2022年 府中牝馬Sの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

お問い合わせ

予想

2022.10.15
2022年 府中牝馬Sの予想

 ■府中牝馬Sの傾向

 府中牝馬Sは、エリザベス女王杯の前哨戦。かつてはあまり本番に繋がらないレースでしたが、2011年にG2に昇格してから、出走メンバーがレベルアップ。以降のエリザベス女王杯では、府中牝馬S組が5勝、2着5回と活躍しています。

 しかし、府中牝馬Sで連対し、本番でも連対した馬は、2016年のクイーンズリング、2017年のクロコスミア、2018年のリスグラシューの3頭のみ。つまり、このレースで4着以下だった馬が7頭も本番で通用しているのです。これは府中牝馬Sがいかに叩き台かを示しています。

 それだけに本番が大目標の馬を、前哨戦のここで本命にするのは好ましくありません。しかし、前哨戦だからと言って、けっして能力で見劣る馬が連対しているわけでもなく、2011年の以降の全ての連対馬は、GⅡ以上勝ちの実績があるか、同年7月以降のレースを順調に使わているかの条件を満たしていました。今回はそれも踏まえて予想を組み立てたいです。

本日1番 東京11R 府中牝馬S 芝1800m
 ◎ (9)アブレイズ
 〇 (2)ソダシ
 ▲ (1)アンドヴァラナウト
 △ (3)ローザノワール
 △ (4)ホウオウピースフル
 △ (8)ライティア
 △ (11)リアアメリア
 △ (14)シャドウディーヴァ

 ■有力馬の紹介

 ◎ (9)アブレイズ

 6走前にリステッド競走のメイSを勝利した馬。6走前は6番枠から好発を切って一旦先行争いに加わったものの、そこから位置を下げて好位に控える形。道中も好位の中目で少し掛かり気味でしたが上手くコントロールして、向正面でフランツが捲って来ても我慢の競馬。4角で動いて出口で外に出し、ラスト1Fで粘り込みを図るフランツの外からしっかりクビ差捕らえて勝利しました。

 本馬は6走前のように前半のペースが速くないと、レースの流れに乗れる馬。4走前の中山牝馬Sもやや出遅れたものの14番枠だったためにすぐに挽回し、好位の中目から最終的に中団外に下げ、3~4角で外から、直線で馬場の良い外を通して2着と好走しています。4走前はラスト5F目から一気にペースアップしたレースで、前半はスローペースでした。

 前走のヴィクトリアマイルは、中目の枠からやや出遅れ、窮屈になって下がって後方からの位置になってしまいましたが、前が残る展開だったことを考えるとこれは致命的でした。本馬はそこまでゲートが悪い馬でもなく、少し出遅れた程度でしたが、枠の並びが悪かったと言える一戦でした。

 今回はテンがそこまで速くないロザノワールがハナを主張するかというメンバー構成で、ソダシもヴィクトリアマイル時のように、同馬を目標に乗りたいので、前半からそこまでペースが上がらないはず。五分のスタートさえ切れれば、好位でレースの流れに乗れると見て、本馬の巻き返しに期待しました。

 ○ (2)ソダシ

 前走のヴィクトリアマイルで、3度目のGⅠ制覇を達成した馬。前走は前半4F46秒3-後半3F45秒9の平均ペースを5番枠から楽に先行して前のレシステンシアをマークしながらの競馬。最後の直線で3列目から内を突いてしっかりとレシステンシアを差し切っての優勝でした。桜花賞優勝時も超絶高速馬場の平均ペースを先行策から押し切って優勝していることから、本馬は前走のような条件を得意としていると言えます。

 今回は芝1800m戦。この距離では札幌記念を優勝しているように守備範囲ですが、今回は始動戦だけに、全幅の信頼を置くのは危険と見て、対抗評価までとしました。

 ▲ (1)アンドヴァラナウト

 前々走の阪神牝馬Sの2着馬。前々走時は桜花賞前日で、内有利のトラックバイアスが生じていた状況下で、2番枠から好位の内目を上手く立ち回れてはいましたが、久々のマイル戦でありながら、トップスタートを切って外の馬に行かせて2番手、3番手とスムーズに流れに乗って、いい位置を取れたあたりに、マイル適性の高さを感じさせました。

 前走のヴィクトリアマイルでは、前が残る展開の中で、中団のやや後ろからの位置になってしまいましたが、それでも最後の直線で全く伸びなかったのは、休養明け好走の反動によるものでしょう。今回はそこから立て直されての一戦。ベストはマイル戦としても、芝2000mでもローズS勝ちの実績があるだけに、巻き返しが濃厚でしょう。

結論 馬連9-2,1,3,4,8,11,14 (20:10:7:7:2:2:2) 複勝9 (50)

記事一覧へ戻る