場回復の傾向
函館11R TVh杯 芝1200m
◎ (8)ナムラクララ
○ (12)レオテミス
▲ (9)ソルトクィーン
注 (5)ドゥアムール
△ (3)ポエットリー
△ (2)シュヴェルトライテ
△ (6)スピードオブライト
△ (1)トーセンサンダー
結論 馬連8-12,9,5,3,2,6,1 (15.13.10.5.3.3.1) 複勝8 (50)
■有力馬と評価ポイント
◎ (8)ナムラクララ
3走前に紅梅Sを勝利した馬。ここでは8番枠からまずまずのスタートを切り、無理をさせずに中団外目で様子を見ながら進め、道中も我慢して3角に入る。3~4角で好位列の中目のスペースを拾い、4角出口で外に誘導して3列目で直線へ。序盤で追われて先頭列付近まで上がると、ラスト1Fで抜け出して1馬身3/4差で完勝した。
ここは標準馬場で前後半3F34秒1-35秒2とかなりのハイペース。アメリカンビキニがぶっ飛ばしたことで後方有利の展開にめぐ案れての2着だったが、Bコース替わり初週でやや内有利の馬場だったことを考えると、外からよく伸びた。また、3着馬には3馬身半と決定的な差をつける強い勝ちっぷりだった。
2走前のチューリップ賞は4番枠から好スタートを切ってハナを主張する形。最終的にはコントロールされ好位の中目に控えたが、やや窮屈な競馬を強いられる形で3角に入る。3~4角でも好位の中目で進め、4角出口で仕掛けて外目に誘導して直線へ。序盤で追われたが、前に食らいつくのが精一杯で、ラスト1Fでもじわじわ伸びていたが5着までだった。
チューリップ賞は超高速馬場で前後半4F48秒0-46秒0とかなりのスローペース。前が有利な展開だったが、行きたがるのを控えて脚を溜めたことが裏目に出た。また短距離ばかりを使われていたことで、序盤から掛かって、脚が溜まらなかった面もある。
くわえて、3~4角で最内を追走した馬が1着、2着、4着しているように、阪神の開幕週で極端に最内が有利だった。出たなりで逃げて最内を通していれば勝ち負けまで持ち込めていた可能性もあったが、完全裏目の6着敗退。
前走の桜花賞も裏目の裏目でチューリップ賞時よりも2ランクは馬場が悪化していたが、オーバーペースで逃げるエリカエクスプレスを追い駆けて12着敗退。今回はそこから立て直されての一戦になるが、馬場が悪化すると、前走で厳しい流れを経験している馬や今回よりも長い距離を使われている馬、道悪を経験している馬が有利になるので本馬を本命馬とした。芝1400mがベストだが、芝1600mよりは芝1200mの方が好ましい。
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■ブリンカー効果てき面のサウンドウォリアーが出走
前走のむらさき賞で5F56秒8の短距離レベルのペースで逃げた(2)サウンドウォリアーのハナが濃厚の組み合わせ。本馬は2年近く掲示板にも乗れない状況が続いていたが、前走時、苦肉の策でブリンカーを着用するとその効果がてき面。今回はさすがに前走より控えるだろううが、ハナは主張するだろう。
しかし、今回は前に行ってこその(10)メルトユアハートも出走しており、(2)サウンドウォリアーがペースを落とせば、(2)サウンドウォリアーに絡んでいく可能性が高い。
先行馬も(5)アイスグリーン、(6)バッデレイトが出走しており、ここはある程度ペースが上がると見て予想した。
小倉11R マレーシアC 芝1800m
◎ (3)アウフヘーベン
○ (10)メルトユアハート
▲ (4)コルレオニス
△ (5)アイスグリーン
△ (6)バッデレイト
△ (1)ドットクルー
△ (2)サウンドウォリアー
△ (7)ウインリブルマン
結論 馬連3-10,4,5,6,1,2,7 (12:10:10:10:4:2:2) 複勝3 (50)
■有力馬と評価ポイント
◎ (3)アウフヘーベン
小倉芝1800mで【2-1-1-0】の実績馬。2走前の別府特別(2勝クラス)では5番枠から立ち遅れ、そのまま無理をさせずに中団中目を追走。道中ではコントトールして前にスペースを作り、3~4角でそのスペースを潰して押し上げ、4角で外目に誘導して中団やや前方で直線へ。序盤の伸びはまだ地味で3列目の外。ラスト1Fで一気に抜け出して2馬身差で完勝した。
ここは1回小倉12日目でかなりタフな馬場。逃げ馬がコントロールして逃げたことで前後半4F50秒0-48秒2のかなりのスローペース。前有利な展開ではあったが、外差し有利の馬場を利しての差し切りでもあった。
本馬はエンジンが掛かってから強く、2走前の豊橋Sでも6番枠から五分のスタートを切ったが、単独最後方で進め、最後の直線序盤でエンジンを掛けながら中目から外にエンジンをかけながら誘導し、ラスト1Fで一気に差を詰めてハナ+3/4差の3着に健闘している。
2走前もややタフな馬場で前後半4F48秒5-46秒7のややスローペースだったが、小倉芝1800mである程度前が飛ばして上がりが掛かってくれればチャンスが広がる。
前走のシドニーTは中間で楽をさせての馬体重12kg増と体が太く、2~3走前以上のスローペースでレースの上がり3Fが34秒1と極端に速かったために能力を出し切れていないが、ここは前走の鬱憤を晴らす好走を期待する。
○ (10)メルトユアハート
4走前の中京日経賞(2勝クラス)では5番枠から好スタートを切って押して行ったが、外のビーナスローズが速く、同馬を行かせて2番手を追走。道中はビーナスローズが淡々と逃げだたが、離れた2番手進めて3角に入る。
3~4角ではじわっと差を詰めて、ビーナスローズと2馬身半差で直線へ。序盤でしぶとく伸びて半馬身差まで迫り、ラスト1Fで同馬を早々と捉えて抜け出し、外から迫るケイセンマークをクビ差で振り切った。
ここは超高速馬場で前後半46秒7-47秒2の平均ペース。ビーナスローズが緩みないペースで逃げたことで2番手で上手く脚を溜めることができた。
ややスローペースで逃げてハナ差の2着に粘った2走前の豊橋Sも悪くないが、ここではラスト1Fでやや甘さを見せており、近4走よりも1F距離が長くなることを考えると、(2)サウンドウォリアーから離れた2番手で脚をタメたいところである。そういう競馬ができればここも上位争いだろう。