2023年 桜花賞(浦和)の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.03.22
2023年 桜花賞(浦和)の予想

南関東クラシック一冠目の桜花賞は2歳牝馬の大一番、東京2歳優駿牝馬の優勝馬が活躍するレース。東京2歳優駿牝馬を優勝馬の過去10年のこのレースでの成績は【4・1・3・1】。唯一、4着に敗れた2020年のレイチェルウーズは当時、山崎が全く評価していなかったように、東京2歳優駿牝馬が展開に恵まれた一戦だった。さて、昨年のメイドイットマムはどうか?

浦和11R 桜花賞 ダ1600m
 ◎ (6)メイドイットマム
 〇 (10)デザートウインド
 ▲ (1)スギノプリンセス
 △ (2)アトカラツイテクル
 △ (9)フジコチャン
 △ (12)サーフズアップ
結論 馬連6-10,1,2,9,12 (10:10:10:10:10) 複勝6(50)

◎ (6)メイドイットマム

 4走前のエーデルワイス賞の5着など、1200mではやや物足りない競馬が続いていたが、距離1500mの3走前ネームヴァリューMでは一転して4馬身差で圧勝した馬。3走前は2番枠から五分のスタートを切って、中団最内を追走。向正面で中目に出されると、3~4角で位置を押し上げて2列目中目で直線へ。ラスト1Fで2番手から先頭のポーチュラカを交わすと、突き抜けて余裕の勝利だった。

 続く前走のSⅠ・東京2歳優駿牝馬では6番枠から五分のスタートを切って3列目の中目を追走。向正面で内に入れてそこから位置を押し上げ、3~4角では最内から2列目に進出して直線へ。ここでもラスト1Fで2番手から先頭のボヌールバロを交わすと、4馬身突き突き抜けて余裕の勝利だった。昨年の東京2歳優駿牝馬は、3~4角で最内を立ち回った馬がワン、ツーを決めたように、内有利の流れだったが、それを加味しても好内容だった。

 前走のクイーンCは実績のない芝で大敗したが、これは折り合いを懸念し、1400mのユングラグ賞を使いたくなかったもの。2019年の桜花賞3着馬アークヴィグラスと同じローテーションだ。アークヴィグラスはスプリンターだったので3着に終わったが、本馬はマイル以上でこその馬。この距離なら最有力だ。

〇 (10)デザートウインド

 連闘策で前々走・若駒スプリントを勝利し、楽をさせた前走のユンフラグ賞でも3着に善戦した馬。前走は8枠2頭が競り合って、前半3F35秒6-後半40秒3の超絶ハイペース。(12)サーフズアップの外一気が決まる流れを、6番枠からやや出遅れたが、序盤は先行争いに加わるかの勢いで出し、一旦好位の直後の中目から向正面で外に出して捲るように上がって行ったために3着に敗れた。上手く脚をタメられていれば、もっと際どい戦いになっていたと推測される一戦だけに、対抗評価とした。

▲ (1)スギノプリンセス

 デビュー当初は1200m以下を使われ、そこでは結果を出せずにいたが、6走前に門別1500mの未勝利戦を逃げ切り勝ちすると、そこから4連勝でHⅡ・ブロッサムCを優勝した馬。同レースでは6番枠からやや出遅れて好位の外から、3~4角で捲ってきたパワトゥザピープルとともに位置を上げ、4角先頭から2着馬に3馬身差を付けての完勝だった。

 前々走のJBC2歳優駿は、重賞勝ち直後の相手強化の一戦。5番枠から行きっぷりが悪くて前に行き切れず、1角で外から来られて、位置を下げたために揉まれ、9着に大敗した。しかし、前走の東京2歳優駿牝馬では巻き返して4着。

 前走は7番枠からまずまずのスタートを切ったが、そこから位置が下がり、3角では好位の外。4角ではやや外に張られて置かれたが、そこからしぶとく伸びて4着。前走は3~4角で最内を立ち回った馬がワン、ツーを決めたように、内有利の流れ。外々を回るロスを考えれば、好内容だった。テンに置かれる面があるので、本質的にはもっと距離が欲しいが、ロスの少なり立ち回りが出来る1番枠で期待した。

△ (2)アトカラツイテクル

 これまで逃げ戦法では3戦3勝。前走のユンフラグ賞は8番枠から好スタートを切って、そこから押してハナを狙ったが、8枠2頭が競り合ってペースを引き上げて行くので、それらに行かせて大逃げを打ったエイシンエイトから離れた3番手を追走。3角で前2頭を交わして先頭に立つと、そこから押し切りを図ったが、最後に(12)サーフズアップにアタマ差かわされての2着。

 前走は前半3F35秒6-後半40秒3の超絶ハイペース。このペースを考えれば、かなり強い内容だったが、消耗度の高い内容だっただけに、ここでの余力が課題。しかし、同型馬がトライアルで脱落したことで、同型馬が不在。内と前有利な浦和1500mで2番枠なら、比較的に楽に逃げられそうなだけに、警戒が必要だ。

△ (6)フジコチャン

 これまで5戦して3勝2着1回着外1回の馬。唯一の着外7着は、森騎手が怪我をして安藤騎手に乗り替わった、前々走の東京2歳優駿牝馬のみ。前々走は13番枠からやや出遅れたが、後方3番手と昨年の東京ダービーのクライオジェニックのような決め打ち。行きっぷりひと息で前の位置が取れない以上、試してみるのは悪くはないが、結果は凶と出てしまった。

 しかし、前走の桃花賞は5番枠から二の脚で先頭に立ったが、大外9番枠からハナを主張するタイムトゥキルに行かせて2番手を追走。3角で同馬に並びかけ、ラスト1Fで先頭に立つと、2着馬(8)ワイズゴールドに1馬身3/4差で完勝した。まさに優等生の競馬だった。ここも△(2)アトカラツイテクルに生かせての2列目が狙えるメンバー構成だけに、警戒が必要だ。

△ (12)サーフズアップ

 ローレル賞、東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞と重賞路線を歩んできた来た馬。前々走の東京2歳優駿牝馬のでは3着。前々走は9番枠から五分のスタートを切って、好位の外を追走。前々走は3~4角で最内を立ち回った馬がワン、ツーを決めたように、内有利の流れだったが、本馬は終始外々から3~4角でかなり外を回るロスがあった。それでも3着に好走したのは能力があればこそ。

 ただし、前走のユングフラウ賞は、前半3F35秒6-後半40秒3の超絶ハイペースで前が苦しい流れ。本馬は2番枠から五分のスタートを切って中団の内を追走。3角で中目に出して4角では外に誘導すると、直線でしぶとく伸び続けて優勝したが、展開に恵まれた面が大きい。今回は内と前が有利な浦和1500mの大外12番枠。前々走のようにロスの大きい競馬になりそうなことと、今回での余力を考慮して狙い下げた。

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