先週の川崎マイラーズは想定とは真逆の流れ。アイウォールが並びかけるアランバローズを振り切りに行ったために、後方のスワーヴアラミスが2着に届く、かなりのハイペースになり、外れてしまいました(´;ω;`)ウゥゥ。
ここはキャッスルトップ、アナザートゥルース、カジノフォンテンと前に行きたい馬が多数。さらには最近は揉まれても辛抱強くなっていますが、鞍上の判断ひとつで前に出して行く可能性もあるライトウォーリア。折り合いを欠いて消耗するなら、前に出して行くことを選択するランリョウオーと前に行きたい馬が揃ってはいる一戦。
しかい、キャッスルトップはテンが遅く、カジノフォンテンはテンが速いけど、何が何でも逃げたいタイプではありません。キックバックが苦手なアナザートゥルースは外枠なので、同馬も無理に出して行く必要性もなさそう。ペースがそこまで速くなる可能性は高くありませんが、このレースのTR・ブリリアントCのようにペースが遅くなることもないでしょう。
大井11R 大井記念 ダ2000m
◎ (10)ギガキング
〇 (3)カイル
▲ (4)ライトウォーリア
△ (9)ランリョウオー
△ (11)ダノンファラオ
△ (5)カジノフォンテン
△ (13)アナザートゥルース
△ (14)エルデュクラージュ
結論 馬複10-3,4,9,11,5,13,14 (16:10:10:8:2:2:2) 複勝10 (50)
◎ (10)ギガキング
前々走の報知グランプリCで重賞5勝、報知グランプリC二連覇を達成した馬。前々走は10番枠から五分のスタートを切って、好位の外から追走。アナザートゥルースが逃げ、ゴールドホイヤー2番手という展開だったが、それらの外からプレッシャーを掛けて行く形。このため緩みない流れとなり、ラスト1Fで苦しくなった前記2頭を交わして優勝した。
本馬はこれまで船橋で重賞3勝、盛岡でダービーGPなど重賞2勝と大井で実績がないせいか、今回は意外なほど人気がない。しかし、本馬が本格化したのは一昨年のダービーGP以降。その後の4走前・勝島王冠は休養明けの日本テレビ盃で前半4F48秒5-後半4F52秒0の消耗戦を4番手追走と、勝ちに行く競馬で5着と好走したことで、その後、強いダメージが出たもの。本調子ではなかった。
前走ブリリアントCでも5着に敗れているが、前々走の報知グランプリCを大目標とし、楽をさせた後の一戦ながら、2着接戦の5着なら悪くない。また2着の接戦に敗れたのは3~4角の最内で包まれ、直線序盤で外に出そうとしたところで、外からゴライアスに先に行かれてややスムーズ差を欠いた面もある。本馬は盛岡の軽いダートもこなせていることからも、大井が苦手ということはないはず。ここも上位争いが濃厚と見た。
○ (3)カイル
前々走の金盃の覇者。前々走は2番枠から好スタートを切ったが、外の4頭が競り合いながら内に切り込んで来たので、それらを行かせて中団最内で折り合う競馬。最短距離を通して4角出口で外。直線序盤でさらに外に出されると、外から伸びて来た(1)セイカメテオポリスに差されたが、同馬を差し返し、最後にトーセンブルをアタマ差下して優勝した。
前々走は(9)ランリョウオーが6着に敗れたように、前がとても厳しい流れ。本馬は距離ロスのない立ち回りと、展開に恵まれたことは確かだが、今回も前に行きたい馬がそれなりにはいる。前々走ほど展開に恵まれないとは見ているが、本馬は昨年の東京ダービー馬を2番手から抜け出して優勝した馬であり、距離2000mならばある程度、前に出しても最後そこまで甘くならないので対抗評価とした。
▲ (4)ライトウォーリア
昨秋の埼玉栄冠賞と勝島王冠を連覇した馬。4走前の埼玉栄冠賞は逃げて3馬身差の圧勝、3走前の勝島王冠は大外16番枠から好位の外を追走して2馬身差の完勝だった。本馬は揉まれない競馬がベストの馬ではあるが、強豪相手の前々走・東京大賞典では外からショウナンナデシコに被されて揉まれながらも5着に粘っているように、最近は揉まれる競馬にも対応できている。
前走の川崎記念は大外10番枠から、かなり押してハナを主張したが、スタンド前でテリオスベルに早々を捲られて苦しい展開。結果、2.0秒差離された5着と実質大敗だったが、今回はそこから立て直されての一戦。外厩馬で帰厩後もしっかり乗り込まれていることから状態は良化していると見ているが、スタミナが不足する休養明けで前から押し切るのは簡単ではなく、これまでもしばしば取りこぼしているので評価を下げた。
注 (9)ランリョウオー
昨年のこのレースの覇者。昨年のこのレースでは4番枠から五分のスタートを切り、そこから押して一旦好位を取ったが、そこから外の馬に行かせて、好位中目を追走。向正面で3番手まで上がって、3~4角の外から動いて直線序盤で先頭に立つと直線序盤で先頭。そこからどんどん後続との差を広げ、外から迫るノンコノユメを振り切って3/4馬身で優勝した。
本馬はその後も東京記念とブリリアントCを優勝。昨秋の東京記念後に調子を落としていたが、立て直された前々走の金盃では本馬に3頭が競り掛ける中、何が何でもハナを譲らないオーバーペースの競馬で6着に善戦。行き切って苦しい競馬に持ち込んだことで、スタミナ面が復活し、前々走のブリリアントCでは前有利の流れを利して復活を果たした。ただ前走の好走は展開に恵まれた面もある。前走よりも前に行きたい馬が多数のここは、過大評価は禁物だろう。
△ (11)ダノンファラオ
ダートグレードで3勝の実績馬で、一昨年の日本テレビ盃では、サルサディオーネの直後の2列目で折り合って共存を図る競馬で2着と好走した馬。昨年のダイオライト記念でも4着の実績があるように、地方の時計の掛かるダートの中長距離で実績がある。
ただ、本馬は一昨年の日本テレビ盃以降が不振。その次走のチャンピオンズCで駐立不良で発走調教再審査となり、その後、復帰してからも癖になったように駐立が上手くいかず、結果を残せていない。今回、易々と通用するほど楽なメンバーではないことも確かだが、地方競馬では許されている尾持ちスタートで変われる可能性も秘めているので要注意だ。
△ (5)カジノフォンテン
一昨年はJpnⅠ・川崎記念を逃げ切り、かしわ記念でも内の逃げ馬に行かせて、その外3番手を追走し、向正面でじわじわ位置を上げ、3角で先頭に並びかけ、4角先頭から押し切る競馬で優勝した馬。本馬はその後にスランプになったが、昨年は強豪相手の川崎記念で5着、昨秋の勝島王冠でも3着に善戦するなど、ある程度は調子を取り戻せている。
前走のかしわ記念は、休養明けで相手が強かったこともあって9着と大敗したが、前走では先行するスピードを見せており、ひと叩きされた今回はある程度は変わってくるはず。一気に変われるかはともかく、警戒は必要だ。
△ (13)アナザートゥルース
キックバックが苦手で揉まれないように厳しいペースで逃げ、先行しているうちに体力がついて強くなった馬。2020年のダイオライト記念では逃げて優勝し、2021年は3着している。また、一昨年秋のチャンピオンCでは好位の外3番手からしぶとく粘って3着に善戦しているように、揉まれなければどの位置からでも問題はない。
本馬は9歳となり、以前ほど楽に前に行けなくなり、それに伴って成績もひと息となっているが、前走のダイオライト記念の10着大惨敗は調子落ちしていた面もあったはず。立て直されて外枠の今回は変われても不思議ない。
△ (14)エルデュクラージュ
2020年の東京ダ2100m戦ブリリアントS、スレイプニルSでマスターフェンサーを2着に下して2連勝し、一昨年のダイオライト記念では2着、昨年の川崎記念でも2着の実績馬。昨年の川崎記念は1番枠から軽く躓いてやや出遅れたが、そこから押して逃げ馬の直後の3番手を追走。2週目の向正面で前2頭の外に出されると、3~4角で前に並びかけ、4角先頭の競馬で2着に粘った。
本馬は昨年の川崎記念後は行きっぷりが悪くなり、それに伴って成績も不振だったが、昨秋の埼玉栄冠賞では行きっぷりに復調が見られると、前々走の報知オールスターCでは完全復活を成し遂げた。前に行って持久力を行かしてこその馬なので、今回の大外枠は減点材料だが、近2走のダートグレードよりも相手は楽。そこを考えると消しきれない。