黒船賞、ダイオライト記念連勝と川田騎手の勢いが止まりませんが、名古屋大賞典も3度目の正直はあるのか?(JRAの金鯱賞も含めると、グレードレース3連勝ですが)、個人的には川田騎手のハギノアレグリアスは単勝オッズ1.0倍代の断然1番人気とやや人気になり過ぎた気がしています。
確かに前走の東海Sでは、ラスト1Fで外のカラ馬に邪魔をされて、ブレーキかける場面があっての2着でしたけど…。
名古屋11R 名古屋大賞典 ダ2000m
◎ (7)ニューモニュメント
○ (6)バーデンヴァイラー
▲ (3)ハギノアレグリアス
△ (2)ケイアイパープル
△ (9)ジンギ
△ (5)アルサトワ
△ (12)ブラヴール
結論 馬連7-6,3,2,9,5,12 (16:16:10:4:2:2) 複勝7 (50)
◎ (7)ニューモニュメント
9戦連続でダートグレードやオープン、リステッドで3着以内と抜群の安定感が長所の馬。前々走のポルックスSでも9番枠からまずまずのスタートを切って、中団の外々を追走。4角から伸び始めて、ラスト1Fで先頭のウィリアムバローズと5馬身ほどあった差を一気に詰め切って、同馬をクビ差捉えて勝利した。
本馬は後半型の馬だけに、1番枠から出遅れて位置を取りに行った前走の川崎記念では離された3着に敗れたが、上位2頭が強かったのも確か。前走時のようにやや後方からのレースになることが多い点が不安要素ではあるが、現在の名古屋の馬場は内を開けて走っている馬が多く、砂埃が舞ってタフな馬場。ならば7番枠も脚質も悪くはない。
○ (6)バーデンヴァイラー
昨年3月の総武S勝利時にすでにダートグレード通用レベルの指数を記録していたが、昨夏のマーキュリーCで初重賞制覇を達成した馬。マーキュリーCでは8番枠から五分のスタートを切って、前4頭からやや離れた好位の内を追走。向正面で外に誘導し、3~4角からじわっと進出。4角2列目の外からしぶとく伸びて、ラスト1Fで先頭のテリオスベル(昨日のダイオライト記念2着)をクビ差交わして優勝した。
その後のシリウスS、チャンピオンズCでは2桁着順大敗と不甲斐ない結果だが、休養させたことで本来の調子を取り戻し、前走の佐賀記念では復活のV。今回は休養明け好走の疲れが懸念されるが、前に行ける優位性を生かして、最後の直線で馬場の良い外を通せれば上位争いが濃厚だ。
▲ (3)ハギノアレグリアス
屈腱炎による長期休養明けから復活を遂げ、3走前の太秦SをV。その後、みやこS、東海Sでも2着と好走した。前走の東海Sは4番枠からまずまずのスタートを切って、3列目の最内を追走。3角でひとつ外に出して、4角出口で外に誘導して直線へ。そこからしぶとく伸びて、2番手のハヤブサナンデクンに接近。ラスト1Fでは外のカラ馬に邪魔をされて、ブレーキかける場面があって勝ち馬プロミストウォリアと2馬身差の2着だった。
前走での最後の手応えを考えると、ラスト1Fで不利がなければ、もっと勝ち馬との差を詰められていた可能性はある。しかし、前半4F50秒2-後半4F48秒6のかなりのスローペースで前と内が有利だったことを考えると、4角まではロスなく立ち回れており、上手く乗れていたのも確か。実際に前走では自己最高指数を記録しており、さらなる上昇度を考えると、人気ほど信頼できないので評価を下げた。
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船橋11R 京成盃グランドマイラーズ ダ1600m ←オススメ
◎ (2)ティーズダンク
○ (7)スマイルウィ
▲ (1)ゴールドホイヤー
△ (3)ホウオウスクラム
△ (6)エメリミット
結論 馬連2-7,1,3,6 (20:16:8:6) 複勝2 (50)
能力は昨年の京成盃グランドマイラーズなど、南関東の1400m~1600mの重賞で5戦3勝2着2回の実績がある(7)スマイルウィvs昨年のさきたま杯2着、オーバルスプリント3着など、1400mの交流重賞で善戦の実績がある(2)ティーズダンクの対戦図式。直接対決となった昨年12月のゴールドCでは、スマイルウィが優勝したが…。
◎ (2)ティーズダンク
浦和1400mの一昨年秋のオーバルスプリント2着、5走前のさきたま杯2着の実績馬。5走前は外枠からハナを主張したサルサディオーネにシャマルが競り掛けて行ったことで、前半3F35秒9-後半37秒0のややハイペース。本馬は5番枠から好発を切って序盤は先行争いに加わったものの、そこから位置を下げ、中団内目を追走と控えたことが功を奏しての接戦の2着だった。
前々走のJBCスプリントは、3角3番手以内が1~3着を独占したように前有利の流れ。距離が短く後方2番手を追走する形となり、4角では最後方14番手からの競馬となった本馬は、直線でバテた馬を交わして行くだけの6着に終わった。
また前走のゴールドCは、サルサディオーネとスマイルウィが競り合ってペースが上がる可能性もあったが、サルサディオーネのヤネでもあったスマイルウィの矢野騎手が、同馬に行かせて2番手で折り合ったことで、行った、行ったの展開となり、本馬は3着に敗れた。展開も向かなかったが、前々走のJBCスプリントを目標にした後の一戦で状態が良くなかったことも推測される。
今回はそこから立て直されての一戦。スマイルウィは船橋のタフなダートで逃げて目標にされる苦しさもあり、今回は同馬をマークで動いて行けるティーズダンクを本命馬とした。
○ (7)スマイルウィ
能力は昨年の京成盃グランドマイラーズなど、南関東の1400m~1600mの重賞で5戦3勝2着2回の実績馬。昨年の京成盃グランドマイラーズでは、9番枠から好スタートを切って逃げ馬の外2番手を追走し、4角出口で楽な手応えで上がって先頭。外からジワジワ迫るカジノフォンテンを振り切って、南関東初重賞制覇を達成した。
本馬は前走のゴールドCでもトップスタートを決めながらもサルサディオーネに行かせて2番手に控えて、勝利しているように2番手がベストの馬。逃げや早め先頭に立った競馬では、スパーキングサマーC時のように、極端なハイペースになった影響もあるが、終いに甘さを見せて、何かに差されているか、差されそうになっている傾向がある。
今回は前走で能力を出し切ったところからの再始動戦。また休養明けはスタミナが不足する上に、タフな馬場の船橋で逃げるとなると、何かに差される危険性もある。しかし、これまでのように連対圏内は死守すると見て、対抗評価とした。
▲ (1)ゴールドホイヤー
昨年のマイルGPでは、○(7)スマイルウィのを2着に降して勝利した馬。同レースではそれまでの競馬ぶりから一転、大外12番枠から押して押して好位の外を追走し、3角で先頭に立ったスマイルウィに並びかけて行く競馬。しぶとく粘るスマイルウィを残り100mで競り落として勝利した。
本馬はその後に休養し、以降は調子を落としていたが、前走の報知ゴールドCでは昨年の京成盃グランドマイラーズ3着から、さらに地力を付けたギガキングを相手に0.9秒差(5着)と復調の兆し。レースを順調に使われてきた強みを生かして、昨年のマイルGPのような立ち回りが出来れば、上位争いに加われるだろう。
△ (3)ホウオウスクラム
JRA4勝馬で、南関東移籍3戦目の前々走では、船橋1600mのA2クラスを3馬身差で圧勝した馬。しかし、前々走は逃げ馬ロマンスグレーが大逃げを打って前半4F50秒3-後半4F54秒3の超絶ハイペースをかなり離れた3番手でレースを進めたことで展開に恵まれたもの。1番人気に支持された前走の準重賞・ハートビートレインは向正面からじわじわ位置を押し上げて行ったために勝ち馬から離された3着に敗れたが、タフな馬場の船橋で展開に恵まれれば、一発あると見る。
△ (6)エメリミット
4走前のオープン・ひまわり賞では、2着キタノオクトパスに5馬身差を付けて勝利した馬。4走前は3番手追走から、3角で先頭に立ったキタノオクトパスを追い駆けるようにして上がって2番手。3~4角で同馬を交わして先頭に立ち、最後の直線でさらに差を広げての勝利だった。
その後の3戦は大敗したが、疲れもあったのだろう。今回はそこから立て直されての一戦。笹針による休養明けになるが、しっかり休養させているので、ここである程度、変わってきても不思議ない。目標はこの先だが、警戒はしておきたい。