2022年 紫苑ステークスの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2022.09.10
2022年 紫苑ステークスの予想

かなり考えたのですが、結局、本命◎が人気馬になっちゃいました💦

本日1番 中山11R 紫苑S 芝2000m
 ◎ (12)スタニングローズ
 〇 (9)コルベイユ
 ▲ (10)サンカルパ
 △ (2)サークルオブライフ
 △ (4)ニシノラブウインク
 △ (3)ロジレット
 △ (7)カヨウネンカ


 ■近年はスローペース化

 紫苑Sは秋の中山開幕初日に行われる、秋華賞トライアル。このレースがオープンだった頃は、上がり馬vs春のクラシックで通用しなかった馬の対戦図式でしたが、6年前より重賞に格上げとなった途端、オークスの上位馬も出走してくるようになりました。つまり、ローズSと勢力が二分化。関東馬が強い年などは、ロースSよりもレベルが高くなる年もあります。

 さらにオープン特別時代と大きく異なるのは、スローペース化したこと。これはトライアル(特に決め手が武器の牝馬限定戦)では、本番を見据えた実績馬が、本仕掛けを遅らせることで、しばしば起こる現象です。実績馬が本仕掛けを遅らせる理由は、トライアルで無理に行かせてバテさせてしまうと、次走での余力がなくなってしまうから。つまり、前を残らせやすいということ。また、スローペースを意識して早めに動いてもバテない脚、ロングスパートができる馬も有利です。

 ■有力馬のコメント

 ◎ (12)スタニングローズ

 芝1400mの新馬戦でデビューし、そこでは2着に敗れましたが、そこから距離を延ばして上昇。初めての芝1800m戦となった前走のフラワーCで初重賞制覇を達成しました。本馬は2歳時に新潟2歳S、サウジアラビアRC、デイリー杯2歳Sに出走し、そこでは3~5着でしたが、実はテンが遅いばかりにどれも噛み合っていません。

 新潟2歳Sは窮屈になって位置が下がり後方からの競馬。サウジアラビアRCも上がりが極端に速い展開を、3角からラスト1F手前まで3列目の内で包まれ、仕掛けが遅れてしまう形。そしてデイリー杯2歳Sでは、逃げ馬不在を利してハナを主張して行ったものの、外からプルパレイに出られて2列目の内に控えて、ここでも極端な上がり勝負となったために、キレ負けする形となりました。

 一方、タフな馬場で1Fの距離延長でもあった前々走のフラワーCでは、1番枠からやや出遅れてはいるものの、二の脚で無理なく2列目の内を追走し、最後までしぶとい粘りを見せました。芝1600mではテンに置かれ気味だったために再三の不利を受けたものの、芝1800mでは楽に追走。

 こういった一連の成績から、本馬は距離が伸びてこその馬と見て、前走のオークスでは◎ナミュールの対抗○にスタニングローズを大プッシュしました。正直、「当たる」と思ていたのに、桜花賞馬スターズオンアースに一角を崩されてしまいましたが、2番枠から好発を切って、外のアートハウスを行かせて3列目の内でレースを進めて2着。

 前半5F60秒6-後半5F5秒5のスローペースを考えれば、オークスは噛み合ったと見ていますが、噛み合ったのは距離を延ばしたことで好発が切れたこと、追走に忙しくならずにコントロールが利いたことによるものでしょう。本馬はフラワーCで結果を出した後、陣営がオークス1本に狙いを絞り、今回はそこで結果を出した後の始動戦。この臨戦過程は本来の能力を出し切れないこともままあるのですが、春の実績上位馬(2)サークルオブライフは離不安があるので、結局スタニングローズが最有力ということになりました。


 ○ (9)コルベイユ

 デビュー5戦目、フラワーC10着大敗以来の一戦となった前走・八雲特別では、8番枠から手綱を抑えたまま先頭に立って、マイペースで逃げ切る好内容で勝利。休養中の成長を見せることができました。ここも楽にハナを狙えるメンバー構成。マイペースで行ければチャンスがありそうです。

 ▲ (10)サンカルパ

 前々走の1勝クラスでは9番枠からスタートこそまずまずでしたが、好ダッシュで先頭に立って、平均ペースで逃げ、4馬身差の快勝を収めた馬。本馬が前々走で記録した指数は2勝クラスでも通用レベルのものだっただけに、休養明けの前走・松島特別でも好位の中目を追走して2着に善戦。今回も内の○コルベイユを見ながら、好位で流れに乗れる組み合わせだけに、本馬の粘り込みに期待しました。

 △ (2)サークルオブライフ

 デビュー2戦目の未勝利戦では、出遅れて最後方から捲り上げていく大きなロスを克服しての勝利。その時点で高い潜在能力を感じた馬。その後はアルテミスS、阪神JFを連勝し、2歳牝馬チャンピオンとなりました。3走前のューリップ賞では3着に敗れましたが、あくまで本馬にとっては叩き台。今までと違う先行策を試し、いかにも前哨戦らしいレースぶりでした。この敗戦により、桜花賞本番では差すことを決めていたのでしょう。

 前々走の桜花賞時は中間の追い切りが強化され、ピークのデキ。ただ、16番枠でナミュール同様に4角で外を回るロスが応えて、実に惜しい4着に敗れました。勝ち馬との着差は0.1秒差。内と外がフラットな馬場なら勝っていた可能性が高かったと見ています。前走では脚を余すような競馬になっており、実に惜しい内容でしたが、GⅠを大目標にした後の一戦では、凡走するのが常。前走のオークスでは12着に敗れました。

 前走では本馬を無印にしたように、走れる状態ではありませんでしたが、スタート直後で挟まれてリズムを崩したにせよ、あまりに走れな過ぎたことも確か。やはり、この辺りが当初から懸念されていた距離の壁なのかもしれません。今回、走れる状態にはあるので、ここで通用する可能性もありますが、距離が延びていいタイプではないので狙い下げました。
 △ (4)ニシノラブウインク

 デビューから△サークルオブライフを始め、後の活躍馬と何度もぶつかって新馬、未勝利戦で2着、3着を繰り返していましたが、4走前でよくやく未勝利V。本馬がⅠ勝目を挙げるのに5戦を要したのは、相手が強かった面もありますが、決め手不足の面もありました。

 それを証明したのが4走前。このレースはややハイペースになりましたが、このレースでは12番枠からゲート出たなりで中団の外々を追走し、ラスト1Fで内から先に動いたライラスタートとにマッチレースを制した形。3着馬には3馬身半差をつけているように上々の指数でした。このことから同馬は中距離戦がベストと見て、前々走のフラワーCでは本命◎に推しました。

 芝1600m戦だと前半の位置が悪くなってしまうため、ペースが遅いと差し切れないし、前々走のフェアリーSのように、中団中目で包まれて仕掛けが遅れたりと、とにかく忙しい競馬になりがちです。一方、中距離なら前々走のフラワーCのようにスムーズにレースの流れに乗って行けるので、距離自体はオークスくらいまであってもいいでしょう。

 オークスで8着に敗れたのは、休養明けの前々走で好走した反動によるものです。そういう意味で、今回は巻き返しても不思議ありませんが、今回のメンバーだと外の○コルベイユらに前に行かれて、位置取りが悪くなってしまう可能性が高いので狙い下げました。

 △ (3)ロジレット

 夏の福島最終週のタフな馬場を11番枠からまずまずのスタートを切って好位の外からじわじわ位置を上げ、3~4角の外から捲ってきたグランドラインに抵抗して4角早めに動いて先頭から押し切って勝利した馬。テンに置かれ気味になる面があるので、序盤のペースが速いと前々走の織姫賞のように後方からの競馬となるリスクはありますが、早めに動いてもバテないスタミナがあるので、ここは警戒しました。

 △ (7)カヨウネンカ

 近2走の未勝利戦ともに、かなりのスローペースを中団から早めに動いて、接戦の2着、1着と好走した馬。前走は前の馬が3角で外に逸走しかける場面があり、そのアオりを受け、ブレーキをかけて立て直す不利がありながらも、それを挽回しての勝利でした。近2走とも内開けで外伸び馬場。本馬は3~4角で早め動いて最後の直線で馬場の良い外に出せていることが好走要因でもありますが、長くいい脚を使えるのが強み。3ヵ月の休養中に成長していれば、ここで通用しても不思議ありません。

結論 馬連12-9,10,2,4,3,7 (10:10:10:10:5:5) 複勝12 (50)

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