2024年 しらさぎ賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.04.18
2024年 しらさぎ賞の予想

■直線の外が伸びるが、内からでも粘れている

 昨日は外差し有利の馬場だったが、本日は内からでも粘れている。今回は大外枠からハナを主張する可能性が高い(12)ボヌールバローズに対して、(6)ラビュリントスがどこまで競り掛けて行くかになるが、同馬は前走の東京シンデレラマイルで逃げバテした直後の一戦であることと、昨年11月の楠賞っでは折り合った内容から、無理にボヌールバローズに競り掛けて行くようなことはないと見ている。

 その他、(5)ツーシャドーや(8)ジゼルなどの先行勢が手強く、けっしてペースが遅くなるとも思えないが、極端に速くなることもないと見て予想を組み立てた。前からでも後ろからでも、能力が高く、その能力が発揮できる状態ならチャンスがあると見ている。

浦和11R しらさぎ賞 ダ1400m
 ◎ (6)ラビュリントス
 ○ (8)ジゼル
 ▲ (10)カラフルキューブ
 注 (11)サーフズアップ
 △ (5)ツーシャドー
 △ (12)ボヌールバローズ
 △ (2)サダムスキャット
 △ (3)ジュネス
結論 馬複6-8,10,11,5,12,2,3 (12:10:8:6:6:4:4) 複勝6 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (6)ラビュリントス

 盛岡で行われた前々走の楠賞の3着馬。前々走は1番枠から五分のスタートを切って、4番手を追走。3角手前で最内から3番手に上がり、3~4角で押し上げて4角で2列目の外で直線へ。序盤で前2頭に離されたが、最後までしぶとく伸びて、2着スペシャルエックスに1馬身3/4差まで迫った。

 当時2着のスペシャルエックスが次走、兵庫GTで3着に好走しているように、前記の楠賞はなかなか質の高いメンバー構成だった。それを2022年の東京2歳優駿牝馬以来の久々のダートながら、3着と好走したことは褒められる。

 前走の東京シンデレラマイルは、道中で後方1、2番手だったラブラブパイロ、サルサレイアが2着、3着しているように、前へ行った馬がかなり厳しい流れ。逃げてバテたのは仕方がない。同レースを先行してバテた(5)ツーシャドーが次走のディアラCで2着と巻き返していることからも、ここは有力と見る。距離も前走から1F短くなる点も好ましい。

○ (8)ジゼル

 デビューが3歳6月と遅かったが、そこから11戦11勝。それもデビュー7戦目までは1.0秒差以上も圧勝しているのだから大したもの。また、4走前のB3・初鷹スプリントでは、その後、3連勝でB1・ヤエザクラスプリントを8馬身差で圧勝したワンダーランドを撃破して勝利している。

 4走前は10番枠から好スタートを切り、内からハナを主張したチェルカトローヴァを行かせてその外2番手を追走。3~4角の中間で楽に同馬をかわして先頭に立ち、直線序盤でスパート。ジゼルをマークで乗ったワンダーランドが食らいついて来たが、大きく差を詰めさせることなく、同馬に2馬身半差、3着馬には10馬身半差をつけて完勝した。

 前走のティアラCは中団中目で初めて諸に揉まれる形となり、向上面での進みが悪く、ピンチかのように思われたが、3~4角で外に出されるとスイスイ進む、最後の直線では鋭く伸びて差し切った。ただし、前走は差し馬に有利な流れ。さらに相手強化となる。外枠で揉まれない競馬ができたとしても、危うい面もあるので対抗とした。

▲ (10)カラフルキューブ

 5走前に中央の3勝クラス、ポプラSを勝利した馬。5走前は大敗の連続だった馬が逃げたためにペースが上がらず、向正面で捲る馬が多発。レイクリエイターが捲って先頭に立ったところを、それを追い駆けて上がったソルドラードが3~4角でまた捲るなど、出入りの激しい競馬となった。

 カラフルキューブは10番枠から出遅れて後方3番手からの追走。捲りたい馬を捲らせて、その後から動いたことが功を奏し、最後の直線で早めに動いたシダーを差し切ってアタマ差で勝利したもの。

 5走前は展開に恵まれての勝利だっただけに、オープンに昇格してからはスピード不足で結果を出せなかったが、南関東のオープンではさすがに地力上位。前走の隅田川のオープンでは、前後半48秒7-53秒0のかなりのハイペースの4列目の最内からじわじわ位置を上げ、最後の直線で早め先頭に立って3着に善戦している。今回は1400m戦だが、前走のレースぶりから、致命的に悪い位置にはならないと見ている。

注 (11)サーフズアップ

 昨年の桜花賞2着、東京プリンセス賞の優勝馬。東京プリンセスは、9番枠から五分のスタートだったが、じわっと位置を取りに行って、3番手を追走。3~4角で内からメイドイットマムが押し上げ、それに抵抗して進出し、2列目の外で直線へ。直線で早め先頭に立った(12)ボヌールバローズが外に膨れ、その内から差そうとしていたが、同馬が内に戻って来たので、残り150mで進路を外に切り替える。そこからしっかり伸びて1馬身1/4差で完勝した。

 本馬は現4歳世代牝馬トップクラスの一頭だったが、その後が不振。しかし、前走の若草賞土古記念は、好位の中目を追走し、4角で前3頭の外に誘導しかけたところで、内から勝ち馬グレースルビーにぶつけられ、外に弾き飛ばされる不利がありながらも2着に善戦しているように、復調気配を見せている。今の浦和なら外枠も悪くなく、要警戒だ。

△ (5)ツーシャドー

 前走のティアラCの2着馬。前走は11番枠と外枠だったこともあり、五分のスタートから無理なく好位の外を追走。3角手前から位置を押し上げて4角では2番手。直線序盤ですっと抜け出して先頭に立ったが、ラスト1Fで○(8)ジゼルに差し切られて1馬身半差だった。

 しかし、前走は早めに仕掛けて、3着の(7)リコシェに2馬身半差をつける好内容。過去一番の走りだったと見ている。そのパフォーマンスが発揮できたのは、前々走、東京シンデレラマイルでの玉砕先行が利いているはず。今回は休養明け好走の反動が懸念されることもあり、評価を下げた。

△ (12)ボヌールバローズ

 3走前の楠賞では逃げてカラ馬に絡まれ、3角手前でスペシャルエックスに前に出られてしまう不利がありながらも4馬身差で勝利すると、次走の兵庫GTでもサンライズホークにプレッシャーをかけられる苦しい競馬になりながらも、0.9秒差の7着と大崩れしなかった馬。兵庫GTは前後半36秒8-40秒0の激流で、3番手を追走したスティールペガサスが大差の最下位に敗れていることからも強い内容だったと言える。

 しかし、1番人気に支持された前走の梅見月杯では3着。前走は10番枠からトップスタートを切って逃げたが、3角手前で内からブンブンマルらに捲って来られ、それに抵抗してペースを引き上げて最後に苦しくなり、3着に敗れた。明確に物足りなさを感じさせる内容だったが、立て直されての今回は巻き返しが怖い。しかし、差し馬よりもスタミナを生かす逃げ馬の休養明けは不利なので評価を下げた。ボヌールバローズもひと叩きされてからが勝負だろう。

△ (2)サダムスキャット

 2021年12月のリステッド競走・りんくうSで2着、2022年4月の天保山Sで3着の実績がある馬。りんくうSでは9番枠から押して5番手を追走して、勝ち馬オーロラテソーロと0.6秒差。天保山Sでは2番枠を利して中団最内を立ち回り、2着オーロラテソーロと0.2秒差に好走している。

 サダムスキャットは短距離がベストの馬。休養明けから復帰後の2~3走前は距離が長く、前走の梅花賞は外差し有利の馬場の最内を先行したこともあり、6着に大敗。また馬体重475Kg増が示すように、明確に太かった。体が絞れての巻き返しを警戒したい。

△ (3)ジュネス

 昨年のこのレースの4着馬。同レースでは6番枠から五分のスタートを切って、2列目の内を追走。3~4角の内から差を詰めて直線序盤で4番手。馬群の中目を割ろうとしたが、前も手応えが良いので割れず、前3頭をそのまま残す形での4着だった。

 ジュネスはその次走のA2・しらこばと賞でも勝利しているように、浦和1400mがベスト。前走のディアラCは大外12番枠で1~2角のロスも大きかったが、それ以前に馬体重11Kg増が示すように明確に太目だった。体が絞れての巻き返しを警戒しておく。

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