2023年 ローレル賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.11.07
2023年 ローレル賞の予想

■人気上位馬に死角あり

 『2歳戦は門別の馬が有力』というのをよく耳にする。また、私もよく使う。実際に平和賞では優勝したカプセルを始め、上位を門別勢が独占。鎌倉記念を優勝したサントノーレも門別の馬であり、今年のJBC2歳優駿ではJRA勢がワン、ツーを決めたが、昨年は門別勢が掲示板を独占している。

 しかし、牝馬はどうかというと、そうでもない。特にブロッサムCを大目標にした馬は、2018年のグレイアンジェラ、2019年のプリモジョーカー、2021年のカーロデスティーノなど、この舞台でことごとく崩れている。シンプルに南関勢が強いのもあるが、ホッカイドウ競馬は2歳牝馬限定の重賞が充実しているからこそ、そこを大目とし、ここを惰性で使ってくる馬が多いからだ。

 そう考えると、いくら距離実績があると言えど、アメリアハートで安泰ではないし、1番人気に支持されているミスカッレーラも今回休養明けであり、これまでの2戦が外枠からスムーズにスローペースで逃げる逃げ馬の外を先行と揉まれる競馬を経験していない。つまり、今回で先週のハイセイコー記念で2番人気に支持されてドボンしたピコイチの要素を持っているということ(ただし、ミスカッレーラはタフな馬場を経験できている)。

 またスピニングガールは前走のゴールドジュニアから大幅距離延長。同馬は前走が忙しい競馬になっているだけに、距離が長くなること自体は好ましいが、1600mまで延長するとなると微妙な面がある。さらにザオは新馬戦、つばめ特別と砂を被るのを嫌がって首を上げ、スムーズさを欠く場面も見せており、内枠で揉まれた場合の危うさがある。

 このように人気馬の死角を考えていくと、辿り着いたのは穴馬だった。穴馬予想ばかりで、ごめんなさいm(__)m。

川崎11R ローレル賞 ダ1600m
 ◎ (4)フォルトリアン
 ○ (7)ミスカッレーラ
 ▲ (5)ザオ
 注 (3)スピニングガール
 △ (2)アメリアハート
 △ (13)ムサシジェリーナ
 △ (6)テルオール
 △ (14)ボレロオブソロウ
結論 馬連4-7,5,3,2,13,6,14 (18:10:10:4:4:2:2) 複勝4 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (4)フォルトリアン

 デビュー2戦目の200mで逃げて7馬身差の圧勝、3走前の1400mでも中団外から差し切って2勝目を挙げた馬。しかし、4走前の1600m戦、カワセミ賞でも2着、前走のとき特別でも2着に善戦している。4走前の勝ち馬は、先週のハイセイコー記念で2番人気に支持されたピコイチ。前走の勝ち馬はハイセイコー記念で独走したダテノショウグンである。このように本馬は1600m戦で牡馬の強いところとぶつかって健闘している。

 ピコイチはハイセイコー記念で3.8秒差(6着)に凡退。これによりピコイチと対戦していた馬たちの総体評価は下がったが、同馬は大井の高速馬場で6頭立て以下のスローペースの経験しかなく、タフな馬場の馬場のハイペースに対応できなかったもの。カワセミ賞の次走で2着馬に7馬身、3着馬に大差勝ちをしているように十分に強い馬だ。

 また前走ではダテノショウグンに1.4秒差をつけられているが、今回で上位人気に維持されている(5)ザオもつばめ特別で1.3秒差を付けられている。このようにダテノショウグンが経由した路線がハイレベルであるのは明確。ここも能力が足りない馬ではない。

 今回は上位人気馬が前走が大目標だったり、休養明けだったり、大幅距離延長だったり、揉まれる競馬の経験がなかったり、キックバックが苦手だったりと死角を抱えているなかで、本馬は幅広い競馬に対応でき、レースを順調に使われている強みがある。

○ (7)ミスカッレーラ

 船橋1600mの新馬戦では2番手追走から直線早め先頭に立って、大差勝ちすると、前走も圧勝。前走は大外6番枠から出遅れたが、二の脚で挽回して逃げ馬の外を追走。前半は3F通過40秒1とゆったりした入りで、3~4角からペースが上がっていくなかで、4角で逃げ馬に並びかけ、直線序盤で早々と先頭。ラスト1Fでじわじわ差を広げて4馬身差で完勝した。

 前走2着のコルベットは平和賞で0.6秒差(5着)に善戦した馬。クビ差3着のパンセは若武者賞で0.1秒差(2着)、鎌倉記念で0.5秒差(3着)と重賞で連続好走した馬。その実績を考えると、1番人気に支持されるのも当然だ。しかし、今回は相手強化の重賞で3ヵ月の休養明け。さらにこれまで外枠からすんなり先行と揉まれた経験もないので、揉まれた場合の危うさがある。そこを考慮して対抗評価とした。

▲ (5)ザオ

 新馬戦、つばめ特別と砂を被るのを嫌がって首を上げ、スムーズさを欠く場面もあったが、それでも新馬戦では後の鎌倉記念の勝ち馬グラッシーズマンと0.6秒差(2着)、その次走でも後のハイセイコー記念の勝ち馬ダテノショウグンと1.3秒差(4着)に善戦した馬。

 前走は4番枠から好スタートを切って、逃げ馬の外2番手を追走。向正面半ばから逃げ馬にプレッシャーをかけ、4角ではもう先頭。そこから後続を突き放して大差勝ちした。今回は激走後の一戦で疲れが残っている可能性はあるが、今回が内枠でも前走時に揉まれない競馬で結果を出したことで、揉まれない競馬を意識した競馬をしてくるだろう。

注 (3)スピニングガール

 9月のゴールドジュニアの3着馬。同レースでは5番枠から好スタートを切って、積極的に出して好位を狙ったが、徐々に下がって中団のやや後ろを追走。3角中目から4角では内目。直線ではクルマトラサンの後ろを通して、その外へから同馬に迫ったが0.3秒差(3着)までだった。

 そのクルマトラサンは、次走のハイセイコー記念で3着。一気の距離延長で最後に甘さを見せて3着に敗れたが、南関東のこの世代ではダテノショウグン次ぐ、2番手グループにはいる実力馬だ。そこを考えると本馬もここで通用しても不思議なく、前走が忙しい競馬だったことから距離が長くなるのもいいが、2Fの距離延長となると微妙な面がある。警戒が必要な馬ではあるが、過大評価もできない。

△ (2)アメリアハート

 フルールC、フローラC、ブロッサムCとホッカイドウ競馬の牝馬重賞路線を使われてきた馬。4走前のオープンでは、好位追走から先週のエーデルワイス賞の2着馬スティールマジックにクビ差2着に迫った内容も素晴らしかったが、エーデルワイス賞の優勝馬モズミギカタアガリと0.6秒差(4着)だった前走のブロッサムCもより素晴らしかった。

 前走は4番枠から好スタートを切って、好位馬群の中目を追走し、3角から仕掛けて、早めに抜け出したヴィヴィアンエイトに迫る競馬。ヴィヴィアンエイトが強くて同馬との差はなかなか詰められなかったが、同馬とアタマ差2着だったモズミギカタアガリの次走の活躍からもそれなりのレベルにあったのは確かだ。しかし、今回は前走を大目標にした後の一戦。

 南関東の牝馬重賞はローレル賞と暮れの東京2歳優駿牝馬の2レースしかないために、ビックタイトルこそないが、牡馬トップクラスを相手に善戦してきた馬が多いのも事実である。2018年のグレイアンジェラ、2019年のプリモジョーカー、2021年のカーロデスティーノなど、ブロッサムCの上位馬の苦戦の歴史を考えると過大評価は禁物だ。

△ (13)ムサシジェリーナ

 1200mのデビュー2戦目、デビュー3戦目のオオタカ特別では、好位の外を追走して、4馬身差、1馬身半差と連勝した馬。前走のゴールドジュニアは1番枠から五分のスタートを切ったが、二の脚が遅くて好位へは行けず、砂を被って後退。後方2番手からのレースとなり、結果、前を射程圏内に入れられず、結果、勝ち馬から1.4秒離された6着に終わった。

 本馬は距離が伸びることはあまりいい材料ではなさそうだが、外枠の今回は砂を被らない競馬ができる。人気の実績馬が自滅すればチャンスが巡ってきそうだ。

△ (6)テルオール

 新馬戦、オオクワガタ特別と逃げて連勝した馬。特に3番枠からまずまずのスタートを切って、二の脚でハナを主張し、前半3F37秒2-後半3F42秒2のハイペースで逃げ切った前々走の川崎1500m戦、オオクワガタ特別の内容が強かった。

 前走の小町特別は2番枠から出遅れ、そこから挽回して行ったが外から被され、そこから前2頭の外に出して位置を押し上げていく形、3角で2番手、4角で先頭。しかし、前半で脚を使ったことが仇となり、ラスト1Fで失速し、5着に敗れた。しかし、今回は本馬以外に逃げたい馬が不在で、ハナを狙える組み合わせ。ペース次第では粘り込みの可能性がありそうだ。

△ (14)ボレロオブソロウ

 これまでの4戦すべてが3着以内という実績。前々走のオオムラサキ特別では、10番枠から好スタートを切って2番手を追走し、アジアミッションの2着。最後の直線でアジアミッションに差を広げられたが、勝ちに行く競馬での2着の内容は悪くない。

 前走の初陣賞は前々走を踏まえて、中団から最内をロスなく立ち回って、最後の直線では外という脚をタメる競馬をしたが、そこでも離された3着。ただアジアミッションが、その後の若武者賞で0.3秒差(3着)、鎌倉記念で0.9秒差(5着)に善戦していることを考えると、牝馬相手のここなら、本馬もそれなりの走りを見せられそうだ。

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