2023年 七夕賞・プロキオンS・メインR以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.07.09
2023年 七夕賞・プロキオンS・メインR以降の予想

本日は下記の4レースのみの提供となりますm(__)m。

■外差し有利の舞台で逃げ馬多数

 過去10年の平均前半5Fは58秒6-後半5F60秒59。福島芝2000mは1角までの距離が約505mと長く、さらに序盤から2度の坂を下るため、福島芝1800mよりも前半3Fが速く、ハイペースが発生しやすい。その上、この時期の福島は雨に見舞われることが多く、開幕週の先週も稍重スタート。昨日土曜の時点でも馬場の内側が傷んでおり、福島芝2000mの2勝クラスで2分01秒1と時計も要していた。

 今回はさらにフェーングロッテン、セイウンハーデス、ショウナンマグマと逃げ馬が多数。大外16番のシフルマンは前走の小倉記念で強引に行って崩れているだけに無理に行かない可能性が高いが、同馬も逃げ馬である。ここまで逃げ馬が揃うと、さすがに平均ペースよりも速い流れが予想される。外差し優勢と見て予想を組み立てたい。

本日1番 福島11R 七夕賞 芝2000m
 ◎ (1)エヒト
 〇 (8)ガロアクリーク
 ▲ (15)セイウンハーデス
 注 (5)カレンルシェルブル
 △ (4)ククナ
 △ (6)サンレイポケット
 △ (9)レッドランメルト
 △ (14)テーオーソラネル
結論 馬連1-8,15,5,4,6,9,14 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝1 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (1)エヒト

 昨夏の七夕賞で初重賞制覇を達成した馬。同レースでは大外16番枠から五分のスタートを切って、そこからじわりとコントロールしながら楽に好位の直後の外まで上がって追走。1~2角で外目を通すロスが生じて中団まで下がったが、3角から仕掛けて4角では先頭列の直後から、直線序盤で並ぶ間もなく抜け出してリードを広げる。ラスト1Fでは差し勢が上がってきたが、本馬との差を詰めることが出来ず、2馬身半差の完勝だった。

 本馬は前々走のAJCCで4角で中団の外から仕掛けて2着に善戦しているように、ある程度時計の掛かる差し決着の競馬は強い。前走は海外で距離も長く、能力を出し切れなかったが、得意の舞台で巻き返しを期待する。

○ (8)ガロアクリーク

 昨年のエプソムCの2着馬。同レースでは8番枠からやや出遅れて中団やや後方の外を追走。3~4角で先に仕掛けたトーセングランについて行って、直線はスムーズにその外。序盤は追われてもジリジリだったが、そこからしぶとく伸びてラスト2Fでは2列目。内から粘るノースブリッジにクビ差食らいつて2着と好走した。

 前走のエプソムCは昨年の同レースから1年ぶりの出走。スタミナが不足する休養明けで、好位の中目から向正面で外に出し、3~4角の外から積極的に動いて勝ちに行く競馬をしたために10着に失速したが、このひと叩きで変わってくるはず。昨年のエプソムC同様に外差し馬場を利して外目から差す競馬で巻き返しを期待したい。

▲ (15)セイウンハーデス

 極悪馬場の前走・新潟大賞典で2着と好走した馬。前走は6番枠からまずまずのスタートを切って、そこから各馬の出方を窺っていたが、ショウナンマグマが上がって来ないのでハナを取り切る。そのままペースを緩めることなく淡々としたペースを刻んで3角へ。3~4角で意識的に手綱を引いてペースダウンを図ったが、当日の極悪馬場を考えると既に十分なオーバーペースだった。

 それでもまだ手応えがあり、直線序盤で1馬身半差ほどのリードを保っていたが、ラスト2Fで内から食らいついてきたカラテ徐々に迫られ、ラスト1F標では半馬身差。そこからもうひと踏ん張りしたが、最後は差されて3/4差の2着だった。しかし、3着馬に8馬身も差を付けていることから十分に褒められる内容だった。

 本馬はかなりのスタミナがあり、時計の掛かる馬場でこその雨歓迎のタイプ。ただし、ここまで出走を待ったと言っても、極悪馬場で好走した後の一戦となるとその疲れも気になるところである。また福島は天気予報に反してたいして雨が降らず、本馬にとって馬場がやや軽いこともあり、3番手評価とした。
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本日2番 中京11R プロキオンS ダ1600m
 ◎ (3)シャマル
 ○ (10)リメイク
 ▲ (13)タガノビューティー
 注 (7)ドンフランキー
 △ (4)ジレトール
 △ (8)ブルベアイリーデ
 △ (16)オメガレインボー
 △ (1)ケイアイターコイズ
 △ (9)フルム
 △ (11)メイショウテンスイ
結論 馬連3-10,13,7,4,8,16,1,9,11 (10:10:10:5:5:5:2:2:1) 複勝3 (50)

■差し馬有利の傾向も、意外と前でも押し切れる

 過去3年は阪神と小倉で行われていたが、今年は中京ダ1400mに戻る。またこのレースは2012年からは阪神から中京に舞台が変わった。中京ダ1400mの過去8年の平均前半3Fは34秒06-後半3Fは36秒42。明確にハイペース傾向だが、他場のダ1400m戦と似たようなコース設定のため、極端ではない。

 中京ダ1400mは他場同様に、最初のコーナーまでの距離が長く、先行争いが激化すると差し、追込馬のチャンスも高まる。しかし、この時期の中京は雨も多くダートが軽いことが多いため、過去8年で逃げ切りが2回、先行押し切りが3回と、意外と前からでも押し切れているのがポイントだ。

 今年は昨日同様に良馬場で行われる。時計の出方は標準だが、例年のこのレースと比較をすると実力上位馬の多くが差し、追込馬で、逃げ、先行馬は意外と手薄。ハイペースにはなるだろが、極端なほどにはならず、前からでも押し切れる可能性が高いと見ている。

■有力馬とそのコメント

◎ (3)シャマル

 短距離の交流重賞で4勝の実績馬。今年の黒船賞は4番枠から好位の内を前の馬とのスペースを作って追走。3~4角で内から押し上げて、4角で砂厚の深い最内から抜け出し、直線序盤で外に出しながら一気に先頭。そこから後続との差をじわじわ広げ、3馬身差で完勝した。

 本馬は昨秋のマイルCS南部杯で3着、チャンピオンズCで5着とマイルも中距離もそれなりにこなせるが、ベストはダ1400m。前記の黒船賞時に自己最高指数を記録したばかりではなく、昨秋のオーバルスプリントでは、3番手から3角を外から進出し、(10)リメイクにマークされながらも直線で同馬に差を詰めさせず、1馬身半差で完勝している。

 本馬は昨年1月の伊賀Sで、好位の直後から3~4角でズルズル後退し、直線で盛り返しながらも6着敗退、初めて内で揉まれた競馬で結果を出せなかった。そういったことから、前へ行く、外から進出する、馬場の悪い内から押し上げるなど、揉まれない競馬を意識して乗られているが、近走は内で揉まれる場面がありながらも、がんばりを見せている。

 前走のさきたま杯は1番人気に支持されながらも、跛行で競走中止。今回はそこから立て直されての一戦。この中間は栗東坂路で追われてラスト12秒1-12秒6と明確に減速した辺りに物足りなさは感じたが、及第点の動きは見せられている。今回は3番枠で外から被される可能性が高いが、今の本馬なら対応できると見ている。

○ (10)リメイク

 昨年のカペラSの覇者。同レースは6番枠からやや出遅れたが、ある程度促して中団を追走。3~4角で中団の中目を通り、4角出口でスムーズに外に出され、直線で追い出されるとスッと加速。ラスト1Fでは一頭だけ違う脚色でグングン伸びて、リュウノユキナに4馬身差をつけ圧勝した。

 同レースの前半3Fは32秒2。このタイムは芝1200mでもなかなかお目に掛かれないレベルで、走破タイムも良馬場で1分08秒9。過去に稍重でケイアイガーベラが記録した歴代NO.1の走破タイム1分09秒1を上回った。つまり、レベルが高い一戦だったということ。当然、今回のメンバーでもNO.1の指数となる。

 その後は海外のリヤドダートスプリント、ドバイゴールデンシャヒーンの2戦でも3、5着と日本馬では再先着を達成。ドバイゴールデンシャヒーンはホプキンスが激しい先行争いを制してのオーバーペースの逃げ。道中も競られて超絶ハイペースになったことで、出遅れて最後方からの競馬となった本馬は、その後の立ち回りもスムーズで展開に恵まれ、勝ち馬シベリウスと0.3秒差と、能力を引き出せたことは確か。この好走でさすがに疲れが出た可能性が高い。

 今回はそこからリフレッシュを図っての始動戦。この先に行われるクラスターC、秋に大井で行われるJBCスプリントを見据えた一戦であることが濃厚だ。本馬はダ1400mで前半3F36秒7-後半3F36秒6と前有利の流れとなったオーバルスプリントでも3着馬を3馬身引き離して2着と好走しているように、この距離も悪くない。

 しかし、やや出遅れを挽回して4番手を追走し、3角で2番手に上がった◎(3)シャマルの後ろを追いかけて進出しながらも、最後の直線で同馬との差が詰められなかったように、ベストは速い流れのダ1200m戦。ここでは能力値1位だけに上位争いに加わる可能性は高いが、取りこぼしがあっても不思議はない。

▲ (13)タガノビューティー

 初めてのブリンカー着用で挑んだ今年初戦の根岸Sで4着に入ると、次走のコーラルSで1着。そして前走のかしわ記念(JpnⅠ)でも2着と好走した。前走は13番枠から五分のスタートを切って、そこから押しながら中団外を追走。向正面では中目からハヤブサナンデクンの後ろまで押し上げ、3~4角では先に動いた同馬の直後から進出し、直線で外に誘導。外のメイショウハリオと併せて3番手まで上がり、ラスト1Fでハヤブサナンデクンを競り落として、メイショウハリオからクビ差の2着に好走した。

 本馬は6歳ながらブリンカー効果が相当あったのか、前走で昨年と今年の帝王賞を優勝したメイショウハリオ相手に善戦するほどまで強くなった。また本馬は3走前の根岸Sでもやや出遅れたが、後方外から中団のバトルクライの後ろまで押し上げ、3~4角で同馬の外から強気に仕掛けて、直線序盤で同馬との叩き合いを演じて4着に食い込んでいる。

 根岸S当日はかなりタフな馬場で、オーロラテソーロとヘリオスが競り合い、かなりペースが速くなり前が崩れたのは確かだ。しかし、本馬も4角で大外を回るロスがありながら善戦しており、この距離も問題ない。マイルがベストで前走で能力を出し切った感があるものの、近走の充実ぶりから当然チャンスはある。

注 (7)ドンフランキー

 前走の京都競馬場グランドOP記念は、10番枠から五分のスタートで出脚はそこまで速くなかったが、しつこく押して3角まで続いた激しい先行争いを制してハナに立ち、逃げ切り勝ちを決めた馬。同レースは2、3着馬との着差は2馬身差だったが、4着馬にはさらに5馬身差を付けており、リニューアル直後の京都でかなりタフな馬場、さらに強風だったことを考えればとても強い内容だった。

 実際、このレースで本馬と競り合い9着に敗れたワルツフォーランは次走の天保山Sで2着に巻き返している。また本馬は3走前の遠江S(ダ1400m)では、14番枠からトップスタートを切って二の脚で内に切り込みながら、重馬場とはいえかなりのハイペースで逃げた。結果は2着に2馬身半差、3着にさらに3馬身差、4着にもさらに4馬身差と後続馬をバラバラにして逃げ切っているように、この距離も問題ない。

 本馬はこれまで内で揉まれる競馬の経験がなく、相手強化のダートグレードで内枠に入って外から被されたときの危うさを感じていたが、今回のメンバーなら前走で1200m戦を行き切っている強みで逃げられる可能性が高い。

 仮に外からメイショウテンスイがハナを主張したとしても、前走の欅Sで逃げて2着のジレトールより外の枠なら、2列目の外を追走できるだろう。馬場が軽ければもっと重い印を打った可能性があるが、先日の金曜正午の段階で稍重から一気に回復して、標準的に時計を要しているだけに、評価を下げた。

△ (4)ジレトール

 逃げ競馬では4戦2勝2着2回。前走の欅Sでは7番枠から好スタートを切って二の脚でハナを主張。(8)メイショウテンスイに終始プレッシャーをかけられ、稍重とはいえ前半3F34秒8-36秒4のかなりのハイペースで逃げを強いられたが、ラスト50mくらいまでしぶとく粘った。最後はバトルクライに差されたものの、3、4着馬には3馬身半差を付けた。またこのレースで好位の外を追走して5着に敗れたルコルセールは昨日のマリーンCで2着に巻き返している。

 本馬はこれまで逃げで好走の実績が多いが、3走前の銀蹄Sでは2番手からの競馬で勝利しているように、折り合う競馬でも問題ない。今回は休養明けの前走で好走した反動が怖かったが、この中間の栗東坂路で軽く促されてラスト2F12秒4-12秒0と加速しているように、動きの良さが目についた。本馬は○(2)リメイクと同世代の4歳馬で、3歳時はオープンでライバルとして戦っていた馬。今が充実期である可能性が高く、チャンスはある。

△ (8)ブルベアイリーデ

 デビューから長らく短距離路線を使われていたが、久々のダ1800m戦となった一昨年夏のBSN賞は、前々走から2Fの距離延長だったこともあり、3番枠からまずまずのスタートを切って、軽く促されると楽に先頭。そこから外枠の各馬に行かせて2列目の最内をスペースを作って追走。3~4角でそのスペースを詰めて直線で逃げ馬ベルダーイメルの外に出されると、ラスト1Fで同馬を差し切って3馬身差で勝利した。

 本馬は前記のレースで3着馬に5馬身差を付けており、ベストは中距離戦でその後のシリウスS、東海S、マーチSでもともに3着と善戦している。しかし、ダ1400mも悪くなく、2020年のグリンーンチャンネルCと3走前のコーラルSともにクビ差2着の実績がある。前走の栗東Sではあったが、重馬場だったがそれでもタフな京都のダートで前半3F34秒2-後半3F37秒3(ラスト3F12秒3-12秒3-12秒1のかなり速い流れ。中団の内を追っつけて行ったため、追走一杯の11着に敗れたが、もっと息を入れて後方から追走できれば変われる可能性はある。

△ (16)オメガレインボー

 ダート1700mに多くの好走実績があり、2021年夏にはマリーンS、エルムSで連続2着。その次走の武蔵野Sで3着したあと、距離不足と思われたカペラSでも3着。同レースは一気の2Fの距離短縮で、9番枠から出遅れて想定どおり後方からだったが、そこから盛り返すような脚を見せ、後方馬群の最内を追走。3~4角で最短距離を通って、直線では最内から進出。序盤はジリジリだったが、ラスト1Fでバテた馬を捌いて前のモズスーパーフレアを交わしたところがゴールだった。

 一昨年のカペラSは良馬場で前半3F32秒8。昨年が異常過ぎただけで、一昨年も芝の逃げ馬モズスーパーフレアが極端なハイペースにしたことで、ラスト3F36秒7(11秒9-12秒0-12秒8)の消耗戦となり、直線で前がバタバタと失速。3着はそれをロスなく立ち回り、差したもの。その後もダートのオープンクラスで距離を問わず安定した成績を残している。今回の距離だとテンのスピード不足で後方からの競馬になる可能性が高いが、展開に恵まれればチャンスは十分ある。
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本日4番 函館11R 五稜郭S 芝1800m
 ◎ (12)アケルナルスター
 〇 (13)ダークエクリプス
 ▲ (4)ゴーゴーユタカ
 注 (9)サンストックトン
 △ (3)マジカルステージ
 △ (5)アンダープロット
 △ (8)ジャスティンエース
 △ (10)ミスフィガロ
結論 馬連12-13,4,9,3,5,8,10 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝12 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にフィールシンパシー、ダークエクリプス(ともに-15.0pt)、サンストックトン(-14.0pt)、シルヴェリオ(-13.7pt)、マジカルステージ(-12.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (12)アケルナルスター

 4走前に2勝クラスを勝利すると、次走の昇級戦・早春Sで4着したように、地力をつけている馬。3走前の早春Sでは10番枠から五分のスタートを切って、逃げ馬から大きく離された好位(実質、中団)を追走。3~4角では中目から逃げ馬との差を詰めて3列目の外で直線へ。そこからジワジワ伸び続けて、最後に逃げ馬を交わして勝利したククナと3/4差に好走した。

 前記のレースは超高速馬場で前が止まらない展開。最後までしぶとく伸びながらも前との差を詰め切れなかったのは、トップスピード不足だからだろう。それだけに洋芝で上がりの掛かる馬場は向いてると見ている。前走の府中Sは1番枠を利して好位の最内を追走したが、3~4角で包まれて、直線で前が壁。ラスト1F標識の手前で手綱を引っ張るほどの不利で、全く能力を出し切れなかった。ここは巻き返しを期待する。
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本日3番 中京12R シンガポールTC賞 芝1600m
 ◎ (11)メイショウカイト
 〇 (6)ヴェールアンレーウ゛
 ▲ (3)ダノンソフィア
 △ (1)コーディアル
 △ (2)エアミアーニ
 △ (5)レゾンドゥスリール
 △ (7)ミスヨコハマ
 △ (10)タイセイドリーマー
結論 馬連11-6,3,1,2,5,7,10 (15:10:5:5:5:5:5) 複勝11 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にヴェールアンレーヴ(-12.7pt)、レゾンドゥスリール(-11.7pt)、ダノンソフィア(-10.7pt)、メイショウカイト(-10.3pt)、エアミアーニ(-10.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (11)メイショウカイト

 デビューからずっとダートを使われてきたが、3走前の初芝の一戦でいきなり5着と好走。同レースでは5番枠から五分のスタートを切ったが、初芝の一戦らしくテンに置かれて後方を追走。向正面で内に入れて、そこから位置を挽回していく形。3~4角で最短距離を通して直線に出されると、狭い間を割って伸びて、勝ち馬と0.4秒差に好走した。

 本馬はその後の2戦も芝を使われているが、大きく崩れていない。また芝での3戦は全てメンバー中、上がり3Fタイム1、2位を記録しており、トップスピードの速さと芝適性を感じる。前走の皆生特別は極端な前残り競馬となってしまったが、短距離だとテンに置かれて後方からの競馬になり過ぎるので、芝1600mのほうが好ましい。芝4戦目でさらなる上昇を期待する。

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