2019年 JBCクラシックの予想

下半期の古馬ダート中距離路線の最初のG1「JBCクラシック」。このレースは過去10年で地方馬の3着以内は、2010年のフリーオーソのみという地方馬受難。中距離路線は中央と地方の実力差が大きく、中央のトップクラスと同等の実績がない限り、容易に狙えません。

同年のフェブラリーSの覇者の活躍が目立つレースながら、今年はインティが状態に自信が持てずに格下のみやこSに出走。また、無敗の日本テレビ盃の覇者、クリソベリルも浦和コースを嫌って回避。これにより地方馬の3着以内があるかもしれませんね。

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2019年 JBCスプリントの予想

古馬のダート、唯一のスプリント路線のG1レース「JBCスプリント」。今年も昨年同様に前走でスプリンターズSに出走していた馬も参戦しますが、例年は前哨戦の東京盃組やマイルCS南部杯組が集います。年によっては、JBCクラシックの出走が叶わずに、白山大賞典の優勝馬がここに出走してくる年もあるほど。本来は、前走で同距離、もしくは1F前後の距離を使われているほうが有利なはずですが、同年の白山大賞典やマイルCS南部杯の優勝馬の活躍が目立っています。スプリント路線よりも中距離路線のほうがレベルが高いからでしょう。

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2019年 JBCレディスクラシックの予想

2011年に創設されて今年で9年目となる「JBCレディスクラシック」は、今年は浦和が舞台。「この日、今まで見たことのない浦和になる」というキャッチフレーズどおり、見たことないほどの人で賑わうことでしょう。浦和になったことで、まさかのJBCスプリントと同距離1400mで行われることになります。もともと距離の長短を視野に入れたデータ作りはしていますが、本来であればスプリントに出走するはずのスプリント路線馬は警戒したほうがいいでしょう。

浦和1400mが舞台になったことで、前哨戦のレディスプレリュードを制したアンデスクイーンがクラシックに回り、3着馬のラビットランは昨日のみやこSに出走していましたね。これはさすがに浦和で行われることの弊害でしょう。何だか気の毒です(´;ω;`)ウッ…

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2019年 みやこS・アルゼンチン共和国杯

●みやこステークス

昨年はJBCが京都競馬場で開催されたため、ひっそりと行われなかったみやこS。このレースはチャンピオンズCの前哨戦で、休養明けの実績馬vs夏以降使われてきた上がり馬という対戦図式になることがほとんど。また、JBCと開催時期が重なっており、一線級の参戦が少ないことから、上がり馬、特に4歳馬の活躍が目立ちます。

また、このレースが行われる京都ダ1800mの舞台は、最初の1コーナーまでの距離が286mと短く、外枠の馬は最初のコーナーで外に張られることになるので、基本的には内枠有利です。2015年の7番人気で優勝した2番枠のロワジャルダンを始め、最内を立ち回った馬が上位争いをしています。

当然、物理的に最内を通せる逃げ馬も警戒が必要ではありますが、今年に関しては、リアンヴェリテ、インティ、更にはスマハマと逃げ馬や積極的なレースをしたい馬が集いました。さすがにここまで逃げると強力な馬が集うと、ペースが上がるでしょう。前半4F48秒前後までペースが上がっても不思議ないメンバー構成だけに、後半型の馬を中心に馬券を組み立てたいです。

また、本来は浦和のJBCクラシックでも良かったはずのフェブラリーSの覇者インティが、斤量59kgを背負ってまでここに出走してくる意味を考えると、より予想にまとまりが出るでしょう。予想のベテランの方なら、簡単に推測がついちゃいますね(^_-)-☆

●アルゼンチン共和国杯

アルゼンチン共和国杯が行われる東京芝2500mは、目黒記念と同じコース。目黒記念とアルゼンチン共和国杯しか行われないコースです。このコースは芝2400mのスタート地点を100m後方に延ばしたところがスタート。スタンド前直線の坂下からスタートし、すぐに上りとなるため2400mよりもテンは落ち着く傾向があります。

ただし、最初の1コーナーまでの距離は長いため、今年の目黒記念のように逃げ馬が多数出走していると、平均ペースよりも速くなります。逆に昨年のアルゼンチン共和国杯のよう逃げたい馬がウインテンダネス1頭だと平均ペースよりも遅くなり、上がり勝負となります。

今年はパリンジェネシスが逃げを示唆するコメントを出し、同馬の逃げが濃厚。オジュウチョウサンがよっぽど積極的に出して行けば、平均ペースよりも速くなる可能性がありますが、無理に行かせて押し切れるほどの能力もないので、無理をさせないでしょう。

よって、パリンジェネシスの逃げでスローペースの上がり勝負が濃厚。どちらかというと昨年のこのレースに似た展開、昨年より少し速いくらいのペースで落ちつくと見ています。そうなると逃げ、先行馬でも十分に残れる可能性もありますが、そこまで強力な馬がいないのも事実。それだけに末脚の速い馬を積極的に狙いたいです。

2019年 ファンタジーS・京王杯2歳S

●ファンタジーステークス

ファンタジーSは、阪神ジュベナイルFの前哨戦。2012年に同前哨戦のアルテミスSが創設されて以来、出走馬が分散し、小頭数で行われることがほとんど。しかし、今年はアルテミスSに強豪リアアメリアが出走し、同馬を避けるかのように小頭数。そのぶんこちらのほうが15頭立てになりました。本番に繋がることが多いのは、アルテミスSのほうですが、昨年、このレースの覇者ダノンファンタジーが本番を制したように、全く繋がらないこともありません。

また、ファンタジーSが行われる京都外回りの芝1400mは、スタートして約200m地点から3コーナーの急坂を上って行くコース。このため短距離戦ながら前半ペースがそこまで上がらず、後傾ラップが発生しやすくなっています。つまり、上がり勝負。この週からBコース使用となっても、Aコース使用時が雨に祟られることが多いせいか、大きく影響を受けることがなく(年によっては高速化)、逃げ、先行馬が有利の傾向となっています。

実際に2014年~2016年は、レースの前半3Fが35秒台前半。一昨年に至っては、出遅れ馬が多発し、前走芝1600mの新潟2歳Sで逃げたコーディエライトのレースメイクする形で前半3F36秒3の超スローペースが発生しました。このような経緯から2015年~2017年は逃げ馬が連対しています。また、2014年は前走・小倉2歳Sでオーバーペースに巻き込まれて大敗した14頭立て、14番人気のクールホタルビが先行策から押し切り、アドバルーンを打ち上げました。

ただし、今年の京都芝コースは、台風の影響などで例年よりも時計が掛かる状況下。先週までなら直線の外を通らないと苦しい状況下でした。その上で今年は芝1200m路線の逃げ馬ケープコッドの逃げが濃厚。他にも新潟2歳Sで逃げたエレナアヴァンティに外枠のマジックキャッスル、ペコリーノロマーノ、クリアサウンと先行馬が揃い、前半3F34秒台までペースが上がる可能性もあります。Bコース使用で、どう変わるのかをチェックしてから、予想を組み立てるのが理想でしょう。

●京王杯2歳ステークス

京王杯2歳Sは、朝日杯フーチュリティSの前哨戦。2歳戦で唯一の短距離G2ともあって、短距離志向の強い馬がここを目標にすることもあります。しかし、けっして本番に全く繋がらないこともなく、2010年にはこのレースの1着馬グランプリボスと2着馬リアルインパクトが本番でワン、ツーを決めたこともありました。

ただし、本番に繋がるのは、デイリー杯2歳S勝ちなど、もともとマイル戦で実績がある馬ばかり。マイル戦での実績がないと、一昨年の優勝馬モンドキャンや3着馬タワーオブロンドンのように、2着、3着と善戦止まりで終わることが大半です。

また、ファンタジーSの傾向は、上がり勝負になりやすいと説明しましたが、京王杯2歳Sが行われる東京芝1400mも同じ。スタートして緩やかに坂を上りながら、約350m地点で3コーナーを迎えるために、ペースが上がりにくいからです。特に逃げ馬不在の場合には、前半3Fが36秒台よりも遅い超絶スローペースが発生する場合もあります。超高速馬場でそこまでペースが遅いとなると、上がり3F33秒台前半よりも速い末脚が使えないと、勝ち負けするのは物理的に不可能です。

しかし、今年は函館2歳Sを逃げ切り勝ちしたビアンフェが出走。同じく芝1200m路線馬のアポロニケ、セイラブミーなどが出走しているだけに、前半3F35秒台くらいまでは上りそうです。それぐらいまでペースが上がれば、逃げ、先行馬が有利となるはず。前が有利と見て、予想を組み立てたいです。