2023年 さきたま杯の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2023.05.31
2023年 さきたま杯の予想

交流重賞では神扱いされている、川田騎手騎乗のシャマルがまたもや1番人気に支持されている。しかし、同馬はキックバックが苦手で1番枠。高知や船橋のように最内の砂厚が深く、内を開けて走るコースなら道中で最内に入れて砂を被らせないことも可能だが、浦和は最内を開けて走るコースではない。小頭数なので上手く外に出せる可能性もあるが、過大評価は禁物だ。

浦和11R さきたま杯 ダ1400m
 ◎ (4)スマイルウィ
 〇 (9)バスラットレオン
 ▲ (5)コンシリエーレ
 注 (1)シャマル
 △ (6)エアアルマス
結論 馬連4-9,5,1,6 (18:18:10:4) 複勝4 (25)

■有力馬の存在

◎ (4)スマイルウィ

 昨年の京成盃グランドマイラーズでカジノフォンテン、ギガキング、モジアナフレイバーを降して優勝した馬。本馬はその後のマイルグランプリ2着、スパーキングサマーC2着、サンタアニタT2着、ゴールドC1着、そして前走の京成盃グランドマイラーズでも2着と、南関東の重賞で6戦連続連対と1~2番手からの競馬で安定した成績を残している。

 前走の京成杯グランドマイラーズは、前半4F50秒6-後半4F53秒2(ラスト1F14秒0)のかなりタフな馬場だったが、スタミナが不足する休養明けながら逃げて2着に粘った。このレースの3着馬が昨年のさきたま杯の2着馬ティーズダンクである。

 今回は除外明けで前走時よりも相手が強化される点が不安だが、軽いダートでスプリント路線の逃げ馬(2)ギシギシを見ながらレースを進められる点は好ましい。また前々走のゴールドCでは、2番手から逃げるサルサディオーネ(昨年のさきたま杯の勝ち馬)を下して勝利しているように、このコース、距離ともに問題がないので、本命馬とした。

○ (9)バスラットレオン

 昨年の武蔵野Sの3着馬。8番枠から好スタートを切ると思い切ってハナを主張して主導権を握り、2列目が突いてこないので平均ペースに持ち込み、3~4角で脚をタメて4角出口では強気な仕掛け。直線序盤では3馬身と差を広げたが、ラスト2Fで徐々に甘くなってレモンポップに2馬身弱まで詰められると、ラスト1Fで伸びを欠いてレモンポップ、ギルデットミラーに差されての3着だった。

 しかし、前記のギルデットミラーは次走の根岸Sで2着、レモンポップは次走の根岸Sとその次走のフェブラリーSを連勝しているようにハイレベル戦。そこで3着に好走した実績はここでは光る。さきたま杯は昨年の勝ち馬サルサディオーネしかり、前走1600mのダートグレードで3角3番手以内の馬の活躍が目立っているだけに、対抗評価とした。本命も視野に入れたが最終的に対抗評価にしたのは、海外帰りの一戦で楽をさせているからだ。

▲ (5)コンシリエーレ

 前走でリステッドのオアシスSを制して目下3連勝の馬。前走は11番枠から五分のスタートを切ったが最序盤で置かれ、そこから二の脚で好位の外まで挽回する形。3~4角の外から進出して4角出口で先頭列に並びかけると、そこからしぶとく伸びてラスト2Fで先頭。ラスト1Fで甘くなって内と外から差し、追込馬に迫られたが、何とか接戦をクビ差で凌いだ。

 しかし、前走時はタフなダートで前半4F47秒1-後半4F49秒2のかなりのハイペースをロスを作りながらの先行策から押し切った内容は高く評価できる。今回は休養明け好走後の疲れが出る可能性もあるが、これまでのキャリアは7戦と浅い馬だけに、成長力で突破しても不思議ない。

△ (1)シャマル

 休養明けの前々走・黒船賞では、自己最高指数で勝利した馬。前走は4番枠から五分のスタートを切って、好位の内を前の馬とのスペースを開けて追走。3~4角でスペースを詰めて4角で砂厚の深い最内から抜け出して直線序盤で外に出しながら一気に先頭。そこから後続との差をじわじわ広げ、2着ヘリオスに3馬身差で圧勝した。

 前走のかしわ記念は休養明けの一戦で前々走から指数をダウンさせたが、タフな馬場を正攻法の競馬で4着を死守。本馬はキックバックが苦手な馬で、ここでも上手く前の馬とのスペースを開けて追走し、前に近づいたら砂厚が深い最内を走らせて砂をかぶることを回避していた。しかし、今回は浦和の1番枠。浦和は黒船賞や船橋のように各馬が内を避けて走るコースではないので、砂を被る危険性を伴う。小頭数なので上手く外に出せる可能性もあるが、過大評価は禁物だ。

△ (6)エアアルマス

 2020年の東海Sの優勝馬。同レースでは7番枠からまずまずのスタート切って、押してハナを意識したが、他が速いのでそれらに行かせて好位の外を追走。3~4角ではインティが絡んで来たので、先頭列に並びかけて直線。早仕掛けではあったが、そこから押し切って半馬身差で優勝したことは褒められる。

 本馬はキックバックが苦手で、包まれると終わる馬。またさすがに東海S優勝時ほどの勢いはないが、それでも好位の外でレースを進めた3走前のOP・室町Sを勝利している。休養明けの前走、東京スプリントはテンに置かれて位置を下げ、大外一気を狙っての4着だったが、近走は1200mだといい位置が取れなくなってきているので、1Fの距離延長は歓迎だろう。上手く外に出していければチャンスはある。

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