2022年 セントライト記念の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2022.09.19
2022年 セントライト記念の予想

セントライト記念の◎は、リスクを減らす意味でもっと外枠が欲しかったですが、初志貫徹に行きます!

本日1番 中山11R セントライト記念 芝2200m
 ◎ (1)ローシャムパーク
 〇 (11)キングズパレス
 ▲ (10)ベジャール
 △ (6)オニャンコポン
 △ (9)ガイアフォース
 △ (8)ショウナンマグマ
 △ (13ボーンディスウェイ

 ■セントライト記念は極端なペースになりやすい

 セントライト記念が行われる中山芝2200mは、極端なスローペース、極端なハイペースが発生しやすい舞台。これは前半で高低差5.3mの最高地点を目指して坂を上り、中盤で坂を下るコースだからです。中盤は向正面の下り坂にあたり、この下り坂を逃げ馬がゆっくりと下ったならば極端なスローペース、逆にペースアップした場合やマクリ馬が出現した場合には極端なハイペースになることが多いです。

 セントライト記念が近年でもっとも下り坂でペースアップしたのは、スタミナのお化けのヤマニンエルブが逃げた2010年ですが、この年は3角16番手のクォークスターの追い込みが決まりました。逆にもっとも下り坂でペースが上がらなかったのは、ミュゼエイリアンが逃げ、その外2番手でキタサンブラックが同馬をかわいがった2015年ですが、この年は前記2頭の行った、行ったが決まりました。

 今年は現時点では重馬場。ショウナンマグマの逃げ濃厚の組み合わせ。アスクビクターモアは2番手に行く可能性が高いですが、菊花賞を見据えての一戦になるので、ショウナンマグマをかわいがるようにして、レースを進めて行くでしょう。ただペースがあまりに遅いとローシャムパークが向正面で捲ってくる可能性もあり、一概にペースが遅くなるとも言い切れません。個人的にローシャムパークが捲りに行って、ペースが速くなると見ているので、その前提で予想を組み立てました。

 ■有力馬の紹介

 ◎ (1)ローシャムパーク

 皐月賞前日で時計が掛かる馬場で行われた前走の山藤賞を7馬身差で圧勝した馬。本馬は8番枠から五分のスタートを切って、中団の外を追走。2角を過ぎで前がそこまで落としているわけでもありませんでしたが、中団が団子状態となったので、ここで一気に仕掛けてハナを主張し、ペースを引き上げて行く形。3~4角で少し息を入れ、4角出口で仕掛けながら馬場の良い外を回り、直線で一気に突き抜け、ラスト1Fでさらに離して7馬身差の圧勝でした。

 前走はとにかく圧巻で皐月賞でも3着に該当する指数を記録。ややタフな馬場で、早め先頭に立ち、後半58秒8でまとめたあたりから、かなりのスタミナの持ち主と言えます。本馬はどこからでも動けるのが強みで、その強みを消すような1番枠に入ってしまったことがネックですが(包まれて動きたいところで動けない可能性がある)、総合的に考えた場合には、本馬を中心視するのがベストという結論になりました。

 スタミナが不足する休養明け道悪というのは減点材料ですが、能力値1位のアスクビクターモア、能力値2位のガイアフォース、能力値3位のラーグルフ、オニャンコポンも休養明け。ちなみに本馬も能力値3位。またアスクビクターモアは菊花賞を見据えた叩き台の一戦で、ガイアフォースは今回で前進(?)ですから、ローシャムパーク本命がベストでしょう。

 〇 (11)キングズパレス

 前々走のプリンシパルSで(5)セイウンハーデスの2着と好走した馬。前々走では4番枠からスタートでアオり、そこから無理せずの単独最後方からの競馬となりましたが、4角大外からロングスパートで追い込み2着。このレースはややスローペースだっただけに、勝ち馬よりも強い内容だったと言えます。

 また前走では芝2400m戦を勝利していることから、今回の距離も問題がありません。さらに前走は人気薄の逃げ馬が2着に粘る前有利の流れを出遅れて、外から一気に差していることから、ペースが上がればもっとパフォーマンスを上昇させられるはず。今回は相手が強化されますが、展開の後押しがあれば上位争いに加われるでしょう。

 ▲ (10)ベジャール

 デビュー3戦目となった毎日杯で2着と好走した馬。毎日杯では7番枠からスタートでアオったものの、他馬も出遅れたこともあり、二の脚でスッと2番手外まで持って行き、道中は2列目の内を追走。4角出口でリアドが上がってきたのに合わせ、そこから動いて先頭のピースオブエイトとの差を詰めて2着。

 前走のラジオNIKKEI賞は、スタミナが不足する休養明け。デビューから4戦中3戦出遅れた本馬が、ここでは出遅れず、(8)ショウナンマグマのオーバーペースに巻き込まれたために12着に失速しました。今回はそこから立て直されての一戦。今回は距離延長になりますが、前走で厳しい流れを先行したことで、ここでの粘りが強化されるはず。前走を踏まえて、脚をタメて行ければチャンスがあるでしょう。

 △ (6)オ二ャンコポン

 前々走の皐月賞では、今回1番人気のアスクビクターモアと同タイムの6着に好走した馬。皐月賞はペースが上がらず、ラスト2Fが極端に速くなったレースですが、本馬は11番枠からスタートで挟まれ、中団外々を追走する競馬。4角で外から押し上げて見せ場は作れたものの、前との差を詰め切れずの6着でした。

 本馬は3走前の京成杯では10番枠から好発を切りながらも徐々に位置を下げて好位の中目を追走。しかし、2角過ぎでペースダウンして馬群が凝縮して内目に入れられず、結局、好位の外目からの競馬。向正面でロジハービンが捲ってきたことでさらに位置が下がり、中団馬群の中目で包まれて3角。3~4角でも進路がなく、4角で外に出してロジハービンの後ろ3列目からラスト1Fでは2列目まで上がり、ラスト1Fで先頭列を捕らえての優勝でした。

 京成杯は終始中目、外目の競馬になりながらも置かれずに追走し、最後の直線でもうひと脚どころから、グイグイ伸びていたことから、けっして脚をタメての末脚型ではないはず。皐月賞もイクイノックスのように道中で動いて行ければ、もっと上の着順が狙えたと思っているほどです。乗り方次第では今後の重賞でもひとつ、ふたつは勝てる馬なので、ここも警戒が必要でしょう。

 △ (9)ガイアフォース

 デビュー4戦目の前走、国東特別では1分56秒8のレコードタイムで圧勝した馬。前走はCBC賞当日でコンクリート馬場。本馬は2番枠から好発を切って一旦先頭に立ったものの、外からハナを主張してくるテーオーシリウスに行かせて2番手を追走。3~4角で同馬の外から楽に並びかけて4角先頭。そこからすっと伸び、ラスト1Fで突き抜けての7馬身差の圧勝でした。

 前走はかなり強い内容で、ここではNO.1の指数を記録。前走はレコード決着になったことで本馬のゲートの馬さ、二の脚の速さが存分に生かせた面はありますが、それだけでは2着馬を1.1秒も離せないもの。「馬が化けた」という表現がピッタリ来ますが、今回は前走で激走した疲れが不安で狙い下げました。

 △ (8)ショウナンマグマ

 きさらぎ賞は1角から外に逃げ、2角で大きく外へ逃避し暴走、プリンシパルSは1番で折り合いを欠き、コントロールしているうちに包まれて位置が下がり大敗するなど、脆さもある一方、逃げた時の破壊力も大きい馬。前々走の1勝クラスは逃げて8馬身差の圧勝、前走のラジオNIKKEI賞でも押して押してオーバーペースの大逃げを打って、2着に粘りました。

 今回もハナを主張できる組み合わせですが、特に逃げ馬は一戦ごとのダメージが大きく、二連続好走は難しいもの。さて、今回はどう出るか?

 △ (13)ボーンディスウェイ

 3走前の弥生賞では、今回1番人気のアスクビクターモアに0.1秒差まで迫った馬。弥生賞当日は内有利の馬場。本馬は弥生賞時、2列目の最内と3角まで最短距離の競馬をしていますが、3角手前で捲ってきたロジハービンに合わせて仕掛け、4角で外に誘導。しかし、その際に上手く内に潜り込んだドウデュースにぶつけられ、かなり外に張られるロスが生じたことを考えれば上々の内容でした。

 前々走の皐月賞は休養明けの3走前で好走した反動で14着に敗れましたが、前走のラジオNIKKEI賞では巻き返して6着。最後の直線ではジリジリでしたが、△ショウナンマグマが緩みないペースで逃げる中、向正面の中団外から好位まで位置を押し上げ、3角で外、4角で大外を回ったことを考えれば、良く粘ってはいました。近走はスムーズさを欠くレースが続いているので、警戒が必要でしょう。

 推定1番人気馬 (7)アスクビクターモア

 本馬は日本ダービーの3着馬で、今回は菊花賞を見据えての始動戦。追い切りの動きを見ても追われてからの反応がひと息で、そこまで仕上がっていなかっただけに、ここで取りこぼしがあっても不思議ありません。

結論 馬連1-11,10,6,9,8,13 (10:10:10:10:5:5) 複勝1 (50)

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