東京10R・ユートピアSの予想を追加しましたm(__)m。
■近年は仕掛けが遅い傾向
エリザベス女王杯は逃げ馬受難と言われていたレースだが、京都開催の直近2年は逃げ馬が連続2着と活躍。近7年はラスト5~6F目でもペースが上がらず、菊花賞や天皇賞(春)のように3角の下り坂から仕掛けることがデフォルト化している。
この仕掛けが遅くなっている影響で、逃げ馬が粘りを見せている一方、追込馬は3着までしかきていない。京都開催の近7年で先行馬が1勝2着4回3着1回、中団馬が3勝3着1回。どちらかというと中団よりも前の位置を取っている馬が活躍している。
今年も逃げ馬不在なだけに、3~4角までペースが上がらない可能性も十分にある。ただし、馬場の内側が悪化し、中外が有利の馬場であることを考慮すると、好位の外を狙える馬を中心視するのがベストだろう。
本日1番 京都11R エリザベス女王杯 芝2200m
◎ (9)アートハウス
○ (13)サリエラ
▲ (7)ジェラルディーナ
注 (6)ディヴィーナ
△ (14)マリアエレーナ
△ (1)ブレイディヴェーグ
△ (2)ルージュエヴァイユ
△ (3)ハーパー
馬連 9-13,7,6,14,1,2,3 (13:13:9:6:3:3:3) 複勝9 (50)
■有力馬とそのコメント
◎ (9)アートハウス
昨秋のローズSでは(13)サリエラを撃破して優勝した馬。続く秋華賞はその疲れで凡退したが、立て直された愛知杯では巻き返しV。同レースは3番枠からまずまずのスタートを切り、内枠から控えた(14)マリアエレーナの外に出して蓋をしながら、ぴったりマークで2列目の外を追走。3~4角でじわっと上がり、4角出口で馬場の良い外に誘導。そこから追われるとすっと加速し、2列目まで上がった。ラスト1Fで粘り込みを図るアイコンテーラーを捕えて突き抜け、1馬身3/4差で完勝した。
前走の中山牝馬Sは距離がやや短く、トップハンデながら3列目の内を追走と勝ちにいく競馬。休養明けで自己最高指数を記録した後の一戦だったこともあり、伸び切れなかったことは仕方ない。
本馬はこれまでの4勝すべてが初戦、もしくは休養明けという鉄砲駆けタイプ。今回は腸骨骨折(骨盤骨折)からの復帰戦になるが、8ヵ月で復帰できるということは軽度だったはず。また中内田厩舎は少しでも不安を感じていたらレースに使わない厩舎で、ここは復活が期待できる。またこの枠の並びなら好位の外を追走できるのもいい。
○ (13)サリエラ
昨年のローズSではキャリア3戦目ながら2着と、驚きの走りを見せた馬。前々走の目黒記念は3着。前々走は16番枠からやや出遅れたが、外枠だったこともあり、そこから無理をさせずに中団外目をコントロールしながら追走。向正面で前のセファーラジエルが捲って行ったが、本馬はそこでは動かず我慢の競馬。3~4角でペースが上がっていく中で外々を追走し、直線序盤では前が壁で外に出すのにやや苦労する場面があった。ラスト2Fで外に出されると外のゼッフィーロに併せて追われ、前2頭に3/4差まで迫った。
前々走は超絶高速馬場で前半5F62秒1-後半5F57秒9の超絶スローペース。3~4角からペースが上がって、そこで最内を立ち回ったヒートオンビート、ディアスティマがワン、ツーを決めた中で、本馬は3~4角の外から長くいい脚を使い上位2頭に3/4差。本馬はそこまでキレる脚はないが、良い脚を持続させる長距離タイプだ。
前走の新潟記念は芝2500m戦で差し競馬をした後の一戦で1番枠。出遅れてテンに置かれたが、そこから馬場の悪化した内から挽回していく形。道中で中目に出し、最後の直線で進路取りもスムーズだったが、伸び切れずに1番人気を裏切った。しかし、今回は前走で芝2000mを使われたことで、レースの流れに乗れるはず。今回は外有利の馬場で外枠と枠にも恵まれたが、近年のエリザベス女王杯の仕掛けのパターンだと差しが届き切らない可能性も考えられる。キャリアが浅くまだ上昇力が見込める点も好ましいが前記の点を嫌って対抗評価とした。
▲ (7)ジェラルディーナ
昨年のエリザベス女王杯の優勝馬。昨年は大外18番枠から五分のスタートを切ったが、二の脚が遅く、後方に下がってから中団外目を追走。3~4角で好位列まで押し上げて直線へ。そこからしぶとく伸び続け、ラスト1Fでしっかり抜け出し、1馬身3/4差で完勝した。ただし、このレースは11番枠より外の馬が掲示板を独占したように外差し馬場。本馬は馬場と展開に恵まれた面があった。
しかし、本馬はその後の有馬記念や宝塚記念でも3、4着と善戦しているように、今回のメンバーでは実績上位は明らか。スタミナが不足する休養明けの前走オールカマーでは、出遅れて中団外々から位置を押し上げていくレースをしたため6着に敗退。ひと叩きされて牝馬限定GⅠのここなら、勝ち負けが十分に期待できる。ただし、本馬は差し馬。馬場の良い外目を走ることは可能だが、阪神で行われた昨年のこのレースほど展開に恵まれない可能性が高く、3番手評価とした。
注 (6)ディヴィーナ
1勝クラス、2勝クラスをそれぞれ1クラス上の指数で連勝した時点では、重賞級の馬になっていくだろうと感じていた馬。ところがその後はやや伸び悩み、3勝クラスは順当に勝利したが、オープン昇級後は期待に応えられなかった。
しかし、4走前のヴィクトリアマイルでは勝ち馬と0.2秒差の4着と一変。同レースは13番枠から出遅れ、促されても進まずに最後方列からの追走。前半3Fは34秒2となかなか速かったが、じわっと後方2列目の外まで挽回して3角へ。ペースが緩んだ3~4角では我慢し、4角外から中団まで押し上げ、ナミュールに蓋をして直線へ。直線序盤でその勢いのまま3列目の5番手に上がり、ラスト1Fでバテたロータスランドを交わすと、3着スターズオンアースに1馬身差まで迫った。
4走前はM.デムーロ騎手への手替わり。スタートしてから早めにエンジンを掛けていく競馬をするようになり、馬が変わったようだ。その後も中京記念2着、関屋記念2着、そして前走の府中牝馬Sはまさかの逃げ切りで優勝した。恐ろしいことに早めにエンジンを掛けていく競馬では底を見せていない。今回もあっさり通過するかもしれないし、前走が目いっぱいで反動が出ることもあり得る。何とも悩ましい存在だ。
△ (14)マリアエレーナ
昨夏のマーメイドSを休養明けで2着に入ると、その次走の小倉記念では初重賞制覇を達成した馬。同レースは2番枠から好スタートを切って、いったんハナを主張し、外の各馬を行かせて好位の最内を追走と完璧な入り方。道中は前にスペースを作って3列目の最内。3~4角でそのスペースを潰して逃げ馬の直後まで上がり、4角で逃げ馬の外から楽に先頭に立つと、そこから突き抜けて5馬身差で圧勝した。本馬が同レースで記録した指数はGⅠ級のもので、ここではNo.1となる。
しかし、当時の最高の立ち回りは、鞍上の松山騎手自身の意図的なものではなく、偶然そうなっただけのもの。その後はアートハウスが優勝した愛知杯時のように、内枠から中途半端にハナをチラつかせ、外から内に切れ込まれて進路をカットされ、さらにアートハウスに蓋をされて行き場を失い、好位の最内で手綱を引っ張りながら自滅するなど、本来の能力が出し切れない競馬が続いた。本馬はキレる脚がなく、極端なスローペースの上がり勝負になると本来の能力が出し切れない。
三浦騎手への手替わりとなった前走オールカマーでは差す競馬で勝ち馬と0.2秒差の4着に善戦。前走は14番枠からやや出遅れ、促されてもあまり進んで行かず中団の外目を追走。向正面では捲られても動かず、3~4角で中団中目から外目に誘導して直線へ。直線序盤で追われるとジリジリ伸びて好位まで上がり、ラスト1Fでもしぶとく伸び、2着のタイトルホルダーにクビ+クビ差まで迫った。
前走は差す競馬に対応したが、前日が重馬場からのスタートで良馬場に回復してもやや時計が掛かっていたことや、向正面半ばで捲りが発生したことで、ラスト5F目からペースが上がり、ラスト3F35秒5と上がりの掛かる決着で決め手が求められなかった。それでも差すという選択肢ができたのは、今後に向けて好材料。今週も重馬場スタートで日曜日は馬場の回復が予想されるが、さすがに高速馬場にはならないはず。ある程度、前でレースを進めても良いし、差す競馬でもチャンスがありそうだ。
△ (1)ブレイディヴェーグ
2歳8月にデビューしながらも、2度の骨折によりこれまで4戦2勝2着とキャリアが浅い馬。新馬戦はロードプレイヤーとのマッチレースにはアタマ差で敗れたが、3着馬に5馬身差を付けての2着善戦。キャリア2戦目の未勝利戦では出遅れを挽回して好位の外を追走し、ラスト2F標地点でスパートすると、突き抜けて6馬身差で圧勝。ここでは1勝クラスは勝てる指数を記録した。
古馬との初対戦となった前々走の1勝クラスでも8番枠からアオって出遅れたが、行き脚は付いて中団やや後方まで挽回。前にスペースを保って中団の外を追走し、3~4角で馬群が凝縮したところを楽な手応えで上がり、3列目で直線へ。序盤で楽々と前に並びかけ、ラスト2Fでは堂々の先頭。2着に3馬身半差、3着に7馬身もの差を付け、3勝クラス勝ちレベルの指数で完勝した。
そして前走のローズSでは、5番枠から出遅れたが、そこから中団内目のスペースを狙って行く形。しかし、挽回しきれず、後方馬群の中目を追走する形となった。3~4角で後方中目で包まれて、4角出口でも進路がない状態。直線序盤で上手く捌いて3列目まで上がり、そのまましぶとく伸びて前のマスクトディーヴァに食らいついたが、1馬身半差の2着までだった。
本馬はキャリア4戦でローズSで2着と好走したように素質が高いのは確か。ただし、これまでの4戦すべてが出遅れているように、二の脚ゲートこそ速いもののゲートは甘い。外枠ならいい位置に付けられた可能性はあるが、馬場の内側が悪化した状態での1番枠となると新潟記念時の○(13)サリエラのようになるリスクもある。当時の鞍上もルメール騎手だった。今回は上手く外に出して行けるかが、課題となるだろう。また、今回は休養明けで自己最高指数を記録した後の一戦になるので、反動が出る可能性もある。
△ (2)ルージュエヴァイユ
新馬戦、デイジー賞を連勝し、フローラS5着後のキャリア4戦目となったオークスはスターズオンアースから0.7秒差の6着。早くから能力の高さを見せていた馬だ。古馬との対決となってからも2勝クラス、3勝クラスをあっさり連勝。その後2戦は大敗したが、エプソムCで2着に入った。
そして休養明けとなった前走の府中牝馬Sでも2着と好走。前走は5番枠から出遅れ、内枠だったために位置を下げて外に誘導し、後方外目を追走。3~4角で後方外からじわっと押し上げて中団外から直線へ。直線序盤で軽く促されると3列目まで上がり、ラスト1Fで先頭のディヴィーナが鈍化したところを差し込み、ハナ差まで迫った。
デビューから3戦全てで上がり3Fタイム最速を記録した瞬発力が、ここにきて開花してきた。今回のメンバーが相手でもトップスピードは劣らないだろう。しかし、重馬場の愛知杯で大敗しているように、スタミナにやや不安を感じる。今回は前走から2F延長の芝2200m戦。瞬発力だけというわけにはいかない。乗り方が難しそうだが、持ち味の末脚を生かしきればチャンスはありそうだ。
△ (3)ハーパー
オークス2着、秋華賞3着の実績馬で、リバティアイランドの脇役として活躍してきた馬。オークスでは12番枠から五分のスタートを切って、中団中目を追走。3~4角でも中団中目を通して、しっかりリバティアイランドの後ろを取って、直線でくらいついて行く戦法を取ったが、ラスト2Fでリバティアイランドに突き放されて、3着争い。ラスト1Fで内のラヴェルを捕えて2着を確保したが、その6馬身前にリバティアイランドがいるという結果になった。
秋華賞では2番枠から好スタートを切ったが、その後のフェステスバントと少し接触、その後、がっつりぶつけて位置を取って、好位の中目と良い位置を取って追走。3~4角でもそこまでペースが上がらなかったが、4角外からリバティアイランドが一気に仕掛けて上がって来たところで外に誘導して3番手で直線へ。序盤でリバティアイランドを目標に追われたがジリジリ。ラスト1Fでようやく伸びてきたが、外のマスクトディーヴァの決め手に屈して、ドゥーラにハナ差まで迫られた。
リバティアイランドはオークス時に古馬GⅠ級の指数を記録したが、秋華賞では4pt(約0.4秒差)指数ダウン。秋華賞ではリバティアイランドとの着差を詰めたが、けっして成長を感じさせるものではなかった。しかし、もうランランクの成長を見せることが出来れば、ここでも通用するだろう。成長期の3歳馬だけにここは警戒しておきたい。
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本日2番 福島11R 福島記念 芝2000m
◎ (5)シルトホルン
○ (14)バビット
▲ (1)アナザーリリック
注 (8)ノースザワールド
△ (11)アケルナルスター
△ (4)テーオーシリウス
△ (15)カントル
結論 馬連5-14,1,8,11,4,15 (15:10:10:9:3:3) 複勝5 (50)
■ペースが上がりやすい傾向
この時期は芝の中距離のハンデGⅢが少ないこともあり、福島記念は例年のように出走登録馬が多く、厳選されたメンバーが集う。近年の優勝馬を見てもミトラ、ヤマカツエース、ウインブライト、スティッフェリオ、パンサラッサ、ユニコーンライオンとその前後でGⅡで連対している馬や、GⅠでも連対している馬が多数だ。
また福島記念は夏の七夕賞と同じ福島芝2000mが舞台。このコースは1角までの距離が約505mと長く、さらにテンから2度の坂を下るために、福島芝1800mよりも前半が速くなることが大半。最初の下り坂で競り合うと必要以上にペースが上がることになるからだ。
実際に過去10年を見てもかなりのスローペースになったのは、ウインブライトが勝った2017年のみ。しかし、このレースではマイネルミラノが早めに捲っており、ラスト5F目が後半最速。同馬よりも前でレースを進めた馬は苦しいレースになっている。
純粋にスローペースになったのは、マルターズアポジ―が逃げ切った2016年のみ。一方、極端なハイペースが4回も発生していることから、基本的にペースが上がりやすいレースを見ていい。
その上で今回は逃げ馬が多数。ハナを狙いたい馬が多数だが、ここは大外枠でテンの速いユニコーンライオンが内に切り込みながらハナを主張し、内からテーオーシリウスがそれに抵抗する形で、この2頭が飛ばしていく可能性が高い。おそらくバビットは2列目。ウインピクシスは競り合いを嫌う松岡騎手が鞍上なので、好位の外でレースを進める可能性が高いが、何れにせよ、前半から速い流れになりそうだ。
■有力馬とそのコメント
◎ (5)シルトホルン
デビュー3戦目の未勝利戦では、2番手でレースを進めて6馬身差の圧勝で好指数をマーク、ひいらぎ賞では逃げて2着に善戦するなど、キレよりも前に行って良い脚を長く使ってこその馬。そういう馬だけに上がりの掛かる福島芝コースは得意なようで、3走前のラジオNIKKEI賞では2着と好走している。
3走前は7番枠から好スタートを切って、そこから促してハナをチラつかせながら、最終的には内のグラニットに行かせて同馬の外からプレッシャーをかけて行く形。道中も2番手外でグラニットをマークで乗り、3角では同馬と3/4差。そこからじわっと詰めて4角出口で並びかけて直線へ。序盤ですっと伸びて先頭に立ったが、ラスト2Fで踏ん張っているところを外からエルトンバローズに強襲され、半馬身差で敗れた。しかし、そのエルトンバローズは次走の毎日王冠で優勝している。
重馬場(といっても、やや高速馬場)の前走・オクトーバーSでも8番枠から好スタートを切ってハナを主張したが、最終的には最内枠から積極策のヤマニンサルバムを行かせてその2番手を追走。道中は同馬の約2馬身後ろの単独2番手で、3番手以下を離して追走。3~4角で仕掛けたヤマニンサルバムについて行ていったが、差は詰められずに直線序盤では2馬身半差。ラスト2Fで馬場の良い外に誘導しても同馬との差を詰められなかったが、ラスト1Fでヤマニンサルバムが鈍化したところでやや差を詰めて1馬身半差の2着でゴールした。
前走はオープン勝ちの実績があるディープモンスターこそ最後までしぶとく伸びて、本馬に1馬身3/4まで迫ったが、4着馬とは5馬身近い差。バテバテになって前に引き離される展開となった中で、2着をを確保したのは高い評価ができる。本馬は成長期の3歳馬。ここは期待したい。
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本日4番 東京10R ユートピアS 芝1800m
◎ (3)ニシノラブウインク
○ (2)ウヴァロヴァイト
▲ (14)ラリュエル
注 (7)カナテープ
△ (4)インザオベーション
△ (6)ラクスバラディー
△ (5)ルージュリナージュ
△ (9)ルース
△ (10)モリノカンナチャン
△ (11)ロジレット
△ (13)エリオトローピオ
馬連 3-2,14,7,4,6,5,9,10,11,13 (10:10:10:5:5:2:2:2:2:2) 複勝3 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にカナテープ(-18.7pt)、ラリュエル(-16.7pt)、インザオベーション(-15.3pt)、ニシノラブウインク(-15.0pt)、ロジレット、 エリオトローピオ(ともに-13.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (3)ニシノラブウインク
3歳時のフラワーCでは2番手でレースの流れに乗り、2着している実績馬。しばらくスランプ状態が続いていたが、前々走の多摩川Sで2着と復活の兆しを見せた。前々走は8番枠からまずまずのスタートを切って、そこから促されて2番手を追走。3~4角で逃げ馬がペースを上げていく中、外から食らいついて4角出口で並びかけていく形。ラスト2Fで先頭に立って、ラスト1Fで甘くなったところを外からエターナルタイムに差されて1馬身半差だった。
前々走は前半3F34秒6-後半3F33秒8のスローペース。一転して前走の新潟日報賞はトップハンデを背負って新潟芝1400m特有の速い流れを勝ちに行って止まってしまったが、内容は悪くない。また本馬は前に行ってこそなので、芝1400mよりもフラワーCで2着の実績がある芝1800mがベスト。ベスト距離のここですんなり流れに乗れば、チャンスは十分ある。
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本日3番 東京11R オーロカップ 芝1400m
◎ (5)サマートゥリスト
○ (1)ムーンプローブ
▲ (13)レイモンドバローズ
△ (14)メイショウホシアイ
△ (18)グレイイングリーン
△ (9)グランデマーレ
△ (10)メイショウチタン
△ (3)ワーケア
△ (12)カルリーノ
結論 馬連5-1,13,14,18,9,10,13,12 (10:10:8:8:5:5:2:2) 複勝5 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にメイショウチタン(-18.7pt)、 ビューティフルデイ(-18.0pt)、サマートゥリスト(-17.7pt)、ホープフルサイン(-17.3pt)、グランデマーレ(-17.0pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (5)サマートゥリスト
ややタフな馬場で行われた4走前の武庫川Sは、1番枠から好スタートを切って、外からハナを主張する馬たちに行かせて好位の最内を追走。道中で前の馬とのスペースを作り、3~4角ではそのスペースを潰して最短距離から2列目の最内まで上がって直線へ。序盤で先頭のセルバーグとは約2馬身差。その差は最後まで詰め切れなかったが、しぶとく粘り通して1馬身半でゴールした。そのセルバーグは後の中京記念の勝ち馬である。
休養明けの前々走・豊明Sは、4走前の指数から考えて順当に勝利。リステッドの前走・朱鷺Sでも好位の外から勝ちに行く競馬で勝ち馬と0.3秒差(5着)にまとめた辺りに地力強化を感じさせた。ここもスムーズにレースの流れに乗ってのもうひと押しが期待できる。