2024年 東京プリンセス賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.04.25
2024年 東京プリンセス賞の予想

■人気のローリエフレイバー、プリンセスアリーは不安あり

 デビューから5戦4勝で暮れの東京2歳優駿牝馬を優勝したローリエフレイバーが最内枠。同馬は新馬戦で砂を被るのを嫌がり、道中でズルズル後退し、最後の直線で馬群がバラけてからはやや盛り返したが、勝ち馬から3.3秒も離された3着で終わった。前走の雲取賞でも2番枠で外から被されて完全アウトの11着大敗だった。

 同馬は今回も最内1番枠。逃げ馬不在のここはハナを主張できる可能性もあるが、テンがそれほど速くない馬だけに、前走同様に外から被されてしまう危険性も当然ある。おそらくそれを考慮されての1番人気→2番人気だが、変わって1番人気に押し出された(9)プリンセスアリーにも死角が…。

大井11R 東京プリンセス賞 ダ1800m
 ◎ (4)ミスカッレーラ
 ○ (1)ローリエフレイバー
 ▲ (5)シトラルテミニ
 △ (2)イマヲトキメク
 △ (9)プリンセスアリー
 △ (7)ウインアザレア
結論 馬連4-1,5,2,9,7 (14:14:10:10:2) 複勝4 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (4)ミスカッレーラ

 デビューから3連勝でローレル賞を優勝した馬。同レースでは7番枠から出遅れたが、そこから促して逃げ馬テルオールの外2番手を確保する。向正面から同馬にプレッシャーをかけ、3~4角で並びかける。直線序盤で抜け出して半馬身差。ラスト1Fでもうひと伸びして3/4差で勝利した。ラスト2Fは13秒7-13秒3。外から迫るアメリアハートを寄せつけず、3着馬スピニングガールに8馬身差を付けての完勝だった。

 前々走の東京2歳優駿牝馬は、一転して7番枠から好スタートを切って、行きっぷり良く一旦先頭。外から後の桜花賞2着馬パペッティアと(1)ローリエフレイバーが内に切れ込んできたので、それらを行かせて2列目の外4番手を追走。3~4角でじわっと進出し、4角では先頭のローリエフレイバーに並びかける。しかし、直線序盤で振り切られて2馬身差。ラスト1Fでもその差を詰め切れずの2着だった。

 前々走はローリエフレイバーが直線序盤で外にヨレたのを避けたぶんの着差もあるが、ラスト1Fでもその差を詰め切れてはおらず、ここでは完敗だった。しかし、休養明けで好走した疲れもあったはず。

 巻き返しが期待された前走の桜花賞でも5着だったが、前走はイン有利の馬場で11番枠と外枠が災いし、3~4角の外から勝ちに行くロスが生じたことが主な敗因。ひと叩きされての今回は巻き返しを期待したい。

○ (1)ローリエフレイバー

 暮れの東京2歳優駿牝馬の優勝馬。同レースでは11番枠から好スタートを切って、2番手を追走。3角で逃げ馬パペッティア(後の桜花賞2着馬)に並びかけ、3~4角でもう先頭。4角で(4)ミスカッレーラが並びかけてきたが、直線序盤で振り切って2馬身差。ラスト1Fでもその差を詰めさせることなく、2馬身差で完勝した。

 ローリエフレイバーは前記したように砂を被るのが苦手だが、一方、逃げた場合は強く、4走前の雷鳥特別では逃げて2.4秒差の大差勝ちをしている。上手く出していければ上位争いが期待できるが、ペースが上がった場合のリスクや外から被された場合のリスクを考慮し、対抗評価とした。

▲ (5)シトラルテミニ

 前々走の桃花賞の勝ち馬。前々走は大外10番枠から五分のスタートから内の出方を窺いながら3番手を追走。向上面で先頭列に並びかけ、前2頭にプレッシャーをかけていく。3~4角の一番外から楽な手応えで上がって4角先頭で直線へ。序盤で内から上のムサシジェリーナに食らいつかれたが、ラスト1Fでも先頭を維持。残り100mで一気に後続との差を広げて、3馬身半差で圧勝した。前々走は外差し有利な馬場だったが、本馬をマークして外から上がった(6)フェルディナンドには完勝だった。

 前走の桜花賞は4着。陣営は「初めての左回りで戸惑った」とコメントしており、実際にコーナーでの手応えは悪かったが、桃花賞で好走した疲れもあったと見ている。また、イン有利の馬場を中団中目でレースを進め、4角大外から押し上げたことも敗因のひとつだろう。昨年暮れの東京2歳優駿牝馬は1番枠で上手く最内を立ち回れていたが、行った、行ったの展開に泣いた面もあった。今回である程度ペースが速くなれば馬券圏内突入のチャンスがありそうだ。

△ (2)イマヲトキメク

 3走前の桃花賞の2着馬。3番枠から五分のスタートだったが、そこから積極的に位置を取りに行く形。しかし、外枠各馬のほうがテンが速く、内に切れ込んできたために、2列目の最内を追走。3~4角でじわっと進出して4角では外から逃げ馬をかわして2列目の内。直線序盤でじわじわ伸びたが、外から(5)シトラルテミニに抜け出され、ラスト1Fでは3番手。そこからもしぶとく伸び続け、3馬身半差の2着まで。

 3走前は内が伸びない馬場。シトラルテミニには完敗だったが、序盤で最内に閉じ込められ、直線でも外に出せずに伸びない内を通したことを考えれば悪くない内容だった。また、外から迫る(6)フェルディナンドの追撃をしっかり振り切っていることも褒められる。イマヲトキメクは当時、連闘策。この連闘が災いしたようで、その後の2戦は不振だが、そろそろ疲れが抜けての巻き返しがあってもいいはず。今回はブリンカー着用とのこともあり、警戒したい。

△ (9)プリンセスアリー

 前走の桜花賞で重賞を初制覇した馬。前走は4番枠から好スタートを切って、2列目の内目を追走。向上面で逃げ馬ミチノアンジュの直後付近まで上がって、3~4角の最内から直線へ。序盤で ミチノアンジュの外に誘導し、2番手に上がる。ラスト1Fでしぶとく踏ん張る同馬をかわして1馬身差でゴールした。

 前々走のユングフラウ賞では5番枠から出遅れ。内の馬が内によれた影響で前に進出できず、そこで外から被され、中団やや後方の最内を追走。さらに3角で中目に誘導して進出開始し、前2頭の間を割ったが、その前の馬が下がって動けず、4角で外に誘導してからの仕掛け。直線では一気に脚を使って追い上げたが、3着モノノフブラックに3馬身差の4着までだった。

 前々走は向こう風で行った、行ったの流れをメンバー最速の上がり3Fで猛追したが届かなかった。しかし、前走は一転して追い風で、イン有利の馬場を最高に生かし切っての優勝だった。今回はスムーズなら前々走より走れると見ているが、前走以上となると期待しにくい。

△ (7)ウインアザレア

 前々走の椿賞の3着馬。前々走は7番枠から五分のスタートを切ったが、序盤でもたついて後方2番手からの追走。道中でじわじわ上がって3角手前では中団の最内。3~4角で中目に誘導しながら押し上げて4角では3列目付近。直線序盤で一気に外に誘導し、そこから追い出されると、ラスト1Fでは中団列。ラスト1Fで前が失速し、そこで早めに抜け出したクニノトキメキと1馬身1/4差でゴールした。

 前々走は前後半51秒7-54秒9の超絶ハイペース。これを考えると逃げ粘る2着ツキシロを捉えきれなかったことは明確に物足りない。しかし、ウインアザレアは速い流れを道中で位置を挽回して行く形での3着であり、まま脚を使っている。それでも最後までしぶとく伸びていたのはスタミナがあるからだろう。ゲートはそれほど悪くないが、序盤で置かれて後手を踏んでしまう面もあるので、距離延長で一考したい。
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京都11R ユニコーンS ダ1600m
 ◎ (4)ミッキーファイト
 ○ (15)アラレタバシル
 ▲ (10)エイカイソウル
 △ (8)ラオラシオン
 △ (1)スナークラファエロ
 △ (9)サトノエピック
 △ (14)ピュアキアン
結論 馬連4-15,10,8,1,9,14 (15:10:10:5:5:5) 複勝4 (50)

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