先週の雲取賞は7番人気の◎リベイクフルシティが4着と、悔しい思いをしたので「今週こそ」という気持ちです。
川崎11R クラウンC ダ1800m
◎ (4)ポリゴンウェイヴ
〇 (13)ゴールドラッドマン
▲ (1)オーマイグッネス
注 (5)チェルカトローヴァ
△ (8)ナガタエース
△ (3)サムタイムアゴー
△ (7)コンプラドール
△ (9)ブルグミューラー
結論 馬複4-13,1,5,8,3,7,9 (16:16:8:4:2:2:2) 複勝4 (50)
◎ (4)ポリゴンウェイヴ
ハイセイコー記念2着、ニューイヤーC勝ちの実績馬。前々走のニューイヤーCは7番枠から出遅れ、前半は前2頭から離れた3番手を追走。向正面で前との差を詰めて、外からプレッシャーをかけて行く形。外からピノホホッアに捲られて前に入られてしまったが、直線では同馬の外に出してじわじわ伸び、差し返して初重賞制覇を達成した。ハイセイコー記念では積極策で終いが甘くなったが、前々走では100m距離が短かったことや、前半で無理をさせなかったことが功を奏した面がある。
休養明けの前走・京浜盃時は7着敗退も、当方の印が△だったように、叩き台の意味合いが強い一戦だった。小久保厩舎は2019年にノブワイルドで習志野きらっとスプリントとプラチナCを連闘策で連覇するなど、連闘策でしばしば結果を出す厩舎。昨年11月にはブラックパンサーで中4日の勝利もあるほど。
状態に自信がないと連闘では出走してこない厩舎なので、本馬にとっての目標は距離が長い羽田盃ではなく、ここが勝負だろう。巻き返しへの期待が高まる。
〇 (13)ゴールドラッドマン
川崎の新馬戦、青鵐特別と連勝した馬。前々走の青鵐特別は3番枠からスタート後、内にヨレて接触し、行きっぷりが悪く中団馬群の中目を追走。向正面で位置を上げ、3~4角の外から一気に捲って4角先頭。直線でフラフラして、内にかなりもたれていたが、3馬身差の圧勝だった。前々走は完成度の低さが目についたが、それでも完勝してしまう辺りに素質の高さを感じさせた。
前走の椿賞では3着に敗れたが、3番枠から出遅れ、外から被されて後方3番手を追走。そこから徐々に外に出し、向正面で外に出し切って進出開始を図ったが、外はダートが深く、ペースも緩まず、位置を挽回できないまま3角へ突入。3~4角で5頭分外を回るロスが生じ、最後の直線でじわじわ差を詰めながらも3着が精一杯だった。
前走時は能力を出し切れていないので、今回は巻き返してくるだろう。これまでのキャリアが3戦と浅い馬だけに上昇度も見込めるが、まだ完成度が低く、エンジンの掛かりの遅さも目につくため、対抗評価とした。
▲ (1)オーマイグッネス
サンライズCでは逃げてライバルのベルピット(次走JBC2歳優駿・2着)をハナ差凌いて優勝するなど、ベルピットとともに門別の2歳中距離路線を盛り上げてきた馬。昨年8月のサッポロクラシックCで本馬に1.4秒離された3着のグロリオサが10月の平和賞で2着と好走していることから、本馬も南関の重賞で通用する能力はあるはず。
前々走の全日本2歳優駿では、見せ場のない14着に大敗してしまったが、昨年5月にデビューしてずっとレースを使われていた疲れもあったのだろう。ライバルのベルピットもJBC2歳優駿で2着好走後、強い疲れが出たようでレースを使える状態ではないようだ。
今回はそこから立て直されて2戦目。前走の花見月特別では好位の外から最後の直線で伸びあぐねてしまったが、ひと叩きされたことで粘りが増すはず。今回は1番枠だが3走前のJBC2歳優駿では好位の内で揉まれる競馬でも対応できているので、最内枠でも悪くないはず。ここはさすがに前走より走れると見て、3番手評価とした。
注 (5)チェルカトローヴァ
ここへ来ての成長ぶりが光る馬。前走の椿賞では5番枠から五分のスタートを切って、大逃げした逃げ馬から離れた好位の内を追走。2角のコーナーリングで前との差を詰め、向正面では2列目の最内。3角で外から上がって来た(2)ハセノゴールドに抵抗し、並走で直線へ。追い比べの形で本馬が一旦やや前に出たが、ゴール手前でアタマ差交わされての2着だった。
前走は前半4F51秒3-55秒6の超絶ハイペース。内と前が有利な馬場を考慮しても十分に前に厳しい流れだった。その流れをハセノゴールドよりも先に仕掛けて、同馬にしぶとく抵抗した内容はそれなりに評価が出来る。◎ポリゴンウェイヴに早めに上がってこられると厄介だが、同馬に行かせて2番手からマイペースの競馬が出来れば、重賞のここでもチャンスがある。
△ (8)ナガタエース
前々走の尉鶲特別を勝利した馬。前々走は7番枠から五分のスタートを切ったが、出脚が悪く後方2番手を追走。向正面の外からやや位置を上げて、3~4角でさらに位置を上げて直線へ。直線では長くいい脚を使っての差し切りだった。ただし、前々走は前に行った4頭が競り合って、前半4F50秒1-後半4F54秒6とペースを引き上げてくれたことで展開に恵まれた面はある。
前走の椿賞は前々走で好走した後の疲れ残りの一戦のうえに、13番枠で終始ダートの深い好位直後の最内を追走する形となったために8着に敗れた。前々走のように後方から無理なく追走して行ければ、展開に恵まれての一発が見込める。
△ (3)サムタイムアゴー
4走前の浦和ジュニアチャンピオンで、ウインフレイバーと接戦の2着に好走した馬。同レースでは8番枠から五分のスタートを切って、押して押して好位の外を追走。3角手前で先頭のウインドフレイバーに外から並びかけて一騎打ちとなったが、ハナ差交わせずの2着に敗れた。しかし、このレースで3着馬に6馬身差を付けている。
本馬は2列目の最内でレースを進めた5走前のハイセイコー記念ではキックバックを嫌う素振りを見せており、揉まれないレースをすることが好走条件の馬。近2走でも揉まれて本来の能力を出し切れていないが、ひと工夫あれば通用の可能性を残しているだけに警戒した。
△ (7)コンプラドール
5走前のシャイニングトレジャー賞では、△(8)ナガタエースを撃破して勝利し、3走前の川崎若駒オープンでは(2)ハセノゴールドに1馬身半差まで迫った馬。前々走の全日本2歳優駿8着後に、中1週で初夢特別に出走予定だったが、熱発で回避して今回は休養明けとなる。本馬はゲート難でそれが好走の妨げとなっていた面があるが、素質はそれなりにあるはず。休養中に成長していれば、チャンスがありそうだ。
△ (9)ブルグミューラー
デビューから3連勝目した馬。前々走のツインホープ特別は2番枠から出遅れ、外から被されて中団馬群の後方からのレースになったが、向正面で好位まで上がり、3~4角でさらに差を詰めて、4角では逃げ馬の直後。直線ではひとつ外に出されて、ラスト300m地点で先頭に立ち、そのまま押し切る強い内容だった。
前走のクラシックトライアルは一気の2F延長。距離延長で前々走から一転して積極策になったこともあり、11着に大敗した。今回の距離1600mもベストとは言えないが、上手く脚をタメられれば距離をこなせる可能性はある。
想定3番人気馬 (2)ハセノゴールド
2020年に椿賞がクラウンCのトライアルとなってからは、椿賞の勝ち馬ウタマロ、ジョエル、フレールフィーユがこのレースを制している。そのような流れからなのか、本馬は3番人気に支持されているが、本馬はニューイヤーCで(4)ポリゴンウェイヴと1.3秒差の6着と完敗だった馬である。
前走の椿賞は勝利してはいるが、エイシンエイトが大逃げを打って前半4F51秒3-55秒6の超絶ハイペースとなったことで展開に恵まれたもの。本馬よりも前の位置から抵抗してアタマ差2着だった(5)チェルカトローヴァのほうが強いレースをしている。またレース当日は内有利の馬場であり、外を回った馬が苦戦したことも本馬の一変に拍車をかけているだけに、ここでは狙いにくい。