2022年 ローズSの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2022.09.18
2022年 ローズSの予想

ローズSはさすがに当たるんじゃないかなぁ…と思いますが、私自身がどスランプなので、そこだけが心配です💦

本日1番 中京11R ローズS 芝2000m
 ◎ (8)アートハウス
 〇 (5)ラリュエル
 ▲ (1)セントカメリア
 △ (4)パーソナルハイ
 △ (7)メモリーレゾン
 △ (9)エグランタイン
 △ (10)マイシンフォニー

 ■阪神芝1800mよりもスローペースになりやすい中京芝2000m

 中京芝2000mで行われるのは3回目のローズS。一昨年、昨年と坂の上りスタートのゆったりとした入りで、高速馬場で5F通過60秒9以上というかなりのスローペース。結果、一昨年は2番手のリアアメリアが最後の直線序盤で先頭に立って優勝。昨年もエイシンヒテンが逃げて2着に粘っています。

 このように中京芝2000mは、阪神芝1800mの時と比べるとスローペースが発生しやすい舞台。阪神芝1800mは4角出口までほぼ平坦で、最初の3角までの距離が約665mとたっぷりあるので、前に行きたい馬が何頭もいる場合、競り合いが長引くことがあります。

 一方、中京芝2000mは急坂スタートで、前半で坂を上って後半で下るコース。最初の1角までの距離が約314mと短いため、序盤で隊列が形成されてペースが上がらないことが多いもの。上り坂スタートなので、スタートが苦手な馬がより出遅れやすく、後方を選択せざるを得なくなるのも前が残りやすい理由です。

 本日はこれから雨が降るのか、降らないのか…。中京芝は昨日に2歳レコードが出ていることから、多少雨が降った程度ではそこまで馬場は重くならないはず。雨が降っても高速馬場は維持できている公算が高いので、今回はその想定で予想を組み立てます。今年は過去2年とは違い前に行きたい馬が揃ってはいますが、コースや馬場状態から中団よりも前の位置が取れないと勝つまでは厳しいと見ています。

 ■有力馬の紹介

 ◎ (8)アートハウス

 デビュー3戦目の忘れな草賞で、3馬身差の圧勝を飾った大器。同レースでは7番枠から五分のスタートを切って、折り合い重視で好位の外を進めました。かなりのスローペースを2角で内に入れて、中団に近い位置でとにかく我慢の競馬。3角でも内々で脚を温存し、4角でも3列目の内目から直線序盤で先頭列の間を割ると、そこから突き抜けての勝利でした。

 ラスト2Fは11秒6-11秒1。新馬戦ではラストで加速する馬は度々目にしますが、内と前が有利な馬場&展開を考慮しても、リステッド競走でこれだけの走りを見せたのは素質があればこそ。

 前走のオークスでは前が有利な流れを3番手につけて7着に敗れていますが、これは休養明けで激走した反動が大きいもの。今回はそこから立て直されての一戦。この中間も母パールコードのようなパワフルかつ大きな動きを見せており、もともとの素質の高さから最有力と見ました。

 〇 (5)ラリュエル

 昨年12月の阪神芝1800mの新馬戦を、1番枠から好位の最内を立ち回り、好指数勝ち。次走のクイーンCではプレサージュリフトの直線一気が決まる流れを2列目の内から4着。同じような位置から2着となったのは、後の二冠馬スターズオンアースでした。最後の直線での進路取りにややスムーズさを欠きながらも、最後までジリジリと伸びた内容には、本馬の豊富なスタミナを感じさせるものがありました。

 続くチューリップ賞では、クイーンCよりもペースが速く外枠でもあったため、促されながら3列目の外からの追走になりました。最後の直線序盤では2列目まで上がる競馬で見せ場はありましたが、伸びずバテずの7着でした。クイーンCの疲れもややあったのかもしれませんが、ややキレが足りないレース内容。やや忙しい競馬になっていたことから、もっと距離が延びてこそのタイプなのでしょう。

 実際に休養明けで、距離を2000mまで延ばした前走・都井岬特別では逃げて快勝しています。1勝クラスとしては好指数を記録。立て直されて着実に成長を感じさせました。クイーンCの走りから潜在能力の高さはかなりのものを感じます。今回は兄ステイフーリッシュ同様のバテない脚で、先行策から粘り込みを狙います。

 ▲ (1)セントカメリア

 昨年10月の中京芝1600mの新馬戦では、後の活躍馬ビーアストニッシドを外から差し切っての2着と、まずまずの好発進だった馬。しかし、その後の2戦は4着、9着と凡走。特に9着となった未勝利戦では前半4F49秒6-後半4F45秒8の極端な上がり勝負を外枠で脚をタメながらも伸びきれませんでした。折り合いを欠いていたことは確かですが、キレる脚が足りない印象を受ける内容でした。

 そこでデビュー4戦目は距離を芝2000mに延ばして積極策。これが上手くいき、未勝利クラスとしては優秀な指数で3馬身差の完勝でした。続くあずさ賞は逃げる競馬で強豪牡馬のガイアフォース、マテンロウスカイを完封、1勝クラスとしてはかなりの好指数を記録しました。特にガイアフォースは次走の1勝クラスをオープン級の指数で圧勝することになり、菊花賞の有力候補とも言われる馬。かなり高評価できる走りだったと言えます。

 前走の月岡温泉特別では古馬と初対決。再度脚をタメる競馬を試みようとしていましたが、やや折り合いを欠き2番手から。強い内容の競馬でしたが、結果はキレ負けの2着でした。距離を延ばし、スタミナを生かす競馬で本格化。しかし、現状ではややキレが足りない面があります。今回は似たような面を持つ同型馬が何頭かいますが、うまく持ち味を生かせるように乗れれば、ここでも十分に勝機があります。

 △ (4)パーソナルハイ

 デビュー3戦目の未勝利戦を逃げ切り勝ちし、次走の赤松賞でも単騎で逃げてナミュールの2着に粘った馬。次走の阪神JFはスプリント路線馬やテンの速い馬が出走しており、自分の形の競馬が出来ずに16着大敗。フラワーCは内枠でハナを狙えるメンバー構成だったものの、出遅れて外から被され、ここでも6着と本来の能力を出し切れませんでした。

 しかし、その次走の桜花賞では、逃げられなかったのに勝ち馬と0.2秒差の6着に好走。どうやらフラワーCより着用したチークピーシーズが吉と出たよう。本馬は4番枠を利して好位の内目を上手く立ち回ったものの、最後の直線で中目に誘導したところで、外から強引に内に捌いてきたピンハイにぶつけられ、少しバランスを崩す不利がありながらも、これまでのように怯むことがありませんでした。

 前々走のフローラSでは3番枠から好発を切ってそこから押してハナを主張。向正面では外から上がってきたシンシアウィッシュとの競り合ったこともあって、ラスト1Fで甘くなり、エリカヴィータに差されましたが2着としぶとい粘りでした。オークスはフローラSが桜花賞から中1週の強豪軍のローテーションだった疲れから、ニシノラブウイングの2番手を無理なく追走したものの16着敗退。今回は立て直されての巻き返しが期待されますが、これまでの実績を考えると、トライアルで各馬の仕掛けが遅れれば、馬券圏内に逃げ残れるか…と言ったところでしょう。

 △ (7)メモリーレゾン

 デビューからの2戦は小倉芝1200mを使われ、後方から上がり3F最速タイムを記録して2着、1着となかなか良い瞬発力を見せていました。そこから2F距離を延ばしたデビュー3戦目のフローラルウォーク賞では4着。ただし、やや出遅れて後方3番手からの競馬で、上がり3F最速タイムを記録しています。

 続く1勝クラスでは、4番枠から五分のスタートを切って、そこから促しながら進めて好位の後ろの中目を追走。道中も前にスペースを作りながら3角を回り、最後の直線3列目からしっかり伸びての勝利。このようにレース内容は一戦ごとに良化を感じさせます。

 前走の北海ハンデキャップでは古馬と初対決。2番枠からダッシュがつかず中団よりも後方からの競馬となりましたが、最後の直線で外に出ると良い瞬発力を見せて勝利しました。デビューからの5戦中4戦で上がり3F最速タイムを記録しているように、瞬発力はかなりのものを持っています。今回は6月以来の休養明けとなりますが、しっかり脚をタメて展開が向けば、一気の追い込みも期待できるでしょう。

 △ (9)エグランタイン

 デビューからの4戦は後方からのレースが続き見せ場がなかったものの、デビュー5戦目の福島未勝利戦ではそれまでとは違う行きっぷりで、3番手からレースを進めて勝利。それまでの成績から15番人気だったのも仕方がないし、前に行って馬場がタフな福島で成績が急変したことから、スタミナに特化したタイプの馬かとも思われました。

 昇級戦の都井岬特別ではスタートでアオってやや後方からレースを進め、終始外目から3~4角の外を回りながら追い上げて2着。そして前走は2番手外から3~4角で動いて、4角出口で先頭に立つと、そのまま突き放して1クラス上でも通用する指数を記録しての快勝でした。

 今年4月以降からどんどん上昇しているのは、適性云々ではなく、馬が化けての本格化でしょう。実際、3月出走時から前走時までに馬体重が28Kgも増加しています。レースを順調に使われている強みもあるし、自在性もあります。ここでも侮れない存在でしょう。

 △ (10)マイシンフォニー

 アライバルが勝利した新馬戦では4着でしたが、上がり3Fタイムは最速を記録し、秘めた能力の高さは見せていた馬。その後は気難しい面もあり、勝ち上がりにやや苦労したものの、前々走の未勝利戦では好内容で勝利。2列目の内から道中ではやや引っ掛かり、前の馬とのスペースを作ることに専念しながらも、直線序盤で抜け出しての勝利でした。

 その次走のフィリーズレビューでは指数をさらに上昇させ4着と好走。このレースはかなりのハイペースで、差し馬有利の流れ。3番枠からゆっくりと出して中団やや後方の中目でレースを進めた本馬は、展開上は恵まれました。しかし、内有利のトラックバイアスが生じた中、3角でワンテンポ仕掛けを遅らせたために、4角でかなり外に張られるロスもありました。

 フィリーズレビューは芝1400mの速い流れだったために折り合いはついたものの、テンに置かれたあたりから、本質的にはもっと距離があったほうがいいでしょう。その次走のフローラSでは、6番枠から五分のスタートを切って、様子を見ながらコントロールされていましたが、2角でかなり掛かって折り合いに苦労。フィリーズレビューで激流を使った後でコントロールに相当苦労していたことを考えると、4着でも上々でしょう。

 本馬は始動戦の前々走では見せ場がなかったものの、前走の1勝クラスでは2着と好走。ただ、ここでも3番枠からまずまずのスタートを切って、折り合いを意識して乗られており、コントロールしているうちに後方からの競馬となった結果、展開に恵まれて2着に浮上したもの。レース内容はタフな馬場で緩みないペースで逃げ切った(12)ヒヅルジョウのほうが上でした。

 ただヒヅルジョウは逃げてこその馬であり、今回は逃げられない可能性が高く、おそらくはダメージが出ることが予想されます。一方、マイシンフォニーは気性によって能力を出し切れていないので、今回もある程度は走れると見ています。どうしても折り合いに専念する競馬で勝ちに行く意識が薄らいでしまうので、強くは推せませんが、展開に恵まれれば2着、3着辺りはありそうです。

結論 馬連8-5,1,4,7,9,10 (15:15:5:5:5:5) 複勝8 (50)

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