2023年 東京プリンセス賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2023.05.11
2023年 東京プリンセス賞の予想

昨日の羽田盃はミックファイアの6馬身差の圧勝劇に感動しました✨✨

キャリア3戦、昨年12月以来の出走となった本馬は、ホープフルSから皐月賞直行で優勝した中央のサートゥルナーリアと同じ臨戦過程。人手不足や育成環境が整わない地方競馬ではこのタイプは苦戦必至でしたが、この優勝はJpnⅠに昇格される来年度への見通しが明るいものでした。地方競馬の育成や調教技術向上を示すものであり、個人的には「変革」を感じています。

大井11R 東京プリンセス賞 ダ1800m
 ◎ (7)ボヌールバローズ
 ○ (1)メイドイットマム
 ▲ (11)エオリエンヌ
 △ (3)スギノプリンセス
 △ (9)サーフズアップ
 △ (4)ラピスアダマンス
 △ (8)フークエンジェル
 △ (6)ベストホリデー
結論 馬連7-1,11,3,9,4,8,6 (16:8:8:8:4:4:2) 複勝7 (50)

◎ (7)ボヌールバローズ

 大井1400mの新馬戦をラスト2F12秒0-11秒8で勝利した素質馬。本馬は前々走の東京2歳優駿牝馬で逃げて2着の実績もある。前走のクラシックTRは砂埃が舞うタフな馬場で牡馬相手。逃げて残り100mまで先頭に立ち、勝ち馬と0.5秒差の5着の内容は負けて強しだった。そして何と言っても、前走で今回と同距離コースを経験できたことは、この時期の3歳馬にとっては大きなプラス。昨日の羽田盃でレコードタイムが出たように、軽めで前有利の馬場も好ましく、本馬の逃げ切りに期待する。

○ (1)メイドイットマム

 1200mではやや物足りない競馬が続いていたが、1500mの4走前ネームヴァリューMでは一転して4馬身差で圧勝した馬。その後はSⅠの東京2歳優駿牝馬と桜花賞を優勝した。前走の桜花賞は6番枠からまずまずのスタートを切って、好位直後の中目を追走。3~4角で位置を押し上げて4角では2列目。そこから追い出されるとラスト100mで突き抜け、2着(9)サーフズアップに1馬身半差で完勝した。

 しかし、今回は前走の桜花賞を大目標にした後の一戦。本馬は前々走で芝を叩いており、2019年の桜花賞2着馬アークヴィグラスと同じ臨戦課程。成長合戦の3歳戦で前走から上昇し切れない危険性も伴うので、対抗評価とした。

▲ (11)エオリエンヌ

 3走前、前々走を逃げて楽勝した馬。前走の桃花賞では4着に敗れたが、初めて好位の中目に控える競馬ながら、キックバックを苦にしない走りを見せていた。ここでは4着に敗れているが、前々走のスパイダー特別が前半3F37秒3-後半3F42秒0の超絶ハイペースの逃げ切った疲れもあったはず。

 また桃花賞の勝ち馬フジコチャンはその後の若潮スプリントで2着、2着ワイズゴールドはその後の桜花賞で4着に善戦し、留守杯日高賞では桜花賞の3着馬(8)フークエンジェル、(4)ラピスアダマンスを降して優勝しているように、なかなか粒ぞろいのメンバー構成でもあった。

 今回はそこから立て直されての一戦。3ヵ月の休養明けになるが、序文でも綴ったように、今の南関東の育成技術なら、これくらい間隔が開いてもやれるはず。それくらい育成施設が整っているし、育成施設を所有している厩舎もあるくらいだ。何なら栗東よりも素晴らしい育成施設もあるので、この休養を大きく割り引く必要はないと見て、3番手評価とした。

△ (3)スギノプリンセス

 デビュー当初は1200m以下を使われ、そこでは結果を出せずにいたが、7走前に門別1500mの未勝利戦を逃げ切り勝ちすると、そこから4連勝で距離1700mのHⅡ・ブロッサムCを優勝した馬。同レースでは6番枠からやや出遅れて好位の外を追走していたが、3~4角で外からパワトゥザピープルが捲て来たので、本馬はそれに抵抗し、仕掛けて4角先頭の競馬。そこから後続を引き離して3馬身差で完勝した。

 南関東移籍後は東京2歳優駿牝馬で4着、桜花賞5着と勝ち切れていないが、ともに休養明けで追走に忙しい競馬になっている。このことから距離延長が吉と出る可能性が高い。前走の桜花賞は1番枠から出遅れ、そこから好位まで挽回して行くロスもあり、さらなる前進が見込める。

△ (9)サーフズアップ

 ローレル賞、東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞、桜花賞と重賞路線を歩み、そこで全て3着以内に好走、善戦した馬。前走の桜花賞は、大外12番枠から五分のスタートを切って、そこからじわっと好位の外を追走。3角で外から先頭に立って、直線で抜け出したところを、外から○(1)メイドイットマムに差されての2着だった。

 前走はメイドイットマムに敗れてはいるが、大外枠だったためにロスを作りながら勝ちに行ったことが、最後に伸びあぐねた理由。これまでの実績から、上手く脚をタメられればもっと走れてもいいと見ている。

△ (4)ラピスアダマンス

 これまで5戦3勝。本馬が敗れたのはスタミナが不足する休養明けの3走前の船橋フューチュリティマイルと前走の留守杯日高賞のみ。前走は8番枠から五分のスタートを切って中団の外を追走。2周目向正面で位置を押し上げて3角3番手まで上がったが、直線で伸びあぐねて4着に敗れた。前走は前有利の馬場&展開を意識して、終始外々から早めに動いて行く競馬。結果、好位の内を立ち回った(8)フークエンジェルにも差されたが、上手く立ち回れていれば同馬と差がないレースは出来ていたはず。キャリアの浅さから伸びしろを警戒したい。

△ (8)フークエンジェル

 桜花賞の3着馬。同レースでは、4番枠からまずまずのスタートを切ったが、外の各馬を行かせて後方馬群の先頭列(中団よりやや後方)の最内を追走。向正面から4角にかけて前のスペースを詰めて直線で外に出されると、そこからしぶとく伸びて3着に好走した。前走の留守杯日高賞では好位の内目を立ち回りながらも桜花賞4着馬ワイズゴールドに離された3着だったが、桜花賞で上手く乗られ、能力を出し切った疲れもあったはず。ここで巻き返しがあっても不思議ない。

△ (6)ベストホリデー

 前走の交流戦、ナイスビット特別の2着馬。前走はマリーンC当日で、外差し馬場のいつもの船橋ではなく、前有利の状況下だったが、13番枠から出遅れて、後方中目から向正面で位置を押し上げながらも、最後の直線でしぶとく伸びて2着に食い込んだ。本馬はゲート難で、それが理由で10戦1勝と勝ち切れていないが、息の長い脚が使えることからこれまでよりも距離が長い舞台は合うはず。ここは一考してみたい。

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