2022年 新潟記念・小倉2歳S予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2022.09.04
2022年 新潟記念・小倉2歳S予想

新潟記念、小倉2歳Sともに◎は人気薄です✨ 新潟記念は配分変更を行っておりますm(__)m。

本日1番 新潟11R 新潟記念 芝2000m
 ◎ (4)サンレイポケット
 〇 (16)カイザーバローズ
 ▲ (11)プリマヴィィスタ
 △ (1)イクスプロージョン
 △ (7)ゴールドスミス
 △ (8)ディアマンミノル
 △ (3)レッドジェネシス
 △ (6)カラテ

 ■最後の直線で外に出せる馬が有力

 新潟記念は距離2000mでありながら、ワンターンコースで行われます。2000mでワンターンコースなのは、直線が日本一長い新潟のみ。新潟芝2000mはスタートから最初の3角までの距離が948m、最後の直線は658.7mもあります。

 新潟記念は夏の新潟連続開催最終日に行われることもあり、各馬が4角で馬場の良い外に出したいこともあり、前半ペースが上がらず、最後の直線で一気にペースが上がるのがポイント。この傾向は馬場の内側が悪化すれば悪化するほど顕著です。今年の新潟も外に持ち出していくほど伸びる馬場になってきているだけに、近2年の新潟記念のように外ラチ沿い強襲が決まっても驚けません。

 今回は外枠のカナリキケンやフェーングロッテンが内に切れ込んで前に行くことが予想されるメンバー構成。これなら内の中団、後方馬も外に出せるチャンスがあります。今回はその想定で予想を組み立てたいです。

 ■有力馬の紹介

 ◎ (4)サンレイポケット

 2020年の新潟記念で3着、昨年の新潟大賞典を優勝しているように新潟芝2000mの実績がある馬。本馬は昨秋のジャパンCでも前半62秒2-58秒6と超絶スローペース(ラスト6F目から一気にペースアップ)でレースが流れた中、前半は好位内でレースを進め、最後の直線で徐々に外に出しながら、一旦中団からしぶとい脚で最後まで伸びて、3着シャフリヤールから3/4差の4着に好走しました。

 このように本馬はロングスパートが持ち味の馬で、直線の長いコースが得意。また高速馬場では昨秋の天皇賞のように、内々を通す競馬でないと上位争いに加われていないように、適度に時計のかかる馬場がベストの馬。つまり、標準的に時計のかかる現在の新潟芝は向いているということです。

 前走の函館記念は、極悪馬場で前半3F60秒1-後半5F63秒5のかなりのハイペース。12番枠からやや出遅れ、そこから押して中団の外目まで位置を押し上げ、3角外からもじわじわ動いていた本馬は最後苦しくなって、ハヤヤッコに1秒も離された5着に終わりました。しかし、前走で厳しい流れを経験したことは、今走での持久力強化に繋がるので、ローテーションも理想的です。


 〇 (16)カイザーバローズ

 前々走の新潟大賞典で2着と好走した馬。前々走は8番枠から出遅れて挟まれ、後方から徐々に中団の外目まで上がって行く競馬。前半のペースがそこまで上がらなかったので挽回しやすい状況ではありましたが、それでも無駄な脚を使って、レッドガランにクビ差の2着まで迫ったことは評価できます。

 前走の鳴尾記念は、休養明け好走後の一戦で勝ちに行く競馬をしたこともあり、最後の直線で伸びあぐねましたが、大崩れしなかったのは本馬の地力強化を意味するものでしょう。今回外枠ということも好ましく、前々走のような競馬ならば巻き返しが期待できます。

 
 ▲ (11)プリマヴィィスタ

 4走前の但馬Sでは、今回出走のイクスプロージョンを撃破して勝利した馬。3走前は1番枠から好発を切って促されてはいたものの、徐々に下がって中団の内を追走。このレースはオレンジペコが大逃げを打ったことで前半5F57秒2-後半5F59秒9のかなりのハイペースとなり、コース取りや展開には恵まれてはいるものの、前にいたイクスプロージョンを見ながらレースを進め、4角で先頭に立った同馬の直後から動いて、ラスト1F過ぎで捕らえて3馬身差を付けたことは高い評価ができます。実際にこの時記録した指数は高く、オープン通用レベルのものでした。

 前々走の七夕賞は3走前の芝2500mの目黒記念で中団からレースを進めた後の芝2000m戦、それも外枠だったこともあり、追走に苦労する競馬になりましたが、前走で追っつけて行ったことで、芝2000mにも対応できるはず。今回は小倉記念をフレグモーネで回避した後の一戦となりますが、人気以上の実力は間違いなくあるので、思い切って3番手評価としました。


 △ (1)イクスプロージョン

 今年3月に復帰してから勢いに乗り、3勝クラスの高山Sとオープンの関越Sを連勝した馬。前々走から1Fの距離短縮となった前走で、8番枠から五分のスタートを切って、一旦好位の中目とレースの流れにスムーズに乗れていたこと、自己最高指数を記録したことから芝2000mよりも芝1800mに方がベストでしょう。ただ勢いはあるので、ここでも侮れません。あとは最後の直線で上手く外に出せるかどうかになるでしょう。

 △ (7)ゴールドスミス

 1年8ヵ月にも及ぶ長期休養明け2戦目となった前走の阿武隈Sでは3番枠から好発を切ってハナを主張し、逃げる競馬で一変した馬。前走は向正面でエターナルヴァテスが捲って3角で本馬に並びかけ、そこから抵抗して行く形で一気にペースが速くなりましたが、最後の直線ではエターナルヴァテスを完全に振り切って勝利しました。前走は良い内容。ロングスパート型なので、直線の長いコースは合っていると推測され、ハンデも53Kgと軽いここは一考しました。


 推定1番人気馬 (5)ヒートオンビート

 休養明けの前走・七夕賞は前半5F58秒5-後半59秒3のハイペース。6番枠から五分のスタートを切って、そこから促して行ったものの、好位が取れず、中団の中目で包まれる形。道中も前が飛ばす中で後方馬群の中での追走となりましたが、このように前半で動けなかったことで展開に恵まれた部分があります。

 前走時は展開に恵まれて自己ベストタイの指数を記録。本馬は幅広いレースに対応できる魅力がありますが、今回は休養明け好走後の一戦となるために、指数をややダウンさせる公算が高く、狙い下げました。

 また、本馬が1番人気に支持される要因として、3走前の日経賞でタイトルボルダーのクビ、クビ差の3着と好走したことが挙げられますが、この時は本馬が激走したというよりは、タイトルボルダーが始動戦に徹する競馬で、本来の能力を出し切れないものでした。

結論 馬連4-16,11,1,7,8,3,6 (10:10:10:10:4:3:3) 複勝4 (50)

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本日2番 小倉11R 小倉2歳S 芝1200m
 ◎ (2)アウクソー
 〇 (9)プロトポロス
 ▲ (7)ミカッテヨンデイイ
 注 (1)ロンドンプラン
 △ (4)メイショウコギク
 △ (5)クリダーム
 △ (6)メイショウヒュウガ
 △ (11)バレリーナ

 ■かなりのハイペースになりやすいレース

 小倉2歳Sが行われる小倉芝1200mは、コース最高部の2角ポケットからスタートして、すぐに下り坂となるために、ダッシュが付きやすく、非常にテンが速くなりやすい傾向。また3~4角もスパイラルカーブで下りとなっているため、スピードが落ちにくく、ハイペースが発生しやすいのが特徴。

 昨日土曜の小倉芝は重で、本日はそこからの馬場回復が予想されます。そうなると先々週時の北九州記念のように、各馬が意図的に控えてスローペースが発生することもあります。しかし、キャリアの浅い2歳馬同士の対決となるこのレースは、まだ各馬の天井が見えず、快速馬はスピードに乗せて行き切らせてしまう傾向が強いため、かなりのハイペースが発生しやすいもの。今回もその想定で予想を組み立てます。

 ■有力馬の紹介

 ◎ (2)アウクソー

 新馬戦は大外14番枠からトップスタートを切りましたが、内から前を主張してくる馬が多く、すっと抑えて折り合うセンスの良さを見せた馬。一旦はやや離れた5番手を追走しましたが、そこから徐々に位置を上げ、4角では抑えきれない手応えで先頭列に並びかけ、直線では豪快に突き抜け5馬身差の圧勝を飾りました。

 特に印象的だったのはゴール前の伸びが鋭すぎたため、レース映像の画面から飛び出しそうになったこと。レース映像はレースの流れに合わせて同じようなペースで馬を追いますが、あまりにも鋭い伸びを見せるとそれに対応しきれず、画面が揺れることがあります。

 この現象を起こしたような馬はかなり強いことが多いもの。新馬戦のタイムが1分11秒0と平凡かつ、負かした馬も次走以降で大凡退していることから、今回あまり人気にならなそう。しかし、秘めた瞬発力は相当なものを感じさせる新馬戦の内容だっただけに、ここであっさり勝利しても驚けません。

 〇 (9)プロトポロス

 6月の中京新馬戦では1番枠から好発を決め、行きたい馬を行かせて好位の最内で折り合う競馬。4角出口で外に出し、直線では徐々に後続を引き離して、今回出走の2着ウメムスビに3馬身半差をつけて圧勝。3着以下には大きな差をつけての好指数勝ちでした。

 ラスト2Fは11秒1-11秒7と減速しているように、そこまで余裕があったわけではないでしょう。しかし、本馬がこのレースで記録した上がり3Fタイム33秒8はこの日の中京では古馬を含めて最速でした。その点は潜在スピードを見せつける意味で高く評価できます。

 新馬戦で感じたことは「強いことは確かで将来活躍する可能性は高いが、目一杯の走りで疲れが残ってしまう可能性がある」でした。しかし、今回は6月からレース間隔を十分にとっての出走。おおよそ能力を出せる状態に持ってきているはず。ならば上位争いに加わる可能性は高そう。

 ▲ (7)ミカッテヨンデイイ

 新馬戦では今回出走するロンドンプランの3着だった馬。しかし、4着以下には大きな差をつけており、負けはしたものの指数はしっかりとしたものを記録。その後は一戦ごとに着実に強くなり、前走のフェニックス賞は未勝利馬ながら快勝しました。

 前走は大外9番枠から五分のスタートを切り、一旦は好位に付けましたが少し置かれて中団の外。そこから徐々に好位まで上がっていく競馬で4角では3番手。直線ではウメムスビや新馬戦を好指数勝ちしたタガノタントを交わして勝利しました。

 本馬はエンジンの掛かりが遅く、ゲートを出てからスピードに乗るまでに時間が掛かりますが、置かれ気味でも追っつけていくことでレース内容が一戦ごとに良化したタイプ。キャリアを積んでいるだけに大きな上昇は見込めないでしょうが、順調かつ指数も良いだけに、ここに入っても十分にチャンスはありそう。

 注 (1)ロンドンプラン

 新馬戦は6番枠からトップスタートを切りましたが、パラシュラーマの二の脚が速く、2列目の外からの競馬となりました。しかし、ラスト1Fで同馬に並びかけ、そこから突き抜けて堂々の勝利を飾りました。このレースでは(7)ミカッテヨンデイイを3着に下し、好指数を記録しての勝利でした。同馬との対比からも、今回のメンバーなら上位争いになると考えられます。

 前走のラスト2Fは11秒3-11秒6。そこまで余裕があったわけではありませんが、悪くもありません。走破タイム1分08秒2は、当日のCBC賞で1分05秒8が出ているように、優秀過ぎるわけではありませんが、今回に向けて余力がなくなるほどのレース内容ではなかったことも確か。

 前走時からの上積みはあると見ていますが、1番枠だけに馬場の悪い内に閉じ込められるリスクもあります。しかし、1番枠がマイナスにならないように進路取りが上手くいけば、チャンスはあると考えました。

 △ (4)メイショウコギク

 新馬戦は12番枠から好ダッシュでハナを主張し、脚をタメながらのマイペースの逃げ。最後の直線で追い出されると一気に加速し後続を突き離しました。一瞬で加速したのもあり、内ラチに接触する場面もありましたが、独走で6馬身差の圧勝でした。

 ラスト2Fは11秒0-11秒6と減速。そこまで余裕があったとは評価できませんが、最後の直線で一瞬にして後続を引き離したスピードには非凡なものを感じました。

 また内ラチに接触するなど、全能力を出し切っていない推測できる点も好感が持てます。最後の直線で後続を一瞬で引き離したスピードを、差す競馬の瞬発力に生かせれば、かなりキレそう。気性の脆さを持っていることは確かで、当てにならない面もあります。ただ、ハマればまとめて差し切るスピードを秘めています。

 △ (5)クリダーム

 6月の函館新馬戦は、緩みないペースの2番手から4角先頭の強い内容で勝利しました。レース内容の強さのわりにやや指数が低めだったため、余力があったのか、次走の函館2歳Sでは逃げて2着に好走しました。

 函館2歳Sは3番枠。外から競られる形になって引けず、腹を括ってのハナという感じの逃げ。当日の馬場状態を考えるとかなり厳しいペースで逃げ粘っており、とても強い内容でした。

 今回の小倉芝は前走ほど馬場が悪くなく、この馬にとってみれば楽な馬場状態。自分の形に持ち込めれば粘って当然の実力馬です。しかし今回問題があるとすれば、自身の状態面でしょう。前走の強すぎる内容の競馬が、疲れを残したかどうかがカギとなります。

 △ (6)メイショウヒュウガ

 新馬戦は7番枠からやや出遅れましたが、その後は緩みないペースでも流れに乗り、好位の後ろを追走。3~4角で前の馬との差を詰め、4角は2列目の3番手。直線では前2頭が外に出したことで開いた内に潜り込むと、ジワジワ伸びて勝利しました。ラスト2F11秒6-11秒7の数字が示す通り、本馬は長く良い脚を使っていました。

 走破タイムは1分08秒3。この日の小倉は馬場状態が悪く、古馬2勝クラスや北九州記念と比較するとかなり優秀。そして強かったです。ただ、かなり緩みない厳しいペースの競馬で勝利しており、余力が残せたかどうかは微妙。強さは確かですが、今回は半信半疑の面があります。

 △ (11)バレリーナ

 先週の新馬戦では、1番枠から好発を切って、二の脚でスッとハナに立っての逃げ。3~4角で2番手のディオーネに突かれると、そこからペースアップし、最後の直線では馬場の良い2頭分外に持ち出しての逃げ切り勝ち。

 ラスト2Fは11秒5-11秒9と減速。ただし、自身の逃げでこのレベルならば優秀な部類。前走ではラスト1Fで減速しているように、そこまで余力があったようには思えませんが、本馬は先週の新潟2歳Sでワン、ツーを決めた馬たちと同じ連闘策。小倉の差し馬場で前に行く不安もありますが、連闘策は競走馬の能力を振り絞って走らせる効果は大きいので買い目に加えました。

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