2025年 7/26・TVh杯&新潟日報賞の予想

■超高速馬場ではないが内有利

 ここは(4)マキアージュ、(5)ナムラローズマリー、大外の(12)モズナナスターなど、テンの速い馬が多数。中目の(7)トウカイファクター、外の(9)ロードトレイル辺りも前を狙ってくる可能性が高い。

 本日の札幌芝は雨の影響でコンクリート馬場や超高速馬場ではないが、開幕週らしく内有利の馬場状態。後半になるにつれて馬場が乾いて高速化することが予想される。

 ここは前掛かりの展開でも、内と前が残る展開になると見て予想した。

札幌11R TVh賞 芝1200m
 ◎ (4)マキアージュ
 ○ (5)ナムラローズマリー
 ▲ (3)カルプスペルシュ
 注 (12)モズナナスター
 △ (2)ポエットリー
 △ (7)トウカイファクター
 △ (9)ロードトレイル
 △ (10)エマヌエーレ
結論 馬連4-5,3,12,2,7,9,10 (15:15:10:3:3:2:2) 複勝4 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (4)マキアージュ

 4走前の2勝クラス(京都芝1200m)を2馬身半差で勝利した馬。ここでは4番枠から五分のスタートを切り、押して押してハナを主張。先頭を取り切ったが2番手のクリスアーサーに突かれてペースを落とせないまま3角へ。

 3~4角でもペースが落とせなかったが、クリスアーサーがバテたことで1馬身差のリードで直線へ。序盤でしぶとく伸びて2馬身差。ラスト1Fでさらに差を広げて2馬身半差で勝利した。

 このときは標準馬場で前後半34秒3-34秒8の平均ペース。斤量52Kgに恵まれたところはあったが、逃げて後続にしっかり差をつけた内容は評価できる。

 前走のUHB賞(函館芝1200m)は大外15番枠から押して押してハナへ。先頭を取り切って息を入れたところで(5)ナムラローズマリーにハナを奪われるリズムの悪い競馬。開幕週よりも2秒以上時計が掛かる標準馬場で、実走ペースが厳しかったこともあり、10着に敗れた。

 しかし、厳しい流れの経験は次走での粘り強化に繋がることが多いもの。今回は4番枠で内枠の利があり、4走前よりも斤量が軽い51Kgという点も魅力。2列目の最内をロスなく立ち回っての上位争いを期待する。

○ (5)ナムラローズマリー

 昨夏の札幌開幕日のHBC賞を逃げ切り勝ちした馬。ここでは3番枠からアオり気味のスタートだったが、押すと速い二の脚でスッと先頭。先頭を取り切るとペースを落とし、3/4差のリードで3角に入った。

 3~4角でも仕掛けを待って1馬身差のリードで直線へ。序盤でしぶとく伸びてその差を維持。ラスト1Fで外からエリカカリーナらに迫られたが、何とか踏ん張ってアタマ差で勝利した。

 このときはコンクリート馬場で前後半34秒1-34秒7の平均ペース。馬場を考えると、もっと後続を離していても良かったところではあるが、アタマ+ハナ差の3着馬シカゴスティングは次走で3勝クラスを勝利しているように、なかなか好メンバーが揃っていたので仕方ないところがある。

 爪不安による長期休養明け後の2戦はやや不振だったが、再び立て直された前走のUHB賞では4着に善戦。ここでもスタートはそんなに早くなかったが、押してからのスピードの乗りはさすがで先頭に立ちかけたが、◎(4)マキアージュに被されて2番手。しかし、3角で先頭を取り返して4着に粘った。

 前走では(4)マキアージュとハナ争いで共倒れしたが、さすがに前走と同じ轍は踏まないだろう。おそらく本馬がハナへ行く可能性が高いと見ているが、2番手でも悪くない馬である。

▲ (3)カルプスペルシュ

 前走のHTB杯(函館芝1200m)は3馬身差で圧勝とここへ来ての地力強化が著しい馬。前走は5番枠から好スタートを決めてハナを主張したが、内のファイツオンを行かせて2番手を追走。道中は同馬の外、半馬身差付近でぴったり進めて3角に入った。

 4角では持ったままファイツオンに並びかけ、直線序盤で早々と先頭に立って半馬身差。ラスト1Fで突き抜けて3馬身差で圧勝した。

 前走はコンクリート馬場で前後半3F32秒9-34秒3のかなりのハイペース。前に不利な展開を2番手に外で進めてしっかり突き抜けた内容は圧巻だった。

 前走をここで再現されれば当然、勝ち負けになるが、前走が消耗度の高いレースになっているだけに疲れが心配で評価を下げた。
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■新潟芝は断然内有利ではないが超高速

 新潟芝は第1回新潟競馬前にAコース部分を張り掛け、第1回終了後にBコース部分を中心に張り替えを実施。Bコース部分のほうが芝が良いので断然内有利ではないが、今夏の新潟は農家が悲鳴を上げるほどほとんど雨が降らず、超高速馬場である。

 そのうえ、ここは小頭数10頭立て逃げ馬は(3)イサチルシーサイドと(6)ワールズエンドのみ。しかし、両馬とも2番手でもやれるタイプだ。前走からブリンカー着用した(9)ベンダバリラビアや暴走馬の(1)ヤマニンアドホックも前に行くと見ているが、さすがにハナ争いには加われないだろう。

 ここはペースが上がらず、前残り決着になる可能性が高いと見て予想した。

新潟7R 新潟日報賞 芝1400m
 ◎ (6)ワールズエンド
 ○ (7)アームテイル
 ▲ (3)イサチルシーサイド
 △ (8)ユキマル
 △ (1)ヤマニンアドホック
 △ (2)ランドオブラヴ
 △ (5)メイショウウネビ
結論 馬連6-7,3,8,1,2,5 (14:14:10:4:4:4) 複勝6 (50)

■有力馬と評価コメント

◎ (6)ワールズエンド

 デビューから6戦し、唯一連対を外したのは超絶スローペースを出遅れて後方からの追走となり、メンバー最速の上がり3F32秒1を駆使しながらも4着と届かなかったアーリントンCのみ。その後はどんどん地力をつけて、2走前の壬生特別(2勝クラス・京都芝1600m)では圧勝した。

 2走前は4番枠からまずまずのスタートを切り、軽く促すと勢いがつきすぎてハナへ。自身は抑えたまま内のビップジーニーを行かせて、2番手でコントロールしながら3角に入った。

 3~4角ではじわっと差を詰めて、4角出口で先頭。直線序盤で馬場の良い外に誘導しながら追われて1馬身のリードを奪うと、ラスト1Fで突き抜けて3馬身差で圧勝した。

 2走前はややタフな馬場で内荒れ。前後半3F34秒9-34秒0のややススローペースで上手く馬場の良い外に誘導できていたが、このクラスでも通用する指数で完勝だった。

 前走の新春S(3勝クラス・中京芝1600m)はタフな馬場でハナを主張したが、内のコスモスパーダに抵抗されてややハイペースの逃げ。最後に本馬をマークしていたコスモエスパーダに差し切られたが、半馬身差の2着なら上等だ。

 本馬はこれまで芝1600mを一貫して使われており、始めての芝1400mになる。しかし、テンが速く、末脚を生かす競馬もできるので、この距離でも問題ないだろう。

○ (7)アームテイル

 目下2連勝の上がり馬。前走の由比ヶ浜S(2勝クラス・東京1400m)は、12番枠から好スタートを決めて中団やや前方の外を追走。3~4角でも仕掛けを待って、直線序盤で外に誘導しながら追われたが伸び始めはやや地味。ラスト2Fでしぶとく伸びて好位に上がり、ラスト1Fで一気に抜け出して1馬身半差で勝利した。

 前走はコンクリート馬場で前後半3F35秒0-341とややスローペース。前有利の展開を中団やや前方の外から鋭く突き抜けての1馬身とここでの末脚は一枚上だった。

 二の脚や伸び始めがやや地味で、加速力があるタイプえはないので、あまりに脚を温存し過ぎると不安があるが、スローペースでもやれる馬。◎(6)ワールズエンドが早めに抜け出す形になれば、いかにも2着に突っ込んできそうなタイプだ。

2025年 7/5・TVh杯&マレーシアCの予想

■重発表も馬場回復の傾向

函館11R TVh杯 芝1200m
 ◎ (8)ナムラクララ
 ○ (12)レオテミス
 ▲ (9)ソルトクィーン
 注 (5)ドゥアムール
 △ (3)ポエットリー
 △ (2)シュヴェルトライテ
 △ (6)スピードオブライト
 △ (1)トーセンサンダー
結論 馬連8-12,9,5,3,2,6,1 (15.13.10.5.3.3.1) 複勝8 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (8)ナムラクララ

 3走前に紅梅Sを勝利した馬。ここでは8番枠からまずまずのスタートを切り、無理をさせずに中団外目で様子を見ながら進め、道中も我慢して3角に入る。3~4角で好位列の中目のスペースを拾い、4角出口で外に誘導して3列目で直線へ。序盤で追われて先頭列付近まで上がると、ラスト1Fで抜け出して1馬身3/4差で完勝した。

 ここは標準馬場で前後半3F34秒1-35秒2とかなりのハイペース。アメリカンビキニがぶっ飛ばしたことで後方有利の展開にめぐ案れての2着だったが、Bコース替わり初週でやや内有利の馬場だったことを考えると、外からよく伸びた。また、3着馬には3馬身半と決定的な差をつける強い勝ちっぷりだった。

 2走前のチューリップ賞は4番枠から好スタートを切ってハナを主張する形。最終的にはコントロールされ好位の中目に控えたが、やや窮屈な競馬を強いられる形で3角に入る。3~4角でも好位の中目で進め、4角出口で仕掛けて外目に誘導して直線へ。序盤で追われたが、前に食らいつくのが精一杯で、ラスト1Fでもじわじわ伸びていたが5着までだった。

 チューリップ賞は超高速馬場で前後半4F48秒0-46秒0とかなりのスローペース。前が有利な展開だったが、行きたがるのを控えて脚を溜めたことが裏目に出た。また短距離ばかりを使われていたことで、序盤から掛かって、脚が溜まらなかった面もある。

 くわえて、3~4角で最内を追走した馬が1着、2着、4着しているように、阪神の開幕週で極端に最内が有利だった。出たなりで逃げて最内を通していれば勝ち負けまで持ち込めていた可能性もあったが、完全裏目の6着敗退。

 前走の桜花賞も裏目の裏目でチューリップ賞時よりも2ランクは馬場が悪化していたが、オーバーペースで逃げるエリカエクスプレスを追い駆けて12着敗退。今回はそこから立て直されての一戦になるが、馬場が悪化すると、前走で厳しい流れを経験している馬や今回よりも長い距離を使われている馬、道悪を経験している馬が有利になるので本馬を本命馬とした。芝1400mがベストだが、芝1600mよりは芝1200mの方が好ましい。
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■ブリンカー効果てき面のサウンドウォリアーが出走

 前走のむらさき賞で5F56秒8の短距離レベルのペースで逃げた(2)サウンドウォリアーのハナが濃厚の組み合わせ。本馬は2年近く掲示板にも乗れない状況が続いていたが、前走時、苦肉の策でブリンカーを着用するとその効果がてき面。今回はさすがに前走より控えるだろううが、ハナは主張するだろう。

 しかし、今回は前に行ってこその(10)メルトユアハートも出走しており、(2)サウンドウォリアーがペースを落とせば、(2)サウンドウォリアーに絡んでいく可能性が高い。

 先行馬も(5)アイスグリーン、(6)バッデレイトが出走しており、ここはある程度ペースが上がると見て予想した。

小倉11R マレーシアC 芝1800m
 ◎ (3)アウフヘーベン
 ○ (10)メルトユアハート
 ▲ (4)コルレオニス
 △ (5)アイスグリーン
 △ (6)バッデレイト
 △ (1)ドットクルー
 △ (2)サウンドウォリアー
 △ (7)ウインリブルマン
結論 馬連3-10,4,5,6,1,2,7 (12:10:10:10:4:2:2) 複勝3 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (3)アウフヘーベン

 小倉芝1800mで【2-1-1-0】の実績馬。2走前の別府特別(2勝クラス)では5番枠から立ち遅れ、そのまま無理をさせずに中団中目を追走。道中ではコントトールして前にスペースを作り、3~4角でそのスペースを潰して押し上げ、4角で外目に誘導して中団やや前方で直線へ。序盤の伸びはまだ地味で3列目の外。ラスト1Fで一気に抜け出して2馬身差で完勝した。

 ここは1回小倉12日目でかなりタフな馬場。逃げ馬がコントロールして逃げたことで前後半4F50秒0-48秒2のかなりのスローペース。前有利な展開ではあったが、外差し有利の馬場を利しての差し切りでもあった。

 本馬はエンジンが掛かってから強く、2走前の豊橋Sでも6番枠から五分のスタートを切ったが、単独最後方で進め、最後の直線序盤でエンジンを掛けながら中目から外にエンジンをかけながら誘導し、ラスト1Fで一気に差を詰めてハナ+3/4差の3着に健闘している。

 2走前もややタフな馬場で前後半4F48秒5-46秒7のややスローペースだったが、小倉芝1800mである程度前が飛ばして上がりが掛かってくれればチャンスが広がる。

 前走のシドニーTは中間で楽をさせての馬体重12kg増と体が太く、2~3走前以上のスローペースでレースの上がり3Fが34秒1と極端に速かったために能力を出し切れていないが、ここは前走の鬱憤を晴らす好走を期待する。

○ (10)メルトユアハート

 4走前の中京日経賞(2勝クラス)では5番枠から好スタートを切って押して行ったが、外のビーナスローズが速く、同馬を行かせて2番手を追走。道中はビーナスローズが淡々と逃げだたが、離れた2番手進めて3角に入る。

 3~4角ではじわっと差を詰めて、ビーナスローズと2馬身半差で直線へ。序盤でしぶとく伸びて半馬身差まで迫り、ラスト1Fで同馬を早々と捉えて抜け出し、外から迫るケイセンマークをクビ差で振り切った。

 ここは超高速馬場で前後半46秒7-47秒2の平均ペース。ビーナスローズが緩みないペースで逃げたことで2番手で上手く脚を溜めることができた。

 ややスローペースで逃げてハナ差の2着に粘った2走前の豊橋Sも悪くないが、ここではラスト1Fでやや甘さを見せており、近4走よりも1F距離が長くなることを考えると、(2)サウンドウォリアーから離れた2番手で脚をタメたいところである。そういう競馬ができればここも上位争いだろう。