2023年 平和賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.10.25
2023年 平和賞の予想

■内で脚をタメる馬が有利

 昨日の楓特別では逃げ馬ではないマヒオレが逃げて大暴走し、大差の最下位惨敗。クイーン賞TRではラスト4F11秒9-12秒3-13秒0-13秒8と向正面で「11秒9」が発生している。これらは内が圧倒的有利な馬場で、ポジション争いが激化したもの。ペースが速くなり過ぎて、それらを尻目に内で脚をタメる馬が一発を演出していた。

 本日は昨日を踏まえ、全体の傾向としては昨日よりもペースが落ちると見ているが、カプセル、キタノヒーロー、リュウノメディナ、バハマフレイバーと先行馬が揃ったここは先行争いが激化しそうだ。それを尻目に内で脚をタメる馬の一発に期待したい。

船橋11R 平和賞 ダ1600m
 ◎ (5)オオイチョウ
 ○ (1)カプセル
 ▲ (8)バハマフレイバー
 注 (4)コルベット
 △ (2)キタノヒーロー
 △ (6)ビッグショータイム
結論 馬連5-1,8,4,2,6 (16:16:10:4:4) 複勝5 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (5)オオイチョウ

 3走前の門別1600m戦では、(1)カプセルや後のサンライズCの覇者パッションクライを相手に3着に善戦。このレースではカプセルやパッションクライと同じ上がり3Fタイムを記録している。確かに同じ上がり3Fタイムなら、前にポジションを取っていた馬のほうが強いレースをしていることになるが、カプセルはデビューから4戦に対して、本馬はデビュー2戦目だったことを考えれば悪くない。

 近2走は芝で能力を出し切れず。また前走のジュニアCでは1番人気に支持されたこともあり、早めに仕掛けて最後に伸びきれなかったのが敗因のひとつ。今回は立て直されて得意のダートに戻る。

 これまでのダートの2戦ではテンに置かれていたが、近2走のテンの速い芝の経験で、好位の直後くらいの位置は取れるはず。本日の馬場や展開に恵まれる可能性が高い。また5月の遅生まれだけに、成長力にも期待できる。

○ (1)カプセル

 前々走のブリーダーズゴールドジュニアCの2着馬。同レースでは大外8番枠から五分のスタートを切ってハナを主張。3角からペースを引き上げて2馬身差のリードで直線へ。ラスト1Fでブラックバトラ―に差されたが、前半3F38秒0-後半3F40秒9の速い流れを考えれば上々だった。

 前走のサンライズCでは5着に敗れたが、前々走を大目標にした後の一戦でパッションクライにプレッシャーをかけられる展開で厳しかった。距離も1800mよりは1700mのほうがいい。今回は前走から距離が短くなるのは好ましいが、今回の馬場やメンバーを考えると競られて厳しい展開になるだろう。よって、対抗評価に止めた。

▲ (8)バハマフレイバー

 前々走の船橋1500m戦では、3着馬に大差を付けて勝利した馬。同レースでは5番枠から五分のスタートから押して2番手まで上がり、逃げるヨルノテイオーをマークしていく形。3~4角で同馬との差を詰めて1馬身差で直線へ。そこから2頭のマッチレースとなったが、最後に1馬身前に出てゴールした。ヨルノテイオーは次走で未勝利戦を勝利しているように、強い内容だった。

 そこから中8週で挑んだ前走・トーシンブリザードMは、馬体重13kg増が示すように太目。7番枠から出遅れたが、そこから挽回して先行争いに加わり、1角のコーナーワークでハナを取り切る。そこからマイペースの逃げに持ち込み、3角からペースアップ。最後の直線では後続を突き放し、3馬身差で完勝した。

 前走のラスト2F13秒5-13秒3。ラスト1Fで加速しているように、手応えにまだ余裕はあったが、(4)コルベットなどと比較しても相手と戦ていないのも確か。また本馬は先行争いに加わって行く可能性も高く、3番手評価とした。

注 (4)コルベット

 前走の若武者賞は繋靱帯炎で取消したが、前々走の船橋1500m戦では鎌倉記念3着のパンセに先着している馬。同レースでは1番枠から五分のスタートを切って枠なりで2列目の最内まで上がって追走。3~4角でスペースを作って、4角でそのスペースを潰して4角出口でひとつ外に出されると、早めに抜け出したミスカッレーラを追い駆ける。ラスト1Fで2番手まで上がったところで、ミスカッレーラに差を広げられ、パンセにも外から強襲されたがクビ差で凌いだ。

 前々走は強い内容ではあったが、今回は取消明けでそこまで調子も上がってこないこともあり、評価を下げた。しかし、本馬は内で揉まれても問題ないタイプだけに、内で脚をタメての一発が怖い。

△ (2)キタノヒーロー

 前走のJRA認定ウィナーズは、9番枠から好スタートを切って、内から行く馬を行かせて、逃げ馬の外2番手を追走。外からアベニンスマイルも上がって3頭並走状態となり、前半のペースが上がり、逃げていた馬が3角で早々と失速。3角で先頭に立ち、4角ではアベニンスマイルも失速しかけて手応えがなかったが、外からケンタッキースカイに並ばれる。しかし、直線を向いてスパートすると、後続にじわじわ差を広げて4馬身差で完勝した。

 本馬と競り合ったシシュフォス、アベニンスマイルが大差の8着、9着に敗れていることを考えると、本馬の4馬身差の圧勝はとても強い内容。しかし、消耗度の高い一戦で、今回での大きな上昇が期待しにくい。そのうえ先行争いに加わる可能性も高く、評価を下げた。

△ (6)ビッグショータイム

 前々走のルーキーズサマーCの2着馬。前々走は2番枠から出遅れたが、二の脚と枠なりで挽回して単独7番手を追走。3~4角の外から位置を押し上げて4角では前3頭から離れた4番手まで上がり、直線ではバテた前2頭を交わして、早めに抜け出したアムクラージュに迫った。

 前走は逃げたライゾマティクスが次走の鎌倉記念で2着に巻き返しているように前に厳しい流れ。本馬は展開に恵まれての2着だったが、上がり3Fタイム2位の勝ち馬アムクラージュを1.0秒も上回る上がり3Fタイムを記録している。

 前々走から1Fの距離延長となった前走のトーシンブリザードMは中団やや後ろからの競馬で5着に敗れているが、前々走を大目標にした影響もあったはず。また前走は前がわりと楽な展開でもあった。今回は一転して、先行争いが激化しそうなだけに、一考したい。

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