2023年 鎌倉記念の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2023.10.11
2023年 鎌倉記念の予想

鎌倉記念は門別からの参戦馬が少ないが、過去10年で5勝している。一方、南関東馬は5勝。さて今年は、ヒーローコールやミューチャリーのような馬が誕生するのか? とても楽しみな一戦となった。

川崎11R 鎌倉記念 芝1500m
 ◎ (2)サントノーレ
 〇 (10)ライゾマティクス
 ▲ (5)アムクラージュ
 注 (6)スノーシュー
 △ (7)ホークマン
 △ (8)メイプルケンジ
 △ (11)モンゲースパイ
結論 馬連2-10,5,6,7,8.11 (16:16:8:6:2:2) 複勝16 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (2)サントノーレ

 門別1200m→門別1700mで2連勝。前走のブリーダーズゴールドジュニアCは、タフな馬場で前半3F38秒0-後半3F40秒9の速い流れ。本馬は4番枠からトップスタートを切って、外のカプセルに行かせてその2番手を追走。3~4角でペースアップするカプセルについて行ったが、最後の直線で差を広げられ、上手く最短距離を立ち回ったブラックバトラーに内をすくわれる形となった。勝ち馬と2馬身半差に敗れた。

 一昨年のこのレースを優勝したのが門別のシルトプレだったように、例年この時期の南関東2歳重賞は北海道組が強い。昨年のこのレースの2着馬スペシャルエックスも3着馬デステージョも門別勢であり、また、今年は昨年のこのレースの覇者ヒーローコールのように連勝を重ねて、前哨戦の若武者賞で圧勝した馬も不在だ。そうなると今年も門別勢に軍配が挙がる可能性が高い。

〇 (10)ライゾマティクス

 山口×小久保×森のゴールデンコンビ。前々走の若竹特別は7番枠から好スタートを切って、内から逃げたティンダルナインに競り掛けて行く形。4角で本馬が前に出たが、ティンダルナインもしぶとく抵抗し、直線では一騎打ち。最後は本馬がアタマ差で勝利した。3着馬に6馬身差を付けており、上位2頭は強い内容だった。

 前走のルーキーズサマーCは、5番枠から競られずにハナを切れたが、向正面序盤でアムクラージュにプレッシャーを掛けられ、3~4角で早々と失速。しかし、前々走時に馬体重14Kg減と一気に体を絞ったところから、前走やや緩めて馬体重19Kg増。万全の状態ではなかったのも確か。

今回は10番枠と外枠に入ったので、無理にハナへ行く必要もなく、外の(11)モンゲースパイに行かせて、その2番手を狙う(2)サントノーレを見ながらレースを進めることができる。マークされる立場からマークする立場なら、前進可能だ。

▲ (5)アムクラージュ

 前走のルーキーズサマーCを優勝し、3連勝を達成した馬。前走は大外12番枠からじわっと出して1角では3番手。そこから位置を上げ2角出口ではもう2番手。そこから○(10)ライゾマティクスにプレッシャーをかけて3角ではもう先頭。最後の直線でもしぶとく粘って5馬身差で圧勝した。

 本馬は前々走の新選特別でも大外13番枠から早め先頭に立った1番人気馬トーセンヴィオラをぴったりマークし、3角で交わして先頭。そこから後続をどんどん引き離し、2着トーセンヴィオラに6馬身差、3着馬に11馬身差をつけて独走。近2走のレースぶりから豊富なスタミナがあることは間違いないが、コーナーが急な川崎で内枠となると、これまでのような競馬ができないはず。〇ライゾマティクスが加点材料があるのに対して、本馬はないので3番手評価とした。

注 (6)スノーシュー

 7月の門別1000mの覇者。同レースでは3番枠からまずまずのスタートを切って、好位馬群のを追走。4角で前の馬が失速して下がってきたのでそこでワンテンポ待って、最内に入れて直線へ。外からヨシノヒローインが抜け出してきたが、内からじわじわ差を詰めて、差し切って半馬身差で完勝した。

 このレースではヨシノヒローインとは半馬身差だったが、3着馬には5馬身半差を付けており、そのヨシノヒローインは次走で未勝利戦を4馬身差で勝利し、その次走で重賞のフルールCを優勝。この相対関係から本馬も距離さえこなせれば、通用の余地がある。

 また前走時はスムーズな競馬ではなく、能力を出し切れなかったためか、その後の調整が上手く行っているようで、この中間は坂路で速い時計が出せている。本馬の成長力に要注意だ。

△ (7)ホークマン

 新馬戦こそ後のルーキーズサマーCの3着馬ポッドマーフィーに敗れたが、その後、川崎1400mの特別戦を2連勝した馬。スタミナが不足する休養明けで1Fの距離延長、さらに馬体重12Kg増が示すように太目残りだった前走・若武者賞は残り100mで甘くなって、外から(3)アジアミッション、(1)パンセに差された。しかし、3番手の外から3~4角で動いて、2番手から早め先頭に立ったグラッシーズマンを追い駆けての4着ならば悪くない。ひと叩きされたことで体も絞れて変わってくるはず。

△ (8)メイプルケンジ

 船橋1500mの新馬戦の覇者。同レースでは5番枠からトップスタートを切ったが、内のエアースタージョイが抵抗してハナを主張。終始外から同馬にプレッシャーをかけていくとなり、レースはタフな馬場の船橋で緩みない流れ、ラスト1Fでは両馬ともにバテバテだったが、最後まで踏ん張りとおして2馬身差で完勝した。前走のラスト2Fは12秒4-15秒9。ここまで消耗すると今回で疲れが出る可能性もあるが、船橋よりも軽いダートの川崎に替わることで走りやすくなる面もある。

△ (11)モンゲースパイ

 前走のゴールドジュニアの2着馬。前走は9番枠から好スタートを切ってハナを狙ったが、内の2頭が抵抗したため、3頭並走の一番外から追走。3角手前で2番手に上がって、そこから逃げ馬に並びかけ、ラスト1Fで先頭。そこから踏ん張ったが、最後にクルマトラサンに差されて、2馬身差を付けられた。

 今回は1500mになるが、浦和1400mの前々走・新生特別2着時も悪くない内容。大外9番枠からトップスタートを切って、二の脚でハナを主張。ハナを取り切ってからはマイペースでレースを進めていたが、3角で外からトーセンヴィオラにプレッシャーを掛けられ、それに抵抗して直線ではマッチレースに。残り100mで苦しくなって1馬身半差の2着に敗れた。

 今回も外枠。この枠からでも他馬がハナを譲ってくれる可能性もあるが、ハナに行けなかったとても悪くない枠だ。今回は相手強化になるが、前走で逃げバテした(10)ライゾマティクスが逃げない可能性もあり、案外と前が楽な展開になる可能性もある。

推定3番人気馬 (1)パンセ

前走の若武者賞の2着馬。1番枠から五分のスタートを切って、促されたが、外枠各馬に前に入られ後方に下がる形。先頭から離された後方2番手を追走した。3~4角から動いて、4角大外から直線へ。直線でじわじわ伸びて2番手まで上がり、グラッシーズマンに半馬身差まで詰め寄ったところがゴール。

しかし、このレースは3~4角で前がペースを引き上げたことで、最後の直線で前が失速しており、展開に恵まれた面が大きい。今回も1番枠。前走のような展開になれば再現も可能だが、今回は前へ行く馬も強いので軽視した。

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