2023年 関屋記念・小倉記念+札幌8R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.08.13
2023年 関屋記念・小倉記念+札幌8R以降の予想

本日は新潟12Rをもって終了です。(計5レース)

■新潟芝1600mは意外と前からでも押し切れる

 関屋記念は新潟芝外回りの1600mで行われる。ストレートの長い外回りとなると差し有利とイメージしがちだが、過去10年で逃げ馬の優勝2回、2着2回、3着1回と意外と逃げ切りが決まっている。また優勝馬を見ても逃げ~中団までで8勝。2着馬は逃げ~中団までで7回と過半数を越えている。

 これは日本最長の最後の直線約659mを意識して前半のペースが上がらないからだろう。過去10年のペースを見ても平均ペース6回、ややスローペース2回、かなりのスローペース2回と全て平均よりも遅いペースで決着している。もちろん、追い込みが届くこともあるが、前からの押し切りも警戒が必要だ。

 今年はサマーマイルシリーズ第一戦の米子Sで差し、追込馬台頭の流れを作ったノルカソルカと、第二戦の中京記念をハイペースで逃げ切ったセルバーグが出走。イン有利の馬場ということもあり、イン争奪戦でそれなりのペースは上がりそうだが、先行、好位勢が手薄なことや過去の関屋記念の傾向から、極端なハイペースは期待しにくい。

本日2番 新潟11R 関屋記念 芝1600m
 ◎ (8)ララクリスティーヌ
 〇 (7)フィアスプライド
 ▲ (10)カワキタレブリー
 △ (2)アヴェラーレ
 △ (13)サクラトゥジュール
 △ (6)フラーズダルム
 △ (9)ミッキーブリランテ
 △ (11)メイショウシンタケ
結論 馬連8-7,10,2,13,6,9,11 (10:10:10:10:4:3:3) 複勝8 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (8)ララクリスティーヌ

 前々走の京都牝馬Sで初重賞制覇を達成した上がり馬。同レースでは5番枠から五分のスタートを切り、そこから二の脚でじわっと好位の中目に収めて追走。3~4角でひとつ内に入れて3列目で直線へ。序盤で外に出されると、そこからジリジリ脚を伸ばし、ラスト1Fで2列目まで抜け出して、最後に先頭のウインシャーロットをハナ差捉えて優勝した。

 前々走は前半3F35秒1-後半3F33秒9のかなりのスローペース。逃げたウインシャーロットの勝ちパターンを、メンバー最速の上がり3Fを駆使し、好指数を記録したことは褒められる。

 前走のヴィクトリアマイルは、8番枠からまずまずのスタートを切り、そこから軽く促して3番手を追走したが、最終的にはソダシを前に入れて好位の中目を追走。しかし、3~4角でペースが一気にダウンしたことで、ブレーキを踏み、そこでサウンドビバーチェに入られて中団の中目までポジションダウンする形。直線序盤でも置かれて14着に敗れた。

 前走は前半で位置を下げる不利もあったが、最後の直線で伸びあぐねたのは休養明けの前々走で自己最高指数を記録と、好走した疲れもあったはず。最短距離を上手く立ち回ったとはいえ、3走前の芝マイル・キャピタルSを好指数で勝利していることから、今回の距離にも不安はないはず。立て直されて、この中間の動きの良さが目立った本馬の巻き返しに期待したい。

〇 (7)フィアスプライド

 前々走のターコイズSでは、ミスニューヨーク、ウインシャーロットと接戦の3着と好走した馬。前々走は大外16番枠から出遅れて最後方を追走。それまでのように行きっぷりが悪かったこともあり、道中は無理をさせずに追走し、最後方の外で3角へ。3~4角で後方の外から徐々に進出し、4角で大外から後方2列目で直線へ。序盤で追い出されるとしぶとく伸びてラスト1Fでは中団。最後は2着のウインシャーロットにアタマ差まで迫った。

 前々走は3~4角でそこまでペースが上がらなかったことで位置をある程度挽回して行くことができたが、末脚特化型のミスニューヨークを目標に動いて、同馬を上回るメンバー最速の上がり3Fを記録したことは評価できる。

 前走のエプソムcでは9着に敗れたが、8番枠から五分のスタートを切って、序盤は2列目の外を追走。向正面で外から掛かり気味に先行するルージュエヴァイユらに行かせて好位の中目と、出遅れず、テンに置かれることもなく先行できたことは評価できる。

 休養明けで前々走から距離延長、さらに稍重と馬場がタフになったことで、最後の直線で失速しているが、前走くらい距離があっても悪くなさそうだ。今回は1600m戦。スタートと出脚次第ではチャンスがありそうだ。

▲ (10)カワキタレブリー

 外差し馬場でややハイペースだった昨年のNHKマイルCで、出遅れて後方外々から追い込み、3着に善戦した馬。NHKマイルC後に休養し、昨夏の五頭連邦特別で復帰するとその後はやや物足りない内容が続いたが、そこから再び立て直された前々走の湘南Sでは成長を見せることができた。

 前々走は大外13番枠から好スタートを切ったが、そこからじわっと位置を下げて、中団の外を追走。3~4角では我慢して、4角の大外から勢いに乗せて直線へ。序盤で追い出されると、そこからしぶとく伸び続け、早めに抜け出したアサヒに3/4馬身差を付けて完勝した。

 前走のエプソムCは4番枠からトップスタートを切って、そこから位置を徐々に下げて中団中目を追走。4角で上手く馬場の良い外に出せてはいたが、直線では伸びてこれなかった。前走は初めての芝1800mで距離が長いようにも感じたが、休養明けで好走した疲れもあったはず。今回は得意の芝1600m。前々走やNHKマイルCのように揉まれずに行ければ、ここで変わり身を見せても不思議ない。

△ (2)アヴェラーレ

 前走の京王杯スプリングCの4着馬。前走は16番枠からやや出遅れ、軽く促されてもそれほど進まずに、後方の外を追走。3~4角でややペースダウンしたが、ここで中目を通して直線へ。序盤で中目のスペースを拾おうとしたが、失敗して前が壁。ラスト2Fでブレーキ気味に外へ誘導する形で後手を踏んだが、ラスト1Fではかなり目立つ脚色で伸びて、半馬身+クビ+クビ差に迫った。

 3走前の節分Sでは東京芝1600mで前半4F48秒1-後半4F45秒5の極端な上がり勝負となった中、レッドモンレーヴをマークして好位直後の外でレースを進めたが、直線でさらに差を広げられ、1馬身半差に敗れた。

 それゆえに前走時は最後の直線でレッドモンレーヴよりも早めに動いて勢いに乗せる選択をし、中団馬群に突っ込むギャンブルを打ったものと推測されるが、結果的にスムーズさを欠く形。ラスト1F地点でレッドモンレーヴよりも良い脚で伸びて、半馬身差まで迫ったように、完全に脚を余したわけでもないが、スムーズならばもっと際どい決着にはなっていたはず。

 本馬もややエンジンの掛かりの遅い馬だけに、昨年の関屋記念のようにかなりのスローペースで後半3F33秒0という速い上がりを求められた場合が厄介ではあるが、昨年は逃げ馬手薄で、普段はテンが遅くて逃げられないシュリが逃げたもの。今年の前に行く2頭はそれ以上に強いのでそれなりにペースが上がるだろう。

△ (13)サクラトゥジュール

 昨年12月のディセンバーS、今年1月のニューイヤーSとオープン&リステッドで小差の2着に善戦しながらもなかなか勝ち切れなかったが、休養明けの前走・メイSでようやく勝利した。前走は2番枠からまずまずのスタートを切って、外の各馬に行かせて3列目の最内を追走。道中は行きたがっていたが我慢させ、3~4角の最内から直線で逃げるマテンロウボスにじわじわ詰めより、最後にクビ差交わしてゴールイン。しかし、3着馬に3馬身差を付けており、指数も重賞で勝ち負けできるレベルのものだった。

 また中山芝1600mの3走前のニューイヤーCでは4番枠から五分のスタートを切り、そこからじわっと位置を下げて中団を追走。3角手前で外に出されると、3~4角で一気に2列目まで押し上げて勢いに乗せると、そこからしぶとく伸びて逃げ馬ウイングレイテストにクビ差まで迫った。

 3走前は前半4F47秒4-後半4F45秒8のかなりのスローペース。逃げたウイングレイテストの勝ちパターンを、メンバー最速の上がり3Fを駆使し、好指数を記録したことは褒められる。またこのレースは逃げ馬が多数だったこともあり、意図的に位置を下げたが、ゲートを普通に出て、中団でレースの流れに乗れればチャンスがありそうだ。

△ (11)メイショウシンタケ

 サマーマイルシリーズの第一戦、米子Sを勝利した馬。その前々走、米子Sでは11番枠から出遅れて、中団よりやや後方の外から追走。前の1番人気馬ジャスティンスカイとのスペースを作って進め3角へ。3~4角では最短距離を立ち回り、4角でスペースを詰め切って出口で中目に誘導すると、好位列の間を割ってしぶとく伸び、ラスト1Fで突き抜けて1馬身1/4差で完勝した。

 ただし、前々走はノルカソルカが激しい先行争いを制して逃げ、前半4F44秒9という激流を作ったことで、後方で脚をタメたことが功を奏したことは確か。それも3~4角でロスなく乗られており、上手く脚をタメたことで自己最高指数を記録している。

 前走の中京記念では休養明けで好走した疲れがあったようで、出遅れ後の進み具合も悪く、後方を追走。3~4角の最内から直線でも他馬が避けていた内を通す形となり、8着に敗れた。今回は前々走で前崩れの流れを作った(12)ノルカソルカが出走。前々走のような流れになればチャンスがあるが、そこまでペースが速くなるかが課題だ。

推定1番人気馬 (1)ディヴィーナ

 前々走は13番枠から出遅れ、促されても進まずに最後方列からの追走。前半3Fは34秒2となかなか速かったが、じわっと後方2列目の外まで挽回して3角へ。ペースが緩んだ3~4角では我慢し、4角で外から中団まで押し上げ、ナミュールに蓋をして直線へ。序盤でその勢いのまま3列目の5番手に上がり、ラスト1Fでバテたロータスランドを交わすと、3着スターズオンアースに1馬身差まで迫った。

前走の中京記念でも11番枠からやや出遅れ、二の脚もひと息でじわっと位置が下がって後方外目を追走。3~4角でルージュスティリアに蓋をしながら中団外まで押し上げて直線へ。ラスト1F手前で伸び始めて2列目まで上がり、ラスト1Fでセルバーグに1馬身半差まで詰め寄った。

 本馬は前走時、4角で6頭分くらい外を回るロスの大きい競馬で、見た目に上手くは乗れていない。しかし、M.デムーロ騎手に乗り替わってからは、スタートしてから早めにエンジンを掛けて行く競馬をするようになり、前々走のヴィクトリアマイルでは一変している。つまり、外から自由に動いて行くのがベストであり、内で待たされる競馬は向かない。本馬自身も成長していると見ているが、1番枠には全幅の信頼を置けない。
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小倉11R 小倉記念 芝1600m
 ◎ (2)テーオーシリウス
 〇 (6)カテドラル
 ▲ (4)マリアエレーナ
 注 (7)ゴールドエクリプス
 △ (1)カレンルシェルブル
 △ (3)エヒト
 △ (5)モズナガレボシ
 △ (8)エニシノウタ
 △ (10)ククナ
 △ (15)レヴェッツァ
 △ (16)スカーフェイス
結論 馬連2-6,4,7,1,3,5,8,10,15,16 (10:10:10:5:5:2:2:2:2:2) 複勝2 (50)

■小倉芝2000mはペースが二極化しやすい

 小倉記念が行われる小倉芝2000mは、最初のコーナーまでの距離は472m。最初のコーナーまでの距離があるため、逃げ馬多数ならハイペースに、逃げ馬が手薄ならスローペースとペースが二極化しやすい。実際に小倉記念の過去10年でかなりのスローペースになったことが3回あるのに対して、ややハイペースになったことも3回、かなりのハイペースになったことも1回ある。

 さて、今年はどうかというと、逃げ馬がテーオーシリウスのみ。今回のメンバーならば、マリアエレーナでもハナへ行けるが、これまで逃げたことがない馬だけにテーオーシリウスが逃げて、マリアエレーナが2番手で隊列が落ち着く可能性が高い。

■有力馬とそのコメント

◎ (2)テーオーシリウス

 芝路線に転向してから上昇し、4走前の美浦Sでは今年最高の払い戻しをプレゼントしてくれた馬。4走前も本馬よりもテンの速いエンペザーが出走していたが、同馬は前走で芝1600mを使われており、2Fの距離延長への不安があったため、本馬に行かせてその2番手を狙ったことでペースが落ち着き、行った、行ったが決まった。

 また本馬は5走前に極悪馬場で行われたスピカSに出走し、オーバーペースで逃げて9着失速と、苦しい競馬を強いられたことで持久力が強化され、それが5馬身差の逃亡劇に繋がったもの。

 今回も前走の函館記念でユニコーンライオンの外で折り合う小利口な競馬ではなく、本馬の持ち味を活かし、玉砕覚悟で行き切って欲しかったが、タフな馬場でユニコーンライオンとある程度競り合ったことで、それなりに苦しい競馬になっているので、巻き返せるだろう。ハナへ行っての大勢逆転に期待する。

〇 (6)カテドラル

 超高速馬場から高速馬場の小倉芝1800mで行われた一昨年と昨年の中京記念で2年連続で2着に善戦し、重馬場発表とタフな馬場で行われた今年の小倉大賞典でも2着と善戦した馬。3走前となる今年の小倉大賞典では1番枠から出遅れ、そこから促してはいたが、すぐに諦めて後方に下げ、後方の最内を追走。3~4角で中団馬群の中目のスペースを拾いながら4角でロングランの内から、3列目付近で直線へ。序盤で2列目まで上がり、ラスト1Fでもしぶとく伸びたが、最後は外のヒンドゥタイムズとの接近にハナ差で敗れた。

 ヒンドゥタイムズとの接近に敗れたのは、直線で他馬が避ける馬場の悪い内を通ったことも影響しているはず。また本馬はこれまで芝1800mがベストで芝2000mでは実績がないが、タフな馬場の3走前でやれており、近2走で芝よりもタフなダートを使われていることから、スタミナ面の強化も見込める。当然、ここも差す形になるが、脚をタメれば弾けるタイプなので、前が有利な流れでも狙いたい。

▲ (4)マリアエレーナ

 昨夏の小倉記念で初重賞制覇を達成した馬。同レースは2番枠から好スタートを切って、いったんハナを主張。外の各馬を行かせて好位の最内と、完璧な入り方で3列目の最内を追走した。3~4角で2列目まで上がり、4角でひとつ外から楽に先頭に立つと、そこから突き抜けて5馬身差で圧勝した。

 本馬が自己最高指数を記録したのは、昨夏の小倉記念であり、今回でそのパフォーマンスを発揮されると、他馬は太刀打ちできない。しかし、当時の最高の立ち回りが、鞍上の松山騎手自身が意図的なものではなく、偶然そう乗っただけなので、再現性が薄いと見ている。

 本馬は昨年のこのレースのように、平均よりも速い流れが理想だが、自ら逃げて逃げ切れるほど強くない。よって、当時のようにテンの速さを利してハナをちらつかせて、逃げ馬にペースを引き上げさせて行くしかない状況を作り、自分はちゃっかり最内で折り合うという選択をすればいいのだが…。その後が一度もそのように乗れていないだけに、今回もまた上がりの速い決着でキレ負けし、善戦止まりで終わってしまう可能性がある。

注 (7)ゴールドエクリプス

 前々走の柴野特別(2勝クラス)を勝利し、前走のマーメイドSでも4着と好走した馬。前々走は8番枠からまずまずのスタートを切って、そこからコントロールしながら2列目の外を追走。かなりのスローペースでやや折り合いに苦労していたが、何とか我慢をさせ4角3番手の外で直線へ。序盤で追い出されるとすっと反応して一気に先頭、ラスト1Fでも粘りを見せて1馬身1/4差で完勝した。

 前走のマーメイドSは大外13番枠から五分のスタートを切ったが序盤で内の馬と接触したこともあり、後方外からの競馬を選択。想定どおりに前3頭が競り合って5F通過57秒3の超絶ハイペースになったので、この選択自体は正解だったが、結果的にバテた馬が多数で、3~4角で外々を回ることになり、4角で6頭分くらい大外から2列目の外まで押し上げる距離損が生じたために、最後に甘さを見せる結果となった。

 そでも直線序盤で追われると、良い脚で楽に2列目までは上がっていたことから、トップスピードの速さはある。今回も格上挑戦という形になるが、ハンデ51kgならば末脚に磨きが掛かるはず。前走のように、上手く脚をタメて行ければ大物食いのチャンスがありそうだ。
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本日1番 札幌8R コスモス賞 芝1800m
 ◎ (4)コスモディナー
 〇 (1)エコロヴァルツ
 ▲ (6)ゴードンテソーロ
 △ (8)タガノデュード
結論 馬連4-1,6,8 (30:15:5) 複勝4 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にコスモディナー(-7.0pt)、エコロヴァルツ(-4.0pt)、ゴードンテソーロ(0pt)、シュンプウ(1.0pt)、ベレニーチェ(5.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (4)コスモディナー

 札幌芝1800mの新馬戦では、3番枠から好スタートを切り、すっと3番手を追走。ライバルたちがバタバタとした動きを見せるなか、インでしっかり脚を溜め、競馬センスの良さを見せた。4角では他馬が馬場の悪い内を避けて外に出して行くなかで、本馬はそのままインを通って直線へ。外から伸びてきたテウメッサの脚色が素晴らしく、外と比較すれば馬場の悪いところを通っている本馬はかなり苦しい状況だったが、なんとかもうひと伸びして勝利した。

 ラスト2Fは12秒0-11秒6。時計の掛かる福島芝中距離の新馬戦でこの数字は秀逸。外から伸びてきたテウメッサが止まったのではなく、コスモディナーが最後にもうひと伸びした。上がり3Fタイムの34秒9も素晴らしい。同日の同距離、福島2Rや福島7Rと比較しても飛び抜けている。

 3、4着馬には7馬身弱の大きな差をつけており、指数は新馬戦としてはかなり優秀。2着テウメッサも並の新馬戦なら勝利濃厚レベルだったが、本馬が強すぎた。

 本馬の母コスモミールは新馬戦でラスト2F12秒0-12秒0と好内容で勝利したあと、マリーゴールド賞、ダリア賞とデビューから3連勝したほどの素質馬。それなのに前走は12番人気だったが、実力は確かで、大きな期待を持てる。
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本日4番 札幌11R UHB賞 芝1200m
 ◎ (15)カルネアサーダ
 〇 (9)シナモンスティック
 ▲ (3)ヴィズサクセス
 △ (6)ミニオンペール
 △ (7)サトノアイ
 △ (10)マイネルジェロディ
 △ (13)レッドベルオーブ
 △ (14)ロードマックス
結論 馬連15-9,3,6,7,10,13,14 (15:10:5:5:5:5:5) 複勝15 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にシナモンスティック(-18.0pt)、コムストックロード、カルネアサーダ(ともに-17.3pt)、マイネルジェロディ、レッドベルオーブ(ともに-17.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (15)カルネアサーダ

 6走前の淀短距離S・2着、前々走の青函Sで2着と能力を出し切れば強い馬。6走前は3番枠から好スタート&好ダッシュでハナを主張したが、外からハナを主張するジャスパージャックに行かせて2番手を追走。ラスト1Fで先頭に立ったところを、ホープフルサインに突き抜けられたが、見せ場のある好内容だった。

 また前々走もマウンテンムスメの2番手が取れるということで本命馬としたが、10番枠から好スタートを切って、外からハナを主張するマウンテンムスメに抵抗するように積極的に出し、最終的には2番手を追走。3~4角でマウンテンムスメに並びかけ、直線序盤で先頭に立ったが、ここでもラスト1Fで外からゾンニッヒに突き抜けられた。しかし、ゾンニッヒはダービー卿CTでも小差の3着の実績がある馬なので、仕方ない面がある。

 前走のしらかばSは前々走で自己最高指数を記録した後の一戦で楽をさせた影響もあったが、好位の外から3~4角の外から動いて勝ちに行く競馬で能力を出し切れなかった。

 今回は大外15番枠。またも枠に泣かされたか…と思ったが、今回は気合いをつけて行けば逃げることができるメンバー構成だ。もともとダートでも走れるようにキレよりもスピードの持続力に優れた馬。4走前の京葉Sでテイエムトッキュウが逃げるかなりのハイペースを2番手から小差の4着に善戦している。開き直って序盤からスピード全開ならば想像以上に強い可能性もあり、ここは本命とした。

〇 (9)シナモンスティック

 前々走で3勝クラスのストークSを制し、前走の福島テレビ杯でも2着接戦の4着と好走した馬。前走は14番枠から好スタートを切って、楽な手応えで好位の外を追走。3~4角でじわっと動いて4角で先頭に並びかけると、ラスト1Fで抜け出しかける場面。そこから甘くなったところを外から(9)コムストックロードら、3頭に差された。

 前々走は外差し馬場の福島芝1200mで緩みない流れ。先行策から早め先頭を狙った本馬には苦しい展開だった。今回は何が何でも逃げたい馬が不在で、そこまでペースが厳しくなりそうもないだけに、先行粘り込みに期待した。
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本日5番 新潟12R 4歳1勝クラス 芝1400m
 ◎ (9)スクルトゥーラ
 ○ (1)レッツリブオン
 ▲ (14)ジュドー
 注 (7)オメガキャプテン
 △ (8)ドライブアローカス
 △ (15)ジュンフシナ
 △ (4)シルヴァーゴースト
 △ (5)ヤマニンパニータ
 △ (11)ソレントフレイバー
 △ (18)ヴォンヌヴォー
結論 馬連9-1,14,7,8,15,4,5,11,18 (10:10:10:5:5:3:3:2:2) 複勝9 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にスクルトゥーラ(-9.3pt)、レッドアヴァンティ(-8.0pt)、ソレントフレイバー(-6.0pt)、タイガーリリー、ジュドー(ともに-5.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (9)スクルトゥーラ

 新馬戦を悪くない指数で勝利し、次走のフェアリーSでは前が厳しい流れを3番手から勝ち馬と0.4秒差(6着)に粘った素質馬。1勝クラスもすぐに2着して期待されたが、その後、スランプ状態となった。

 しかし、前々走はこのクラス2着。NHKマイルC同日で5レース前から雨が降り出し、どんどん時計が掛かって行ったが、まだ高速馬場と言える状況下の7レースで出遅れて後方外から差して2着に食い込んだ。多少、馬場&展開に恵まれた面はあるが、立ち直りの兆しを見せられたと言える。

 前走は過去に大崩れしたことから不得手と思われた不良馬場でも4着と大きく崩れなかった。ここでは能力値1位の存在。良好な馬場の今回で巻き返しを期待する。

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