2024年 雲取賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.02.14
2024年 雲取賞の予想

■JpnIIIに降格後も、本番・羽田盃に繋がるか?

 雲取賞は2018年までは3歳馬による準重賞で行われていたが、19年に重賞SIIIへ昇格。以降、このレースの連対馬である19年ミューチャリー、20年ゴールドホイヤー、21年トランセンデンスが羽田盃を制している。また、2019年の優勝馬ヒカリオーソは羽田盃を使わずに東京ダービー馬となった。

 今年から3歳ダート三冠競走の前哨戦として、中央と交流のJpnIIIで行われるが、羽田盃と同距離コースの設定は以前と同じ。今回は国内ダート三冠を目指す、強豪ミッキーファイトは不在だが、今後も本番に繋がりやすい前哨戦となりそうだ。

 またこのレースが重賞SIIIに昇格してからは、全日本2歳優駿組が大活躍している。前記のこのレースを連対し、羽田盃を制した馬たちは全て全日本2歳優駿組であり、21年の覇者ランリョウオーや23年の覇者ヒーローコールも全日本2歳優駿を経由している。

 今回のメンバーで全日本2歳優駿経由馬は、(13)イーグルノワールと(16)サントノーレ、(6)ウルトラノホシの3頭。どれもサウジダービーを目指す、フォーエバーヤングを相手に契り倒されてしまったが、今回も全日本2歳優駿経由馬がここで勝ち負けするのか(?)、とても楽しみな一戦となった。

大井11R 雲取賞 ダ1800m
 ◎ (13)イーグルノワール
 ○ (9)アマンテビアンコ
 ▲ (5)ブルーサン
 △ (1)ギガース
 △ (2)ローリエフレイバー
 △ (10)ライゾマティクス
 △ (11)ピコニ
結論 13-9,5,1,2,10,11 (20:10:6:6:4:4) 複勝13 (50)

■有力馬とその評価ポイント

◎ (13)イーグルノワール

 6月阪神の芝新馬戦は4着に敗れたが、次走9月小倉では初ダートの1700m戦に出走。速い流れを2列目の最内で進めて、ラスト2F13秒4-13秒0となかなかの好内容で後続馬たちにしっかりと差をつけた。次戦は強敵が揃ったプラタナス賞に出走。外枠からトップスタートを決めて好位の外に控え、最後の直線では逃げ粘るライジンマルを目標に、追うものの強みもあって差し切りクビ差で勝利。3着馬には4馬身差をつけて好指数を記録。この時点で後のダートでの活躍は保証された。

 そして前々走の兵庫ジュニアGPでは、7番枠で外の2頭が速かったが、スムーズに外目に誘導し、2列目の外を追走。3角手前で前2頭に並びかけ、外から動いてきたサトノフェニックスと併走で先頭に進出して直線へ。序盤でサトノフェニックスに前に出られたが、最後に差し返してハナ差で勝利した。このレースでは3着馬に5馬身差をつけており、ここで自己最高指数を記録した。

  その次走の全日本2歳優駿では、勝ち馬フォーエバーヤングに7馬身離された2着に敗退。ここでは最内枠だったこともあり、外から被されないことを意識しながら2番手のフォーエバーヤングの外に誘導して行く。3角で先頭に立った同馬を追い駆け、4角で並びかけて直線へ。しかし、そこからフォーエバーヤングに突き放されての7馬身差の2着だった。

 優勝したフォーエバーヤングは世界が相手でも通用するような馬。この7馬身差は仕方なく、同馬よりも一列後ろの最内でレースを進めていた3着サントノーレ以下にに全く差を詰めさせず、2馬身半差で勝利したことは評価できる。

○ (9)アマンテビアンコ

 6月東京のダ1400mの新馬戦を圧勝した白毛馬。同レースではリズム重視で先団馬群の後方外を追走。リズム重視で先団馬群の後方外を追走。前を行く馬たちの脚色が良く、これは届かないかと思われる場面もあったが、最後までグングン伸びて勝利した。ラスト2Fは12秒2-12秒4。ダートの新馬戦としては最後の減速度合が少なく、6月の新馬戦としては良い指数で完勝した。

 そこから休養明けで挑んだ次走のプラタナス賞では、12番枠からやや出遅れて、終始4頭分外から仕掛けて行くロスが生じ、(13)イーグルノワールに敗れた。しかし、次戦のOP・カトレア賞に出走すると指数アップで勝利。同レースでは6番枠からスタート後に内にヨレて出遅れたが、そこから好位直後の中目まで位置を取りに行く。道中は位置が下がって中団。4角で徐々に外に誘導して直線へ。ラスト2Fで好位に上がり、そこからじわじわ前との差を詰め、3/4差で完勝した。

 前走はチ―クピーシーズ着用しており、これが良かったのか、馬群の中でも我慢が利いていた。今回はそこから再び休ませての一戦。本馬はダ1600m戦ではテンでモタついて置かれ気味になるので、1Fの距離延長は歓迎のはず。休養中にさらに成長していれば、ここも上位争いが濃厚だ。

▲ (5)ブルーサン

 デビューから3戦は芝を使われ、8、7、5着。デビュー4戦目は10月京都のダ1800m未勝利戦。ここで逃げて2着と前進。このレースは3着馬に7馬身差をつけており、2着だったが好指数だった。次走でもダートを使われ、順当に初勝利。12月中山の1勝クラスでは、強豪ミッキーファイトの2着に入り、古馬2勝クラスレベルの好指数を記録した。

 次戦1月京都の1勝クラスでは、ダ1000mでも実績があったワイワイレジェンドにハナを取られ、これまでのように逃げられなかったこともあって5着に敗れた。しかし、1月京都の1勝クラスでは1番枠からトップスタートを切って逃げ、1馬身3/4差で快勝。さすが指数上位馬という強さを見せた。

 ブルーサンは逃げがベスト。しかし、テンはそれほど速くなく、砂を被りたくないローリエフレイバー内枠なので、同馬に抵抗してハナに行けない可能性もある。また先行型も多数。昨日の大井は前へ行く馬が有利な馬場だったが、仮に逃げられたとしても、逃げ馬は二連続好走が難しく、3番手評価までとした。

△ (1)ギガース

 これまで4戦3勝。前々走の千両スプリントは7番枠から出遅れ、序盤は中団の外を追走。そこからじわっと位置を上げ、3角では3番手。4角では前2頭に並びかけて直線へ。楽な手応えでラスト1Fで先頭に立つと、どんどん後続との差を広げて6馬身差で圧勝した。

 前走のニューイヤーCでは、7番枠から好スタートを切って様子を窺いながらじわっと出して2番手を追走。3角で先頭に並びかけ、直線序盤で逃げ馬を交わして先頭。そこからしぶとく粘って1/2馬身差で勝利した。前走は前々走からパフォーマンスを落としているが、前々走の疲れもあったはず。1.5Fの距離延長で初めての1500m戦としては上々の内容で、相手強化のここも警戒したい。

△ (2)ローリエフレイバー

 これまで5戦4勝。前走の東京2歳優駿牝馬の覇者。前走では11番枠から好スタートを切って、2番手を追走。3角で逃げ馬に並びかけ、3~4角でもう先頭。そのまま押し切って2馬身差で完勝した。本馬は新馬戦で砂を被るのを嫌がり、道中でズルズル後退。最後の直線で馬群がバラけてからはやや盛り返したが、勝ち馬から3.3秒も離された3着で終わった。

 それ以降、前に行って砂を被らない競馬で勝利を重ねたが、今回の2番枠だと外から被されてしまう可能性が高い。ただし、キャリアを重ねることで我慢できるようになってくる馬も多く、今回はその可能性を警戒しておきたい。

△ (10)ライゾマティクス

 昨年の鎌倉記念の2着馬。同レースでは10番枠から好スタートを切ったが、テンの速いモンゲースパイに行かせてその外3番手を追走。3角で2番手の(16)サントノーレが先頭に立ったが、それを追い駆け、4角外から同馬に並びかけて直線へ。序盤は並走状態だったが、最後にサントノーレがもうひと伸びして2馬身半差だった。サントノーレはその後、全日本2歳優駿で3着に善戦しているように、対中央馬では苦しいが、対地方馬ならAグループの馬。そこまで悪い内容ではない。

 また次走のハイセイコー記念では南関東4歳エース、ダテノショウグンに契り倒されたが、同馬は上手くピークを持っていけば中央馬が相手でも通用レベルの馬。(現在は蹄損傷で休養中)。8馬身差を付けられても納得の2着敗退だった。

 前走のニューイヤーCは、大外10番枠からじわっと出して好位外3番手を追走。3角から前のギガースにプレッシャーをかけて行ったが、終始2頭分外を回ったロスもあり、交わせずの3着。また、ここではギガ―スよりも2kg重い斤量だった。

 ここでは地力が足りないように見えるかもしれないが、そもそも今年の南関勢はダテノショウグン>>>>>その他、重賞路線馬という構図。サントノーレが前走の全日本2歳優駿を大目標にした後の一戦で、(2)ローリエフレイバーが内枠に入ったとなると、地方馬再先着の可能性は十分ある。

△ (11)ピコニ

 休養明けの前走・大井1600m戦で大差勝ちした馬。同レースでは12番枠から出遅れ、行きっぷりも悪く、後方馬群の一番後ろを追走。向正面で外から一気に先頭に立ち、最後の直線では入ってさらに差を広げて、2.6秒差の大楽勝を飾った。

 前走は相手がかなり弱かったが、9月のゴールドジュニア4着後から大きく成長を見せたのも確か。また1600m戦ではテンに置かれる面があるので、距離が長くなるのもいいかず。これまでのキャリアが3戦と浅く、さらなる成長があればここで地方馬最先着を果たしても不思議ない。

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